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肥満化小説・肥満化絵投下スレッド その2

1名無しさん:2011/12/05(月) 00:33:48 ID:tlxuFIYEO
肥満化小説や絵を投下したい方へのスレです。
作品の感想などもこちらへどうぞ。

2名無しさん:2011/12/05(月) 00:37:57 ID:tlxuFIYEO
1スレ目の残りが少ないようなので勝手ですが立てました
以下1スレ目と同じようにご活用ください

3名無しさん:2011/12/08(木) 03:26:39 ID:BfSYh.0sO
くそぅ…リクしやがったせいなのか、ギンガ団しかアップされないとは…
来るのが遅かった…氏なら他のトレーナー描いてくれたかもしれんのに

4名無しさん:2011/12/08(木) 22:16:03 ID:GiTXOIvEC
流石にそれは関係ないだろ・・・
妄想してたのが団員だけだったって話

5名無しさん:2011/12/10(土) 09:48:27 ID:Ymg8pKTI0
文句があるなら
自分で描け

6名無しさん:2011/12/10(土) 16:15:10 ID:FhtxJevM0
>>3
「来るのが遅かった」って事はリクする気満々じゃないですかー!ヤダー!

7名無しさん:2011/12/10(土) 16:18:40 ID:ynYgGY46O
つーかまず3が何を言ってるか分からないから
何の話をしてるかすら分からないという・・・

8名無しさん:2011/12/11(日) 07:54:28 ID:KOgjVODo0
ギンガ団ってことはSS・絵投下スレの>986の事じゃないか?

9名無しさん:2011/12/11(日) 17:07:11 ID:f5DPDPIo0
前投下スレのAAの下りみて思い出したんだが
ttp://snudge.blog38.fc2.com/blog-entry-640.html
こんなの有ったな

10名無しさん:2011/12/18(日) 22:14:13 ID:WT6ytf1g0
ひさびさにSSを書いてみたので投稿します。
作中に人物名がでてきますが、実在の人物とは一切関係がございません。

1110:2011/12/18(日) 22:17:47 ID:WT6ytf1g0
軽い頭痛を感じながら私は目覚めた。
「ここはどこ?」
どうやらマンションの一室の中にいるようだ。
部屋の中央には机が置かれており、その上にはパソコンが載っている。
正面の壁には液晶テレビがかかっていた。
体を起こし、辺りを見回すと、私の他に4人の若い女性が立っているのが分かった。
髪型や服装は様々だったが、彼女は皆、美人でスタイルが良かった。

「あなたもこの『ゲーム』の参加者?」
黒髪の女性が私に尋ねた。
「『ゲーム』って何のこと? 私は町を歩いていたら、急に目の前が真っ暗になって、
気が付いたらここで倒れていたんですけど」
「それでは、自らの意思でこの『ゲーム』に参加したのではないのか。この命がけの『ゲーム』に」
「さっきから言っているゲームとは何をするんですか?
私、これから用事があるので帰りたいんです。」
「それは無理だな。部屋の入り口には鍵がかかっていた。
それに、「ゲームで何をするのか」という質問にも答えられない。
なぜなら、私は、このゲームに勝てば望むものが何でも手に入るとだけ聞かされて、参加を希望しただけだからだ。」
「ゲームに負けるとどうなるんです?」
「分からない。噂によれば、負けたやつは行方不明になるらしい。」

1210:2011/12/18(日) 22:19:14 ID:WT6ytf1g0
ピンポンパンポーン♪
彼女が言い終えると、チャイムが鳴り、正面の液晶テレビが付いた。
画面にはピエロのお面を付けたスーツ姿の人物が写っていた。
ピエロ面が喋った。
「こんにちは。本日は『ゲーム』に参加いただき誠にありがとうございます。
みなさん、『ゲーム』への参加は初めてだと思いますので、ルールを説明させていただきます。
参加者のみなさんで、いくつかの『競技』をしていただきます。各『競技』での総合得点で勝敗を決定します。総合得点が最も高かった一人が勝者となり、望むものが何でも与えられます。ただし、各『競技』へのチップとしてあるものを賭けていただきます。みなさんの体重です。」
「どういうこと?」活発そうなショートヘアの女性が尋ねた。
「『競技』をクリアすると得点が与えられますが、チップとして『競技』前にみなさんがどのくらい太るのか決めていただきます。例えば、ある『競技』に「10kg太ること」をチップとして賭けたならば、その『競技』をクリアすると賭けた体重に応じた得点がみなさんに付与されます。賭けた体重が大きいほど得られる得点も大きくなります。ただし、『競技』をクリアできなかった場合、得点は0になります。」
「太るなんて聞いてない!私は降りる!」派手な格好をした女性が出て行こうとした。
「『ゲーム』の参加放棄は認められておりません。参加を辞退する場合、
辞退に対するペナルティとして「100kgの体重増加」を受けていただきます。」
ピエロ面が言い終えると同時に、派手な女性の体がぶくぶくと膨らんだ。
「きゃああああ!」
彼女は叫んだが、その悲鳴は野太かった。
もはや肉塊となった彼女に戦慄する他の参加者に、ピエロ面は言った。
「彼女は参加辞退ですね。さて、他に辞退したい方はいらっしゃいませんか?いらっしゃらないなら『ゲーム』を開始いたします。」
「ちょっといい?尋ねたいことがあるの」ひときわグラマーな女性が言った。
「なんでしょうか?」
「『ゲーム』に参加する対価が「太ること」ならば、『ゲーム』が終了しても太ったままなの?」
彼女のその言葉を聞くとピエロ面はにやりと笑った。
「ええ、そうなりますね。ただし、勝者となった方は別ですが」
「つまり、勝者以外の3人は太ったままというわけね」
「他に質問がないようでしたら、『ゲーム』を開始いたします。まずは、中央のパソコンに個人データを入力してください。」
参加者達は『ゲーム』に参加する覚悟を決め、パソコンにそれぞれのデータを入力した。

名前:平本 みちる(私)
身体データ:163cm 53kg
備考:ごく普通の高校生。美人だが、良くも悪くも平凡な性格。強制的に『ゲーム』に参加させられた。

名前:武宮 誠
身体データ:170cm 60kg
備考:高校生(平本とは別の高校)。黒髪の才色兼備な完璧超人。なにごとにも動じないしっかりした性格。
名前:熊野 明美
身体データ:160cm 48kg
備考:売り出し中の新人アイドル。4人の中では最も小柄。明朗活発な性格だが能天気。

名前:小野月 麗子
身体データ:173cm 60kg
備考:とある会社に勤めるOL。グラマーで美人なため、社内でも人気がある。ややおっとりした性格。

1310:2011/12/18(日) 22:23:37 ID:WT6ytf1g0
以上で一話目は終わりです。

14名無しさん:2011/12/18(日) 23:16:32 ID:75CA5rzkO
とても面白そうな内容ですねw
wktkしながらお待ちしております!

1510:2011/12/20(火) 00:16:54 ID:IzCLQ9SI0
>>14
ありがとうございます

二話目を投稿します。

1610:2011/12/20(火) 00:20:30 ID:IzCLQ9SI0
-第一の『競技』-
参加者全員がパソコンにデータを入力し終えると、ピエロ面が言った。
「それでは、第一の『競技』を始めさせていただきます。みなさんが最初に競っていただくのはトライアスロンです。水泳・自転車レース・マラソンを連続して行っていただき、マラソンをゴールした順位に従って得点が付与されます。1着でゴールされた方は、「賭けた体重の増加分の2倍」の得点が得られます。例えば、「5kg太ること」を賭けた場合、1着でゴールされると10点獲得できます。2着でゴールされた方は1.5倍を、3着の方は1倍、4着の方は0.5倍の得点が得られます。ただし、水泳と自転車レースの後にはチェックポイントが設けられており、チェックポイントを通過した順位に従って体重が増加します。1位で通過した方は+4kg、2位で通過した方は+3kg、3位で通過した方は+2kg、4位で通過した方は+1kgの増加となります。ルールは以上です。『競技』の準備に少し時間がかかるので、しばらくおまちください。」
その後、液晶テレビの画面は消えた。

液晶テレビの画面が消えた後、熊野さんが言った。
「みんな、何を手に入れたくてこの『ゲーム』に参加したの?私はこの『ゲーム』に勝って小野月さんみたいなグラマーな美人にしてもらうんだ。そして、いずれは一流のアイドルに・・へへ。」
「私は使いきれないくらいのお金が欲しいわ。バッグやアクセサリーを買うのにいくらお金があっても足りないのよ。あなたは何が欲しいの?」小野月さんが私に尋ねた。
「え、えっと・・。私は自分の意志でこの『ゲーム』に参加したんじゃないから、急に言われても・・。
でも、武宮さんみたいな「才能」が欲しいかな・・。私、地味だから。武宮さんは何が欲しくて参加したの?」
「う・・、私は・・・」武宮さんが口ごもっていると、再び液晶テレビの画面がついてピエロ面が映し出された。
「みなさん、『競技』の準備が整いました。会場にご案内します。」
ピエロ面がそう言うと、周りの部屋の景色がゆがみ、気付くと私達はビキニ姿になってプールサイドに立っていた。
服の上からでも分かっていたが、武宮さんと小野月さんは特にスタイルがいい。
俗にいう、ボン・キュッ・ボンという擬音で表される体形だろう。
特に小野月さんの胸の谷間は薄い電話帳がはさめそうなくらい深い。
クラスの中では、私の胸も大きいほうだけど、彼女と比べるとスイカとリンゴくらいの違いがある。
熊野さんはいかにも「発達途上です!」という体形だ。

「さあ、まずはみなさんが賭ける体重を決めていただきます。平本さんからどうぞ」
どこからか、ピエロ面の声が聞こえた。
「うーん、私は体力に自信がないから、動きやすいように+5kg賭けます。」
私がそういうと、私のお腹が「ぷよっ」と膨らんだ。私の体重が5kg増えたのだろう。
「それじゃ、私は体力に自信があるから+10kg賭けるぞ。」
武宮さんがそういうと、武宮さんのお腹が「ぶよっ」と膨らんだ。
「私も平本さんと同じで+5kg!」
熊野さんが言い終わると、熊野さんのお腹が少し膨らんだ。
「じゃあ、私は+7kg賭けるわ。」
小野月さんのウエストのくびれにやわらかな脂肪が付いた。
「それでは、第一の『競技』、トライアスロンを開始します。みなさん、用意はよろしいですか?
3・2・1、よーいドン!」

1710:2011/12/20(火) 00:23:41 ID:IzCLQ9SI0
ピエロ面の掛け声とともに私達はプールに飛び込んだ。
冷たい水の感触を受けたと思ったら、私は水の中にいた。
(よーし、まずは先頭にでなくちゃ)
水面に顔を出し、平泳ぎを始める。私は平泳ぎには自信があるのだ。
付いたお肉がわずかだったためか、水の抵抗も少ないようだ。私の体はすいすいと進んでいく。
(これなら、余裕かも)
そんなことを感じながら、他の参加者の様子を見るために隣のコースを見ると、
すさまじい水しぶきを立てながらクロールで私を追い抜いていく武宮さんが目に入った。
(10kgも太ったのに、何て速さなの!)
武宮さんと反対のコースでは、小野月さんが優雅な泳ぎで私を追い抜いていく。
どうやら彼女は泳ぎの心得もあるようだ。
(余裕じゃなかった!)
私が一生懸命泳いでいると、武宮さんが泳ぎ終わってプールサイドに上がる姿が見えた。
その後に続いて、小野月さんもプールサイドに上がった。

何秒か遅れて、私もゴールした。
【チェックポイントです。3位、平本みちるさん。2kgの体重増加です。】
ピエロ面の声が聞こえた。目の前に急に1台のクロスバイクが現れた。
「次は自転車レースね。」
私はクロスバイクにまたがると、おもいっきりペダルを漕いだ。
シャー・・・
クロスバイクは心地よい音を立てて疾走する。
でも、少し太ったからか、段々と息が上がってきた。汗がぽたぽたと頬を伝わる。
パンツの上では贅肉がぷるぷる震えているのが分かった。
交差点が見えたので、大きく孤を描いて曲がった。
すると、50mほど前方に2位の小野月さんがいた。
『ゲーム』開始前から10kgも太った彼女は、ふうふういいながら自転車を漕いでいた。
もともと大きかったお尻はさらに大きくなり、サドルから余分なお肉がはみ出している。
重くなった彼女の体重に、自転車がぎしぎしと悲鳴を上げそうだ。
(太って持久力が持久力が低くなっているみたい。追い抜くチャンスね。)
私が小野月さんを追い抜くためにペダルに力を入れたその時、
ガッ!
路面の段差にタイヤがひっかかり、私は路面に投げ出された。
「いたた・・」
起き上がろうとしている間に、4位の熊野さんが私を追い抜いていった。
幸い、私はどこもケガをしていないようだ。
倒れた自転車を起こし、再びまたがってペダルを漕いだ。

1810:2011/12/20(火) 00:27:20 ID:IzCLQ9SI0
【チェックポイントです。4位、平本みちるさん。1kgの体重増加です。】
自転車が転倒したせいで4位に転落してしまった私は、ゴールに向けて走り出した。
トライアスロンの最後の種目、マラソンである。
「はぁ、はぁ」
水泳と自転車レースの後のマラソンはつらかった。
100m走っただけでも息が上がる。私が太ったせいかもしれないけど。
他の人たちはもうゴールしたのだろうか、いくら走っても前方には誰もいなかった。
それでも私は走り続けた。

「ひぃ、ひぃ、やっとゴール・・」
ようやくゴールにたどり着くと、先にゴールした3人が待っていた。
「あ、やっとみちるちゃんが来た!」熊野さんが私を呼んだ。
「遅かったな、途中でリタイアしたかと思ったぞ。」
キリリと締まった表情で武宮さんが私に言った。
でも、武宮さんの体には締まった部分は残っていなかった。
張りを保っていた彼女の胸は重力に負けて少し垂れ下がっていた。
立派なくびれは面影を残しておらず、やわらかな脂肪が2段腹を形成していた。
スラリとした足は以前の二回りほど大きくなっていた。
「武宮さん、何kg体重増えたの?」
「ん?水泳・自転車レースで一位、マラソンで2位だったから、最初の体重増加と合わせると+21kgかな。最後のマラソンはさすがに体が重くてな、小野月に抜かれてしまった。」
「武宮さんは早かったわぁ。」
そう言いながら小野月さんがのしのしと私に向かって歩いてきた。
彼女の体もえらいことになっていた。
以前にも増して彼女のバストは大きくなり、いまや牛並みである。
武宮さんと同様、ウエストのくびれは完全になくなっており、代わりに立派な2段腹が形成されている。
マラソンをした後でうっすらと肉の谷間に汗をかいているのが、少しエロチックだ。
彼女達を見て、今の私の体重を頭の中で計算してみた。
(水泳が3位で+2kg、自転車レースが4位で+1kg、マラソンが4位で+1kg。最初の増加分を考えても9kg太っただけ。彼女達に比べればまだマシね。)
しかし、最終順位は4位である。つまり、最初に賭けた体重増加分の半分しか得点にならないということだ。

ピンポンパンポーン♪
チャイムが鳴り、ピエロ面の声が聞こえてきた。
「みなさん、ゴールされたので、最終順位と獲得した得点の発表です。」
すると、空中にモニターが現れて、順位と得点が表示された。

1位:武宮 誠
得点:20点(賭けた体重増加分10kg×2倍=20点)
現在の身体データ:170cm 80kg

2位:小野月 麗子
得点:10点(賭けた体重増加分7kg×1.5倍=10点)
現在の身体データ:173cm 80kg

3位:熊野 明美
得点:5点(賭けた体重増加分5kg×1倍=5点)
現在の身体データ:160cm 58kg

4位:平本 みちる
得点:2.5点(賭けた体重増加分5kg×0.5倍=2.5点)
現在の身体データ:163cm 62kg

映し出される結果を眺めると、この『ゲーム』の本質が見えてきた気がした。
(この『ゲーム』に勝つこと=他の参加者より太ることなのね。だとしたら、なぜ私は『ゲーム』に参加させられたのかしら?)

