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青空の無い街

1 ◆K.S8LGPiZE:2010/11/25(木) 21:07:10


――――2XXX年、世界は破滅を迎えようとしていた。

いくつもの争いが世界を埋めつくし、
緑で覆われた地球は荒れ果てた荒野や廃墟ばかりで灰色に。
外に出れば聞こえるのは誰かの叫び声。
戦に疲れ果て武器を置いた人間は命を失い、
無邪気に笑う子供たちの声はもうここにはなかった。
ただ聞こえるのは絶望へと向かう足音だけ……。

戦に残ったのは、たった二つの組織。
それらはかつて睨み合っていた者たち。

過去に様々な犯罪を犯した者を集めた、 gaol -ガオル-
警察官や自衛隊を集めた behy -ビハイ-


なんの為に戦うのか、誰の為に戦うのか、
いつの間にかそれさえも忘れていた。
この悲しみの向こうに何もなくても、悲しみしかまっていなくとも、
僕らはただ武器を持つ以外に生きる道は無い。




「生きたいと思うならば、武器を取れ。」


――――そう言っていたのは、誰だったのか、僕はただその足で立ち上がった。

青空の無い街 へ さぁ、君もおいで。


ルール
・長文ロル推奨(300文字以上)
・バトルメイン 恋愛も可能 (死亡は無し)
・トリップ必須
・中傷・荒しは無視 名無しさんのアドバイスは聞き入れましょう。
・最強設定、美化設定は無し。
・予約後3日以内に連絡がなければキャラリセ

>>2 に続く

158Night(gaol部下) ◆EDXn5p99tw:2011/03/04(金) 13:05:04
>>153
あ……う…いや、あ…ちが……
――……ふふ…ハハハッ、やはりあの時仕留め損ねた獲物か……ハハハハハッ、ならばだましきれないな…。で?どうする気かね?敵に売り渡すのか?売り渡すのなら――私は此処で命を絶つ程度の覚悟がある
(カタカタと手が震える動揺でで眼が泳ぐ。最初に思ったことは「何故あんなに安易に答えてしまったのだろう」ということ。相手のまだ染まりきっていない根本の黒髪、そして肩の黒猫の刺青。違う誰かだったら騙し切れたかもしれないのだがこれはもう……。口からようやく出たのは動揺が丸わかりの震えた否定をしようとする言葉、自分でもきちんと違うと言いたいのにその言葉が焦ってでない。だが心の底で声を聞いた「もう目の前の相手を騙しきるのは無理だ」と。すると不思議と動揺の声が消えて顔が俯いた、そして不思議と笑いもこみ上げてきた。肩を揺らしながら笑うとゆっくりと顔を上げる。その表情はその優しそうな執事の顔ではなく――…只の自分からすれば昔の殺人鬼としての顔だった。顔に笑みを浮かべている相手よりも自分は邪悪に笑っているのかもしれない、溢れ出す殺気を最早止める気など無い。相手をじっと見ると過去と重ね合わせながら笑う、こんなにも思い出したくなかった表に出したくなかった過去の姿だというのに一度出してみると楽なものだ。――ふとあることが気になり始める、相手は自分の過去を暴いて何をする気なのかと、自分を売り渡すのならばそれで良いだろう。相手を口止めすることも出来るが――…そんなこと過去の姿になったって出来るはずがない。自分が仕えると決めた組織の仲間なのだから、それに自分の過去をみすみす敵に話すつもりもない。ふっと糸を出すと自分の首に巻くようにだが切れない力加減で止めて、ニヤリと笑った/常夏の島ハワイ!冬行ったら日本より暖かそうで良いですねー^^私も零さんと本体さん大好きですー!(ギュッギュ←)

159 ◆K.S8LGPiZE:2011/03/11(金) 00:24:13
(PL/皆さまこんばんは、主です。少しの間放置してしまい申し訳ございません。
主がいない間も活動してくださった方々ありがとうございます。
えっと今回はですね、過疎状態が続いてしまっているので、それを心機一転して行きたいと思いまして、今現在どれぐらいの方がいらっしゃるのかを把握するために3月いっぱいの間に「いるよ」っと一言でもいいですので顔を出していただきたいと思います。レス返しがまだ出来てないから来にくいという方もとりあえず顔を出していただけると嬉しいです。
後、キャラリセですが、4月中に行う可能性があるという事だけをお知らせしておきます。
あまり主はキャラリセが好きではありませんので、あくまでも可能性があるっとだけ理解していただければと思います。
それでは、失礼いたします。)

160真実:2011/03/12(土) 02:40:04
大阪 西浦高校卒業
羽曳野市高鷲出身
渡邉望 女('81年3月生まれ)創価学会員
・嘘つきまくり 裏切りしまくり
・トラブルでバイト先クビ複数回
・現実と妄想の区別できない
・善悪の区別もできない
・恩を仇で返す 責任放棄ばっかり
犯罪者寸前の危険人物!ご注意を!

161Sin=Obscurite(gaol) ◆c26USd5JLs:2011/03/13(日) 00:59:50
(p.お久しぶりです。シンの本体です。運悪くと言うべきか、本体が東北地方太平洋沖地震に思い切り巻きこまれてしまいました。今まで県内全域で停電が続いていましたが、夕方に漸く電気が通りました。生存報告と上げ、>>159の主様への返レスを兼ねて書き込みをさせて頂きます。このスレに限らず、オリキャラ板で活動する皆様が無事でありますように……!)

162零(gaol/幹部) ◆BMgkDp1egc:2011/03/13(日) 18:18:26
(PL/こんばんは。先程の地震で幸いにも私の地域は少し揺れた具合でおさまりましたが、皆さまご無事でしょうか…?
本当にどうしていいやら、皆さまの安全を祈る事しかできません。皆さまの無事をお祈りして…書き込ませていただきます。)

163Night(gaol部下) ◆EDXn5p99tw:2011/03/31(木) 10:52:06
(pl:お久しぶりです、Night本体です。もの凄く今更な感じもしますが生存報告を。私の地域は小さな揺れで済みました、家族も無事なようで一安心です。>>159主様への返レスを兼ねての書き込みですが、主様も皆様も大丈夫でしょうか…。皆様の無事を願っています)

164支援上げです:2011/03/31(木) 11:16:16
地震の事とか気になりますが
これからも応援しています
頑張って下さい!!

駄文失礼しました

165Leo=Kirsche(gaol/ボス) ◆TNWo85Re4I:2011/03/31(木) 23:33:19

(/お久しぶりです;;Leo本体のものです。長らくの間顔すら出さず申し訳ございませんでした。言い訳がましいかもしれませんが、私情が立て込み中々来れませんでした;;現在、大地震の齎した影響で被災地の方々、及び日本は大変なこととなっております。こんな中、何もできない自分がとてももどかしいです。被災地の方々の無事と早く復興できるように心からお祈り申し上げると共に、ここでの生存報告と致します。私なんかが偉そうに言える口じゃありませんが、こんな時こそ前向きに頑張っていきましょう!日本の活気、被災地の活気、ここの掲示板の活気が戻りますようできる限りのことをしていきます。本日はこれにて失礼させていただきます。長文と乱文失礼いたしました)

166名無し:2011/07/02(土) 23:38:16
支援あげ!

167Sin=Obscurite(gaol) ◆KGqWMK2Fbo:2011/09/25(日) 05:45:53
(ざああぁ――、と、陳腐な表現を許されるのであればバケツを引っ繰り返したような土砂降りの雨が降る。雨雲の下、彼はただ身一つで立っていた。普段肌身離さず持っている二本の長剣も荷物も何も持たず、ただ今まで通り軍服を身に纏った姿のままで、死の神(タナトス)の名を冠していた男は高い高い廃ビルの屋上、フェンスすら無い縁に立っていた。雨がコンクリートを叩き、剥き出しになった骨組みを叩き、割れた窓ガラスを叩き、そして自分を叩きのめす。目に雨粒が入り込み痛むのも気にせず、今は罪の名を持つだけとなった男は空を見上げた。全く持って青空など見えない灰色の雲に覆われた曇天の空。緑の瞳を細めたシンはぽつり、ぽつりと、言葉を紡ぐ。その度、昔の自分へと戻りながら。――仲間を殺すのは大罪だ。昔々の世界では親殺しが大罪であったように、behyという組織で仲間を殺すことはそれほどの大罪だった。生きたまま火炙りに処せられても文句は言えないほどに。それでも敢えて仲間殺しの罪を背負ったのは、「……オレは大尉として、タナトスとして、仲間を守りたかった」微かに目を伏せ、濡れて額に貼り付く前髪も気にせずにそう呟く。端から見れば矛盾した発言、しかしそれは真実であり、事実だった。behyに居た頃の部下。その内の一人に、上官や兵士の犠牲なんてどうでもいいしどんな方法でもいいからgaolを潰しましょうよ、だなんてほざく部下が居た。それこそ正に危険因子という言葉が似合う彼をこのまま放っておけばbehy全体が崩れていく。上官として、彼を止めなければと思ったのは事実だ。しかし殺すつもりはなかった、それもまた事実である。どこにでもいる犯罪者の当たり前の言い訳という名の真実。まだbehyの軍人であったシンが説得しに行ったとき、威嚇の意味も込めて彼に剣を向けたシンは、否、タナトスはこう言った。「オマエを殺してでもオレは大尉としてこのbehyを守りたい」と。そうすればこう返ってきた、「ならば殺せばいいじゃないですか」と。――そしてその部下は、自分の目の前で、自分が持っていた剣の切っ先を自らの心臓へと沈めたのだ。ぐじゅり、と臓器を貫き潰す感触に何も出来ず凍り付いていれば彼は目の前で笑い、自らの手に携えていたナイフでもって自分の頸動脈を切り裂いた。その光景が今でも瞼の裏に焼き付いて離れなくて、直後自分が上げた絶叫を最後に記憶は途切れている。次にある記憶は、部下からも上官からもボスからも、友人からも、罪人として軽蔑の眼差しを向けられて殉職という形で追放される瞬間。違うんだと弁明する時間すら与えられず、耐えきれず伸ばした手は穢らわしいと言わんばかりに振り払われた。パンッ、と手が払われる音が響いたその瞬間、確かにタナトスという一人の男は死んだ。

