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変身ロワイアルその6
385
:
崩壊─ゲームオーバー─(12)
◆gry038wOvE
:2015/07/12(日) 14:06:52 ID:OT9PV3kg0
────ダークザギは、ウルトラマンノアの攻撃によって、消滅した。
空では炎があがり、ダークザギの身体が宇宙で大爆発を起こしているのを映している。
真上から、だんだんと太陽の光がノアを照らし始めている。
ウルトラマンノアとしてここにいる孤門一輝を除く全ての参加者は、全員ブラックホールに飲み込まれて、異世界に転送されたらしい。
そして、今……ブラックホールがゆっくりと閉じた。
この世界にいるのは、既に孤門一輝とウルトラマンだけだ。
(リコ……、僕は、君に会えてよかった……。どんな悲しみが僕を襲ったとしても────)
最後には、きっと──リコも、力を貸してくれたのだろう。
彼女の笑顔が、ウルトラマンノアの中に湧きあがる。
世界中の人が、その瞳にウルトラマンノアの雄姿を焼きつけていた。
ある者には、プリキュアの姿。
ある者には、仮面ライダーの姿。
ある者には、魔法少女の姿。
それらが、きっと、映っていた。──絶望しかけていた子供たちの瞳が、戦いを乗り越えた英雄の姿を、どこか憧れるように見つめていたのだろう。
(この戦いは終わった……僕たちは生き残った……)
ノアは思った。
だが、だからといって、全部が終わった気はしなかった。
殺し合いの真の主催者の正体もまだ謎に包まれている。沖一也が見た何者かの姿も、まだ解明されていない。
外の世界が──帰るべき世界がどうなっているのかもわからないし、結局主催者たちとの戦いはないままだった。
ノアが、周囲を見た。
彼の目からは、島の隅から隅までが見下ろした。
ここで、たくさんの戦いが繰り広げられ、孤門たちは本来出会うはずのない人たちと出会ってきた。
そして、同時に、本来別れるはずのない人たちとの別れも経験した。
(……僕たちの長い二日間も、終わりを告げようとしている)
帰ろう……。
今度こそ、全てを終えよう……。
ウルトラマンノアは、あのブラックホールがなくとも、時空を超える事も出来る。
まずは、孤門が帰るべき世界に帰り、姫矢准や、溝呂木眞也や、石堀光彦や、西条凪が死亡した事を報告しなければならない。
それから、美希や、生き残った他の仲間たちが帰るべき世界にも行って──。
──と、その時。
「────ッッッッ!?!?!?!?」
ウルトラマンノアの背中を、“何者か”が攻撃した。
謎の光線が、ノアの背中に命中し、そこから煙をあげさせる。
動揺するノアが振り返ると、そこにはダークザギにも酷似した黒いウルトラマンが立っていた。
しかし、その姿は一層凶悪で、人というよりも獣のように曲げた背で、長い爪を誇らしげに構えている。
「ウルトラマンノア……、光の国が生まれる前からいた不死身のウルトラマン、か」
それがダークザギではない事はすぐにわかった。
しかし、ウルトラマンノアもその時はまだ知らぬ戦士であった。
「──誰だ、お前は!」
言いながらも、孤門は思い出していた。
この殺し合いの主催者の存在だ。──バットショットで確認された、謎の黒い影。
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