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変身ロワイアルその6
365
:
崩壊─ゲームオーバー─(10)
◆gry038wOvE
:2015/07/12(日) 13:58:00 ID:OT9PV3kg0
「……そうね」
弱っているアカルンを優しく抱きしめる。
大事な物なら、まだまだいくつだってある。
支えてくれる物、支えなければならない物はいくつも存在する。
──この目の前の闇の中にも。
(もう、絶対に諦めない……!)
アカルンを、そっと優しく包んだ彼女は、変身を解除した。
そして、キュアパインの力を解除して、リンクルンをそっと、眠っている杏子の傍らに置いた。
その上に重ねるように、瀕死のアカルンを乗せる。
「私は、あなたたちの主人を助けに行くわ。……だから、ここで待っていて」
アカルンがもし、力を使えるような状態だったなら、助ける事が出来ただろう。
しかし、それは今は出来ない。到底、力を使って彼女をサポートできるような状態ではない。それをアカルンは口惜しく思った。
────マミは、忘却の海レーテに飛び込んだ。
【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ 再起不能】
◇
────主催本部。
加頭順だけが残った地下の施設で、大きな振動がモニターを揺らした。机の上から、小物が零れ落ちる。
加頭は尚、そのモニターに釘付けになっている。この本部に残った最後のゲームメイカーとして、最後の役割を果たす為に。
死ぬかもしれない役割であったが、しかし、加頭は内心では、ここに残って最後まで面白い物を見る事が出来たのを嬉しく思っている。──いや、まさに、それは生が確定した段階での事だったが。
この殺し合いの最終局面において、ダークザギは復活した。彼が一歩を踏み込むたびに、加頭がいるこの主催本部は大きく揺れる。この振動の中に、この一週間の加頭の苦労全てが報われたような、祭りが終わる時のような──喜びが襲ってくる。
(レーテの闇に飲み込まれて生きて帰る事が出来る者はいない……)
桃園ラブ、佐倉杏子、蒼乃美希、孤門一輝、沖一也、巴マミの名を──死亡、と、モニターに打ち込んだ。一度に三名の参加者が脱落した。
それに加えて、今、ゴ・ガドル・バも確実に死亡した。執念だけで生きていた彼は、まさしくこの殺し合いの象徴のような参加者である。──彼のお陰で、随分と殺し合いは円滑に進んだ。
だが、彼も規格外のダークザギには敵わなかった。彼のデータを「生存」に書き換える必要はなくなったようだ。
──加頭は、残り参加者を確認する。
石堀光彦
涼村暁
涼邑零
血祭ドウコク
花咲つぼみ
響良牙
左翔太郎
合計、7名。
これは、主催陣営が参加者側の勝利条件として譲歩した「10名以内の生存者」という上限に合致している。
記録上、変身ロワイアルに生還した参加者は、以上の7名になる。
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