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変身ロワイアルその6
382
:
崩壊─ゲームオーバー─(11)
◆gry038wOvE
:2015/07/12(日) 14:05:07 ID:OT9PV3kg0
「「──ハァァァァァァァァァァァァァァァァ」」
──ウルトラマンノアが、エナジーコアからのエネルギーを受け、腕を組み、ライトニング・ノアを放つ。
──ダークザギもまた、ノアに向け、最終必殺光線ライトニング・ザギを放つ。
二つの光線は、この数千キロの果てしない距離を超えて真っ直ぐに敵に向かっていき、その中点でぶつかった。
宇宙空間で、二つの光線が激突。
ザギのライトニング・ザギが一瞬だけライトニング・ノアを圧倒した。
だが──
「闇を恐れることなく、乗り越えていく力……それこそが────僕たちの強さだ!!」
ウルトラマンノアの力は、圧倒的であった。
ノアが更に力を込めると、ライトニング・ザギのパワーは、ライトニング・ノアの希望の力に押し負けていく。
そして──ダークザギの身体は、次の瞬間にライトニング・ノアに飲み込まれていった。
◇
ライトニング・ノアの力に飲み込まれる最中──ザギの目には、殺し合いが行われたあの星が、遠くに輝いて見えた。
幾つもの星々が輝く宇宙の果てで、かつて、“来訪者”たちの希望として作られたダークザギは、思った事がある。
──この宇宙に二度と苦しみが生まれない為には、何を成せばいいのだろう。
──永遠の平和とは何だろう。
そうだった……。彼もまだ、その時は一人の平和を守る戦士として、宇宙の平和の事を真っ直ぐに考えていたはずだった。
M80星雲。──かつて、そのある星で、ダークザギは、人々の為に戦っていた。
ビーストの脅威に立ち向かう“来訪者”たちが、ビーストを倒したウルトラマンノアを作りだした人工生命ウルティノイド──その名が、「ザギ」。
ビーストと戦い、来訪者たちを助け、平和を守る──それが、ザギの使命だった。
彼らの命令を聞き、彼らの為に生きる事こそ、ザギの誇り。
彼は、来訪者たちの思う通りに生きてきた。
やがて、ウルティノイドの中に自我が芽生え、自分で考える事が出来るようになった。
すると、今度は、来訪者たちの為に戦うウルティノイド・ザギの中にも、ウルトラマンノアの模造品として作られた自分自身への苦悩が、どこからともなく湧き出た。
どれだけビーストを倒しても、人々が求めるのは、ザギではなくノアの力である事に、彼は気づいてしまったのだ。
自分は誰にも求められていない。「ノア」の代わりに作られ、「ノア」の代わりに生きる。
自分の命とは何だろう。
自分の存在意義とは何なのだろう。
自分は何の為に生まれ、何の為に生きるのだろう。
ザギはそれでも戦い続けた。しかし、ビーストと戦っていく中で、争い合う人々や、不安に駆られ、絶望に飲み込まれ、他者を傷つける者たちを何人も目にする事になった──。
そして、その戦いを超えていくうちに、彼は、結論した。
──「永遠の平和」とは「虚無」!!
──心が存在しなくなれば、生命が存在しなくなれば、苦しみも悲しみも消え失せる……!!
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