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変身ロワイアルその6
675
:
変身─ファイナルミッション─(2)
◆gry038wOvE
:2015/12/31(木) 20:17:05 ID:GU7jrFVA0
だが、その場で加頭と敵対している者の──仮面ライダーやプリキュアの全てが、加頭に敗北する未来の予感を全く浮かばせなかった。
「……」
強いて言えば、そう……少し勝利までの過程が厄介になるだろうという不安が掠める程度だ。それもすぐにどこかへ払いのけられた。
少し心に余裕が出来た気がした。
「……加頭。もう一つだけ、すっげー参考になる『良い事』を教えてやるよ。
──そいつは、フィリップが今ここにいる理由さ」
「ほう。興味深い……」
変わらず余裕な加頭を前に、仮面ライダーダブルが強い語調で啖呵を切った。
「──俺たちはなぁ、お前たちみたいな奴らを倒すまで死なねえんだ……永遠に!」
『そう、僕達はたとえこの身一つになっても……いや、この僕みたいに、“この身がなくなっても”戦い続けている』
「それこそが、お前たちが相手にしている存在だ……!」
『だから──いうなれば、絶望がお前のゴール……っていうところかな?』
ダブルは固く拳を握る。
そんなフィリップの言葉を聞くと、少しだけ加頭は眉を顰めた。
それは、かつて翔太郎が加頭の野望を阻止した時に発した言葉にもよく似ており、それが加頭に悪い記憶を呼び覚まさせたのだろう。
しかし、それでも──加頭は、大きく怒りを膨らませる事はなかった。
「なるほど……かつて聞いた時と同じ……か。──憎たらしい言葉ですね。
しかし──残念ながら、その台詞を聞く事が出来るのも、今日が最後のようです!」
──UTOPIA!!──
その言葉と同時に、加頭が握るユートピアメモリの音声が鳴り響いた。
ユートピアメモリが浮遊し、加頭の装着するガイアドライバーへと吸収される。
重力が無いと言うよりか、むしろメモリが自力でそう動いたかのようだった。
轟音。ブラックホールを前にしたような不安感。……それらが駆け巡る。
──BELLIAL!!──
──DARK EXTREAM!!──
「!?」
そして、次の瞬間──暗黒の嵐が吹き荒れた!
強風が彼らを襲う。土に零れていた大量の葉を吹きあがらせ、地面の草木を全て揺らす。
暗闇のオーラが雲のように視界を覆う。天と地がひっくり返るような感覚がその場にいる者たちに降りかかる。
しばらくすると、空に飛び散った葉の数々は、次の瞬間に、まるで鉛の固まりのように一斉に落下する……。
「くっ……!」
それぞれが、自らの頭を覆うように顔の前で両腕を交差させた。微かに視界に残した光景には、確かに変身していくユートピアの姿がある。
そこから、ダークザギの発した闇にも似た黒いオーラが現れ、直後一斉に取り払われると、そこに佇んでいたのは、ダブルもかつてまで見た事のない相手──。
そう──この「ユートピアドーパント」の「ダークエクストリーム」だ。
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