168Sin=Obscurite(gaol) ◆KGqWMK2Fbo:2011/09/25(日) 05:47:13
(――「…………そうだよ。“タナトス”はもう死んだんだ。仲間を守ろうとして仲間を殺した“オレ”はもう死んだんだ!」降り続ける雨に負けないように声を張り上げ、シンは悔しげに表情を歪めればまるで誰かに演説でもするように両手を大きく広げる。彼からすれば、本当に誰かに演説しているつもりだったのかもしれない。それでも、雨の中一人で廃ビルの上に立ち声を張り上げて叫ぶその姿は滑稽すぎた。「確かにオレはあの時既にbehyには居られないと悟っていた!それでも、それでも!オレをゴミのように外に投げ捨てたアイツ等は!オレの話なんて聞かなかったんだ!」そう、少しでもいい、話しを聞いて欲しかった。解って欲しいなんて言わない、ただ自分が望んで仲間を殺したのではない、望んでその罪を背負った訳ではない、自分はただ、皆を守りたかっただけだと。言いたかった。それすら許されなかったのだ。だから自分は嫌いだ、話すら聞く耳を持たず正義という垢にまみれ我が物顔でこの世界を救おうとする彼等が。大嫌いだ。そしてそれ以上に、未練がましくタナトスとしての自我を保ち続ける自分が大嫌いだ!捨ててしまいたいのに捨てられない黒革のチョーカーもネームプレートの着けられた紐も、何もかもを持ったまま。片手で頭を抱え、大きく息を吐けば口角を吊り上げる)
そうだ、……そうだ!オレは悪くない!シンは悪くない!悪いのは全部“タナトス”の馬鹿だ!オレは悪くない、悪くない悪くない悪くないぃっ!!
(先程までの悔しげな表情など何処へやら、笑いながら彼は狂ったように喚く。心の何処かではタナトスはシンという存在とイコールで繋がることを理解していて、「タナトスが悪い」と罪をなすりつける言動は自分の罪を再確認する言動に他ならないと解っているのに。悪くない、と誰に言うでもなく繰り返してから暫く哄笑を響かせていた彼は不意にがっくりと肩を落とし、笑いの表情すら掻き消えた無表情で再び空を見上げた。その頬に伝うのは未だに強く降り注ぐ雨だろうに、彼は突然泣いているかのように顔を歪めた。)

169Sin=Obscurite(gaol) ◆KGqWMK2Fbo:2011/09/25(日) 05:54:08
(笑いと狂った言葉を吐き捨てるだけの道具だった口から、吐息と共に掠れた言葉が漏れ出す。――ごめんなさい、と。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。全部全部、オレが悪いんです。守れるほどの力もなかったのに守ろう何てしたオレが悪かったんです。そうだよオマエが全部悪いんだ!謝罪の言葉すらも狂気に変換させて暫くは自作自演のように泣きじゃくりながら絶え間なく言葉を吐いていた男は、ふとその台詞を諳んじる口の動きを止めた。今までとは全く別の表情、言うなれば普段通りの表情で暫く何かを考え込んでいたが、ぱっと明るい表情になれば天に両手を広げた。そんなに苦しいなら、こんなに辛いなら、いっそ“タナトス”を殺してしまえばいいじゃないか。フェンスも何もない縁から身を乗り出せば下に見えるのは瓦礫すら小さな小石に見える地面。落ちれば助からないであろうことは容易に想像できた。だが、それでいい。タナトスを殺すには十分すぎるほどだ。彼は雨で濡れた手の甲で涙を拭い、何の躊躇もなく足を踏み出した。言葉を紡ぎ終わるが早いか、彼の命が終わるが早いか――。ただ最期、gaolのシンとbehyのタナトスは笑っていた。それだけは、真実。)
――――さよなら、“タナトス”。



(p/お久しぶりです。震災時の報告以来顔を出せておりませんでしたが、無事です。シンの本体です。トリップを忘れてしまったため恐らく違うとは思いますが御了承下さい。自分はこれで、このオリキャラ掲示板で物語に参加し、ロルを紡ぐのを最後にしようと思っています。これが最後のロルになるにもかかわらずこんな終わり方は正直ないだろ、と自分でも他人事のように思いましたが、この掲示板から居なくなる上でシンの闇というのは置いてはいけない物だと思い、こうして連れて行く事に決定しました。えっと、自分でも何を言っているのか解らなくなってきたのですが……このスレに参加できて幸せでした。参加者の方々と絡むのが凄く楽しくて楽しくて。シンと自分に付き合って下さり有り難う御座いました。そして募集キャラをして下さったLeo様とIvan様、有り難う御座います。これからも青空の無い街で生きる皆様が幸せでありますように。それでは、失礼します。)

170零(gaol/幹部) ◆BMgkDp1egc:2011/12/17(土) 11:26:29
(ある日の事でした。いつも通り青空の無い街はいつもに比べて灰色で、雨の音だけが時間を進めているようでした。それはまるで誰かが泣いているようで、この世界を嘲笑っているかのようでどうしても、切ない気持ちで心が締め付けられてしまいます。空を見つめても青空の無い笑う事のない空は何も教えてはくれません。小さな少女は雨に濡れ、空を眺め真っ黒な靴を脱ぎ真っ赤に染まった包帯を取り真っ黒な瞳でゆっくりと地面を踏みしめている。コンクリートの冷たさが身体の芯を冷やしてゆく。彼女の真っ黒な瞳からはそれでも尚、雫が落ちて行くのです。それが雨のせいなのか否や。彼女にしか分からないのです。小さな手には拳銃では無く真っ白な一輪の花を持ち。ただ足を進めて行くのです。冷たい寒い。そんな感情なんて彼女には持ち合わせていなかったのです。そして、付いた先は古びた教会。埃まみれの真っ赤なカーペットを進んで行く。どうしてもここに来なければならなかったのです。雨はやみ、それでも瞳からは雫が流れ落ちて行きます。寂しいのか悲しいのかこの感情が彼女には何か分かりません。それでも胸の痛みは消えずにただただ、瞳から雫は止まる事を知らないのです。いつの事でしょうか、貴方の姿が見えなくなったのは。いつが最期なのでしょうか貴方と共に話したのは。生きていたいと、死にたくないと言って言った貴方を見つめたのは。生きろっと叱ってくれた貴方に出会ったのは。いつの事でしょうか。昨日かもしれない、それともずっとずっと前かも知れない。時間などいつの間にか通り過ぎてしまったのだから。自分を叱ってくれる貴方に心を揺るがされたのは何時の事だろう。色を失い、また色を教えてくれたあなたは、もう。涙は止まる事をしりません。それでも彼女は涙を止めようなんて思いませんでした。涙を止める事に何の意味も無い事に気づいていたからです。色が無くても明日からまた生きて行かないければなりません。それが鎖となってしまったからです。生きている、いなくなったそれだけ事なのに…。貴方は貴方と共に消えてしまった。自分を殺す事が大罪になるでしょうか。貴方を殺した貴方を、私はそれでも…。ステンドグラスに描かれた人々は笑って私達を見つめていました。こんな灰色の世界にも色はあったのです。それを教えてくれたのは貴方。古びた十字架の前に膝を付きそっとお祈りをしましょう。いいえ、違います。貴方にこの言葉を届けましょう。貴方には届くでしょうか。それでも貴方は貴方を攻め続けるのでしょうか。震える唇、そっと紡ぐ言葉。どうか、どうか、そちらでは末長い幸せを願い。)

God does not allow you, you do not allow you,either and I allow you….

(十字架の前、一輪の花を添え、そっと瞳を閉じた。そこに描かれたのはカラフルな世界。色を失った少女はまた、色を知る事が出来ました。)

I love you. Therefore, good-bye.

(少女はそっと教会の扉を閉めました。)
(PL/sin様とsin様の本体様へ。お疲れさまでした。同じ青空の住民として貴方と一緒に過ごせた日々は私にとっても零にとっても宝物となっています。遅すぎたさよならとなってしまいましたが、これが零と本体からの気持ちです。本当になんといっていいか分かりません。寂しい悲しい。どれもぴったりで違う様な気がしてしまうのです…。ただはっきりしている事はどうかいつまでもお幸せでいてください。いままで本当にありがとうございました。)

171T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2011/12/29(木) 07:16:19
プロフィール
名前:T(ティー
年齢:二十代後半〜三十代
性別:男
性格:AY地区の住人にしては結構陽気な性格だが昼間は殆どで歩かず夜に活動する夜型。gaolの人間、behyの人間問わずどちらかの組織に属する人間に出会うと取り乱してその場から逃げ出そうとする臆病さを持ち合わせ、無くした記憶について深く触れられると怒り出すというどうにも面倒な性格になってしまった。が、本人は気にしていない。記憶を無くしたとはいえ元がシンでありタナトスであることに変わりはなく根底の深層心理に眠る持論や思いなどは変わっておらず、ふとした瞬間に以前の面影などが垣間見える。故に曲がったことを許せない割りに自分の復讐を正当化させようとするなどといった自分勝手な正義感の強さは今も残っているが、その復讐心の矛先を向けていたのが誰なのか、何なのかも忘れている。
容姿:シャンパンゴールドの髪を項よりも上で切り揃えた短髪で後ろの髪よりも長い前髪は真ん中で分けている。若干吊り目だがそこまで人を威圧するような鋭さはない眼の色は緑色という典型的な金髪碧眼。血が染みてしまったチョーカーを手放すことなく首に付け、白いシャツに黒いスラックスを好んで着用する。スーツなどかっちりした服装はあまり好まない。が、外を出歩くときはサイズの大きな黒いパーカーを羽織りフードを目深に被っている。髪が短くなってしまったお陰で身につけることが難しくなったネームプレートつきの黒い紐はブレスレットのように左手首に付けている。靴は黒い革靴。戦闘などをしなくなった所為か筋肉が結構衰えたらしく、体付きは誰が見ても分かる程に細くなっている。身長は180程度、肌の色は濃すぎない程度の褐色で実際の年齢(本人談だが)よりも若く見られることが多い。普段から外を出歩くときにはフードの他にもどこで拾ったのかも覚えていない鉄パイプを引き摺る。
役柄:AY地区の住人
備考:一人称は「オレ」で二人称が「オマエ」。高所からの飛び降り自殺の際に上手く死にきれず一命を取り留めたがその代償として綺麗さっぱり記憶をなくしてしまった。そしてその後ふらふらと彷徨って今はAY地区のとある住人の家に居候中。断片的に残る記憶を掻き集めた結果理解できたのは、自分は死のうとしていたのに死ねなかった死に損ないで元々behyかgaolかどちらかの組織に所属していたということと、自分は自分が嫌いだったのではないかという憶測。名前すら忘れてしまった為ネームプレートから読み取れたアルファベットを名前のように名乗っている。事ある毎に自分は悪くないと喚き散らす口癖は未だ健在。


(p.お久しぶりです。この掲示板でロルを紡ぐのは数ヶ月前のシンのソロルで最後にしようと思っていたのですが、やはりこのスレの雰囲気と素敵な皆様が忘れられずに戻ってきてしまいました。その結果シンは記憶を無くしてしましましたが、もしもこんな自分とシンでよろしければまたこのスレで皆様とお話しさせて頂きたいです。シンや自分には勿体ないほどの言葉を下さった零さんにはもう謝っても謝りきれませんが、もし許されるならまたこのスレで皆様と一緒に物語を紡がせて下さい。大丈夫でしたらよろしくお願いします、そして、自分がここに居ることが場違いでしたらごめんなさい。)

172名無し:2011/12/29(木) 07:20:25
>>Sin様
お帰りなさい! 待っていました。
帰ってきてうれしいです!!

このスレ大好きなんで、これからも頑張って上げてほしいです!!
 
支援上げ!!

