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やらない夫のオイレンシュピーゲル物語

1： ◆c4bqdXp7mw：2013/12/14(土) 00:10:00 ID:Dy..w8Jg




このスレは、『ツァラトゥストラはかく語りき』や『ティル･オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』などの交響詩や
歌劇『サロメ』、『薔薇の騎士』、『カプリッチョ』等で知られる作曲家 リヒャルト･シュトラウスの人生を扱ってます。

ですが、これはフィクションであり、 ◆c4bqdXp7mw による〝創作〟として捉えて下さい。



また このスレで差別的な表現を載せることもありますが、これは十九世紀半ば〜第二次世界大戦における
ドイツの社会的な状況から来るものであり、作者に特定の人種を貶める意図はございません。


最後に、このスレはタイトルに【十八禁】を入れませんが、スレ内で紹介するオペラ作品によっては
エロ･グロが出ることがあります。
該当する話のときには投下する前に注意を入れる予定ですが、ここに前もってお断りしておきます



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855： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:10:59 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　だが、作曲以外での活動が負担になっていたのであろう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│ 　 １９００年の三月、シュトラウスはパリへ演奏旅行に出かけているのだが、旅行中に訪ねたロマン･ロラン宅で　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　「思うように作曲できない。　衰退期に入ったようだ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　と、語っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
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856： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:11:22 ID:x.BMYBIM



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│　　この、シュトラウス本人が〝衰退期〟と感じた時期に生まれた交響詩 『 英雄の生涯 』。　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　この曲をもう少し詳しく見ると･･･　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　,ｲ.　　　　　　　　　　　　　　 　 丶､ 　　　 ＿, ｲ´　 ｀ﾞ　　　　　　ﾆ=‐- ､
/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 フｲ｀7　　/　　　　　　　　　　　　　　ﾆ=‐-
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＼　　　　　　　　　　　 　 　 ＿__　 　 　 V ii　/　　　　　,ｲ　 i!　 　:i!
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　　　ヽ､　　.／　　　rー―- ､　　.ﾉ　　 　 ﾚi　　/ 　　./ 　 ij/　　,ｲi/ /
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　　　　　　　　　　　　　　　ｊ　} 　　　　　　　V　　　／￣　　　　 ハ　V
　　　　　　　　　　　　　　　У　　 　 　 　 　 ＼　,ｲ　 　 　 　 　|　 ヽ ゝ､


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857： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:11:51 ID:x.BMYBIM



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858： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:12:15 ID:x.BMYBIM

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859： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:12:41 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　作品番号として４０番が与えられた、この交響詩 『 英雄の生涯 』　　  │
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　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　│　　作曲者自身の手で「大管弦楽のための交響詩」との添え書きが示すように、　  │
　　　　　│　　一〇五名もの演奏者を要求する大規模な管弦楽曲だが･･･　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　└──────────────────────────────────┘

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860： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:13:10 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│ 　 これまでの交響詩より古典的な形式、交響曲に近い形式で作られている　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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　　 　 r´＼　　　 ＼　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　／ 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
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　　 　 r´＼　　　＼　　　 ＼.＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　,.､.-―-.､
.　 　 (　　　＼　　　＼　　　r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´　　　　　　　　　　　　　　　／　 ,_　　　　　　♪　　　　　　-''´　　　　　　 ♪
. 　 　 ＼　　　＼　　　＼　《 三三三三三三三三三=　.＼　　　　　　　　　　　　／　.＼　　`'-.､,_　　　　　 _,.､-'´
.　　　　　＼ 　　 ＼　　　 ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ　.＼　　　　 　 　 　 ／　 　 　 ＼
　　 　 　 　 ＼　　　＼　　　r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´　 　 .＼　　　　 　 ／　 　 　 　 　 ＼
　　 　 　 　 　 ＼　　　＼　《 三三三三三三三三三= ＼　　　　＼　　　／　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　 　 　 　 ＼　　　ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ .＼　　　　＼∠＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
　　　　　　　　 　 　 ＼　　　r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´ 　 .＼　　　r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´
　　　　　　　　　　　 　 ＼　《 三三三三三三三三三= 　 　 　 ＼　《 三三三三三三三三三=
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　また これまでの 『 ドン･ファン 』 や 『 ティル 』、『 ツァラトゥストラ 』 といった交響詩には　　 │
│　　既存の文学作品がまずあり、その作品からインスピレーションを得て音楽を作っていた　　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
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861： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:13:38 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　つまり、音楽作品を生み出すための土台、といえるようなものがあったわけだが　　 │
│　　この交響詩には そのような先行する作品がない　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
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lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　∠＿
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..lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:./　　　...｀`ー ､＿
. lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.＜ 　 　 　 　 　 　 ｀￣￣￣￣/
　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..:.:.:.:._ /　　　　　　　　　　　　　 　 /､＿_
　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ..:.:.:.}ﾞ.|／　　　 .,---､　 　 　 　 〃　　　 ￣｀ヽ
　 lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:..Y､　 　 　 l/´ ／ヽ、　　 /＿　 ,ｨ　　　　 ',
　 .lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:.:.:.:.ｌ　　　 　 .ヽl　　　　｀ヽ/　　 〃　　　　　 ',
　　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ..:._　ヽ　　 　 　 .ヽ、〃/　　｀`ミ=-､__,　　　　.',
　　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　＿,-‐'´￣三三 ﾞＹ　　　　　 ..ヽ、　　　　　　　　 　 　 　 ',
　　 lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　 _,-‐'´三三三三三三-‐'.｀` ー―-,-/`r､　　　　　　 　 　 　 　 ',
　　 .lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　_,-‐'´三三三三三-‐'´￣ 　 　 　 　 　 ヽ_ノ、 ヽ、　　　　　　　　　　 ヽ
　　　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　 _,-‐'´三三三三-‐'´￣　　　　　　　　　　　　　　　 `Y, ヽ



　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 │　　つまり この曲は今までに作曲した交響詩とは異なり　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 着想から構成までの全てがシュトラウスに負う作品　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 │　　と、いえるだろう　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────────────┘

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862： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:14:06 ID:x.BMYBIM



┌────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　また、これまでのように文学的イメージに囚われる必要はない、と取れなくもない　　.│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　j_｣ --ｧｚつ ,. イ´──::::ヽヽ,八ヾｴ 　　　　　　　　 　ハ:ﾍ .,r'─､　､
　 　　　　　　　 　 ,__从ル'!j r,l／:::::/::::::::::::::::::::}:::::|　 ヽ' 　　　　　　　　 ／／ﾍ,>ファ7zっ｀ヽ
　 ／￣￣ ─ヶ７三二三＞'´:::::::::/::::::::::::::::::::/:::::::! 　　　　　 ,イ/ヽ　,ｨ'／ ,r'三≧､く_r' 旬ﾉ
　 　 ,＿_　　 l/ｒ┐ , r-､〈::::::::／::/:::::::::::::::::::/:::::::::jr-ｭ_　　 ふY三≧>il'　∠i r' ⌒Y',γ=<j､
　 '´　　　￣７/1j／.ﾍ::j ﾄゝｲ::::::/::○:::::::::::/::::::::::/f7,r'´,r 7´￣´　 ヽ ﾄ､/} j /　　,ｲ ﾍ ｎ　|/
　　　 　 　 //)''l/ｒっ 〃 ∨::::::/::;-､:::::::::::::l:::::::::/∩ｌ＞ l //ヽ/⌒l!　ﾍ!./ﾐ/ /　　/ |i-'彡l　',
　　　　　 /ﾊUr;.,, ~,_/'　 /:::::/::::::''":::::::::::::l:::::::/-, -'　, ィ !' " ',,`　! 　У / .j　　 j ／ ,イヽゝ'

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┌───────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　実際、シュトラウスはロマン･ロランに　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　「プログラムを頼りに聴くのは無駄である。二つの要素 ―― 英雄と その敵たち ―― を感じるだけで十分」　　│
│　　と説明している　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└───────────────────────────────────────────────┘

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863： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:14:34 ID:x.BMYBIM



┌───────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│ 　 最も シュトラウスは作曲中に友人に宛てた手紙の中で、ベートーヴェンの『英雄』交響曲について触れている　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,　...､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　,r'"／／::｀ヽ-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞiｙ"（　/ｉイ'ミ￣ﾞ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィﾊﾐヽ､､／r‐､ヽ::ﾊ:::ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /彡ﾌﾚ,,ソ`｀´　lﾐヽﾐ::::::ミ::ヽ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　lﾐﾄ彡"　　　　 lミヽヽ､=､ョ彡、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､＿ﾞﾘ;|. _,,_　　 ,,,-､_l,>＞}::ヽ7:::v:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ三ソ ',ｨｪｯ r"ｨｪｧﾞ.丿ヽ'´､:":::丿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞー､　ニ二 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【 Ｌ．ｖ．ベートーヴェン 】

　　　　　　　　　　　　　 http://www.youtube.com/watch?v=UmvVi3CCqRg#t=31s

　　　　　　　　　　　　　　　　【 交響曲第三番 変ホ長調 Ｏｐ．５５ 『英雄』 】



　　　　　　　　　　　 ┌──────────────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　 │　　したがって、ベートーヴェンの曲をモデルとしている、と見ることができるかもしれない　　  │
　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　 └──────────────────────────────────────┘

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864： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:15:01 ID:x.BMYBIM



┌──────┐
│　 　 　 　 　 　 │
│　　ただ･･･　　 │
│　 　 　 　 　 　 │
└──────┘



─────────────────────────────────────────────


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} 　 　 ,.．''"　　 　 　 　 ,.．彡'　　　　　　　　　　　 ジ"
　･･･われわれ指揮者にとって、ベートーヴェンの《エロイカ》は、　　　　j.! ,．'"　　　　　　　,．イ"　　　　　　　　　　　 　 ／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,..ｲj/,:　　　　　　,.．彡"　　　　　　　　　　　　　,．'"
　大変に好まれないものであり、したがって、ただ稀にしか　　　.,．‐'" 　 j!　　 　 ,．イ"　　　　　　　　　　 　 　 ,.．'ﾞ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,イ　　　　　{!　 ,．彡'　　　　　　　　　　　　_,.．彡"
演奏されない。そこで私は、この差し迫った必要性から、 ,ｨ"　　　　　　,.．彡"　　　　　　　　　 _,.．-''"´
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/　　　　　 ,.．才　　　　　　　　　 ,.．彡´￣￣￣￣
いま英雄の生涯という題を付けた交響詩を作曲して　.,:′　　　,.ィ,.イ　　　　　　　　 ,.．''"
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ⌒V　　　,.ィ,.イ 　 　 　 ,ゞ、,.．:'ﾞ'"￣￣￣￣￣￣￣￣￣
いる。･･････　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　{　,.ィ,.イ　　　　 ,.ｨfチ｀ﾞ"
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ _ミﾞヾ彡ｨ;",.イ　　_ ,.ィ彡ヘ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 =彡ィ",.イミ≦チ=彡'
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,.ｲ ,.ィ彡 ".:ﾞミ辷彡￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.ィ".．イ彡ｨ''⌒ﾞミイ　　　　　･･･しかも、葬送行進曲はないが、
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　＿＿_　　　　　　　　　　やはり変ホ長調であって、
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ . 　/　 　　　＼　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　/　ｰ､_ 　　　＼　　　　　　　多くのホルンを持っている。･･･
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　l, （● ）　 　 　 | 　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　i,!､＿）　　　 　 .|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣...ｶﾘｶﾘ…　　　　　1⌒　　　　　　l　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　ヽ　 　 　 　 /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ .(( 　　 ヽ,　　 　 / 　　￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｶﾘｶﾘ…　　/))　 ／　　 　 　ヽ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣./⌒|￣　__,　 　 　　 i
　　　　　　　　　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |　　　　　　|
　　　　　　　　　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣／　　　　 ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　_／￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿|　　|￣|￣|￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿＿)　|＿|

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┌────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　この文面から推すと、例え『英雄』交響曲をモデルとしていても、それはパロディ程度として、であろう　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└────────────────────────────────────────────┘

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865： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:15:25 ID:x.BMYBIM



┌─────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　では、どのように“パロディ”なのであろうか？　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────┘



･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･



　　　　　　　　　　　　　　　　　　-―＝＝―-
　　　　　　　　　　　　　　イ　　　__.｡o≦≧o｡.　　　ミメ
　　　　　　　　　　　　　ヽγ´:::::::::::::三三圭圭≧o｡.　　　　 メ
　　　　　　　　　　　　　　〈　';:::::::::::::::::::三三圭圭圭≧o｡　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　 fヽ ';:::::::::::::::::::::三三圭圭圭圭≧o｡　　¨＜
　　　　　　　　　　　　　　 ﾙj　}::::::::::::::::::::::::::三三圭圭圭圭圭ミﾒ､　 ¨＜
　　　　　　　　　　　　　　〈　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ圭圭圭ﾐﾒ､　　　ｰ
　　　　　　　　　　　　　　　Y::::::::::≦圭圭≧o｡::::::::::::::::::::::::::::::ミ圭圭圭≧ュ
　　　　　　　　　　　　　 　 ﾉ:::≦圭卅二三圭圭圭圭圭≧::::::::::::::ミ圭圭㌢
　　　　　　　　　　　　　 イ:::::圭㌢川乂ヾ,;rf彡::::::::::::::｀¨＜圭圭≧:::::::::〈廴
　　　　　 　 r　γ　彡:::::::::::圭:::{ミ≧　 ﾐ㌢ でﾝヾ::::::::::::::::::::::::｀¨弋¨¨¨¨⌒´
　　　　　 　 |　 :圭:::::::::::≦圭::::::杙ｵ　　´￣　　　|::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::≧彡
　　　　　　 弋　 ﾏ圭＞　¨´弋::::ｉ〈　 ,､ヽ;... 　 　 ﾉﾊ:::::ﾄ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　 ¨´　 　 　 　 .)ハ ｀ __　...　　　　//川|＼ヾ::::::::::::::::::::::::｀ヾ:::::::ゝ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::. ﾏ二二ヽ　　 ./::::::::r　 X:::::::::::::::＼､:::::::＼ゞー
　　　　　　　　　　　　　　　　/::::::::::. γ　　　ｉ!　彡ｲ　ｰ .┌───────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　 　 彡　从:::: 辷ニ 彡　　ノ f´r　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　/∧　￣川 ゝ--=≠　　　ｲ ｉ!ｉ!.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　 　 　 　 　 /　ｉ!ｉ!　　洲廴　　　 　イ　/　:::ｉ!│　　ベートーヴェンの交響曲第三番 『 英雄 』 は　　　 　 │
　　　　　　　　　 　 　 ./　　ｉ!ｉ　　 |//ゞ＝≦ ｡o≦ｉ　 : ｉ │ 　 「ナポレオンをモデルにしている」という俗説がある　 │
　　　　　　　　　 　 　 ゝ　　:ｉ!　　 |//}三≧≦三=ｉ 　 ｉ!ｉ.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　__..... 　 　 -‐＝＼　 　 j㌢三≡=⌒ｰ ｉ!　　ｲ..│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 　 　 　 ||　　　 __........__　 γ´ γ´/ ｉ!　ﾞヾー ノ　　ゞ...└───────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　【 ナポレオン･ボナパルト 】


･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･



┌──────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　真偽のほどは定かではないが、ベートーヴェンの交響曲が、フランス革命のイメージと　  │
│　　密接に結びついていることを象徴する話だ、と言うことはできるだろう　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────────────┘

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866： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:15:57 ID:x.BMYBIM



┌────────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　それに対し シュトラウスの交響詩 『 英雄の生涯 』は、〝作曲家 本人が 『 英雄 』のモデル〟と、よく言われる 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　',　｀丶､　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　ヽ
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　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　 ＼　　　　　　　　　 　 　 　 │.　　 （ ●）（●）│
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　 ＼　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　 ＼　　　　　　 　 　 　 │　　　 （__人__） ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 ＼　　 　 　 ／⌒:/八＼ 　 　｀ ⌒´ / 　 　 　 　 　 　ｎ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　 ＼　　　.’ 　 :{、　＼ ＼ 　　　　/　　　　　 　　　　} !/}.ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　 　＼ /　／}　 ＼　　＞:､　ー‐＜　　　　　 　 r、/ ′′}┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　∧/　/　　　　 /:::::::::::⌒＼　｀⌒＞　　 　', ′　 ＿ /
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼,　 }∠..　　　　 ⌒ｱ:::::::::::::::::＼{´　　　　 ／￣￣}　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　 ∠..＿::::::::::::::::::}ﾄ､　　　　' 　　　/　/　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　|{＼　　＼　　{　　 ｀¨¨⌒＼(__)ヽ　　 } 匸(__)く　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {r─{(　　￣￣　　 ＼　　　　　 〈/⌒(__)ヽr‐く_)/＼>／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 >─r:､　　 　 〈/⌒/ゝｲ}＿}／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |. 　／ 　 　 -＝　 ／　 ./　　｀　　．　　 ＼/　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐／　　‐＝　　 :／　／/ヘ　 　 　 　 ｀ 　 __／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 r＜　‐＝ 　 ‐＝／　／／ ／ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }＝‐　　　　　／　／／ﾑ) ))　　　>ヘ　＿＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 r‐＝ニ￣　　　／ニニイ⌒ﾏ‐ ( 廴／　 ／ 　 ／
　　　　　　　　　　　／⌒ー＝＝ニ二.＿＿＿　 ／　{　(-==乂_ﾉ　＼ .{＿／ 　 ／､
　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　＼＼　　 マ二二}　{　 .／、／＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　もう少し細かく、楽章ごとに見ていくと･･･　  │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
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867： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:16:22 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　この交響詩は切れ目なく演奏されるが、「 英雄 」、 「 英雄の敵 」、 「 英雄の伴侶 」、「 戦場での英雄 」、 　 │
│　　 「 英雄の業績 」、 「 英雄の引退と完成 」 の、六つの楽章からなっていて･･･　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 //,ｨ=====､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,. -=ﾆ≦/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒}ﾊ//ノ': : .: : : : : :. :（　V , ﾟ，　_　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /-=ﾆ≦　/
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　 　 　 　 　 　 　 　 ,ィ/| ヽ. ヽ.＿__/ｨ圭|ﾆ｡//三三三三 「ヽ ヽj　 ﾞ}　ヾﾆヽ＼{_}三ﾐ:　　　　　　　　　〃　ヽ'　　 ゝ _ノ
　　　　　　 ,．-‐━＜ / .| 　 ＞＜ (ィ⌒: :ｰ//: :,，: : : : : : : }　ﾞ､ ｀ヽ　ヽ　}:＼ヾ=ｏ:ヽ.ﾘ　　　　　　　　 ゝ _ノ
　　　　　　{　　　　　 /　 |／l!ゞ=-::〃: : : :.//=≠: : : : : : : : :ヽ　ヽ 　Y l{ /{_}､｀: : : : ノ
　　　　　　| . 　 　 　 ＞　　 |､〉=く {! : : (’'/ｨ＝､: : : : : : : :〃〈　 ヾ　　　;!　　 ￣￣
　　　　　　|　　　　　「　　　 .|yﾞ:::i!::ﾊ:.: :_//: : :,-《:_: : : : ／': : :入　　　　 ;!　　　　　　　　　 _ 　 /二ﾆ
　　　　　　ゝ.　　　　{　　　　!|: :::!:/ `ﾏ//:_:_ノ　 ヽ:_:_: : : : :／　 ﾞ､ﾐ　　　,{　　　　　　　　f　 ヽ/
　　　　　　ハ　　　　､　　　 ! !::::/　 i //　　　　ヽ　 | ￣ ´ __．ィ ｉﾄ､-‐　 }､　　　　　　　　` ｰ″
　　　　　 _!　ヽ　　　 ﾞ､　　 l　∨　　//　　　　　 ヽﾞ.|　　＜＿ノ　ゞ､￣`ｰ'､}
　　　　 ノ√二ヽ　　　ﾞ、　 | ,┴'⌒ー- ､_　　　　　ﾞ|　 ,'⌒　"　　　　＼　/l!
　　　 /　　ﾑ　ヽ!　　　 ﾞ､ r‐' ー‐⌒ー=､_）　　　　 |　/　　　　　　　　　＼j{
　　　'　ノ}　,ﾆ､　ﾑ　 　　r' `ｰ-=ﾆ二ｰ､__)　　､＿__L.′　　　　　　　　　,／
　　/'´≦-‐-､,ﾆヽﾑ､　 {ﾞ　 ヽ.＿＿__￣`)　　　　　　ヽ　　　　　　　　 ノ′
　ノ '´ ／　　　　　二＞j゛= ｰ､＿｀ヽ! ￣　　　ー――,}　　　　　　 ／
/　　〃　　 　 　 /　　 /!　　　　ﾉ＞､）l!　　　＿,, ‐‐" ヽ､ 　　　　/
{/　 ′　　　　　 {　　　!ヽ＿__ノ!　　ヽ l!　　　　　　　／　＞--‐ ’



