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変身ロワイアルその6
632
:
BRIGHT STREAM(5)
◆gry038wOvE
:2015/09/02(水) 18:32:27 ID:RQpuUNRs0
【急】
いよいよ以て、遂に──管理システムを襲撃した全ての怪人が、闇の欠片たちとの協力により、全滅に近づいていた。
時空魔法陣が呼び寄せる怪人たちもだんだんと数を減らしている。
アースラ側は、敵の制圧を確信し始めていた。つい一時間前まで、敵がここまで減少している事など信じがたい話だったであろう。これも、闇の欠片という聖遺物の助けがあったお陰である。生前の能力と最後の意思をそのままに宿した彼らの記憶のコピーたちは、今なお、残る敵勢力たちを叩き潰していた。
だが、同時に、「何故、闇の欠片がここに現れたのか」という疑問も生じる。
それは別に、アースラ側で手配した物というわけではないらしく、おそらくはニードル側の差し金だ。──ニードルたちは何故、そんな物をわざわざばら撒き、「自分で放った怪人たち」を倒させているのか。
それは、本当にニードルらしい一つの遊び、なのだろうか。
それにしては、どうも引っかかるというのが、一部の人間の本心であった。
そんな時だ。
そこにいた者たちが何となく忘れかけていた脅威が、彼らの視界に見え始めたのは──。
「奴は……」
一方的に侵入者を制圧していく戦闘を行っていたエターナル──良牙は、その存在にいち早く気づいた。
目の前の敵の顔面に拳をめり込ませながらも、彼の視線はその怪物へと向かい始めていた。──友人の仇とでもいうべき、その怪物に。
だが、それを見た瞬間に彼が感じたのは怒りよりもまずは恐怖に類する感情だった。
やはり……やはり彼らもいたのか。
──そう、もしかすれば、それこそが、自らに敵対する参加者全員を足して、余りあるニードル側のメリットであったのかもしれない。
四本角。白い体に金の装飾。
表情さえ視えない、その能面のようなマスク──。
「──」
管理中枢へと歩みを進めるのは、ン・ダグバ・ゼバであった。
そして、彼と共に真横を悠々と歩くのは、ニードルだ。まるで付き添うようにダグバの隣を歩いている。何より、彼が隣にいるダグバの事を全く警戒していない事が最も不気味であった。
ダグバというのは、容易く手なずけられる生物ではない。
だが、ダグバは一切、ニードルに手を出す様子はなかった。
「ぐっ……グアァッ……!!」
ダグバが目の前に掌を翳すと、その場に蠢いていた残りの怪人たちに向けて炎を発し、一斉に葬った。超自然発火能力だ。これによって怪人たちは焼けただれ、泡となるか、あるいはただ次元のどこかに消滅した。
全ての怪人たちが、自らを前には用済みとばかりに彼の前から姿を消していく。──味方とは思えないほどの残虐性であった。
その場にいた者たちが息を飲み込んだ。
「──」
誰もが、怪物の再来に気づき、その重大さを理解した。
いや、それが、「ダグバだけ」ならばまだ良かっただろう。
更に、そのダグバに加え、ガドル、ガミオと、三体の究極のグロンギが肩を並べて歩いている。本来協力しえないはずのグロンギの怪人たちだ。
「……三体も!」
それも、どう考えても並び立つ事のありえない「王」の群れである。
ダグバ、ガドル、ガミオ……いずれも、参加者たちを苦戦させた強敵だった。ガドルに敗れたガミオですら、何人もの集団でかかって遅れを取る程の力を持つ。
「──ダグバ、それにガドル……! 遂に来やがったか」
そんな異様な光景に、翔太郎は──ジョーカーは、まるで待っていたかのように言った。
待っていたかのように……と言うと、それこそ待ち望んでいたように聞こえるが、ジョーカーが彼を待っていたのは、蘇っているならば早々に葬りたかったからだ。
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