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肥満化小説・肥満化絵投下スレッド その2

1名無しさん:2011/12/05(月) 00:33:48 ID:tlxuFIYEO
肥満化小説や絵を投下したい方へのスレです。
作品の感想などもこちらへどうぞ。

429名無しさん:2012/07/15(日) 02:18:08 ID:wLrSBuj.0
男がそういうと巨大な台車が部屋に入ってきた。
何か物体のようなものが載っている。
頭部らしきものには茶色い髪の毛が生えていた。
ミサと同じく服を着ていないエミなのだろう。彼女が投薬された薬は体の特定の部位を成長させるというものだった。
体はなぜかロープでぐるぐるまきにされており(ハムのような巻き方)
ロープから肉があふれ出して本当にハムのようだった。
どの部位が成長したかわかりやすくするためにロープを巻くという意図があるようだ。
エミ「ふぅ、ふぅ、ぉあああっ」
副作用として食欲に支配され、正気を失っているようだった。
こちらも天井から機械の腕が絶え間なくエミの口に食事を運んでいる。
エミはただそれをケダモノのようにばくばくと食べ続ける。
エミの体は異様なものだった。
腹が極限まで大きくなっている。
体のバランスが狂っているため、もはや自立は不可能だろう。
腹が大きすぎて目立たないが胸はだらしなくだらりとひろがり、腹に引っ付いている。まるで餅のようだ。
尻肉はパンパンに膨らみ体が崩れ落ちるのを防ぐように最低限のバランスを取っている。
ミサと対面してもお互いに何も感じていないようだ。
必死に食事を続けている。
エミ「ぅうう・・・もぐもぐ、ゲェェップ」
エミがゲップをした時だった。ブチン!と鈍い音をしてロープがはじけ飛んだ。
どうやら想定以上まで太ってしまったらしい。しめつけられていた肉は変形してしまい、もとに戻ろうとしない。
いびつな肉体が形成されてした。

430名無しさん:2012/07/15(日) 02:20:53 ID:wLrSBuj.0
そして、
「ミサっ!エミっ!」
声がした方から巨大な台車が入ってきた。
やはり巨大な物体が載っている。
頭部らしきものに黒い髪の毛が生えているのを見ると、どうやらリコのようだ。
こちらも二体に引けをとらない巨体をしており、エミと違ってこちらは胸が異常なほど膨らんでいる。
そしてパンパンに膨らんだ胸の先には搾乳機のようなものが取り付けられている。いわずもがな、母乳が分泌されていた。
それも尋常な量だ。腹と尻はパンパンに張りつめ、破裂しそうだ。
リコが投薬された薬は豊胸薬だった。しかし異常な副作用により母乳が分泌され、またリコは母乳の味に依存してしまっている。
母乳を生成すると腹が減るため、リコは食べる、飲むのサイクルを繰り返しどんどん太っていたのだ。
さらにリコに関しては投薬された薬は一つではない。
消化を最高に高める薬も投薬されているのだ。
そのためリコのからだは食べ、飲んだ瞬間に太るのだ。
パンパンに膨らんだ体はいつまでも膨らみ続ける。
すでに部屋に入ってきたときよりも若干膨らんでいる。
リコ「もういやぁ・・・太りたくない。太りたくないよぉ・・・」
言い終わると同時に搾乳機のチューブか機械の腕により口に差し込まれる。
リコ「いやぁっ!モガ、モガ、ごきゅっ、ごきゅっ、はぁはぁ、おいしぃ、もっとぉ・・・」
母乳を飲んでいる間はリコの理性は失われる。
飲んだ分だけ全身が膨らんでいく。パンパンの張りは失われることはない。
チューブが外される。
リコ「はっ!もういやっ!家に帰して!」
「残念ながらそれはできません。契約書に書いてありますので。これは読んでいなかったお客様の過失です。」
男は丁寧に答えるが。言っている内容は恐ろしいものだった。
リコ「こんな体になっちゃて!もうどうすればいいの!私だけでもここから出して!」
案外友情とはもろいものである。
「お答えした通りです。それはできません。ですがお客様の苦痛を和らげる方法はあります。」
リコ「助けてっ!」
「かしこまりました」

431名無しさん:2012/07/15(日) 02:23:24 ID:wLrSBuj.0
そういうと男はリコに薬を投薬した。
リコ「何なのこれ?ヒギィッ!痛い!あそこが痛いぃぃぃ!」
リコの陰部がうごめいている。
なんと周りの肉が集まって巨大な陰茎を形成した。
胸に劣らない大きさで、グロテスクだ。
皮が無理やり剥かれる。
リコ「何なの!?痛いっ!いやぁああああああ!おちんちんじゃない!私は女の子よ!なんで生えてるのぉ!」
リコは動揺を隠せないようだ。
「すぐに楽になります」
男が言うと天井からホースのようなものが降りてきた。
そして、陰茎に差し込まれる。
リコ「痛いいいいいいい!ヒギぃぃぃぃ!抜いてぇ!抜いてェ!」
苦痛に泣き叫ぶが男は笑顔を崩さない。そして止める様子もない。
ホースの動きが止まった。最深部まで達したようだ。
リコ「あれ?止まった?・・・いやっ!何か上がってくるぅぅぅぅ!」
亀頭がパンパンに膨らんでいる。
充血して真っ赤だになり、ビクビクと脈打っている。
ホースが引き抜かれる。
なんとリコの陰茎から精液が吐き出された。
リコ「なにこれぇぇぇぇぇ!止まらないいいいいいっ!イクのとまらないのおおおおおおおお!」
ビュルッ!ビュルッ!と精液が吐き出され続け、数分後おさまった。
リコ「はぁ、はぁ、イッっちゃたぁ、女の子なのに、おちんちんでザーメンだしてイッちゃたぁ、あはぁ、あはは」
「無事精神崩壊を起こしたようですね。もう苦しむことはありませんよ。」
〜数日後〜
「はぁっ、はぁっ!、出る、出りゅうぅぅぅ!」
「んぁぁっ!んぁぁっ!イぐううううう!」
そこには異形な光景が繰り広げられていた。
巨大なクレーンでミサの体が持ち上げられ、寝転んだリコの体に騎乗位の状態でまぐわっていた。
精液がミサの膣内に放たれ、ただでさえ大きい腹がみるみる膨らんでいく。
「射精とまらなぃぃィ!気持ちィイぃぃぃ!」
エミは食餌され激しくくらいついている。
そのお腹は以前よりはるかに膨らんでいる。体の贅肉も蓄えも増えている。妊娠しているようだ。
「ミサさんも受精しましたかね。どんどん栄養を送り込まなくては。投薬の量を増やすとしますか。」
ミサ・エミ・リコ「もっと、もっと食べたぃぃぃ!」
今日も肥育と交配は続けられるのだった。

以上です。
失礼しました。

432名無しさん:2012/07/15(日) 08:51:35 ID:Lj4q7zFg0
乙乙
最近は小説が活発でありがたいことよ

433334:2012/07/15(日) 10:35:55 ID:kmch12.U0
乙でした!
面白かったです。

最終回分を投稿します!

434334:2012/07/15(日) 10:37:26 ID:kmch12.U0
「おはよう♪中端さん♪」
私は教室に入ってきた彼女に挨拶した。
「あら、あなた、誰?」
「小尾里さんだよ、痩せたんだって。」
白水さんが言った。
「はあ?あのデブスでノロマな小尾里がこんなグラマーなはずないじゃない。」
「本当なんだよ!」
「嘘おっしゃい。だまそうったってそうはいかないわ。
それに…あなた、わたしより綺麗じゃなくって。」
中端は私に嫉妬の視線を向けると立ち去った。
「どうしよう、小尾里さんだって信じてくれなかったよ‥」
「いいのよ、後で私が信じさせるかラ。」
私は笑みを浮かべた。

放課後。
私は中端の取り巻きたちを色仕掛けで籠絡し、今日は中端と一緒に帰らないように頼んだ。
頭の中が性欲でいっぱいの彼らは、少しおっぱいを強調したポーズをしてみせただけで、
すぐに了解した。

そして、いよいよ復讐実行の時。
理科室にあったクロロフォルムを布に染み込ませ、一人で帰っていた中端の背後からかがせた。
彼女はたいした抵抗もせずにその場に崩れ落ちた。
それを私は川べりの倉庫まで運んで行った。
私が辱めを受けたあの忌々しい場所だ。

「あ、あなた、こんなことして許されると思っているの?」
意識を取り戻した中端がヒステリックに叫ぶ。
手足は縛られ、服が脱がされて下着だけの姿だ。
「あはハ、お前が以前私にやってくれたことじゃない。
男子達にここで私を襲わせたよね。」
「まさか、本当にあなた小尾里…?!」
中端の顔をさあっと青くなった。
私はゆっくりとうなずいた。

435334:2012/07/15(日) 10:39:36 ID:kmch12.U0
「さてと、あの時のお返しをしなくちゃね♪」
私は中端を指差し、紫色の光を繰り出した。

途端に、彼女の体が膨れ上がり始める。
半球体だった胸は、でろでろと膨らんで垂れさがり、ブラからこぼれおちて。
同時に、乳輪も広がっていって、色は鮮やかなピンクになり。
お腹やお尻もむちむちとハリを保ちながら広がって。
「う…なに、これ…」
大きくなっていく自分の体を中端は見つめていたが、その顔は真ん丸になっていって。

「うーん、まだ何か足りないわネ。」
私は不満足そうに言って、さらに光を強くした。

すると中端の肥満化のスピードが上がった。
胸は爆発的に大きくなり、2つの巨大な肉饅頭のようになって胴体に覆いかぶさり。
それに負けじと腹肉も球体を保ちつつも、胸肉を押し上げる。
お尻は人間のものとは思えないほど、ぶくぶくと大きくなり、厚みを増して。
端正だった顔はみるかげもなく脂肪に覆われて。
「いやあぁぁん!」
まるでそれは巨大な洋ナシ型のお化けのようだった。
中端は自重に耐えきれずどしんと仰向けに倒れた。

