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変身ロワイアルその6
603
:
BRIGHT STREAM(3)
◆gry038wOvE
:2015/09/02(水) 18:21:15 ID:RQpuUNRs0
テッカマンランス──モロトフ。
仮面ライダーエターナル──大道克己。
暗黒騎士キバ──バラゴ。
プロトタイプクウガ──天道あかね。
此処にいる参加者たちを前に猛威を振るった敵の怪物たちが、アースラの隅々で再び産声をあげ始めた。
──今度は、「命」ではなく、「データ」あるいは「記憶」として。
彼らは、死亡直前までの自分たちの思考を持ち合わせると共に、全員がまず、自分が何故こうして再び目覚めたのかわからなかったようであったが、だからこそ──自分が今いるこの場所を手探りに歩きだしたのだった。
「ベリアル……私のこのやり方、見届けて頂きましょう」
死者たちの最後の記憶が生み出した、『彼ら』は、果たして、いかなる行動をした後に消えていくのか──ニードルはそれを想った。
そして、この『遊び』が決してベリアルにとって不利益を齎す物でもなく、むしろ──この「アースラ」を沈める為の有効手段となりうる事をニードルは何となく予測していた。
どうなるか、はわからない。
しかし、今は傍観者として見届けよう──。
◆
高町ヴィヴィオ、レイジングハート、左翔太郎、花咲つぼみ、佐倉杏子、響良牙、涼邑零、涼村暁の八名は、長い廊下を走り、とある場所に向かっていた。
その先頭には八神はやてがいる。──彼女がクロノに代わり、「騎士甲冑」を装着したまま、彼らを案内しているのであった。
誰の表情の中にも、余裕はない。今はまさしく、アースラの命運がかかっている状況である。このまま敵の襲撃を上手くまけなければ、時空の狭間で全員が迷子にならないとも限らないという。──だとすると、おどけて勇気づける場面でもなかった。
ばらばらな足音は、却って妙に規則正しく聞こえていた。やがて、それも自ずと誰かの足を踏むリズムと重なり合い、一斉に同じペースで踏み込む音として溶け込んでいく。
はやての指示に従い、彼らは安全なルートを走っていった。
──尤も、この警告音が鳴り始めて、十二分が経過した現在、管制室でさえ占拠され、安全なルートこそあっても、安全の保障されたゴールはどこにもなかったのだが。
結果、数秒後には、前方の安全確認が取れず、何もない廊下の上で、苛立ちながら立ち往生する形になってしまうのだった。
各々は、狭い箇所で固まりながら、はやてにブリッジからの連絡が来るのを待った。しかし、依然、混乱は激しく、なかなか情報が回ってこない。しばし立ち往生だ。
「くそっ……こんな所まで見つけてきやがって!」
涼邑零が、悪態をつく。
彼は、これまで最後尾について、他に比べて体力がないつぼみをフォローしていた。敵に姿を確認され、追尾された場合でも、零が仲間への攻撃を防げる形になっていたのである。
勿論、彼ならば並大抵の相手では手を出す事が出来ない。余程の実力者でもない限りは、零に襲い掛かった時点で、触れる事もなく返り討ちに遭うだろう。
ただ、敵方にホラーはいなかったようなのが不幸中の幸いであった。──もしホラーが相手ならば、それこそソウルメタルを扱える零しか倒す事ができなくなってしまう。今も活路を開くために戦闘を続けているクルーたちの中にも魔戒騎士はいないので、それこそ戦闘が厳しくなるだろう。
侵入者にはホラーを使役する事へのリスクが、ホラーを使役するメリットに勝ってしまったに違いない。おそらく、侵入者自身はホラーとは無関係の存在だ。
そして──彼らの中でも、襲撃者については、おおよそ答えは出ている。
「……侵入者の首謀は?」
「おそらく、……ニードル」
「間違いないんだな?」
──暁が、再三の確認のように、はやてに問うた。
実際、はやてが既に首謀者がニードルらしいという事実は映像によって確認していたし、それは既に報告されている。
これ以上、別にそこを疑う余地はないと思われたが、そんな報告に対しても、暁は不審げだった。
暁を逆に怪訝そうに見つめながら、はやてが答える。
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