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都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……代理投下スレ

533ソニータイマー ◆gkKeVo9z.g:2016/10/14(金) 14:39:04 ID:f80yHIr.

「……このカードなら……『一方その頃』からの『アーツブレイブチェイン』!」
『“くるくるくるくる回るドア。行き着く先は、鍋の中――!”』
『うふふふふ! 楽しいわ! 嬉しいわ!』
『あはっ……うふふふっ……どうかしら?』
『なくなっちゃうの……?』
ナーサリーライムの『冬の野の白き時』が『赤マント』に炸裂する。だが――

『はははははは! 涼しい涼しい!』
今度もマントに身を包むだけで防いで見せた。
「そ、そんな……! 反則よ反則!」
『何を言う。ジェントルマンシップに則って君たちの攻撃を真正面から受けているではないか!』
ヘドロウェーブも受け流し、アーツブレイブチェーンも通じない。

「だったら……!『宝具』よナーサリーライム!」
『さぁ、一緒に遊びましょう。うふふふ! 楽しいわ!』
『繰り返すページのさざ波。押し返す草の栞――すべての童話は、お友達よ』
『あはっ、どうかしら?』
今度はナーサリーライムの本から童話のキャラクターが飛び出し、『赤マント』を攻撃する。宝具ブレイブチェインだ。

『ずいぶん可愛らしい攻撃だ!』
でもやっぱりマントだけで防いでしまう! これはやっぱり……。
「なんなのよアレ……! 『赤マント』じゃなくって『ひらりマント』なんじゃないの『ひらりマント』!?」
宝具攻撃まで防がれた南夢子ちゃんが悪態をつく。

「いや……それどころじゃないよ南夢子ちゃん。ヘドロウェーブも効かない。通常攻撃も、宝具攻撃も通じない。
そして何よりさっきの私のエスタークの攻撃のダメージも見られない……! ええ、確信したわ。見間違えじゃなかったのね」
「どういうことぉ……?」
「二人とも私の『異常性』のことは知ってるわよね? 覚悟して聞いてほしいんだけれど……。
さっきから『赤マント』を観察してるのに、全く見えないのよ――私たちの『勝ち筋』が、一本も!」
「なっ……! それって……!」
「ええ、文字通り『勝ち目がない』ってことよ……」
忘れている方もいらっしゃるかもしれないので改めて解説しよう。私の異常性『大詰め勝記(チェックメイト)』。
勝ち筋が見えるスキル。自他問わず、個人戦団体戦問わず、勝負の形式を問わず、ありとあらゆる勝ち筋――
現在から『勝利』までの手順が全て見えるスキルよ。

「いつもならこの時点でほぼ無限に見えているはずの『それ』が一本も見えないのよ!
最初は『発動』できてなかったのかもしれないとか、そんな風に思っていたけれど、相手の勝ち筋は普通に見えたわ」
『おや。おやおやおやおやおや。「異常性」か……それは誤算だったよ。私の計画がご破算だ!』
「け、けいかく……? なんなのぉ……?」
『ははははは! 決まっていよう!』

『君たちの攻撃をすべて受け切り……。逆転の秘策も力を合わせた友情パワーも奇跡的に都合よく契約できた新都市伝説の力も!
全てを真正面から否定してゆっくり心をへし折った後で――じっくりいただこうって計画だよ!
私はこの通り紳士なのでね。真の紳士なのでね。希望に燃える少女を攫うのは実に忍びない!』

「クズよクズ……! あなたろくな死に方しないわよッ」
『なんとでも言いたまえ! 計画は頓挫したが……君たちの運命は変わらないのだからね!』
その通りだ。私の目で勝ち筋がない以上、私たちでは『赤マント』に勝つことができない……!

「どうしたらいいの……? 『赤マント』の勝ち筋を潰していく……?」
「そもそもおかしいじゃないのよ……! 『勝ち筋』が『ない』だなんて……!」
『はっはっはっ! 絶望しているようだね! なんなら神様にでも祈ったらどうかね? あるいは奇跡が起こるやもしれん!』
「……ッ! そうね……こんな状況、神頼みしか……」
「『詰み』ってこと……? 『神の一手』を文字通り神様に任せるしかないの……?」


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