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変身ロワイアルその6
565
:
帰ってきた外道衆 特別幕
◆gry038wOvE
:2015/08/09(日) 04:21:30 ID:yTeAA/4M0
「ベリアルを倒しに行けだと? 断る」
【血祭ドウコク@侍戦隊シンケンジャー GAME GIVE UP】
◆
血祭ドウコクは、六門船の中で、暫しの殺し合いの疲れを癒していた。
あの場の変身ロワイアルだけの話ではなく、このところ、人間界に出るなり、野心深いかつての家臣に命を狙われたり、財団Xなる連中の襲撃に遭ったりと、はっきり言って、ろくな事がない状態だ。──なんでも、第二ラウンドとかいう物が始まっているせいらしい。
まあ、結局のところ、ドウコクに敵う相手は殆どおらず、その殆どが返り討ちに遭ってしまったわけで、殆どの再生外道衆はドウコクに反旗を翻した事でドウコクに殺されたり、そうでなければ今シンケンジャーの残り四人と戦っていたりという形になっている。
過去の死亡経験によって蘇ったとはいえ、元々は志葉丈瑠や池波流ノ介や梅盛源太が単独で倒したわけではなく、シンケンジャーが揃って倒した相手が多い為か、全力を出し切れる程でもなかったし、二の目も失われている。
あの第二ラウンドも、志葉丈瑠たちの死による死者蘇生もドウコクたちにとっては一日余りで片付いてしまうルールでしかなかった。
当面の問題といえば、折角集めた三途の川の水もベリアルによって奪われてしまい、生活最低限の水かさしかない事だろうか。ベリアル帝国にとっても、外道衆は敵に回すよりも飼いならす方が良い相手だったらしく、本当に、永久的に“増えもせず、減りもしない”水かさを保って存在するように制限されていた。
──まあ、結局、ドウコク自身は既に人間界にどれだけいても平気な体質ではあるのだが、ここで共にのんびりとしている骨のシタリのような相手と向こうでも盃を交わす為にも、やはり嘆きの水は必要だ。
充分な水量を欲して、再度、人間界で人を襲ってみるが、やはり三途の川の量は一定にしかならず、ベリアル帝国を名乗る連中には、人間と外道の間で「住み分け」をするよう忠告されている。
あの殺し合いの目的は、なんでも、こうしてドウコクたちがいない間に三途の川の水や嘆きを集め、世界を侵略する事だったらしい。
──全く、ふざけている。
人が折角集めた物を。
だから、ドウコクはここに帰ってしばらく機嫌が悪かった。
「いいのかい? こんな形であいつらとの腐れ縁を断ち切っちゃってサ……」
骨のシタリが、ドウコクに訊く。
老齢の小さな外道衆の彼は、いわばドウコクの悪友に近い存在だ。青臭い縁ではなく、単に利害が一致し、お互いを裏切らない一定の信頼を抱きあうという、持ちつ持たれつの関係というところだろう。
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