┌────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　曲は序奏がなく、いきなりホルンと弦が〝英雄〟を表わす主題を奏で、開始を告げると･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────────┘

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868： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:16:51 ID:x.BMYBIM



┌───────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　フルートやヴァイオリン、オーボエといった楽器が、英雄の “幻想性” や “緊張” を表わすモチーフを奏で･･･　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└───────────────────────────────────────────────┘




　 　 　 　 　 　 　 　, ,,,_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.､.-―-.､.,
　　　　　　　　　γλ　㍉　　　　 ,_　　　　　　♪　　　　　　-''´　　　　 　　 `'♪
.　　　　　　 　 　 ｝1　Y7ﾘ　　　　　　`'-.､,_　　　　　 _,.､-'´
.　　　　　　　　　 ﾞ',ｔｔｔj======
　　　　　　 　　　rγiヽ ヽ.}ｉ　　　　　　　　　　　 _　　　　_
　　　　 　 　 　 ,.<- r ' ゝ1|　　　　　　　　　γ´λ､ 　 /'
.　　　　　　　　 ｀'.ゝj､　.ノI.　 　 　 　 　 　 （_rv'　,!}　/'
　　　　　　　　 ( .,＜「 }_／|　　　　　　　　 . _ﾟ介r'r=/'=,みmr_ｧ　 　 　 　 , ,,,_
　　　　　　　　　)_)|　} {l | ||　　　　　　　　〈　;ー`ヮfｧ⌒´　　　　　　　γλ　㍉
　　　　　　　 ‘ー'┘.T_j_|.┘　　　　　　　　 ﾔ´7_1_| 　 　 　 　 　 　 　 ｝1　Y7ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .）― {I{　　　　　　　　　 　 ﾞ''㌃ｧ''__
.　 　 ♪　　　　　　　　　　　_,.､.-―　　　　（ 　　,ｵ_,!　　　　　　　　 　 rｱﾀK ヽ.}ｉ　　　 ―-.､.,
　　　　　　 　 　 　 　 .､-''´　　　♪　　　　 ハ　＼||　　 　 　 　 　 　 ,.<ﾀV7 ゝ1|　　　　　　　　`'-.♪
. 　 ､,_　　　　　 _,.､-''´　　　　　　　 　 　 / i　ﾄ　､ ヽ　　　　 　 　 　 .｀'.ゝj､　.ノI{　　　　　　　　　　　 `'-.､,_　　♪　　_,.､-''^
　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　ん_ﾄ.ｨjr-ｔぇ-'　　 　 　 　 　 ( .,＜「 }_／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'´　｀´　 　 　 　 　 　 　 )_)|　} {l | ||

―――━━――――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿―――――＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣￣￣￣―━
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　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ ￣￣ ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |二二@二二|
　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　ﾘ ヽゝ　.|
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　 |,-'i,,_,,、
　　　　　　 　 　 　 　 　 __、ヽ　 　 　 　 /j .ｌ,,ゞヽ＼ .＿_
　　　　　　　　　　　 ..ｭ、|r‐ﾋ‐ｸii,,_、　　┤! / ｌ .ヽ.ｌ, '､　/ｌ
　　　　　　　　,..イ〈llｨ'´＼＼ ＼ .''q￣.´.,ﾉ'/　ｌ　〔 .ｌ .ｌ ＼ !
　　　　　　　 i′｀-ﾞ＼ヽo.＼　 　`ぐ㍉;;'ﾞ_/　 l　|、 ｌ.ｌ　 ﾞ;/
　　　　　　　│.,　　　 ＼ヽ　ﾍ　　　.＼　　　　!　l． l.′ |
　　　　　　 .,i　　 　 　 　 ＼ヽムヽ　　　ヽ　 　!　..ｌ.　l　/
　　　　　　,yハ、 　 　 　 ;;;; ＼ヾ i ＼　　　.ヽ, |　 .ｌ　 ﾘ
　　　　　,,i' ヽ,　.´`ー.､.;;;;/,　　＼ヽスヽ、、　 ｀ !　!､ .!

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　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　 │　　〝英雄〟の様々な性格が、オーケストラで表情豊かに表現される　　 │
　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
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869： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:18:05 ID:x.BMYBIM



┌──────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 続く第二部 ―― 「英雄の敵」では･･･ 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────┘



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ｰ-rｸﾌ　　 ./jﾊ',.k'_０_ヾlﾋミ､イ_０_ﾝ`ｊ.‐､... ‐v7　　 !'ｲ jﾊ',.k'_０_ヾlﾋミ､イ_０_ﾝ`ｊ.‐､.
ｰ-‐'" 　 ,ｨi　 ﾄヾ:ｔ ｀´　jr 、､　 ｀´ ｲﾊｰ-rｸﾌ　　 ./ｊﾊ 　ﾄヾ:ｔ ｀´　jr 、､　 ｀´ ｲﾊｰ
jj=_＼.lト＼ﾍ,,_ﾐ|ﾐヾ　　 '`､'`_'　　　　 ﾊ|-‐'" 　 ,ｨi/ j,!ﾍ,,ﾐ|ﾐヾ　　 '`､'`_'　　　　 ﾊ|
k'_０_ヾlﾋミ､イ_０_ヽ γ_,.二二..ヽ.　　ﾄﾐ'-､ヽ,ｊlヽt ヽγ ﾍ,,　　γ_,.二二..ヽ.　　ﾄﾐ'-
:ｔ ｀´　jr 、､　 ｀ ﾐ　　'､v‐､... ‐v7　 .lト＼ﾍ,,_ﾐ|ミ !ハヽlト 　　､v‐､... ‐v7　 .lト ＼ﾍ,
ヾ　　 '`､'`_'　　　ﾊ　　ぃｰ-rｸﾌ　_ヾlﾋミ､イ_０_ﾝ`ｊ､｝ｌ| :ｔ ｀ ﾐ　　 ぃｰ-rｸﾌ　_ヾlﾋミ､
ヽ γ_,.二二..ヽ.　､:ヽ　｀'ｰ-‐'"　´ ｨjr 、､　 ｀´ ｲﾊ∧! ､:　 ヽ　 ｀'ｰ-‐'"　´ ｨjr 、､
ﾐ.　'､v‐､... ‐v7 　 ヾ ＼　 ￣　 ,.ｲ:/'`､'`_'　　　　 ﾊ|V　　 ヾ ＼　 ￣　 ,.ｲ:/'`､'`_'
r 、､　 ｀´ ｲﾊ∧　　'`､'`_'　　　　 ﾊ_ヾlﾋミ､イ_０_ﾝ`ｊ､｝ ∧　　'`､'`_'　　　　 ﾊ_ヾlﾋミ
`､'`_'　　　　 ﾊ| γ_,.二二..ヽ.　　 j'´　jr 、､　 ｀´ ｲﾊ/ γ_,.二二..ヽ.　　 j'´　jr 、､
二二..ヽ.　　 jjﾘ;|,/!ﾑ＼|ﾄﾐ'-､ヽ,ｊヾ　　`､'`_'　　　　 ﾊ| ﾘ;|,/!ﾑ＼|ﾄﾐ'-､ヽ,ｊヾ　　`､'`
‐､...‐v7　　 !'ｲﾍ jj=_＼.lト＼ﾍ,,_ﾐ|γ_,.二二..ヽ.　　 jjﾘ ﾍ jj=_＼.lト＼ﾍ,,_ﾐ|γ_,.二二
ｰ-rｸﾌ　　 ./jﾊ',.k'_０_ヾlﾋミ､イ_０_ﾝ`ｊ.‐､... ‐v7　　 !'ｲjﾊ',.k'_０_ヾlﾋミ､イ_０_ﾝ`ｊ.‐､...
ｰ-‐'" 　 ,ｨi　 ﾄヾ:ｔ ｀´　jr 、､　 ｀´ ｲﾊｰ-rｸﾌ　　 ./ｊﾊ ﾄヾ:ｔ ｀´　jr 、､　 ｀´ ｲﾊｰ-
jj=_＼.lト＼ﾍ,,_ﾐ|ﾐヾ　　 '`､'`_'　　　　 ﾊ|-‐'" 　 ,ｨi/ j,! ﾐ|ﾐヾ　　 '`､'`_'　　　　 ﾊ|-‐
k'_０_ヾlﾋミ､イ_０_ヽ γ_,.二二..ヽ.　　ﾄﾐ'-､ヽ,ｊlヽt ヽγ　 ヽ γ_,.二二..ヽ.　　ﾄﾐ'-､
:ｔ ｀´　jr 、､　 ｀ ﾐ　　'､v‐､... ‐v7　 .lト＼ﾍ,,_ﾐ|ミ !ハヽ_０_ 　 '､v‐､... ‐v7　 .lト＼ﾍ,
ヾ　　 '`､'`_'　　　ﾊ　　ぃｰ-rｸﾌ　_ヾlﾋミ､イ_０_ﾝ`ｊ､｝ｌ| 　 ﾊ　　ぃｰ-rｸﾌ　_ヾlﾋミ､イ

　　　　　 【 エドゥアルト･ハンスリック 】

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―――――￣￣＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿
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　　　　　　　　　γλ　㍉
.　　　　　　 　 　 ｝1　Y7ﾘ　　　　　　　　　　　　､♪　　　　　　　 　-.､,_　　　　　　　　　　　　　 -''´　　　　　　 `'　♪
.　　　　　　　　　 ﾞ',ｔｔｔj======　　　　―--:‐''^ ´ 　 　　　 　　　　　　　　`'-.､,_　　♪　　_,.､-'´
　　　　　　 　　　rγiヽ ヽ.}ｉ
　　　　 　 　 　 ,.<- r ' ゝ1|
.　　　　　　　　 ｀'.ゝj､　.ノI.
　　　　　　　　 ( .,＜「 }_／|
　　　　　　　　　)_)|　} {l | ||
　　　　　　　 ‘ー'┘.T_j_|.┘



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　〝英雄の敵〟こと “批評家” が、フルートで奏される。　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　〝敵〟の攻撃の前に、〝英雄〟は･･･　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└─────────────────────────┘

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870： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:18:32 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│ 　 打ち拉がれてしまう ―― 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└─────────────┘



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　　　　　　　　　　　　_
　　　　　 　 　 　_，_(q{＿，
　　　　　 　 γ,㍉_こ非こ_
.　 　 　　　 ｑ'　l.　ｐ.}f_j､ ~
.　 　 　　　　,.≧≦._川ヽj
. 　 　 　 　 ﾉ_ヽiγ´ .ll!｀ヽ　　　　　　　　　　　_,.､.-――♪ 　　　　　_,.､.-―-.､.,
　　　　　.r,ｔｔｔj===========ｧ　　　　　　 ､-''´　　　　　　　　　　､-''´　　　　　　 `'-.♪　　　　　　♪
.　　　　　　　ﾉ_.ﾊ!　,:Ⅲ､ i´　　　　　　　　　　　　　　―--:‐''^ ´ 　 　　　 　　　　　　　　`'-.､,_　　　　　 _,.､-''
　　　　 　 .i^r'_Ｊ,! _j!冊i_ し
　　　　　 　} { { { 　 :瓜 　 ﾘ
　　　　　 r_ｸｌ」ゞ. ｰ .ir -_<



　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　 │　　低音楽器が〝英雄〟の主題を奏し、その悲観的な気分を暗示させるが･･･　│
　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────────────────────┘

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871： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:18:58 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　第三部「英雄の伴侶」で ――　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
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　　　　 　 　 　 　 　 　 .　イ __＿＿＿__　 　 ＼＿＿＿_／／
　　 　 　 　 　 　 |〕爪　　∠三ﾆ=ｰ-＜　　　　　　 　 ／／￣￣￣￣＼　　　　　　 ♪
　　 　 　 　 　 　 |　　　　`く三ﾆ=ｰ- 　 　 ﾆ=‐-　 ／／　　　　　　　　 }|',
　　　　　　 　 ／　　　　　　 ＼/⌒　　‐-=ﾆL」_／／　　　ﾆ=‐-　　. _　 へ.　　＿__
.　　　　 　 　 |{　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／／　　 ‐-=ﾆL｣_　　　 〔_∧　=┴-;　}＼
.　　　　 　 　 |{　　 　 　 　 　 　 .　-―-　／／　　　 　 　 　 　 　 （＼‐-=}　|Ｌ」/ /　/　　 ﾆ=‐-
　　　　　　　　 ＼＿＿＿＿_／　　　　／／＼　　　　　 　 　 ／　　＼`く.」　し'　/　/　‐-=ﾆL｣_
　　　　　 　 　 ＼ 　　 　 　 　 　 　 ／∠.　　　＼＿＿＿彡　　　　／｝　｀ 　 　 ″
　 　 　 　 　 　 　 ＞‐━━…ｰ-ミ ／　　　｀丶　　　　　　 　 　 ／＼｝ 　 　 　 ′/
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　　　 ／　　､＿,ノ⌒>､ `く) 丿ノ　　　 　 　 　 |　　　 ＼　　 ♪　 　 /　　　　,′
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　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ
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　　　 　 　 /⌒l　　 , ‐､／　　　　　|　　　　　　 |　　|　｀ヽ*ヽ　.ヽ
　　　 　 　 {　　| 　,/ 　 |/　　/ 　　|　　　　　　 .j　　|　　　ヽへ　　',
　　　 　 　 |　　|　 {　　 |.　　.,'　　　|　　　　　　ハ.　　 　　 .ｌ　|　　　l
　　 /＾ヽ　│　 |　 !　　:l　.l　.|.＼/ |　|　　　　/　 ∨ ハ　　|';>|　　 .|
　　{　　`、 l 　 :l,　|　　:ｌ　 !　.|　./＼!∧　　 ./ __／∨　|.　　| .|r-,　 !
　　 `、　 ヽﾍ　 :Ｌ_j　　:{. ﾊ.　.l :,' 　 `ｰﾍ.　∧ 三三三 |　∨|ｒ┴、　|
　　　 ＼　 ∨　　　　　 ∨ ﾍ. ｌ小. 三三 ∨　　　　 　　|　　　| l l |　 |
　　　　　ゝ　　　　　　　　ヽ　Ⅵハ　 　 　 '　　　 　 :::::::|　　　| .|.|.l　 |
　　　　〃 ｀Y⌒ ー─　 　 |＿ﾝｰﾍ:::::::　`ーー´ 　　　│ｌ　　ﾊ┬'　 .|
　　　　{{　　 ＼　　　　　　ﾉ´⌒｀ヽ ヽ､ _　 　 　　 　 イ|.l　　,'　　　　.|
　　　　 `ｰt一'´￣て`　　　　　　　＼ﾍヽ＞ -‐ '´ん. .ﾘ.ｌ　 ./ |　　　 |
　　　　　　 ｀ヽ､ _＿　　　　　　　　　　ﾍ |::::＼　(_)/:::::∨.l.　/　l　　 .|
　　　　　　　　　　　 ｀ヽ､＿＿＿ノ　　/V:::::::::::::::ヽヽ::::∨／、　l　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　人　　ヽ＿_/:::::::V:::::::::::::::ヽヽ:::::::::::::ヽ .l　　 |

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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　独奏ヴァイオリンが奏でる優美な旋律に乗って、〝英雄の伴侶〟が現れる　　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
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872： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:19:29 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 〝英雄〟の “行動力” の動機と〝伴侶〟の主題の対立 ―― 　　 │
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　　　　　　　ﾉ,' 〃,ﾘ 　 ヽ　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　/./　'〈 !ゝ-,イ　　　　　　　　 /　　　　　　ﾉ
　　 　 　 / ,' ; ∨!‐'‐'`´　 　 　 　 　 　 {　　　　　　　（ 　 　 　 ,...＿
　 　 　 /i　: :　 !ﾊ　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　　i） 　 ／,.-‐‐ ｀`ヽ、
　　　 /　!　','　 ; ハ　　　　　　　　 　 　 i､　 　 　 　 　 }　　.〉､⊃!、　 ﾉ　 !
　　　i　　',　 }　,ﾘ　 i___　　 　 　 　 　 　 |ﾊ　　　　 ',.　/　　　｀ｰ--'¨¨! ,　 ',
　　　{　）　ヽ{ ,ノ　　ﾞ', ｀ヽ.-‐==‐､ 　 　 i　ヽ　　　　∨ 　 　 　 　 　 ﾉ,}'　､ﾍ
　　　∨'ヽ、_.{　　__,...=.._　} ''"　 ヽヽ　_,.! ' 　 　 ; ﾞ　 ',　　　　　　　　}'　　ﾊ, ',
　　 　 ヽｰ-､｀￣ ¬　　 ｀ﾍ 　 /　'｀ﾞ´､　　　　　、　　＼--､　　 　 ,'　 　 ハ.}
　　　　　＼　ヽ､.　 ヽ,..　.. ノ},ｲ　　　　ﾘ{　　　　　i /´　　ヽ'⌒ヽ'''''ヽ、.　 　 ﾞ!
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　　　 　 　 　 　 ヽ､_ｰ､___,.,.-‐'"¨`ｰ ､_,.へ ヽ, 　 ト　　　,..ノ`　　　〉-- <_　,/
　　　　　　　　　　　　￣　 ﾊ､_　 　 　 {　　　ﾘ　　〉　　 /´:　｀ヽ　/ ヽ　/ ' ﾉ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 { ＼`ヽ.、　',　　/ 　 人　　{.　　ﾄ-.ｧ' ﾍ.__, ,.- '´
　　　　　　　　　　 　 　 　 ,': ヽ｀ヽ　｀ ´` ='.　　i}　ヽ 　 j　 }　!_　 _／
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i ;　　 ＞=ﾆ'''''''"　　ﾉ‐'⌒` . ゝｲ /　￣

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　　　　　　　　　　　　　/ へ{　./　　 { ＞rｰ＜|　　{　|:　l|
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　つまり〝伴侶〟は、〝英雄〟の行動力を一旦は拒否を示すのだが･･･　　 │
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873： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:19:57 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　だが 独奏ヴァイオリンが〝伴侶〟の主題を扱う内に、〝英雄〟を変形させた主題が加わり･･･ 　  │
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　 　　　　　　　　　　 _　　　　_
　　　　　　　　 　γ´λ､ 　 /'
.　 　 　 　 　 　 （_rv'　,!}　/'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 , ,,,_　　 　 　 　 .,.､.-―-.､.,
　　　　　　　　　. _ﾟ介r'r=/'=,みmr_ｧ　　　　　　　　 ､♪　　　　　　　 　-.､,_　　　 .γλ　㍉　　 　 -''´　　　　　　 `'　♪
　　　　　　　　 〈　;ー`ヮfｧ⌒´　　　　　　―--:‐''^ ´ 　 　　　 　　　　　　　　`'-.､,_.｝1　Y7ﾘ _,.､-'´
　　　　　　 　 　 ﾔ´7_1_|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾞ''㌃ｧ''__
　　　　 　 　 　 　.）― {I{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 rｱﾀK ヽ.}ｉ
.　　　　　　　　 （ 　　,ｵ_,!　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _,.､.-―-.♪ 　 　 ,.<ﾀV7 ゝ1|
.　　　　 　 　 　 ハ　＼||　　 　 .♪　　　　　　　 　　　　　　 ､-''´　　　　　　 `' 　 ｀'.ゝj､　.ノI{
　　　　　　　　/ i　ﾄ　､ ヽ　　 　 　 .`'-.､,_　　♪　　_,.､-''^ ´　　　　　 　 　 　 　 .( .,＜「 }_／|
.　　　　　　　ん_ﾄ.ｨjr-ｔぇ-'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 )_)|　} {l | ||
　　 　 　 　　 　 　'´　｀´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ‘ー'┘.T_j_|.┘

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　　 　 　 ｉ　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l |　:|　::l　:l |:|　:|　　 :::l　　::| :::|　::|　:::l　|:::::.　 l
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　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　 　 　 ／　 /:.:.| .l　／ヽ ! |-‐''´;;/　 /　　::l// l　|　　 ＼　＼
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　オーボエも加わる、“愛の二重唱” となる･･･　　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　　　　 （ -)-ｒ‐r-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　 　　（_ﾉ）ヽｌ .l　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　 　7/lﾊ,! ﾄ､　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／¨ヽヽ____,ﾉ ./ ; [.0] '' .l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　￣ ヽヽ〉 i　 i/　.| | l l i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 -―ヽヽ｀¨i　 ｨ.|/ ;i ! l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 ￣∧γi.\/:::::::::ヽi |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ′　＿ヽ、　　　　 Y::::::::::i:::::l i l
　　　　　　　　　　　　　 　　　 l　　　 _／＼　 ／/￣/￣／i l l
　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　 (ﾆ入＿＿＿＿/__ｿ,i,!
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　 ヽ８;_;_;_;_;/;_;_;__;_;/!
　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　 　l::/ \ i:::::::::::::::::::ゝ

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　　　　　 …　　─　──　─── ──────────────── ───　──　　─…