「どウ、自分がいじめる対象のデブになった気持ちハ?」
「ぅ、あ…」
肥満化がひと段落し、ハァハァと息をつく彼女の腹に私は馬乗りになった。
たゆんたゆんな巨大な胸を両手でたくしあげ、ゆっくりと揉みこむ。
「ん、はぁ…」
「どう?デブになって嬲られる気持ちは?感じる?」
「お、前…んあ、こんなこと…して、ただで済むと…ひゃう!?」
今やこぶし大になったピンクの乳頭を、親指で押し込む。
むりゅっ、と乳首に陥没してしまう。
「ただで済むと思ってるからこんなことしてるのよ♪」
私は手を乳房の下に入れ、腹肉を揉みしだいた。
「うっ、くうぅぅ…」
「どう?お肉揉まれるのって気持ちいいでしょ?」
「き、もち…よく、なんか、ない…」
「その割にはさっきからパンツが濡れてきてるけど?」
私は肉に埋もれて紐のようになっているパンツに手を伸ばし、指をたてて局部を突いた。
「ひゃあん?!」
「口では嫌がっても体は素直ねえ。」
くりくりと動かすとトロリとした液体が染み出してきた。
「ぶはぁぁ、ん♡」
目がぐりんと上を向き、顔を上気させている。
「うふふ、発情寸前じゃない?イってもいいのよ?」
体の躍動にあわせて、ぶるんぶるんと揺れる全身の肉。
それを私は丁寧に愛撫する。
「だ、れが‥いひぃ!?…イカセら、んは♡ 、れ…たく…」
「本当は嬉しいんでしょ?気持ちいいんでしょ?顔がゆるんできてるわあ♪」
目をうっとりととろけさせている。
私は豊満な彼女の顎をたぷたぷともてあそぶ。
「ああん、んは♡」
「言ってみなさい?本当はどうして欲しいのかしら?」
「…してほしいです」
「聞こえなかったわあ。」
彼女は少し躊躇した後言った。
「も、もっと、気持ちよくしてほしい、です…」

「良く言ったわね♪」
私は一度立って中端の拘束を解き、四つん這いに伏し倒した。
「さあ、これで自由よ、自由に感じなさぁイ♪」
そう言うと、私は彼女のたっぷりと脂肪がついた尻を一度叩いた後、
自らの局部を押しつけて上下に擦りつけた。
「んああああ、気持ちいぃぃぃ!柔らかくて気持ちいいよぉぉぉ!」
頭から足の先までぴりぴりとした電流が流れるようだ。
「んっ、あ、何を…してる、の?んぅ…」
戸惑う中端の顔もまんざら嫌そうでなく。
私はさらにスピードを速くする。
じんわりと股間が濡れてくるのが分かる。
頭の中が真っ白になって何も考えられなくなる。

「あはぁ、中端さんのお肉、たっぷたっぷで、ぶっとくて…」
「あ、んあ、小尾里…さん、んは♡」
彼女も私からの刺激にエクスタシーを感じたのか、
立って自分の胸を揉み始めた。
「ああああ、小尾里さ、ん…ああああ!」
「イくっ、イっちゃうのおおおお!」
「ん、ひゃあああぁぁん!」
私の股から粘液が足を伝って床に流れ落ちる。
同時に、中端さんの爆乳から白い飛沫があがった。

436334:2012/07/15(日) 10:41:20 ID:kmch12.U0
「あは♪これで…私達…、一緒だね。」
私は中端さんに話しかけた。
彼女は目をそらしながら、しかし、恥ずかしそうにこくんとうなずいた。

その瞬間、私の体がぴくりと躍動した。
「ひゃうっ!」
なんと、体がむちむちと膨らんでいるではないか。
たちまち制服のボタンがはじけ飛び、ぽっこりとお腹が出てきた。
おっぱいもお尻もみちみちと肉が付いていき、制服が破れ、肉がはみ出した。
そして最後に、頭に角が、お尻にしっぽがぴょこんと生えた。

「あはは、なんだその格好。まるで太った悪魔じゃない。」
中端さんは私の姿を思いっきり笑ったが、不思議と怒りは湧いてこなかった。
「あはは、そうね。」
私たちは一緒になって笑った。

その様子をリリスが物陰から見ていた。
小尾里の姿を見ながら額に手を当てている。
「遅かったカ。『呪い』を何度も使った気配がしたから来たのだガ。
『呪い』の副作用で小尾里は悪魔になってしまっタ。」
リリスは腕を組んだ。
「さテ、あいつをどうしようカ。私の魔力もたまったし魔界に帰ろうと思うのだガ。
あいつらも連れて行くカ。」
無邪気に笑い合う小尾里達をリリスはためいきまじりに眺めていた。

「リリス様〜♡人間界に行ってもいイ?」
ここは魔界の魔王城。
玉座に座ったリリスに小尾里がすり寄る。
「こらあっ、魔王様になんちぇ無礼ナ!」
リリスのそばに控えてた那須原が剣をとってたしなめる。
「だってぇ〜、また人間達を太らせたいんですもノ♪」
小尾里は長い尻尾をくるくると回す。
「小尾里さんが行くなラ…私も行っていいかしラ?」
中端は角が生えた大きな顔を赤らめながら尋ねた。

あの後、リリスは小尾里・中端・那須原の3人を魔界に連れてかえった。
自分が引き起こした騒動に少し責任を感じていたのだろう。
3人を悪魔として転生させ、一生自分の部下として養うことを決めたのだ。

小尾里は、こんな姿では人間界にはいられないと言って魔界行きに乗り気だった。
中端は小尾里が「行くなら…」と魔界行きを志願した。
那須原は、いじめられていた境遇に耐えきれず、半ばやけになって魔界に行くことを決めた。
今では全員リリスの忠実な部下だ。

「わ、わかっタ!分かったから落ち着ケ!」
騒々しい悪魔が3人増えて、リリスの気苦労は絶えることはない。

(完)

437334:2012/07/15(日) 10:47:20 ID:3nCxWt.Q0
以上で全話終了です。
拙作にお付き合いいただき、ありがとうございました!

今回の話は一部414様の案を参考にさせていただきました。
コメントしてくださった方、リクエストをいただいた方
今まで駄文長文にを読んでいただき、本当にありがとうございました!

438名無しさん:2012/07/15(日) 22:18:25 ID:uarRvV.o0
乙でした
リリス割と面倒見がいいなあw
那須原さんだけちょっと可哀想な気がするけど他はほっこりしたw

439名無しさん:2012/07/15(日) 22:35:09 ID:wLrSBuj.0
乙でした!

毎日楽しみにしてました。

440名無しさん:2012/07/16(月) 01:20:27 ID:/.awUkFU0
乙でした〜!

3人ともブクブクに太らされてしまいましたが、
リリス様に連れられて悪魔にしてもらって幸せそうで良かったです!

441名無しさん:2012/07/16(月) 01:23:16 ID:YcFVnRoA0
那須原さんがドツボだ。
スピンオフ、パラレルが本気で見たい。
俺はやっぱ凛々しいキャラが堕落するギャップがたまらないようだわ。

442名無しさん:2012/07/16(月) 02:32:12 ID:NnCuV1q60
乙です!
呪いを使いすぎて太るってのは予想できたが、こういう終わり方とはw
機会があったら風紀委員会の面々が返り討ちで肥満にされた場面も見たい
ってのは欲張りすぎかw

443334:2012/07/16(月) 22:38:45 ID:3rpvkU9g0
コメありがとうございます!

441様・442様のリクエストにお答えして
勝手に番外編を投稿させていただきます。

444334:2012/07/16(月) 22:45:34 ID:3rpvkU9g0
番外編 
風紀委員長 那須原 紫の災難

「それで、私に肥満化薬の流通ルートを調査して欲しい、と。」
満開高校風紀委員長、那須原 紫は手を組んで言った。

放課後の校舎。
野球部の練習のかけごえが聞こえる以外、いたって静かだ。

その校舎内の一室、「風紀委員会」と書かれた看板が下がった部屋で、
那須原は机をはさんで二人の女性と向き合っていた。
一人は20代後半だろうか、ばっさりと切りそろえたショートヘアで
さばさばとした感じの細身の女性。
もう一人は丸いお腹が目立つおとなしそうな女生徒である。
また、那須原の横には眼鏡をかけた女生徒がパソコンのキーボードを叩いていた。

ショートヘアの女性が言う。
「そうなんだ、那須原も担任から配られたプリントでみただろう。
現在、この町ではやっている、例の白い錠剤だよ。」
「ええ、私も知っています。穂波先生。」
「その薬を、この白水が校内で見たらしいんだ。」

那須原は女生徒に話しかけた。
「もう一度、薬を見た場所を詳しく話してくれるかな?」
白水はうつむきがちになりながら話し始めた。少し人見知りな性格なのだろう。

「え、えっと、あれは3日前のお昼休みのことでした。
私はお腹がすいてたから、食堂に早くいこうと思って一番に教室を出ました。
食堂の入口に着くと、他の生徒は誰もいなくて…。
給仕のおばちゃんも、一息いれていたのか、いませんでした。
ちょっと早く来すぎたかなって辺りを見回した時に、見たんです。
黒い服を着た女がスープの入った鍋に白い錠剤をいれているところを。」

「その女の顔とかは見えたかい?」
「えっと、湯気で顔までは分からなかったけど、肌の色が茶色でした。」
「ふーむ…」
「その後、給仕のおばちゃんが戻ってきて。
「あら、こんなに早く来てたの?ごめんね、休憩してて」って笑いながら
注文を取ってくれたんですけど。」

「私は気になって尋ねてみたんです。
「新しい給仕の人がいませんでしたか?」って。
でもおばちゃんは「給仕は私一人だよ。」って言いました。」
「と、なると外部の人間か…。」
「でも、そのこともおばちゃんに尋ねてみたんです。
「誰か食堂に入ってきませんでしたか?」って。
でも、おばちゃんは「私は裏口で休んでたけどそんな人はいなかった。」って言いました。」

445334:2012/07/16(月) 22:47:12 ID:3rpvkU9g0
「つまり、その女は霧のように消えてしまったというわけか。」
「はい。それで私は気味が悪くなって。
おばちゃんに「そのスープは変な物が入っているから配らない方がいいよ」って言ったんですが、
「私が作った料理にケチつける気かい?!」って怒られてしまって。
私は一応スープを頼まずに他の料理を頼んだんですけど…。」
「どこか具合が悪くなったんだな?」
「はい、その日から急に太りだして…。
いくら食べる量を減らしても次の朝には体重が増えているんです。
来週は大会なのに、もうどうしたらいいか…。」
白水はそこで言葉を切った。

穂波先生が言葉を継いだ。
「この白水は、私のクラスの生徒なんだが水泳部でも期待されててな、来週は地区大会なんだ。
白水に限らず、ここ数カ月間で太りだした生徒の数は多い。
町に太った女性が急増した時期から考えても、
これは町に肥満化薬をばらまいている犯人の仕業である可能性が高い。
これ以上被害が出る前に、風紀委員会に校内の調査を頼んで真相を解き明かしてほしい。」