1910:2011/12/20(火) 00:34:49 ID:IzCLQ9SI0
以上で二話目は終わりです。

20名無しさん:2011/12/20(火) 03:00:17 ID:ouUYrSo2O
みちるちゃんの平凡な女の子って感じの性格が超好みだw
しかも巻き込まれたっていうシチュがたまらんのうw
GJですw

21名無しさん:2011/12/21(水) 21:40:31 ID:iNTwNUjEC
皆のスリーサイズなどの設定があったら書いてほしい。

2210:2011/12/21(水) 22:34:09 ID:mqfN9dcc0
『競技』開始前と現在の4人のスリーサイズはこのように考えてます。


第一の『競技』終了時点

平本 みちる
前の身体データ:163cm 53kg B80 W65 H75
現在の身体データ:163cm 62kg B82 W70 H78

武宮 誠
前の身体データ:170cm 60kg B85 W69 H78
現在の身体データ:170cm 80kg B93 W83 H86

熊野 明美
前の身体データ:160cm 48kg B72 W65 H68
現在の身体データ:160cm 58kg B75 W73 H71

小野月 麗子
前の身体データ:173cm 60kg  B89 W65 H78
現在の身体データ:173cm 80kg  B97 W83 H88

それと第一の『競技』の小野月の得点は
7kg×1.5倍=10.5点
でした。
訂正します。

2310:2011/12/21(水) 22:41:44 ID:mqfN9dcc0
>>20
気にいっていただけてうれしいです
>>21
これからどんどん太らせていくつもりです(笑)

幕間を書きましたので投稿します。

2410:2011/12/21(水) 22:46:40 ID:mqfN9dcc0
結果が映し出されると、周りの景色が歪み、私達は元のマンションの部屋にいた。
机の上には、トライアスロンをする前に私達が着ていた服が、きれいに折りたたまれて置かれていた。
近くにはタオルもあった。シャワーを浴びて元の服に着替えろ、ということなのだろう。
確かに私の汗はまだ引いていない。
「あの、私が一番最初にシャワー浴びてもいいかな?まだ汗でべとべとなんだ。」
他の3人の同意を得てから、浴室に入った。
シャワーを浴びながら、自分の体を見ると、以前より明らかに豊満になったことが分かった。
(『競技』前に着てた高校の制服、入るかなぁ・・)
案の定、脱衣所で自分の服に着替えた時は、スカートのホックがなかなかしまらなくて困った。

タオルで髪を拭きながら脱衣所から出ると、待ちかねたように熊野さんが脱衣所に入った。
彼女も早く汗を落としたかったようだ。その様子を小野月さんがほほ笑みながら見ていた。
熊野さんがシャワーを浴びた後、小野月さんもシャワーを浴びた。

「ふう、さっぱりした。」
最後にシャワーを浴びた武宮さんが脱衣所から出てきた。
彼女も高校の制服姿なのだが、20kgも太ったため、スカートのホックを締めることができておらず、
シャツとスカートの隙間から白いお腹がぷよんとのぞいている。
武宮さん以外の人達も似たような状態である。
スーツ姿の小野月さんは、胸が大きすぎるのか、シャツの第3ボタンまでが止められていない。
ジーンズにシャツを着ている熊野さんは、お腹の辺りがぱんぱんに張っていた。
私も、スカートのホックが弾け飛びそうだ。
(うう、最初の『競技』でこんなに太るなら、『ゲーム』を終えるころにはどのくらいの体重になっているんだろう・・・)
そう考えると暗い気持ちになる。

25名無しさん:2011/12/23(金) 23:59:59 ID:jgu6ktg60
>>10
wktk♪
この子達がどうなっちゃうかと思うと胸が躍るw

2610:2011/12/25(日) 00:29:46 ID:vCG.mqEQ0
第3話を投稿します。
少し冗長です。


-第二の『競技』-
ピンポンパンポーン♪
チャイムが鳴り、液晶テレビの画面が付いた。画面に映ったピエロ面が喋る。
「みなさん、シャワーを浴び終えたところで、第二の『競技』を始めさせていただきます。第二の『競技』はカードゲームです。名付けて、「Fカード」。この『競技』はトーナメント形式となっております。最初に2人1組になって、1対1で対戦していただきます。その後、勝者はもう一方の組の勝者と、敗者はもう一方の組の敗者と対戦していただき、1位から4位まで決定します。なお、この『競技』の得点は固定されており、1位が30点、2位が20点、3位が10点、4位が5点となっております。」
「Fカードってどんなゲームなの?」熊野さんが尋ねた。
「「Fカード」とは2人がカードを出し合って勝ち数を競うゲームです。まずは、使用するカードをご覧ください。」
すると、机の上に5枚1組で表になっているカードが2組、2枚1組で裏になっているカードが1組現れた。
5枚1組で表になっているカードの内容は、「+5kg」と書かれたカードが1枚、「+3kg」と書かれたカードが2枚、「+1kg」と書かれたカードが2枚だった。
「次に、「Fカード」のルールを説明いたします。
1.5枚1組で表になっているカード(手札と呼ぶ)を相手に見えないように手に持ちます。
2.卓上で裏になっている2枚のカードの内、どちらかのカードをそれぞれの対戦者が引きます。
  2枚のカードは「+1kg」のカードか「Joker」カードのどちらかです。
3.対戦者は引いたカードを相手に見えないように「手札」に加えます。
4.対戦者は「手札」からカードを一枚ずつ出し、カードの強弱に従って勝ち負けを決定します。
  カードを全部出し終わった時点で勝ち数が多い対戦者が勝者となります。」
「つまり、「Joker」カードを引かなかった人の手札は「+5kg」が1枚・「+3kg」が2枚・「+1kg」が3枚、「Joker」カードを引いた人の手札は「+5kg」が1枚・「+3kg」が2枚・「+1kg」が2枚・「Joker」が1枚となるわけだな。」武宮さんが言った。

「その通りでございます。次に、カードの強弱について説明いたします。
・「+5kg」のカードは「+3kg」、「+1kg」に勝つ
・「+3kg」のカードは「+1kg」、「Joker」に勝つ
・「+1kg」のカードは「Joker」に勝つ
・「Joker」のカードは「+5kg」に勝つ
・「Joker」のカードで「+5kg」に勝った場合、勝ち数に関係なく、「Joker」のカードを出した方 が対戦の勝者となる。
・同じカードの場合は引き分けになる。
以上がカードの強弱になります。」
「ややこしいわね」小野月さんが少し困惑した様に言った。

「ルールの説明はあとわずかなので、ご辛抱ください。ここからが、このゲームの肝です。弱いカードを出して負けた方は、勝った方が出したカードに書かれている体重を、勝った方から引き受けていただきます。例えば、Aさんが「+5kg」のカードを出し、Bさんが「+3kg」のカードを出した場合、
Aさんに勝ちが付きます。そして、Aさんの体重が5kg減少する代わりにBさんの体重が5kg増加します。ただし、「Joker」を出されて負けた方は10kgの体重増加を受けていただきます。引き分けの場合、体重の増減はありません。」

「以上で、「Fカード」の説明は終了です。それでは、第一回戦を開始します。
第一回戦は平本様VS熊野様、小野月様VS武宮様の組み合わせです。」

2710:2011/12/25(日) 00:33:47 ID:vCG.mqEQ0
「Fカード」第一回戦は熊野さんとの対戦だ。
「よろしくお願いします」
お互いに挨拶してから、席に着く。
「手札」を手に持ち、テーブルの上に伏せてあった2枚のカードの内、右側のカードを引いた。
「+1kg」のカードだった。
(ということは、熊野さんは「Joker」を引いたのね。
まずは、様子見で「+3kg」のカードで勝負しよう。)
私はそう考えて、「+3kg」のカードを出した。
同時に熊野さんが出したカードは、「+1kg」のカードだった。
「ああ・・」熊野さんが声を漏らした
「やった。」
これで私の体重が3kg減って、熊野さんの体重が3kg増えたわけだ。

次に私は「+1kg」のカードを出した。熊野さんのカードも「+1kg」のカードだった。
体重の増減はなし。

(これで熊野さんの手札には「+1kg」のカードは無くなったね。でも、私の手札には「+1kg」が2枚。後のことを考えると、3回目の対戦は熊野さんに負けてもいいから、
ここらへんで「+1kg」を出しておくべきね。)
私は「+1kg」を出した。一方、熊野さんは「+5kg」を出した。
私の体が膨らみ、服が少し窮屈になった。

これで、私の残りの手札は「+5kg」・「+3kg」・「+1kg」がそれぞれ1枚ずつ。
熊野さんの手札は「+3kg」が2枚と「Joker」が1枚。
次に、私は「+3kg」を出した。熊野さんのカードも「+3kg」。

私は必死に考えた。
(これで、私の手札は「+5kg」と「+1kg」。対して、熊野さんの手札は
「+3kg」と「Joker」。残りの手札を考えると、次の対戦で考えられるカードの組み合わせ
は4パターンが考えられるわ。
・パターン1:私「+5kg」 熊野「+3kg」
・パターン2:私「+5kg」 熊野「Joker」
・パターン3:私「+1kg」 熊野「+3kg」
・パターン4:私「+1kg」 熊野「Joker」
現在、私も熊野さんも1勝1敗2引き分け。
最後の対戦は、次の対戦のカードの組み合わせで自動的に決まるわ。
そのことを考えると、パターン3は、私が2敗してしまうから論外。
パターン2だと、1勝1敗になって第一回戦の勝負がつかなくなる。
私が2勝して第一回戦に勝つためには、パターン1かパターン4。
「+5kg」を出す方が「+1kg」を出すよりも有利だけど、「Joker」を出されたら負けてしまう。
次に、「+5kg」を出すか「+1kg」を出すか迷うわね。)
熊野さんも次にどのカードを出そうか必死に考えている。
(よし、勝つ可能性の高い「+5kg」でいこう。)
覚悟を決めて「+5kg」のカードをつかむ。
熊野さんも何を出すか決めたようだ。

タンッ
こぎみよい音とともに2枚のカードが机の上に出された。
1枚は「+5kg」のカード。
そして、もう1枚は・・・「Joker」

「やった、勝ったよ」熊野さんが歓喜した。
「私がみちるちゃんなら何を出すか考えたんだ。みちるちゃんは、臆病だから安全な「+5kg」を出すと思ってね。裏をかいて「Joker」を出して正解だった。」
私は茫然と、自慢げに話す彼女の話を聞いていた。
「勝負ありですね。熊野様の勝ちです。「Joker」で負けたペナルティとして平本様には10kgの
体重増加を受けていただきます。」
ピエロ面がそう告げると、私の体がむちむちと膨らんでいった。
肥大していく胸は制服の下でおまんじゅうのように潰れ、
ぽっこりとしたお腹は、さらに贅肉が付いたことでダブッと前に張り出し、制服を押し広げていく。
ぷるんとした二の腕の贅肉が袖に締め付けられる。
制服が拘束具のように私の全身を締め付ける。
「ふぅっー」
苦しさのあまり、息を吐き出すと、限界に達していたスカートのホックが、ブチンッ、と弾け飛んだ。
(うう、また太っちゃった・・。)
次に行われた武宮さんと小野月さんの対戦では、武宮さんが勝った。

2810:2011/12/25(日) 00:38:03 ID:vCG.mqEQ0
「第一回戦は熊野様と武宮様が勝利されました。よって、武宮様と熊野様で1位を争っていただきます。また、負けた平本様と小野月様で3位を決めていただきます。」
ピエロ面が言うと、私はずり落ちそうなスカートを支えながら、小野月さんを向き合って席についた。
彼女は第一回戦前とあまり体重は変わっていないようだ。

手札を手に持ち、伏せられたカードを選ぶ。
選んだカードは「+1kg」のカードだった。
(3位になって何とかトップとの差を少しでも無くさないと。前の勝負では、「+5kg」を温存しておいて「Joker」に負けたから、この勝負では最初に「+5kg」を出そう。)
そう思って「+5kg」を出した。
でも、小野月さんが出したカードは「Joker」だった。
「ふふ、甘いわね。あなたの顔に「絶対勝たなきゃ」って焦りが出てたわ。前の勝負を見てたら、あなたが最初に「+5kg」を出すのは読めたわ。」
さらに、私の体がぶっくりと太った。大きくなったお尻でスカートがキツイ。
次に行われた武宮さんと熊野さんの対戦は、武宮さんが勝った。

「順位が決まりましたので、「Fカード」の最終結果を発表いたします。」
ピエロ面がそう言うと、テレビの画面に私達の得点が表示された。

-第2の『競技』終了時点-
1位:武宮 誠
獲得得点:30点
現在の総得点:50点
現在の身体データ:170cm 82kg B93 W85 H88

2位:熊野 明美
獲得得点:20点
現在の得点:25点
現在の身体データ:160cm 66kg B78 W74 H76

3位:小野月 麗子
獲得得点:10点
現在の得点:20.5点
現在の身体データ:173cm 81kg  B97 W84 H88

4位:平本 みちる
獲得得点:5点
現在の総得点:7.5点
現在の身体データ:163cm 84kg B90 W80 H85

「次の『競技』で『ゲーム』は終了となります。みなさま、最後まであきらめずに頑張ってください。」

29名無しさん:2011/12/25(日) 05:28:01 ID:ZTZPKJ/cO
展開が楽しみ過ぎるw
みちるの天然ぽいとこ好きだw

3010:2011/12/25(日) 23:19:44 ID:vCG.mqEQ0
最終話を投稿いたします。


結果が示された後、私はピエロ面に言った。
「あの、ピエロさん。ひとつお願いがあるんですけど」
「何でしょう?」
「太ったせいで服が入らないの。何か代わりの服をもらえますか?」
「確かに私もお腹まるだしだな」「私もスーツのボタンがきついわ」「私もだよ」
他の3人も同意する。
「かしこまりました。こちらで代わりの服を準備しました。」
すると、机の上に箱が4つ現れた。
「服は箱の中に入っております。好きな服をお選びください。」

「好きな服ったって、中身が分からないよ。」私は文句を言った。
「ここは、勘で選ぶしかないようだ。」武宮さんが提案した。
「じゃ、私は一番右の箱がいい。」熊野さんが言った。
「私は左から2番目の箱にするわ。」小野月さんも箱を選んだ。
「それなら、私はこれだ。」武宮さんは一番左の箱を選んだ。
私は残った箱を選んだ。
着替えているところを見られないように、私達はそれぞれ物陰に隠れて着替えることにした。

箱を開ける。
「何これ!?」
箱の中に入っていたのは特大サイズのメイド服だった。
「これを着なきゃならないの?」
しぶしぶ私はメイド服を着た。
XLはあろうかというメイド服は、今の私の大きな体にぴったりと合った。

「きゃあ、何これ?」小野月さんの悲鳴が聞こえた。
「どうしたの?」
私は少し恥ずかしさを感じながら、物陰から出た。
そこには、牛柄のビキニに大きな体をつつんだ小野月さんが立っていた。
ご丁寧に、しっぽのアクセサリーまで付いている。
「何でこんなのが入っているのよう」
小野月さんは不満そうだ。
「ま、まあ落ちついて・・・」
私は彼女を宥めた。
そうこうするうちに、熊野さんも着替え終わって物陰から出てきた。
ごく普通のジーンズにごく普通のシャツを着ている。
「よかった、私のは当たりだったんだね。二人ともご愁傷様♡」
私と小野月さんの格好を見て、彼女はクスリと笑った。
「う、うるさいわね!」
小野月さんが恥ずかしそうにいった。私の頬が赤くなった。
「そういえば、武宮さんは着替えたのかな。武宮さーん。」
私が呼ぶと、物陰から大きな影がのっそりと現れた。
ジャージを着た武宮さんだった。
「あはは、武宮さん、だっさーい。」熊野さんが容赦なく笑った。
武宮さんは顔を赤くして体をモジモジさせているだけだった。

