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変身ロワイアルその6
597
:
BRIGHT STREAM(2)
◆gry038wOvE
:2015/09/02(水) 18:17:22 ID:RQpuUNRs0
このしばらく後、確かにクロノやはやてが「仲間からの報告」として、美希がウルトラマンゼロと融合して別ルートでベリアルを倒しに行っている事が明かされると、二人とも、彼の言葉の一定の信頼がおける事を再確認した。
◆
──左翔太郎は探偵である。
仮面ライダーであると同時に、優れた探査能力や推理力、行動力を持ち、今もまた、自分で考え、最適と思える行動をしていた。──味方しかいないはずのこの艦の中で、ある疑問の種を解消しようとしている。
「……」
左翔太郎は、他の誰に言う事もなく、こっそりとこの戦艦内部の奥に侵入していた。
侵入禁止とされているエリアも、彼は上手に入りこみ、暗がりの倉庫を懐中電灯などで照らしながら歩いて行く。
自分の探偵道具を使えば、このアースラの中にいる別の存在をいち早く確認できたのだ。
(どうして……“彼女”が、この艦にいたんだ?)
……そして、このアースラの中には、本来いてはならないはずの人物がいる。
翔太郎は、アースラを歩いている中で、たまたま“彼女”の存在を確認してしまった──。
ゆえに、探偵として、追わないわけにはいかなかったのだ。
「ここだな……」
倉庫の奥に、隠すように存在している日蔭のドア。──倉庫の奥はハイテクとは無縁な原始的なドアが備えられているようだった。
そこが、翔太郎の目当ての場所だった。彼は、周囲を見回し、誰もいない事を確認すると、ドアを背に立った。新しいドアノブを回した手ごたえが手に残り、ドアが薄く開く。
翔太郎は、目を凝らしてそちらを見た。
「──!」
「──やあ、左翔太郎だね」
その部屋は思いの外広く、暗く淀んでいながらも、並べられた不気味な機材たちを取り囲むように、三人ほどの人間が座っていた。彼らが、翔太郎の方を見ていた。──そこにいたのは、男性一人と女性二人、一匹の猫、それから、白い兎のような生物だ。
翔太郎は、一度驚いたのだが、それを飲み込み、堂々、その部屋に入り始めた。
どうやら、こちらに気づいていたようだ。
開き直り、部屋の中に入っていった翔太郎は、目の前の相手に告げる。
「……やっぱり、この艦の中にいやがったか。────美国織莉子」
そう、翔太郎は、彼女の姿を既に見かけていた。
目の前にいる少女──美国織莉子が、佐倉杏子に対して全ての制限を伝える場面を、モニターで確認しているのだ。ゆえに、ここに隠されていた者たちの中でも、翔太郎にも知られている存在である。
しかし、驚くべきは、その三人の容姿だ。
「……!」
一人は、白い服を着た十代後半ほどの男。
一人は、白みがかった髪の美少女。──彼女が、美国織莉子だ。
そして、翔太郎を驚かせたのは、残りの一人であった。フェイト・テスタロッサと瓜二つの、彼女よりも少し幼げな金髪の少女である。
「これは、フェイト……? どういう事だ……?」
「……」
思わぬ相手が現れた事に、翔太郎は息を飲む。フェイトとユーノが死亡する瞬間のモニター映像が翔太郎の中でフラッシュバックする。それは、フェイトと出会い、彼女を救えなかった翔太郎ゆえの感覚だった。
ただ、死人がここにいる事を驚いているのではない。彼女の命のお陰で命を繋ぐ事が出来た翔太郎は、それと全く同じ顔と目を合わすのが辛くもあった。
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