「と、言いますと?」
「具体的には、白水が目撃した「褐色の肌の女」が
ウチの食堂の料理にその薬をいれているという証拠をつかんでほしい。
写真でも動画でもいい。また、他の方法で校内に薬を持ち込んでいるなら、その証拠でもいい。
ようは、薬が校内に出回っているという証拠さえつかめれば、後は私達教師が対策を講じる。」
「証拠うんぬんと言わず、すぐに対策を立てればいいではないですか?」
正義感の強い那須原はもどかしげに言った。

それを聞き、穂波先生はポリポリと頭をかきながら苦笑いを浮かべた。
「私もぜひそうしたいのだけど、校長以下、年配教師の腰が重くてね。
「変な薬が入った食べ物を食べさせていたことが分かれば保護者になんと言われるか」
と怒られたよ。
余程確かな証拠がない限り、行動を起こすことでことを荒立てたくないらしい。」
「そんな…」

「けれど、私はこの異変は間違いなく町に肥満化薬をばらまいているやつの仕業だと思っている。
那須原も剣道部だから分かるだろう。白水のような体育会系の生徒にとって、
体形というのは非常に気になるポイントなんだ。
私はかわいい生徒達の思いをめちゃくちゃにしている犯人が許せなくてね。
老人連中には内緒で風紀委員会に調査を依頼することを決めた。」
「でも、勝手にそんなことをしていいのですか?」
「ははは、追及があった時は適当に言い訳してごまかしておくさ。
お前達は校内でどのように犯人が薬をばらまいているか調べてくれ。頼んだぞ!」
そういって穂波先生と白水は席をたった。

「分かりました!我々におまかせください!」
那須原は使命感を胸にはきはきと返事を返した。
白水は、その威勢に圧倒されて、しかし、丁寧な口調で
「よ、よろしくお願いしますね。」
とぺこりとお辞儀をした。

446334:2012/07/16(月) 22:49:21 ID:3rpvkU9g0
満開高校風紀委員会は伝統ある組織である。
創立以来、校内のトラブルシューターや折衝役として数々の貢献をしてきた。
役割の性質上、その組織のトップである風紀委員長は、
文武両道で正義感が強く、リーダーシップがある生徒しかなることができない。

那須原は第54代目の風紀委員長だ。
後ろで纏めたつややかな黒髪がトレードマーク。
一見スラリとした体に見えるが、その服の下には剣道で鍛え上げられた引き締まった筋肉がある。
常にきりりとむすばれた眉は凛々しく、人によっては近づきがたいという印象を与えるが、
間違ったことは許せない性質で弱者には優しい。
性格・能力とも風紀委員長に最も適任であると誰もが認めている。

穂波先生と白水が出て行ったあと、ずっと黙ってパソコンのキーボードを叩いていた女生徒が
モニターを少し見つめた後、口を開いた。
「さきほどの話の議事録を見直してみますと、
どうやら犯人はスープ以外にも薬を混入しているみたいですね。
また、ざっと周囲の友達に聞きこんだ情報から類推すると、この薬は女子にしか効かないようです。」
「そのようだな、鶴崎。ここ数日間、食堂を利用した女子生徒には、
個人差はあれ、何らかの影響が出ているといっていいだろう。
不幸中の幸いというべきか、ここで弁当を食べることの多い私達には被害が及んでいないようだがな。」

「しかし、事態は一刻を争います。現に生徒の中には太りすぎで動けない者まで出ている始末です。」
「確かに早いところ犯人の証拠をつかみ、教師達に対策を講じさせる必要があるな。
鶴崎、何か良い案はあるか?」
「はい、私の考えによると犯人は食堂に戻ってくる可能性が一番高いと思われます。
犯人がなぜ薬をばらまいているのか分かりませんが、
給仕させる料理に薬を混ぜる方法が生徒達に効率的に薬を摂取させることができますから。」
「私もそう思う。よし、明日から食堂の張り込みを行うぞ!」

次の日。
那須原達を始めとした風紀委員達は、食堂のおばちゃんに頼みこみ、
昼休み中に食堂を見張ることにした。
調理場の裏口に鶴崎を含む3名、食堂の入口に那須原を含む8名が待機している。
連携をとりやすくするため全員がGPS付きの携帯電話を持っている。

キーンコーンカーン♪
昼休みのチャイムが鳴り、生徒達が食堂に集まってくる。
(今まで意識したことはなかったが、太った女子が目立った。)
褐色の肌をした女がいないか、委員達は目を皿にして見まわしている。
たまに肌の色が茶色の人物がいたかと思うと、それは日焼けした運動部員だったりする。

昼休みも残り10分となった。
「今日はこないんじゃないですか?」
一緒に入口を見張っていた風紀委員が那須原にいった。
「うむ、そうかもな…。」
その時、那須原の耳にキンキンした声が聞こえた。

「あの女、何のために俺達にこんな薬くれたんだろな。」
声の方を見ると、小瓶を持った茶髪の女生徒が数人の男子生徒達と話していた。
その小瓶の中には…白い錠剤。
那須原は茶髪の女生徒に詰め寄った。

「今の話をもう一度聞かせてくれないか?」
女生徒はひるんだようにわめいた。
「な、なんだよ!?お前?」
「風紀委員会だ。その薬を誰からもらった?」
「そ、そこの食堂のゴミ捨て場の裏で女にもらったんだよ。
「痩せる薬です。」とか言われて。」
「どんな女だった?」
「え、肌が茶色で釣り目だったな。」
「ありがとう!」
女生徒に礼をいって那須原は走り出した。
去り際に「その薬は使うんじゃないぞ!」と忠告を残して。
残された女生徒達は呆気に取られて彼女を見送っていた。

ゴミ捨て場の近くには細い路地に出る裏門がある。
那須原がゴミ捨て場に着くと、裏門から出ていく人影が見えた。
「よしっ!」
追いかけようとする那須原の後ろから、一緒に食堂の入口を見張っていた風紀委員が追いかけてきた。
「はぁ、はぁ、待ってください。校外への探索は管轄外じゃないですか。」
しかし、彼女の言葉は那須原の耳にははいらず、那須原はそのまま外へ出て行ってしまった。

447334:2012/07/16(月) 22:51:29 ID:3rpvkU9g0
つづきます。

というか、那須原さんにこんなに人気が出るとは思わなかった…

448名無しさん:2012/07/16(月) 23:16:20 ID:vZe4BjI20
乙です、番外編まで来るとはw
未来を知っているだけに那須原さんの全盛期を見てもどうしても憐憫の情が先に来てしまうw

449名無しさん:2012/07/17(火) 01:12:30 ID:B3ykLr6cC
乙です!
自慢の身体が100kg近いデブになるシーンが楽しみですw

450名無しさん:2012/07/17(火) 10:25:44 ID:A3sGVDWE0
乙です
続きが楽しみです!!

451名無しさん:2012/07/17(火) 22:13:57 ID:dnYd6ni20
乙です!
那須原さん主役の番外編を書いていただけるとは!
自分も那須原さん好きなので、続きが楽しみです!

452名無しさん:2012/07/17(火) 23:01:06 ID:mqXsvJ.M0
乙です。
続きを楽しみにしてます。

453334:2012/07/18(水) 03:26:42 ID:LItH9DO20
遅くなってしまい、すみません
続きを投稿します!

454334:2012/07/18(水) 03:28:41 ID:LItH9DO20
私は門の外に飛び出し、辺りを見回した。
丁度、路地の角に黒い服の端が切れていくのが見えた。
「よしっ!」
大地を蹴って、走り出す。
あっというまに角を曲がる。
500m先にさっきの女が歩いているのが見えた。
私はさらに速度を上げた。
400m、300m、200m…
その差はみるみるうちに縮んでいく。
後もう少しで追いつこうとした時、女は廃ビルに逃げ込んだ。

私も続けてそのビルに飛び込んだ。
その時、ドアの陰からさっきの女が飛び出して、パンチを繰り出した。
私は冷静に手を使ってそれをいなし、女と間合いを取った。

「ほウ、あのパンチを受けるとはなかなかやるナ。」
心の底をひっかくようなざらざらした声で女は喋った。
私は近くにあった木の棒を手に取り、両手で構える。
「お前が食堂に薬を入れた犯人だな。」
「ふフ、私を倒すことができたら教えてやろウ。」

再度、女が顔を狙って殴りかかってきた。
女の拳を顔の前で棒を使って受け止め、そのまま胴を狙って振り下ろす。
ドゴッ。
鈍い音がした。相手の急所に打撃が入った音だ。

しかし、女は笑みを浮かべながら、棒をつかんだ。
「くくク、効かんナ。」
女が手に力をいれると、みしみしと音を立てて棒がへし折れた。
「ば、ばかな。さっきの一撃を喰らって!?」
「驚いている暇はないゾ。」
驚愕する私に女は容赦なく蹴りを喰らわした。
一瞬反応が遅れて、私の体は仰向けに倒れた。

「しまった!」
立ちあがろうとする私に女が乗っかった。
「人間にしてはまあまあな強さカ。
丁度いイ、新しい肥満化薬の実験台になってもらおウ。」
そう言って、女はふところから白い錠剤が入った小瓶を取り出した。
「何をする?!」
私は女を振り払おうとしたが、まるで鉛が載っているかのように重い。
「心配なイ。お前もデブの一員になれるのだからナ。」
女はにやりと笑みを浮かべながら、錠剤を取り出し、私の口に押し込んだ。
「ふむっ、んんんん!?んっ!」
ごくん、とそれを飲み込んでしまった。

455334:2012/07/18(水) 03:30:09 ID:LItH9DO20
女は私から降りて、にやにやと笑いながら、倒れたままの私を見下ろしている。
「ぷはっ。こ、この、よくも…んあっ!?」
体の芯が熱くなった。
「な、なに…!?」
熱は体全体へと伝わっていく。
そして。
ドクンッ。
「あ、ひゃあっ!?」
びくん、と体が痙攣した。

次の瞬間、お腹が締め付けられる感覚があった。
(スカートが小さくなっているのか!?)
お腹の辺りに手をやると、いつもは腹筋の堅い感触があるはずのところに、
マシュマロのように柔らかい感触があった。
しかも、そのマシュマロはどんどん大きくなって、指の隙間から膨れ上がっていくようだ。
お腹を見ると、まるで風船のように丸く、丸く膨らんでいく球形の物体が見えた。
それが大きくなるのに合わせて、制服の布地がぴちぴちに張りつめていく。