173T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2011/12/30(金) 16:22:18
>>172
(p.本体から失礼しますね。まさかおかえりなさい、なんて言われるとは思っていなかったので正直びっくりですしそれ以上に嬉しいです。シンは誰かに待っていただける程出来た奴では御座いませんが、有り難う御座いますとお礼を言わせて下さい。自分もこのスレが大好きなのでどなたか姿が見えるといいな、と思いながらこのレスを打っています。それでは、失礼します。近々ソロルを投下するかもしれません。)

174T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2011/12/31(土) 02:02:31
(ぐじゃんっ、という濡れ砕ける音が、鼓膜の奥にこびりついて離れない。高いところから濡れた砂袋を落としたような、水風船を叩き割ったときのような、何か液体がぶちまけられるような音。その音が何故か耳の奥に残って離れないのは、恐らく自分が最期の最後のさいごに聞いた音だからだろうか。なのに自分は生きている。死に損ないの自分は生きている。――――なあ、何でだ?何でオレはまだ生きてるんだ?“誰か”を憎んだからか?“誰か”に分かって欲しいと思ったからか?“誰か”にxxxれたかったからか?一体オレは、“何”を憎んでいて、“誰”を求めていて、“何”をしたかったんだ――?答えの出ない自問を繰り返して、瓦礫の間に隠れるように腰掛けた男はそっと自分の頭部にフード越しに触れた。今でこそ包帯も取れて髪の毛に隠れて見えなくなってはいるが、そこには醜い死に損ないの証がしっかりと、ちゃあんと刻まれている。忌々しい、と素直にそう思った。こんな傷痕がなければいいのに、自分が死のうとした理由すら理解できない男は嘆く。左手首に光る錆び付いたネームプレートが小さく光を反射して、その光に思わず緑眼を細めた。そこに刻まれた文字は錆で殆ど読み取ることが不可能だが――もしかすれば、オレはオレの名前を嫌っていたのか?暇さえあれば沸き上がる自問に思わず溜息を漏らし、まるで誰かに自分の顔を見られまいとするかのようにフードを指で摘んで更に目深に被った。誰にも見つかりたくない。誰も見付けるな。誰もオレを見付けるな。そして呟く、ティー、と。唯一ネームプレートとチョーカーから読み取れた英単語のアルファベット。せめて自分の名前だけでも覚えていられればよかったのに、不運なことにこの男は記憶を綺麗になくすと同時に自分の名前すら忘れてしまったらしい。ティー、と自分の名を呟いて、男は自分の目の前にある高い高い建築物を見上げた。――どう考えても助からない高さから飛び降りたんだよなぁ、と首を捻り思うのは『何故自分は助かったんだろう』ということ。いっそ、助からなくても良かったんじゃあないか――そう自虐的に、だが本気で、心の底からそう思った男はただでさえ瓦礫の隙間に身を隠しているにも関わらず更に身を小さくし、助けを求めるかのように左手を挙げた。曇天の空を掴むように、自分の記憶を手繰り寄せるように。途切れて落ちた記憶の糸は、一体何処に落ちているというのか。それすら今の彼には理解できなかったのだ。彼は人殺しの死に損ないではあるけれど、最早正義に燃えていた軍人でも復讐に燃え自滅した軍人でもないのだから。ただ言えるのは、“その時”と同じように今日もまた空が暗いということ。その空の暗さと、死に損ないの自分は死んでしまえと思っているのに未だ生きていたいと願う自分の図々しさと生への執着に思わず煩わしげな溜め息がこぼれ落ちた。)

(p.今年最後という事ですし、絡み文のようなソロルのようなものをちょっとだけ置かせて頂きますね。もしも復活が許されるのであれば復活ロルということにして頂きたく…でも絡み文にしては心情多すぎ、ソロルにしては何か絡み文臭いという文章ですごめんなさい。そしてこのスレに参加している皆様、見て下さっている方々、そしてオリキャラ掲示板の人達全てによい新年が訪れますように。)

175零(gaol/幹部) ◆BMgkDp1egc:2011/12/31(土) 20:56:20
(PL/本体から失礼します。今年も後少しですが、来年も皆様宜しくお願いします^^来年には皆様にたまったスレ返しをさせて頂きます!!それでは良いおとしを…。)

>>171 T様
(PL/本体から失礼します。sin様…お帰りなさい!!またお会い出来るなんて夢にも思っておりませんでした。本当にまたお会いする事が出来て嬉しさが溢れてます。また一緒に世界を紡げる事を楽しみにしております。改めてこれから宜しくお願いします。)

(質素な部屋の中。渡された報告書に目を通す。それを見るや否や、小さな幹部は武器を持ち、部屋を後にする。歩きなれた青空の無い街、彼女はまた色を探し走り出した)

176T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/01/01(日) 16:22:54
(p.明けましておめでとう御座います! 出戻りの自分が言うのも少しばかりおかしな気が致しますが、今年もまたこのオリキャラ掲示板の方々にとっていいなりきりを送れる年になりますように、と祈っています。そういえば関東の方では地震があったようですが大丈夫でしょうか?)

>>175 零様
(p.またまた本体から失礼しますね; 零様お久しぶりです、結局死にきれず戻ってきました。自分も離脱直後はこうして戻るなんて事を考えていなかったので再び零ちゃんと零ちゃん本体様に会えて嬉しいです。こちらこそ、受け入れて下さって有り難う御座います。お礼の気持ちでいっぱいです。)

177零(gaol/幹部) ◆BMgkDp1egc:2012/01/01(日) 20:12:05
>>158 night
…そんな事しねぇよ。今の俺におまえを捕まえる強さもねぇし、な。それに、こんなに上手いラーメンを作ってくれる奴に悪い奴はいねぇえ。これが俺の持論。ただ、気になったことを、解決したかっただけ。鎌かけて悪かったな。すまん。
(内心分かっていた。目の前の人間がいつや自分の命を狙った奴だってことを。少し前にあった瞬間、体の芯が全身で震えていたのだから。殺意を感じなくとてもわかる。恐怖感、威圧感に自分は絶えることはできなかったのだ。それでも、自分はそんな自分を認めたくなくて強がるふりをした。そっと、相手の表情をみる。一瞬血の気が引いた。相手の顔にあるもの、それは見慣れた執事の顔ではなく、いつぞや見た殺人鬼の顔なのだ。嗚呼、怖いさ。それでも恐怖をただ純粋に感じるほど、成長してないなんてわけないだろ?自分はあれからいくつもの恐怖を味わってきたと思っているのだ。ふっと息を吸い適当に言葉を発する。ポケットから出した拳銃をぼんやりと眺め相手に拳銃を向けるふりをするが、すぐに下げ引き金の穴を指にはめ、くるくると回しそれを見つめる。自分の実力をわかってるが故、無謀に真っ当にあたりに行くことなどできないのだ。嗚呼、納得したさ。この不快感のわけを教えてくれてもはや感謝したいほどだ。だが、ぺこりと頭をさげそっと相手の表情を見る。そこには首に糸を巻きつけようとする相手が。あせらない。びっくりもしない。ただ、謝罪の言葉を浮かべ、柄にも会わずにっこりほほ笑んだ。これが精いっぱいの誠意。PL/ものすっごく返事が遅れてしまって申し訳ございません。Night様の性格が本当に大好きです^^いつか、常夏へ…!!)

178零(gaol/幹部) ◆BMgkDp1egc:2012/01/01(日) 20:13:41
>>174T様(PL/お帰りなさい^^。私も会えたことに本当にうれしいばかりです。零も戸惑いながらも、sin様の御帰りを心からお待ちしておりました。どうかまた零の事をよろしくお願いします。)
(空はそれでも青かった。すごく前に見た本にこんなセリフが書いてあった気がする。Gaolにきて数年。自分はAYにいたころよりどこか成長していた。最初はものすごく戸惑ったものだったが、殺人以外に好きな物が増えた。嫌いだった読書が好きになった。もともと色々な知識を得るのが好きだった為、読書をすることは知識を増やすことに不満は無かった。だから、気がつけば自分はほんの虫になっていて、自室にもいくつかの本があった。その本の中にあった物に「死者蘇生」という言葉を目にしたのはいつのことだろうか。死者を生き返らせる。そんな事馬鹿らしい事なのに。目をひいたのは確かなことだ。だから、ある書類を目にしたとき一瞬心が泣きだしたのさ。しんだはずの彼が生きているのだ。いや、彼らしい人間がAY地区で目撃されたって書かれていた。どうして?どうしていきているのだ。飛び降りた。そう聞いたとき、命は無いと思った。それでも彼が生きているのは死者蘇生をしたのだろうか。その答えを探しにまた自分の故郷へと足を進める。嗚呼、歩きなれている土地を歩くのはどうしてこんなに楽なのだろうか。いつもの悪臭に泣き出しそうな期待感。武器を持ち歩くは、それはこんなにも治安が悪いAY地区での最低限のルール。これが生きたいという事の証。目撃情報を頼りに我武者羅に足を進めてゆく。どうしてこんなに我武者羅になっているのかわからない。それでも…、それでも!見つからない…。嗚呼、他人の言葉なんて信じた自分が馬鹿だったよ。自分の目だけを信じろ、そう言われ続けたのを忘れたのか…、嗚呼、あきらめて本部に戻ろう。その前にお墓参りでも言ってやろうかと、あの高層ビルへと足を進める。空を見ても灰色、地面を見ても斑な黄褐色…。色はどこにもないのだ。時が止まったようだ、ふっと顔をあげたとき…、どこかで見たことであるような髪の色。体つき…、瞳の色。あの姿は…。そっと目を閉じる。あふれだしそうな感情。目で見たことさえ信用していいのかわからない。信用…してもいいのか。泣きそうだ。一歩、また一歩歩く。手が震え涙が出そうだ。信じたい、それでも手には拳銃を持ち震えた声で問いかけた)
……お前は…だれ、だ…?