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│ 　 なお 話がちょっと脱線するが、１９００年の３月にシュトラウスが演奏旅行のためパリに訪れた折･･･　　 │
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　　　　　　┌I─I─I─I─I─I─I─I─I─I─I─I─I─I─I─I─I─I─I┐
　　　　　　ヽ二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二/
　　　　　　　|　∩.　.∩.　.∩.　.∩.　.∩.　.∩.　.∩.　.∩.　.∩.　.∩.　.∩　|
　　　　　　|￣..≡.￣≡￣≡￣≡.￣≡￣≡￣≡.￣≡￣≡￣≡.￣≡..￣|
　　　　　|二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二|
　　　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　| 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 |
　　　　　　|　＿＿＿＿＿　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿___　　＿＿＿＿＿　 |
　　　　　　|　|¢ ∬ § ξ.|　 |　　　,-'''ﾞﾞﾞﾞ￣ﾞﾞﾞﾞ'''-､.　　.| 　|.ξ § ∬ ¢|　|
　　　　　　|　|. (　 　 ∧∧ |　 |　 ／ ,-'''ﾞﾞﾞ￣ﾞﾞﾞ'''-､ ＼　| 　| ∧∧ 　 　) .|　|
　　　　　　|　|⊂､⌒⊃^o^)|　 |. ,:' ,,:''. 　　　　　　 .'':,, ':, | 　|(^o^⊂⌒_.つ|　|
　　　　　　| 　￣￣￣￣￣ 　 |/ / 　 　　　　　　 　 ヽヽ| 　 ￣￣￣￣￣　 |
　　　　　|二二二二二二二二二|　　,-''ﾞﾞﾞ￣ﾞﾞﾞ''-､　　|二二二二二二二二二|
　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿|　 ,:''　.　　　　.　'':,　 |＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　|　|　　　　 　　　　|　|　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　|　|　　　　 　　　　|　|　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　|　　　　∧∧. 　 　 　 |　|　　　　 　　　　|　|　　　 　 .∧∧　　 　 |
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　　　　　　|　　 〜|　　０　　　 　.|　|　　　　 　　　　|　|　　　　　⊂,,ノ〜　　..|
　　　　　　|　　　　し'´　　　　 　 |　|　　　　 　　　　|　|　　　　 　,,∪　　　　..|
　　　　　　|　　┌───┐　　 .|　|　　　　 　　　　|　|. 　　┌───┐　　|
　　　　　　|　　│　 　 　 │　　 .|　|　　　　 　　　　|　|. 　　│ 　 　 　│　　|
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　　　　　　|　　│　 　 　 │　　 .|／ 　 　　 　　 　 ＼|. 　　│ 　 　 　│　　|
　　　　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣


　　　　　　　　　　　　　　 , -―- 、
.　　　　　　　　　　　　　　l::::: 　 　l　　　　 おお、
.　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::: 　|n
.　　　　　　　　　　　　 　 ヽ 　　.ノ　）　　 これがパリの凱旋門か
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 　.,／
　　　　　　　　　 　 　 　 （ |　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　ゝl 　|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀.|＿）

876： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:21:25 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　作家のロマン･ロランの自宅へ訪問しているが、二人きりになったとき･･･　　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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　　　,;r────ｰｭ 　; |l|　＼｀l::.　　|　 ;γ´　　　　 'ヽ 　 　 γ´ 　 　 　 'ヽ　　　　　　　　:,
　　,,　||￣￣||￣￣|| 　 :|l|,､　.:i |::. 　 |　:; ||￣￣||￣￣|| 　　　||￣￣||￣￣||　　　　　;,.:'
,;:.: "　||　 　 ||// 　||　~;:|l|　＼i |::. 　 |　　||　 　 ||//　 ||　 ,";; ||　 　 ||　// ||　,'　　γ´￣￣￣￣｀ヽ
;　　 .,;||＝＝||＝＝|| 　. |ヽ,//'i |::. 　 | ;:　||＝＝||＝＝|| .;:, 　 ||＝＝||＝＝||　　　 /.lニﾆﾆΨﾆﾆニl.ﾍ
　　　;;||　 //|| 　 　|| ;　 | :_ ＼i |::. 　 |　'' ||　// || 　　 || 　　　||//　 || 　　 ||　 .;:' ,||￣￣￣||￣￣￣|| ;:,.
　,　　'{ﾆニニニニﾆ} ";; |´ヽ＼ﾚ::... 　| 　 |￣￣￣￣￣'|　;. 　|￣￣￣￣￣'|　　　:||＿＿＿||＿＿＿||　;:
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,三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三/三
::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　　::　::　:: 　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::
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ニニニニニニニニニフ　　　　　　　∠ニニニニニニニニニフ　　　　　　　∠ニニニニニニニニニフ



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＿＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿――━━―￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿
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　 /　　　 ／ ／　　,　　　/　 i　＼ヽ丶
. /　　　 /　ｲ　 　 ｲ　　 ｲ 　 |　　 ヽヽ 丶
　　　 i / //　　 〃　　/ | 　 |　　　 ', ヽ　l
.　　　ﾚ / i　 　 /!　　 i　| 　 |　　　　|　 l　|
　　!　Y　 {　 　 i |　　 |　|　 ﾉ 　 　 _亅ﾉ　l　　　　 ････････････
　　|亅',　 |　　┼t-　」_　し　　 ‐ﾆ､ 卞 _ﾉ
　 了,|　L_ﾄ､ _ノ,ィ'f jヽ　　 　 , ｲj ﾘ　{ |　　　　　　ところで、『英雄の生涯』における “英雄の伴侶” って
　! {１| 　 　l　　 弋ソ,　　　　 l　 ｰ'　 l |　　　　　　どなたがモデルなんですか？
　|代_| 　 i　', 　 　￣ 　 　 　 ヽ　　　l |
.　i 　 |　　|　',　　　　　　　 　 '　　　 　|
　 | i　|　　|　 l　 　 　 　　r‐‐ｧ　　 /i　|　　　　　　　　　　世間には
　 | |　!　　l　 ﾄ､　　　 　　ｰ‐　　 ｲ　|　|　　　　　　　　　　「あれは悪女だ」、「ビッチだ」
. │|　l 　 ├1　　 ‐　_　　 　 ／| |　 | │　　　　　　　　　と申す者もおりますが
.乂 川　 　 ト､ _ 　　　 ﾆ…└､ |│从 ﾉ

　　　　　　　　【 ロマン･ロラン 】
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877： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:22:22 ID:x.BMYBIM




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒ 　⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　（⌒）（⌒ ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （__人＿）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　“悪女”、“浮気女”、どちらでもないだろ、 　 　 　 　 　 '､`-ｰ-′ 　 　 | 　 　 　 . -,
　　　　　　　　　　　　　　　　　両方の面が少しずつあるけど。　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　``　　 　 　 |　　　　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　 ｨ { r 、　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 `ｭ`ｰ─ｰ ´_ノﾄ}　}／,`〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ ,. - ／ :./ﾘ ,/ ／ヽ{
　　　　　　　　　　　　　　　 ･･･描きたかったのは、私の妻ですよ 　 　 　 　 　 _,. -:::／:/:::ﾊ　／ : :/ :.ﾉ　)(_／ ヽヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　／/ : ／ : /:::l　y : : : / : : }　　 >-<　} : :i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 j : : : : :> :./:::::l ./ : : : :i : : :Λ　/　　 / : :∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　i : r : : 〈 : i::::::::ﾚ : : : : : : : : : :〉､_　　 〈ﾘV. :Λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 　 　 　 ｉ : | : : : :', :i::::::/ : : : : : : : : : :.乂｀ﾆﾆ彡´:.V. : ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 　 　 　 　 | : | : : : : ', :i::/ : : : : : : : : : : : Λ : : : : : : : :V. :.i



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　ロマン･ロランの質問に対して、このように答えたそうである 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
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. 　　　　　　　　　　　　　　　,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　│　彼女の性格は　　　　　　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　│　とても複雑でしてね･･･　　　│
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.　　　　{ いrf仗ﾐﾉﾉ｀ｰ=彡ﾉハi 　 从〕　　i .:.　　　　　　 　 .ー--=≦　　　　　,L7　　　, r‐ト　　ハ
　　　　...＼_ﾊゝ　}j　 　 　 　|i ｌ 　八J　　 l.: .:.　　　　　 　 　 　 　 .ﾌ 　 　 　ﾑl7　 　 ﾙ'　j! ルｲ　ト、
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　 　 . （ ｰ┐ l ﾉノ}│　少し悪女で･･･　 .│ ..: .: .:..,　'"´　　,　 　 　 了Y´￣｀ヽﾐミZ＼ゝ、　｀¨´￣｀ )ハ
　　..＿」　└'’　八.ゝ＿＿＿＿＿＿＿_.乂..l .: ..／　　　　〃　　　　ん'　 　　　　Vミ毛)　.ﾊ　 ー=≦　ノ
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ノ〃 /　　　ﾉ廴r.／　　　　　ヽi i:/∧:il　＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾊ　　＿jメ　v― 个v‐ぃヾﾐ:、＿
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　　　　 　 　 |ﾊ | 八７i:ｨ〉　 ﾘ 　 |'ヽ‐ !'　 ｉ:　　|　　 　 .ゝ＿＿＿＿＿＿＿_　´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　 ! ﾙlﾊ　　`′ ./　　 !`ﾘ:7　　.ﾘ 　 } 　 .,': : : ／: : : : /: : : : : : : : │　どれが本当なのか、　　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　／_ノ　 ｀⌒　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　刻一刻、変貌するだろ･･･ 　 _　　　 　 　 　 　| （● ) （⌒ ）　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　!　　　　　　　　|　（__人___）　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｜ !　　　　　　　　|　 ｀ ⌒ ´　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　!　　 ,.-,　　　　|　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _,ﾉ ┴、/ ,/ 　 　 　 ヽ　　　　　　　r
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r　`二ヽ ） i　　　　　　ヽ _ ､___, 　 ﾄ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 ー、〉 /　　　　 _,,,,ﾉr　 `　　 ／i＼,,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　r_,j　j__,,.. r''''"/::;|　＼`'／ 　 ,'::;;;r;;;;;;;;;;;;:: r ‐-、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | 　 ）　ﾉ ::::::::;;;;;;;/::;;;;|　 ／＼　　/::;;; l;;;;;;;;;;:: ::;;;;;;;:: ヽ

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　　　　　　. ‐'"´　 ,. -‐｀ 'ー- ､
　　　　 ／　　　 ∠-‐''''"￣￣｀`ヽ.
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.　　　l　 .'　　 :　　.'　/　　　 l　l　l l　l
. 　 　l　 i　　 i　:　i | {'"￣｀　ヽﾄ､} l　|
　　　l　 i　　rl　l　ﾄl､ﾚi´｢`　　ｨTiﾚﾍﾉ
　　　|　　　 l l　l､ l　 └' 　 　 U l
　　　|　: 　 :ヽl　l `　　　　　　､　ll
.　　 |　l :　i　 |　ﾄ､ 　 　　ｰ_‐´.ｲl　　　　　･･････
　　 |　l i　l　i｜ l　　　　　　／i |l
　　ﾉ ﾉ l　l　l　lヽl―‐┐ l二, l lﾉ
.　 i ,'　l _ﾉ-＜` 　 　 ､L_L ﾑL|＿
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　 「 最初、〝英雄〟は〝伴侶〟に従うが、彼女は遠くに逃げてしまう。　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　│
│　〝英雄〟は最後に 「去りたければ去るがよい。私はここに残る！」 と 語り、自分の音調に留まる。　　 │
│　　すると彼女は彼の元に戻ってくる･･･ 」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 「 英雄の伴侶 」 の情景描写について、シュトラウスは このように語ったそうである　　　　　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│ 　 しかし、“愛の二重唱”を妨げるように、次第に〝英雄の敵〟のモチーフが戻ってきて･･･ 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／¨ヽヽ____,ﾉ ./ ; [.0] '' .l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 -―ヽヽ｀¨i　 ｨ.|/ ;i ! l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　 (ﾆ入＿＿＿＿/__ｿ,i,!

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　　　　　　　　　　　　　　|| !|.|ﾚ´/／ｊ､`'-|トミ､ヽﾍ',ヽヽ ヽﾍ.ﾍ|| |
　　　　　　　　　　　　　　|| !|/ｲﾊｿ/,!ﾑ＼|ﾄﾐ'-､ヽ,ｊlヽt ヽtt､ﾊ|| |
　　　　　　　　　　　　　　||.|ｊハt ﾍ jj=_＼.lト＼ﾍ,,_ﾐ|ミ !ハヽ`yl..|
　　　　　　　　　　　　　　||.|l.l |ト､',.k'_０_ヾlﾋミ､イ_０_ﾝ`ｊ､｝ｌ|ヾ;.| |
　　　　　　　　　　　　　　||.|ﾊ l|.ﾄヾ:ｔ ｀´　jr 、､　 ｀´ ｲﾊ∧ハ',| |
　　　　　　　　　　　　　　||.||ﾍハﾄ､ヾ　　 '`､'`_'　　　 　ﾊ|∨ﾘ|.| |
　　　　　　　　　　　　　　||.||.|.ﾔヾtヽ γ_,.二二..ヽ.　　 jjﾘ;|,',!| | |
　　　　　　　　　　　　　　||.||.|.||',!tﾐ　　'､v‐､... ‐v7　　 !',ｲﾘﾉl| | |
　　　　　　　　　　　　　　||.||.|.||　|',ﾊ　　ぃｰ-rｸﾌ　　 ./ｊﾊj　.|| | |
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│　　突如 まるで遠くで吹き鳴らされたかのような感じで、トランペットの音が響き渡る　　  │
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/ﾞヽ(_,X.,　ﾞｒ､＼_　　　　|　＿)　|　　　　　　　　 　 　 　 　 |. : ::.:::.:.ヽ
/ﾞ`‘,' _　　/､＼_,〉　. : ::| く　 　 | 　 "ｰ､_　　　､_,ノ'′　　,|. : : : ::::::,r'ヽ
￣⌒ｿ`;、i : , ': : : : : : : :!　 ＼　|　　（ ●）　 （ ●） 　 　 ,|.: :: :: : ::::.::::ハ
　 ,r''ﾞ,r"⌒ﾞヽ;_:_; : : : ::::|　 : ::;;＼}　　　　　 j、　 　 　 　 /.: :: :: .:::::::::::::.::i
::;;" / 　　　　　　`・､_::::| 　: :;: : :,i:}　　ヽ _ ﾉヽ＿__ノ 　,/ : : :: ::: :::::::::::.:::'､
_!_,r′　　　　　　　　:ヽｊ : : :;;::.／ ヽ　　　｀ ⌒ ´ 　 　/: :: :: :: :: .::／ .:::::::i
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　第四部 ―― 「戦場での英雄」 だ　　  │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
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882： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:24:41 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　〝英雄〟の主題を挟んで、トランペットがファンファーレをもう一度奏し ――　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
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　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ￣￣￣　丶、　　　　　　　 ／／
　　　　 　 　 　 　 　 　 .　イ __＿＿＿__　 　 ＼＿＿＿_／／　　　　　　　　　♪
　　 　 　 　 　 　 |〕爪　　∠三ﾆ=ｰ-＜　　　　　　 　 ／／￣￣￣￣＼　　　　　　　　　　♪
　　 　 　 　 　 　 |　　　　`く三ﾆ=ｰ- 　 　 ﾆ=‐-　 ／／　　　　　　　　 }|',
　　　　　　 　 ／　　　　　　 ＼/⌒　　‐-=ﾆL」_／／　　　ﾆ=‐-　　. _　 へ.　　＿__
.　　　　 　 　 |{　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／／　　 ‐-=ﾆL｣_　　　 〔_∧　=┴-;　}＼
.　　　　 　 　 |{　　 　 　 　 　 　 .　-―-　／／　　　 　 　 　 　 　 （＼‐-=}　|Ｌ」/ /　/　　 ﾆ=‐-
　　　　　　　　 ＼＿＿＿＿_／　　　　／／＼　　　　　 　 　 ／　　＼`く.」　し'　/　/　‐-=ﾆL｣_
　　　　　 　 　 ＼ 　　 　 　 　 　 　 ／∠.　　　＼＿＿＿彡　　　　／｝　｀ 　 　 ″
　 　 　 　 　 　 　 ＞‐━━…ｰ-ミ ／　　　｀丶　　　　　　 　 　 ／＼｝ 　 　 　 ′/
　　　　　 　 　 .　　　　　￣＼r-　.　＼　　　　|　＼＿＿＿_彡　　 　 ｝　　　　/　/
.　　　 　 　 ／　　　 '⌒　（＼ `く__)＼＿) 　 ∧丶、　　　　　　　　　｜　　　 　 /
. 　 　 　 ／　　　　 　 （＼ `く｝　}　　　　　／　| 　 ＼　　　　　 　　 八_　　 　 /
　　　 ／　　､＿,ノ⌒>､ `く) 丿ノ　　　 　 　 　 |　　　 ＼　　 　 　 　 /　　　　,′

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　　　　　　　　　　　　 　 ィ ´￣｀>､ヽ:､ 　　／　　　　　　　　-=ﾆ
　　　 　 　 　 　 　 　／ /」Lﾙr‐- }: }i}ﾊ　′
　　　　　　　　 　 　〃 厶ｲぅr ´以ﾘ 只:/　　　　　　／
　　　 　 　 　 　 　 { 　トヽ{　r= ､厶ｲiiｹ　　　, 　　 ´　　　 　 ＿__
　　　　 -‐=＝＝=―-乂{∧ V ﾉ厶ｲ::廴__∠‐--‐… : : : : ￣｀ヽ: :ヽ
　 ／ （: ( ｘ≦´　-―…‐ｧ=ニ二ﾌ´ ゞ==イﾌ: : : : : : : : : : :　-‐‐ｧ: : ﾊ
　′ 　 ）{: :／　　　　 　-=＝圻´/ノ ／: : : : : : : : : : : :／　ｰ=彡: ノ:ﾉ
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　その後〝英雄〟の戦いを後押しするように、〝伴侶〟の主題がヴァイオリンで奏でられる ―― 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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883： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:25:04 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　軍隊を暗示させる トランペットのファンファーレや、行進を表わす小太鼓の連打･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ| ｌr‐ｨ'} ／"|ｲlﾑ_＿
　　　　　　　　　　　　♪　　　　　　　 　 　 　 　 } l-ﾑ/_/l_./!.! ./　/ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　♪　　　　　　　　　 ／{ﾐ}__7><__〈.{-}/　/'´ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　♪　　 　 　 　 / /{Y}_/‖ヽ-'{><}　ﾑ　　∧
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 　 } |/ヽ} | || [/ ‖ } ./{　　 /∧／　　　 　 　 　 ♪
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　r' /　＼ ヽ!/ ／.リ / ヽ{ﾑﾍ／ヽ　　　 　 　 ♪
　　　　　　　　　　　　　 　　　　__　　　　 /　|　/　 ＼ｼ´　 / /　r「|ヽヽ} _∧　　　 ♪
　　♪　　　　　　　　　　===t'=／/}7ニニ====　　　 ＼　 |　|　,.ﾍ _　 ‖ヽ-ヽ
　　　　♪　　　　　　　　　　{　´ ///＿＿__| /＿＿___　　 .! ／ 　 / {>/　　　 |
　　　　　　♪　　　　　　　 x-=メ￣´　＿＿＿＿＿__　￣ミ'kx､　/　 V_　　　/
　　　　　　　　　　　　　 　[x-=＜´￣　　　　　　 　 　 ￣｀＞kx]〈　　　　￣
　　　　　　　　　　　　　 　|　 　 　 「|　　　　　　「 |　　　　 「|　 |∧　　　　　 　 　 　 ♪
　　　　　　　　　　　　　 　「l　　 　 !.!　　　　　　| .|　 　 　 .!.!　 !-t}　　　　 　 　 ♪
　　　　　　　　　　　　　 　| ! 　 　 .!.|　　　　 　 .! .!　　　　 |.|　 |-' |　　　　　♪



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　色彩豊かに〝英雄〟の主題が展開され、戦場での英雄の奮闘振りが表現され･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
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884： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:25:32 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　やがて頂点に達すると、金管が力強く “勝利” を告げる ―― 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／.｜　　　　　　　　　　　‘　._,,　ｰ'''"゛　　　　 . __,,♪ --ｰ'''''''ﾞ
　　　　　　　　　　　　T T T∠　＿,,,,;；-‐・'"　 　.｜　　　　　　♪ 　　 ｰ''"＿,,,,.... --ｰ'''''''ﾞﾞﾞ´
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　　　　 | ｜　　　　‖|」.」 L|‖　　　　||　　　　. ﾍ|　　　　　　　　　 -､　 ,｀ﾞ'ｰ ..、　　　 ｀ﾞﾞ''''―　..,,_,
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　　　　　　　│　　勝利 ―― 〝英雄〟の主題と〝伴侶〟の主題が二重唱となって “勝利”を歌い･･･ 　  │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 今や〝英雄の敵〟も、力弱く奏されるのみである ――　 │
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886： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:26:32 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│ 　 〝英雄の敵〟の声が断片的になりながら弱まっていくと･･･ 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 ここで第五部、「英雄の業績」に入る　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──────────────────┘