「ふ、太ってる!?私、太っている!?」
腕を上げてみると、筋肉が張り出したしっかりとした腕ではなく、
文化部のようなぷよんとした丸い腕に変わっていくのが見えた。
お尻を触ってみると、ぷるんとしたなんとも柔らかいクッションのような贅肉がついていく。

長年かけて鍛え上げてきた鋼の肉体が不節制の塊といえる脂肪で覆われ、変貌していく。
「う、くっ…」
苦し紛れに体をねじってみたものの、増大する肉が揺れるだけで肥満化は止まらず。
ただ、屈辱を押し殺してじっと我慢するしかなかった。

30秒くらい経っただろうか。ようやく肥満化は止まった。
「ずいぶんかわいらしい体になったナ。80kg前後というところカ。」
女がさも楽しげに言った。
私は変わり果ててしまった体を隠そうと腕で体を包み込むようにしながら、
顔から火がでそうなのを我慢して、できるだけ気丈に見えるように言い放った。
「そ、それがどうした!お前だけは絶対許さん。」
女に向かって突進していった。

けれども。
肥満した体はかつてのような俊敏さはなく。
右足を踏み込めば、ふくよかな尻肉が、ぶるんっ、と揺れ。
左足を踏みこれば、大きなお腹が、たぷんっ、と弾む。
もっと早く走りたいのに、体中についた贅肉が私の動きの邪魔をする。

「何ダ?そんなのたのたした動きでは蠅が止まるゾ。」
そう言って、女は私の胸を小突いた。
「うえっ!?」
私は尻もちをついた。
ドシーンと部屋が揺れる。
たっぷりとついたぶ厚い尻の脂肪のおかげで痛くはなかったけれど、
返ってそれがどのくらい太ったのか私に自覚させる。
「ふ、ぐ、くそっ。」
立ちあがろうとするが、お腹のお肉が邪魔でなかなか起き上がれない。

私が四苦八苦していると、部屋の扉が開き、
鶴崎を先頭にして学校に残してきた風紀委員達がなだれこんできた。
「ここよ!ここに委員長がいるはず!」
きょろきょろと室内をみまわした彼女達の視線が私で止まった。
「え、嘘…?!あれ…、委員長?どうしてそんな姿に…?」
鶴崎が手を口に当てた。
「気をつけろ!犯人が潜んでいるぞ!」
「えっ…」
とっさに委員達は交戦体勢をとろうとしたが、
それよりも早くねずみのようなスピードで女が彼女達をなぎ倒していく。
「お前達!」
私の叫びもむなしく、女は委員達に薬を飲み込ませていった。

「あっ、何これえええ!?」
「いやあああん!!」
薬をのみ込ませられた委員達の体がつぎつぎに膨れ上がっていく。
肥大する胸を押さえて苦しそうにあえぐ者。
制服のボタンが弾け飛び、肥満する体を隠そうとかがみこむ者。
お尻の自重でどすんと尻もちをつく者。
10名ほどの女子達が肥満していく様子は地獄絵図だった。

「き、貴様…」
歯ぎしりしている私に女が近寄ってきた。
「ははハ、いいざまじゃないカ。お前は『雌豚』にしてやってもいいんだがナ。
お前はこのままにしておいた方が後で面白いことになりそうダ。
今日は見逃してやル。」
その言葉を聞いた直後、首筋に衝撃が走り、目の前が真っ黒になった。

456334:2012/07/18(水) 03:35:56 ID:LItH9DO20
以上で今回分はおわりです。

457名無しさん:2012/07/18(水) 10:04:11 ID:sNXejR.A0
やっぱ凛々しいキャラが太るのって最高ですねww
続き楽しみにしてます!!

458名無しさん:2012/07/18(水) 20:42:32 ID:clAwa3MYC
乙です!
“凛々しい風紀委員長”から“デブな風紀委員長”に変わる瞬間堪能させて頂きましたw
強気なセリフも、太った身体と声で言ってるんだと思うと最高です

459334:2012/07/18(水) 21:35:30 ID:LItH9DO20
もう少し続きます。
最終回を投稿します。

460334:2012/07/18(水) 21:37:11 ID:LItH9DO20
そこで私の意識は現在に引き戻される。
閉じていた目を開けるとリリスが覗きこんでいるのが見えた。
「おはよウ。少しうなされていたゾ。人間だったころを思い出していたのカ?」
私は顔をうつむかせ、しっぽをくるくると回した。石畳の冷気がひんやりと身に染みる。
「地上のことは忘れロ。お前はもう魔物なのだかラ。」

確かに今の私は悪魔に生まれ変わっている。
リリスとの戦闘の後、さらに肥満化薬の調査を続けていた私は、
小尾里の裏切りに遭って、これまで築き上げてきたものを全て失ってしまった。
高い身体能力も、信頼できる仲間も、周囲からの評価も、全部だ。
だが、私は小尾里を恨んではいない。
むしろ、今までの彼女の身分まで堕落してしまったことで、
彼女が私を裏切った気持ちが良く分かった。
周囲への不信と絶望。
リリスの誘いに従って魔界に来たのは、彼女に同情心が湧き、
一生彼女のそばにいてやろうと思ったことも理由のひとつだ。

「リリスちゃマ。」
私は舌足らずな口調で喋りはじめた。
「わたちは今まで自分の能力におごっテ、周囲のことをあまりにも考えていまちぇんでしタ。
魔物に身を堕とちたことデ、ようやくそのことが分かりまちタ。」
「そうカ。そうカ。(騒動のほとんどの原因は私だということは黙っておいたほうがいいのかナ…)」
「こうなった以上、一生あなたにちゅいていきまチュ。」
「ふふフ、私こそかわいい部下が一匹増えて嬉しいゾ。
体のほうもだいぶ育ってきたじゃないカ。
やはリ、オークの遺伝子を入れたのが効いたナ。」
そう言って、リリスは私の大きな豚鼻をツンとつついた後、
全身をいつくしむように弄びはじめた。
「んっ…あっ♡…ふごっ♡」
細い指が体中の肉をはいまわり、私は快楽の声を上げる。

私の体。
少し前までは筋肉で引き締まっていた私の体。
今では、筋肉がぶ厚い脂肪に変わってしまい、満足に立つことすらできない。
首をかしげて見下ろすと、ぶよぶよと弛んだピンク色の肉、肉、肉。
身につけている服はないが、不思議と羞恥心は湧いてこない。

「現在、200kgオーバーというところカ。
お前にはこれからも育ってもらわねばならないからナ。
堕落と食欲の悪魔としテ。」
リリスの言葉に、私はこくんと頷いた。
堕落と食欲を司り、それを振りまく悪魔でもいい。
もうあの頃の私は戻ってこないのだ。

「そろそろ食事の時間だナ。」
リリスが手をたたくと、小さな下級悪魔たちが料理を持ってきた。
ローストチキン、ケーキ、チャーハン、ピザ…
私はそれを片端から手づかみで口の中に頬張った。
「いい喰いっぷりダ。これからもどんどん育ってくれヨ、私のかわいい下僕としテ。」
リリスが満足げに笑った。
私も笑った。
今は本能のままむさぼり食う『豚』になろう。

(完)

461334:2012/07/18(水) 21:39:11 ID:LItH9DO20
以上で終了です。
コメして下さった方、ありがとうございました!

462名無しさん:2012/07/18(水) 23:07:20 ID:blnRrA2Q0
乙でしたー
これはこれで幸せ…なんだろうかw

463名無しさん:2012/07/19(木) 00:57:06 ID:Xekx4BiA0
最高でした!
凛々しいキャラの堕落ネタ流行ってくれないかなw

464名無しさん:2012/07/19(木) 01:00:32 ID:EeizbczA0
乙でした!
那須原さんの太った時の瞬間と、悪魔化した後の展開が読めて嬉しいです!
身も心も堕落しちゃいましたが、幸せそうで何よりです!
ワガママですが、悪魔になった3人のその後の活躍とか見たいですw

465334:2012/07/20(金) 01:31:27 ID:uaH1EixA0
では、その後の活躍(?)をちょっとだけ

466334:2012/07/20(金) 01:33:05 ID:uaH1EixA0
私達がいる世界とは次元が異なるパラレルワールドがいくつか存在する。
今回、お話する世界もその中のひとつ。
中世ヨーロッパのような文明に、剣と魔法とモンスターが混在する世界。

その世界の中の国のひとつにマーロ王国という国があった。
キリスト教のような一神教の司祭が治めており、経済的にも文化的にも発展している。

マーロ王国には十字騎士団という組織が存在する。
「汝、暴食するなかれ」「汝、姦淫するなかれ」「汝、怠惰になるなかれ」の教えの元、
国内の治安維持を担っている戦闘集団だ。

十字騎士団にはマリアという若い兵士が所属している。
ショートカットにした赤い髪に端正な顔立ち。
剣の技能は卓越しており、若干20歳ながら騎士団内でも5本の指に入る実力者だ。

ある日、彼女は司祭に呼び出された。
白い髭を蓄えた老司祭はマリアに言った。
「北の洞窟に巣食った悪魔どもを退治してきてほしい。」
「承知いたしました。」
忠実なマリアは二つ返事で答えた。

田舎道を歩いて数時間、マリアは北の洞窟の入り口にたどり着いた。
暗い穴の中からピリピリと強い魔力を感じた。
(どうやら敵は手ごわそうだな)
気配を押し殺しながら様子を窺っていた。

しばらく様子を見ていると、洞窟から2つの影が現れた。
人型の体に角としっぽが生えている。
魔力の量から考えて下級悪魔だろう。
「リリス様にも困ったもんだナ。前回いた世界を放り出して新しい世界にくるとハ。」
「コーリやカハシ、ナスハといった新入りの実践訓練だとサ。」
「あいつらはリリス様のお気に入りだからナ。仕方ねえヨ。」
おしゃべりをしながらこちらに近づいてくる3匹との間合いをはかり、
すきをついて切りかかった。
数秒の間に、悪魔たちの胴体が2つに割れた。
悪魔たちの死骸を一瞥した後、マリアは暗い洞窟の中に入って行った。

