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変身ロワイアルその6
400
:
RISING/仮面ライダーたちの世界
◆gry038wOvE
:2015/07/16(木) 02:32:52 ID:W9I5Hun20
──3・2・1──
「変身!」
彼──如月弦太朗に降りかかる宇宙の力。
フォーゼドライバーが彼の姿を、仮面ライダーフォーゼへと変身させる。
そして、フォーゼと共に、全校生徒が体いっぱいでその瞬間の感覚を表現した。
「宇宙キターーーーーーー!!!」
更に、どこからともなく現れた彼の友達──仮面ライダーメテオとパワーダイザーが彼を支援する。
校舎の窓から、フォーゼとメテオに熱い激励を飛ばす生徒や先生たち。弦太朗たちがぶつかり合って初めて心を開いた友たちもいる。
もはや、勝利するのが彼ら“仮面ライダー部”か、財団Xのゾディアーツか、結果は目に見えていた。
これぞ、青春の一ページ。
彼らはこの学校で、貴重な青春の日々を暮らし続ける。
大切な友達たちと一緒に──。
パシャ。
◆
ある仮面ライダーの世界。
──今は亡き大切な少女の遺した希望を、世界に分け与える男がいた。
男の傍らには、十歳にも満たない少女が泣いていた。この情勢でもベリアル帝国に逆らうような──正義感の強い両親を持ってしまったばかりに、この少女は涙を流していたのだ。
その子が泣き伏しているのは、両親が、つい先ほど、自分の目の前で財団Xの手の者に殺害されてしまったからなのである。彼女の両親は、正義感が強すぎた為に、財団Xに反乱し、殺害の対象とされてしまったらしい。
彼がその街に辿り着いた時には、もう、二人の男女の遺体が、道路の上で倒れ、そこに縋って泣く少女の姿があった。彼は、襲われそうになっていたその子を連れて、この遠い海辺まで逃げてきたというのである。
──彼女の大切な物を守る事は出来なかった。
──もっと早くここに来ていれば、もしかすれば、ここで死んでしまった二人を助ける事ができたのかもしれない……。
今も、こんな現実が世界中に転がっている。彼は、それを苦く噛みつぶしながら、しかし、それでも、残った人を守り、たとえ全てを失った人にも希望を与える責任を果たそうと──少女に手を差し伸べる。
「なあ、お嬢ちゃん。俺と一緒に探しに行かないか? 君のお父さんとお母さんが求めた理想の世界をさ」
彼──操真晴人は、少女に言った。
確かに、彼女の両親は死んでしまったかもしれない。だが、二人がきっと最後に願った、娘が幸せに暮らせるような世界だけは奪わせてはならない……。
そんな二人の想いを背負う事が出来るのは、今は晴人と、この少女だけなのだ。
だから──彼は、少女の前で堂々と、魔法を使う。
「こんな世界にだって、まだ幾つだって希望が転がってる。君がまっすぐに前を向いていれば、きっとお父さんとお母さんの心を守る事が出来るはずさ」
晴人は──仮面ライダーウィザードは、少女の指にコネクトの指輪を嵌めた。
初めて出会った魔法使いの姿に、そして、これまでモニターで見てきた仮面ライダーと似た姿の戦士に、少女は驚く。
彼女がまだ、決して両親の死を受け入れられないであろう事は晴人も理解している。──実のところ、彼自身も、幼くして両親を喪った時も、一年前に大事な仲間を喪った時も、そうだった。
「それでも、もし、君がどうしようもなく辛い気持ちになったら、──その時は、俺が、君の最後の希望になる」
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