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変身ロワイアルその6
633
:
BRIGHT STREAM(5)
◆gry038wOvE
:2015/09/02(水) 18:32:54 ID:RQpuUNRs0
もし倒さなくて済むならば、それこそ蘇らなければジョーカーの望むパターンである。
逆に、ガドルやガミオまでも引き連れて現れるというのは、考えられる限り最悪のパターンであると言っていい。
「こいつら、まるで意思が感じられない。ニードル……! お前の仕業か……!?」
零が強い口調で訊く。
──この三体のグロンギの王には、邪気さえない。あるいは、良牙が感じる事のできる「闘気」と言い換えてしまってもいいかもしれない。特に強いそれを発するガドルでさえそれを発さないという事を、零と良牙の二人はただ不気味に思った。
「……ええ。全て、私の仕業です」
──そう、ニードルが、針を利用して彼らを操っているのである。闇の欠片といえど、彼の洗脳から逃れる事はできなかった。
そして、洗脳効果が有意に発動した場合、最も心強い味方であるのは彼らだ。ンのグロンギに比べれば、残る敵で脅威となる者は少なく済む。
「死者まで甦らせて、何のつもりだ? どんな野望だろうと、俺たちが必ず打ち砕いてみせるぜ!」
「そのつもりのようですね。しかし──」
すると、ニードルは頬を引きつらせ、不気味に笑った。
心底おかしいというよりは、まだ余裕を残した笑みのようでもあった。
「──その程度の戦力で彼ら三人を再び倒すというのは、少し骨が折れるでしょう?」
ニードルの余裕は、グロンギ三体の力と目の前の戦力を比べた時に必然的に起こる物だと言ってよかった。
この三人ならば、ここにいる者たちを一掃できると信じ込んでいるのだろう。
実際、これまで何人もの参加者が束になって倒す事ができなかったダグバやガドルが無傷でここに現われれば、ニードルの言うように相当骨が折れる話かもしれない。魔戒騎士の最高位ですら、苦戦した相手なのだから。
そして、これがもし、一対一の戦闘ならば、尚更、別だったかもしれないが──改めてこう言われると、その場にいる者たちも苦笑せざるを得なかった。
「その程度の戦力、か……」
この場にいるのは、ジョーカー、1号、2号、ライダーマン、スーパー1、ゼクロス、クウガ、エターナル、ダミーなのは、シャンゼリオン、ガウザー、零、キバ、ガロ、ウエスター、サウラーのみだ。
贔屓目に見ても、ガドル、ダグバ、ガミオに勝ち星をあげられるほど、人が揃ってはいないだろう。
三体の敵はまだ傷一つない真っ新な状態である。こちらも深刻な傷こそないにしても、やはり疲労状態にある。
だが──。
「……やっぱり、 “この程度”の戦力じゃ歯が立たない相手だったかな? お前らは」
ニードルに対する、ジョーカーの言葉は、挑発的だった。
それは根拠のない自信ではなく、聴覚を頼った明確な根拠による自信の芽生え。
彼の聴覚が既に、ここにやってくる新しい仲間の足音を捉えていたのだろう。
やがて、ジョーカーだけではなく、そこにいる全員の耳に足音が聞こえ始めていた。
「来るぜ……」
だんだんと、どこかから聞こえる足音が大きく重なり始めてきた。確かに、ばらばらな足並みがこちらへ近づいて来る。──そして、そうして近づいて来るのは、四人や五人の足音ではない。
まるで数百人の軍隊のようだが──それにしては纏まりがない音だった。ただ、彼らに唯一共通しているのは、ただ黙ってそこに向かっているという事であった。
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