3110:2011/12/25(日) 23:22:18 ID:vCG.mqEQ0
-最後の『競技』-
ピンポンパンポーン♪
「みなさま、着替えたようなので、最後の『競技』を開始いたします。最後の『競技』はスゴロク。
ゴールに到着した順に1位〜4位を決定いたします。この『競技』の得点は、1着でゴールされた方は賭けた体重の2倍の得点が得られます。2着でゴールされた方は1.5倍、3着の方は1倍、4着の方は0.5倍の得点が得られます。」
ピエロ面が言った後、周りの部屋の風景が歪み、私達は巨大なボード盤の上に立っていた。
「それでは、賭ける体重をお決めください。それでは、平本さんからどうぞ」
(最低でも、22kgを賭けないと、1位になったとしても、優勝できないわ。)
私は覚悟を決めた。
「そ、それじゃ、私は30kg賭けるわ!」
私がそう言うと、私の体がぶくぶくと膨らんでいった。これまでよりも膨らみ方が大きい。
「あ、はぁぁぁん」
こそばゆいような感覚を覚え、思わず変な声を上げてしまった。
ちょうどいい大きさだったメイド服は、ぴちぴちになって私の体に張り付いている。
ニーソックスから太ももの肉がはみ出だしているのが分かった。
「30kgの体重増加はきついなあ・・」
「ひどい有様になったな、平本。私は5kgだけにするぞ。」と、武宮さん。
武宮さんのお腹が少し膨らんだだけで、体形の変化はほとんど分からない。
(もっとも、太りすぎて5kgの体重増加なんて目立たないだけかもしれないけど)
「あらあら、1位の人は余裕ね。このままじゃ私も負けそうだから賭けに出るわ。
20kgの体重増加でお願い。」小野月さんが言うと、彼女の全身が2回りくらい大きくなった。
服装とも相まって、今の彼女はよく肥えた牛のようだ。
「私も武宮さんに追いつきたいな。20kgの体重を賭けるわ。」
熊野さんが言うと、彼女の体が膨らんで、ジーンズとシャツにぴっちりと張りついた。

「それでは、スゴロク開始です。4位の平本さんから順番に振ってください。」
ピエロ面に言われて、私はサイコロを振った。出た目は6。
スタートから6マス目まで50mくらいだろうか。私はよたよたと進んだ。
「ふぅ、ふぅ」
たった50m進むのに息が切れる。
(そりゃそうよね。今、私は100kg以上あるもの)
増えすぎた体重に心肺機能が追いついていないのだろう。
やっとのことで辿り着いたマスには「筋力・体力30%アップ」と書かれていた。
すると、急に息が楽になり、体が軽く感じられるようになった。
「筋肉が増えて重い体を支えられるようになったのかな?」
とりあえず、マス間の移動は簡単になったから良しとしよう。
「次は私の番ね。それっ」小野月さんがサイコロを振った。出た目は3。
「3か。ちぇっ」不服そうに大きなお尻を揺らしながら進む。
「1・2・3と。あら、テーブルの上にすごい量のごちそうが置いてあるわ。なになに、「料理を完食できれば、10マス進む」ですって。よーし、食べきってやるわ。」
そう言うと、彼女は椅子に座り、料理をがつがつと食べ始めた。
「もぐ、ごく、くちゃ、くちゃ」
スープ・サラダ・肉料理・ジュース・・・次々と口に食べ物を運ぶ、丸々とした彼女の姿は、
とても見苦しかった。
料理を平らげていくにつれ、彼女のお腹がどんどん大きくなり、椅子がぎしぎしと音を立てる。
「ゲップ、こ・・これで10マス進めるわ。げふ」
彼女は料理を間食すると、ぱんぱんになったお腹をさすりながら、10マス進んだ。

「みっともなーい。私はあんな風になりたくないわ。」ドスドスと足音を立てながら歩く小野月さんを見ながら、熊野さんはサイコロを振った。
「5が出たね。1・2・3・4・5っと。なになに?」
目的のマスに着いた彼女が、マスに書いてある文字を読もうとした瞬間、黄色いガスがマスから噴き出し、彼女の体を包み込んだ。
「きゃっ、げほげほ」
ガスはしばらく漂っていたが、次第に彼女の姿が見えてきた。
ジーンズからちょこんと飛び出たくるりとしたしっぽ。
髪から覗く垂れた耳。
そして、つぶれた大きな鼻。
「な、なによこれ。」醜く肥えたその姿は豚そのものだった。
「ぶひぃぃ!み、見ないでぇぇぇ」
彼女は、べたんと地面にへたり込んでしまった。心が折れてしまったようだ。
「おや、彼女は『競技』続行不可能のようですね。リタイアとみなします。」
ピエロ面の声がそう告げると、熊野さんの姿がスッと消えた。

3210:2011/12/25(日) 23:24:58 ID:vCG.mqEQ0
最後は武宮さんの番だ。
「怖いな。あんなマスがあるのか。どうか5だけは出て欲しくないな。」
彼女は祈りながらサイコロを振った。
「良かった。2だ。」
安心して2コマ進んだ。
「えーと、「おならが止まらなくなる」。何だこれは!?」
武宮さんが言った瞬間、ぶーっ、と彼女のお尻から音がした。
「わっ、そんな、ウソ!?」
何か言葉を発するたびに、彼女のお尻から、ぶっ、ぶっ、とおならが漏れる。
「くそ、恥ずかしいが豚にされるよりましだな」
彼女は唇を噛んだ。

その後、私達3人は、最初ほど厳しい効果を持つマスに止まることなく、スゴロクを進んでいった。
もっとも「5kg体重が増える」とかいう体重増加のマスばかり止まってしまっただけだったけど。

「げーっぷ、だいぶ進んだわね。ゴールはあと少しだわ。っぷ」
盛大にゲップをしながら、小野月さんが言う。
「はふぅ、ふひぃ、そ、そうだね、最後まで頑張らないと。」
私はあえぎながら言った。
体重増加のマスに多く止まってしまったため、私の体のボリュームはさらに増加し、スゴロクの序盤でアップした心肺機能でも息が切れる。140kgはゆうに超えているかもしれない。
こんなデブなメイド、世界中探してもいないだろう。
「あと、6マスだ。頑張るぞ。」
ぶーっ、というリバーブ音とともに、完全に丸顔になって二重アゴができた武宮さんが意気込んだ。
現在、小野月さんがゴールまで残り8マスでトップを走っている。
その後ろに武宮さんが続き、武宮さんの1マス後ろに私がいる。
「げぷ、私の番ね。」小野月さんがサイコロを振った。
「5マス、進む、と」彼女は、もはやクジラサイズともいえる体をよたよたとよろめかせながら進んだ。彼女が一歩踏み出すのに合わせて、全身の贅肉がふるふると震える。
「えっと、「30kg体重が増える」ですって!?」
小野月さんの体が一気に膨れた。彼女は重さに耐え切れずに床にへたりこんだ。開いた股の間が腹肉で隠れている。
「う、くそ、立てないわ。」
彼女は懸命に立ち上がろうとするが、自分の体が重すぎて立つことができなかった。
すると、ピエロ面の声が聞こえた。
「彼女も『競技』続行不可ですね。リタイアとみなします。」
そして、小野月さんの姿がスッと消えた。

3310:2011/12/25(日) 23:27:54 ID:vCG.mqEQ0
次にサイコロを振るのは武宮さんの番だ。
「あと、6を出せば私はゴールできる。6が出てくれ!」
サイコロを振った。結果は5。
「5か。くそっ。」彼女は5マス進んだ。
止まったマスには・・・「過去のトラウマを体験する」と書かれていた。
急に辺りの景色が歪み、私はどこかの中学校の教室にいた。
数人の男子生徒が太った武宮さんを囲んでいる。
「おい、くせーんだよこのデブ!屁をこくなや!」
どうやらこれは武宮さんの過去の記憶らしい。
「ち、違う!今の私はデブじゃない。私はお前らを見返してやろうと高校に入って頑張ったんだぁ」
武宮さんは必死で叫んでいる。
彼女の言動から察するに、彼女は中学のころ、太っていたことでいじめられていたらしい。
現在の才色兼備な彼女は、高校に入ってダイエットを頑張ったからだったのか・・。
「うるさいわよ!太っているくらいでいじめてるんじゃないわよ!」
私は耐え切れなくなって彼女のそばに寄った。
「武宮さん、周りの人が全部あなたをいじめても、私はあなたの友達だからね!」
「うぅ、平本ぉー」武宮さんの目からぽろぽろと涙が零れた。
もしかして、武宮さんがこの『ゲーム』で手に入れたかったものとは、「仲の良い友達」だったのかもしれない。

再び、周りの景色が歪み、私達はスゴロクのボード盤の上に立っていた。マスの効果が切れたのだろう。
しかし、武宮さんは放心したままぴくりとも動かない。
ピエロ面の声がする。
「彼女もリタイアですね。必然的に、残った平本様が最後の『競技』の勝者です。」
空中に結果が表示された。

-最終『競技』終了時点-
1位:平本 みちる
獲得得点:60点(30kg×2倍=60点)
現在の総得点:67.5点
現在の身体データ:163cm 134kg B110 W100 H104

-位:武宮 誠
獲得得点:リタイアのため、獲得得点なし
現在の総得点:50点
現在の身体データ:170cm 98kg B103 W98 H101

-位:熊野 明美
獲得得点:リタイアのため、獲得得点無し
現在の得点:25点
現在の身体データ:160cm 86kg B85 W80 H83


-位:小野月 麗子
獲得得点:リタイアのため、獲得得点なし
現在の得点:20.5点
現在の身体データ:173cm 139kg  B125 W105 H108

気が付くと私は元のマンションの部屋に戻っていた。
周りには誰もいない。
「『ゲーム』の最終結果を発表いたします。優勝は67.5点を獲得した平本様です。平本様、どんな願いを叶えて欲しいですか?」ピエロ面が私に尋ねる。
快活な熊野さんの笑顔やきれいな小野月さんの顔、泣いていた武宮さんの顔が脳裏によぎった。
私の願いは決まっていた。

3410:2011/12/25(日) 23:31:08 ID:vCG.mqEQ0
『ゲーム』終了から数日後・・・。
私は高校へ通学していた。体についていた脂肪はすっかり落ち、元の体に戻っている。
「おーい、平本さん!」
私は呼ばれて振り返った。
そこには、元のスタイルを取り戻した武宮さんが立っていた。
そう、私はピエロ面に「この『ゲーム』に参加した人を元の姿に戻して、日常に返してほしい」と願ったのだ。
無事、元通りになって日常生活に戻った私達は、時々こうして通学の途中に出会うことがある。
今では仲の良い友達になっている。
「聞いたか?熊野さん、今度ゴールデンの番組に出演するんだって。」
『ゲーム』の一件以来、武宮さんの性格は少し丸くなったようだ。以前のように人を見下すことが少なくなった。
「へー、すごいね。そう言えば、小野月さんもバッグとか買いあさるのやめたらしいよ。『ゲーム』の一件で懲りたのかな。」
私達は雑談をしながら、うららかな道を一緒に歩く。
強制的に参加させられた『ゲーム』だけど、『ゲーム』に参加していなければ、この一瞬は手に入らなかっただろう。

あるマンションの一室。
ピエロ面が一人、椅子に座っている。
そこに、黒いスーツを着た男が近づいてきた。どこか異様なオーラを放っている。
「今回の『ゲーム』は失敗でしたね。一人も生贄を手に入れることができませんでした。」
「まったくだ。あの平本という人間、自分の欲を優先して願い事をすると思ったのだがのう。
今までの『ゲーム』の勝者がそうだったように。」
そういって、ピエロ面はピエロのお面を取った。
お面の下から現れた素顔は、切れ長の目をした若い女性である。
ただし、耳はとがっており、お尻からは悪魔のようなしっぽが生えている。
「人間は他人を助けることよりも自分の都合を優先する。この原理にしたがって『ゲーム』の規則は組み立てられた。妾たちは、おこぼれをいただいとるだけじゃ。太った女性の肉はやわらかいから好みなんじゃがのう。」
「して、次回の『ゲーム』の競技内容はどうしますか?」
「ふむ、ネットを覗いていたらよさそうなネタが書いてあるサイトを見つけてな。
「かわいい女の子を強制肥満化」というサイトなんじゃが」



3510:2011/12/25(日) 23:33:29 ID:vCG.mqEQ0
以上で終了です。
拙作にお付き合いいただき、ありがとうございました。

36名無しさん:2011/12/26(月) 17:00:59 ID:xdCQhadc0
GJ! 面白かったですよ!

37名無しさん:2011/12/27(火) 22:32:43 ID:kWaMfuso0
乙でした!
たまにはすべて丸く収まる話もいいものだ。

38名無しさん:2011/12/29(木) 00:01:11 ID:SUdvNAas0
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/304863
今年最後の29の日と言うことで

39名無しさん:2011/12/29(木) 00:02:26 ID:SUdvNAas0
あ、パスはhimankaです

40名無しさん:2011/12/31(土) 12:43:13 ID:iHBF7Z9A0
>>39
乙! クリスマスあたりから忙しくてアクセスできないうちに
絵もSSもいくつか上がっていたようで実に嬉しいw

41名無しさん:2012/01/02(月) 15:09:21 ID:1C380RQU0
年末年始のお約束ネタ

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1366_1.jpg

言い回しの元ネタはゲハ板だったかな?

42名無しさん:2012/01/02(月) 21:58:32 ID:9unjFrfwO
リク厨のせいで二度と来てくれないかと思ってた…
素晴らしいイラストGJです
肉感の良さがハンパないっす!

43名無しさん:2012/01/03(火) 00:40:48 ID:8T7elwkc0
このネタは大好きだけどまさか肥満化ネタとして見られるとは思わなかったw
すばらしいお年玉をありがとう!

44名無しさん:2012/01/03(火) 02:57:54 ID:fi8PDFcQC
グラフでは大差ないが、数値では30もwww
個人的にお姉さん系の人が太った姿は大好物です

45名無しさん:2012/01/05(木) 10:57:29 ID:frhIupxM0
お前がそう思うならそうなんだろう。お前の中ではな。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1368_1.jpg

みたいなネタ…? ちょっと続かせてみる

46名無しさん:2012/01/05(木) 17:19:04 ID:qDOVqYyc0
なんておいしそうな下腹とふともも

47名無しさん:2012/01/05(木) 17:25:54 ID:vqnBUaccO
なんと続きが…!
両脇からつかんでタプタプしたくなるお腹ですなw

48名無しさん:2012/01/05(木) 18:10:37 ID:dE4/fSfY0
これはひどいw

49名無しさん:2012/01/05(木) 22:12:53 ID:132HNL4cC
着膨れと肉膨れの違いかw
姉ちゃんホント1ヶ月でどんだけ食ったんだw

50名無しさん:2012/01/06(金) 08:52:02 ID:rJWGx61A0
調子に乗ってさらにドン

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1369_1.jpg

姿見鏡なんて無かった。

51名無しさん:2012/01/06(金) 12:53:08 ID:liSU9P.IO
現実逃避しすぎwww
つかんで揺らして現実を教えてあげたいw
それとももっと太らないと気づかないのか…?

