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変身ロワイアルその6
462
:
あたしの、いくつものアヤマチ
◆gry038wOvE
:2015/07/26(日) 18:15:54 ID:2QeaXfr60
部屋が一瞬、総立ちするように湧いた。
『──総員に告ぐ。レーダーがワルダスターの宇宙船団を捉えた。外に出ると危険だ、今は艦内で待機せよ! ──繰り返す。レーダーがワルダスターの宇宙船団を捉えた』
艦内放送が部屋にも鳴り響いた。
城二とアンドローがそれを聞いて顔色を変えた。──放送の声はクロノによるものだが、おそらくワルダスターを感知したのはスペースナイツ側の人間だろう。
クロノでは、ワルダスターかどうかの区別はつかないはずだ。
「……チッ。そうか、この世界にもワルダスターがいる……。待機時間が長いと見つかっちまうんだ!」
安全に修理する事ができない状況であるのを杏子は思い出した。
この世界に悪党星団ワルダスターが存在し、ベリアル帝国の支配がある以上、ここで修理を何日も続ける事は困難だったのであろう。
管理局もそれに気づかぬはずはないが、不時着したアースラを動かす事ができず、やむなくこの場で守り続ける事にしていたに違いない。
「ワルダスター……遂にここを見つけて来たか!」
「……城二、ワルダスターは俺たちの専門だ! いっちょやってやろうぜ!」
「ああ! ドブライは、ワルダスターは、──この世界の人間の手で倒してみせるッ!」
城二とアンドローが、すぐに部屋を抜け出そうと立ち上がった。
待機せよ、と言われているにも関わらずだ。──ヴィヴィオが立ち上がり、それを止めようとする。
「あっ……二人とも、今は待機命令が──」
「俺たちは艦の人間じゃない。ここでの命令を聞く義理はない!」
ヴィヴィオを無視し、城二は部屋を飛び出す。その背中を、アンドローが追う。
最後に彼は、こちらを向き直して、ヴィヴィオたちに微笑んだ。
「──だがな、この艦は俺たちスペースナイツが守って見せるぜ!」
◆
南城二が、アースラの外に出て空を見ると、確かにワルダスターの艦隊や戦闘機、戦闘メカが総力を上げて襲って来ていた。放送の通りである。見れば地上にも部隊が現れていた。
すると、城二の元に、一体の青いメカニックが飛行して来る。──それは、敵ではない。
人間より巨大なそのロボットの名は、ペガス。
テックセットシステムを内蔵した、人工知能付のロボットである。──城二の心強い仲間だ。奇しくも、Dボウイこと相羽タカヤも、同様の名前の相棒を持っている。
「ペガス……テックセッター!」
「ラーサ!」
城二の命令を聞き、ペガスは脚部のテックセットシステムを解放する。かつて中破した経験上、それは強化型テッカマンへと変身させるシステムに更新されていた。
城二がテックセットシステムに入ると、腕から全身に茨の蔦が駆け巡っていった。苦渋に満ちた表情で、その茨の蔦から流れ出る電撃を受ける城二──この苦しみを越え、彼はテッカマンへと変身するのである。
このテックセットシステムのプロセスを耐えられる人間は限られており、万が一彼以外の人間がこのテックセットシステムを使用した場合、その大半は黒焦げになって死亡してしまう。特異体質の彼ですらこの苦痛を受けるのである。
──そして、変身に耐えた時、37分33秒だけ宇宙の騎士へと変身できるのだ。
「俺が、宇宙の騎士──テッカマン!」
無事変身した城二は、テッカマンとして名乗りを上げ、ペガスに乗って、敵たちのいる空へとステージを移した。
◆
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