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変身ロワイアルその6

746変身─ファイナルミッション─(8) ◆gry038wOvE:2015/12/31(木) 21:55:01 ID:GU7jrFVA0

 そう、彼らと共に戦う事をだ。
 ウルトラマンゼロが、小さな光の球となり、ガイアセイバーズ・ノアのエナジーコアへと場所を移した。
 ウルトラマン同士が融合する──その経験は、かつて一度、ハイパーゼットンとの戦いでも試みた事であった。

「──よっしゃ、いくぜ!!」

 しかし、ノアの姿は全く、変わらない。
 それだけのノアの力が絶大であるという事でもあり、それは既にガイアセイバーズという戦士の総体としての姿であるという事でもあった。
 ゼロもそれを受け入れた。
 シャイニングウルトラマンゼロを取りこんだノアは、更にその力を増す──これまでに見た事のない未知の力の戦士へと、“変わる”。







 ダークルシフェルは、その羽根を広げながら、地上に降り立った。
 それは、さながら堕天使が空から降りてくるようだった。
 それと同時に、空は深い闇に包まれ、先ほどまでの白夜の空は、まるで消え去ってしまったかのようだった。

「キシャァァァァァァァァァァァァァァウーーーーーーッ」

 ホラーのような怪物にも似ていた。
 しかし、その中からカイザーベリアルの意識が消えているというわけではない。
 確実にカイザーベリアルの意思を持ちながら、絶大な力が自らの中にある確信を持って、ガイアセイバーズ・ノアと戦おうとする怪物だった。
 羽根を地上で大きく広げる──その姿を見て、ノアも構える。

「──みんな……僕たちも、変身するんだ!!」

 フィリップが叫んだ。
 全員が、フィリップの声に納得して、無言で頷き、ダークルシフェルとの戦いを始めようとしていた。

「──ハアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!」

 再び、グリッダー化した時のように、ノアの身体は金色の光を放っていく。
 これ以上光り輝く事などないはずのノアは、それでも尚、自らの姿を進化させようと──いや。
 その全身を丸ごと包んだ金色の光の中で、ノアは──想いを通じて別の戦士へと“変身”しようとしていた。
 そして、その光が次の瞬間、脱皮するようにして一瞬で解き放たれていく。


「ハァッ!! ──」


 ──そこにあった姿は。


「仮面ライダー──!!」

 仮面ライダーダブル サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム!
 かつて、風都タワーにて、世界中の人間を全て死者兵士ネクロオーバーへと変えようとした仮面ライダーエターナルとの決戦の際、初めて仮面ライダーダブルが変身した金色の姿であった。
 ノアはここで戦う全てのデュナミストたちの想いを全て受け入れ、その姿に変身を果たしたのである。
 ノアイージスは、風車のような六つの羽根へと姿を変え、ノアの中にいる左翔太郎とフィリップがその指先をカイザールシフェルへと向ける。

「仮面ライダー……だと!?」

 巨大な一筋の風が吹き、ノアを攻撃しようと歩み出たルシフェルの身体を止めた。


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