(PL/あけましておめでとうございます^^正月になりやっと時間ができたので返レスしますね^^今年も皆様よろしくお願いします。連レス失礼しました;)

179T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/01/01(日) 23:51:20
>>178 gaolの幹部(零)

――――ひっ……!?く……来るな、来るなよ!それ以上近付くなぁっ!!
(はぁ、と吐いた息が虚空に消えていく。例えばそう、気温の低い場所で吐き出した息が白く濁って消えていくみたいに、自分も消えてしまえばよかった。何でこんな風に思うのかは分からなかった。自分が何かを憎んでいたことは分かっている。自分が何かを望んでいたことは知っている。しかしそれには“何故”という部分が綺麗に抜けているのだ。だから実質的には何も分かっていないのと、知らないのと変わらない。パーカーの中で滅茶苦茶になっているらしい短髪を整えようと一度フードを取る。手櫛で軽く整える程度だったがそれでも我慢できる程度まで整えてフードを被り直そうとした。――が、フードを摘んだ手の動きが止まる。じゃりっ、と小石と砂にまみれた地面を踏み締める音が聞こえたのだ。思わず大袈裟なくらいに肩を跳ねさせて顔を上げる。が、顔にかかったままの前髪が良い具合に自分の視界を遮って、自分に近付いてきて居るであろう人間が誰なのかは全く理解できなかった。それに、もし少女の姿を見たとしてもこの男は恐らく彼女が誰なのか、全く理解しなかっただろう。否、できないと言えば正しいか。だからそう、男がその足音に悲鳴を上げて後ずさろうとして自分の背中に刺さる瓦礫の角の感触に動きを止め、そのまま傍にあった錆び付いた鉄パイプを持っても不思議ではないのだ。後ずさろうとしたお陰で自分の顔にかかっていた前髪が顔の横で落ち着く。そのお陰でようやっと見れた人影に最早筋肉が衰えて細くなった両手で持った鉄パイプを少女へと向ける。その姿は確かに自分がAY地区の住人達から教えて貰ったgaolの幹部である人物と合致する。だから、こわい。だからにげたい。でもにげない。にげられない。しかしまあ、その手も身体も到底武器になりそうにない鉄パイプでさえ、かたかたと震えている。怯えか恐怖かはたまた別の感情か、歯の根が合わないくらい怯えているくせに、その場から立ち上がり背を向けて逃げ出そうとする事なく微かに上擦った声で叫ぶ。だから、彼女の唇から零れた確かな震えを含む声すら男は聞き届けることが出来なかった。恐らくgaolの人間であろう彼女が自分に干渉してきたら、今の“T”がどうにかなってしまうような気がして。)
(p.おかえりなさい、と言っていただけて嬉しいです。ただいま……でしょうかね、ただいまです。何か記憶無くしたらただの腰抜けと化していますが、こちらこそこれからもよろしくお願いします><)

180零(gaol/幹部) ◆BMgkDp1egc:2012/01/02(月) 23:56:50
>>179 T(PL/改めてよろしくお願いします!ですね^^戸惑いながらもどうしようもない零ですが、少しずつTさんと馴染める様ガンバってもらいます←)
人、違いか…。すまねぇな。怖がらせるつもりはなかったんだ。ンで、おにーさんはこんな所でそんな武器で何してんの?自殺行為?それとも、俺を倒すにはそれで十分、と?
(灰色の猫のような瞳をぱっちりと開ける。自分を見て怖がる相手を足先から頭をかけて飲み込む様に威嚇する様に見つめる。例えば、彼が生きていたとして、自分を怖がるのだろうか。こんなに小さく非力な少女の事を見て震えるのだろうか。否、これは少女を見る様な瞳では無く、幹部になってから向けられる様になった瞳。なら、人違い。ふぅっと緊張感とおさらばして肩を下ろす。探した彼は死んだ。それでいいじゃないか。人違いにしては似すぎてる彼に背を向け、瓦礫に腰かける。相変わらずお尻の痛い瓦礫だ。震える相手を尻目にポケットからタバコを取りだし、くわえ火を付ける。ゆったりとした速さの煙りは灰色の空に消えてゆく。さぁ、一息ついた所で質問タイム。どうしてこんな所に君はいるんだ。自分の経験上では此処で、そんな武器で生きている事が信じられないのだ。何故なら此処はAY地区、顔が売れている奴なら兎も角、あんたみたいなやつ、見たことない。そんな奴が此処居たら昔の俺ならすぐに殴りかかっていたさ。理由は簡単、暇つぶしに。それか、腹いせ。そんな場所さ。ぷわっと息を吐き出し、煙草を持った手で灰を落とし、灰色の瞳で睨みつけた。甘い考えは嫌いなんだ)

181T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/01/03(火) 02:06:25
>>180 gaolの幹部(零)

…………っ……?……な、そんな、そんな事、オレが知りたい……。
(自分に注がれる鋭い視線。まるで自分を品定めするような、それでいて射抜くような、そんな瞳に耐えきれず顔を背けた。さらりとシャンパンゴールドの髪が揺れて垂れる。今までどんな時でも目深に被っていたフードをあっさりと不用意に脱いでしまうからこんな事になるんだ、ああ、でも、これでしねるならいいかなあ。今の自分が過去の自分という得体の知れない誰かに書き換えられるのも嫌だ。でも、このまま記憶を失って生きていくのも嫌だ。そんなでもでもだってのループに終止符を打ってくれるなら――そう思っていたのに、かけられた言葉は謝罪の言葉。更には怖がらせるつもりはなかった、だなんて言われて、がたがたと言い様のない恐怖に震えていた自分の身体が徐々に落ち着いていくように感じていた。身体の震えも、声帯が痺れたような感覚も、ゆっくりとだが薄れていく。彼女が自分に背を向けて腰掛けたときには荒くなっていた呼吸だって普段通りに戻っていた。鼻腔を擽る煙草の匂い。特に好きでも嫌いでもないそれに意識を払うくらいの余裕は出てきたところで、聞こえてきたのは自分への問い。どうしてこんな所にいるのか、と問われても分からない。何せ足が勝手にこの場へと動くのだ、何のアテもなく歩いていれば気付いたときにはこのビルの前。自分は何がしたいのか、どうしてここにいるのか。そんなことは自分が知りたい、と、彼女が知るわけがないだろうにそう口にした。恐る恐る鉄パイプから片手を離して、その手でフードを摘んで目深に被る。見慣れたAY地区の景色が少しでも狭まったことに漸く安心できた。が、すぐに言われた言葉にぞくりと背筋に寒気が走る。煙草の灰を落とす少女はgaolの幹部だ、錆び付いた鉄パイプ一本では到底敵わないだろう。でも、背筋が凍るその感覚は嫌なものではない。寧ろ、恐怖とは対極にあるような――それが歓喜である事にも、自分の唇から零れた呟きにも、男は気付かなかった。)
――オマエは、オレを殺してくれるのか?
(p.零ちゃんごめんね腰抜けになっちゃって…!← Tはいつになったら思い出すんでしょうかね、早く思い出せばいいのにry 改めて、こちらこそよろしくお願いします!)

182零(gaol/幹部) ◆BMgkDp1egc:2012/01/04(水) 23:08:59
>>181T(PL/弱いTさんも大好きです!零は少しずつ気付いてきてる様です。少し会わないうちに幼児化してますね;;)
(怖がられる事なんて慣れていたさ。だが、目の前の男は探していた彼と同じ目をして怖がるのだ。まったく嫌になる。リラックスの為に煙草を吸っていたと言うのに、イライラは収まらず、灰だけが増えてゆく。そして、また一本、フードを被り視界を狭くする彼を尻目に吸い始める。こんなにも住み慣れた街。人が生まれ死にゆく、街。それはどこにいても同じはずなのに。何に、こんな少女相手に怖がるのだ。手に持つ、拳銃?マシンガン?こんなひ弱な腕簡単に折れてしまうんのに。どんなに空を仰いでも空は灰色で、緑なんてなくて、希望も無い。それでも色を見つけ出した気がしたのはやっぱり過去の事だったのか。はぁっと大きなため息をついても現実は変わらずただ、光が見えないだけ。一瞬、相手が自分に殺される事を望んでいる様な気がした。シャンパンゴールドの髪を持つ男、嗚呼、そんな目で見ないでくれよ。君が望むなら、終わらせてあげようか。瓦礫から飛び降り、ポケットの中、シルバーのお気に入りの拳銃を取り出す。スローモーション。そう言うのが、正しいのだろう。ゆっくりゆっくりと重い引き金を引く。耳に響く叫び声様な甲高い音が耳を襲う。弾劾は、相手のすぐ横を通り過ぎ、後ろの瓦礫へとアタックした。猫の様な瞳は、何も移さず、朧気に相手を見つめていた。何故、こんなに悲しくなるのだ。泣きたくなるのだ。自分でもびっくりさ、この距離で外すなんて、いや。外したなんて。そして、気がつけば拳銃を下ろし、小さく呟く言葉はまた予想外の事であった。ぽたりと落ちるそれが何か理解するのはまた次の事。)
―――撃てねぇよ…っ…お前は…お前は……!あいつじゃない…の…か?

183T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/01/05(木) 05:32:07
(p.PSPのカラーにあるシャンパンゴールドが気になる今日この頃……返レスさせて頂きますね。)

>>182 gaolの幹部(零)

(二本目の煙草を吸い始める彼女の姿が視界の端をちらついたが、それを気にする余裕もなかった。自分が吐き出した言葉の意味を自分で理解したのは、何て事はない。数秒後だった。先程までは彼女に撃たれる事に恐怖していたのに、今は彼女に撃たれる事を望んでいる。さて、これは“オレ”が望んだんだろうか?それとも、“オレ”が望んだんだろうか?どっちだろう。どっちでもいいや。前髪と黒いフードの隙間から緑の瞳を覗かせて、自分に向けられた銃口を見つめた。その銃口から放たれた鉛玉が貫くのは、眉間だろうか。頭蓋だろうか。左胸だろうか。どこでもいい、終わるならどこでもいい。緩慢な速度で引き金が引かれていくのを見つめて――響いた銃声が思っていたよりも大きかったことに思わず反射的に目を閉じていた。だが本来自分に訪れるべき痛みも、死ぬ感覚も何もない。だってそう、耳元で聞こえた音で分かっていた。彼女の撃った銃弾が背後の瓦礫へと被弾したことを。ぱらり、砕けた瓦礫が落ちる音を聞きながら、閉じていた瞳を開く。今まで恐怖に強張ったりしていた男の表情は信じられないと言いたげなそれで、悔しげにぎりっ、と歯噛みした。彼女の鋭い猫のような眼が此方を見ていても、彼女が拳銃を下ろしても。彼は今までのか細い声とは違い、まるで以前のように、そう、以前の自分のように声を張り上げていた。)
――――何でだ、何で殺してくれないんだ!一思いに殺してくれよ!此処から飛び降りたって死ねなかったんだ、オマエが殺してくれなきゃオレはいつまで経っても死に損ないのままじゃないか!!
(あまりにも勝手で残酷な言い分だった。彼女がここに来たのは偶然で、自分がここに来たのも偶然で(とはいえ気付けばここに向かっているのだから偶然とは言いづらいかも知れないが)、そして自分が今死にたがっているのも偶然で、彼女が自分を確実に殺せる武器を持っていたのも、恐らく偶然なのだから。それなのに、Tとしては初めて出会った相手に対してはあまりにも横暴な文句だった。激しく頭を振る内、いつかフードも取れて顔も髪も露わになっていた。顔を歪めて髪を振り乱し、手に持っていた鉄パイプを適当に放り投げて。やっと死ねると思った。でも死ねなかった。殺しては貰えなかった。いつだったかこのビルから飛び降りたとき、死のうとしたとき、自分の頭部に刻まれた醜い傷痕がズキズキと痛みを訴えているような錯覚に陥る。銃声による耳鳴りが未だ続いていたが、それを気にする事もなく淀んだ緑で彼女を見る。そして彼女の唇から零れた言葉と地面に落ちるそれを見て、か細く声を漏らせば自分の顔を両手で覆う。少しは頭が冷えたのか、つい数分前彼女と出会ったときのように荒い呼吸を繰り返しながら思う。誰のことだろうか、彼女が言う“あいつ”とは。だって自分は――誰だろう?それすら分からなかった。)
……誰、誰だよ、オレはそんな奴知らない!オレは、“オレは悪くない”!!
(p.弱いというか何というか情けないですな(;´Д`)ウヘェ ほんと死にたがりすぎて申し訳ないです……orz 幼児化……だと……! 煙草吸ってる零ちゃんが格好良すぎてTより自分がつらいです←)

