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変身ロワイアルその6
628
:
BRIGHT STREAM(4)
◆gry038wOvE
:2015/09/02(水) 18:30:21 ID:RQpuUNRs0
そんな時である。
「何……この程度、俺たち仮面ライダーを相手には、大した事はないさ」
そんなジョーカーを援護するかのように聞こえた野太い声が廊下に響いた。
ジョーカーは思わずそちらを見たが、そこには既にその男の姿はない。
──彼は、その時には既に天井近くまで飛び上がっていたのだ。そこから繰り出される技は、一つだった。
「見ていろ、仮面ライダージョーカー……! ──ライダァァァァァァァキィィィィィィィッッッック!!!!!!!」
ジョーカーの目の前を覆う怪物の群れが、空中から降り立ち、四十五度の入射角で蹴りを叩きこんだ陰に戦慄する。
怪物たちの中には、かつてその戦士たちに倒された恨みを持つ者もいただろう。
そう、彼はその戦士たちの「はじまり」。
「あれは……!!」
──ジョーカーもまた、その陰に自然に目をやった。
そう、彼の眼前に現れたのは、銀色の手袋とブーツを持つバッタの戦士、仮面ライダー1号であった。
赤いマフラーが、ナケワメーケを蹴散らし、地面に着地した1号の首元で、死の風に靡く。
仮面ライダー1号が、ジョーカーに目を合わせた。
「──初めて会ったな、仮面ライダージョーカー。君の話は沖から聞いたぞ」
「あんたはまさか、仮面ライダー1号……!」
緑のマスクが頷いた時に、またどこかから音が聞こえた。
「──2号もここにいるぞ!」
ジョーカーが振り向けば、そこには、エターナルたちに任せたはずの後方の敵たちを殴り倒している仮面ライダー2号の姿があった。
パワフルに敵の身体を叩きつけていく、かつて人間の自由と平和を守った戦士たちの猛攻。
邪心だけを甦らせた怪物たちが、いくら数を合わせたところでも彼らに敵うはずがなかった。
否、それだけではない──この場では、見知った顔も戦い続けている。
「この俺は、ライダーマン!」
「仮面ライダースーパー1!」
「仮面ライダーゼクロス!」
「仮面ライダークウガ!」
闇の欠片によって再生された仮面ライダーたちは、どうやらジョーカーたちに協力しているらしいのだ。
仮面ライダーの意志は、誰一人欠ける事なく──。
──そんな彼らの戦いを思わず、何もかもを忘れて棒立ちで見入ってしまっていた。
「……そうか……そういう事かよ……。それなら、俺は、仮面ライダージョーカーだ!」
だが、直後にはジョーカーは心の底からより一層の闘志の勇気が湧きあがるのを感じ、目の前の仮面ライダー1号に並び立った。周囲には敵が未だ多い。
まだ底なしの力が自分にはある。
「──こいつが……この湧きあがる想いが、仮面ライダー魂か。こいつは、本当に尽きないらしいぜ! 大先輩」
「勿論だ。この程度の敵、俺たち仮面ライダーが──いや、ガイアセイバーズが揃えば数の内に入らん!」
◆
クロノ・ハラオウンも、こうして目の前に怪人の群れが襲い掛かって来た時には軽く絶望さえ覚えた物であったが、いつの間にかそんな気持ちは完全に失せていた。
むしろ、却って呆然としているほどだ。
死したはずのテッカマンブレードや、テッカマンエビルや、テッカマンレイピアや、テッカマンランスが──目の前の怪人軍団を各々の武器で倒し尽くしている姿に。
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