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変身ロワイアルその6
685
:
変身─ファイナルミッション─(3)
◆gry038wOvE
:2015/12/31(木) 20:32:13 ID:GU7jrFVA0
「世間は無情だな……。仲間の技で死ぬがいい!! 高町ヴィヴィオ!!」
ユートピアの杖の先端に、桃色の魔力光が収束する。
これまでの戦いで霧散した、「ディバインバスター」のエネルギーやメモリーが、全てこのコアの中に群がっていく。
強力な引力が、それをユートピアの手に、半ば強制的に集中させるのだ。
これが、彼の最も悪辣な所である。わざわざヴィヴィオに、この技を使おうと言うのだ。
あっ、とヴィヴィオが憮然とした表情を見せた。
──そして。
「──ディバイン……バスター!」
ユートピアの叫びと共に現れたのは、高町なのはが何度となく使用した桃色の魔砲であった。ヴィヴィオは、腰を落として両腕を構えたまま、防御の結界の中で、強力な魔力の波動が齎す爆風だけを浴びていた。
そんなヴィヴィオの体が、すぐに耐えきれず真後ろへと吹き飛んでいく。
「──ッ!!」
しかし……。
「──ッッ!!」
しかし……。
「──ッッッ!!!」
しかし……それは、全くヴィヴィオへのダメージとはならない。
「────ッッッッ!!!!」
先ほどのヴィヴィオの攻撃がユートピアに全く届かなかったと同じように、それはヴィヴィオの体にかすり傷さえもつけなかった。
『────っ!!』
『にゃあああああああああああっっ!!!!!』
──クリスとティオが魔力を尽くして張ったバリアがあるからだ。
二つのデバイスの想いは一つ。
──この技でヴィヴィオを傷つけさせてやるもんか、という想い。
『──Go!!』
レイジングハートの声が高鳴る。
彼女は、インテリジェントデバイスとしての待機形態へと「変身」し、その姿に羽を生やしていた。その羽を用いた自立移動によってヴィヴィオの下に一瞬で飛翔すると、その体へと触れていく。
彼女に力を貸す為に──寄り添うように。
「レイジングハート……! それに、クリス、ティオも……!」
共に戦う相棒、セイクリッドハード……。
アインハルト・ストラトスが遺したアスティオン……。
若き日の母の相棒だったレイジングハート……。
三つのインテリジェントデバイスの力がヴィヴィオの魔力に重なり合う。
魔術師とデバイスの調和こそが、彼女たちの戦い。──そう、一対一の戦いでも、常にデバイスという相棒が自らを支えてくれた。
それを忘れない。今も──そうやって戦う。
「──バリア!!」
──障壁!
そして、彼女の身体を一片も傷つけさせない為に、額に汗さえも浮かべて、三つのデバイスは、魔力を張る。三つの力が重なり合ったバリアは、偽りのディバインバスターの力を全く通さなかった。
ディバインバスターの力でだけは、ヴィヴィオを傷つけさせない、と──。
そんな願いだけが、ヴィヴィオを守護する。
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