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変身ロワイアルその6
676
:
変身─ファイナルミッション─(2)
◆gry038wOvE
:2015/12/31(木) 20:18:36 ID:GU7jrFVA0
「……っ!」
ゴールドエクストリームと化したダブルに対して、ダークエクストリームと化したユートピア。それはまるで、かつての戦いの再現でありながら、いずれもかつてのそれぞれとは大きくベクトルの異なる成長を遂げた結果生まれたカードだった。
そして、彼らが背負うものもまた、かつてとは変わっていた。
ダブルは、「崩れた理想郷」や「一人きりの理想郷」ではなく、無限の供給と再生を続ける「完全な理想郷」となったユートピアの姿を見て、固唾を飲む。
どうやら、加頭も秘策と、想いを背負った敵であるらしい。
しかし──倒す。何があっても、必ず。
「それでは、皆さん。……折角ですから、また、殺し合いを始めましょう。
──そう、この私と……この場所で!」
加頭は仰々しくそう宣言した。
このバトルロワイアルの始まりを告げた言葉にも似たその一言に、誰もがぴくりと反応した事だろう。
そう、この男の呼び声であの悪夢は始まった。
そして、この男を倒してから始まる本当の最終決戦で──全ては終わる。
「──違います!
これから始まるのは、殺し合いじゃなくて……命と命の、助け合いです!」
キュアブロッサムがユートピアに向けてそう告げた。
ガイアセイバーズ。
それが望む未来を提示され、ユートピアは微かに狼狽えた。
敵方にこちらを恐れている者はなしと見て、ユートピアの脳裏に掠められたのは、僅かな敗北のビジョンである。──とはいえ、それは勝負に際する者が誰も一度は掠める物。
ユートピアは、園咲冴子の生前の姿を、そして、ここにあるこの力で戦えば、彼らなど相手ではないという事を思い出して、そんな不安を一瞬で取り払う。
「……フン。──何を言おうと勝手だが、どうせ貴様らは、いなくなるッ!」
敬語を捨て、猥雑で乱暴な「殺し合い」を始めるユートピアは、その手に構えられた“理想郷の杖”で、閃光の一撃を放った。
「──!!」
光速のレーザービームが八つに分岐して、各参加者の身体を狙い加速する──。
瞬きする間もなく自らを狙ってくる数百度の熱を、各々は正確に捉え、八人八色の対応を果たした。
ビームを防ぐ者、避ける者、跳ね返す者、その体で難なく防ぐ者。
その全てが一瞬で行われる。
ユートピアとて威嚇のつもりであったが、全てが殆ど反射的に回避された事を見て、やはり予想以上の相手になった事を実感していた。
◆
「──せやぁッッ!」
──直後に聞こえたのは、一人の雄叫びだった。
攻撃の瞬間に、圧倒的なスピードで姿を眩ました高町ヴィヴィオである。
聖王の姿となった彼女は、他の数名と同様、全身を金色に輝かせ、真っ直ぐなパンチをユートピアに叩きつけようと迫ってくる。
何度も、友と磨き上げた拳。
歪みから救われた少女の、正拳。
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