184零(gaol/幹部) ◆BMgkDp1egc:2012/01/06(金) 15:24:59
>>183 T(p/ヘタレなTさんもすry零が差し出した手は遠慮なくぺいっしてあげて下さいね!全く未成年がタバコなんて←)
―――死にたいなら、俺じゃなくてもいいだろが!他をあたれや…!
(人を殺めるのが嫌だと感じたのは久しぶりだった。幼い頃、物理的に引き金が重いと感じた事があったが、今は感情的に引き金が重い。引き金を引けば彼が望む事を全て叶えてやれるのに。もう一度拳銃を構え様と力を加えようとするが、腕は震えるだけで、思い通りに動いてはくれない。どうしてこんなに嫌がるのだ!ただ、目の前にいる男を殺める事など至極簡単な事なのに。耳に付くような大声を出し自分を攻める男。自分はこんなに苦しんでいるのに、あんたは呑気だな。唇を強く噛み締め、顔をあげ雫が零れ落ちる瞳を気にせずまた相手を見つめる。何度見ても似ている、シャンパンゴールドの髪。瞳の色、一つ一つが嫌になる。嗚呼、嫌だ。思わずでた言葉は懸念の言葉。似ているならば、せめて、せめて。自分の居ない所で死んでくれ。また追いかけるのはつらいのだ。だが、緑色の瞳がこちらを見つめまた叫んだ時、体中の水分が逆流した様な気分になった。彼は昔の彼が良く言っていた口癖をまた同じ口調で言うのだから。ぱちくりぱちくり。瞳を何度も上下させる。やっぱりそうじゃないか。間違ってないじゃないか。お前は俺が探していた彼で…。嗚呼、また泣きそうだ。心が叫ぶんだ。君は自分を忘れているかもしれないが、自分は自分を探していたのだ。)
―――sin…。お前は…sinで…タナトス…だ。
(口にしてはあなたを壊してしまうかもしれない。あなたが死んだ理由を知っていたから。それでも…。拳銃を捨て、ゆっくりと足を進める。涙は止まらない。嬉しい、寂しい、悲しい。沢山の思いが交差する。そっと相手の近くにゆけば小さく声を出した。自分が良く知る人物の名前、そして、一度資料でみた昔の名前。全て知ってたさ。それでも過去は忘れてはならない。ゆっくり手を差し出す、灰色の瞳は相手みつめ。この手を拒まれてもいい、ただ、願わくば…)

185T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/01/07(土) 06:23:36
>>184 gaolの幹部(零)

(彼女は言う。殺して欲しいなら他を当たれと。確かにその意見は尤もだ。何も彼女に殺して貰わなくとも、他の奴を見付ければいい。例えばgaolの人間ならば人を殺すことに躊躇は覚えないだろう。例えばbehyの人間ならば自分がgaolに居たであろう事を告げれば殺してくれるだろう。恐らく自分は記憶を失う以前どちらかの組織に居たのだろうが――それもどうでもいい。今男の中にはただ行き場をなくした感情だけが渦巻いていた。視界を遮る邪魔な前髪を払う事もせず、彼女の言葉にぎりっと奥歯を噛み締めて服の裾を掴む。「オレは悪くない」。そう腹の底から叫んだ途端に微かに聞こえてきたちゃり、という音は恐らく黒革の紐に付けられたネームプレートが滑る音。手首に感じる金属の冷たさに軽く身を強張らせて、荒い呼吸を繰り返していれば彼女はただ此方を見つめていて。――ああ、何故だろうか。何だかとても懐かしい気がする。懐かしい気がした。しかしその唇から零れた言葉に大袈裟なほどに肩が跳ねる。その表情は先程までの怒りやらどうしようもない感情ではなく、最初彼女に出会ったときのようなもので塗り潰されていた。がしゃん、という耳障りな音は拳銃が堕ちた音。その音にすら過剰に反応して後ずさる。こわい、じぶんがなくなるのが。)
シ、ン……?し……知ら、ない、そんな奴知らない!オレはタナトスなんかじゃない!
(シン、と、自分の名すら忘れた男はその名を呟く。それと同時にぞくりと背筋が粟立って、その嫌な感覚に思わずえづきそうになった。自分の頭に刻まれた傷痕が錯覚じゃなく、本気で痛む。今までは銃声の所為だと思っていた耳鳴りだって大きくなっていくだけ。知らない、と大声で叫んで、男は両手で耳を塞ぐ。それでもやまない自分の頭の中で鳴り響く耳鳴り――否。誰かが自分を呼ぶ声に喚く。自分は死の神の名を冠した男なんかじゃないと。自分に近付いてくる彼女の足音が本当に少しだけ聞こえてきて、恐る恐るそちらに眼を向ける。ぐしゃぐしゃになった髪が邪魔だったが、それでも彼女が自分に手を伸ばしてくれたのだということは理解できた。彼女の灰色の瞳は真っ直ぐに自分を視ていたから。心臓の鼓動が早鐘のように鳴り響く中、自分に差し出された手を見つめる。……この手を取ってもいいんだろうか。彼女の言う“シン”でも“タナトス”でもない“自分が”。ゆっくりと左手を挙げる。今までは髪を結ぶ為に使っていた黒革の紐とそれについたネームプレートがずるりと白いシャツと黒いパーカーの袖から顔を覗かせる。錆に覆われたそこに刻まれていたのは確かに、彼の名前であったというのに。)
(p.ヘタレすぎて役に立ちませんよ!← 本体もTも零ちゃんの手を払い除けるなんて出来ないわっ! 全く全くwでもそんな零ちゃんに自分は惹かれたのです……!)

186T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/01/07(土) 17:20:29
(p.ギャーッ!!起きて見直したらかなりの修正点を発見してしまった……!申し訳ないのですがsageで修正したものを投稿させて頂きます。すみませんでした……)

>>184 gaolの幹部(零)

(彼女は言う。殺して欲しいなら他を当たれと。確かにその意見は尤もだ。何も彼女に殺して貰わなくとも、他の奴を見付ければいい。例えばgaolの人間ならば人を殺すことに躊躇は覚えないだろう。例えばbehyの人間ならば自分がgaolに居たであろう事を告げれば殺してくれるだろう。恐らく自分は記憶を失う以前どちらかの組織に居たのだろうが――それもどうでもいい。今男の中にはただ行き場をなくした感情だけが渦巻いていた。視界を遮る邪魔な前髪を払う事もせず、彼女の言葉にぎりっと奥歯を噛み締めて服の裾を掴む。「オレは悪くない」。そう腹の底から叫んだ途端に微かに聞こえてきたちゃり、という音は恐らく黒革の紐に付けられたネームプレートが滑る音。手首に感じる金属の冷たさに軽く身を強張らせて、荒い呼吸を繰り返していれば彼女はただ此方を見つめていて。――ああ、何故だろうか。何だかとても懐かしい気がする。懐かしい気がした。しかしその唇から零れた言葉に大袈裟なほどに肩が跳ねる。その表情は先程までの怒りやらどうしようもない感情ではなく、最初彼女に出会ったときのようなもので塗り潰されていた。がしゃん、という耳障りな音は拳銃が堕ちた音。その音にすら過剰に反応して後ずさる。こわい、じぶんがなくなるのが。)
シ、ン……?し……知ら、ない、そんな奴知らない!オレはタナトスなんかじゃない!
(シン、と、自分の名すら忘れた男はその名を呟く。それと同時にぞくりと背筋が粟立って、その嫌な感覚に思わずえづきそうになった。自分の頭に刻まれた傷痕が錯覚じゃなく、本気で痛む。今までは銃声の所為だと思っていた耳鳴りだって大きくなっていくだけ。知らない、と大声で叫んで、男は両手で耳を塞ぐ。それでもやまない自分の頭の中で鳴り響く耳鳴り――否。誰かが自分を呼ぶ声に喚く。自分は死の神の名を冠した男なんかじゃないと。自分に近付いてくる彼女の足音が本当に少しだけ聞こえてきて、恐る恐るそちらに眼を向ける。ぐしゃぐしゃになった髪が邪魔だったが、それでも彼女が自分に手を伸ばしてくれたのだということは理解できた。彼女の灰色の瞳は真っ直ぐに自分を視ていたから。それでも、彼女の瞳からは涙が零れていて。ああ、何で自分を見て泣いているんだ。何で赤の他人のオレの事で泣いているんだ。心臓の鼓動が早鐘のように鳴り響く中、自分に差し出された手を見つめる。……この手を取ってもいいんだろうか。彼女の言う“シン”でも“タナトス”でもない“自分が”。ゆっくりと左手を挙げる。今までは髪を結ぶ為に使っていた黒革の紐とそれについたネームプレートがずるりと白いシャツと黒いパーカーの袖から顔を覗かせる。錆に覆われたそこに刻まれていたのは確かに、彼の名前であったというのに。)
(p.ヘタレすぎて役に立ちませんよ!← 本体もTも零ちゃんの手を払い除けるなんて出来ないわっ! 全く全くwでもそんな零ちゃんに自分は惹かれたのです……!)

