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◇月光裏街 =Moon Light Under the City= PartⅠ◇(

84EviL ◆KsN/2oRaH.:2012/02/19(日) 04:07:20
>>83 赤髪の青年(Nagi)

―――ヒヒッ、そうダ、そうだロ!神は我々と共に云々トカぶっちゃけワタシ信じてなイからネ!分かるかイ、―うっ!?
(悪の名を冠する人影はふらふらと、それこそ夢遊病の人間のように覚束ない足取りで歩いていた。理由はまあ、その手に握られたほんの少しだけ量が少なくなっただけの赤ワインのボトルが告げている。コイツ酔ってるぞ、と。そのボトルの口から時折中の赤ワインがこぼれ落ちて歩いてきた道に転々と赤い切取線を描く。ひっく、としゃくり上げて、ぴたりと足を止めた。そのまま満面の笑みで、誰も居ない虚空に向けてうんうんと頷いては言葉を口にする。酒に滅法弱いらしい神父じみた人間のローズグレイの瞳には確かに、誰かを捉えていた。この街に来る前に自ら差し伸べられたその手を振り払って切り離した、その姿が。眼と同じローズグレイの髪を風に撫でられながら歩き出して数秒後、「分かるか」という言葉と共に誰かの名を紡ごうとして―ごんっ。という鈍い音。と、鈍い痛み。思わず声を上げてその場に蹲る。うう、と呻きながらぶつけた額をさすり、顔を上げればそこにあったのは広場へと繋がる通りに設けられたアーチ状のゲート。どうやら自分はその柱に額をぶつけてしまったらしい、と、今の衝撃で大分酔いが覚めたのか明瞭になってきた頭で思う。―さて、さっきまで自分は誰と話していたっけ。首を傾げながら立ち上がり、ある程度思考が明瞭になったとはいえ未だアルコールが抜けていない所為でふらつく足取りで広場へと足を踏み入れる。聞こえてくる噴水の音に眼を細め、それとはまた違う赤ワインが零れる音も気にせずに噴水へと歩を進めた。特に何か目的があったわけではなく、ただ〝何となく〟という考えの基なのだが―それでも、ここで噴水に近付くことがなければ〝彼〟の存在は見逃していた。かもしれない。聞こえてきた声に視線を彷徨わせ、ふと目に留まった色―くすんだような赤い髪に目を留める。そして、そのままゆっくりとではあるが近づき始めた。この街が一体どんな世界なのか、自分にもよく解らない。来る前の事は思い出せるのだが生憎と来た直後―つまり、どうやってこの街の石畳を踏んだか、思い出せない。だから彼の問いに明確な答えを返してやれなかったのが悔しかった。)
………どうしテ此処が暗いのカ…、まァ、この街がこの街で在るが故…なんだろうネ?コンバンハ、ドナタか分からなイ青年。
(P/ 初めまして!絡ませて頂きました…が、何だか初っ端からちょっと面倒な絡み方しちゃってますごめんなさい、酔ってますこの人…(ω`;)こんな奴でよろしければ、よろしくお願いします!)


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