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投票スレ

69名無しさん:2012/11/16(金) 20:39:21 ID:/1roBcao
<第4回作品人気投票>

一位:北風と太陽、冬空の旅人
「いくよ!」
「どこへ?」
「どこか!」
このやりとりの素晴らしさがもうたまらない。それまで圧倒的に横たわっていた「絶望」を、このたった三文字のやりとりが壊してくれた。
「希望」は必ずどこかにあると信じて歩き続ける、あるかも分からないものを探して歩く彼女たちは、確かに最強なのだと思わせてくれた。

二位:アルティメットトゥルース 〜Fruhlingstraum
何もかもが悲劇に過ぎた、という作品。
ひたすら許しを求め続けた幽々子、鈴仙が、歪に見えるのは必然だったのかもしれない。
望んでも得られなかったリリカの意地でさえ否定され、幽々子は鈴仙を否定し、鈴仙は現実に否定された。
そして残ったのは幽々子だけの究極の真実。
 その思考に、なぜ、という疑問は既に無い。
 永遠となった“泡沫の夢”だけが、ただ彼女の究極の真実となった。
誰かがもう少しだけ早く、やさしくなっていれば。読んでいて切実にそう思うほど胸が痛くなった。

三位:許容と拒絶の境界/真実と妄想の境界
「ごめんなさい」をやっと言えたてゐの、その生き様があまりにも鮮烈だった。
弱者でしかなく、強者を妬み続けることでしか生き続けられず、救われることさえ想像していなかった彼女が、
弱者を捨てて、自分を許し、「普通」になることを許容した。
――せっかくフランと仲直りできたのになあ
――まだ長生きしたかったなあ
死にたくないから生きたいのではなく、仲直りできたから生きたい。彼女が最後に思ったのは、そんなこと。
幽々子も最後には自分を許せた「かもしれない」。それはてゐの生き様に当てられたからだと思いたい。

四位:Moonlight Ray
家族という存在を写真に例えたさとりの描写が秀逸。
喪失感を覚えながらも憎むこともできず悲しむこともできないさとりが、妖怪であるのに実に人間臭い。
もしも早苗に出会っていなかったら、さとりは一体どうなっていただろうか。

五位:彼岸忌紅 〜Riverside Excruciating Crimson
「四季様――。どうして、先に逝ってしまったんですか」
最後に小町が放ったこの一言が、重い。
心のどこかで、本当は間違っていると言われたかった。戻りたかった。けれどその可能性は永遠に失われた。
もう戻れない、そんな絶望を感じたがゆえの漏らした一言が小町の本心を見事に表していたと思う。


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