52名無しさん:2012/01/06(金) 13:03:29 ID:f1MyeTqA0
もっと調子に乗るべきw

53名無しさん:2012/01/06(金) 14:42:15 ID:d8CTQox.C
身体のライン丸いなぁ・・・w
背中から見えるお腹とか新しい

54名無しさん:2012/01/06(金) 22:49:45 ID:BNIiYfYg0
俺のコーヒーを返せw

55名無しさん:2012/01/07(土) 04:29:54 ID:eln5nZuE0
着膨れと鏡で自覚した時にはどうしようもないほど手遅れになってるなこりゃ
胸より下半身に来ている安定型だ
いいぞもっとやれ

56名無しさん:2012/01/07(土) 19:52:47 ID:mXEgWeJA0
もっと調子に乗ってみる

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1372_1.jpg

なぜ今日からしない。

57名無しさん:2012/01/07(土) 19:57:31 ID:qjkJMY0k0
今日できることは明日からしよう、うん

58名無しさん:2012/01/07(土) 21:20:52 ID:7.tIM1XMO
>>56
お腹ぽよんぽよんやぁー

明日できることは今日しなくてもいいんだよ、うん。

59名無しさん:2012/01/07(土) 21:55:11 ID:csukgTJA0
こんなおいしそうなお腹見せられたらお菓子を与えざるをえない

60名無しさん:2012/01/07(土) 22:44:49 ID:eln5nZuE0
腰部分が溢れてきているな……これは下半身や尻が問題出てきてるフラグ

61名無しさん:2012/01/08(日) 01:58:18 ID:9M7eUnUc0
やろうとする気持ちが大切・・・なのか?w
12〜1月がこんななら1〜2月はもっと凄そう

62名無しさん:2012/01/08(日) 18:29:53 ID:DTw8HwiE0
明日できることなんで今日やるんだ?
明日できることは明日やればいいだろって、じっちゃが言ってた。

63名無しさん:2012/01/09(月) 09:31:45 ID:KkKJa8PY0
いつまで続くんだこのシリーズ

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1374_1.jpg

そろそろ名前でも考えてあげた方が良いのか知ら。

64名無しさん:2012/01/09(月) 10:03:48 ID:UYTM7gG6O
名前いいですね。スレの定番キャラになってきてますし、この姉さんw

実際はこの予定表とは真逆に、右に上がっていきそうな気がしてならんw

65名無しさん:2012/01/09(月) 10:57:45 ID:PN4TdQ/E0
腹が最高すぎる
どんどんダメになってくのがいいね

66名無しさん:2012/01/09(月) 11:23:59 ID:iyuv85KM0
やっぱり氏の好きなように描いた絵が一番魅力あるな

67名無しさん:2012/01/09(月) 14:41:36 ID:T/loDrV20
気付けば長編に
今89.9kgか・・・w

68ゆりか:2012/01/09(月) 15:00:04 ID:F/9uAaG20
遊べる人いたらメールして♪
とりま写メ交換しようよ(ノ´∀`*)
私から先に写メ送るからよろしくね(〃▽〃)
yurikayurisport@yahoo.co.jp

69名無しさん:2012/01/09(月) 18:14:43 ID:QSi1zbuAO
続きに期待w

70名無しさん:2012/01/09(月) 19:05:07 ID:KkKJa8PY0
妹の心 姉知らず
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1375_1.jpg

何かテンションが長続き。
名前と設定も↓に考えてみました
…ここまで考えるなら、いっそSS書いた方が早い気がするけれど。

沢内 静留 (さわうち しずる)
年齢:21歳。大学生。生活力が人並以下かつ対人関係の形成が不得手で、若干引き籠りの気が有る。
一人暮らしの孤独も少し耐え難く感じていたが、
家族に頼ると立ち直れなくなるのではないか、という不安から実家にも帰れずにいた所、
師走の初めに妹が訪ねてきた。
「グラフにするとそれほど差は無い。」

沢内 真愛 (さわうち まい)
年齢:19歳。大学生。心配性で、高校入学時から胃炎が持病である。
姉と同じ高校を卒業後、同じ都市圏ではあるが姉とは別の大学へ進学した。
当初、大学の寮で生活していたが、母に、姉が「学校に馴染めていない」という内容のメールを寄越していた事、
夏季休暇にも結局実家に帰省していなかった事等を告げられ心配のあまり姉の元へ移り住んだ。
自身の通う大学と物理的な距離は遠くなったものの、通学に支障は無いようだ。
姉と違い生活力があり、料理が得意で対人スキルは高いものの、真摯で一途な性格ゆえ他人からは距離を置かれがちであり
親しい友人は居ない。
「姉さん…。姉さん……」

71名無しさん:2012/01/09(月) 19:57:01 ID:Qo8tJoA.0
このシリーズすごい好きだw

72f:2012/01/09(月) 19:59:40 ID:ySTtDwxUO
かわいい!
太り方がまたいい。
仕事が速くて嬉しいです。
尊敬します。

73名無しさん:2012/01/10(火) 00:03:48 ID:7anMTTxcO
姉さん…ww

…妹も健気で、普通に可愛いなぁww

74名無しさん:2012/01/10(火) 00:11:20 ID:afkG/1U2C
……このままいけば妹さんはガチの方のストレスでふt

……いや、なんでもない

75名無しさん:2012/01/10(火) 00:13:59 ID:KYPavLis0
ああ、これは同居はお互いの為に悪いわ。でも続けてほしいジレンマ。
お互い素体は悪くないんだからどうにか…妹さんは人として重いのか。

76名無しさん:2012/01/10(火) 00:25:31 ID:lFQF9lccC
身体だけじゃなくて設定も重めだw
見る度に太くなってくなぁ

77名無しさん:2012/01/10(火) 09:12:10 ID:V/wf9TF.0
今度は妹さんがストレスで過食に走りそうだなぁ…w

78名無しさん:2012/01/10(火) 20:54:14 ID:UifnvQQ60
一緒だ一緒。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1376_1.jpg


本当にいつまで続くんだろ このシリーズ;
まあ、どうせ気力が尽きた時は長く間が空くんでしょうが…

79名無しさん:2012/01/10(火) 21:36:03 ID:KYPavLis0
社会復帰を前提に御付き合いさせて下さい。妹さんの心労減少の為にも。

80名無しさん:2012/01/10(火) 22:43:09 ID:utIjIxOU0
外出するための服がなくなっていよいよ引きこもってしまうのか……
ゆったりとした部屋着で安心してしまうのだろうな

81名無しさん:2012/01/10(火) 22:55:34 ID:hgLVJ2rw0
いいなぁ
しっかり認識したときどんな反応するんだろうww

82名無しさん:2012/01/11(水) 00:38:02 ID:X5NaiF4AO
>>78 そろそろ引き返せない感じに…!ww

姉ちゃん「むしろ」の使い方、だんだんゲシュタルト崩壊してきてる気がww

83名無しさん:2012/01/11(水) 01:52:59 ID:h0ng1iY2O
ああ、つい数日前までは
はけてたのに(笑)

84名無しさん:2012/01/11(水) 12:19:56 ID:i/DtYjdMO
それで妹がキングサイズ買いに行くと…。

85名無しさん:2012/01/11(水) 23:06:25 ID:Vk0UBZGo0
通販で10Lサイズ(ウェスト150㌢くらい)までは手軽に買えるから
そこまでは太っても服的には問題ないぜ

86名無しさん:2012/01/29(日) 00:22:52 ID:kz43su5M0
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/313683

29の日ということで拙いですがSSを書いたので投稿。
パスは himanka です

87名無しさん:2012/01/29(日) 10:30:31 ID:wyKaMXY60
29の日にかこつけて、普段とは違う塗り方で描いてみる

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1379_1.jpg

そして、やはりマウス塗りは茨の道と知る…

88名無しさん:2012/01/29(日) 14:42:53 ID:H/9sJT8E0
お二人とも乙!
ぽっちゃりアイドルブーム来ないかな……

89名無しさん:2012/01/29(日) 20:20:29 ID:wurv9yX20
>>86
乙!
ぽっちゃりアイドルいいねえ。
リアルではせいぜい60キロ台が限界なのが哀しい。

>>87
これまた乙!
太って飛行能力が落ちてそうで萌えるw

90名無しさん:2012/01/30(月) 20:59:53 ID:lrsgt89w0
>>87
おい悪魔、契約だ、何が望みだメンズケフィアかマイ魂か。
願い?「太れ」だ。

91名無しさん:2012/02/04(土) 22:40:28 ID:XFQw1McE0
ひさしぶりにSS投下

『私がデブで、デブが私で』
私の名前は仲島小枝子。普通の高校3年生だ。
ただ、私には体重100kgの幼馴染がいる。
彼女の名前は重田餡子。おっちょこちょいだけど明るくて憎めないやつだ。

ぽかぽか陽気のある晴れた春の朝、私達は一緒に学校に向かっていた。
「待ってよ〜、小枝子。10分だけ休ませて。」
餡子はその名にふさわしい、あんこ型の体形をゆすりながら歩いている。
「もー、餡子は太り過ぎなんだよ。早くしないとおいてっちゃうよ。」私は後ろを振り向きながら答えた。ポニーテールにした髪が顔にかかった。
「小枝子は私の体の大変さを知らないからこんなことが言えるんだよ。こんな暑い日は少し歩くだけで息切れするんだから。」彼女は丸々とした顔の汗をハンカチでぬぐいながら答えた。
「暑いっても今日の気温は18℃だよ。ダイエットしたら?」
「そんなことできないって小枝子も分かっているじゃない。私の家は相撲とり一家で、両親が兄達だけでなく私も力士にしようと無理やり食べさせてくるんだから。」
私は頭をかきながら言った。
「あー、そうだったね。おかげで小学校のころは痩せてたのに今は現役の力士もびっくりな体形になったもんね。」
「そうなのよ、見てこのお腹。大福みたいじゃない?」餡子はでっぱったお腹をぽんと叩いた。
「餡子も大変だな。」
そう雑談しながら狭い路地の角を曲がった瞬間、
ブップー!!
すごいスピードで車がつっこんできた。
「あぶない!!」とっさに餡子をかばう。
「きゃあ!?」
ドンっ
強い力で突き飛ばされたかとおもうと、私と彼女は地面にたたきつけられていた。
去りゆくエンジン音を聞きながら私達の意識はゆっくりと途切れて行った。

「ねえ、起きて。小枝子」
遠くから響く声で私は意識を取り戻した。
「う、うう」
頭に鈍い痛みはあったが、幸いどこもケガをしていないようだ。
ただ、体がやけに重く感じた。
「餡子も大丈夫?」かすむ目をこすりながら声の主に語りかけた。
「うん、私は大丈夫だよ。それより、大変なことになったの。自分の体を見て。」
「体?私はどこもケガしてないと思うけど・・」
そう言いながらお腹のあたりを触った私は固まった。ぷにぷにとしたやわらかい感触。
「??」
思わず目をやった先には、大福のようなお腹が鎮座していた。
「え?!え?!」目を上げると痩せたポニーテールの少女が覗き込んでいた。
「わ、私が目の前に?!
「そうなのよ、どうやら頭をぶつけたせいで私とあなたの体が入れ替わったらしいの。」
「え、じゃあこれからの生活はどうするの?!」
「うーん、元に戻る方法が分かるまでお互いのフリをし続けるしかないわね。」
私の姿をした餡子が力なく言った。

9291:2012/02/04(土) 23:27:17 ID:XFQw1McE0
つづきます

93名無しさん:2012/02/05(日) 00:47:31 ID:Jvdxuy7M0

色々言いたいこと(良い意味)はあるけど、「相撲一家生活」に特に期待w

94名無しさん:2012/02/05(日) 08:41:05 ID:QeHndzCo0
全スレで悪の組織とヒロインのss書いたものだけど
また書いた
SSは二回目で成長してないけど
生暖かくみまもってくれたらうれしい

9594:2012/02/05(日) 08:44:37 ID:QeHndzCo0
現在
神話が世界を支配していた時代などとっくの昔に終わり
それにかわって科学が世界を支配している
そんな世界で生まれ育った私は必然的に
悪魔だとか神様だとかそんなものを信じる感受性を持ち合わせていなかった

9694:2012/02/05(日) 08:45:50 ID:QeHndzCo0
いなかったのだ

だがいまは信じている

信じざる負えない

悪魔という漆黒の存在を

それ程の出来事が私に起こったのだ



事の発端は
いつも一緒に帰る友人の都合がわるく今日は帰れないと言われた事だった

「ごめんねぇー絵里!彼氏が一緒に帰ろうっていうからさぁ」

「べつにいいよ、彼氏共々悲惨な死に方をしてくれれば」
悲惨な死に方とは爆死とか、爆死とか、爆死である

9794:2012/02/05(日) 08:47:04 ID:QeHndzCo0
「もぉー嫉妬しないでよぉー」
入学して一ヶ月程度しかたっていないのだが
先週に先輩に告白されオッケー

それからはずっとこの調子だ

ムカつく
おまえ単品でもいいから爆発しろ

「絵里も彼氏作ればいいのにぃ
ぁたしみたいにさ
ぇりかわぃぃからかれしすぐ出来るって
すたぃるぃぃしさ☆」

先週までの彼女は
いちいち読みにくいうえに
どう発音するかわからない
不適切な小文字を使う事はなかった
ましてや語尾に非常に腹が立つ星マークをつけたりすることはなかった
本当爆発しろよ

「あはは、しばらくはかれしいらないかな」

彼氏を作るということがこうなる事ならば
私は一生を孤独に負えたい

「えぇーもったいないよー
えりってばすごく綺麗な髪してるじゃん
ロングの髪型も似合ってるし
まつ毛長いし
化粧いらないくらいはだきれいだし」
※以上腹が立つため小文字等は
脳内変換してお送りいたしました

照れる

彼女は単純だが素直なので
褒めてくれると嬉しい

オホホホホホ

憎めないやつだ

爆発は免除してやろう


「そ、そんな事ないよ!おほほ」

「なにその笑いかた?
あ、もう四時半だ
それじゃあそろそろいくね
彼氏とはゆっくりかえりたいから」

「そ、それじゃあね」

私の言葉をきくと彼女は足早に教室から出て行った

やっぱ爆発しろ

9894:2012/02/05(日) 08:48:08 ID:QeHndzCo0
心の中で悪態をつきつつ私も教室を出る

放課後の学校は部活動をしている生徒が多いので
案外にぎやかである

部活動か

入学して最初のホームルームで部活動参加許可の用紙を配布されて
それっきりだ

私もなにかの部に参加しようかな?

ちょうど一人だし
とりあえずどこかの部を見学して帰ろうかな



部活動紹介の紙が貼られた掲示板をみる
運動はからっきしなので
入るとすれば文科系だろう

文科系の紹介は・・・

あった

茶道部

ドアノ部

ボーイズラ部

四部〜ダイヤモンドは砕けない〜

etc..

・・・ほうほう


!?

