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変身ロワイアルその6
615
:
BRIGHT STREAM(3)
◆gry038wOvE
:2015/09/02(水) 18:25:45 ID:RQpuUNRs0
それこそ、ブリッジの内部に入られる事を想定しえないほどに固くガードされている。そもそも、指揮を司る場に敵が侵入するというのは敗北に近い状況であるゆえ、最も警備が固められていたのは、「拠点の周囲」だ。
拠点の警戒体勢は、それ以下であり、周囲を突破された以上は、時間の問題と言えよう。
「……みんなを信じましょう」
ヴィヴィオが口を開いた。
彼女は、この場一帯の沈んだ空気の中でも、あまり顔色を変えていない方だ。それは、危機感がないからというわけではない。
ブリッジにいるクロノたちへの心配も確かに強いのだが、同時に可能性も考えている。
全員が、ヴィヴィオに視線を集中した。
「──襲撃を受けたとしても、今の艦内放送で、この艦にいる人たちはみんな危機的状況には気が付いたはずです。それなら、霧彦さんみたいな人たちがブリッジに向かっているかもしれません」
「まあ、確かに……」
「特に、この艦に元々いた人たちと接触した人がいたら、ブリッジの位置も知る事が出来ます。クロノさんたちに増援が来る可能性もないはずがありません。──それに、ブリッジには外部世界の人たち(門矢士のようにパラレルワールドを移動できる者の事)に連絡する機器もあるはずですから、そちらの助けを呼んでいる可能性もあります」
それに関しては気づいた者もいたが、楽観的な発想の一部であったので、あくまでその可能性もあるとしか言えなかった。だが、それを信じる自信を持てるのもまた、彼女の性格の一部なのかもしれない。
それとも、ここにいるはやてが長い任務のストレスやプレッシャーから、司令にあるまじきネガティブを少し強めに抱き始めているのかもしれないが、実際のところは、ブリッジとの連絡が途絶えた現状、不明だと言えた。
『──おい、零! ここで立ち止まってる場合じゃない、後ろからとてつもない邪気が来るぞっ!』
その時、不意にザルバの叫びが木霊した。
その声は、呼びかけられた零だけではなく、その場にいた全員の耳に入り、瞬時に各人を我に返し、警戒させた。
「──何者だっ!?」
怒気の強い声で問うたのは、零である。
見れば──。
「──ッ!?」
──次の瞬間、彼らの周囲を奇妙な「毬」が飛び交っていく。
それは、不規則に壁に跳ね返り、当たった場所で爆ぜて衝撃を与え続けた。
不可思議なのは、爆発を起こしても毬は消えず、尚も次の地点まで跳ね返り、そこで再び爆発を起こすという事だった。
つまり、これは敵方の爆弾だ。ここにいる人間を狙ったのかもしれない。
「くっ……! 何て事しやがる、こんな時に……っ!」
零が叫んだ。
奇妙な術の使い手の突然の奇襲に、はやてが咄嗟に防御壁を張った。
その壁が張られるよりも前に、零が瞬足で駆けだす。
と、同時に、剣を懐から抜き出し、毬をソウルメタルの剣で斬り裂いた──。空中で半分に分かたれた毬が爆発した。
爆弾を斬り、その爆発さえも回避するという──魔戒騎士ならではの荒業だ。
「ほっほっほっ……」
その直後、物陰から男女二人の怪人が姿を現したのだった。──そして、やはり、彼らは、「ロストロギア」の反応を有していた。
「ほう、お見事……。どうやら、あんたさん達があの殺し合いの生還者のようですな。……ようやく見つかりました」
「私たちを差し置いて生還した──というのは、万事に値する罪ね。さて、アクマロくん。どう料理しようかしら」
二体の怪人には、いずれも見覚えがあった。多くは、モニターやデータ上でだったが、インテリジェントデバイスたちはその怪物を知っていた。
レイジングハートは、二人を見て強い嫌悪の念を示す。
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