467334:2012/07/20(金) 01:35:58 ID:uaH1EixA0
松明をともしながら洞窟を進んでいくと、ひらけた空間にでた。
壁には人形がたくさんかかっている。
「気味の悪いところですね。」
マリアがつぶやくと闇の中から声が聞こえてきた。
「私のコレクションたちを気味が悪いだなんテ、失礼ネ。」
とっさにマリアは剣を構え、闇に問いかける。
「あなたは悪魔ですね?」
「そうヨ。小尾…じゃなかった、コーリという名前ヨ。」
奥から大きな気配が近づいてきた。
ズシズシズシ・・・
「ん、何か足音が変じゃないですか?」
そういって松明を掲げたマリア。
目の前には、北欧風のドレスを着たブクブクに太った女の子がいた。
「ぷっ、なんですかその格好?」
ドレスをぱつぱつにするほどたるんだ腹。ぶよぶよとした二重あご。脂ぎった髪。
冷静な口調とはほど遠いその姿にマリアンヌは失笑してしまった。
「し、失礼ネ!私も好きでこんな姿になったんじゃないワ!」
顔を真っ赤にして反論するコーリ。

その様子を醒めた目で見つめるマリア。
剣をコーリに突きつける。
「何か事情がありそうですが、私には関係のないことです。
おとなしく切られなさい。脂がついて剣が駄目になりそうですが。」
マリアンヌのその言葉を聞いたアリスは、一転冷徹な笑みを浮かべた。
「あラ、実力差が分かっていないようネ。
リリス様からいただいた力のお披露目ヨ。」

コーリの体から魔力がほとばしった。
「エクスチェンジ!」
次の瞬間、彼女の手にはドレスを着た太めの人形と鎧を着た細めの人形が握られていた。
「ふフ、楽しいショーの始まりヨ♪」
そういうと、コーリは太めの人形の腹を裂いて中の綿を取り出し、細めの人形の腹の中に押し込んだ。
次の瞬間、ぷよん、とマリアの腹が一回り大きくなた。
「な、なにごとです!?」
「あはハ、「エクスチェンジ」という呪術を使ったワ。
この呪術は人形を依り代とすることで対象者の脂肪を入れ替える呪い。
つ・ま・リ、あなたにはこれから私の脂肪をぜーんぶ受け止めるノ♪」

コーリの無情な笑みにマリアは驚愕する。
軽く見積もっても、アリスの体重は100kgを超えているではないか。
それが全部自分にくるとなると…。
「やめてください!」
「もう遅いワ。さてト、どこを太らせてあげましょうカ?
お腹?お尻?それともその貧相な胸かしラ?」
コーリが人形の綿を移し替えていくと彼女は痩せていき、反対にマリアの体は肥満していった。
引き締まっていたウエストには見る見るうちに肉がついていく。
みっしりと筋肉がついていたヒップは、うっすらと脂肪がついたかと思うと、
ぶくぶくと膨らんで肉が垂れ下がり。
部隊内では貧乳で有名だった胸はスイカほどに膨らんで。

数分後、やっと肥満化が終わった。
「あ、ぃやあ…」
マリアは変わり果てた体を見渡して絶望の声を上げた。
戦士のたしなみとして体形維持に気を使っていた彼女にとってその変化はかなりのショックであった。

目を上げると、すっかり痩せたコーリの姿が目に入った。
「あはハ、どっちがデブかしらネ。」
そう言い残すと、コーリの姿は闇に溶けて、消えた。

468334:2012/07/20(金) 01:38:31 ID:uaH1EixA0
何番煎じか分からないネタですが
つづきます。

469名無しさん:2012/07/20(金) 19:38:30 ID:QOXPUuc20
乙。
フットワーク軽すぎワロタwww
速筆ですねー。
この先も期待。

470334:2012/07/20(金) 21:54:57 ID:uaH1EixA0
マリアはさらに下層をめざす。
その足取りはあまりにも重く、満足に走ることさえできなかった。
しかし、彼女の目は国への使命感で燃えていた。
「この身がどうなろうとも、この洞窟に巣くった悪魔だけは滅ぼしてやる!」

長い階段を下りると、祭壇のようなところに出た。
石造りで作られた壁がたいまつでちろちろと照らされている。

「「まってたワ。」」
声が聞こえたほうを振り返ると、そこには二つの肉塊がうごめいていた。
「「に、肉塊じゃなイ!」」
マリアの心を読んだのか、肉塊…いや悪魔達は声をそろえて喋った。
片方の悪魔は金髪、もう一方の悪魔は後ろに束ねた黒髪だ。
どちらもヒトの形を保っていないほど肥満している。
「私の名前はカハシ、肉欲を司る悪魔。」金髪が喋った。
「私の名前はナスハ、食欲を司る悪魔。」黒髪が喋った。
「「二人合わせて堕落ガールズ!」」

「なんです?こいつら…」
マリアは呆れた様子で、二匹を見ていた。
「とりあえず、切り倒しますか…」
マリアは剣の柄に手をかける。

「おおっト、そうはいかないゾ。」
ナスハが羽を生やし、こちらへ飛んできた。
巨体とは思えないほどの超スピードだ。
(は、早い!)
あっという間にマリアはナスハの肉の下敷きになってしまった。

「あ〜ン、私も〜♪」
カハシも歩み寄ってきた。
「じゃア、二人でしようカ♪」
ナスハはそう言うと、マリアを起こし、カハシと一緒に彼女を挟み込んだ。
ちょうど、マリアがナスハとカハシにおしくらまんじゅうされたようになった。

「う、ぶ、なに…を?」
マリアを暑苦しさにうめき声をあげた。
「ちょっト…ね♪」
二匹の悪魔がほほ笑むと、悪魔達の肉がまるでラードのようにうごめいて、
マリアを包み込んでいった。
「う、むぐっ…」
全身がスライムのようなピンク色の肉に包まれたかと思うと、
それらがマリアの体に吸収されていく。
鼻から、耳から、全身の穴という穴から吸収されていく。
と、同時に彼女の体がブクブクと膨らんでいった。

数分後。
そこには悪魔達の肉を全て受けてしまった変わり果てた姿のマリアがいた。
団子のようなシルエットで、どこが顔かすら分からない状態だ。
それをすっかり痩せた悪魔達が笑って見てましたとさ。

おしまい

471334:2012/07/20(金) 21:56:52 ID:uaH1EixA0
以上で終わりです。
最後が適当なのは、ネタが尽きたからです。すみません。

472名無しさん:2012/07/21(土) 01:19:41 ID:DdJ2X6Z.0
乙でした!
3人とも、悪魔になった後、
シェイプアップしちゃったのが少し残念ですが、
別世界で頑張っているようで安心いたしました!

473334:2012/07/21(土) 01:48:53 ID:gnZvXx0U0
>>472
たまには痩せオチもいいかなと思いまして…
というか内容が適当ですみません
筆力の限界でした;;

474名無しさん:2012/07/21(土) 17:14:54 ID:i.6mcN/Q0
自分たちで蓄えた脂肪を相手に移すことで生きる悪魔ってのもいいなぁ

475名無しさん:2012/07/22(日) 10:15:27 ID:gs5NxJPQ0
体型描き分け練習の落書き
人選は「目についた順」

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1428_1.jpg

肥満絵だけでなく、体型を描き分けるってめんどくさいですね

476名無しさん:2012/07/22(日) 11:26:34 ID:eRCGM/pw0
乙乙
脂肪が腹にしかつかない72に涙したw

477名無しさん:2012/07/22(日) 12:54:13 ID:gACiBT7o0
3人ともぶよっぶよですねw動きにくそうにしてる感じが可愛くて萌えます!ちーちゃんwww

478名無しさん:2012/07/22(日) 16:16:47 ID:gs5NxJPQ0
>>476
比率が腹寄りだから小さく見えるだけで、ちゃんと胸も大きくなってるはずだから、
さらに追及すればこんな感じに巨乳に…

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1429_1.jpg

片方だけでも頭と同じくらいデカいよ!やったね!

479名無しさん:2012/07/22(日) 17:36:22 ID:MHkiy5Uo0
やったねちーちゃん! お腹も更に割増だけどw

480名無しさん:2012/07/22(日) 18:04:38 ID:yC/yLxKs0
もはや肥満というより膨体ですな

481名無しさん:2012/07/22(日) 18:38:41 ID:d.trZcLw0
ぜひともマコチーとあずささんはド級になっていただきたいw踊れなくてもいいし、動けなくてもいいし、汗だくでステージの真ん中で何とか立っているだけでもいいから……

482名無しさん:2012/07/23(月) 03:49:19 ID:wF1NivigO
下手すると腹回りが720になりかねない…ww

483名無しさん:2012/07/23(月) 17:08:00 ID:j6Pa82vo0
>>475の貴音にいろんな物食べさせてやりたいぜ

484名無しさん:2012/07/23(月) 23:18:23 ID:0wnsGdyIO
『触ん...あぁぁぁぁ////』
胸や秘部をクリクリと刺激される度に女は嬌声を上げながら、ムクムクムチムチと肥え太っていき。
『俺の体が...あぁ////』
女を蹂躙し続ける天使は穏やかな笑みを浮かべて、絶望と快楽に表情をとろけさせる女の膨れた腹に手を添えると耳に甘く響く言葉を囁いて
『罪を犯したとは言え天使の接吻を受けるのは光栄の極みですよ』
女の贅肉が歪む程に抱きしめ嫌がる女を押さえつければ、その唇を奪い幾度も舌を這わせ互いの唾液を交え、その度に女は秘部から潮を吹き快楽によがりながら、ぶくぶくと肥えていく
顔は丸くなり二重顎が見えはじめ、砂時計を思わせるウエストは三段腹を形成し下へ下へと垂れ下がり、それに乗っかる胸は逆に小さくなりつつ横に広がっていき肥満児の胸のようで、手足も赤ちゃんを思わせる程に太くなっていく

『はあ...ふう...ふあぁ////』

それを見た天使は満足したように一人頷くと女を家へと連れていった。

その後、似たような目的を持った悪魔と戦い続けた...それはまた別のお話
『魔界の奴ら見てなさいよ。私の趣味を邪魔するなんて絶対に許せないんだから!!』

485名無しさん:2012/07/23(月) 23:19:24 ID:0wnsGdyIO
『触ん...あぁぁぁぁ////』
胸や秘部をクリクリと刺激される度に女は嬌声を上げながら、ムクムクムチムチと肥え太っていき。
『俺の体が...あぁ////』
女を蹂躙し続ける天使は穏やかな笑みを浮かべて、絶望と快楽に表情をとろけさせる女の膨れた腹に手を添えると耳に甘く響く言葉を囁いて
『罪を犯したとは言え天使の接吻を受けるのは光栄の極みですよ』
女の贅肉が歪む程に抱きしめ嫌がる女を押さえつければ、その唇を奪い幾度も舌を這わせ互いの唾液を交え、その度に女は秘部から潮を吹き快楽によがりながら、ぶくぶくと肥えていく
顔は丸くなり二重顎が見えはじめ、砂時計を思わせるウエストは三段腹を形成し下へ下へと垂れ下がり、それに乗っかる胸は逆に小さくなりつつ横に広がっていき肥満児の胸のようで、手足も赤ちゃんを思わせる程に太くなっていく

『はあ...ふう...ふあぁ////』

それを見た天使は満足したように一人頷くと女を家へと連れていった。

その後、似たような目的を持った悪魔と戦い続けた...それはまた別のお話
『魔界の奴ら見てなさいよ。私の趣味を邪魔するなんて絶対に許せないんだから!!』

486名無しさん:2012/07/23(月) 23:21:10 ID:0wnsGdyIO
間違えてダブルクリックしちゃった(^_^;)

487名無しさん:2012/07/24(火) 05:47:48 ID:OHKnFRkk0
>>478
お蔵入りした千早肥満化SSと題が被った…だと…?
これは完成させろとの天啓なのだろうか!