三回ほど見直したがまともな部は茶道部しかなかった

この学校はどうなっているんだ

仕方なく茶道部へ行く事にした

茶道部の場所は・・・茶室

ではなく、科学実験室

フラスコに抹茶をいれアルコールランプで湯を沸かす
ところを想像した

いやな予感がしてきた

どうかまともな部であることをいのる

不安を背負いつつ
科学実験室へむかう

なぜだろうか
私の今日の行動は引力のようなものに引っ張られているようなきがする
そんな神秘的なものは断じて信じていないといえるのに

9994:2012/02/05(日) 08:49:33 ID:QeHndzCo0
ついた
科学実験室へは授業で何度かきていたので
迷わずにこれた

「失礼します」

ガラガラと引き戸をあけると同時に
鼻に付くいやな臭いがした

少なくともお茶の匂いではない

酸っぱいようなツンとくる臭い

おそらく、今日ここで薬品を使う授業がおこなわれたのだろう

その名残がこの臭いだろう

「あら、こんにちは」
おそらく茶道部ものであろう声で我に帰る
臭いについて考察している場合ではなかった
「あ、こんにちは茶道部の見学にきたのですが」
先ほどの声の主の方を向く

するとそこに居たのは
かなり肥満した女だった
腹は制服を破らんばかりに押し上げているし
腕はかなりの脂肪がついて
制服の上からでは本来見えるはずのない腕のラインがはっきりでている
かおにももちろん脂肪が沢山ついており
お世辞にも美人とは言い難い容貌だ
「茶道部・・・?
ああそういうことになっているのね」
先ほどはきにならなかったが
ずいぶんこもった声でききとりずらい
おそらく首にたっぷりとついた脂肪の所為だろう
そのため、後半はうまく聞き取れなかった
「うふふふふ
残念だけどここは茶道部じゃないわ」

この女の笑い声を聞くと
なぜかとてつもなく不安になった

この部屋にくるまえに想像したちっぽけな不安ではなく

もっとおおきな
私の人生に関わるような不安

10094:2012/02/05(日) 08:51:16 ID:QeHndzCo0
「そうですか、教室をまちがえてしまったようです失礼しました」

部屋に入る前に確認した時
ここは間違いなく科学実験室だった

だがいまはそんなことどうでもいい
一刻も早くここから出たい

引戸をあけさっさと部屋からでようとした

その瞬間
手を掴まれ強引に引っ張られる
あの体格を差し引いても物凄い力だった

「折角来たのだからゆっくりしていくなさいよ・・・」

ガチャ
引き戸の鍵を閉めた音が響く

本能が危険信号をだす

早くここからにげろと

だがもうおそい

既に唯一の出口はあの女の後ろでしかも鍵までかけられている
これでは封鎖されたも同然だ

どくん

どくん
やけにクリアに鼓動の音が聞こえる

これから自分はなにをされるのだろう

未知に対する恐怖とさきほどからするこの嫌な臭いが私の不安感を煽る

「まあ、私がよんだのだけどね・・・うふふふふ」

言っている意味がわからない

この女と話すことはおろか
あったことすら初めてのはずだ
断言できる
こんな極度のデブ一度みたらわすれるわけがない

「この学校にね茶道部なんてないのよ、それなのになぜ貴方が茶道部の見学にきたか
それは私が貴方をよんだからなのよ・・・」

いまいち状況がつかめない
ではあの紹介は、この女のつくった嘘のものだったのだというのだろうか?



「正確には彼ね、出てらっしゃい」


そう女がいうと
途端に臭いが強くなった気がした

部屋に黒い霧のようなものがあらわれはじめた

黒い霧のようなものな彼女の隣に集まり

10194:2012/02/05(日) 08:52:51 ID:QeHndzCo0
一つの形を作っていく
それは人のようであり獣のようでもある
なんとも形容し難いが
とてもグロテスクだということはいえる


先ほどからしていた臭いのもとは薬品などではなくこいつだったのだ


あまりのことに終始唖然とするしかなかった

「彼は私達人間が悪魔と呼ぶ存在よ

本来ここはオカルト研究会の部室なのよ
そして私は部長といっても先輩が卒業しちゃって
私以外の部員はいないのだけどね

私はある日極秘のルートで悪魔と交信できる儀式を
教えてもらったのよ

面白半分でやって見た結果
大当たりってわけよ」

にわかには信じられないが目の前にいる
グロテスクな生き物は悪魔の名にふさわしい
確かに、悪魔はいる

だがなぜ、私がこんな不気味な出来事にまきこまれなければならないのか


「な、なんで私はここまでよばれたのですか?」


「彼は呼び出した相手のねがいを一つだけ叶えてくれるそうよ

ただし同等の対価をはらわなければならない
そしてそれは時に人間の場合もある」

背中に寒気が走る
つまり私は・・・・生贄というわけか
「な、なぜみずしらずのわたしなんですか!!!」
「しらないわよそんなこと
悪魔から生贄を指名してご丁寧にあんたをここまで連れてくる手伝いまでしてくれたわ」

ーその女の容貌が美しかったからだー

10294:2012/02/05(日) 08:55:47 ID:QeHndzCo0
!!
脳に直接響くような声
おそらくこれが悪魔の声
ーお前の願いの生贄は美しい方がいいそれにおまえもそれをのぞむはずだー
どういうことだ、震えがとまらない
おそらく私は殺されてしまうのだろう
いやだいやだいやだ

「ああ、なるほどねうふふふふ悪魔って案外親切じゃないの

それじゃあそろそろ叶えてもらえるかしら?

私の願い
生まれた時からつきあってきたこの醜い脂肪を
私のコンプレックスを全部けしてしまって!!」
ー契約成立だー
そういうやいなや悪魔はもとの黒い霧に戻ったかと思うと
デブ女のくちから入っていった
すると、すぐに変化は始まった

まず異常にふくれた腹がちじみ
彼女の太かった手足が細くなる
あっという間に彼女痩せ型といえる体型になった
そして口から、入ったときよりも量を増した黒い霧がでる
これで変化はおわりのようだ
「やった、やったわ!!」
新しくうまれかわった肉体を撫で回すもとデブおんな
ききとしたそのこえさきほどまでのこもったものではなく通った聞き取りやすいものだった
ーさて、対価を頂くぞー
黒い霧が私の周りに集まる
あんなくだらない願いのために私は死ぬのか
余りにも理不尽だ
納得がいかない
いきたいいきたいいきたい
黒い霧口や鼻から体内に入ろうとする
口を閉じようとするが霧の勢いがつよくとじることができない

しにたくない
しにたくない

ー安心しろ対価は命ではないー
え?
それでは一体・・・?

答えをしったのは対価を支払いはじめてからだった
体に寒気が走る
全身が氷にはさまれているかのような
痛みを伴う感覚
そして、その感覚が膨張して行く
ぶく、ぶくぶく
泡が弾けるようなおとをだして
体が膨らんでゆく
うでが
あしが
おなかが
まるでなにかがまとわりつくかのようなかんかくがうちがわから
じょじょに身体が重くなっていく


そこで私の意識は途切れた

10394:2012/02/05(日) 08:56:47 ID:QeHndzCo0
きずくと私は見慣れた天井のしたにいた
ここは・・・私の部屋か
するとさっきのは夢か
とたんに安堵する

いやな夢だった
夢の所為かぐっしょりと汗をかいている
やけに体がだるいし
熱があるのかも
呼吸もなんだかしずらい

おきあがろうとすると腹に違和感があった
いやなよかんがする
その予感を打ち払うためふと目線をおとすと



醜く肥え太った自分の体があった

嘘だ嘘だ

いそいでおきあがり姿見で自分の姿をかくにんする

自分がさっきみたものとは別のいつも通りの自分の体があることをきたいして

だがそこにうつったのは

間抜けなジャージにみをつつんだデブ女だった

顔は脂肪にあっぱくされ
目は半分ほど大きさに
鼻は低く醜く整形されている
そして目を背けたい身体
全身に大量の脂肪がくまなくついていて
腹などはみるも無残だ

「いや、うそよ・・・こんなの」
しゃべった声すらいつもとちがう

以前友人に褒めてもらった自分を鏡の中にさがすが一つも見当たらない
髪の毛すらちらほらフケがみえ
あぶらでいたんでいる
もはやそれは私では無かった

「いやあああああああああああ」


ー対価は、お前の美貌ー


その後、私の生活は衝撃的だった
どういう訳か私が目覚めたのは
悪魔と出会った日から一ヶ月後の世界だった
そして私は全く記憶にないのだがその一ヶ月のあいだ、普通に過ごしていたらしい
異常に食欲を示すようになったことをのぞいて

つまり客観的に見ると私は
一ヶ月のあいだにひたすら食べ続けそして激太りした
ということらしい

あのおんなを探したのだが当てもなく
いまだにてがかりすらつかめない
もしかしたらもう他の学校にいっているのだろうか?

あたらしい私の生活はとにかくみじめだった

家にある服には一ヶ月の間に買ったのであろう見たことのないビックサイズの服が増えていたので
着替えにはこまらなかったのだが
どれも私は好みではなかった

慣れないからだでの生活
電車にのるときは奇異の視線をおくられ
歩いただけで直ぐに息切れし汗を滝のようにかく



クラスメイトの反応のちがい
どこかみんな私を馬鹿にしている
先生に馬鹿にされたこともあった
そりゃあそうだ
こんなに太ってしまっては

そしてとめどない食欲
いままでの三倍以上のものを食べるようになった


これが私の身におこった全ての出来事

私はあの女を
絶対にゆるさない
絶対に復讐してやる
そのために私は悪魔と交信する手段をさがしている
こんどはあいつに代償をはらってもらうために

つかれたしEND

10494:2012/02/05(日) 09:07:44 ID:QeHndzCo0
お目汚し失礼しました
あいもかわらず駄文でさーせん
ふひっ


デブが私で私がデブで
シチュエーションがとても好きです!
がんばってください!応援してます

105名無しさん:2012/02/06(月) 00:01:10 ID:2D0Lx4QE0
二人とも乙

リア充友達の反応が見てみたいww

10691:2012/02/06(月) 00:57:27 ID:BZSwzpFk0
>>94
乙でした!
なんというブービートラップ、恐るべし・・・

つづきを投下します

10791:2012/02/06(月) 01:02:49 ID:BZSwzpFk0
「体が入れ替わったのが周りにわかったら、家族にも迷惑がかかるわ。元に戻るまでこのことは二人だけの秘密にしよう。」

餡子の言葉を振り返りながら、私は餡子が所属している3年B組に入った。
ちなみに私が所属しているのは3年C組である。

「よう、関取〜」教室に入るなり陽気そうな男子生徒が話しかけてきた。
「せ、関取!?」
「あれ、いつもなら「ごっつぁんです〜」って返してくれるのに。今日は不機嫌だな。」
「あ、ああ。ご・・ごっつぁんです〜(ニカッ)」無理に笑みをつくって返事をする。
(まったく、餡子のやつ、どういういじられかたをしてるんだ・・・)
席に着きながらひとりごちた。

キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪
チャイムがなってB組の担任である女の先生が教室に入ってきた。
「みなさん、おはよう。今日の一時間目は体育です。すぐに着替えて校庭に集合してください。」
「た、体育?!」
(餡子の太った体でよりによって体育とは・・・今日は完全に厄日だな)
しぶしぶ体操服に着替えて校庭に集合した。

全員校庭に集合したところで、担任の先生が言った。
「今日の体育はマラソンです。ノルマは校庭10周です。終わった人からあがっていいですよ。」
(しかもマラソン・・・)
私の落胆した表情を読み取ったのか、隣の女子生徒が先生に言った。
「先生!重田さんはどうするんですか?彼女にマラソンはちょっと・・」
「あら、ごめんなさい。重田さん、見学する?」先生が私に尋ねた。
「いえ、やります!」今は餡子の体でも太りすぎで見学なんてかっこわるいことはできない。

「わかったわ。それでは、全員位置に着いてください。よーいどん!」

10891:2012/02/06(月) 01:04:58 ID:BZSwzpFk0
号令とともに生徒達が走り出した。私も後に続いた。
が・・・
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ」
1周走っただけでもう息が切れた。
(か、体が重い・・・)
全身の肉が枷となり、私の体力を根こそぎ奪っていく。
贅肉を揺すりながら汗だくになって走る滑稽なデブの図である。

もう40分は経っただろうか。
他の生徒はほぼゴールしていた。
「がんばれー、重田さーん。あと5周よー。」
汗まみれになって走る私を応援する先生やクラスメートの声が聞こえた。
正直なところ、とても恥ずかしいのでやめてほしいのだが。

みんなの応援のおかげなのか、さらに40分かけて私はゴールすることができた。
「ご、ごめん。私のせいで待たせてしまって。もう次の授業始まってるよね。」
「いいよ、いいよ。同じクラスメートじゃない。」
授業の始めに私を気遣ってくれた女子生徒が言った。

体育が終わった後の授業も私は災難続きだった。
どうやら餡子は私ほど頭が良くないらしく、今まで分かっていた問題がさっぱり分からない。
しかも、彼女の体質なのか、やたらとお腹がすいた。
昼休み前の4時間目はお腹の音を咳払いでごまかすのに必死だった。

そんなこんなで、放課後。
私の姿の餡子と餡子の姿の私は一緒に下校していた。
「あ〜、今日はさんざんだった。」自然とため息がでた。
「私は最高だったな〜。クラス中の男子からちやほやされるし、今まで分からなかった問題もすぐ解けるし。小枝子ってすごいんだね。」
一応、クラスでは一番美人な私である。おまけに成績も一番いい。
「それより、問題はこの後だな。帰宅しても家族にばれないようにしなきゃいけない。」
「そだね。特にうちの父さん・・・」餡子がつぶやいた。
「とりあえず、頑張ろう。」そう言って私達は別れた。

10991:2012/02/06(月) 01:06:33 ID:BZSwzpFk0
「ただいま〜」
「おう、餡子。おかえり」
餡子の家の玄関を開けると、餡子の家族が挨拶を返した。
餡子の家族は、父親、母親、長男と二男、そして末っ子の餡子の5人家族である。
父親の太さんは十数年前まで、肉の海という現役の力士だったらしい。そのため、体がとても大きい。
現在は引退して相撲部屋を構え、後進の指導に当たっている。
母親の重子さんは、姉御肌のさっぱりした人で相撲部屋を支えている。
兄達はそれぞれ肉鵬と肉昇竜という太さんの部屋に所属する現役の力士で、二人とも幕内である。
つまり、相撲のエリート一家というわけだ。

私は制服から普段着に着替えるため餡子の部屋に向かった。
幼いころからお互いの家に出入りしていたため、餡子の家の間取りはだいたい把握している。
「適当な服はないかな?」
少し後ろめたさを感じながらタンスから服を探す。
「うわ、どれもサイズがXLだ・・・。ええと、これは私としては地味すぎるし、ジャージはださすぎだし・・・。なんで、浴衣なんてあるのよ!」
どうにかこうにか服を選び、着替えた。

居間に降り、食卓に着いた。
テーブルの中央にはバスタブ並みの大きさの鍋が置かれていた。
「ほら、餡子。ちゃんこが煮えているぞ。」太さんが私のお椀に大盛りの料理をついでくれた。
「あ、ありがとうございます・・。いただきます。」
「お、今日はやけに素直だな。いつもならしぶしぶ食べるのに。」
「やっとこの子も力士への道を歩む覚悟ができたのね」重子さんが言った。
「あ、あの、なんで餡子、じゃなくて私をそこまで力士にしたいんですか?」
「以前話さなかったか?今、野球やサッカーでも女性が活躍しているだろう。角界もそうでなければならんと思ってな、ワシの娘を女性力士第一号にしたいんだ。」
「は、はぁ・・・」
「それより、器が空になってるな。おかわりをついでやる。」
いつのまにか料理をたいらげていたようだ。太さんは私のお椀にどぼどぼとちゃんこをついだ。
(こんなに食べきれないよ)
しかし、餡子の胃袋は想像以上に大きかったらしい。
おかわりされた料理もぺろりと平らげ、気がつくとちゃんこを5杯も食べていた。
私の体なら考えられない量である。

食事を終え、さらに膨らんだお腹を抱えながら餡子の部屋に戻った。
(これじゃ、太るはずね)
餡子に同情する気持ちが湧いてきたが、今は私がその餡子なのである。
お腹がすいていたとはいえ、自ら食べた料理の量に羞恥の念がわいてきた。
早いところ元に戻る方法を見つけ出さないと精神がもちそうにない。

翌朝。
居間に降りると昨晩が置いてあった。鍋の中はカロリーの渦である。
(朝からちゃんこ?!)
胸やけしそうな気持をおさえながら、少量の料理をお椀にとった。
「おや、もっと食べないのか?」太さんが心配そうにいった。
「あ、いや、ちょっと体調がすぐれなくて」
適当にウソをつき、いっきに料理を食べ終えた。
昨夜のように大量に食べていては自分のプライドが許さない。
「いってきます。」
そそくさと身支度を整え、学校に向かった。

11091:2012/02/06(月) 01:51:44 ID:BZSwzpFk0
つづきます

ネタが尽きそう・・・

11194:2012/02/06(月) 02:43:23 ID:toL6ULsQ0
べ、べつに105のために書いたわけじゃあないんだけど
偶然つづき書いてたからうpしてあげるっ!
勘違いしないでよね!

