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カオスロワ避難所スレ
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「来るぞ」
「え?」
ラハールが呟く。
すると彼らは手に持った銃(?)を向けて光線を発射したのだ。
「伏せろ!」
「ひゃ!?」
ラハールの声に思わずルカはしゃがみ込み、頭上を光線が通過した。
背後にいた住民を後ろ目で確認したが、光線が命中してもなんとも無いようだ。
(これってまさか・・・・・・!)
そしてルカは気づく。 街の住人の異常と彼らが慕う・・・・・・というよりは主従関係にあるパンスト兵。
何より住人が口にした『未洗脳者』という言葉。
やはりこの状況はパンスト兵達によって演出されていたのだ。
光線に当たれば自分もあのようにこの街の住人となってしまうであろう。
(早く逃げなきゃ)
目線をパンスト兵達に戻すと、ラハールが彼らに向かって斬りかかっていた。
靴底がコンクリートと打ちつけて軽快な音を立てる。 姿が消え、一瞬で上空に現れる様は
ルカにはテレポートをしているようにも見えた。
「どけ」
振り上げた剣に呼応して、陽の光が集まっていくかのようにラハールの体が輝き出す。
天から見下ろす眼光が貫くのは烏合の衆、俗に言えばやられ役ども。
ニヤリと笑い、地上に向かって飛び掛る。 向かうは列のど真ん中。
餌を探しに羽ばたく鳥達も、星でも流れてきたのかと錯覚したのであろう。
事態の異変に気づいたパンスト兵もいたが、流星を前にしては助けを願う暇はない。
強き者に対抗するためには数を揃えるのが定番だ。
が、弱き者はどれだけ数を揃えようと弱いのだ。
そんな彼らを一振り一振り斬って始末するのは面倒なのである。
所謂雑魚散らしのために魔界の者どもはこの技を何度も使う。
それが飛天無双斬。
爆炎が周囲を焦がし、ルカを含めた見物客達は顔を覆った。
砕かれたコンクリートは欠片となって、いくつかのパンスト兵とともに飛び散った。
体を打ち付けていた熱風が収まったのを確認すると、ルカは目元を覆っていた腕を退ける。
(やっぱり、すごいや・・・・・・)
硝煙の中で立っていたのはラハールただ一人だった。
パンスト兵達は彼を中心に大の字で倒れ伏せており、ルカに道を作っていた。
「何を呆けている、来い!」
「え、ええ!」
叫んだものの、ラハールはルカとは明後日の方向を向いている。
この件を仕組んだ犯人の下に喧嘩を売りに行くのだろう。
ハイグレ人間達は駆け出そうとするルカを捕らえようとするものの、
彼女が銃を向けると罵倒を繰り返しながらも畏縮してその場から動けなくなった。
そして視界の隅から消えてしまいそうなラハールに向かって必死に走り始める。
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