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変身ロワイアルその6

749変身─ファイナルミッション─(8) ◆gry038wOvE:2015/12/31(木) 21:59:45 ID:GU7jrFVA0

「──ブラスター・ボルテッカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」

 ブラスターボルテッカの灼熱が一斉にダークルシフェルへと押し寄せた。
 それは、雪崩のようにルシフェルの身体を一斉に包み隠してしまう。
 それでも、ルシフェルはまだ、その尋常ならざる耐久性と能力によって、まだ立ち上がっていた。



『あたしたちの絆……!! 力を貸してくれ、黄金の風を起こす為に……!!』
「魔法少女──!!」
 ──来たる絶望のワルプルギスの夜に、宇宙の因果さえも捻じ曲げる願いを叶えた少女の姿を、象った。


『鋼牙……!! 俺は、お前が伝えた使命を忘れない……陰我を断ち切る!!』
「黄金騎士──!!」
 ──ホラーの始祖メシアを倒す為に、守りし者と英霊の想いを受けて姿を変えた翼の牙狼の姿を、象った。


『ラブ、ブッキー、せつな……!! あなたたちの遺した想い、私が受け取る……!!』
「スーパープリキュア──!!」
 ──たくさんの人々の希望をミラクルライトで受けたプリキュアがブラックホールを浄化する姿を、象った。


「全侍合体──!!」
 ──人々の想いが込められた折神たちが全て集った、最強の侍巨人の姿を、象った。



 全てのノアは、次々にダークルシフェルを押していく。
 ノアはルシフェルから一撃も受けず、また、ルシフェルがそれらの攻撃で倒れる事も遂に無かった。
 そのあまりの優勢に、人々は大きな希望を取り戻していく。
 そして、それによってルシフェルは更に弱くなり、ノアは更に強くなっていく。そんな悪循環の中でルシフェルは、萎れながらも戦い続けていた。
 彼の内の野望は、簡単に消える物ではない。
 しかし、最早、その戦闘力の格差と、これから起きる結果は、歴然であった──。

「──シュッ!!」

 ノアは、まだ無傷で構え続けていた。
 まだいくらでも変身が出来る──変わり続ける事が出来る。
 そして、戦える。
 ダークルシフェルと化したカイザーベリアルの反撃にも、どこまでも持ちこたえる事が出来る──と。

「何故だ……何故、ルシフェルになった俺様をこんなにも簡単に超えやがるッ……!!」

 しかし、ベリアルにはそれが決して納得できなかった。
 何故、ノアやゼロに自らが勝てないのか──と。

「……まさか」

 だが、戦士たちの最強の必殺技を身に受け、体から煙をあげて、尚立ち上がろうとするベリアルは、この長時間の戦闘によってか、内心の疑問が少しずつ氷解していくのを感じてもいた。
 慣れ始めた戦闘でこそ、ようやく、「ダークルシフェル」という力そのものの弱点を強く理解し始めたようであった。
 なるほど──ベリアルは、悟る。

「──……そうか、貴様かァァァァァァ!!!」

 一体、何が今のベリアルを邪魔しているのか──その事に、ベリアルは、ようやく、気が付いたのだった。
 先ほどまでの自分と大きく違う性質を持つ力、それは一つだ。
 ダークルシフェルになる前には無かった物が邪魔しているという回答が殆ど正しいと言えるだろう。
 だとすれば、それは──


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