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変身ロワイアルその6

743変身─ファイナルミッション─(8) ◆gry038wOvE:2015/12/31(木) 21:52:20 ID:GU7jrFVA0



「ダークルシフェル……だと!?」

 ウルトラマンゼロが、空を見上げながら驚愕した。
 これまで、あらゆる宇宙でまだその名前こそ確認されていたものの、絶対に姿を現さなかった怪物──それが、ダークルシフェル。
 既にこの世界にはルシフェルは存在しえないとさえ思われていた。
 だが、最強のウルティメイト・ダークザギと最強のダークウルトラマン・カイザーベリアルが融合する事によって、ルシフェルが再臨しようとしているのである。
 それはまさしく、悪夢の出来事であった。

「──大丈夫だ」

 だが、ふと、ノアの中で、誰かが声にして言った。

「敵がどんなに強くても、決して僕達は諦めない!!」

 それは、孤門一輝である。
 彼は、島に降り立とうとする怪物を強固な瞳でにらみつけ、迎え打とうとしている。
 それは決して、敵の強さを甘く見ているからではない。

「ああ、やってやる──アイツがどこまで強くなろうと、最後に俺達が笑ってやる!!」

 響良牙も。

「むしろ、相手が強いなら、こっちも強くなるだけだから!!」

 高町ヴィヴィオも。

「アイツを倒して、俺も絶対決め台詞を言ってやるぜ!!」

 涼村暁も。

「最後まで人間を守り抜くのが、俺たちの使命だ!!」

 涼邑零も。

「世界に新しい記憶を刻んでいく僕達を、誰も止める事なんてできない!!」

 フィリップも。

「そう、希望が私たちにある限り、私たちは負けない!!」

 蒼乃美希も。

「私たちはこの戦いを変えるんです!!」

 花咲つぼみも。

「私たちが正しいと思う未来の為に……!!」

 レイジングハート・エクセリオンも。

「人間の、全ての生き物たちの、自由と平和の為に……俺たちはお前を倒す!!」

 左翔太郎も。

「──見てな、最高に変わってるだろ……あたしたち!!」

 佐倉杏子も。

 ここにいる誰もが、これから戦うべき相手に、恐れもせず、怯みもしない。
 ウルトラマンゼロは、そんな人々の姿をじっと眺めていた。
 彼自身の決意もまた、ダークルシフェルを前に怯む事はなかったが、それでも──そんな人々の姿を、ゼロはいつまでも見たいと思った。
 そして、彼は決意する。

「──ああ、そう来なくっちゃな!! 俺も最後まで、お前たちと一緒に戦うぜ!!」


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