187Night(gaol部下) ◆EDXn5p99tw:2012/01/11(水) 15:00:06
(Pl:今更ですがあけましておめでとうございます、お久しぶりです。暫く来れず申し訳ありませんでした。少しずつですが返レス&絡んでいきたいと思います)

>>177零様(Pl:こちらこそお久しぶりです!零様に久々に会えて本体大歓喜です!← 改めて宜しくお願いします!^^)
……フフ、一度は命を狙ったというのに悪い奴ではない…とは。甘いのか寛容なのか…。
……取り乱してしまい申し訳ございませんでした。零様が謝る事はございません、寧ろあの日貴方様を狙おうとした私が悪いのです。
(仲間に我が身を売られるぐらいなら直ぐさま命を絶つ――…その覚悟で首にワイヤーを巻き付けている。少しでも力を入れて腕を動かせばこの頭と体は簡単に離ればなれとなり、体は冷たき骸となるだろう。さぁ相手が発する言葉は、そう待っていれば返ってきたのは自分が予想もしなかった言葉。相手は自分を売り渡すような事をしなかった、そのうえ上手い塩ラーメンを作る奴に悪い奴は居ないと来たものだ。一瞬ぽかんとした顔をすればすぐに小さく笑う、普通ならば自分の命を狙った者など許すはずがないというのに…相手は甘いのか寛容なのか、悲しげな表情を浮かべたかと思えばすぐに殺人鬼の顔から普段の執事の表情へと戻る。ワイヤーを首から外し仕舞えば相手の誠意の笑顔と謝罪を見て急いで相手の元へと駆け寄る。そして相手の足下で跪けば自分も謝罪をした、あの日貴方様を狙ってしまった殺人鬼としてそして仕える執事として。)

>>174T様(Pl:お久しぶりです、そしてお帰りなさい!再び会えた事に大歓喜です…!また宜しくお願いします!^^)
(かの報告を聞いた時我が耳を疑った。彼はあの方は既にこの世に存在しないと思っていたのに、もう二度と会う事も仕える事も無くなってしまったと思っていたのに。クシャリと手の中で報告書を握りしめれば、報告してきた者も無視し外へと無意識のうちに飛び出していた。どこで目撃されたなど最早覚えていない、いやあの方が生きているという歓喜で遠く思い出せなくなってしまった。そのせいもあったのか探しても探してもあの方は見つからない、見つけて組織に連れて行けば他の主達も喜ぶだろうしあの方も喜ぶ。変わらない空変わらない風景を何時間も探して、最早あの報告も勘違いの報告だったのだろうと諦めて帰ろうとした時その姿を見つけた。その姿は余りにもあの方と酷似していてだがそれにしては――…あまりにも変わりすぎている。外見ではない中身があまりにも…。ゆっくりと相手の元へと歩み寄れば威圧感を発しながらも丁寧に問うた、貴方はgaolにいた「あの方」なのかと)
お答えくださいませ…貴方は何者なのですか

188T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/01/12(木) 19:44:13
(p.お久しぶりですー!再び出戻ったというか生き返ったというか、またこのスレに参加させて頂いておりますシン本体です>< 自分もまたNight様と絡めると思うと嬉しいです、これからもよろしくお願いします!)
>>197 gaolの奴(Night)

(からから、と瓦礫の上を擦りながら鉄パイプを引き寄せて、錆び付いたそれを両手で握る。ひんやりとした金属の冷たさに自分の思考が落ち着いていくような気がして、ふぅ、と息を吐いた。胸の中にどろどろと凝り固まる感情がうざったくて、いっそのこと胸をズッタズタに切り開いて取り出したくなる。当然精神的な物なぞ肉体に手を突っ込んで引き摺り出すわけにはいかないのだが――目深にフードを被ったままで曇天の空を見上げて淀みきった緑眼を細めた。銃声も剣劇の音も何も聞こえない。聞こえるのは自分の呼吸音と静寂の所為で明確になる耳鳴りだけ。ああ、心地良い。これほどの静寂は逆に自分を無心にしてくれる。自分が何者かも考えずに居られる。自分は誰なのか、という自らのアイデンティティとレゾンデートルに関わる部分から逃げ出して男はただ怠惰に時間を浪費していく。あれから数ヶ月ほど、奇跡的ながらも助かった男はAY地区で過ごしていた。人と関わっていた。生きていた。その間に培われた“T”という一人の男としての自我を潰したくはない――だなんて。自分は誰か、そう思う度に泣き出したくなるくらいに悩んでいる癖に、それを手に入れることを拒む。自嘲気味にはは、と乾いた笑い声を零したのとほぼ同時に自分の背後から聞こえてくる微かな足音。ゆっくりとしたそれが静寂を破り捨てる。その途端にどくん、と心臓が跳ね上がって。瓦礫に隠れるようにしているとはいえ、相手の気配からしてこちらに気付いていないとは思えない。恐る恐る、まるで大人の部屋の中を覗き込む子供のように瓦礫から上半身を覗かせる。鉄パイプを持つ手から片手を離し、その手で身体を支えながら見てみればそこにいた執事然とした男。その威圧感にこの場から逃げ出したい衝動に駆られながらも、途端に乾ききった喉の奥から声を絞り出した。威圧感は痛いほど感じるが、彼の丁寧な物腰に妙に安堵を抱いてしまったからか。)
…………どういう、意味だよ。

189T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/01/15(日) 16:30:46
(p.す、すみません、今>>188の自分のレスを見直したらどう考えても可笑しいぞという点が幾つも見当たりまして……!絶対見つかってるのにまだ隠れてる気でいたよ馬鹿ー!; Night様申し訳ありません、今から書き直そうと思いますので返レスはもう少しお待ち下さい。手間を掛けさせてしまい申し訳ないです……;;)

190T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/01/15(日) 18:39:49
(p.それでは修正した返レスを投稿させて頂きますね。Night様本当に申し訳ありません……;)

>>187 gaolの奴(Night)

(からから、と瓦礫の上を擦りながら鉄パイプを引き寄せて、錆び付いたそれを両手で握る。ひんやりとした金属の冷たさに自分の思考が落ち着いていくような気がして、ふぅ、と息を吐いた。胸の中にどろどろと凝り固まる感情がうざったくて、いっそのこと胸をズッタズタに切り開いて取り出したくなる。当然精神的な物なぞ肉体に手を突っ込んで引き摺り出すわけにはいかないのだが――目深にフードを被ったままで曇天の空を見上げて淀みきった緑眼を細めた。銃声も剣劇の音も何も聞こえない。聞こえるのは自分の呼吸音と静寂の所為で明確になる耳鳴りだけ。ああ、心地良い。これほどの静寂は逆に自分を無心にしてくれる。自分が何者かも考えずに居られる。自分は誰なのか、という自らのアイデンティティとレゾンデートルに関わる部分から逃げ出して男はただ怠惰に時間を浪費していく。あれから数ヶ月ほど、奇跡的ながらも助かった男はAY地区で過ごしていた。人と関わっていた。生きていた。その間に培われた“T”という一人の男としての自我を潰したくはない――だなんて。自分は誰か、そう思う度に泣き出したくなるくらいに悩んでいる癖に、それを手に入れることを拒む。自嘲気味にはは、と乾いた笑い声を零して重い腰を上げた。がりがり、と錆び付いた鉄パイプの先端で瓦礫を擦って、とん、と軽く瓦礫を蹴って地面へと降りる。そろそろ帰ろう。何せ今は死に損ないの自分を拾った物好きがいるAY地区の家に居候している状態だ、あまり出歩きすぎても何だろう。それにこうして出歩けば出歩くほど、自分を知って居るであろうbehy或いはgaolの人間と接触する確率が高くなると言うわけで。それだけは何とかして避けたいと考えていた。力なくだらりと下げた手に持った鉄パイプを引き摺って歩いている所為で自分の歩いた後には足跡の他細い線が描かれていたが、それを気にすることもない。自分の足音と鉄パイプを引き摺る音だけが響く中、不意に自分に歩み寄ってくる誰かの足音を聞いた。今まで生気もなくふらふらと歩いていたとは思えないほど俊敏に顔を上げ、自分に向けて威圧感を発する相手を見る。知らず知らずの内に足が震えていたが、それにも気付かない。その威圧感にこの場から逃げ出したい衝動に駆られながらも、途端に乾ききった喉の奥から声を絞り出した。威圧感は痛いほど感じるが、彼の丁寧な物腰に妙に安堵を抱いてしまったからか。)
…………どういう、意味だよ。
(p.修正した返レスです。今回は申し訳ありませんでした。今後こういうことがないように努力致しますので、これからもよろしくお願いします;)

191Ivan=Plehve(behy/幹部) ◆SgjwAoNrko:2012/01/16(月) 16:28:31
名前:Ivan=Plehve(イヴァン=プレーヴェ)
年齢:40歳
性別:男
性格:何事に対しても異常に冷静で自らが死ぬ時でも恐らく冷静に死んでいく過程を観察するであろう程。無表情が多いが他の表情がない訳ではない。ボスになりたいなどの出世欲や権力欲は皆無で幹部という地位にも興味がない、ただ仕事に生きていたら幹部になっただけらしい。ボスに対しても忠義があるのかないのか分からずただ言い渡される仕事を冷静にこなすだけ。gaolの人間もただ仕事の相手と言うだけで特別な感情を抱くことがあまり無いが生まれ故郷や自分の生き方などを否定や馬鹿にされると憤怒の感情を出す。しかしその憤慨の感情も最近では滅多に見せる事もなくなり、仲間曰く「氷のようになった」らしい。外見に反し動物好きだったりする。恥ずかしいという感情を持っていないのか恥ずかしいことも平気で言え、鈍感なのか天然なのかわからないが仕事では良く気づくのにプライベートとなると敵の気配や殺気以外、人の感情や色恋沙汰など全く持って気づかない。一応多少の冗談や我が儘も言ったりする。
容姿:髪型はショートでストレートの薄い色の金髪できちっとしたオールバック。前髪は丁度目に掛かる長さ。鋭くやや三白眼な瞳はアクアマリン色(碧色)である。肌は色白なほうで体は結構鍛えている。普段はこちらのほうが逆に動きやすいと白色か黒色のシャツに蒼色か灰色のネクタイに黒色スーツ。偶に黒色の軍服を黒色のブーツと一緒に着ることがあるが大体はスーツに革靴。左腕に革の腕時計をしている。
役柄:behy幹部
備考:一人称は主に「私」。二人称は「貴様」一応ボスには「貴方」。口調はボス相手でも変わらない。使用武器は自動小銃だったり拳銃だったりと距離や数相手によって変えるが、至近距離では体術。幹部内では珍しく良家出身ではなくAY地区出身。AYで何十年か生活した後両親の故郷である北の国へ、そしてbehyに入った。gaolのシンがbehyに居た時気まぐれにチョーカーを渡した張本人。以前よりも感情表現が薄くなり彼と話す人殆どが「感情や心が凍てついているみたい」と感じる程らしい。体温は生まれつき低く手も冷たい

(Pl:ええー…覚えてる方いらっしゃるでしょうか?お久しぶりです。久しぶりに懐かしいスレが上がっておりまた参加したいという気持ちが沸き上がったので、PFに変更を少し加えて再び参加する事に致しました。トリップは違うと思いますが本人です。また後ほど絡み文&絡みに行きたいと思いますので宜しくお願いします。では今は失礼致します)

192 ◆SCNMPG.Vj.:2012/01/17(火) 19:45:58
(/behyの幹部を頂いてもいいでしょうか?)

193 ◆/Oucn1qs.o:2012/01/18(水) 20:32:35
(PL/皆さん、こんにちは。あけましておめでとうございます。そしてお久しぶりです。長い間顔を出すことが出来ず、申し訳ございません。
さて、久しぶりに顔を出して一発にこんなの言うなよって言う方もいるかもしれませんが、そろそろキャラリセを実施しようかなぁっと思います。
今回のキャラリセの対象は、
PFを提示して誰とも絡んでいない方とさせて頂きます。今日から25日までの間にご連絡が無ければ、キャラリセとさせて頂きます。)

>>192
(PF/はい、どうぞ^^素敵なPFをお待ちしております!)

