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変身ロワイアルその6

739変身─ファイナルミッション─(7) ◆gry038wOvE:2015/12/31(木) 21:45:41 ID:GU7jrFVA0

「──喰らえッッ!!!」

 距離が遠のいたならば、と、デスシウム光線が発射される。
 ノアは両手をエナジーコアの前で組んで、両腕でデスシウム光線を受ける。
 前方から押し出してくるエネルギーに、ノアも少しは踏ん張るが、すぐに、両腕を思い切り開いて、デスシウムを霧散させる。
 そして、右腕を前に突き出し、左腕を顔の後ろで曲げ、構えた。

「ハァッ!!!!」

 カイザーベリアルのあらゆる攻撃は、全てグリッダーノアには効かない、と。
 そんな自信に満ちたポーズ。
 人々が信じるに値する、無敵の超人の姿であった。



 ──ドシンッ!!



 と。

 そんな時、更にそこに金色のウルトラマンが空から振りかかって来る。
 それは、まさしく青きウルトラマン──ウルトラマンゼロだった。
 グリッダーノアとウルトラマンゼロが隣に並び合い、お互いの目を見合って、頷く。
 カイザーベリアルも、そこにゼロが現れた事に驚きを隠せなかったようだ。

「貴様は……ゼロッ!!」
「悪いな、ノア、それにベリアル……遅くなった!!」

 ゼロは、丁寧にも、敵であるベリアルにもまた詫びるように言った。
 しかし、それは挑発的でもあり、あるいは扇動的な言葉でもあるかもしれない。
 自らの最大の敵が、おそらく自分を待っていたという事を見越したのだろう。

「──さあ、行こうぜ、ノア!!」
「……シュッ!!」

 ゼロの呼びかけに、ノアが頷いた。
 そして。

「きゅあきゅあぷりっぷー!!」

 次の瞬間──シフォンの祈りと共に、ゼロのもとにも人々の祈りの力が注がれていく。
 ベリアルの長年の宿敵であったウルトラマン、ゼロ。
 彼にもまた、何度でもベリアルとの決着をつけさせるべく、大量のエネルギーが力を貸す。
 そこに現れたのは──金と銀の二つの輝きを持つ戦士、シャイニングウルトラマンゼロだった。
 そう、かつて一度、ベリアルを葬った事もある姿だった。
 しかし、ベリアルは肉体を取り戻してあの時よりも強くなっている──故に、もはや、彼らより強くなった事を証明する為に、構えるのみだった。
 ──ベリアルは両掌を、それぞれの戦士に向けた。

「ふん……二人に増えようが無駄な事だ、デスシウム光線──!!」

 なんと、デスシウム光線を両手から放つという荒業を使おうとしているのである。
 ゼロを倒し、全宇宙を手に入れる為に使用できるようになった技だ。
 結果的に、ゼロを前に使う事は出来ないだろうと踏んでいたが、まさか使う機会に恵まれるとは──と、ベリアルは少し思っていた。

「──シャイニングエメリウムスラッシュ!!!!」
『──ライトニング・ノア!!!!』

 対して、負けじと二人のウルトラマンが、それぞれの最強の光線を、向かい来るデスシウム光線へと放った。
 光線のエネルギーは殆ど拮抗し、二つの光線がそれぞれ、ギリギリのところでぶつかり合う激戦を演出していた。






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