488名無しさん:2012/07/24(火) 16:31:35 ID:NAFrsg8M0
マジか!アイマス系俺得過ぎる!
そんじゃあ俺もモバマスネタでなんか書くぞ。
前に上がった智絵里のイラストを題材に書かせて頂きます。
あのイラストの状況から更に数時間あの部屋にいたらっていう俺の想像を文にするお。
モバマスであの部屋に入れたいキャラいる?
文章上だけど、入れられるよ。

489名無しさん:2012/07/24(火) 17:40:49 ID:z4QsAh7A0
>>488
神崎蘭子を入れちゃってくれ!
頼んます!!

490名無しさん:2012/07/24(火) 21:00:22 ID:mBmGlLCk0
蘭子ちゃんセリフ難しいな 上手く表現出来る自信が…

491名無しさん:2012/07/24(火) 23:21:14 ID:z4QsAh7A0
確かに難しいよな・・・。
まあモバマス好きだから気にせず他のキャラでも書いてくれ!

492名無しさん:2012/07/25(水) 07:58:35 ID:/YQxI7Uk0
>>488
あずささんオネガイシマス!!

493487:2012/07/25(水) 17:07:31 ID:X2bXTix60
とりあえず第1話…っていうかプロローグ書き上がったよー
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/365017
導入部分ってことで肥満化描写がないから注意してね
一応これ含めて全5話で構成する予定
連日更新はできないけど気長に待ってくだされー

494488:2012/07/25(水) 19:08:14 ID:3M6FZTeA0
>>487しみです!
>>492 あずささん了解です。 蘭子も出来たら頑張ります。

495488:2012/07/25(水) 19:10:34 ID:r9uKOy9M0
誤字申し訳ない 汗
>>487 展開が楽しみです。 って書きたかったw
この投下の流れを大事にしたいね。

496名無しさん:2012/07/26(木) 19:18:44 ID:eynyBNvE0
>>487
乙です!
これからどうなるのか、展開がすごく楽しみです!

497名無しさん:2012/07/26(木) 19:39:36 ID:wQL.PyOM0
ちえりのSS楽しみにしてるぞ。
ぶっちゃけイラストでのちえりのその後も見たい。っていう素直な感想はリクになっちゃうのかね?

498945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/07/29(日) 00:24:20 ID:JnZX94O.0
どうも、29日ですので駄文置いておきます。

ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/365925
パス:himanka

今回は前回にもまして肥満化要素がありません。
後日お詫びにまた何か上げますので今回はご勘弁を。

499名無しさん:2012/07/29(日) 07:28:44 ID:qiTmrJFI0
>>498
ゴウランカ!

500名無しさん:2012/07/29(日) 11:03:36 ID:h4JiKdcMO
肥満化要素が薄めでも気にならない
似たような内容が続くよりむしろ良いのでは?

俺は作風がブレ始めた人とか見ると進化の兆しみたいでワクワクするんだが

501名無しさん:2012/07/29(日) 11:44:36 ID:Kko1/mQI0
乙でした!
そろそろボスと決戦か…これからの展開を楽しみにしてます!

502名無しさん:2012/07/29(日) 23:59:17 ID:fCL0Awsc0
29の日ということでなんとか間に合いましたのでお納めください。


ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1430_1.jpg

適当にリプライでテーマを決めたので、
P4Gよりマリー?さんが改札口で挟まってるというお題でした。

503名無しさん:2012/07/30(月) 23:49:32 ID:76SFweTU0
乙!
改札口に挟まるってのは好きなシチュだけどなかなか見ないのでありがたいや
他ではポリ公マンくらいでしか見たことなくて…

504名無しさん:2012/07/31(火) 07:25:45 ID:/3nkuGZE0
改札口っで絶妙の狭さだよねw

505334:2012/07/31(火) 22:54:19 ID:NKjWye8o0
29の日には間に合いませんでしたが、
SS投稿します。

駄文ですがよろしくお願いします。

506334:2012/07/31(火) 22:58:05 ID:NKjWye8o0
薄暗い森の中、草を踏みしめながら歩く人影があった。
ボロボロのマントを纏い、フードを被っているので、
顔は分からないが、背格好から判断するにどうやら若い娘のようだ。

時折立ち止まって、後ろを振り向いている。
どうやら何かを警戒しているらしい。

やがて娘は森を抜け、小さな村の入り口にたどり着いた。
レンガ造りの家がぽつぽつと立ち並んでいる。

「誰かいませんか?」
娘は呼びかけたが、返事はない。
仕方なく入口の門をくぐる。

その時。
「ブフゥー…」
生臭い匂いとともに干し草が積まれた荷車の影から巨大な黒い影がのっそりと出てきた。
娘は声がした方に目を向ける。
そこには二足歩行の巨大な豚の化け物がいた。

「フゴフゴ…プギィー!!」
化け物は鼻をひくつかせた後、よだれを垂らしながら雄叫びを上げた。
しかし、娘はたじろがず、マントの下から短剣を取り出した。
「やれやれ、またオークか。レベルは15ってところね。」
襲いかかってくるオークにも躊躇せずに飛びかかり、短剣をオークの脳天に突きさす。
鮮血が吹き出し、地響きとともにオークは倒れた。

「ふぅ…」
飛びかかった反動で、ぱさりとフードがはずれて素顔があらわになった。
短髪に切りそろえた栗色の髪。
わずかにあどけなさが残る整った顔立ち。
百戦錬磨の戦士を思い起こさせる鋭い眼光。

「全く、この辺りはオークだらけだね。さっきも森で襲われたし。
ま、魔物ハンターの私にとっちゃ、あんなの何体いても変わらないけどさ。」

そう言うなり、娘は近くにある干し草が積んである荷車に向かって声をかけた。
「ところで、そこに隠れている人。この村が今どうなっているか教えてくれないかい?」

507334:2012/07/31(火) 23:00:52 ID:NKjWye8o0
「ひっ!?」とおびえた声がして、干し草の中から若い女性が出てきた。
「ど、どうして私が隠れていることが分かったのですか?」
「簡単さ。さっきから干し草が小刻みに揺れていたからね。」
娘はそっけなく言った。

「すごい観察眼ですね。さぞかし名のある戦士とお見受けします。」
女性はスカートについた干し草を払いながら荷車から降り、娘に駆け寄った。
「お願いします、私達の村を救ってください。」



村の中の、ある家の居間で、二人は椅子に座っていた。
女性は静かに話し始めた。
「私の名前はラウラ。この村の娘です。貴方様のお名前は?」
「私はラキ。気ままな一人旅の魔物ハンターさ。
ところでこの村は一体どうしたんだい?人っ子一人いないじゃないか。」
「そ、それは…」
ラウラはずいぶんためらった後、暗い表情でぽつりとつぶやいた。
「村人は…全員死にました。いや、死んだ方がましだったかもしれない」
「そりゃ、どういうことだい?」

「順を追ってお話します。
この村は貧しいけれど、大した争いも無く平和な村でした。
しかし、今朝森の奥から黒い霧が流れてきました。」
「黒い霧?」
「はい。闇のように黒い、邪悪な霧でした。
その霧に飲み込まれたものはことごとく魔物になってしまいました。
私の父も…」
彼女は無表情だったが、その声は震えていた。
まるで恐怖を押し殺そうとするように。
「幸いにも、私は自分の部屋で読書をしていたので、
黒い霧には飲み込まれなかったのですが、窓の外は阿鼻叫喚の嵐でした。
魔物と化した村人が生存者を襲いだしていたのです。
私は何とか村から脱出しようと家を出たのですが、先ほどのオークに見つかってしまって…
あの干し草に隠れていたのです。」
「ううん、黒い霧とやらは何かの呪いの一種だろうな。それもとびっきり凶悪な。」
ラキはかぶりを振った。
(しかし、今まで倒してきたオーク達は村人の成れの果てだったのか)」
知らなかったこととはいえ、罪悪感が胸をよぎる。

ラキはしばし考え込んだ後、立ち上がった。
「分かった。黒い霧をけしかけた奴を倒そう。」
村人への罪滅ぼしの念もある。

そんな彼女にラウラがためらいがちに話しかけた。
「あの…そこで、私もお供させていただけませんか?
みんなの無念を晴らしたいのです。」
「しかし、危険な旅だぞ?死ぬかもしれない。」
「構いません。覚悟はできています。剣術も一通りたしなんでいますので。」
「分かった。そこまで決意しているのなら…。
これからよろしくな!」
「はい!」
二人はがっしりと握手を交わした。


二人が出て行った後。
タンスの中から小さな黒い霧が現れて、彼女達を追いかけていった。

つづく

508名無しさん:2012/08/01(水) 00:12:01 ID:Tmuko7Ac0
乙です!
果たして二人がどうなっちゃうのか楽しみです!