194 ◆SCNMPG.Vj.:2012/01/19(木) 19:46:22
プロフィール
名前:Alberto=Cannavaro(アルベルト=カンナヴァーロ)
年齢:26歳
性別:男
性格:ビビりでヘタレな努力家。ただ家柄だけで入る事になったbehyで自分に与えられた仕事を一生懸命に処理している。力を振りかざす事を好まず、常に低姿勢で相手の様子を窺っているが言いなりになるような事はなく、自分の考えを持ち物事を平等に見つめる。自分を縛るものを疎ましく思いながらも全てを切り捨てて逃げ出す事が出来ないのは臆病さか優しさか、それとも甘さか。幹部という責任の重さと周囲から向けられる視線に精神疲労気味。おまけに方向音痴である為、日々疲労困憊している。一人称「俺」二人称「君」「貴方/貴女」「〜さん」
容姿:身長176cm痩せ型。プラチナの髪は襟足だけが腰辺りまで伸ばされ、その他は不揃いに切られている。髪は結っている事もあればそのまま背に流している事もあるが、黒い紐で束ねている事の方が多い。白いシャツにリボンタイ、黒い燕尾服を纏っているが、堅苦しい恰好は好まない。耳にルビーピアスをつけ兄が残した剣を佩いているが、手入れ以外で抜いた試しがない。
役柄:behy幹部
備考:家は古くから続く上級貴族。優秀な兄がbehyにいたが数年前に行方不明になり、その代わりとして組織に放り込まれた。拳銃を持ち、射撃の腕はいい筈なのだが組織内で一番弱いという噂を持つ。最近ある人物の推薦で幹部の地位についたが本人はその理由も知らず、またその人物が誰であるのかも知らない。


(/>>192です。プロフが完成したので提出します。初のヘタレキャラなので…どうなるか分かりませんが、ご検討よろしくお願いします。
また、備考に書かれている息子を幹部に仕立て上げた(?)人を募集します。behy側でもgaol側でも、はたまたATの方でも構いません。失踪した兄設定でも…^q^
理由の方もお任せしますので、もしやってやんよ!という優しい方がいらっしゃいましたら…よろしくお願いします<(_ _)>)

195Leo=Kirsche(gaol/ボス) ◆TNWo85Re4I:2012/01/29(日) 18:59:51
(/あけましておめでとうございます。そして、長らくの不在申し訳ございませんでした。トリップは違うかもしれませんが、本人です。正直、何度もPCを開いてはこの掲示板へと、このスレへと足を運んではいたのですが日が経ちすぎ、書き込むことを避けていました。少しずつ活気を戻している中、また参加したいということは調子がいいかもしれませんが、是非Leoとしてまたこのスレに参加させていただくことは可能でしょうか?参加出来ても出来なくても、再度ここに活気が戻ってくれたらなと思います^^乱文、申し訳ございません)

196T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/01/29(日) 19:11:19
>>195 Leo様
(p.あけましておめでとうございます、そしてお久しぶりです!以前抜けて出戻ってきた参加者でありながらこのような事を言っても良いのか少々不安ですが、またLeo様とお話できるのならば自分としてはまたお話ししたいなあ、と思っています。もしも参加出来てまたお話できるのであればおかえりなさい、と言わせて下さい。こちらこそ乱文でしたが失礼します。Leo様とまた会うことができて嬉しいです。)

197 ◆/Oucn1qs.o:2012/01/30(月) 10:20:47
(PL/こんにちは。少し遅くなりましたが、キャラリセをさせて頂きました。今回は、長い間書き込みが無く、人数制限がされているキャラをリセットしました。主の独断ですみません。以下がキャラ表となっております。)

募集キャラ
gaol
ボス 1人
>>39Leo=Kirsche◆TNWo85Re4I
幹部 5人
>>129-130零◆BMgkDp1egc
その他 (医者、罪を犯した者)無限
>>98Night(gaol部下) ◆EDXn5p99tw

behy
ボス 1人
>>101 Noll=Silvantie(behy/ボス) ◆sUOXLav4ic
幹部 4人
>>194Alberto=Cannavaro◆SCNMPG.Vj.
>>31 Ivan=Plehve◆twUuYEEvFQその他 (元警察官 医療班)無限

AY地区の住人 無限
>>28青いメガホンの女(AY) ◆TGSsACfRq2
>>124吸血鬼 ◆N9KxYC5DPs
>>118ラディン・サーゼルト(AY) ◆QZMwcfDawY
>>171T(AY) ◆KGqWMK2Fbo



>>191 ivan様(PL/見落としていてすいません。お帰りなさい。また帰って来て下さって本当に嬉しいです;;これからまた皆で新しい世界を作っていきましょう^^再度よろしくお願いします。)

>>194
(PL/PF提出ありがとうございます^^へたれキャラにときめいているのは誰でもない主です、それでは絡み文をお待ちしております。)

>>195 LEO様
(PL/あけましておめでとうございます。そして、お帰りなさい。またLEO様が戻って来てくれて心から嬉しく思います。少しの間止まっていた世界も少しずつ参加者様が増えゆっくりと動きだしました。ですので、またLEO様にこの「青空の無い街」と言う世界を動かして欲しく思います。そして最後に戻って来てくれてありがとうございます^^)

198Leo=Kirsche(gaol/ボス) ◆TNWo85Re4I:2012/01/30(月) 23:12:51
>>主様
(/そう言って貰えるとは思っていなかったので、嬉しさと安心さでほっとしています。これからも迷惑などおかけするかも知れませんが、参加させていただいている身として精いっぱい盛り上げていけたらと思います^^これからも宜しくお願いします!)

>>ALL様
(/復帰したてで沢山迷惑かけると思いますが、これからも仲良くしてくださればと思います^^そして、返レスなのですが大分日の経っているので蹴らせていただきます;もし、少しでも、え…と思われましたら遠慮なく申しつけください!)

>>174 T
(/sin、もといT本体さんにまでそう言って貰えたと思うととても嬉しいです。Leoのキャラを掴むのに時間がかかると思いますが、これからも宜しくお願いします><)

(君は今、何処にいるのだろう。何処へいってしまったのだろう。あれから、sinが帰ってくることはなかった。俺の元へ帰ってくることはなかった。書類を見ても、目を逸らしてばかりで、現実から目を背けていた。この灰色の空の元に、君はいるのだろうか。それとも、灰色の空の上へと逝ってしまったのだろうか。それでも、俺は信じない。君がまだ生きているのなら、会えるけれど、死んでしまっては会えないじゃないか。声も、君が消えた理由すらも、何も訊けないじゃないか。昔、弟を殺して以来、弟に似た面影を持っている君をずっと、ずーっと大事にすると決めたはずなのに。君は今、何処にいますか?かれこれ外を歩き回ってはgaolの場所へ戻り、目が覚めればまた探しに行く毎日。今日もその繰り返し。空を見上げても、灰色のどんよりとした空が広がっているだけ。誰だろう、空は青かっただなんて言った人は。そんな面影、これっぽっちもないじゃないか。――そう、これっぽっちも“キミ”の面影なんてないじゃないか。……あれ、俺が探しているのは誰だっけ。弟?それとも、弟に似たsin?誰、だれ、ダレ?風が冷たく吹き抜ける中、薄着で探す。今日も変わらず、探す。歩き疲れ歩みを止めると、ふと瓦礫が目に入った。少し休もう、と瓦礫に向かって歩き出す。ひょっこりと隠れるようにして瓦礫の隙間に居る人影。でも、きっと探している人物ではない。彼がgaolに戻らないということは死か、behyに戻ってしまったかのどちらかかもしれない、と思っていたから。それでも、どこか引っかかる目の前にいる人の姿。もしかしたら、もしかしたらsinなのではないだろうかと微かな希望を抱いてゆっくりと歩を進める。距離を縮めるにつれて、明確になる思い。――やっと、やっと見つけたよ“sin”。彼が死を望んだ理由も、記憶を失ったことも、知らないままなのにね)やっと、会えたね。ずっと、探していたよ。俺が嫌いなら、嫌いな部分を直すよ。気に食わないなら、謝るよ。だから、戻っておいで……戻ってきてよ、ねえ。

199T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/02/01(水) 16:43:53
>>198 gaolのボス(Leo)

(記憶を綺麗さっぱりなくしてから数ヶ月経ってほんの少しだけ分かったが理解できなかったこと。それはつまるところ昔の自分が何をしていたのか、だ。自分を拾ったAY地区の人間曰く、自分は黒い軍服を着ていたらしい。生憎と雨と血に濡れたそれは今や手元にないが、それを聞けば自分はbehyの人間であった気もする。しかし、ならば何故あそこから飛び降りる必要があったのか?それも分からない。それに軍服を着ていた割りには軍人であることを証明するバッジも何もついていなかったという。ならばgaolの一員である気もする。結局そんな感じで、自分がどちらに属しているか全く分からなかったのだ。どちらにも属しているようで、どちらにも属していない。そんな居場所のなさに瓦礫に預けた背に悪寒を感じた。いつか記憶を取り戻したら居るべき場所も分かるのだろうか?そうなったら、今の自分はなくなるのか?訳の分からない思考を何度か繰り返して、目深に被ったフードもそのままに相も変わらず曇りきった空を仰いだ。今にも雨が降り出しそうなくらいに重たい灰色の空に何だか見覚えがあるような気がして、知らず知らずの内に自分の頭部に手をやっていた。最早痛みも何も訴えなくなった頭にそっと触れてふぅ、と息を吐いたとき、どこからか足音が聞こえてきて。びくっ、と大袈裟なまでに肩を跳ねさせて空に向けていた視線を前へと戻す。その時に眼に飛び込んできた人影に淀んだ緑色の眼を見開いて、その場から逃げ出すことも忘れていた。その栗色の髪と立ち姿に目を奪われていれば彼の唇から零れた言葉に息が詰まる。“やっと会えたね”という言葉が引き金になったかのようにがたがたと身体が震える。浅い呼吸を繰り返して、まるで懇願するような言葉に身を強張らせた。彼は自分を知っている。でも、自分は彼を知らない。その“知らない”が“覚えていない”である事にも気付かないまま、頭を押さえていた手で耳を塞いで、震える声を喉奥から絞り出した。彼が戻ってきて欲しいのは、誰だろうか――。ずきん、と頭の傷が痛む気がして、半ば叫ぶように彼の声を拒絶していた。)
や……嫌だ、それ以上言うな、言うなよ!
(p.いえいえ、自分もこうしてまたLeo様とお話できると思うと嬉しいです。改めて、おかえりなさい! これからもまたよろしくお願いしますね!)

200 ◆VGviJddcJg:2012/02/02(木) 11:29:11
behyの幹部を予約したいですが、よろしいでしょうか?

