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変身ロワイアルその6
388
:
崩壊─ゲームオーバー─(12)
◆gry038wOvE
:2015/07/12(日) 14:07:43 ID:OT9PV3kg0
それは、高町ヴィヴィオ、吉良沢優、美国織莉子、アリシア・テスタロッサらが保護されている時空管理局の船──アースラであった。
アースラは、残りの参加者を全員、保護しようとしているのである。
戦いは、まだ──、終わっていない。
本当の最後の戦いが、まだ彼女たちを待っていた。
【高町ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはシリーズ 生存】
【吉良沢優@ウルトラマンネクサス 生存】
【美国織莉子@魔法少女おりこ☆マギカ 生存】
【アリシア・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのはシリーズ 生存】
【左翔太郎@仮面ライダーW 送還】
【血祭ドウコク@侍戦隊シンケンジャー 送還】
【花咲つぼみ@ハートキャッチプリキュア! 送還】
【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ 送還】
【響良牙@らんま1/2 送還】
【蒼乃美希@フレッシュプリキュア! 送還】
【涼邑零@牙狼 送還】
【レイジングハート・エクセリオン 送還】
【外道シンケンレッド 送還】
【加頭順@仮面ライダーW 送還】
【ニードル@仮面ライダーSPIRTIS 送還】
【ドブライ@宇宙の騎士テッカマン 送還】
【脂目マンプク@侍戦隊シンケンジャー 送還】
【ガルム@牙狼 送還】
【コダマ@牙狼 送還】
【主催・カイザーベリアル 生存】
【変身ロワイアル GAME OVER】
◇
「……っ痛ぇ……、ここは……」
左翔太郎が、瞼を開ける。
どうやら、あのブラックホールに飲み込まれた衝撃で意識を失っていたらしい。
意識を失ってからどれほど経過しているのだろうか。
上半身を起こして、すぐに周囲を見回した。
「動くな、まだ完全には回復してない」
ここは──小さく薄暗い一室だった。
その中のベッドの上で、翔太郎は眠らされていたらしい。傷だらけの身体は、包帯を巻かれており、自分は手厚い看病を受けているようだった。
空気は重たく、不穏であった。
「あんたは……あんたが、どうして……」
そして、目の前で翔太郎を迎えた男は、翔太郎の前にいるはずのない男であった。
何故、彼がここにいる?
何故、彼が翔太郎をこうして看病しているのだ?
「おやっさん……」
──鳴海壮吉であった。
何故、彼がここにいるのか。
一度、自分はあの後で死んだのかと思った。フィリップが、かつて、死の世界で壮吉に出会ったと言っている。
しかし、すぐに違うとわかった。死んでいる人間が、こんな手厚い看病を受けるものだろうか。
「残念だが、俺はその“おやっさん”じゃない。──だが、また会ったな、異世界の仮面ライダー……、仮面ライダーダブル」
異世界の仮面ライダーと、彼は言った。
鳴海壮吉と瓜二つであり、翔太郎をそんな風に呼ぶ男を彼は知っていた。
「お前の戦い、しかと見届けさせてもらった……。流石は異世界の俺の弟子、ってとこか……帽子の似合う男に相応しい活躍だったぜ」
────左翔太郎がやって来たのは、仮面ライダースカルの世界。
かつて、仮面ライダーディケイドとともに戦ったダブルが出会ったあの男が、こうして翔太郎を助けていたのである。
戦っているのは、殺し合いの中にいる者たちだけではなかった。
仮面ライダーは、世界を超えて、どんな時も、世界の脅威と戦い続けていた。
To be continued……
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