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887： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:27:01 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　〝英雄の行動力〟の動機が示され、ファゴットとイングリッシュ･ホルンが対位法的に出てくる 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　{ } ,'　　 }　　　　 　 　 　 　 　 ! 　 　 　 　 （_）　　　　　 　 　 　 　 ,'ノ } i 　 i
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　　 ヽ　　｀ｸヽ､../´ ｀　 ､_ ヽ /´-‐'　ﾊ　 ￣￣｀ヽ､)　　　　　 /`ｰ-‐‐''"` '" ,ｲ
　　　 ＼. ｨ　　　ﾍ､　　　__　v　　　 ,ﾉ.ヾ.　　　　　 }'､ ｀＞--ｨ' '´　　　　　 ／´
　　 　 　 ＼.　　　　∨´　　　!　　　　　ﾞﾘ　　　 　 ﾊ ヽ　　 ィ ヽ､.__　 _,／´
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│ 　 「 “業績” を築くのは、“行動” が、まず一番 」 とでも言いたいかのようだが･･･　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
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888： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:27:27 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　この後、『ドン･キホーテ』や『ツァラトゥストラ』、『ティル･オイレンシュピーゲル』、『グントラム』といった　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　シュトラウスがこれまで生み出してきた作品の主要主題が次々に示し出される　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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　　　　 　 ／　｀　/　 /´-‐ｧｰ-ヽ ＼　　　　　　　　　　　　　　　　.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
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　　　 |　 l:l :!:{､| l ::|　　　 　 　 ﾏｿハ: |:: |　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ゝf‐ゞﾞujヾ二r^ｧｕj＜ y=ﾚヽ
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　　　 |　 lﾊ:l::{::', ::::{､　　　ヽ.ノ　 /.:/::.l:: l　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾl.`ｰ- べ!ﾞ‐ ｀ ｰ-‐'　 ,ン
　　　 l　!:|:::',::',::ヽ:::ヽ＼._　 　 ／.:/::::/l::;! 　 　 ...．-‐――- ．.__　 　 　 　 .l　 　 f,.ﾆﾆﾆヽ　u　/:|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　―― 「 英雄の “業績” 」 の楽章でｗ　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
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889： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:27:52 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　英雄の “業績” が一渡り奏されると、曲は最終章 ―― 「 英雄の引退と完成 」 に入る　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　速度は極めて緩やかになり、穏やかな曲想の中、イングリッシュ･ホルンが牧童の笛の音を暗示させる。　│
│　　――〝英雄〟は引退後、田園生活に入ったのであろう･･･　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────────────────────────────────────┘

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890： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:28:20 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 弦が、穏やかな旋律を繰り広げる中 ―― 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────┘




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　　　　　　　　 　γ´λ､ 　 /'
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　　　　　　　　　. _ﾟ介r'r=/'=,みmr_ｧ　　,_　　　　　　♪　　　　　　-''´　　　　　　 `'♪
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　 〝英雄〟の過去や〝伴侶〟の動機が浮かび上がり、結ばれて曲は静まっていく･･･　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　「 英雄の生涯 」は完結した ――　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
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891： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:28:49 ID:x.BMYBIM




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892： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:29:13 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　なお、初演の際に配られたプログラムには、上述のストーリーは書かれていない。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　シュトラウスが友人に語った説明をまとめ、簡略化したものだ　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　 ＼
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　･･････ 　 　 　 　　　　　　　 （●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　 　 .|
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ストーリー展開は　　　 　 　 '､ 　 　 　 　 　 |
　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　こんな感じだろ 　 　 　 　　　　|　　　 　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,. -ーー|　　　　　　 /ﾚ、
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　 創作者の意図　　　　 ／:::::::::::::::: ヽ__､____,.　"/::::）- 、＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　的に考えて　　　　　 l:::::::r/::::::::::::::「二二二 :::::::／::::::::ノ::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　,―――――へ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 〝――ｒ――ｰ ｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
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　　　　　, -‐--‐-､.　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　|:::ﾄ-ゝ―‐　 　　Ｖ:::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::/
　　　 ／　　　　　　 ｰ､.　　 　　　　　　　 　 　 　 　　　　|::::l:::::{ _ー　　　　 lヽ、_::::::::::::/:::::::::::::::::::::l
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　　　　レ､.、, ィノトゝ-〈
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893： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:29:37 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　シュトラウスは、別段　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　「〝英雄〟のモデルは、自分である 」　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　とは、言ってない　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────┘



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝヽ　　　　|!　　 　 /Z
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　[__|｀＼ 　‐=‐ 　 ／l__|
　　　　　 　 _　-─‐--＜｀＼ 　 　,rｪ─'l 丶 __,.　'　|`ー‐ｯ､　　　,. -‐ ､ ＿＿__
　　　　 ,r' ´　　　　　 `ヾ、 　 ＼/ ヽ,rェ| 　 ＿＿　 |¬,/　 | ,／　　 ,r ",. -' ´　｀`丶､
　　　　,! `　､　　　　　　　＼　　 ＼　ヽ;;;;フ´_rｭ､ ｀く;;;;/ 　 ／ 　　／,.　　　　　　　　　｀丶
　　　　|::. 　 　,　　　　　　　　 ､　　 ヽ、∨ 　`i::｢ 　 ∨　／　　　, ' 　　　　　　 　 　　,. -'´|
　　　　|:::.　　　　　　　　　　　　　　　　i,　l,　　|:|　　/　/　　　　　　　　　　　　　,.　 '..:::::::::::|
　　　 ,l::、　　　　　　 　 　 　 　　　 　　l　 l 　 ||　 /　 l　　　　　　　　　　　,.　 　 ..::::::::::::::::|
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　 ∠＿＿｀ 丶 ､　　　　　　　　　　　　/`'=､ゝ._,.ｨ.;=''"|　　　　　　　　 　 　　...:::::::::::::::::::ｲ
　 ／　　　　 　　　`丶、　　　　　　　ノ_,.. -‐';:::::::;'- ､　l　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿_,!
／　　　　　`ヽ、ヾフ ∠::;丶、 　　,. '"　　　　!::::::!　　 `＼　　　　　 _,.r':::::＞､　　　　:::::|
────‐---` ､／　　 {／`ー'　　　　　　 l^Y^l　　 　　` ----イ　￣￣　　`丶､　::::l、
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:::::::::::::::::::::::::ノ　　　　　　　l::::　　　　　　　 /　/lヽ　l 　 　 　 　 .:::/ヽ、　　　　　.::::::::＼

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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　また前述の、ロマン･ロランへの説明　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　「･･･敵と戦っている一人の英雄がいる、ということを知っているだけで十分 」 　 　 　 　 │
│ 　 という言葉から推すと、〝普遍的な英雄像〟を音楽化した、と考えるのが妥当だろう　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────────┘

.

894： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:29:59 ID:x.BMYBIM



┌──────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　だが〝英雄の伴侶〟のモデルがシュトラウスの妻であり　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
└──────────────────────────┘



　　　　　　　　 　 　 　 〉'´　　　>　 　 | |:::i‐､＼｀ﾞ｀'‐'´ﾞ´／,,‐i::::.| |.lﾆﾆヽ　 ﾊ 　__
　　　　　　 　 　 　 　 |　　,､イ　ヽ 　 .||:::|.:.:.｀'‐i＼.:.:.／i‐'´.:.:.|::.| |　 ＿| L/　 V 「
　　　　　　 　 　 　 　 |　/こヽ)ﾄ､ﾉ／　|::|--‐‐l||.:.:｀´:.:.:||l‐‐--|:| |　L___　　　 　 -　 　 　 ┌──────────────┐
　　　　　　 　 　 　 　 |　! ゝﾆｿ ヽ.　　.|:|___;,;,;,l:||.:.:.:.:.:.:.:||.l､;,;,__|:.| |　r--'　（　 ） [　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　 　 　 　 l　l　 `ヽ.　ヽ　..||:.:.:.:.:.:|..||.:.:.:.:.:.:.:||..|.:.:.:.:.|:.| |...'ｰ‐┐　　 r- 　 　 　 │　〝英雄の業績〟で、　　　　　 　 │
　　　　　　　 　 　 　 　 ヽヽ､__,入,ノ　.||--‐‐|..||.:.:.:.:.:.:.:.:||..|‐‐--| | 　 <ヾ /!H ﾄﾍ　　　　 .│　　自分の過去の作品を提示　　  │
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ||.:.:.:.:.:| . ||.:.:.:.:.:.:.:.:||...|.:.:.:.:..| |　　..ヽ> ||.|| ﾚ　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ||.:.:..／ . ||.:.:.:.:.:.:.:.:|| . ＼.:.:.| | 　 　.　 ﾘ.ﾘ　!　　　 　 └──────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ||／　　 .＼ .:.:.:. ／　　 .＼| |　　　　　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |.|　　　　　|＼／.|　　　　　ヽヽ　　　　　/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　　 ┌───────────────┐
　　　 │　「 己を英雄に投影させている 」　　 │
　　　 └───────────────┘

. |　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿_
　ｌ 　 　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　ﾉ Ｌ
　 ', 　 　 ',　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ 　＼ ／⌒＼
　　', 　 　 ',　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 （●）（●）　|　　　 　 　 　 ┌──────────────┐
.　　 ヽ 　　 ',　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｜ 　（__人__）　｜　 　 　 　 　 │　「〝英雄〟のモデルは自分 」　  │
　　　 ヽ 　　 ',　　　　　　　　　 　 　 　 　 .| 　　 |::::::| 　　ﾉ　　　　　　　　└──────────────┘
　　　　 ヽ.　　 ',　　　　　　　　　　　　　 　 | 　.　l;;;;;;l　 　}
　　　　　 ヽ.　　 '　　　 　 　 　 　 　 　 　 .ヽ　　 'ｰ`　　 }
　 　 　 　 ヽ.　　 ',　 ､=‐‐=‐‐‐-　､,.,　 ..　.ヽ 　 . 　. 　ノ .＿　 ,,,　-‐‐‐=‐‐=
　 　 　 　 ...ヽ. 　　',　.＼｀'‐､ﾞ:､.:.:.:.:.:.:｀::|､ ﾞ､ﾆi=====iﾆ,:" ,"|::´.:.:.:.:.:.:,´,'´::／
　 　 　 　 　 ..ヽ. 　　', 　 .＼:::｀'｀=､､.:.:.:.:||ﾞ‐'":.:.:.:.:_:.:.:.:.:.:ﾞ‐' :||.:.:.:.:,:‐=.ヽ.:／
　　 　 　 　 　 ..ヽ　　 ',　　　　　　　/.ﾆ/||i´i__（ﾞ‐´ ｀‐ﾞ）__i｀i:||ﾄﾆ／ﾞ.___|＿
　　　 　 　 　 　 ..ヽ　　 ',　　　　　　|.―iﾉ ﾞ'‐､､-i:: o ::i‐, ,‐" |､.|　　 | 「 ￣｀ヽ
　　　　 　 　 　 　 ヽ　　 ',　　 　 　 |　 .|.:.:.:.:.:ﾞﾞﾞ:.:ﾞ‐__‐'.:.ﾞﾞﾞ:.:.:.:.:.:.|　　| |　　　　ヽ
　　　　 　 　 　 　 ..ヽ　　 >､　　　ノ⌒ ,|＼_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_／.! ／ノ　　　　　|!
　　　　　 　 　 　 　 ..ヾ´　__ト､／⌒ヽ/.|::::::｀ﾆ‐'＼.__／ﾞ-ﾆ´:::::./ /　　　　 .ll　 ヽ



┌─────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　このような反応が聴衆から起きても、何ら不思議ではないだろう 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────┘

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895： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:30:26 ID:x.BMYBIM



┌──────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　この曲は、１８９９年３月３日にシュトラウス自身の指揮で、　　　　　　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 フランクフルト･アム･マインの博物館協会の演奏会で初演され･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r r┌,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} l .l .l　r 7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r 、　i_i .L.ﾚ´/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 'ヽ､Y　　r' γ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !､⌒ { 　 ﾄﾏ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__　　　　　　　ヽ___‐‐ ｿ.: :ヽ
　　　　　　　　/ 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 ＼　　　　　　　〈ン´ : : : .＼
　　　　　　　./　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ　 　 　 　　l　　　　　　　 ＼ : : : : : : :＼
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (_ﾉ､__）　　　 i　　　　　　　　　ヽ : : : : : : : ヽ
.　 　 ,__＿/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 } '--´　　　 .'　　　　　　　　　　 〉 : : : : : : : :ヽ.
.　　,f＼孑=ｧ),_　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 '､_、__　　 ,ｨ'　　　,.ｒ‐-､_,､__,,..-´‐' i＼ : : : : : : ｊ
　 .〈ヾ､ム,. 》 : クヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 〕_____｀,.‐ｨ'｀ヽ‐ｲ : :/ :/ : : : : : : : :N:ヽ : : : ／
　　 `ｰ'─(,.彡´. : : ＼　　　　　　　　　　　　_____,,.-‐ｨ'!´「ヽ／. : : :／ : :/ :/ : : : : : : : : : :＞-‐'"
　　　　　　 ヽ : : : : : : :＼　　　　　　　　　／i : : : : :/／ｿ　/. : : ／ : : :/／ : : : : : ,. -‐ '´
　　　　　　 　 ＼ : : : : : : ＼　　　　　　 ,ｨ' :/ : : :,.ｲ':::::/　/. : ／ : :l : : i/ : : : ＞`´
　　　　　 　 　 　＼ : : : :ﾆ= :ヽ､,ﾍ--ｲ´〃/ : : : /:::::/／ :／ : : : : ヽ : : :＞´
　　　　　　　　　　　ヽ : :／/ : : : : : :／ : / : : : /:::::／ : : : : : : : : : : :ヽ:/
　　　　　　　　　　　　ヽ.　 : : : : : : : : : : :,' : : : :ｉ::::,' : : : : : : : : : : : : : : i
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ--‐‐ー-- 　 ｲ : : : : :ｉ/ : : : : : : : : : : : : : : ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i


　　　　　　　　　　　　http://www.youtube.com/watch?v=_2-dLoWorUs#t=1m

　　　　　　　　　　　　【 Ｒ．シュトラウス：交響詩 『 英雄の生涯 』 Ｏｐ．４０ 】
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896： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:30:56 ID:x.BMYBIM



┌──────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　保守派からのブーイング･･･　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└──────────────┘




　　　　　||　　|!　　　　　　 /　　　　　　　　　　／
　　　　　||　　|　　　　　　/　　　　　　　　　／
.　　　　　　　　┛┗　　　　　　,-‐-､　　／　　　／　　この ナルシスト！
　　　,.　- ─- ┓┏　　 　 　　|_!_!ｭ }　　　　／
　　/　 ノノノノハヽ　　　　　　　`'}‐┴､
　 i　,-､_{＿＿＿ l'　　,. -─- ､　｛￣｀{　　　　　　　　　　／
　 } | r} ` / -' | |`i ／　　,ﾍr^､ |　}_,　 ,! -‐- ､　　　　／　　　　　　　　　 ／
　 { 'ｧ'　　`ー'/,_ ）!／ﾘノ二二jﾉノ`i, / 　 　 ＿i　　　　　　　　　　　　　／
　,-ｿ　､ 　 ノ/ﾆ| `i／/　 -　r {⌒ / |＿_∠＿_,へ　／￣ ┛┗ ,-rrr､
/#＼　 ､ 　　`='ノ iﾆij　 　,ﾆﾞ | ｀i　/| r､/＿＿,|￣/ 　　ノ┓┏ iっ,!,!,!
＼＃i＼ 　 ￣,ﾉ`i ヽ　　　|r┼-､ i'　 v{_　（__ﾊ_! 　|　_ノ^i'_ﾌ'i,! 　`i 　{
　 ＼i＃|＼==|/`|＼＼`ｰ| ´|ﾆ､ヽ　　|　i ` ,.-ｉ{ 　 }､|- 　　,-'i　　 |＼_|>
　　　＼|ヽ ｝ ﾉ　　i　＼ |　〉' `ｰ'/　 ,<.j　　 二ﾉ 　/ｿ 　ヽ._`ﾌｧ-ｧr{`ｰ-1
　　　　　 Ｏ|/ 　　 |l/　i ﾉ´|　 / /_ノ＼＼　"{ヽ /ｉ｢|i､rr､/|ﾍ!　/ﾉ　　　|
　　　　　　 |　　　　ﾘ　/∧　 V_i/　　　ヽ_|＼ノ|ﾍ !| !|.| | |/　　|-── '
　　　　　　 |０` 　 　| /　 ヽ＿/|＼ 　 ､　　　`|　{| 　 |゛゛|　　 |
　　　　　　 | 　 　　 |　　　　/ﾉ |　　＼ ﾘ 　 　 | ﾉ　 ri　 ﾉ　　|

―――━━――――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿―――――＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣￣￣￣
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　ファンの喝采･･･　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,r=ヽ、　　　　　　　　　　　　r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j｡ ｡ﾞLﾞi　　　　 rﾆ二`ヽ.　　　Y",,..、ｰt;;;;;;;;;;;）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r-=、　l≦ ﾉ6)＿　　　l_,.､ヾ;r､ﾞt　　 lｦ '・=　 ）rテ-┴- ､
　　　　　　かっちょえー 　　　　　　｀ﾞゝヽ、`ｰ!　ﾉ::::::｀ヽ､ L､ﾟﾞ　tﾉ`ｿﾞ`ｰ ﾞiｰ'　 ,r"彡彡三ﾐミ｀ヽ.
　　　　　　じゃねーかＹＯ！　　　　　にｰ `ヾヽ'":::::::::::: ｨ"^ﾞiﾌ　 _,,ﾉ　,　　ﾞtﾌ　ﾞゞ''"´　　 ﾞifrﾐソﾍ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.、　｀~iヽ､. ｀~`''"´　ﾞt　（,,￣,　frﾉ　　 ゝ-‐,i ,,.,...、　 ヾミく::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝヽ、__l::::ヽ｀iー- '''"´ﾞi,　ヽ　ヽ,/　　　/　　lｦ ｪ｡､　　 〉:,r-､::ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ､_ﾉｰ‐ﾃ-/　i　/ ,, 、　　 '"fっ)ﾉ::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣r＝=ミ__ｨ'{-‐ﾆ二...,-ゝ、'″ ／,/｀ヽl : :`i- ､ヽ　　,.:ﾞ''" )'^`''ｰ- :、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lﾐ､　　／ f´　 r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''"　 ,:ｲ`i /i､ヲﾞi　.:" ,,.　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　ヾ .il　　l　　l;;;ﾄ､つノ,ノ ／　　 ／:ﾄ-"ﾉﾞi　　,,.:ｨ'"　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 　 l　　　ハ.　l　　l;;;;i _,,.:イ　/　　 ／ 　,ﾚ''";;;;｀ﾞﾞ" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 人 ヾﾆﾞi　ヽ.l　 yt,;ヽ　 ﾞv'′ ,:ｨ"　　/;;;;;;;;;;;;;;r-'"´｀i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

897： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:31:25 ID:x.BMYBIM



┌───────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　嵐のような反響を呼んだ、という･･････　　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────┘



__＿　　　　　　　　__＿
Lr┐|　　＿＿　　Lr┐|　　＿＿　　.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　｀ ､
. ..くノ　 └─┘　　.くノ　 └─┘ ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　__＿　　　　　　　　__＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　゛､　　　　　　　Lr┐|　　＿＿　　Lr┐|　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　 　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::　　＿＿,　 　 　 　 　 　 　i　　　　　　　　.くノ　 └─┘　　.くノ　 └─┘
.　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i:::::::::::::::::::::::::::::::　__ ,,,　　　　　 　 　 　 ,,　　}
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }::::::::::::::::::::::::::: 　 '｀`'(;;;;;)ヾ＼　 　　 ＿_＼ .|　　　　　、
.　　　　　　　　　　 　 　　　　　|:::::::::::::::::::::::::　 　　　　 '￣´　　　　 ヾ(;;;) ゝi　 　 　　三__|__
　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ.　　 　　口　|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::. 　　　　　 　 　 　 ::{　 　 　 　 } 　 　 　 ‐┬‐
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {:::::::::::::::::::::::::::､　　　　 　　　　　 ::} 　　　　　 }　　　　│田│
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::ヽ､,　 　 　 　 　 　.:}　　　　 ,　 |.　 　 　 ￣￣
.　　　　　　　　　 　　　　　　　{::::::::::.i::::::::::::::::::::::ゝ､　　　 　 　:ノ、　　　/ 　 !　 　 　 ､　マ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　　|:::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::‘ｰ-‐==＝ニ=:､__,,ノ　　ﾉ　 　 　 了 用
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　|:::::::i::::::::::::::::::::::::: 　 　 ::::::::::::::ー､　`'''ﾞ´　 /　　　 　 '"`ー一
.　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:::::ｌ::::::::::::::::::::::: 　 　 　 ::::::::::i￣´　 　 　 /　　　　　 　 ﾚ　|
.　　　　　　　　　　　 　 　 　 　{::::i::::::::::::::::::::::　　 　 　 　 　'　　　　　　/　　　　 　 　 　 ノ
　　　　　　　　　　　　　 　 　　 }::i:::::::::::::::::::::: 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 !人:::::::::::::::::::.　　　　　　　　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /::::...　...:::::::::::　　　　　　　　　 　 　 ,/　　　　　　 __＿　　　　　　　　__＿
.　　　　　　　　　　 　 　 　／/:::::::::::::::＼::::::::　　　 　 　 　 　 　　,/　　　　　　　Lr┐|　　＿＿　　Lr┐|　　＿＿
　　　　　　　　　 　 　　／　/:::::::::::::::::::::::＼__::::.. 　　　.:　　　　／　　　　　　　　　.くノ　 └─┘　　.くノ　 └─┘
.　　　　　　　　　　　／ 　 /:::::::::::::::::::::::::::::: `'ｰ-‐ーー----;:"´
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.

898： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:31:56 ID:x.BMYBIM


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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　゛､
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.　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i:::::::::::::::::::::::::::::::　__ ,,,　　　　　 　 　 　 ,,　　}
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }::::::::::::::::::::::::::: 　 '｀`'(;;;;;)ヾ＼　 　　 ＿_＼ .|
.　　　　　　　　　　 　 　　　　　|:::::::::::::::::::::::::　 　　　　 '￣´　　　　 ヾ(;;;) ゝi
　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ
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899： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:32:21 ID:x.BMYBIM

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　　　　　　　　,'　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
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　　 　 　 　 f¨ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′
　 　 　 　 メj　 j　 i!　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /
　　,　＜フ　i 　 ヽ,ﾍ＿_　　　　/　　　　　　　　　　　　　　/ ー ､_
￣ 　 ／ 　:| ヽ　 　ー ､二ﾍ.,ノ　　i!　　　　　　　　 ／　ヽ　 　　＼＞
　　／　　　|iヽ ヽ､_　　 　 　｀ー ､_L,＿__ 　 　 　,ｲ　　 ｲ　　 　 　 ＼ 　` ､
　/ 　 ＞ ´ハヽ､ 　ヽ､_ゞ　　　　　　　　　￣,＞ｲ 　　./ 　　 　　　　　＼ 　` ー ､
　＞イ　　 i　ﾞｔ　ヽ､_ 　　¨　ヽ､　　　 　 　 　 　 　 i／∧.　＼ 　　　　／ 　 　 　 ` ､
／　　 　　{ 　 ヽｰ､ `ヽ､_ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 //　　|　　 ＼　 ／　　　　　　　　７
　　　　　　ヽ　　ﾞゝ､ヽ､_　￣　　　　　　　　　　　,ｲｲ　　 |　　　　＼ 　　　　　　　 ／
＼　　　　　 ﾍ　　　ヽ 　ヽ､_ 　　　　　　　　　　 f_ノ　　 ｊ 　　　　　/　　　　　　／
　 ＼　 　 　 ∧　　　ヽ､_ 　　　　　　__,,.. ．-‐ ￣¨ﾍ 　/　　　　　/　　　　　　/
　　　ﾍ 　　　　i　　　　　 ` ー x-‐=ﾆ 　＞ -　￣　¨ <　　　　　/ 　　　　/　/
900： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:32:47 ID:x.BMYBIM

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　　　　　　 　∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
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　　 　 　 　 f¨ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′
　 　 　 　 メj　 j　 i!　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /
　　,　＜フ　i 　 ヽ,ﾍ＿_　　　　/　　　　　　　　　　　　　　/ ー ､_
￣ 　 ／ 　:| ヽ　 　ー ､二ﾍ.,ノ　　i!　　　　　　　　 ／　ヽ　 　　＼＞　　　　　　　　　　　････････････
　　／　　　|iヽ ヽ､_　　 　 　｀ー ､_L,＿__ 　 　 　,ｲ　　 ｲ　　 　 　 ＼ 　` ､
　/ 　 ＞ ´ハヽ､ 　ヽ､_ゞ　　　　　　　　　￣,＞ｲ 　　./ 　　 　　　　　＼ 　` ー ､
　＞イ　　 i　ﾞｔ　ヽ､_ 　　¨　ヽ､　　　 　 　 　 　 　 i／∧.　＼ 　　　　／ 　 　 　 ` ､
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　　　　　　ヽ　　ﾞゝ､ヽ､_　￣　　　　　　　　　　　,ｲｲ　　 |　　　　＼ 　　　　　　　 ／
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　 ＼　 　 　 ∧　　　ヽ､_ 　　　　　　__,,.. ．-‐ ￣¨ﾍ 　/　　　　　/　　　　　　/
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　　　　　　　　　　/: : : : :　　　　　　　　　　　'.,
　　　　　　　　　　|: : : :　　 　 　 　 　 　 　 　 :|　　　　　　　　　　････････････
　　　　　　　　　　| : :u : : : : : .,　　 　 　 　 　 :|
　　　　　　　　　　|:: : : :＿ ノ゛,, ;、､､ '"ヽ_　　:|
　　　　　　　　　　|::::;;;（　 ●） ﾉヽ （　● ） ;;:::|　　　　　　　　　　（とりあえず申請書とかの書類、
　　　　　　　　　　|: : : ´"''", 　 　 　 　"''"´　:l　　　　　　　　　　　片付けるか･･･）
　　　　　　　　　　 ',: : . . （　　　 j　　　 ） 　 ./
　　　　　　　 ＿／二Ｌ___: :.｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′　/ハｰ､＿_
　　　　　　／: : r':|　r'￣二ﾕ　　　　　　　 　./ : ',: :: :: :＼＿_
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　　　　　　: : : : |.ﾉ. ﾉ /　　⌒ヽ＿　　 　／. |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
　　　　　　: :: :: :＼　　　　　　　　 ヽ- ´ 　 .|: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
　　　　　　: :: :: : l: ｀ー┬-､　 　 　 ト､.　　/: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
　　　　　　 : : ┐|: :: :: :: :＼）　 ７ ./iii入／|: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
　　　　　　: : イ .|__/ ,へ/⌒＼　./iiii〈 　 /! : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
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901： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:33:13 ID:x.BMYBIM






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　　　　　　　　　 　 　 ﾘ : : : : : : : ﾞｉ´. ｀: : : :､,r': :／:|.:.:　..:.:l／: : :彳　　ﾊ
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　　　　　　 　 　 　 ,r'リ:ﾍ: : : : : : ::ﾚ＾＜:ヽ::ﾊ: : :＼|i :､: :.:l.:} : :＜.: : :　　l
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　　　　　　　　_r'. .: ;: : : : .:.:.:.ｉ : : : : : : :. : !i:.: :､:.:..:.:.:: : ::.::.::.:.>.:イ＜ 　 Y
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　　　　　　　　　　　　 ,イ￣´´　　　　　　　　　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
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　　　　　 　 　 　 　 　 l　　　 ユーバーブレットル･カバレット:.:.:.:.:.:.:.ヽ　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　　　） 　　ユーバーブレットル･･･　　　　　　 （
　　　　 　 　 　 　 　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　（　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）
　　　　　　　 　 　 　 　 .l　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　　　 ） 　　ああ、カバレット（キャバレー）か　（
　　　　　　　　　 　 　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　 丶〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒○'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
　　　　　　　　　　　　　　.l　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　　　　　　　　　　Ｏ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　　　　　　　　　　　。
　 　 　 　 　 　 　 　＿, ..-l　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　,r'´￣　　　 .l 　 　 　 　 ,　- ､　ンスト･フォン･ヴォルツォーゲン:.:.:ヽ
　　　　　　　/　　　　 ､　　_l　 .........／ヽ、　,ﾘ　　　　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._＿ヽ
　　　　　　 /　　　　　　 ヽ .l..::::_,,イ、　　 V/　　　　　 　 　 　 　 ..:._＿,-‐−'´￣　　￣
　　　　　 ./　　　　　＿,,,ノ-' '" 　 ヽヽ .／.::　　　　　 　 ＿,-‐'´￣
　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　 ／.::::::　　　　 _,-‐'´
　　　　./　　　　　　 　 　 　 　 　 ,ｲ.::::::　　　_,-‐'´

902： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:33:40 ID:x.BMYBIM



┌───────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　これより一年前の１９０１年、世紀末パリのキャバレー文化の影響を受けて、本格的なものとしてはドイツで　　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　“初” となるキャバレー、「ユーバーブレットル･カバレット」 が、ベルリンで誕生した　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└───────────────────────────────────────────────┘



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　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||:::::n:::::::::::n::::::::n:::::::::i''i::::i'i::::::i''i:::::i'i:::::::::::::
　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||:::::i'i i'i::::::i'i i'i:::i'i i'i::|［］|/.ヽ::|［］|:/.ヽ:::,ll､:
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　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
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　　　|___.|'(　　＾)／//≡≡≡≡≡≡≡）.　　:,.　〜♪　 . 　 　|　　 　 |:::::::::::::::::::::::（´∀｀　）:::::::::::::::::::::::::::
　 ／　....|;;;|::::っ',. //≡≡≡≡≡≡_,ノ:::i￣￣￣￣￣￣￣￣|　　 　 |　　　　　　/:/Ｍ>:::ゝ
／　　　　／i￣￣￣￣￣￣￣￣:::::::::ノ 　　　　　　　　　　　　|　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾊﾉﾊ￣￣
　　　　　[_|￣::::::::::::::::::＿,,.. -――┰'´　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　 　▼・ﾘｿﾙ
　　　　　　ll￣￣||￣￣　　　　　 　||:,. 　　　　　　　　　　　　　|二二二二二二二二二二二と　　 ）二二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ヽ＿__）:::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::<　　>:::::::::<　　>::::し<　　>:::::::::<
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::||:::::::::::::::::::||::::::::::::::::::||::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └───‐▲───▲───▲───

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903： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:34:10 ID:x.BMYBIM



┌──────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　この後 第一次大戦後のワイマール共和国の時代に、このカバレット文化は　　 │
│　　ドイツでも全盛期を迎え、音楽にも多大な影響を及ぼすようになるが･･･　　　　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 _,ノ ヽ､,__　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 （●)（● ）　　　 |　　　　（伝統ある、ドイツ音楽こそ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 （_人___） 　 U　 |　　　　　至高の存在だろ、ｊｋ･･･）
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 '､　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　 <二ニヽ　　　　　　　 |
　 　 　 　 　 　 　 　 ／-‐ 　 ｀i ､ ＿__,.　イ i　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┌─────────────────────┐
.　　　　　　 　 　 　 {/´､　　 　 ',┐__＞ｰﾒ ┴ｭ　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　 しrヽ　　　　V:::Λ　 ／ : : :＞、_　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 　 　 ,.＜ﾊ､_／￣ V　∨ : : / : : : : :_＞-.､　　　　 　 　.│ 　 この頃はまだ十分に定着できず、わずか　　 　 │
.　　　　　　 　 　 　 「 : : : :〈 : : : : : : ヽ/ : : :/ : : : ／: : : : : `、　　　　　 .│ 　 一年で発案者のフォン･ヴォルツォーゲンは　　 │
　　　　　　　 　 　 /. : : : : ∧ : : : : : : :ヽ : : : : : :/ : : : : : : : : }　　　　　　│　　店の方針を転換することになる　　 　 　 　 　 　 │
.　　　 　 　 　 　 / y : : : : : Λ : : : : : : : ＼ : : / : : : : : : : : : }　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　 　 　 　 　 　 / : :.i : : : : : : Λ : : : : : : : : :ヽ:ﾉ／ : : : : : : : :j　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　ﾉ. : : :| : : : : : : :.∧ : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : : :ｨ　　　　 　 .└─────────────────────┘



┌───────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　シュトラウスは、カバレットにもカバレットリート（キャバレーソング）にも　 │
│　　この頃はもちろん この後も関心を持たなかったのだが･･･　　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────┘

.
904： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:34:40 ID:x.BMYBIM



┌──────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　しかしシュトラウスは、支配人のエルンスト･フォン･ヴォルツォーゲンを通じて一人の若い音楽家を知り･･･ 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└──────────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　 　 　 　／￣￣ ＼
　　　　　 　 　 　 　 　__ノ　｀⌒　　 ＼
.　　　　　　　　 　 　 （●).（● )　　　 |
　　　　　　　 　 　 　 （__人___）　　　　|　　　　 （そういや、あの若者はどうしてるかな･･･）
　　　　　　　　 　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　/　　二 ヽ､`,┘ 　 ﾄ、_____
　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　 ｲ// : : : .｀' ｰ- 、　 　 　　 　 　 .┌──────────────────────┐
　　　　 　 　 　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ　　　　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､　　　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'　 　 　 　 .│　　１９０２年の初め頃、その青年に奨学金を与え、　 │
　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i　 　 　 　 │　　またシュテルン音楽院の和声学の講義で　　　 　  │
　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|　 　 　 　 │　　教鞭を取れるよう、手助けした　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　 　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : | : : : : : : : :|　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|　　　　　　└──────────────────────┘




　　　　　　　　　　 ::::::::::

　　　　　　　　　　 :::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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905： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:35:04 ID:x.BMYBIM



┌───────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　この若者は深く感謝し、以降シュトラウスを〝師〟と仰ぐようになり･･･　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────┘




　　　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　／　　 _ノ 　 ＼
　　　　　　　|　　　（ ⌒）（⌒）　　　　　　君、ユーバーブレットルで
　 　 　 　 　 | 　　　　（__人__）　　　　　　カバレット･リート作ってるようだけど
　　　　　　　 | 　 　　　｀ ⌒´）　　　　　　仕事探してるんだって？
　　　 　 　 　 |　　　　　　 　 }
　　　　　　　 ヽ　 　 　 　　　}
　　　　　 　 　 > 　　　　　 ノ　　　　　　　　　　　　シュテルン音楽院で 「 和声学 」 の講義
　　　　　　　/　　　　 　　　 ＼　　／て⊃　　　　 受け持ってみない？
　　　　　　　| 　ｨ　　　　　|＼　 `´　ゞ ＿三}
　 　 　 　 　 | 　|　 　 　　| 　 ＼__／.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ＼r┐＿ノ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_,ノ⌒´　　　　　_ノ⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒ヽ　/⌒ーｧ　　　 　 　 　 }
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ fil　 :} /　　／三ミヽ.　 　 　 〈
　　　　　　　　　　　　┌──────────────────────┐　　 　 　 　 .∧
　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│､　　　　 　 　 .:.
　　　　　　　　　　　　│　　そして様々な面でかかわりを持つようになる･･･　  │ ,}　　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│.人＿＿_　　　ｲ
　　　　　　　　　　　　└──────────────────────┘／ﾆ∧⌒＼/八
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /___ 　 　 　 |／/{二 ∧＼__∨ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　fこ...　　/_）／ニニﾆﾆ}三≧ﾊ__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ありがとうございます。 　　　　　　　　　（／⌒＼ニニニニニニ) ) l}_ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /ニニニ ＼ニニニニ 人　｛__)　}＼___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　このご恩は決して忘れません 　 　 　 {ニニニニニ∨ニニニ ＼＿＿ノ}ﾆﾆ:ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人ニニニニニ}ニニニニニニニﾆ}ニﾆﾆ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ニニニニニ}ニニニニニニニﾆ}ニニ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ニニニニニ∨ニニニニニﾆﾆ/ニﾆ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ニニニニﾆﾆ:}ニニニニニニ/ﾆニ./ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 人ニニニニニ:}ニニニニニ /ﾆニ /ﾆﾆ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }ニニニニニ}ニニニニニニﾆ／ニﾆﾆ:∧

906： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:35:37 ID:x.BMYBIM



┌────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　その男の名は、アルノルト･シェーンベルク　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i、 _）Y､_　/} {ｰ ､ノ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ノﾉ{ 　 ﾉ） )'（yぃ{ {､｀ヽ(､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 （　{人　ヾ{　ゝ ）Y　し}　}j ｝
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 }! ）/r､ ）γ´￣｀ヽ{'ｉ　r､Y丿　　　─┼─┼─　　　　 ／＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾉ{〈 { じ' , {!　{i⌒） ﾘ}ヾ.じﾘ｝) 　 　 　 └┬┘　　　　 ／＿＿＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　｛_　ヾヾrｰ=ミ､`ｰ'' .ノ"＾T/ /　　　　 .┌‐┼‐┐　　 ／┌┐┌┐＼　　 l　 ,／　　ｉ　＿l__
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀}ヽ　し　　 ｀`''´　 　_{ﾉ{'　　 　 　 .└‐┼‐┘　　 　 └┘│亅　　　　レ'　　　 .|　　_|_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l´∨(ヾミ､､j　　 x彡　}｀，　　 　 ‐‐─┼―‐‐.　 　 　 　 │　　　　　（＿＿, 　 ﾚ （_ﾉ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ 　 　 ,い}! 弋戎>}!　代戎　jﾘﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 { (ｯヽ_ノT´`ｰi {　　 "　　゛ 　 i !'´　　　　　　　　犠牲の心ではないッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ﾐﾆ({{_ノ_＞==i、　　ヽ.ノ　　 .ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／／￣ | ＼　｀こ ´ ／ｲ }､＿＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ {'　　　/}.　　`　　イ／(ｿ{三ヽ三三三ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／/'≧爪＼　 {'　　 　 　 i　{{_ソリ三三三三三=ヽ ﾊ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｨ仏/三三三三>ﾉ　　　　　 i　{{し彡三三三三三三=}=}!
　　　　　　　　　　 　 　 　 {三=!三＞―＜_/_`　ーヽ、 ;　 ゞ=-ヾ∨三三三三三三}　　　　　　　　　　 暗闇の荒野に！！
　　　　　　　　　　　＿/三ﾑ三{=ノ　´,. ‐　 '='-､　　　､ __,　　　 }8}三三三三三三=ﾊ　　　　　　　　　 ． ． ． ． ． ．． ．
　　　　　　　_ -=≦三三三=ヾソ､ 　　　　 _ノ-〈　　　 　:;,　　　ﾉ.ﾘ三㌢てぇ三三;'三ﾊ　　　　　　　　　進むべき道を切り
　＿　-=≦三三三三三=-=三ﾆ ､ _　-　　_ ) イ　　　　　　 ／タ三//o　£}三/,'=三ﾊ　　　　　　　　　 ．．．．． ．．
三=-＜三三＞==≦三ヽ＼三三=}　　-　´_ノ´　　　　,,..　/タ´三={ {　oノo,'三,三三=ﾊ　　　　　　　　　開くことなんだッ！
三三三ﾆﾆ三三三三三=}　}三三ﾘー―=≦二二二ミヽ‐{{彡三三ヾヽくoノ三=/三三=ﾊ
三三三三三三三三三ヅノ=-rくo ヾヽ三三三ミ三三ﾐ[L]ﾐ三三三三}}三三Ⅳ三ﾉ,三=ﾊ
三三三三三三三=シ¨´　　　 {)＼O } }三ミ三ミ三三ミ} },三三三三=}}三三j､三=ﾉﾉ三,ﾊ
三三三三二=‐ ¨´　　　　　　　｀¨ヽ三三三ヾ三三三ヾツ{i､ﾆ三三ﾆ}}三三ﾘ }三彡三三ﾊ
　￣￣￣　　　　　　　 　 　 　 　 　 Ⅵ三三三三三ﾆ=ﾄ}三i､三三三}}三三ﾘ .辷彡三三三}
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 Ⅵ三三三三三ﾆﾄ{三三三三=}}三三;'　　.ﾉ三三三三}
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }三三三三三三ﾄ{三二三三=/三Ⅳ　,ｨ仏ミ三ミ三三}
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |三三三三三ﾆ.ﾀ'二二ニニ,ﾘ三Ⅳ 　 {三ニニ三三三}
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ三三三三三ﾆﾄ{三三三ﾆ{{ 三Ⅳ　　 |三三三三三シ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【 アルノルト･シェーンベルク 】



┌─────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　後に〝調性の破壊〟という音楽界にとって二度と戻れない道を切り拓く男、革命をもたらす者だが･･･　　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────────────────────────────────────┘

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907： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:36:08 ID:x.BMYBIM



┌────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　この頃はまだ、後期ロマン派的な音楽を作っていた　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└────────────────────────┘




