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都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……代理投下スレ
418
:
ファザータイムは思案する
◆nBXmJajMvU
:2016/09/05(月) 23:07:01 ID:JPUuBupA
「………こうして、合流できたのだ。今後、『凍り付いた碧』とやらの者に気づかれぬ程度に、情報共有をすべきだろう」
ぼそり、ファザータイムはそう口に出した
ミハエルも、うん、と頷く
「多分、ボクくらいの年齢なら、君と接触してても平気でしょ?なんだったら、『凍り付いた碧』にボクをスカウトしてるように見せかけちゃえば?」
「いいのか?」
「別にいいよ。大人と一緒に行動してるとこ見られたらまずいなら、他のみんなとはなるべく一緒に出歩かないし」
……それは、迷子になる可能性があるのでは
ファザータイムはそう感じたが、直後、「自分が道を把握していれば良いか」と考えなおした
自分は、常にミハエルの傍にあるのだから、それくらいはサポートするべきであろう
そもそも、ミハエルが実際の年齢より明らかに子供っぽいのは、半ば自分の責任であるのだから、自分が責任をもってミハエルを保護するべきなのだ
自分という存在が、「今のファザータイム」が消滅する、その瞬間まで
「………あぁ。そうだ。お前は、『凍り付いた碧』において。ある程度、隠れ家等で自由に動き回れる立場だろうか?」
「?…それを聞いて、どうする?」
「もし、そうであるならば。隠れ家などに、仕掛けて欲しいものがある」
そう言うと、ファザータイムはさらさらと、メモに何やら書き記していく……最初ドイツ語で書いてしまい、すぐに日本語に直した。ある程度学んでいて正解だったと言えよう。学んだのは、ミハエルが日本語を読めなかった時に備えてだったのだが
黄はそのメモにざっと目を通している
メモに書いた、仕掛けて欲しい物。それは「ワイヤーや、鉄製やニッケル製の物」。元からそれらがそれなりの量存在するならばいいが、なければできるだけ仕掛けて欲しい、と
「…後半については、形や重量は問わないか?」
「あぁ、問題ない」
「うんうん、つくつくなら大丈夫だよね」
形も、大きさもあの能力の前ではさほど関係ない
……あの男は、ある意味自分達の中で一番、契約都市伝説の能力を使いこなしていると言って良いのだから
「覚えたか?」
「あぁ、当然だ」
「そうか。なら、いい」
渡したメモへと手を伸ばす
そのメモは、ファザータイムが触れた瞬間、まるで何百年、何千年も一気に時間が過ぎたかのように朽ちて、かけらすら残さずに消えてしまった
完全消滅、と言っていい。それはテーブルの上を汚すことすら、なかった
「これから、よろしくね」
ミハエルが笑う、楽しげに
……この子が楽しいならば、それでいい
ファザータイムはそう考え、ひっそりと笑ったのだった
to be … ?
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