509334:2012/08/01(水) 23:36:18 ID:L8.X3XcY0
つづきです。


ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/


ステータス
ラキ Lv.50 ジョブ:魔物ハンター
ちから88 すばやさ110 かしこさ95 たいりょく50
剣技:レベル32 魔法:レベル10 運:1



さらさらと流れる小川の土手をふたりは歩いていた。
「それで、これからどこにいくつもりですか?」
ラウラが尋ねる。
「そうね、取りあえず情報を集めなきゃいけないから、
ここらへんで一番大きな町「フェタリア」に行くとするかな。」
「えーと、それだと…3日くらいで着きますかねぇ…?
ここら辺は魔物も多いですし。」
「大丈夫よ。私がついてるから!それにここら辺で出てくるモンスターはスライムくらいよ。」
「あの…言っている傍から、スライム、出てきましたよ!」
ラウラは前方を指差した。
薄い黄色のゼリーみたいな体をぷるぷると震わせたスライムが茂みから出てきたところだった。

「よーし、さっさとやっちゃおう!」
ラキはスライムめがけて剣を振り下ろした。

ラキの剣撃!
スライムに1000のダメージ!
スライムは『根性』で持ちこたえた!

「あらら、スキル『根性』持ちでしたか。」
「運が良かったわね。次のターンでとどめを刺してあげるわ。」

スライムのターン!
スライムは仲間を呼んだ!
スライムAが現れた!
スライムBが現れた!
スライムCが現れた!
(中略)
スライムXが現れた!

「えっ…と、森の中から同じスライムがぞろぞろ出てきたのですけど…
さすがにまずい気がします…」
「もも、問題ない!全員、私の剣のさびにしてくれるわ、わよ」
「声が震えていますけど大丈夫ですか?」
プルプルと動きながらスライム達が包囲網を狭めてきた。
ラキとラウラはじりじりと追い詰められながらも攻撃の隙を窺う。


「キキィィー!!」
一番先頭のスライムが鳴き声を上げたかと思うと、一斉にスライム達が飛びかかってきた。
ラキは剣を薙ぎ払い、スライム達を叩き切る。
べちゃべちゃと肉片や汁飛沫が体にかかるが、スライムの数が多すぎる。
「あっ…が、このっ…!!」
数匹のスライムが衣服にまとわりついたかと思うと、
ラキは見る見るうちに押し寄せてくるスライム達で包まれ、黄色のゼリーで見えなくなってしまった。
「あっ…ひゃあああ!」
スライム達は衣服をすり抜け体中の穴という穴から体内に侵入する。
「お、おおおお…っふ、ぅくっ、そ、そんなところにはいってくるなぁぁ!!」
ジタバタと手足を動かし引きはがそうとするが、髪に付いたガム並みの粘着力で離れようとしない。
「う、ぐっぷ、ごふっ…」
最後に残ったスライムを飲み干し切ってしまった。

「げふっ…まさかスライムにしてやられるとは…油断‥」
ラキが片膝をついて息を切らしていると、背後の木の影からラウラが現れた。
どうやらスライム達が飛びかかってくる時にとっさに隠れていたらしい。
「すみません。怖くて隠れていました。あの、大丈夫ですか…?」
「あ、ああ、大丈夫だ」
ラキはどすんと尻もちをつく。
「ふぅー…すまん、ちょっと休ませてくれ。なんだか暑いんだ。」
ラキはローブを脱いだ。

その様子を見て、ラウラが遠慮がちに言う。
「あ、あの、大変申し上げにくいのですけど…
その、お身体の方が…ずいぶん太ましく…」

「え!?」
慌てて体を見回すと、ぽってりと膨らんだ肉の段がショートパンツの上に乗っていた。
上着もパツパツだ。
「あ!?さてはあのスライム達、何か特殊能力をもってたな」
歯噛みしたがもう手遅れである。
「しょうがないな‥。まあ、こんなデブ態異常すぐによくなるさ。」


ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/2569

ステータス
ラキ Lv.50 ジョブ:魔物ハンター
ちから88 すばやさ80 かしこさ95 たいりょく100
剣技:レベル32 魔法:レベル10 運:1
肥満:BMI 28

To be continued…

510334:2012/08/01(水) 23:42:54 ID:L8.X3XcY0
すみません
挿絵のアドレス間違えてました

正しくはこちら
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1431_1.jpg



ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1432_1.jpg

511名無しさん:2012/08/02(木) 01:50:02 ID:mjV77FuI0
乙です〜!
早速ラキさん、体内にスライムが入っちゃって太っちゃいましたねw
続き楽しみにしてます!

512名無しさん:2012/08/02(木) 22:43:39 ID:3g8/C6TM0
はじめまして、こちらは初カキコです。
肥満化と触手を掛け合わせたネタって少ないので描いてみました

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1433_1.jpg

513334:2012/08/02(木) 23:04:33 ID:LhbsIOqM0
>>512
乙です!
表情がエロいですね。

続きを投稿します。

514334:2012/08/02(木) 23:06:03 ID:LhbsIOqM0
ラキとラウラは、ネオンが光り輝く町の入り口に立っていた。
「やっと着いたな。長い旅だった。」
ラキは額の汗をぬぐう。
「長いも何も…ラキさんが頻繁に休み続けるからですよ。
本来3日の道のりを1週間もかかってしまったのですから。」
「う…仕方ないだろ、
スライム達を吸収しちまったせいで素早さがダウンしてるんだから…。
(体力がなぜか増えちゃったけど…)体も重たいし…。」
膝を抱えてスネるラキをラウラは呆れた様子で見ていた。
「はいはい、分かりましたよ。
それでは、さっさと教会で治療してもらいましょうよ。」

その時、ラキのお腹が、ぐ〜っ、と鳴った。
「ちょっと待ってくれ。先に飯屋に行かないか?」
「え〜っ!?」
「さっきから腹へってしょうがないんだ。」
「もう、ホントに困ったハンターさんですね。どこか手頃な店はないでしょうか?」
二人は大通りを歩き出し、店を探し始めた。

20分後。
二人は薄暗い怪しい店の前に立っていた。
ツタが絡んだ看板には『肉料理専門店デビル・ネスト』と書かれている。

ラウラが戸惑った様子で言った。
「ど、どうします?この店以外飲食店が空いていませんでしたよ。
正直なところ、この店に入るとろくなことにならないと、
私の第六感がささやいているんですが…。」
「構うもんか!ただの飯屋だろ?」
ラキは勢いよくドアを開けた。

「こんにちは〜、誰かいませんか〜?」
「ようこそ、わての店へ。」
そこには燕尾服を着た醤油顔の男がお辞儀をしていた。
「ささ、たんと食べていってくれさかい。」
どこの方言か分からない怪しさ満点の言葉づかいで、男は喋る。

「あの…やっぱり止めません?!絶対胡散臭いですよ、ここ…」
ラウラはラキに耳打ちしたが、ラキはさっさと席に着いた。
「細かいことは気にするなよ。まずは腹を満たすことが先決だ。
オヤジ、ありったけの飯を頼む!」
「まいどおおきに!」
その言葉を聞いて、ラウラも観念したのかしぶしぶ席に着いた。

「お待ちどう!当店自慢の肉料理でっせ〜」
しばらくしてオヤジは厨房から謎の肉が載った大皿をわんさか持ってきた。
たちまち直径何mもあろうかという机の上が料理で埋め尽くされる。
「いっただきまーす!!」
そう言ったかと思うとラキは猛然と片っ端から料理を食べ始めた。
ラウラも気乗りしないという様子で肉をほんの少し小皿に取り分けた。
「うっ…すごい臭い。何の肉なのかしらこれ…」
もぐもぐとラウラが食べるのをしり目にラキはするすると肉を胃袋におさめていく。

痩せていたころのかっこいい彼女はどこへやら、
太ましい彼女が次々と料理をたいらげていく姿は、
言い方はおかしいが、やはり絵になる。
顔には出さないが、ラウラはぼそぼそと肉を食べながらそんなことを考えていた。

515334:2012/08/02(木) 23:08:15 ID:LhbsIOqM0
「あの、そろそろこの店出ません?お腹もいっぱいになったでしょうし…」
ほぼ全ての皿が空になったのを見計らってラウラはラキに声をかける。
「ふぇ、なんふぇ?まふぁ、くひたりなひよ。」
ラキはごくんと口に含んだ最後の肉を飲み干し、オヤジに声をかけた。
「同じものをもっと持ってきてくれ!」
「まいどあり〜」
オヤジはまた料理を机いっぱいに並べはじめた。
「ええ!?まだ食べるのですか?もう止めましょうよ!
さらに太っちゃいますよ〜」

ラウラは必死にラキの体を揺するが、
ラキは料理にがっついて食べるのを止めない。
「ふぐっ…むぐっ…ごきゅん…」
料理がラキの口に消えていくのに比例して、彼女の体がどんどん膨らんでいく。
むちっ、むちっ…ぶちっ、ビリビリ…
ぶ厚い尻肉や小ぶりの胸肉、餅のような腹肉など全身の肉が肉肉しくぶくぶくと膨らんでいく。
肉圧に耐え切れなくなった衣服が裂けていく。

にも関わらず、食べ続ける。
「ハフッ…ハフッ…」
彼女は玉のような脂汗をかいている。すごく汗臭い。

「ああっ!どうしたんですか、ラキさーん!!
あっ、そうだ。お勘定、お勘定お願いしまーす!!」
ラウラはオヤジのところに駆け寄った。
「まいどあり〜。
ほな、代金は占めて○○万円になります!」
それは二人の全所持金をゆうに超えていた。
「持ち合わせが足りない…」

オヤジのニコニコ顔を一変した。
「なんやと!不足分、どないしてくれるんや!
あのデブががつがつ食べるから大赤字やねんで!」
オヤジはまだ食べ続けているラキを指差して怒鳴った。
「ひぃっ!?すみません、何でもしますから〜。」
「それじゃあ、『働いて』返してもらおうか?」
オヤジはにやりと不気味な笑みを浮かべた。


次の日。
「6番テーブル、オーダー入りま〜す!」
「11番テーブルに早くワイン持ってって!」
エプロンを着たラキとラウラが店内を駆けまわっていた。
ラキはさらに肥大した体を揺すって全身に汗をかいている。
きつそうだ。
「全く、ラキさんが食べ過ぎるからですよ」
「はぁ、ふぅ、すまん…」
「(この人本当にダメだ…)」

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1434_1.jpg


場所は変わって店の中のどこかの一室。
オヤジが誰かと話している。
「せやけど、あんさんもアコギですな。
あの二人にスライムけしかけてわての店に来させるなんて。」
「ふふふ、もっと誉めてくれ。
あのスライムは特別製でな、吸収した者の食欲を増幅させるのだ。」
声の主は愉快そうだ。周りには黒い霧が渦巻いている。
「そして、あいつらは町で一軒しか開いてなかったわての店で、
ぼったくり価格の料理を食べるしかなかったってわけやな。」
「して、これからどうするのだ。
まさか、借金を返済するまでずっとウエイトレスをさせるのではあるまい?」
「へへへ、そこは考えとりまっさ。デブの方には『裏の店』の仕事をしてもらいます。」

516名無しさん:2012/08/03(金) 00:27:30 ID:vEKhcBoU0
続き乙です!
食欲に負けて太ったラキさんが『裏の店』でどんなことをされるのか
楽しみですw

517名無しさん:2012/08/03(金) 22:49:54 ID:JY1i0lnc0
おお!ボンドさんおつですこのシチュ最高ですね!