　 　　　　　　　　　　 _　　　　_　　　_,.､.-―♪ 　　_　　　　_
　　　　　　　　 　γ´λ､ 　 /' ､-''´　　　　 　 γ´λ､ 　 /'　　　　　　　　　　　　　　　　　　_
.　 　 　 　 　 　 （_rv'　,!}　/' .　 　 　 　 　 　 （_rv'　,!}　/'　　　　　　　　　　　　　　　　 _，_(q{＿，
　　　　　　　　　. _ﾟ介r'r=/'=,みmr_ｧ　　　　　. _ﾟ介r'r=/'=,みmr_ｧ　　　　　　　　　γ,㍉_こ非こ_
　　　　　　　　 〈　;ー`ヮfｧ⌒´　　　　　　　　〈　;ー`ヮfｧ⌒´　　　　　 .　 　 　　　 ｑ'　l.　ｐ.}f_j､ ~
　　　　　　 　 　 ﾔ´7_1_|　　　　　　　　　　　　ﾔ´7_1_|　　　　　　　 _,.､.-―- ♪　　,.≧≦._川ヽj
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　　　　　　　 　 　 |'　/ 　 -==ミ､ﾉ ｿ　Y　j!,=ｰく
　　　　 　 　 　 　 }、{ γ, -､　 }}iノ⌒¨ヽi" r=ﾐ､ヽ
　　　　　　　　 　 λ〉 }! {;;;;;j!　/"ィ⌒ヽ　}! {;;;;;;ﾘ ﾙ
　　　　　　　　　　 }ﾐ}　{fヾ__ イ　 {;;;;;;;;;ﾘ ,j!、＿.ノ　　　　　　　････････････
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　　　　　　/ミ=､ィ{ (rヾ!{ ゞ=ミ､. u￣　,,.=彳j
　　　　　 ヽ`"´}ソヽﾆ､ :ｉ <術ｧ冫　,ｨ術ｧ 'ノ、
　　 　 ＿斗匕三{!={i∧ i　 　 i"　 {゛ u ./三=ﾐｰ‐ ､
　 　//三三三三{三!{{ﾊ.　u 　 ､＿〉 　/三三三三ﾊ　　　　　いつかオーケストラで･･･
.　 /'三{i三三三三=ﾍヾ､＼　 こｰ'´ .ｲ三三三三三}i｝
.　 Ⅵ三{三三三三三ゞ(ら） ヽ __..ｲソ三三三三三j!ﾘ
.　　}!三三三三三三ゞooｫo｡}　 {｡ｫooo｡,三三三三/　　　　　　　　　　　　　　　　　　僕ﾆﾊ夢ｶﾞｱﾙ…

　　 http://www.youtube.com/watch?v=iEfd9s1p9yQ

　　 【 Ａ．シェーンベルク：「浄められた夜」Ｏｐ．４ 】

　　　（※：初演は１９０２年３月１８日）
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908： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:36:42 ID:x.BMYBIM



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　　　　　　　　 ,'⌒　＿　（__人___）　　r' l ｜lヽ
　　 　 　 　 　 ヽ＿ノ　　 '､｀ ⌒´　　 }　}　l ﾚ }
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　 　　 j　|,｜l ﾉ__　_　　　　　　　　 （仕事に戻るか･･･）
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　/　　　 /ｨ : : : : ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 _／:.`ｭ'ﾆニr´　　　／ : : : : : : : ヽ
　　 　　　　 　　__ ,.＜ : : : :{/:::ﾊ人　　　rノ∨ : : ／: : : :',
　　　　　　　／: : : : : : : : : ｸ:::〈´∧'--:´" : :.∨.:/＿／ : :l
　　　　　　/ : : : : : : : : : : /::::::i /:.∧ : : : : : : :∨ : : : : : : :l
　　　　／ : : : : : :Y : : : : :|:::::::y : : :∧ : : : : : : :∨ : : : ＼ !
　　／ : : : :＼ : : :i : : : : : |:::::/: : : : :∧ : : : : : : : ＼ : : : : :〉
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　マーラーのような “新しい音楽” を広めるための活動や音楽家の著作権確立のための運動、　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　そして若い音楽家への支援活動･･･　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
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909： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:37:07 ID:x.BMYBIM



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　彼自身が、「創作能力が衰えた」 と言っている時期ではあるが、『英雄の生涯』や『火難』といった曲を　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　生み出す傍らで、作曲以外の方面でも、シュトラウスは旺盛な活動を見せていた　　　　　　　　　 　 　 　 │
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カチャカチャ･･･

　　　　　　　　　　　　　　　 ｎ　_ｎ__ 00　 __ｎ＿　　 ｎ
　　　　　　　　　　　　　　　 l |└i七　　　７/,ニ,　. /厶__
　　　　　　　　　　　　　　　 ＬK⊆T′　 〈/r三ｭ　└'^ｰ┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 スタスタスタ･･････……




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　三二ﾆ＝=‐-　　　.　_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／:／.:::::::::::::::::::::::!
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　＼　　オスカー･ワイルド ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　《 三三三三三三三三三=
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　　　　　　 　 i,　　　　illllllli､ 　 　 ｀ﾞﾞ'';;;;;;;/',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　　　　　　　　　　　　　│　ただいま .│
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　　　　　　　　 i,　　　　illllllll|　　　　　　　　　 ｀::::;;;;;;;;;;;;;.'
　 　 　 　 　 　 i,　　　　illllllll|

915： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:39:38 ID:x.BMYBIM



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　 | ∟,　　く.'匂 .|　　| ∟,　　く.'匂 .|　　| ∟,　　く.'匂 .|
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　　　　　　　　　　/／　　　　Y　　　　　／／　　　　 ／／　　　　　　　　　_）　　　　遊ぼ！！　　 （_
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916： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:40:08 ID:x.BMYBIM



　　　　　　　　　　　　　　　 /￣　｀　"''"´￣ ｀''==s 、
　　　　　　　　　　　　 ,　-‐'　　　　　　　　　　　　　 ヾ＼
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　::.　　　　　　　　　　　　＼ヽ
　　　　　　　　　　 /　　　　 :.　　 :::..　　　 ヽ　　　　 :..　 ヽ .ヾi,
　　　　　　　　　 ./　　　　　:::i　　　::::.　　　 |＼ ＿　::::　 ::l　　li
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　　　　　　　　 ,'　　i::::.　 :: ::_:L..ヽ...ヽ_:::::..::::. |z＝=､　';:::. ::::l:i　 l i
　　　　　　　　 l :: : |:::::..　:::'ヽ l ,z＝､　ヽ:::::::'l. .Liiヽ.ヽlヽ: ::::Li　|. ',
　　　　　　　　 | :::::/';:::::. ::i:: :'/ヽL!!>::::::;;i｀:':.､!:::::::::::::::!:::l:::/　|/ヽ. l
　　　　　　　　　l:::::l/ヽ::::. :|i　!::´:､::::: 　:;;;!::..　 　 　 / i::::|'　./ヽ |　|
　　　　　　　　　|';::|/ | |＼ lヽヽ　　　　　　　　　　　/ /!　l　 l　 | l　 l
　　　　　　　　 / ヾ!!//　 ヽ! l　｀　　　　r=- 、　　/ ' /　 .!　ヽ.ﾉﾉ::　 |　　　　　　　　　まずは 「お帰りなさい」 の挨拶でしょ？
　　　　　　　　/　　ヽ'_　 /、　':,　　　　 ´￣　｀　　 ／/　: ﾞーl ´ :|::　 .l
　　　　　　　 /　 .::::　.l￣ ＼' --ヽ、　　　　　　 ／ .|/ .:/　:::::|　 :l::　:　|
　　　　　　 ./　 .:::　 ::::| .l:.　 ｀'‐--'｀ ‐-　 ....　'　　　! .::/|　:::::l　 ::l::　:.　l
　　　　　　/　　.:::　..:::::l　l::　 l::..＼,.. -'‐ ﾆ!ﾆ　　‐-/／.,l　::::::|　 :l::　 ::　|
　　　　　 /　　.:::　 ::::::::|.　l::.　l:::..<..- '' l　.| l;;;;;;;;￣' '' ‐-! :::::::l::.　::　　::　l　　　　　　　　･･･それに お勉強、したの？
　　　　　/　　　,　-―- l　 l::.. l　/!;;;;;;;;r ﾆヽ;;;;;;;／;;;;;;;;;/ :::::::/:::　　　＿　|
　　　　 /　　／　　　　　|　 |ヽ ヽ;;!;;;;;;;| l　 l i;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　:::::/-z '　´　　｀ヽ

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　　　　　　　　　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　 ／　　　⌒　⌒
.　　　 　　　 　 ｜　 　 ( ⌒) (⌒)
　 　 　 　 　 　 ｜ 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　はは･･･
　　 　 　 　 　 　 |　　　　　 　　|
　　　 　 　　 　　人､ 　　　　　 |　　　　　　　　 まあまあ、その辺で。
　　　　　　　_,イ　ﾄ､ヽ 、 __ ,_ ノ
　,.　-─‐-´ 　 l　　ヽ,＼__､_ﾉ7
/´　　　　　　　 :i 　　ハﾍ､;;ヽト、
. : .　　　　　　　　:i　　　ﾊ 〉:.;〈ヽ ＼､_　　　　　　　　　　 ･･･子供は
, : : . ＼　　　　　　:L_＿　 v;;;;ﾍ ' ,＜. ヽ　　　　　　　　　 元気なのが一番だろ
. : : : .　ヽ: .　　　　　 く　　　'';;;;;ﾍ l　｀l　｀-、
!: :　　　　、: : : : 　　　 ヽ 　　'';;;;ﾍi 　 i　　r i
　.´: : : .　 ' : : :　　　　　 ＼ 　 '';;;::|　 ,|　__| |
: : : : .　　.γイ: .　　　　　　 ' .,　 ':;;:|　 l、__j.|

917： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:40:40 ID:x.BMYBIM



　　　　　　　　　　　　　　　 /￣　｀　"''"´￣ ｀''==s 、
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　　　　　　　　　　　 /　　　　　　::.　　　　　　　　　　　　＼ヽ
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　　　　　　　　 l :: : |:::::..　:::'ヽ l ,z＝､　ヽ:::::::'l.仆ﾃ∧ヽlヽ: ::::Li　| ',　　　　　　　　　　････････････
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　　　　　　　　 / ヾ!!//　 ヽ! l　｀　　 　 　 　 　 　 / ' /　 .!　ヽ.ﾉﾉ::　 |　　　　　　　　できない夫に甘いわよ･･･
　　　　　　　　/　　ヽ'_　 /、 　':,　　　　 　ﾟ　　　　 ／/　: ﾞーl ´ :|::　 .l
　　　　　　　 /　 .::::　.l／´ﾉ／ﾉ-ヽ、　　　　　　 ／ |/ .:/　:::::|　 :l::　:　|
　　　　　　 ./　 .:::　／ ｲ／／'‐--' ｀＞-　....-'　　　! .::/|　:::::l　 ::l::　:.　l
　　　　　　_　-　 ´　　´　<　 l::..＼,.. -'‐ ﾆ!ﾆ　　‐-/／.,l　::::::|　 :l::　 ::　|　　　　　･･･それはそうと、音楽、教えないの？
　　　　／　　　　　　　　 ソ　l:::..<..- '' l　.| l;;;;;;;;￣' '' ‐-! :::::::l::.　::　　::　l
　　　/　　　　　　 ノf--ｲ.l::.. l　/!;;;;;;;;r ﾆヽ;;;;;;;／;;;;;;;;;/ :::::::/:::　　　＿　|　　　　　音楽家になって欲しいと思わないの？
　　 ﾉ　　　　 r-イ　.|　 | ヽ:: ヽ;;!;;;;;;;| l　 l i;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　:::::/-z '　´　　｀ヽ

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918： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:41:09 ID:x.BMYBIM


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919： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:41:38 ID:x.BMYBIM


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　　　　　　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　　　　　 .／ 　　　 _ノ ⊂_ ‐-' ＜
　　　　　　　　　　 |　 　　　（ ―）　 λ　　 ヽ
　　　　　　　　 ,ﾍ__|　　　 　　（__人）　　ヽ　　',
　　　　　　 __,/　　　｀ ＜　 　　⌒ﾉ　　. ｒ'-‐¬
　　　　 ／---‐――--.､ゝ＼　 ノ　　　」-‐＞ヽ　　　　　　 音楽家には、なって欲しくないだろ･･･
　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／⌒ヽ. ´_ノ　　　/　 ´　　 l
　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／´ ｀ヽ　　　　 ヽ.　　,　, .!
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／　　　　 ヽ　　　　 l｀ / / /!
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　 ./　　　　＿ __ヽ-､　　 !/. ,'　l　!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　＿十''''''''""　　　　　＼ ＜　　　'　l




　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ￣￣＼
　　　　　　　　　　　　 　 _ノ　'ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　 　 　 　 　 （⌒）（⌒ ） 　　 |
　　　　　　　 　 　 　 　 （__人___）　　 　 |
　　　　　 　 　 　 　 　 　 '､'ーｰ´ 　 'J　|　　　　　　　　　　　もし音楽家になられたら、二十年後には
　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　 息子から 「 石頭 」 呼ばわりされるよ、きっと･･･
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　.ｨ {
　　　　　　　　　　　　　　_`ｭ`ｰー___´_ノ',
　　　　　　　　_, ､ -ｰ´. : l : .＼　 ｲ::::ﾊヽ{`、
　　　　　　　/. : : : : : : : : i : : :.∨´〉::::::V: : ､＞、
　　　　　　丿 : : : : : : i : : : :／ :｀､ ',::::::: l : : > : : : -、
　 　 　 　 r : : : : : : : :| : : :＼ : : :｀､',:::::::| : :.ヽ : : : : ',
　 　 　 　 / : : : : : : : : i : : : : :ヽ : : ヽ',:::::| : : /:_:_:_:i;;⊥____
　　　　　/ : : : : : : : : :丿: : : : : : ヽ : : ヽ::|／´　ヽ､,,______ノ　　　　　　　　 それはイヤだろ、
　　　 　/ : : : : : : : : :/: : : : : : : : : :ヽ ::／　　　ヽ､ }___）　　　　　　　　　　常識的に考えて･･･
　　　 ,:': : : : : : : : ヽム二ﾆ - ´¨￣｢ r'　　　､ ヽ .ﾉ : :|
　　　 ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |　　　　r_ノ.: : : |
　 　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |へ-‐´ : : : :| : :!

920： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:42:07 ID:x.BMYBIM



　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　 ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （__人＿）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､｀⌒ ´　 　U　|　　　　　　　　　なるんだったら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 　 　 　 |　　　　　　　　　画家か彫刻家に、なって欲しいだろ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽr｀ｰ- -=´　i､
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ 、､____／ヽ__
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
　　　　　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
　　　　　　__/_: : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ: : : : : : : i : |
　　　　／　　　｀ヽ,:_:_: : : :.Λ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,' : !
　　　（__.ィ´ヽ,ム、〉、:ヽУ　V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i : : !
　 　 　 / ゝ/　/ 7-､Ｙ :,′　 ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : |
　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　 　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　実際、シュトラウスはロマン･ロランに、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　「父親は “新しい音楽” に、ついて来れなかった。自分も二十年後の音楽にはついて行けないだろうから　　 │
│　　 息子が音楽家になったら、きっと “石頭” と思われるだろう。だから、違う道を歩んで欲しい」　　　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　と、語っている･･･　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└──────────────────────────────────────────────┘

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921： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:42:36 ID:x.BMYBIM



　　　　　　　／ /　　 ／ ／／　 ／ .i　　i　　l> , .,i　　i
　　　　　　./　 /　　/ ／／'　　,:'　 /!　　|　l　| ヽ/|. i　|
　　　　　 /　 /　　,'. ´冫、i　 /,'　 / |　 /l　.l　lヽ　,l　l　l
　　　　 ./　 /　　 i. ‐,.‐ 、|　/,' ,　r‐!‐＜ |　.l.　|//' | .l　|
　　　　 i　./|　　,' | /　　 !! ./ i　 /_/._'　 l　　l .l ヽ/l　|　l
　　 　 　 |l　l　 il .ll 　　　:! / .| ./´　,....ヽ |　 l　lー‐┐l　 |
　　　　)　|'ﾞ.|　l|l | ! 丶-' !' 　 　 　 ＝＜'!　/:::/ / /!::l　 l
　　　　((　　 l .|l.|l':,　　 ,　 　 　 　.i::!;;/;:/ / ::/ / /./::l　 !
　 　　　 ))　＿＿＿__ 　　 　　　　 ｀''‐'　' :::/ /_/./::/　/
　　　　 ノi ''―――┴'　　　　　　　 ／ , '　丶-‐ ' /　/　　　　　　　　　　 ふ〜〜〜ん･･･
　　　 （ .::ｉ　　/ ./ /　＼　　　...　-/　／　／　　　/　/
　　　　) .:::.　　, -< - ..、 ´r |　_／　'´　／　　　／／
　　 　（ .:.::ｊ(O)ヽ <' ヽ、:::;;::'ー　'´　 .／::----/.....'...
　　　＼∠二二{　ﾆ／/´ .ﾞ!i:/　　／:::::::::::::::／　　　 ヽ
　　　 /|　　　　｜::/　i　 ノ/　 ／-、ヽ:::::／　　　　　　|
　　 ￣￣｀ヽ 　 |ヽ　 ｀´ /　,ﾍ＼--'ノ:／　　 ０３　　　l
　　　 ￣｀ヽ {　├-/＼ﾞ'/　/ /　.!::::／ヾニニニニニニ>、

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　 __,ノ　 ⌒
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｜　 　(⌒ ) (⌒ )
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｜ 　　 （___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　それよりも今〟を、
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　 　　|　　　　　　　〝家庭の温もりを、残したいだろ。
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　　人､ 　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,イ ﾄ､ ヽ 、 __ ,_ ノ
　　　　　　　　　　　　　,.　-─‐-´ 　｀, へ　 ＼__､_ﾊ
　　　　　　　　　　　 ／ 　　　　　　　 :i 　ハ､　イ;;ヽト、　　　　　　　　　 音楽的にも、心にも･･･
　　　　　　　　　　　ﾄ⌒　　　　　　　　:i　　 ｀<´.〉:.;〈ヽ ＼､
　　　　　　　　　　 /　, : . ＼ 　　　　　 :L_＿　｀v;;;;ﾍ ' ,＜ヽ
　　　　　　　　　　ﾉ　l : : : .　ヽ: .　　　　　 く　　　'';;;;;ﾍ l　｀l　｀-、
　　　　　　　　　　i　　!: :　　　 、: : : : 　　　 ヽ 　　'';;;;ﾍi 　 i　　r i
　　　　　　　　　 /　　　´: : :　　' : : :　　　　　 ＼ 　 '';;;::|　 ,|　__| |
　 　 　 　 　 　 /　　　　: : 　　γイ: .　　　　　　 ｀､　 ':;;:|　 l、__j.|
　　　　　　　　/　　　　　／ ／: : : : : : . .　　　　　 ｀､ ｀':'}　 |　 |!

922： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:42:58 ID:x.BMYBIM




. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　･･･というわけで、　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　歌ってほしいだろ　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　__,ノ　 '⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜ 　 (⌒ ) (⌒ ).i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜ 　　（___人__） i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　 　 　 　 ﾉ
　　　 __　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 　　　　 　 　 |　　　　　　 お前が歌うと、一番
　　_. }　}　　 r 、　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿　　　　　　 ∧､ 　　　　　　|　　　　　　 美しく聴こえるから･･･
　 iハi　i　　 {　'､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／. . . . . .｀ -.. _,. イﾄ､ ヽ､, ____,__ ノ
　 }　}-､i、　 ゝ　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ . : : : : : : : : : : : : : :.ヽ　＼、　___〈
　.ヽ/ .ﾊ,_￣{、　　｀､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ　　 ｨ´:::.V、
　　 i　ﾘ　)　ｉ ヽ,　　i､、____　　　　　　　　　　　　　 　 ／. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,√〉:.;〈 r .ヽ＿,.
　　 ヽ,}　{-､　ﾆ-、　ヾヽ .: :｀ﾆ=-- 、＿ 　　　　　 ／ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .∧}::::::',} : : : : : .`､
　　　　｀ -､_　　　　ﾉ｀} } : : : : : : : : : : : : ｀ﾆ=-､＜ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.∧:::::::', : : : : : : .ヽ
　　　　　　　　｀ ＜､__ﾉﾉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ : : : : : : : : : :＞、: : : : : : : : : : : : : : : : ∧:::::',: : : : : : : : }
　　　　　　　　　　｀ﾆ彡" : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＞< : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .∧:::', : : : : : : :.r
　　　　　　　　　　　　¨ｰ=ﾆ二､_ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＞ ´ 　 V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :Λ::} : : : : : : :.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨｀-- 、＿ : : : : : : : ＞' ´　 　 　 V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : : : : : : : i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀　ー　´　　　　　　　　} : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i

923： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:43:22 ID:x.BMYBIM



　　　　　　　　　　 　 ／＞─'"￣: : : : : : : :＼∧＼: : ヽ
　　　　　　　　　　　〆: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼l二ヽ: : ヽ
　　　　　　 　 　 , ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ＜ﾊ: : :',
　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : ＼ハ: : :',
.　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : :i: : : : ヽ l: : :.i　　　　　　　　　 も〜〜〜〜･･････
　　　　　 　 /: : : : : : : : : : : : : : :!: : : : : : : :.i: : /l: : : : : ﾊl: : :.!
.　　　　 　 /: :./: : : : : : i: : : : : : l: : : : : : : /l: /　l ┛┗li::l : : l
　　　　　 /: :.,': : : : : : : l ＼: : : :li: : : : : : / l/　　l:┓┏:li::l: : :l
　　　　　,': : :!: : : : : : : :l　　 ＼:.l l: : :ｌ: :/／__.....__!: : : : li:::l: : l
.　　　　 i: : /ｌ: : : : : : : :l.r＝=-､　l: :/l/ イ::::::::::i /: : : : :li::l: : l
　 　 　 l: :/　l: : : : : : : ハ.＼::.:.:i. l:/　　　ヽ-- '　l: : : : li:::l: :.ﾊ
.　　 　 !:/ 　 l: : : : i: : l',.　　 `'"゛　　　　　　/// l: : : : l:l:::l: l: :.',　　　　　　 そんな恥ずかしいこと
　　　　l/ 　　 ',: : : l:ヽl:ﾊ　////　 ' 　 　　　　　,': : :/l:ハイ:l: : :ヽ　　　　　 真顔で言わないでよ･･･
.　　　　',　　　 ヽ: : ﾄ: : : :ヽ　　　 　 　 　 　 　 ,': : /: l': : : l: li: : : :',
　　　　　　　　　 ヽ:l: :＼: i: ヽ 　　 ─(　　　イ: ／l: : : : :./l: l ',: : : }
　　　　　　　　　　 }: : : : ):l: : : : ＞r -　'"　　l:/┐| : : : / l: :l: :',: :.,'
　　　　　　　　　　,': : : :/: i: : ／ ﾊ|　　　　　ノ／l l: : :./l: :l: :l: : : :i
　　　　　　 　 　 /: : : :(: : :',/: :/:::::ヽﾆaﾆ彳::::::::::l l: :/　!: l.: :l: : : :l　　　　　　　　　　･･････
　　　　　　　 　 ,': : : : : : ＿,.イ::::::::::::Y⌒Y:::::::::::::l.i,ｲ‐-l: :.!: :l: : : : l
　　　　　　　　 ,': > ' "￣ 　　ｌ::::::::::::::l ﾟ_ﾟ l::::::::::::::l/::l　 l: : l: :l ‐-､:.l　　　　　　　　　 今回だけだからね･･･
　　　　　　 　 /:/　　　　　　 l:::::::::::::从__人::::::::::::::::::ｌ　l: : :l: :l　　 i:l





　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r ´二ニ フ、
　　　　　　　　　　　　　　　 _ 　　/　 '´,. 二ノ⌒
　　　　　　　　　 ＿＿_.-‐'´ `-i/　　γ_)⌒）（⌒)
　　　　_,.＜￣￣　　 : : : : : : : : l　　 r/´（___人__）
　 _,.＜　　　　 : : : : : : : : : : : : :l l__ノ 　　 ｀ ⌒´ﾉ
　l,,　　　　 : : : : : : : : : : : : : : :ﾉﾉ　|　　　　　　　|　　　　　　　　ありがとう
　l; : : : : : : : : : : :-─＜二二´　　 ﾄ　　　　　　 |
　 ＼ : : :￣`'''''´ノ : : : :l`-, : :`-＜ヽヽ,　-ｰｰr´
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924： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:43:48 ID:x.BMYBIM



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　　　　　　　　 　 /ｌ　ヽ　　 　l｀ヽi､＿_,＼!　＼　 ／／'_　　　/_,／./　　 　 ｌ l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/メ　､　ゞ　ヾ　）}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　＼〉　 ＿ ノ '

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　　　　　　　　　　　　　　　　/ !　.:.}:.ﾄ､:.:.:.:.:.:込}_､:.:.:､:..:.[　]　　丶､:.:.:.:.:.:...... 　　丶　__　_ _ ＿
　　　　　♪　 　 　 　 　 　 /　.小:.ﾄﾄ:ﾋ ＼ト､Yﾋ'ｿヽ:.:|:.:.:lr‐-､.:.:.:......｀¨二ﾆ＝　"´　　　...:.:.........￣｀丶､
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　　　　　　　　　　　 http://www.youtube.com/watch?v=hXeRVdUTm4Y

　　　　　　　　　　　　【 Ｒ．シュトラウス：「 子守り歌 」 Ｏｐ．４１−１ 】
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925： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:44:17 ID:x.BMYBIM


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::　　Träume, träume, du mein süßes Leben,　 :::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::　（夢をご覧なさい、夢を、私の可愛い命よ） :::::::::::::::
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　　Y´　　　　　　　　　　＿＿　　-　　　 　　　　　ﾍ　 　 l八///// 「二二7.ﾂ　　 　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿　　　　 　　化二=ｭ
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928： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:45:40 ID:x.BMYBIM


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929： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:46:02 ID:x.BMYBIM


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930： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:46:23 ID:x.BMYBIM




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931： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:46:42 ID:x.BMYBIM



　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　本日の投下は、以上です。

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932： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/05(土) 23:46:58 ID:x.BMYBIM

今回は１９０２年のマーラーのコンサートまで飛んで、そこからベルリン･デビューや「英雄の生涯」などを、振り返って見る
という形を取ってるので、時系列がちょっと分かり辛くなってるかもしれませんが･･･

それでは

933：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/04/05(土) 23:56:42 ID:9XjDPHCw
おつかれさまー

934：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/04/06(日) 00:58:32 ID:npNOA7Yc
乙でした

英雄の生涯、聞きたくなりました

935：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/04/06(日) 03:38:32 ID:uy2yo79o
乙
英雄に「なりたかった」のね
業績部分が後から付け足されるといいな

936：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/04/06(日) 17:01:09 ID:gti7PKPc
乙

「終わりがないのが終わり」
シェーンベルクの作品についてそう考えていた時期がぼくにもありましたｗ

937：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/04/06(日) 17:28:14 ID:yJ5TXkzY
乙
自分の妻だと思って描いたらビッチとか言われた気分はどんなんだろうかｗ
まぁ昔と今とでは価値観もずいぶんと違うが……

938：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/04/06(日) 18:15:48 ID:Apm9dOyY
乙でした
男の子は誰しもが英雄になりたいんや・・・！

939： ◆c4bqdXp7mw：2014/04/13(日) 01:08:22 ID:WI59OfUc
>>933-938
乙ありです。

>>934,935,938
リヒャルト･シュトラウスの友人によれば、シュトラウスは 「英雄の生涯」 と 「ドン･キホーテ」 を対になる存在
だと語っていたそうです。

曲想から考えた場合、「英雄の生涯」が “成功を収めた者”、「ドン･キホーテ」 は “失敗しながらも自分の生涯を全うした者”
といった感じの〝対〟かと思いますが、色々イメージを膨らませながら楽しめますね

>>936
十二音主義になってからのシェーンベルクの音楽は、本当に分かりませんねｗ
ある意味、クラシック音楽にとってレクイエムとなったかも･･･

キャラクター的にはむしろマーラーをディアボロに当てたのが、分裂症（マーラー）≒二重人格（ディアボロ）
だったりしますがｗ

>>937
シュトラウスは、自分の妻の感情表現が豊かであることを楽しんでいたようなので、むしろ面白がってたんじゃないか
と思いますね。
“英雄の伴侶”が浮気者だ、と言われたのも、伴侶の主題が英雄の主題と（最初のうち）対立していることから
「この女は英雄に、男に従っていない」＝「浮気者だ、ビッチだ」という連想ですし、ね。

実際、「ティル」や「ツァラトゥストラ」の時もそうですが、シュトラウスは自分の曲を聴いて腹を立ててる人の話を聞いて
面白がっていたそうです。




次はいよいよ『サロメ』か･･･

血生臭い話は好きじゃないから気が重いけど、名曲だし、シュトラウスの人生に置いても非常に重要な曲だからなあ･･･
まあ、取り組みますか。（作曲は二〇世紀だけど）十九世紀末芸術の中で最重要作品ともいえる存在ですし。

それでは

940：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/04/14(月) 22:07:11 ID:rPnzNGn6
乙
火のついたやらない夫、久々に見た気がした

941：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/04/30(水) 07:19:18 ID:heVPFMwk
キャバレーの音楽にはなじめなかったのか
ジャズも無理だったかな

942： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/03(土) 00:49:10 ID:QCFpwhrY
乙ありです。

>>941
キャバレー音楽、ジャズを問わず、リヒャルト･シュトラウスは〝軽音楽〟全般が嫌い、ととって差し支えないでしょう。

彼は音楽家の著作権を守るための活動を行ってますが、全て「シリアス音楽（いわゆるクラシック音楽）」のためで
軽音楽の音楽家は後回しにしてますし、また第一次大戦後ワイマール共和国の時代に、ヒンデミットやクルト･ワイルを中心に
“ジャズの要素をクラシックに取り入れた”音楽というのが作られるようになりますが、そういった運動にも
無関心を貫いてますから。


音楽研究家のマイケル･ケイターは、シュトラウスの音楽の好みを『権威主義的』と表現していますが、
ロマン･ロランがシュトラウスと会ったときの
・フランス音楽ではベルリオーズを絶賛したが、セザール･フランクには無関心、ドビュッシーは理解できず
・ムソルグスキーを勧めるが無関心
・ヘンデルにも無関心
というのから考えると、ベートーヴェンを頂点とする、バッハからワーグナーに至る『ドイツ･オーストリア系クラシック音楽』、
ある主題を長調短調２４の調性の中で展開する、平均律の世界での音楽が絶対的な価値基準にあって
それから外れる教会旋法の音楽は変拍子の音楽は理解できなかったのでは、と思います。
これはあくまで私見ですが。

ただ私の想像通りだとしたら、シュトラウスはジャズを聴いても、コード進行や変拍子について
「単純且つ気持ち悪い」以上には思わなかったのでは、と思います。





第八話は『サロメ』を中心に話を進める予定ですが、思ってた以上にてこずってますので、今しばしお待ち下さい。
現在作成済みのレス数が約３００、なのにまだ終わらない･･･ｏｒｚ

943：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/05/07(水) 14:08:32 ID:E2jxWWz.
何気なく読んだら一気読みしてしまった
ラフマニノフやラヴェルみたいな古典受けが良さそうな作風をむしろ貫いた
同世代の作曲家に対するリヒャルトの印象が気になる

944： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/16(金) 22:08:19 ID:14hgAQOI



　　　　　　　　　　　　　　 　では、始めます。


　　第八話はちょっと長いので分割し、残りは日を変えて投下します。


　　　　　　　　　 ！注意！今回はエロ･グロあります！！


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945： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/16(金) 22:08:42 ID:14hgAQOI



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　十九世紀 ―― 産業が、工業化が急速に進んだ、この時代の末･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　 _／　　 　 |　_　,ﾉ　　 ヽ　　　　　　　　 ｀）　~|
　　　　　　　　　＼＿＿＿ﾉ　）｀´　　　 |　　　　　　　 __ ,)　　レ〜､
　　　　　　　　　　　　　　 　,-´､_　　　 ´つ　　　/~~~´
　　　　　　　　　　　　　　,,-〜〜｀　　　,,ノ　 　/
　　　　　　　　　　　　　 ´〜〜〜〜､_ノ ,〜-´
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､-､　,,-ノ
　　　　　　　　　　　　　 |~~~~｀ツ
　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ~ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　,,､,,-､　　　　　 　 　　|
　　　　　|　　 ｀‐- ､,　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　,--,
　　　　 /　　　　　　~｀〜〜´　　　　　　　　　　　　　__　　　　 )　 ヽ
　　　　/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　,〜､__　　_〜´ ｀丶　　 ヽ　 ｀ヽ
　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　｀-´　 　 _､ ｀|　　　｀|,　　＼
　　/ 　　　　　　　　　　　　　　　,_＿,-´　　　　　　　 (　!　 ＼　　　＼　　~~~｀ヽ,,_
　 ｀/　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　､二,　　　｀ヽ_,,　　￣く　　　　|
　 /,　　　　　　　　　　　　　（　　_　､‐､ ο　　　　 ´i　　|　　　　　 ｀-､　　 ,~_＼　i
　 ~ ｀´ヽ,　　　　　　　　　／´　 ~　 ｀´　　　　　　　） ,,_|　　　　　　　　｀i　ヽ, ｀´　ヽ
　　　　　|__,,-‐‐-､,,　,,-‐｀　　　　　　　　　　　　　　｀´　　　　　　　　　　） ,-!　　　　 ）
　　　　 ,,-‐､　　　　~　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i~~｀-‐フi_/
　　_,,／　　 ｀ ‐-´i＿ - ‐ ´￣￣￣￣￣｀‐ ´｀‐｀―´~ヽ,っ　　｀＼_　 ）



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　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＞＿＿　 ＼　＼　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　二二　、、 ＼　ゝ　// ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ζ´三三丶ヽヽ　'ー'彡三　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　l　／　彡｀　　　　　　 ｀ヽ｀|
　　　　　　　ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ…　　＞―┐///　　　　　　　　　　l .|
　　　　　　　　　　　　　 /:::::∠工 //l-----　、　 r'¨¨¨ |/
　　　　　　　　 　 　 　 /::／::｡へ:jV/l　ヱ武　　 l 戔丁 l |
　　　　　　　　　　　　/::::::::::´:_:_:_l .∨　　 　 　　 l. 　 　 l/
　　　　　　　　　　　 ｡:::::::::::::::::::::::l__,彡　　　　　　ﾉ　　 .；　　　　　　如何にして
　　　　　　　　　　　 l:::::::::::::::::::lｰ'　 | :.　 u　　 　 　 　 /　　　　　　 ドイツ製品を売るか･･･
　　　　　　 　 　 　 /::::::::::::::::::/..　　|　ヽ　　　 -―　／
　　　　　　　。o 。/::::::::::::::::::/-v―'/　　｀:.:.:.、＿／.|
　　　 　／　　　 /:::＼::::::::::/: : | 　 |　　　　:.:.:.:.　 　 | 、__
　　　 /.　　　　人::::::::::ー:/ |: : |　　|　 　 　 　 　 　 /｀ヽ: ヽ　＿
　　　　　　　／　 ＼::::::::/　.|: : |　｀.':,　、_　　　　　/　　 |: : |　　 ｀
　　　　　 ／　　　 　￣/　　|: :弋　　ヽ 　 ｀　__ -/--　./: : :|
　　 　 ／　　 　 　 　 /.　　 |: : : :＼.　 ＼ . __..／　　 ./: : : :|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【 ドイツ 】



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│ 　 工業化を推し進めてきたドイツでは輸出の増大を図って、保護貿易を緩和した 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└───────────────────────────────────┘

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946： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/16(金) 22:09:18 ID:14hgAQOI



┌──────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　１８９１年、オーストリアとスイス、そしてベルギー、イタリアと、立て続けに通商条約改定の交渉が行われ、　  │
│　　翌 ’９２年２月から発効 ――　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└──────────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　│　我がドイツは　　　　　　　　　..│
　　　　　i: : ,　-‐‐‐､､　　　　　　　　　　　　　　{: ::!,､､,,　 ,,､､iﾘ　 　 　│　関税の引き下げを求める 　 │
　　　　　i ,ｲ.:,ｨｨ''ﾞﾞﾞヽﾐ!　　　　　　　　　　　　 　 {: :! ｰ'　 ;ｰ' ﾘ　　 　 　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_乂
　　　　　i :Vｿ' ﾉ　　 jj!　　　　　　　　　　　　　　 ヾ!,　 `ｰ'　j´
　　　　　i: い´''' 〈"´ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ､ ''ﾆ' ｲﾄ､`''''' ''"""" ￣,′｀ヽ
　　　　　i: : `ﾄ､　　 ﾉ!　__ __ __ __　　　　　　　　 _／.::rゝ＝く.:.:::::`ー- ､､､,,　,'　　　 !
　　　　　i: : :rﾄ｀ーｲﾍ　　　　/ ⌒,　　　　　　／.::::::::::L__ 」.:.:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　i: ノ::ﾍYY/.::::::.｀`ｰ‐ ､､　i　　　 　 /.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',__ _
　　　, ..:.:´::::.::::｀ｰ'.:.:::::::::::::.:.::::::::.ヽ!　　　　/.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!　　 ｀｀
　 　 i.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}|　 　　 !.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／￣|
　　 /.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|　　　　 〉.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　 　 〈　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　'.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r一 1　 　 　,′.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾚ'　　　 ',　　　　　　│　検討して頂きたい　　..│
　　 〉.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　ｰ ‐! 　 　 / .:.: .:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::レ'"´￣ヽ　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿_乂
　 i.:.:::::::,　ﾍヽ_.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::i　　　/r-r-､.:.:.:.:,　-‐- ､.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
　/.:.::/ l〈 --　 ｀`Y.:.::::::::::::::::::::::::::!　　〈「　 ヽ　ﾄ､ﾚ'"´　　　 Y.:.:::::::::::::::::::::::::::::::l
　ヽ.:::ヽV"´　　　 ﾉ.:.:.::::::::::::::::::::::ﾉ　　　VﾉL|ﾉノ.::ﾚ'"´　　　 ﾉ.:.::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
￣￣ ￣ ￣ ￣￣￣￣ ￣￣￣ ￣￣ ￣￣ ￣￣ ￣￣￣￣￣￣ ￣ ￣ ￣￣￣ ￣



┌─────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 　 ドイツからの工業製品に対してかける輸入関税を引き下げさせたおかげで、ドイツの輸出量は増大した　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────────────────────────────────────┘

.

947： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/16(金) 22:09:41 ID:14hgAQOI



┌──────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　しかし 代償として、ドイツが相手国から輸入する農産物についての輸入関税が引き下げられた　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────────────────┘






. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　一方的な関税の引き下げは　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　呑めません　　　　　　　 　 　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ






　　　　　　　　　 　 　　　 ＿ _　　　　　　　　　　　　　　　　　　(◯
　　　　　　　　　　　 ,．.:'.:.:.:.:.:. :ヽ､　　　　　　　　.,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　 　 　 　 　 　 /;;;:;:.r─‐-､jlﾉ＼　　　　　　 │　我が国から輸出している農産物に対して、　　│
　　　　　　　　　　 |;;;;:;:;{　,,_　　 ｀ヾN　　　　 　 .│　あなた方ドイツがかけている関税の　　　　　　│
　　　　　　　　　　 l;;r､/　rｪﾃ　rz< ﾘ　　　　　　.│　引き下げを、代わりに求めます　　　　　 　 　 .│
　　　　　　　　　 r‐j uj.　　　 , _j 　「　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　 　 　 　 　 　 〉ﾌ^8､　'　r -,　/　　　　　　　　　　　 /;:;:;:;:;:;:;:;|'
　二二二 二_ _,, ィ´/　 ＼　｀´ /二二 二二二 二二,/;:;:;:;:;:;:;:;:;:|二二 二二 二二二
　　　　, r‐'"´　 /　lﾄ､ 　　 丁´　 　 　 　 　 　 　 　 /|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
　　　/⌒ヽ.　　/ 　 ﾊ ＼__/| ﾄ､ 　 　 　 　 　 　 　 /　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　 ,!　　　ﾞ､　 ＼ /　',　 O ﾄ､! ＼　　　　　 　 　 /　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　 |　　　　',　 　〈　　 ,　　 l　ヽ　l!　　　　　　　/　 　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|　　　　　,．-─- ､
　　 |　　　　 ﾞi/ 　 ﾞ､. 　ﾞ､　/　　〉| l　 　 　 　 ,/　　 　 !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|　　　　/,^ヽ ＿,､ !
　　 |　 　 　 !ﾘ　　　ﾞ､　　V　　/　! | 　 　 　 ,/　　　　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|.　　 　ﾘ,,,,_ ,,,,_　! |
　　 |　　　 　 l!　　 　 ＼　l　 /　 ,! |　 　 　 /　　 　 　 !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|　　　/´~7 ｀~'｀{ j
　　 .! 　 　 　 }　　　　　 ＼!/　　,'　|　　　 /i　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| 　　 ! /^ﾆヽ　 ｿ
　　　!　　　　 |　　　　　　　|　　/　│ 　 ,/.::|　　　　 　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|　　 」　 ￣｀`,ｲ
　　　|　　　　 ! 　 ! 　 　 　 |　/　　 | 　 /.:.::l|　　　 　,ィ´.:.:.:.:.::,､ -‐ ''7.:l ｀＼二7 ﾊヽ,, _
　　　|　　　　 !　/　　　　　 |,ｲ　　　|　/:.:.::::||　　　 /.:;;/ ／. .:. : .:. :./.:.:.ﾄ､_ ,ｲ;;;;;V^!.: i.:.:.:｀
　　　ﾄ､　　 　 V　 　 　 　 /　l　　　|/.:.::::::::|;!　　　|:;;;;i / .:. :.: .: .: .:..|_.:_.:!　　 〉;;;{　l.:.:.|.:.:.:.:
　　 /　ﾄ､　　　 ＼　　 　 / 　 l　 　 !:.:.::::::::|;;|　　　|;;:;;;!! .: .:. :. :. :. :.: ／.:ヽ　/;;;;;;|/:＼.: .:.:.:
　　′/　 ＼　　　 ＼　 /|　　 |　 　」:.:.:::::::|;;;|　　　＼;;||. :.: .: .: .: .: .: ＼:.::.:＼;;;;;;/ :.:./.: .:.:.:.

948： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/16(金) 22:10:09 ID:14hgAQOI



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　│ :: │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　└─┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 └┘


　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ・

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949： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/16(金) 22:11:17 ID:14hgAQOI



┌──────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　通商条約の成立により貿易量は増大し、ドイツは好景気に沸いた　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （　　ヽ　　　　　　――――　　○　　――――
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,　⌒ヽ　　　　(　　　　　）　　　　　　　　　　／/ |　＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 （　　　　'　　　（　　　　　　　ヽ⌒ヽ 、　　 ／　/　|　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ゝ　　　　｀ヽ(　　　　　　　　　　　 　 ） 　 　 　 　|　(⌒ 、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ( 　　　　　　　　　　､⌒　　　　　　　　　ヽ　　　　　（　 　 　ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 (　　　　(⌒　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　(
　　　　　　┌‐┐　 _,ノ　　┌‐┐　 _,ノ
　　　　　　 　 ノ .　　|　　　　 .ノ .　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┼┐〃　--|‐ァ　　　┼┐〃　--|‐ァ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾉ　ｊ 　　　　| ´　　 　 ﾉ　ｊ 　　　　| ´　　　　　　　　 　 　 　 _,,.,..,......
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｒ‐'''"~ 　 |.|
~|¨|¨"i　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 　 　　　 .,. ．r'"　　　　'"''''''''''''''''''i――┐.　.|　　　 　 |.|
. ! .!　 ! , 'ттттттr .h．.,_ｕ !!! |_|i` ､　 　　　　　　 　 -'"._,Ｌ ‐''"＝＝'''Ｔ "Ｔ　|＿| 　 　 |.　 .|　r.1. 　 .!.!
. ! ｰ!┌.――.―‐r.-　　 .|. i⌒j―~┤ｒ-　_ ｭｮ"'　　　 　 　 レ"~ r.1 ｢~.|-.ｎ-|｢Γｌ |　.|,．､ 　 　 |　　|　|^|　,...､ |
_ﾚさ/.|　.(ｪ)Aﾂ　 |　.|　　.|,<ゝ'＿ｲｨ_＿_.i⌒Ｌ　 ､．,．　　　 (.ｦ,-､,.､ /¨)ﾉ.)-､ｭ ! .|〈ｆ ),ﾄ､ﾉヽ,r>',.!　.,ｆ ζ.ヽﾄ._,ｨ.| ,､ヽ
.　 ',ｉ .| ｆ i ヾ.ﾍ、...|　.|　　.|l,.,_.|　　__　　　　　 |〉-.r '''''''ヽ='ィ `､ぅ`,'.} Y{ ''ｒ'.Yヽiﾆ./'｝f''｛ ｝ｆ,.)､><ﾆェェ f_,.-'-亠,､(ノ
┌─r''1.i__.| ノ}.　|　.|_,...._,Ｌヽ.,'´　　 ヽ‐_.ｉ1_┘､_i二二っ_ヾi¨¨i　},'/..l　l.ﾋi　 .l'f､)ィ' i'"1 i ｌ. i `i i.',ヽ~,.' .ｨ 　 　 i.i-
｜　 |_,.|ｺっ,,１i_　|　.|￣ Ｔ,､mi　 　 　 i_ ,.7A.fヽ_―――．< ~ヽi.゛1　l　l ｌl,.､ i.iｰ'ヽﾆ、､i.l .l_.l　lll.',ヽ'<_/j　　　 ﾄi′
⊥．⊥L．‐ ''" l　|　.|　 /皿皿` ．_,ィ(,,,,､)_., ､|ｽ.｢｢￣「￣|__}ｆ"ヽ_ .i　^ﾄ|ｲﾄ､|./. <ﾉ､ﾂくヽﾞ､.i i.ﾉﾘ "lﾖ.ﾉ〈_　　　,' .|￣
- ．_　　　_,.．-'''ｰ-‐Ｌ」口 , -'"_ﾌζ(`ｰ'―`-'"~| l　 .|　 .| |ニニｺ¨　 Ц~i ii.Ｔтl只´ l.l　_〉J',l ll　l　~ l　､￣.ﾄ､|ニ
．_ _,.｀＞´　| .}_ｔ_　　　|,ｨ'＿＿｀'＿`´_`ー_―_''_'ﾄ.ト_''_''"¨_┐ィ=.l　　 　 └｀.}_ﾉ ｉ.Y_ _j `i´.,'　}i l'./| 　 l　 l',　.',
‐'"　 　 |　._j　　　 ｢￣|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|┘<ヽl―.､.　　 　 Ｊl.l　ｌ. ｉ. l"''~l　 i｀ﾄi　ﾄ.､　ｉ　l ',　.ｉ---
　 　 　 .|'　,．．．_,r''>-､　　　.| ｆ.Y iYﾞ､ヽ〉Ｖ.>ヽi i ﾉ┌.────┐　ﾞ､　 　 　 　 Ｌj､ﾉ　└､_)　　　　｀ l　l .i　.l"""
　 　 　 .レ rﾉヽr,>＜.ヽ,-ﾞ､ ､..|, 〉‐ﾝt ｿヽr">､ノ7-Y７　,.､　 _.,.､　 !""".|　　　　　 しU　　　　　　　　　 ､_ .l ト┤
　　　／､,>｀ﾄ､ﾉ_, ノ､( ヽ_ヽ‐/j　 ｎ　.|l ,.-L__l ,r-__,..､l',(　__,<　),.>ｸ､-.､,..`､　　　　　　　　　　　　　　　　　~ ｀"´
　 ／,,r''ヽ-'ヽ｛,r-_ノ.Ｙ　　|./,ｨ<ﾍ,ｲ< ﾞ､,'　|ノf　Y. Ｙ.¨)'i-( ヽ>-<~ヽr-.<)､)`､
／,,.､ ｀>''"''"ヽ,r' .〉- l,.r＝|.ﾉ　 i i　　i ',　.ll .ﾚ'-'ｉ.i `‐'ｨ|`rY 口　',ｺ ﾄ､´ ', } }`､
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |￣￣￣￣￣￣￣￣　|

950： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/16(金) 22:11:41 ID:14hgAQOI



┌───────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　小麦の輸入拡大は、主食であるパンの価格を下落させた　　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────┘




　　　　　　　　 , ‐'´　 ＿　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　　　　　|　ｰ十
　　　　　 　 ∠ -‐,'´‐' ´　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　　　　 　 ﾚ ⊂ト
　　　　　　　 , ‐'´　_　　　　　　　　,　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　∠ -‐'／,.ィ　　　　　　/|.　、　　　　　　　　 　 　 |
　|　ｰ十　　　　/／/　　　　　/|/::::l　!ヽ. ト､　、　　　　　 　 |　 　 　 　 ／ !!
　ﾚ ⊂ト　　　 /" / ./　,　/| /､!_::u:ヽ|_,,ゝ!-ヤヽ.　　　 　 　 |　 　 　 　 ＼
　　 　 　 　 　 　 ! /l ./l /`l/ ､..｣　　l|_,,. -‐' ´＼l､　　　　　 |
　　　　　　 　 　 l/ ｉ./ l/ =＝＝=、　__ :=＝＝=:::::|　|⌒i　　ヽ 　 　 　 　 ・
　　／ !!　　　　　　/　　 lヽ､.__｡,/;:　 ﾞﾞ ､｡＿ ,ノ::::::| .|ﾆ!.!.　　 ヽ
　　＼　　　　　　 　 　 　 l 　 ::/;:::::::v　　　　　/ j:::| ﾄ_l |　　 　 ｀ゝ　　 　 ・
　　　　　　　 　 　 　 　 　 l　/;::::::::::__::)　_, ‐'´　 ::::|.Ｌ_ﾉ　　　 　 `‐､
　　 ・　　　　　　　　　　　　ｉ`ﾆ---──── '７:::::||　　　　ト､._　　 ヽ､
　　　　　　　　　　　　,.へ〈~ ; ヽ＿＿＿＿__,.ノ:::／:!　　 　 |.　　T ￣｀`''‐ ､.
　　 ・　　　 , -‐- ､.._ ヾ､ﾐヽ〜′＿＿_　　 ::::／::　!.　 　 ､!　 　 |｀`''‐ ､.　　｀`''‐ ､
　　　　　,.‐'⌒'''‐- ､ )／ヾど! ヽv￣￣::::::::／:::　　|　　　 |　　 　 !　　　　｀`''‐ ､
　　　　／￣｀''‐､.._,ﾉi"⌒i.　|.　　ヽ:::::::::::／::: 　 　 l　 　 ､!.　　　　|
　　　 {,.'⌒'''‐- ､ ﾉ .l:　　 !　|.　　 l ヽ／ |:::　U　　l　 　 ,! .|.　　 　 |
　　　/ 　 ,､.＿,.ｲ__,ﾉ::　 / 　 !　　|　.| 　 ﾄ､.　　　 | ,ｨ　/　 |.　　　　|

　　　　　　　　　　　　　　　　 【 モブ労働者Ａ 】



　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　そして、好況･･･　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　労働者の生活が豊かになったのは言うまでもない　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　└───────────────────────┘



　＿　　 l　　　　　＞
　 　,)　 .'､__,　　　｀,=-
　 ：　　　 -+　 　　'ｰ､,,
　 ：　　　{ﾆ|ﾒ､　　 ､'￣
　 ：　　　.ｫ,.-､　　　,ﾆ=
　 ：　　　!'|　/　　 (　　　　　　　､
　 ：　　　+-ｫ　　　｀,ﾆ=-　　　　ヾ＼　 _,
　 ：　　　.'ｰ-　　　 {　　　　-=' ￣　 ｀´　ヽ
　 ：　　　ｰラ　　　　＞　　 =ﾆ"__,.-　､　　ヽ
　 ：　　　／L　　　 '-､　　　　i　i!／　ヾ_,　 i
　 ：　　　　(　　　　(￣｀　 _,.-'　＜　　i l6l　,l
　 ：　　　　 )　　　　`,=-　 '-ｭ-　 -=　i l )　i
　 |　　　　 (　　　　 (　　　　｀r三ヲ／| `　 i'
　 ･　　　　 .)　　　 r､」　　　　7　／;; i　「ヽ｀､
　　　　　　 (　　　　`,=-　　　 ｰ' | ,.-|　|十`ヾ､
　　　　　　　)　　　　(　　　　　 /,-'+l .l十十+ i
　　　　　　　　　　　 ヽ 　　　　('|十 ﾚ ,.- ｰ ､+ |
　　,.､　,r､　　i､　 ;´⌒ヽ　　　/;;|十+/ 十十',十i
`／　|/　　`;､|　ヽl　　　　　 /+,|,十.i+十十+| +|
　　　　 ＿　　　 　　　　　　〈十,|十.|-十十+|++l
　　　　(`ｰ｀i　　　　　　　　/`''=ヽ+ｷ十十十|++l

951： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/16(金) 22:12:07 ID:14hgAQOI



┌────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 ･･･が、土地を生活の基盤とする貴族、ユンカーや農場経営者には、逆にダメージとなり･･･ 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ､Х＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈`
　　　　　　　　　　 　 　 　 ／＼
　　　　　　　 　 　 　 　 ／/.:::.:.::〉
　 　 　 　 　 　 　 　 　 〉へ::.:/ﾇ/〉
　　　　　　　 　 　 　 /'个ｙ´￣Lﾑ、
　　　　　　　　　　　 |:.'.;|　[]　. :::.ヒ!　　　　 　 　 　 　 .;;;;ゝゝ;;;;ヾ;;;;;ヽ
　　　　　　　　 　 　 |;'.:.|　. : : : :ﾛ.::|　　　　　　　　　 ;;;;ゝゝ;;;;ヾ;;;;;ヽ;;ヾ
　　　　　　　　 　 　 |.:::;|.: :.: :.:.::.:.::.:|　　　　　　　 　 ;;ゝ;;;;ゝ;;;;ゞ;;;;ゞ;;;;ゝ;;;
　　 　 　 　 　 　 　 |_.' |.::.:..:.[]::.:.::.:|　　　　　 　 　 .ゝ;;;;;;;;ゝゝ;;;;ゝ;;;;ゞ;;ゝ
　　　　　　　 　 　 .//| |.: :.: :.:.:.:.:..::|　　　　　　　　　 　 ゝ;;;;ゞゞ;;;;ゝ
　　　　　 　 　 .rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|　　　　　　　　　 　 　 　 |;il|
.　　　　　 　 ─]:]:.: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::､ 　　 /〉　　　　 　 .|;il|
.　　　　　 　 ::::// : : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐　 .;,;.. ;,;..|;il| ;,;. ;,;..､ ;,;..､ ;,;..､ ;,;..､ ;,;..､ ;,;..､ ;,;..､ ;,;..､
.　　　　　 　 ..::｀刀.:.::|_|ﾄ､:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ﾑ、|.:..　　 ;,;..､|;il|,､;,;,｀"'"''ｰ'ｰ-､, ;,;..､ ;,;..､ ;,;..､ ;,;..､ ;,;..､
.　　　　　 　 ＞.|::|..::./rへ/ﾚYL;/:>┘/ﾄ┘.//::::.｀L,´｀"'"''｀"'"''"'"'''ｰ､___　　　´｀"'"''"'"''"'"''"'"''"'"
　　　　　　　　.└─匚|＿_| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ｉr==|.´｀"'"''｀"'"''"'"'''ｰ､___ "''ｰ'ｰ-､,
　　　　　　　　　　　　:.:.:.:..｡ｌ;_|_|ー|＿＿!｣====ｌ|＿　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:　　　"''ｰ'ｰ -､,´｀"'"''ｰ'ｰ-､,
　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:　　　　　:.:.:.:.:.:.:　　　　　　:.:.:.:.:.:.:　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´｀"'"''ｰ'ｰ-､,
　　　　　　　　　　　　　.　.... .. ..　　　　　　　　　　　　　　.　.... .. ..　　　　　　　.... .. ..




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　-―- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : :､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {: : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ',: ＼: : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vヘ.)>､: : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ⌒＾/　 ヽ:ヽ: : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/´: :_: :{　　　 ',: ',: : : :＼: : : :.ヽ:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 j: : : : :_j　　　　}: :',',: : : : ヽ: : : :}: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｛: : :ト( ｣　　　 ハ_｣レ-―'⌒ ーr'
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 乂ゝ- /　 　 /＿＿__ , -┐　 ｛⌒!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/`厂￣｀　　 /:::::::::::::oo}} ⌒)　└イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　L｛＿＿＿／＿_,,..　-‐' ￣　 　 　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /⌒＼　 /::::::/::::::o／　ヽ　　 　 　 　 　 　 〉
　　　　　　　　　　　　　　/⌒ !　　.l　＼:::::::::::o／{　{　　　　　　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　 / ⌒ | ⌒ |　　} ヽ::／ 　 ヽ ヽ　　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　 |　　 :|　　 |　ノ ／{　　 　　 ＼＼　　　　　　 ／

952： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/16(金) 22:12:27 ID:14hgAQOI



┌──────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　結果、工業化の波に乗り損ねた層からの社会的不満が沸き ―― 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────┘




　　　　　　　　 　　 _＿＿＿＿＿___
　　　　　　　　　, '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　 　 　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　 ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
　　i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'
　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__::/
　　{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ﾊ,'iヽ
｀ヽ ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　 ｙ::,'::/
::::::/:ヽ::::::::::::::::::::::::::; _＿_＿＿__::::::::::::::::ヽ___/:::ﾚ′
:::::',:::::::＼:::::::::::::::< __　 　 _＞‐´::::::::::::::、::::::::::/
:::::::i::::::::::{:::::::::::::::::::::::｀￣´::::::::::::::::::::::::::::＼:::::,'
:::::::::｀ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>∧
::::::::::::::::＼__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::＼
::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::＼__
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀￣￣￣´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i



　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 │　　反ユダヤ主義勢力の台頭、といった 不穏な動きが起こり始めた　  │
　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────────────────┘

.

953： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/16(金) 22:12:45 ID:14hgAQOI



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ・


　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 □


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 └┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　│ :: │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　└─┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────┘

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954： ◆c4bqdXp7mw：2014/05/16(金) 22:13:42 ID:14hgAQOI



┌────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　この、ユンカーと 産業に生活基盤を置く新興ブルジョアジーとの間に横たわる〝溝〟――　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　く
　　　　　　　　　　　　　　 -―-　、　　　　｛　　　､_,ノ≧ﾆゝー ｧ ノ }　 ﾉ_,
　 　 　 　 　 　 　 ／:／: : : : : : : :.＼　 　 ｣　　. : :{_´ｨﾆミ　　 ｨﾆﾐjﾉ　ト-'　　　 　 　 　 .／ ／
　　　 　 　 　 　 〃 /:/.: : :／: : : : 从ヽ 　{: : /ﾆl〈 　 (_ｿ　　 〈(_jY ｊノ　　　 　 　 　 .／ ,／
　　　　 　 　 　 /: :/:/: :／: : :／／ﾘﾍ: ',　‘､:ヽ〈|: 〉 　 　 　 　 ＼!　　　　　 　 　 ／ .／
　　　　　　　　 ,: : :l:li: :/:ｧ≦彡' ／__ |: :!　 └i:Lj彡　　　　　　-イ　　 　 　 　 .／ ,／
　　　　　　　　 |:/`|:i:./ y',ﾆﾐy　　ｨﾆ､!:.:|　　ｰ=:|　、　 丶―　- /　　 　 　 ..／ ／
　　 　 　 　 　 ‘{ｈj:j:〈　　{_ｿ　　　{i_}Y:/　　　　|　 ＼　　 ￣　〈　　　 　 ,／ ／
　　　　　　　　　ゝ.‘'＼　　　 ' : .' 〈: 〃　 　 xく.|　　　丶 ＿＿,ﾉ 　 　 ／ ／
　　　　　　　　　　 l:ﾊ　、　　､＿　´/　　 ／ 　 ＼　　　ﾉ|＼　　 　 .／ ／
　　　　　　　　　　 jﾉ:|　＼　　-　／, --f∧　 　 ,､ ヽ　　{ヽl ＼　／,／
　　　　　　　　　　 ノﾘ　　 丶-イ´￣l//∧ ヽ.　/＼ |- 　 -ﾘ . ／.／　　　 ., ―-　、
　　　　　＿ _, - ャくﾉ　 　 〈ヽ　　　 Ｖ//∧　}/　...,､ 　 　 ／ ／　　　　　/､　　　　＼ ＿＿　　　　　　　 /´￣｀ 丶、
　　　／ヘ、-V/∧　', _　　 _l ＼二 ｰ ､ / |　 　 　 ｷ人／ ,／　　　　＜＾＼丶-----〉　　　ヽ　　　 ＿,/＼　　　　　＼
　　 ,'　　　 ヽ ∨,厶　', ｀　´ |　　V ｀/ | / |　.-　＜　　　　 て　　　　　/,ﾆ丶._ ￣￣〈二二二.L_　　 ＼＼　＼＿＿＿/
　　 |　　　　　l ∨_｣.V７￣￣|　　 V/　|//,|＿＿　／　, ,.　（　　　　　 .〉l 　　}/ﾆl¬-'ィ:ｧ:ｧt:tｧｲ　　 厶＼丶 ＿＿＿〈
　　｢二ﾕ　 　 |./　ー∨　　　j/￣｀/　 |// | 　 .,／.／`Y´⌒` ､　　　 く ,,,,_, l r-く::/1{ ,ﾆ、 ,ﾆ.{´　 　ﾉl　　}:/ﾍｰ――ｧ┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ ／　　　　　　　　　　　‘T´ 　　_人ﾆ!_} 　 , )　|}　　く ,,,,,　　//:::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,／.／　　　　　　　　　　　　　　￣)'´／∧ノl_ ｀ こ´人　　〈ｰ　　ﾉ´ ﾆﾆ 〈
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ／　　　　　　　　　　　　　　　 /}／ ／　ヽ ＼ 天 /､|｀ ー∟、／´￣￣＼_
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ ,／　　　　　　　　　　　　　　　　/´l￣ ／⌒　〉/ﾍ〉〈l　 〉　　 l∠ -‐ '´￣￣｀ ＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／l　 l　　　 /　＼∨∠l∠／ ＼　　　　　　　 　 ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ,／　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /l/| l |　　　'　　　 /'´　 〃　　　 ヽ　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ .／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' 　￣　〈　　　|　　　　o　 /{　} 　 　　 !　　／　　　　ﾘ
　　　　　　　　　　 　 　 ／ ,／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　 　 }　 　 |　　　　　 /　V 　 　 　 | ／　　　　　/l



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　これを文化面で見ると･･･　  │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────┘

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