201零(gaol/幹部) ◆BMgkDp1egc:2012/02/17(金) 14:59:58
>>185
そうだ、お前はお前で他の誰でも無いさ。だから、お前は他の誰にでもないお前なんだよ。名前なんてどうでもいい。
(全てを失い、全てを消してしまえば新しい自分に慣れる気がした。新しい人生を作れると信じていたのは何時の事だろうか。一瞬で全てを忘れてしまえば幸せに近づける気がしていた。でもそれは違う。人生は積み重ねていくものなのだ。自分の昔の名を捨てたのは自分と同じさ、あの頃の自分も彼の様にもがいてた?そんな忘れた。もがき苦しむ姿。可愛そうね。この銃で一発解放してやろうか。冷たい灰色の瞳は彼をそう睨みつけるが、拳銃はもう投げ捨ててしまった。相手が上げた右手を思いっきりひっぱりその勢いで脇腹を刺してしまう事も出来る。嗚呼、死神。そう呼ばれた自分を誰か、誰か。拉致された被害者が加害者を好きになる様に、このてを優しくすれば君は、俺をどう思う?優しくしても突き落とすしかできない僕を君はどう思う?助けてあげる事が正義なのか。そう考えてる自分にふっと笑いがこみ上げる。ふっと鼻で笑うと答えの出た問題に回答するように必死に言葉を紡ぐ彼に冷静に言葉を紡ぐ。未来を考えるのは大切な事だが、今思う事をつたえようそれがすべてなのだ。そっと優しく相手の手を握りしめましょう。両手で優しく骨ばんだやせ細ってしまった手さえも愛しく感じるようにそっと。自分を卑下するのはやめて笑って。君がいてくれればそれで、空は明るくなるから。)
――――おかえり、……。
(PL/うわあああ返事が大変遅くなってしまってすいませんorzやっとテストと大会が終わりましたorz長く時間を開けて本当にすいません(;ω;`) !)

>>187night(PL/こちらこそこれからもよろしくお願いします!返事が遅くなってしまってすいません(;ω;`) )
(過去の事などせめても意味ないのなんて当の昔から知っていたよ。ゆっくりゆっくり世界が腐敗して行く中生き残る為には重要な人材は残しておかなければならない。旦那ならそう言って笑うのだろう。それならば、ここで自害などされてはなんとも言えない。それにまだ、自分は彼に教えて貰いたい事が沢山あるのだ。ならばこの判断は適切だろう?っと自画自賛していたのに相手は何か子供を見る様な表情で小さく笑う。その表情に小さく首をかしげる。自分を知っている人間はすこしでも傍にいて欲しいのだ。そう、それが子供で弱さである事にまだ気づいていない。跪く相手に自分も腰を下ろし視線を合わせる。自分が恐れていた彼は今、自分の前に跪く。世界はなんて不思議なのだろうか。時間はなんて不思議なのだろうか。にかっとととがった八重歯をみせ微笑む。もうそんなに落ち込まないでほしいと。伝えるかのようにそしてまた頭によぎった疑問を相手にぶつけた。不思議なのだ。貴方がここに居る事が。)
いや、今回はおあいこって事でいいじゃねぇか?その時生きるための事ならば誰もせめれねぇよ。だからさ、もう自分で命を絶つなんて馬鹿な事やめてくれねぇ?……でもさ、お前なんでgaolで働いてるんだ?お前ならAYでも余裕で一人でいきれるじゃねぇか。

>>198leo様
(PL/おかえりなさい!零ともどもおまちしていました!以前はこちらの絡み文に絡んでいただきましたのでよければ絡み文をお願いしてもいいでしょうか><?我儘なお願いですいません><)

202T(AY) ◆KGqWMK2Fbo:2012/02/19(日) 16:53:34
>>201 gaolの幹部(零)

っ……だ、から、だからっ!オレはオマエの言う誰でも――……っ?
(自分とは違い冷静に言葉を並べる彼女に思わず息が詰まる。自分は自分、名前なんてどうでもいい。彼女の言葉がすとんと胸に落ちて染み渡っていくような気さえして、先程まで紡げていたはずの言葉が一瞬口から発せられなくなる。何かを言おうとした口からただ息を吐き出して、それからもう一度息を吸って言葉を吐いた。そう、自分は自分だ。自分は“T”だ。この少女が言う誰でもない。しかし、そう言い切るには自分の中にある情報があまりにも少なすぎた。自分にあるのはTという名前と読んで良いのか些か疑問に思う単語と、不安と、behyかgaolのどちらかに所属していたであろう推測だけ。そう、自分には「自分は○○だから○○とは違う」と言い切れなどしないのだ。ならば自分は、誰だ?そう考えて、耳を塞いでいた手から力が抜ける。歪んでいた顔だって今では呆然としたものへと変わっていて。――つまるところ、Tという人間もシンという人間も自分から自分が立つ脆い足場を崩してしまう愚者だった。だから、こうして自分から逃げ場を潰してしまう。そして最終的に、一度は自分が拒絶したものに縋りつく。記憶を取り戻したわけでも何でもなく、この男が少女へと手を伸ばしたのはつまり、自己保身からかもしれないのだ。それでも優しく手を包み込まれる感覚に一瞬びくりと手が震える。今まで自分を睨み付けていた灰色の瞳を淀んだ緑色の眼で見返して、自分の手をそっと握り締めてくれる彼女の小さな手に指を絡めるように、手に力を込めた。それがトリガーだったのか、何だったのか。ふと脳裏に一言、言葉が過ぎる。記憶が蘇ったわけではない。ただ、その言葉を彼女に“言わなければならない”という感情が沸き上がる。乱れたシャンパンゴールドの髪を風に撫ぜられるのを感じながら、その感情のままに口を開いた。そのときだけ、彼は戻れていたのかも知れない。)
――――た、だい、ま……零、幹部。
(p.いえいえ、零様もお忙しかったでしょうしお疲れ様です><今の時期はテストや色々な事で忙しくなりますもんね……。それではこの長い時間を埋めたいので零ちゃんに塩ラーメンを献上致しますn(ry)

203零(gaol/幹部) ◆BMgkDp1egc:2012/03/09(金) 23:14:46
>>202T(PL/塩ラーメンありがとうございます><うぅリアルの方の理由でT様の本体様には沢山のご迷惑をおかけして申し訳ございませんorz)
…し…ん…お前…今…なんて?……シン……お…か…えり…。
(そっと握っている手に力が加わる。自分ではなく相手の手に。何が、どうして?君は君で俺を求めてくれたのか。灰色の瞳がまた一度大きくなる。どうして、ねぇ。ぱくぱくと口を開いては閉じる。君は今誰の名を呼んだ?君の瞳は今誰を映しているの?零…零。それは誰?嗚呼、僕の名だ。君はそんな瞳で以前と変わらない声でまた己の名を呼ぶのだ。そっと目じりが熱くなって行く。心が叫ぶ。愛しいと、唇は震え、繋ぎ繋ぎで出て行く言葉に愛を込めましょう。強く握られた手をまたもう一度強く握ってあげましょう。もう離さない様に、もう逃げられない様に。ずっとずっと待っていたの。この瞬間を。貴方がまた帰ってくるこの時を。モノクロの部屋。窓から見上げた空は全て灰色で毎日退屈していました。時間は、童話の白兎が持っていってしまったのか動く事を諦めてしまいました。それでも、また神様は時間と色を返してくれたのです。震える手も心も嬉しさなのです。悲しくないのに涙は止まりません。嗚咽がしそう。このまま貴方はねぇ。もう言葉よりも伝えたい事が沢山あるから…そっと手を離し少女は目の前にいる青年を抱きしめる。強く強く…離れていた期間を埋めるかのように。)

204Leo=Kirsche(gaol/ボス) ◆TNWo85Re4I:2012/03/11(日) 22:10:45
>>199 T
(/そう言って貰えると本当にうれしいです。改めて、ただいまです!T(sin)様もおかえりなさい。また、このスレで絡めることを嬉しく思います^^こちらこそ、宜しくお願いします)

(この距離でも、目の前にいる彼が震えているのがわかる。そして、耳を塞いで、叫ぶように拒絶するような声を発した彼がそこにはいる。何かが違う。ずっと前に会った時とは、何かが違う。容姿はsinにそっくりだけど、何かが違うんだ。sinの姿をしながら、sinではない。そんな感じが。誰だ、目の前にいるのは。目の前に居る人物に、一体何があったのだろう。そして、sinに何があったのだろう。君を見つける前に、君に一体何があったの?でも、それを訊いてしまえば目の前にいる彼が壊れてしまいそうで。同時に、一生sinには会えないような気もした。根拠はない、ただの直感だ。もしかしたら、目の前にいるのがsinなのかもしれない。でも、sinでありながらsinではないとしたら、これは神が俺に与えた罰なのではないだろうか。自ら弟に手をかけたのに、それでも未練がましく弟に似た彼に執着していた罰。嗚呼、そうか。神様と言うのは実に意地悪で、容赦のない存在なのかもしれない。それでも、俺はその罰に逆らおう。俺は全てを理解したわけじゃない。けれどsin、いや、目の前に居る彼の全てを受け止めようと。君が過去を思い出したくないのなら、名前を呼ばれてほしくないのなら、俺はそれに応える。一番新しい記憶を手繰り寄せた時に思い出したのは、白い花を亡骸にささげた時の言葉。『アナタが持ってた方が良かった』sinは確かにそう言った。暫くの間、お別れだね。小さく、息を吐いてから、にっこりとした笑みを浮かべた。――……また、一から始めようか)いやあ、知り合いに似ていたようだけど、違うのかな。“ハジメマシテ”俺は、gaolのボスLeoだよ。君の名前を教えてくれないかい?

205nanasi:2012/04/28(土) 12:21:43
支援↑

206Jihan:2012/06/01(金) 14:10:34
Thank God! Someone with brains spakes!

207零(gaol/幹部) ◆BMgkDp1egc:2013/01/08(火) 20:30:22
(寒い寒い、雪の降るAY地区。空は今日も灰色で、所々に木の実の様な赤い蕾が咲き誇ります。この木の実は甘くはないけど、淋しく切ないのです。ああ、今年もクリスマスが終わりを告げました。何十年前にはこの教会でもクリスマスが行われていたのでしょうか。いまこの教会にいるのは小さな少女のみ。少女の腕の中には真っ白な首に桃色のリボンを付けた白猫。少女がそっと猫に話かけると猫はゆっくりとにゃーっと声をあげるのです。寒い冬に拾われた猫に彼女は一つのクリスマスプレゼントを渡しました。それは「百々」という名前です。少女が0であるように猫は永遠の百々なのです。今年の冬は思いの他寒く一人で生きてゆくには辛過ぎて、彼女は猫と行きてゆく事を決めました。一人で生きていく強さには何かを守る強さが必要なのです。本当に強くなるためには守るものが必要なのです。それをしったのが遅すぎたのか、彼女の手の平には救いあげては落ちて行くばかりでした。少し長く伸びた髪も見てくれる人もおらずそっと涙を流してもそれを吸い上げてくれる人はいません。それでも彼女は生きるのです。涙が零れれば百々がそっと舐めてくれます。寂しくはありません。それでも、それでも…。)
―――アァ、今日もさみぃな…。なぁ…百々、誰もいないんだ…これが寂しいっていうのか…。あぁ…あいてぇな…。
(そっと少女は目に見える事の無い神にお祈りをするのです、いつかきっと叶うようにと…)

(PL/あけましておめでとうございます。久しぶりにオリキャラに来てどうしてもこの子が懐かしくなってしまったのでソロルを書かせていただきました。クリスマス記念に書こうと持ったのでが、気が付けば年明けに…。皆様どうお過ごしでしょうか。久しぶりに皆様に会えないかなーっと零共々お待ちしております。どうか、小さな少女の夢がかないますように…)


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