518名無しさん:2012/08/07(火) 00:19:04 ID:RpbfZpvI0
生命の雫が!!なモバマス蘭子ちゃんー
アイマスの流れのときに描きたかった^q^

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1437_1.jpg

519名無しさん:2012/08/09(木) 01:14:29 ID:R93AhXmQ0
蘭子ちゃんすごい身体にwwGJです。
モバマスというと、うちのプロダクションは最近入所した、Sレア椎名法子のドーナツのせいで皆デブデブに、とか妄想しているw

520945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/08/09(木) 09:39:00 ID:IfRA1vlg0
肉の日の舞ちゃんが今一肥満化してないので補充分を。

ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/368818
パス:himanka

本当はデブの日に間に合わせたかった・・・

521名無しさん:2012/08/09(木) 10:56:16 ID:JjCxV/620
初SSがやり方わからなくて連投規制されてしまったのでこちらで

まあ、ぷっくりというのはまだ柔らかい表現で、実際には彼女の見事な体のラインをことごとく崩し、服を拘束具に変え、ふーふー息苦しくなるほどには太っていた。
指にはめた指輪は、指がぷくぷくと太くなったにも関わらず、なぜかそれに合わせて大きく変形したかのように、指を絞めつけもしなかったし、すっと簡単に抜けてしまった。指から抜けると指輪ははめた時と同じサイズに戻った。
それと同時に彼女の体のサイズも元に戻ったのだからまた不思議である。
このようないきさつから、原因が夕べのドンチャン騒ぎの前夜祭によるものではなく、指輪のせいであることが判明したのである。
また当たり前の話ではあるが、はだけ(はじけ?)てしまった彼女お気に入りのハレ着であるドレスはもちろんそのままである。
しかし、本人も召使たちもほっと胸をなでおろしていた。もう二度とあんな思いをするのはごめんだ、と彼女は思い出しては赤面しそう思っていた。

522名無しさん:2012/08/09(木) 10:57:25 ID:JjCxV/620
なんでもこの指輪は村人からの贈り物ではなく、ここの家主である彼女の義父が誕生日のサプライズにプレゼントしようと思っていた、昔の冒険で見つけた宝物だったのだ。
それには姿を消す魔法が込められており、幾度となく彼の冒険に貢献してきたのだ。
しかし、それは男が使ったらの話で、どうやら彼女のような女性には別の能力が与えられていたようだ。
なんでも義父はもう少ししたら旅に出るらしく、もう故郷に戻ってくる予定はないのだという。
そのため、家財や資産をすべて彼女に託し、愛娘のハレの日を祝ってから出発するつもりだったそうだが、とんだ騒動になってしまったようだ。
彼は娘に平謝りし、機嫌も治ったところでつつがなく、村を挙げての盛大なパーティーが催された。
パーティーにはある老人が来ており、旧友の娘の誕生日だと聞いてすっ飛んできたのだという。
彼はみんなが見たことも聞いたこともないような技を持っており、それを今日でいう花火というような形で巧みに披露した。祭りは大盛り上がりだった。
その最中、彼女の義父はキリのいいところでふっと自宅に戻り、整えておいた旅道具を背負って、娘にも内緒で例の旅に出た。
後にそのことに気付いた彼女はとても寂しがったが、すぐに立ち直り、義父に変わり村の長としての務めを果たしていくことを誓ったのだった。

それからしばらくして、例の指輪のことも頭の片隅にしか残っていないような長い年月が過ぎたころ(といってもここの人間は寿命が長いため、外見も内面も対して変わりはないが)。
大切なものを入れる箱の中から、この世の全てを射止めるような美しくも儚い魅惑的な輝きが、辺りをうかがっていた。
まるで指輪そのものに意志があるかのように。

時間があったら続く

523名無しさん:2012/08/09(木) 15:30:19 ID:onXejxBI0
DLできない・・・ファイル消えてます

524945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/08/09(木) 21:11:42 ID:IfRA1vlg0
>>523
確認しましたところ、どうやら斧ロダの方が不調なのかファイルが正しくアップロードされないようです。
こちらに上げ直しましたのでそちらからどうぞ。

ttp://www5.puny.jp/uploader/download/1344514177.txt
パス:himanka

525名無しさん:2012/08/09(木) 21:52:04 ID:onXejxBI0
わざわざ感謝します!

いつもいつも楽しませてもらっています、ありがとうございます

526名無しさん:2012/08/09(木) 22:28:10 ID:1TdDxBN60
>>522
アイテム自体が不幸を呼び寄せそうでwktkするぜ
続きがあるなら楽しみにしてるよ

>>524
二口女の挙動がかわいいなあw
毎回楽しませてもらってるよ、ありがとう

527名無しさん:2012/08/10(金) 14:40:25 ID:DR57AXfI0
続いた

 ある日の夜、義父の古い友でもある仲の良い老人が突然訪ねてきた。
彼女は前もって知らせてくれていればそれなりのもてなしを用意していたのに、と老人との久々の再会を喜んだ。
しかし、老人はどうも険しい顔つきをしている。
そして不意に、彼女が義父から譲り受けた指輪のことを尋ねた。
彼女は少し不思議に思いながらも、大切に保管していた指輪を箱から取出し老人に渡した。
すると、老人はあろうことかその指輪を保管していた封筒ごと指輪を炉の中に放り込んだではないか!
突然の出来事に驚いた彼女は
「なにをするんです!?」
と少し声を荒げて老人を問い詰めたが、老人は炉の中をじっと見つめるばかり。
そして、老人が不意に炉の中にしばらく放置しておいた指輪を取り出し、「熱くはない」といい彼女の手のひらに置いた。
「何か見えるか?」
と老人は聞いたが、
「いえ、何も・・・」
と彼女は答える。
老人は「取り越し苦労だったか」と内心ほっとしたが、彼女が放った一言でその考えは消えうせた。
「何か文字が見えます・・・エルフ文字みたい」
老人は彼女に文字の内容と事の次第、暗黒の王の復活の話などを彼女にすべて打ち明けた。
恐ろしくなった彼女は指輪を老人に託そうとしたが、彼は断固として拒否した。
厳密にいうと、彼はその指輪をのどから手が出るほどに欲していた。
しかし彼の理性がそれを受け取ることを拒んだのである。
老人は彼女に指輪を安全な場所、エルフ族きっての実力者の住まいである谷へと持っていくよう指示した。追手がいつ来るかわからない今、今夜にでも出発するようにと。
その時であった、庭のほうで「ガサッ」と音が聞こえた。二人の背筋に真冬の山々よりも冷たい風が走る。
老人は杖を構え、ゆっくりと窓の方へ近づいていき、狙いを定めて茂みの中を小突いた。
「イテッ!」
老人が声の主をむんずと引き上げた。
「だれかと思えば庭師のサン!盗み聞きしていたのか!」
「ご、誤解です!盗み聞きしてたなんて・・・庭の草を刈ってただけで、ほんのちょっと、暗黒の王が世界の終りとか、それだけですよ・・・」
茂みに隠れていたのは屋敷の召使い、サンであった。
こんな夜中に草を刈っていたというのはもちろん嘘で、こういう話に目がない彼は茂みの中でずっと聞き耳を立てていたのだ。
「お願いです。俺を何か変な生き物に変えちまったりしないでください・・・」
そう、この老人は少しばかり名の知れた魔法使いなのである。
とはいえ、全く知らない者もいるにはいるが、それ以外の者には高名な大賢者として崇められている。
しかし、この村では魔法使いといえば厄介ごとを運んでくるものだと思われており、村人の幾人かにも彼を毛嫌いする者がいた。
そうでなくても何をしでかすかわからない未知の存在として恐れられている傾向もあった。
彼の発言は、まさにそういった考えが凝縮されて口に出たものであった。
「嫌か?それならばおぬしの主人の共をすることじゃな」

528名無しさん:2012/08/10(金) 15:10:22 ID:DR57AXfI0
こうして一行は旅に出た。しかし、すぐに老人とは別れた。
なんでも魔法使いの先輩にこの事態についての助言を乞いに行くのだという。
道中、なんやかんやで彼女の従兄弟であるメルーとペペンが仲間に加わり、追手の追跡を逃れながら旅を続けていた。

いま彼女たちは丘の麓に建っている、とあるおじいさんの家にいる。事の次第はこうである。
彼女たちはある森の中を横切ろうとしたが、暴れる木や幽霊による妨害を受けていた。
「だからこっちの道は嫌だといったのに!」
木の枝に抓まれブンブン振り回されているサンが、道筋の提案者である彼女のいとこたちに怒鳴る。
「近道なんだから別にいいだろ!」
いとこも負けじと怒鳴り返す。残りの三人は今にも木の幹の中に取り込まれそうだ。
このままでは弄ばれて死んでしまう。
だれもがそう思ったその時、彼女の体が突然膨らみだした。
「え?な、なに??」
「おい!お前、なんかでっかくなってないか!?」
彼女の体は、指輪もはめていないのに急にぶくぶくと太りだした。
「い、嫌ぁ!」
こういいたかったのはむしろ木の方であろう。彼女の体は瞬く間に膨らみ、閉まりかけていた木の幹に隙間を作った。
そこから従兄弟たちは逃げ出したが、彼女の方は相変わらず、先ほどよりも狭くなった幹の中に取り残されている。
膨らむのは止まったものの、幹に空いた穴に蓋をするような形ではまってしまった彼女はとても苦しそうにしている。
思わぬ大物に、木の方も幹がビシビシと嫌な音を立てていて、今にも破裂しそうだ。
むしろ彼女よりも木の方が苦しいかもしれない。
「だ、だすけてぇ・・・ふぅー、ぐっふぅ・・・」
圧迫されている体に何とか隙間を作ろうと身をよじるが、ぴっちりとはまってしまった彼女の体はどうにも動く気配がない。
突然のことに動揺した一同があたふたしていると、突然、どこからともなく軽快な歌が聞こえてきた。




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