走り書きだから適当になっちゃったけど
責任もってよみなさいよね!

11294:2012/02/06(月) 02:45:25 ID:toL6ULsQ0
六月の教室
去年までの私ならばなんともおもわなかった

だがいまの肉体では醜く蓄えた肉体の所為でかなり暑い

この体にも大分慣れてきたが
どうもこの暑さだけは耐えられない
まだ、初夏なのにこのざまだ
本格的に夏場にはいったらこの教室は間違いなく地獄になるだろう
それ以前に私は
学校までたどりつけるのだろうか?

「絵里!おはよう」
私に声をかけた彼女は
あの日一緒に帰れなかった友人だ

彼女は私がこんなに醜い姿に変わってしまってからも
唯一距離が変わらない人物だ

私が不登校にならずに
学校にこれているのも彼女の存在が大きい

単純で影響されやすいが
それは純粋と言い換えることもできるだろう

11394:2012/02/06(月) 02:46:26 ID:toL6ULsQ0
「おはよう!」

「きいてよー絵里彼氏がねーキャッキャウフフ」

彼女は以前のままだ
私に対する対応も
可愛らしい外見も
みんな、以前のままだ

だが私が彼女に抱く感情は、以前のままではなかった

私が新しく抱いたのは

激しい憎しみ

ただ彼女は以前と変わらずに青春を謳歌している
ただそれだけ

年相応にお洒落して
年相応に恋愛をする

以前ならばなにも思わなかったことに
強い劣等感を感じた

それは私の心の奥底で歪み
憎しみへと姿を変えた

唯一心を許せる人物
その人物に抱く憎しみ
以前から持っていた彼女に対する友愛のこころ
それらが私のなかでみにくくまざりあっていた

11494:2012/02/06(月) 02:48:00 ID:toL6ULsQ0
科学実験室
私の姿だけではなくその後を惨めなものに変えたあの場所

そこにあの女の形跡は無かった
まるでそんな人物などいなかったかのように


だが、悪魔を呼び出す手がかりは残っていた

私は必死にそれらを集め

再び彼に合うことに成功した

ーほう、いつかの娘かその身体には慣れたか?ー

頭に響く不気味な声
あの時のあいつだ
私は、彼に私を元に戻すよう願った
だがそれはできなかった

ー悪魔の能力で叶えられたことは
もう、二度と書き換えることができないー

衝撃的だった

いつかはまた
元の姿に戻れるとこころのどこかで思っていた
それが私の支えにもなっていた

そしていまその支えがくずれる

いままで我慢してきた沢山の感情が
津波となって訪れる

悪魔の前で泣き叫ぶ私

なぜ、私だけがこんな目に

なんで、わたしだけ

ひどすぎる

そうだ

わたしだけがこんなものを背負う必要はない

わたしのなかで芽生えつつあった黒い感情

それをいま一つの願いにする

11594:2012/02/06(月) 02:49:14 ID:toL6ULsQ0
7月の教室
案の定そこは地獄だった
汗で制服が張り付いて気持ち悪い

「ふぅふぅ 絵里!おはよう」
私に声をかける彼女は
以前までの彼女ではない
わたしと同じ醜く滑稽な姿へと変えられた姿

まるでコートを三重にきたかのようなシルエット

ぶくっ突き出した腹は制服をぱっつんぱっつんにする一つの要因となっている

わたしよりも一回り大きい胸
大きいだけで
垂れていて醜い

それが、いまの彼女

わたしのあの時ねがったこと
それは
彼女に私と同じ苦しみを背負わせる事だった

彼女は以前の私と全く同じ様に変えてもらった

その結果彼女は美貌と彼氏
他にも沢山のものを失った

これで、彼女はわたしと同じ

私のこころに罪悪感など微塵もない
あるのはゆがんだ幸福のみ

わたしと同じ思いをしてくれる人物がいるということ

もしかしたら私は、壊れてしまっているのかもしれない

だが、いまはそんなことどうだっていい
わたしはいまとても満足なのだから

めんどいし
END

11694:2012/02/06(月) 02:51:02 ID:toL6ULsQ0
91さん乙です
てらもえす
すごい良い展開ふひひ


また、なんかリクエストしてくれればきまぐれで書くかも

117名無しさん:2012/02/06(月) 18:08:53 ID:2D0Lx4QE0
太った体でマラソンっていいよね

>>116
本当に書いてくれるとはww
すごい良かった乙

11891:2012/02/06(月) 18:52:28 ID:BZSwzpFk0
>>116
乙です!
そして次は太らされた彼女がまた悪魔を呼び出すんですね、わかります

前作の戦隊モノもコミカルなノリがすごい面白かったです!

119名無しさん:2012/02/06(月) 20:50:39 ID:hINmTflIO
>>116
未知の力で急激にデブにする作品大好きですw

リクって作品とかでいいんですか?
化物語のSSって前から話にはあがってるけど、全然見つからないので読んでみたいです。
知ってらっしゃったらでいいのですが…

12094:2012/02/06(月) 21:30:26 ID:toL6ULsQ0
西尾維新はオーバーヘブンでしかみたことないです
ごめんなさい

リクエスト募集しといてごめんなさいね

121名無しさん:2012/02/06(月) 21:32:04 ID:hINmTflIO
そうでしたか…
いえいえこちらも生意気にリクしてすみませんでした…

122名無しさん:2012/02/07(火) 21:55:10 ID:Bcvm7Ljw0
ぶっちゃけると文章は拙い。拙いのにすごくエロい。
いやいや、本当にすごく抜ける文章だった。
小手先のテクニックよりシチュの方がやっぱり重要なんだなって改めて思ったよ。
乙でした!

12391:2012/02/07(火) 23:44:28 ID:AHa3uZcw0
続き投下します


俺の名前は友原友宏。3年B組のごく普通の生徒だ。同じクラスの重田餡子の彼氏である。

「おはよう」
今日も餡子はトレードマークのお腹を揺らしながら教室に入ってきた。
「おはよう、昨日はどうしたんだよ?C組の仲島と帰って」
「仲島さんは私の友達だし、あたりまえじゃない」
「そうじゃなくて、いつも俺と帰る約束してただろ」
「え、そうなの?」
「おいおい、忘れたのか?俺はお前の彼氏じゃないか?」
「あ、ああ。そうだったわね。ごめん、ボーっとしてて忘れてた。」

「そういううっかりしたところも好きなんだけどな。そうだ、昨日一緒に帰らなかった罰として今度
海に行こうぜ。」
「海?!嫌よ、水着なんて。この体じゃ恥ずかしいし・・(ボソッ)」
「おいおい、運動しないとデブなままだぜ。」
「ギクッ。」餡子は制服の上からお腹のぶ厚い脂肪をつまんだ。
「分かったわ。それじゃ、ひとつ条件があるの。仲島さんも誘っていい?」
「ああ、大賛成さ。それより、あの仲島さんがきてくれるかな。彼女プライド高いだろ?」
「きてくれます!彼女とは深い関係があるの!」
「?まあ、いいや。それじゃ、今週の日曜日に満腹海岸に集合ね。」

「はぁ〜」
私は大きなため息をついた。
同じクラスの男子生徒から海に誘われたのだ。
(まさか、デブの餡子に彼氏がいたなんて)
全然知らない男子と二人きりになるのはさすがにアレなので、餡子も一緒に行くことにした。
それにしても気が重い。
(どんな服着ていこうか・・・)

12491:2012/02/07(火) 23:47:05 ID:AHa3uZcw0
そして、日曜日。
私と餡子は満腹海岸にいた。
私はゆったりとしたワンピース。餡子は短パンにパーカーといういで立ちである。

餡子の彼氏はまだ到着していない。
「それにしても餡子に彼氏がいたとはね。」
「同じクラスの友原くんっていうんだ。彼少し、その・・・ふくよかな子が好きな傾向があって・・。」
「まあ、蓼食う虫も好き好きっていうしね。あ、その彼氏様が来たわよ。」

向こうから、アロハシャツを着た友原がやってきた。どんなセンスしてんだ、こいつ。

「おお、ホントに仲島さんがきてる!こんにちは、B組の友原と申します。以後、よろしく」
友原のおおげさな挨拶に餡子が苦笑しながら応じた。友原のお調子者の性格は、彼女である餡子は十分承知しているのだろう。
(中身が自分の彼女とも知らないで・・)私はあきれ顔でやりとりを見ていた。
「いや〜、それにしてもお美しい。カモシカのような足、くびれたウエスト、すっきりしたアゴ。
太った子もいいけど痩せた子もいいなぁ。」
「悪かったわね、デブで!」私は皮肉をこめて友原にいった。
「あ、もちろん餡子もいいよ。ぽっちゃりしたお腹なんて抱き枕にサイコー!」
「あはは・・・。」苦笑いしか出てこない。
「それより、着替えましょ。」餡子が言った。

12591:2012/02/07(火) 23:49:14 ID:AHa3uZcw0
私達は海の家で水着を借りて着替ることにした。
「おっちゃーん、水着3人分貸してー」
「はいはい、3人ね。サイズは?」よく日焼けしたおじさんが尋ねた。
「えーと、私がMで、友原君がL、さえ、じゃなかった餡子がXLね。」
「XL!?そんなでかい水着なんてあったかな。ちょっとまっとれ、探してみるから。」おじさんは店の奥に入って行った。

(ほら、デブは水着選びでも苦労するのよ!早く元の体に戻りたいなぁ)
しばらくして、おじさんがもってきたのは、フリルがついたピンクの水玉模様のビキニ。
「一つだけあったぞい。お嬢さんにゃ、ちょっと派手かね?」おじさんが私の巨体をみた。
「どうする?餡子、着る?」餡子が尋ねた。今の私のプライドを気遣ってのことだろう。
彼女の少し上から目線の言い方にかちんときた。
「いいわ!着るわよ!」そういって、ビキニを乱暴に手に取った。
(偶然私の体を手に入れただけなのに、餡子ったら!)

そして、更衣室。
私は外に出るのを躊躇していた。
理由はわかるよね。私の体の醜さです。
ビキニ姿だと今の自分の体がいかにデブなのかがはっきりとわかってしまった。

12691:2012/02/07(火) 23:52:43 ID:AHa3uZcw0
アゴの肉の抵抗に逆らいながら、顔を下に向けると、
まず、目に入ってきたのは巨大なバストの谷間であった。
スイカを二つ並べたようなバストは布地を下からせり上げており、
布地と腹肉の間にはさまって少し潰れていた。
(メートル級のバスト・・・)
試しにジャンプしてみると、プルンとやわらかそうに揺れた。同時に、乳首が擦れてこそばゆい。

大きなバストの下に見えたのは、肉肉しい樽腹である。
ほんのりピンクに染まったそれはハリがあって、丸いリンゴのようだった。

さらに後ろを振り返ってお尻を見ると、ビキニに締め付けられたせいでボンレスハムのようになった
肉塊が見えた。

「うう、はずかしいよぅ。」少し泣きたい気持ちになった。

と、その時。
「餡子、遅いな。いつまで時間掛かってるんだ?」入口に友原が立っていた。
「ちょっと、女子更衣室に入ってこないでよ!」私は友原を追い払おうとした。
が、彼の目が興奮しているのが分かった。
「うお、餡子かわええ。」
「か、かわいい?!こんな醜いデブがかわいいっていうの?」
「ああ、かわいいよ!うおお、もみもみさせろー!!」

そういうと、私を羽交い絞めにした。
「ふぁぁ?!」びっくりして変な声が出た。
「あ〜、最高のだきごこちだわ(むにむに)。」
「きゃあ、なにするの変態!」
「やわらけぇ肉。餡子最高だな(ぷにぷに)」
「やめてったら!」
「いいじゃんか、彼氏だろ。お次はバストにでも。」
そういって、胸を揉もうと手を伸ばした。

(何だこいつ?)
必死に逃げようと身をよじらせた。だが、運悪く彼の手がビキニに伸びていたところ。
衝撃でぶちっと布地の紐が切れた。
ブルンッ
「あ」
桃色の特大バストが弾んだ。
「きゃあ?!」
「うお、乳首ピンクだな」
「もういや〜、こんな生活!!」私は今度こそ思いっきり泣いた。

127名無しさん:2012/02/09(木) 00:03:38 ID:Tm2ytglU0
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/317154
PASS:himanka
29の日ですので。
いつも以上に酷いですが宜しければどうぞ。

128名無しさん:2012/02/09(木) 19:17:24 ID:h8nJRmN60
>>127
乙!
面白かったです!

129名無しさん:2012/02/09(木) 21:08:01 ID:GW/AZ9ds0
>>127
どうしたらそのページに飛べますか?

130名無しさん:2012/02/09(木) 21:45:49 ID:jiOHKgP60
>>129
先っちょに「h」つけて検索すればいいんよ

131名無しさん:2012/02/09(木) 23:55:26 ID:4jOHS9XY0
>>126

更衣室からでてからが楽しみ

13291:2012/02/11(土) 23:59:40 ID:vr0QkWNk0
お待たせしました
続きを投下します!


「どうしたの?!」驚いた餡子が更衣室に入ってきた。

「私の胸をこいつが」涙ぐみ私をみて彼女が憤った。
「友宏!なんてことを!」

「なんでお前が俺の名前を知ってるんだよ!俺は名字しか言ってないぞ」
「あっ・・」言葉につまる餡子

「前からおかしいと思ってたんだ。いつもの餡子はいじられてもこんな風に泣かないもんな。
お前ら何か隠してないか?」じろりとにらんだ。

「えっと、実は・・・」
「餡子、言わないで!」
「実は私達、体が入れ替わったの。小枝子が餡子で餡子が小枝子なの」

「えっ?!」友原は事情を呑み込めないようで目を白黒させて困惑している。
まあ、当然の反応だろう。体が入れ替わったと言われて、はいそうですかと納得する奴などいない。

それよりも、私の怒りは餡子に向けられていた。
「ちょっと、なんでばらすのよ!」
「もう隠しきれないわ。それに友原君にも解決法を探してもらった方が効率的でしょ」
「でも」

「ちょっと、いいかいお二人さん。つまり、目の前で乳丸出しなのが小枝子さん、小枝子の体に入っているのが餡子という解釈でいいのかな?」
「うん、まあそういうことね。」
餡子は体が入れ替わった経緯を詳しく説明した。

13391:2012/02/12(日) 00:06:17 ID:8l../U4U0
「ふーん、車を避けようとしたショックでねぇ・・不思議なこともあるもんだ。」
「そこで、友原君にも私達が元に戻る方法を探すのを手伝ってほしいの」餡子がぽつりと言った。

「まあ、小枝子さん、じゃなかった餡子の頼みなら断れないな。とりあえず、小枝子さん悪かった。」
そういって友原は手を差し出した。私は彼の手を握って立ち上がった。
「もう、注意してよね。今度あんなことしたら再起不能にするから、このデブ専!」

「うん、まあとりあえず元に戻る方法を考えてみるか。」友原が喋りだした。

「二人はぶつかったショックで入れ替わったんだよな?つまり何らかの衝撃がきっかけになって入れ替わりが起こったわけだ。小枝子さん、あの時どんな気持ちだった?」
「えっと、車にはねられそうになって「餡子をかばわなきゃっ」って必死だったわ。」

「おそらく、俺の見立てではその必死な気持ちが入れ替わりのトリガーだ。その気持ちが引き金となって、さらにお互いの体がぶつかったことで入れ替わりが誘発されたと俺は思う。」

みかけによらず、こいつは理知的な一面を持ち合わせているらしい。
「ということは、だ。必死になっているところに物理的な衝撃が加われば元に戻れるかもしれない。」
「そんなことができるの?」餡子が首をかしげた。

