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変身ロワイアルその6
694
:
変身─ファイナルミッション─(3)
◆gry038wOvE
:2015/12/31(木) 20:43:13 ID:GU7jrFVA0
「暁美ほむらの力がいかなる物か──お前ならばわかるはずだろう?」
「そうか……ほむらの……」
「そう……お前の敗北は、絶対的だ」
シャンゼリオンも、些かショックを受けて項垂れるように見えた。
仲間の力が仇になった事が原因だろう。
ユートピアは、そんな彼の姿を嘲笑う。ショックを受けている間にもユートピアは、シャンゼリオンに接近していく。
「……ぷっ」
──が。
それと同時に、シャンゼリオンも吹きだすように笑った。
涼村暁が、目の前の敵を逆に嘲笑っていたのだ。
ユートピアは、少し顔を顰めた。
「──ははははははは!! とんでもない馬鹿だな!! お前……!!」
シャンゼリオンは、顔を上げ接近するユートピアに向けて瞳を光らせた。
そのマスクの下に、涼村暁の自信に満ちた表情がある事など、ユートピアは知る由もない。
顰めた顔を元に戻して、理想郷の杖を彼に向けて振るおうとする。──所詮は、シャンゼリオンの一言など戯言だと信じて。
それは、ユートピア自身が彼を狂人と認識しているからだった。
彼が何を言おうとも、まともに耳を貸さず、ただ嘲笑い続けるしかできない。
「──知ってるか! このインケン野郎……!
そいつは、ほむらの……──終わる世界を終わらせたくないっていう……そんな願いの力なんだぜ……?」
シャンゼリオンの身体が、理想郷の動きに合わせて浮き上がっていく。──杖が持つ引力に弾きつけられているのだ。
まるで、先端から見えない糸が伸びて、シャンゼリオンの身体をマリオネットとして動かしているようだった……。
「だったら……だったら……──」
威勢の良い言葉とは裏腹に、シャンゼリオンが攻撃を仕掛けられる様子はない。
ふっ、と笑ったユートピア。電撃を彼に浴びせようとする──。
「今誰よりもそれと同じ願いを持っている俺がァッ──。
お前のそんなニセモンの力に負けるわけ、ないだろォッ……!!」
「ほざけッ!」
「ほざく……ッ!!」
直後、シャンゼリオンの全身を駆け抜ける電撃──。
ユートピアは、ちらりとエターナルの方を見た。こちらに急いで向かっているようだが、まだこちらに到達する距離にはない。
シャンゼリオンの命を吸いつくすレベルまでこの一撃を続けるのは容易だ。
他の連中は、今はまだ先ほどの一撃に倒れ伏して、起き上がるのに苦労している。
一人ずつ消していけば充分こちらに勝機があるのは確実だった。
「──ぐあああああああああああああああああッッッ!!!!」
シャンゼリオンの悲鳴が轟いた。
あと一瞬──それだけ力を籠めれば、彼の全身は墨になり、全身のクリスタルは硝子細工のように砕け散っていくだろう。
ユートピアが勝利を確信した瞬間だった。
所詮、シャンゼリオンの言葉など──戯言だと、そう思ったに違いない。
「──がっ!」
しかし。
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