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変身ロワイアルその6
635
:
BRIGHT STREAM(5)
◆gry038wOvE
:2015/09/02(水) 18:33:37 ID:RQpuUNRs0
仮面ライダー。
ウルトラマン。
プリキュア。
魔戒騎士。
魔法少女。
魔導師。
ただの人間。
彼らは今、この大集団ガイアセイバーズの一員として名乗りをあげる。
もはや、そんな姿には、ダグバ、ガドル、ガミオの三人の番人も些か頼りなさすぎるほどだ。──あれほどの強敵が、こんなにも矮小に見える。
生還者たちに最後に齎されたのは、死者による希望であった。
「アアアアアウォォォォォォォォォオオオオオンッッッ!!!!!!」
ダグバが掌を翳す。
ガドルが構える。
ガミオが吼える。
そんな動作も──まるで恐ろしくない。
ニードルは尚も、その後ろでポケットに手を突っ込んだまま、敵を見つめ続けた。
「……そうですね。甘く見たかもしれません。……ただ、そろそろ始まる頃合いでしょう」
呟くようにニードルは言う。
そして、臆する事もなく、彼は振り返り、歩きだした。
彼の行く手には何もない。──しかし、彼は何処かへ向かっていこうとする。
「私はダグバ、ガドル、ガミオ……しばらく彼らと遊んでいなさい」
「待て、ニードル!」
だが、ニードルの命令を聞きいれたグロンギ怪人は、マシーンのように目の前の敵対者たちを狩ろうと動き出し始めた。前に進もうとした良牙たちであるが、その前を三人は阻んだ。
──ダグバが目の前に炎を発生させる。紅煉が床や壁に広がる。
最前線にいたキバやガウザーにもその炎は燃え広がる。彼らの身体が一瞬で大火に包まれた。
「──くっ!」
「援護するッ!」
だが、彼らが熱いと感じるよりも早く、シンケンブルーが「モヂカラ」によって水を注ぎこんだ。水流が弾け、この場を燃やし尽くそうとした焔は一斉に蒸発し、煙となる。
「ガァッ!」
──ダグバの側方に立っていたガドルとガミオが、隙もなく駆け出した。
凶暴な爪をいきり立て、ただ前方の敵を狙い、その胸元を抉ろうとする二体のグロンギ。
しかし、そんな二人に向けて、前線の者たちの背後から、同じように向かっていき、彼らにパンチを叩きつけた者がいた──。
「ハァッ……ッ!」
「フンッ……ッ!」
ウルトラマンネクサスとダークメフィストであった。
グロンギの腹部に叩きつけられるウルトラマンたちの拳。──それは、敵の腹の上で跳ねる。
姫矢准と、溝呂木眞也──。
仮面ライダージョーカーや杏子の呆然とする姿を置いて、彼らはグロンギの怪物たちに向けて同時に膝蹴りを叩きこんだのだ。
彼らは、償いの為に──いや、たとえ償えたとしても。
──彼らは、その身が戦える限り、闇と戦う。
「おおりゃあッ!!」
アメイジングマイティフォームに変身した仮面ライダークウガが飛び上がり、ダグバに向けてパンチを叩きこんだ。
それはまぎれもない五代雄介の姿──彼の戦う様を見て、思わず良牙は後方を振り向いた。五代と縁のある参加者というのを一人知っていた。
そう、五代を殺した少女──。
「──」
すると、おそらく、彼に「許された」であろう少女がエターナルに頷く。五代が許さぬはずがなかった。何せ、最後まで彼女をかけていたのだから。
そして──彼女も、美樹さやかもまた、溝呂木を「許した」のだろう。
許されぬままだったのは少数の、正真正銘の悪徳の塊たち──今はそれを倒す為に全員が助け合うように戦っている。
つぼみの言った「助け合い」が、もう始まりかけているのかもしれない──。
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