「ふふ、お前の得意分野じゃないか?」
そういって彼はにやりと笑った。

13491:2012/02/12(日) 00:09:34 ID:8l../U4U0
そして10分後
灼熱の炎天下、砂に書かれた輪の中で私と餡子は砂浜でがっぷりよつに組み合っていた。
「もっと必死になって相手を組み倒さないと戻れないかもよ〜」近くで友原の声がした。

「はぁ、はぁ、元に戻る方法って相撲?!」餡子が息を切らせながら言った。
「うん、これなら勝とうと必死になれるし、体のぶつかりあいもあるでしょよ☆」友原は楽しそうに言った。
「いやその理屈はおかしい!」私は吠えた。

「ほらほら、そんな無駄口叩いている暇あるのかな、ギャラリーが集まってきたぜ。早く終わらせないと無駄に恥ずかしい思いをすることになるぜ!」

確かに私達の周りには海水浴客が輪を作り始めていた。
「なんだなんだ?!」
「何かのイベント?」
「ビキニ姿のデブ女と美女が相撲を取ってるらしいぞ」
ざわざわざわ・・・じろじろじろ・・・

「くっ、確かに恥ずかしい!餡子、さっさと決着をつけるぞ!」私は餡子の体をぐいと押した。
小枝子のバストがむにむにと餡子の顔を包んでいく。
「うぷ、ぐ、ぐるじい・・・」
餡子は手を押し返して抵抗するが、その衝撃は柔らかい脂肪に吸収されてしまう。

「た、耐えてくれ。私だって恥ずかしいんだ!」
熱と羞恥で顔を赤らめながら小枝子がつぶやく。
その内、腹肉が餡子を浸食していく。
芳醇な肉の汗臭さ、暑苦しさに耐え切れず彼女は叫んだ。

「いやぁぁ!」

思わず餡子は足を振り上げた。が、それがふくよかな小枝子の秘部に当たって。

「あひゃん?!」
小枝子は野太い声を漏らした。

小枝子のぶよぶよとした脂肪。肉まんの餡のように包まれる餡子。
ぶるんぶるんと揺れる尻。肉の表面を流れ落ちる汗。
夏のむさくるしい風景であった。

「うお、デブが美人を押してるぜ!」
「頑張れー、肉に埋まるなー」
「うひょお、くんずほぐれつすなぁ☆」
野次馬が好き勝手にはやし立てる。

「も、もうだめぇー」
餡子がせつなの悲鳴を上げた直後、

どしーん・・・

と音がして餡子が小枝子の巨体の下敷きになった。

135名無しさん:2012/02/12(日) 02:46:30 ID:LuT5lclU0
いいねー
続きが気になる

13691:2012/02/12(日) 21:53:08 ID:8l../U4U0
つづきを投下します。

「ふぐぐ・・・」私は小枝子の巨体の下で潰れた声を上げた。
「ごめん!」小枝子が私を抱え起こした。
(まったくもう、重かったわ・・・)
どうやら私達はまだ元に戻っていないようだ。

小枝子がむっつりした様子で友原に詰め寄った。
「ちょっとどういうことよ!元に戻っていないじゃない!」
「確実に戻れるとはいってないだろ?あくまで可能性の話だったんだよ」
「信じられない!あんなに恥かいたのに!あんたらみんな馬鹿だわ!」
そういって小枝子は走り去ってしまった。

「どうする?追いかけるか?」友原君が私に問いかけた。
「ああなっちゃったら小枝子はなかなか静まらないからねー。まあ、放っておきましょ」
正直なところ、最近の彼女は相当ナーバスになっているように感じられる。
体が元に戻らない焦りがそうさせるのだろう。

まあ、入れ替わりは私にとってはチャンスだったけどね。
なぜなら、今までさんざん「関取」「デブ」とバカにされてきた私が、小枝子の美貌を手に入れることができたのだから。
(どうせなら、ずっとこのままのほうがいいなぁ・・・)
時々そんなことを考える。

(まあ、ヒステリーの小枝子のことはほっといて今はこの体を楽しみましょう。)
「それより、これから二人でおいしいものでも食べに行かない?」甘えた声で友原君の腕を組んだ。

13791:2012/02/12(日) 21:55:03 ID:8l../U4U0
私達は海岸沿いにあるカフェにやってきた。
夕日が水平線に沈むのが席から見え、とてもおしゃれな雰囲気だと口コミで話題の店だ。
以前からここで食事をしたかったのだが、太った私では気おくれがしてしまい、来るのをためらっていた。小枝子から海に誘われたのをきっかけに、ひそかにここに来る計画を立てていたのだ。

「いらっしゃいませー。ご注文はお決まりですか?」男の店員がメニューをもってきた。
「俺はカルボナーラとアイスティー。餡子は何にする?」
「うーん、相撲とっておなかすいちゃったから、メニューにあるスパゲティー全部もってきて!」
私が注文すると店員はぎょっと驚いた顔をした。
「か、かしこまりました。」

料理を注文した後、カウンターの奥でさっきの店員が同僚と話しているのが聞こえた。
「おい、さっき来たカップルの女の方、すっげえきれいだよな。」
「ああ、鼻筋が通ってて目がぱっちりしてて。どっかのモデルかと思ったよ。」
「あんな美人が大食いするとか・・・世の中は分からんもんだな」

彼らの話を聞くと、優越感で自然と頬がゆるむのが分かった。
改めて、今の私は鈍重な餡子ではなく、美人の小枝子なのだと実感できる。

「仲島さんの体でそんなに食べて大丈夫か?元に戻った時にデブってたら彼女怒るぞ?」
「いいのよ、どうせ私の体じゃないし。それに友原君、小枝子の体がぽっちゃりになったほうが嬉しいんじゃない?」私はにやついた。
彼は以前、小枝子をみて「もう少し肉がつけばな・・・」とか言っていたのだ。

「う、ま、まあな。」彼は前かがみになって股間を抑えながらいった。
あいかわらずぽちゃ好きだなぁ。私は心の中で苦笑した。

13891:2012/02/12(日) 21:57:35 ID:8l../U4U0
餡子達と別れた後、小枝子は一直線に自宅(餡子の家)に戻り、自室にこもった。
心の中は餡子達への憎しみでいっぱいだった。

(相撲をとれば元に戻れるですって!あんな馬鹿のいうことを信じた私は大馬鹿じゃない!)
餡子の部屋にあったお菓子の袋を開き、ぼりぼりとむざぼる。

(ああもう、悔しいぃ!餡子も餡子よ!たまたま私の体を手に入れただけなのに見下して!)
更衣室に入ってきた時の餡子の目。
驚いた表情の裏には牛のような乳を垂らして泣きじゃくっていた私への憐れみがこもっていた。
相撲で押し倒した餡子を抱え起こした時。
彼女の顔には明らかに私の巨体を疎むような表情が張り付いていた。

二つ目の袋を開けた。
がさがさと手をつっこみ、無造作に中身をつかむ。
食べること以外にこの猛烈な嫉妬を抑える方法が分からなかった。

(それに相撲の時の珍獣を見るような周囲の目・・・)
あの時のことを思い出すと、不思議と体が火照ってくる。
(なぜかしら?すごく恥ずかしかったはずなのに少し興奮して・・・)
たまらずパンツを降ろし、局部をくりくりと弄ぶ。
(はぁ、はぁ・・・・私・・・はぁ・・どうしちゃったのかしら・・・、うっ!)

くちゃくちゃと食べ物を咀嚼する音とわずかな喘ぎ声が薄暗闇の中に響く。
小枝子の心の中で何かが確実に変わりつつあった。

139名無しさん:2012/02/13(月) 18:24:24 ID:q3cJ8Wxs0

二人とも駄目な方向にいってるのがいいね

14091:2012/02/18(土) 22:25:38 ID:1nXepQkY0
投稿間隔が空いてしまいごめんなさい
投稿します


そして、半年後。
3年B組の教室。
山のように積まれたお菓子に囲まれて小山のような肉塊が席に座っていた。
ストレスによる過食で200kg以上になってしまった、小枝子のなれの果てである。
「くちゃ、くちゃ」
周囲の視線も気にせず彼女は食べ続けている。まるで何かから逃れるように。
その目には食欲以外映っていなかった。

「やれやれ」
小枝子の様子を眺めながら、友原は頭をかいた。
結局、餡子と小枝子は元に戻らなかったのだ。
(どうやら、二人は一生体を入れ替わったままみたいだな・・・)
そう考えるとかわいそうな気もしてくる。

ただ、仮に小枝子が元の体に戻れたとしても喜ばないだろう。
なぜなら、餡子もまた太ってしまったのだから。
小枝子の体を手に入れた餡子は調子にのって食べ過ぎた。
その結果、この半年間でみるみるうちにデブになってしまった。

ウエストのくびれはぶ厚い贅肉に覆われ、みるかげもない。
ぱっちりしていた目も顔肉で細くなり、人相が変わってしまった。

(はっきりいって、体が元に戻らなくても問題ないんじゃない?)
今や、どちらもまれにみる百貫デブである。
このまま、太り続けていくんだろうな・・・
そう思う友原だった。



14191:2012/02/18(土) 22:28:20 ID:1nXepQkY0
以上で終了です。
駄作で失礼しました。
レスしてくださったかた、お付き合いありがとうございました!

最後、明らかに手抜きですね・・・
ごめんなさい、ネタが尽きたんです・・・

142名無しさん:2012/02/19(日) 13:26:40 ID:Nvc53uwk0
― デブエルフ ―

ある冬の日。
雪と氷にに覆われた魔の森を、薬草等の資源を調達する為に探索していたら、一人の女性に出会った。
大きな体を揺さぶり、緩慢な仕草で歩くその女性は、自らをこう称した―――

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1381_1.jpg

「デブエルフ?」
「違う!ダークエルフ!」
「あー、だから全体的に着てるものや肌色が色黒な感じなんですか?」
「ふん…外見のみで判断するとは、人間は愚かだな…」
「でもエルフって、もうちょっとスラっとしたイメージなのですが」
「わ、私だって好きでこんな身体になった訳では無い!!」
「え〜?」
「そう、あれは私がまだ…森の畔に住み、人間とも交流をしていた頃の話だ。」
「その話、長くなりますか?立ち話は寒いんですけど…」
「私は…人間共の卑劣な罠に掛かり、このような無様な姿になってしまった…」
「あ、聞いてないですね。…うーん、人間の卑劣な罠?何かされたんですか?」
「人間共の食す物は皆、味が多様で、尚且つあざとく食欲をそそる様に工夫されている…」
「あー。要するに、人間の近くで生活してたら食文化に適応できなかった…という感じですか?」
「う…。いや、しかし…私は…人間の食事は、ダークエルフ族の口に合う事など無いと確信していて…」
「で、実際に食べてみたら意外と美味しくて食べ過ぎてしまったと」
「…いや、その…」
「結局そんな体になるまで自制できなかったんですね。完全に自業自得じゃないですか」
「う…うぐぅ…」
「デカい図体で泣かないでくださいよ。見下ろされながら涙目になられても変な感じですし」
「だ、だって…ダークエルフ族はエルフ族のはみ出し者だから…」
「だから?」
「ダークエルフの国はエルフの国より更に質素というか、紙みたいに味気ない物ばかり食べているし…」
「そんなにブクブク太るまで怠惰な食生活を送るようなはみ出し者とは、良いご身分ですね」
「ひ…ひどい…」
「でも、そんなに食事が口に合ったなら、何でこんな森の奥に住んでるんですか?」
「そ、それはだな。半年くらい前から街の人間共が、誇り高きダークエルフである私を不当に卑下するようになって…」
「…そんな体してたら冷たい目で見られても仕方ないんじゃないですか?」
「う…ふぐぅ…」

143142:2012/02/19(日) 13:27:51 ID:Nvc53uwk0
「また泣いた。と言うか、森の奥に引っ越したのはつい最近なんですね。道理で見慣れないのが居ると思ったら」
「だって…なんか視線が痛くて、街中を歩けなくなっちゃって…」
「誇り高きはみ出し者が、何プライドの高い事を抜かしてるんですか?」
「ねえ…さっきから酷くない…?」
「だって寒いですし。貴女は寒くないんですか?」
「え?いや…」
「ああそうか。そんな体じゃ寒さなんて感じませんよね」
「ち、違う!これは寒気を遮断するエルフの秘術を使っているから…!」
「秘術の名前は“肉壁”ですか?」
「う…うえぇ…ん…」
「鼻水まで流して泣かないで下さいよ。じゃ、僕はこれで帰りますね」
「え…?」
「そろそろ寒さが限界なんです。真冬にしか取れない薬草なんか採りに来てますからね。慣れているとはいえ辛いんです」
「ちょ、待て!散々私を馬鹿にして、それで勝手に帰るのか!」
「はい。予定外の立ち話で骨の芯まで冷えてしまったので」
「ま、待て…!待って!ねえちょっと!」

――結局、その女性は誇り高いダークエルフの威厳だの、昔の自分の美貌だのをしつこく語りながら家までついて来た。

「お前はまだ、私を完全に見くびっているからな」

そして、図々しい事にそのまま居座ってしまった。

「食べて寝るばっかりでブクブク膨らんでいく、プライドだけは高いメスブタが、何を眠たい事言ってるんですか?」
「ね、ねえ…?何か、だんだん言い方が酷くなってない…?」

ひたすら食べるか寝るかの高慢なダークエルフは、家に居ついた後も着実にその贅肉の量を増やしている。
うちだって、そんなに裕福な訳では無いのにな。

「お前ももう少し、私への接し方を改めてだな…」

食費ばかりかかる新しい家族は、今日も口ばかり達者だ。

144142:2012/02/19(日) 13:31:13 ID:Nvc53uwk0
…という短編を思いついて、書き終えるまで僅か1時間。
何というやっつけ…!

エルフ少女が肥満化する話は既に、かなり前にあったような気もしますが

145142:2012/02/19(日) 13:35:32 ID:Nvc53uwk0
連投で申し訳ありませんが、二行目で「雪と氷にに」になっている所は
「に」がミスで一つ多くなってました。脳内変換で修正して下さい

146名無しさん:2012/02/19(日) 13:40:24 ID:xsPTfd4E0
二人とも乙!

147名無しさん:2012/02/19(日) 15:41:38 ID:zU/WmmpU0
> 昔の自分の美貌
この一文がツボに来た
絵もあわせて実にGJだぜ!

148名無しさん:2012/02/19(日) 18:56:12 ID:6Em7nOiI0
乙乙
嫌がってるのに不思議とほのぼのする話だw

149名無しさん:2012/02/20(月) 01:21:24 ID:NwhzcBRo0
乙です!
何だかんだで一緒に暮らしてるw

150名無しさん:2012/02/20(月) 23:20:17 ID:d8O8tRdA0
お嫁にしたい。自然食なんてナッシングよね。

151名無しさん:2012/02/20(月) 23:53:19 ID:X/dnNkyoO
自らをブタエルフと認めるまでご飯抜いてあげたい

153名無しさん:2012/02/29(水) 00:03:33 ID:tdbrsRew0
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/323558
PASS:himanka

29の日ですので、毎度拙い文章ですが宜しければどうぞ。

154名無しさん:2012/02/29(水) 14:04:41 ID:3GpWRVr.0
>>153
乙です。
毎度毎度ありがたい

155名無しさん:2012/02/29(水) 23:46:14 ID:bt8TcHZI0
>>153
最近29の日の楽しみになっているよ
毎回ありがとう!

