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小さい水泳部キャプテン-後編-

16ポロ:2011/04/08(金) 16:01:02
『先生の趣味Ⅲ』

「じゃあこの3つを持って行けばいいんですね」
「あ、その本が入っているのはいいや。俺が退院したら持って帰る」
「そうですか。じゃあこの2つを持って帰りますね」
「ああ。よろしく頼む…ってもう帰るの?」
「午後から補講がありますから」
「相変わらず優等生だねー」

そんなことないです、と言って拓也は病室を出て行った。
一方、明己仁は水泳部に新入部員が入ったのか、
もし入ったならちゃんとVパンは買わせたのか等、
聞きたいことは色々あったのに聞きそびれてしまったことを悔んでいた。

(まあ退院したら分かる事だしな。さっきの本の続きを読もう)

あまりクヨクヨ考えないのも明己仁の良いところである。
彼は床に置いてある紙袋から先ほどまで読んでいた本を取りだした。
そして、ちょうどこの本の醍醐味ともいえる場面を読み始めた。


『あの、もしかしたら引いちゃうかもしれないけど、僕は、先輩のことが、す、す、好きです』
『………』
『あ、やっぱり引きますよね。すみません。無かったことにして下さい…』
『……俺もだよ』
『…え』
『俺もお前のことが好きだ。いつも一生懸命で、かわいいお前が大好きなんだ』
『え、そんな…本当…ですか?僕、男ですよ…?』
『俺も男だ。恋愛に性別なんて関係ない。好きになっちまったんだから仕方ないだろ』
『……!』
『告白ありがとう、勇助』


こんな本を読む男性教師がいるのか?っていう感じですね(汗)


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