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都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……代理投下スレ

149 ◆2PnxfuTa8.:2012/02/06(月) 23:01:31 ID:hBFJgZPI
【あの日あの時あの場所で君に出会わなかったら】

「そういえば気になったんですけどー」

「なんですかメルさん」

「私が倒れていた間にあの人と何の話をしていたんですか?」

「あー……ついに聞きますかそれ」

 やれやれといった様子で首を振るサンジェルマン。
 悩ましげな表情すら美しく、ため息すら星屑となる。
 これで普段のアレさが無ければ間違いなく美男子なのだが……。

「何か有ったんですか?」

「何があったと思います?」

「そりゃあ濃厚な男同士の……」

「残念ですが私は彼の祖父に義理がありますからね、少々気が引ける
 いや彼の方から誘ってくるならば満更でもないのですがどうも彼は女装した少年をホニャララするくらいの趣味しか無いみたいですし」

「oh…………」

「なんですか、偏見ですか。男同士は駄目とでもいうのですか」

「いえ、むしろ大好きです」

「よろしい」

 何がよろしいのか。

「貴女が飛行機の戦いで気絶した後、上田さんは自力で息を吹き返しました」

「え?」

「いや、私も治療しましたよ?でもなんていうか本当にキズパワーパッドレベルで……」

「ゴキブリ並っていうか究極生命体っていうか……」

「いや、彼の祖父に比べれば負けますね」

「え?」

「詳しくは現在のU-No.0が黒服になった経緯の話を読んで下さい」

「知らんがな」

「まあ私が彼にしたのはその辺りの話ですよ
 彼の一族にまつわる私が知るかぎりの話をね
 それと……あれです、あのところ彼が行ってた無茶をやめるように説得
 聞いてくれたのか聞いてくれなかったのか微妙なところでしたが」

「へぇ……」

「まあ、何を言った所で彼はもう止まることなどできなかったのでしょうけど」

「馬鹿な人だ……、本当に馬鹿な人だよ」

 メルはため息を吐く。
 その憂いを帯びた表情は子供のソレではない。


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