156名無しさん:2012/03/22(木) 05:15:41 ID:ifIk/WK20
前スレでボカロネタでSSを書いたものです
同じネタですみませんが、投稿します
文章が稚拙ですがよろしくお願いします

157名無しさん:2012/03/22(木) 05:17:05 ID:ifIk/WK20
ボーカロイドが世間を席巻している近未来。
アンドロイドとして作られた彼女達は一家に一体(一人?)いることもめずらしくなくなった。
そんな中、ある量販店では一体のボーカロイドが不遇をかこっていた。
「うぐっ、ぐすっ、どうして私が売れないのよう・・」
彼女の名前は弱音ハク。酒飲みボーカロイドである。
(キミはまた売れ残ったねぇ。店側としてもそろそろ売れてくれないと困るんだよ。)
髭の店長の迷惑そうな顔が頭をよぎった。
「お願い!誰でもいいから私を買って!」
その時、店長がハクを呼んだ。
「良かったな、ハク。お前を買いたいというお客様がいるぞ。」

「あなたが私のマスターですか?」
俺の前に現れたのは白髪タレ目のボーカロイドだった。
特価300円だったので少し不安だったが思わぬ掘り出し物だったようだ。
「私、弱音ハクといいます。よろしくお願いします。」
彼女は伏し目がちにあいさつをした。
「よろしく。早速家に来てもらおうか?」
ふふふ、これから楽しみだ。

私はマスターに連れられてアパートの一室にきた。
「ようこそ、ここが俺の家だ。」
見たところ、ごく普通の部屋である。
私はマスターに申し出た。
「それで、私は何を歌えばいいのですか?」
せっかく買ってもらえたのだもの、少しでも早く気に入られなくちゃ。
「いや、歌は歌わなくていいよ。それより、この服に着替えてほしいな。」
マスターが取りだしたのはひらひらのフリルがついたメイド服。
「これ、ですか?いいですけど。」
着替えた服は私には少し大きかった。
「何だかサイズが合っていませんけど?」
「大丈夫。それよりも写真撮っていい?はい、チーズ」
ぱしゃりとカメラのレンズが光った。
「うーん、ハクちゃんはきれいだね。」
やった、マスターに褒められた!
「それで、この次は何をすればいいのでしょうか?」
「ん?それはねぇ・・・」
マスターはつかつかと近寄ってくると。
「太ってもらおうかな。」
笑顔で私に手錠を賭けた。

158名無しさん:2012/03/22(木) 05:18:11 ID:ifIk/WK20
「太っ・・・て?」
ハクはきょとんとした様子で俺を見つめていた。
「うん、実はさっき取ったカメラには写真を撮る以外に、もうひとつ機能があってね。
それが、「ボーカロイドが気持ちよくなると太る」ようにする機能なんだ。
分かりやすく言うと、快感を覚えると太っていく体質にハクはなったってこと。」
「どうしてそんなこと・・・むぐっ」
ハクが何か言う前に俺は彼女の口におにぎりを詰め込んだ。
「ふがっ!?・・・ごくん」
ハクがおにぎりを飲み込むとメイド服のお腹のあたりに張りが出た。
「うん、ちゃんと効果は出てるみたいだね。じゃ、どんどんいってみようか?」
俺は事前に注文してあった大量のピザやラーメンをとりだした。

数十分後。
食糧を全部食べた私の体は変貌してしまっていた。
くびれが目立ったウエストはぽっこりとお腹が出てしまい。
バストには大量の脂肪がつき、お腹に乗っかるようになり。
ヒップはメイド服を突き破りそうに肥大化してしまって。
(ふひぃ、こんなにデブになっちゃった・・・)
顔を赤らめて太ももを擦り合わせながら私は懇願する。
「マス、ターぁ・・。もうやめてください・・」
「やだね。それにしてもまだまだ足りないな。
そうだ、ジャンクショップで買ってきたアレを試してみよう。」
そういってマスターは小さい機械を取り出した。
「これはボーカロイドを淫乱にする機械でね。これを付けたらどうなるかな?」
え、淫乱になんてなりたくない。
「いやだ!やめて!」
私は必死で抵抗するが手錠で繋がれているためどうすることもできない。
さっきの機械が私に取り付けられた。
「あ・・・」
私の頭がボーっとしてきた。どこかに引っ張られる感じ。
その感じに抗うこともできずに私は理性を手放した。

ハクは真ん丸な顔に笑みを浮かべながら、巨大な乳房で俺のあそこを挟んだ。
「マスターぁ、今、ご奉仕しますね♡」
そう言うと、胸を上下に揺すり始めた。
「う、はぁ」
「どうですか、気持ちいい・・・ですか?」
「いい、すごくいいよ・・・うっ」
俺は耐え切れずに精を放った。
ハクの顔面に飛沫がかかった。
「ひゃっ、マスターったら早いですね。」
ハクはぽってりとした唇をなめた。

「さあ、今度はハクを気持ちよくしてください。」
次にハクは四つん這いになって、俺の方にぶっとい尻を向けた。
たまらずに、縞パンをめくり入れた。
「あん。やさしく・・・してくださいね♡」
俺は腰を振り、彼女の中に精を放つ。
「んふぅ、んはぁ、ま、マスターのが中にはいってきちゃうぅぅー」
すると徐汝にハクの体が膨らんできた。
みちみちとメイド服が張りつめていく。
「んぶぅ、ぶひぃ、ああああああ!!」
ばつん!と音がしてベルトのバックルが弾け飛び、白い腹肉がぷよんと覗いた。
それでも俺は行為をやめない。
ハクの体は肉団子のようにどんどん膨らんでいく。

159名無しさん:2012/03/22(木) 05:19:43 ID:ifIk/WK20
続きは思いついたら書きます

160名無しさん:2012/03/28(水) 23:50:25 ID:AuWyBO5o0
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/332446
パス:himanka
いつも通り駄文ではありますが・・・
今回は少々いつもと違う感じで

161名無しさん:2012/03/29(木) 10:30:48 ID:DJprbudsO
毎回すごく楽しみにしています! 今回も超良かったです(^^)
GJ!

162名無しさん:2012/03/30(金) 08:59:40 ID:ZUUseu..0
>>160
今回もよかったです!

163名無しさん:2012/04/03(火) 13:02:03 ID:1e5hd4R6O
29日の小説の方毎回ほんとに楽しみ… 最近全然SS来ないな…ピクシブのSSも東方好きとしては玄○さんの作品に超期待しているんだが…

164名無しさん:2012/04/04(水) 13:24:11 ID:IEVK.4Cc0
クソ偉そうに批判するやつらのせいだろ?
一体何様なんだか

165名無しさん:2012/04/10(火) 11:40:56 ID:weqL5Wr60
久しぶりに肥満絵描こうと思ったらネタが無い、みたいな事態になると何か凹む…
ちょっと図々しいかもしれないけど、どういうの描いたらいいか、案みたいなのが無いかまた募集しても良いでしょうか?

166名無しさん:2012/04/10(火) 12:47:06 ID:b5YxUTSAO
ネタってキャラとかでしょうか?
シチュだったら自分は吸ってると太るガスが充満した部屋に入れられている女の子がぶくぶくと… とか好きです!

167名無しさん:2012/04/10(火) 12:51:26 ID:b5YxUTSAO
ちなみにキャラだったら、モバマスの緒方智絵里とか…マイナー過ぎですよね 汗
すみません

168名無しさん:2012/04/10(火) 19:02:13 ID:weqL5Wr60
モバマスの登場で、いきなりキャラが増えてついていけない。そんな今日この頃
それよりも、キャラのメジャー・マイナーというか
「吸うと太るガス」の「充満した部屋」で「ガスが原因で」太るというのを一枚絵で表すのって思った以上に…
精進しなくては;

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1387_1.jpg

169名無しさん:2012/04/10(火) 19:24:06 ID:b5YxUTSAO
うおーーーー!!お仕事めちゃくちゃ早いです(:∀;)
やべぇ!チエリンのお腹ダップダプやわぁww
恐ろしい部屋だ…
描きにくい事言っちゃって本当にすいませんでした。
ありがとうございます。このイラスト家宝にいたします。

170名無しさん:2012/04/10(火) 19:41:50 ID:RP7PqS3Y0
ちょうどアニメ化もされて、過去にSSも投稿された
黒神メタボ・・・もとい、めだかちゃんはどうだろう

凛としてるけど贅肉のせいで暑そうな感じとか

171名無しさん:2012/04/10(火) 20:09:40 ID:.9c8mvgU0
ぽっちゃり系アイドルでCDデビューが話題のかな子ちゃんとか
お肉足りないしましましが見たいかも
そういや以前のリクがまだ未消化のがあったような?

172名無しさん:2012/04/10(火) 20:31:30 ID:9Z9Ozi9s0
前のは時間切れだろ・・・。
全部消費してたらまた事件になるだろうが。

173名無しさん:2012/04/10(火) 20:44:10 ID:.9c8mvgU0
別に自分は関係ないからいいんだが
気が向いたら描くかも的な事言ってたし今が消化時じゃない?と思っただけだ
どうするかは無名さん次第だし

174名無しさん:2012/04/10(火) 22:09:47 ID:weqL5Wr60
そういえばありましたね、前のリク?みたいなもの
サラのお姉さんとペルソナのヒロインと…?えーとミカン?

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1388_1.jpg
めだかボックス読んだこと無い

>>171
ちなみに「ましまし」とは どのくらい…

175名無しさん:2012/04/10(火) 22:21:09 ID:.9c8mvgU0
>>174
うーん特に指定は無いかな
元がむっちりだしどーんと盛ってくれてもいいかも

176名無しさん:2012/04/10(火) 22:44:16 ID:b5YxUTSAO
これはまた暑そうな会長ですね! 制服の上からでもわかるだらしない身体がとてもイイです(^^*)

177名無しさん:2012/04/10(火) 22:58:25 ID:OiAkNRME0
筆が速くてこのクオリティ…乙です!
元々がスレンダー巨乳なキャラだから、ギャップが大きくていい感じです。

178名無しさん:2012/04/11(水) 01:01:15 ID:h.oF7iKM0
かな子っていうのは三村かな子ですよ…ね?
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1389_1.jpg

しかし、元のキャラは53㌔でぽっちゃり扱いですか
痩せすぎで不整脈と貧血と骨粗鬆症が持病の俺でも48㌔はあるというのに…

179名無しさん:2012/04/11(水) 01:05:08 ID:8blhSxV60
>>174
これは良いメタボちゃん・・・ありがとうございます
制服の上からでも分かる段腹と、でっぷりと肉が付いた五体が素敵です

180名無しさん:2012/04/11(水) 01:10:50 ID:UPcUC12w0
>>178
GJ
確かにそうだけど周りが42〜45はては30キロ台がいる世界ですからね
これでもサバ読んでると思えば充分かと
それはともかく良いお肉

181名無しさん:2012/04/11(水) 01:53:44 ID:Tgfts/bUO
素晴らしい肉ww 智絵里とデブデブユニットを組ませる他無いですねw

182名無しさん:2012/04/11(水) 10:18:52 ID:h.oF7iKM0
出かける前に一枚
俗にいう「風船デブ」のように腹部重視で太らせた時に、重量感を出したり唯の妊婦にならないようにするには
どうすればいいんでしょうね…

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1390_1.jpg

183名無しさん:2012/04/11(水) 11:13:29 ID:Tgfts/bUO
脂肪たっぷりの巨大なお腹w
今回の最重量かもしれないですね!顔もしっかり肉がついて柔らかそうなほっぺもたまりませんな(^^*)

184名無しさん:2012/04/11(水) 12:53:06 ID:lI2XQHRAC
世界樹4のナイトシーカー(紫髪)を二重顎に希望してみたいな
前に描かれていた世界樹の肥満絵が凄く好きだった

185名無しさん:2012/04/11(水) 16:48:54 ID:h.oF7iKM0
>>184
探してみたけれどそれらしい画像が見つからずどんなキャラか分からない…
公式HPにもまだ画像無いのかな?

186名無しさん:2012/04/11(水) 17:00:44 ID:Tgfts/bUO
テイルズのシェリアとか…お腹とほっぺの肉多めで、泣いてたりするとヤバいです。
ダメならいいのですが、よかったら描いて頂きたい。
座ってる体勢とか新しいかと思います

187名無しさん:2012/04/11(水) 17:06:20 ID:rljJMBGg0
>>182
弛みなくここまでお腹が大きいと膨体にも見えてきますw実に好みww
よろしければDQⅠのローラ姫をこれぐらい太らせちゃってください!

188名無しさん:2012/04/11(水) 19:10:36 ID:mZragv5MC
>>185
やあ失敬、右側の子ですね
ttp://blog-imgs-38.fc2.com/b/e/n/benikaede01/SQ4PV1naitosi-ka-.png
後はpixivに何枚かあるくらいかな

189名無しさん:2012/04/11(水) 20:10:34 ID:EkqTULKoO
リクエストが殺到するのは良くないと思うんだがねぇ…
先にリクしてる人がいたら自重しよう、とか思って欲しいものだが…

190名無しさん:2012/04/11(水) 21:03:58 ID:XpB1qGv.0
今回もまたリク厨によるゴリ押しの同じ流れになってる辺りまるで成長してないな…
まあ結局絵師さんがどう思ってるか次第だけど

191名無しさん:2012/04/11(水) 21:22:56 ID:UPcUC12w0
まだ絵師さんが困ってるような感じはないし今のとこは大丈夫じゃないか?
絵師さんの方でいくつまでか決めるかもしくはレス番指定がいいんじゃないかね
外野で争って雰囲気悪くするのもいかんよ

192名無しさん:2012/04/11(水) 21:39:10 ID:h.oF7iKM0
問題は、テイルズシリーズを全くやったことが無いから手探り感100%というところか…
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1391_1.jpg

今の所、リクが多くて困ってるという程でも無いです
が、あまり量が多いと処理しきれなくなるかもしれないので
「自分のリクがまだ描いてもらってない」とか「結局全部描かずにドロンしやがった!」
という事になるかも…

まあ、あまり期待されるほどの絵の腕前は多分ありませんが

193名無しさん:2012/04/11(水) 21:59:00 ID:blrk6W7c0
それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?(AA略

そういうことなら、無理ならいつでもキャンセルなさってもいいんで感覚で
某所では確実に見られないだろう風祝さんをと言っておいてみますテスト

194名無しさん:2012/04/11(水) 22:14:06 ID:Tgfts/bUO
最高です…ありがとうございます…ただ感謝です。
この腹をベッドにして寝転がりたいorz

195名無しさん:2012/04/11(水) 22:38:33 ID:7EHRPQMs0
無理を承知でダンガンロンパのセレスさんを希望

196名無しさん:2012/04/11(水) 23:10:25 ID:h.oF7iKM0
やはり説明書なり、さらに大きな画像なり、もっと拡大できる画像じゃないと細かい所の模写が微妙か…?
世界樹4の発売に期待ですね
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1392_1.jpg

197名無しさん:2012/04/11(水) 23:32:15 ID:Tgfts/bUO
すごいペースですねww そろそろ今回の被害者だけで1トン超えましたかな?w

198名無しさん:2012/04/12(木) 00:41:35 ID:VsCIvv86C
>>196
肉で衣装が悲鳴をあげるのは良いものですね
しかし凄いお腹だ・・・

まさか発売される前から太るなんて、彼女も思ってもみないでしょうw

199名無しさん:2012/04/12(木) 09:07:19 ID:gr2u7ET60
時間があったらでいいのですが、弓塚さつきをミカンくらいの体でお願いします。
出来れば、表情は苦しそうな感じで!

200名無しさん:2012/04/12(木) 12:55:50 ID:P5OVTitM0
ダメ元で710氏のSSのセフィリア様をリク
勿論肉塊の方で

201名無しさん:2012/04/12(木) 15:06:35 ID:PQWxXBUI0
※リクエスト順では無く構図が思いついた順に描いております

信じられるか?この後お姫様抱っこで帰んなきゃいけないんだぜ?
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1394_1.jpg

ローラ姫って3回くらいデザイン変わってますよね
…ドットじゃ無くて良かったのだろうか

202名無しさん:2012/04/12(木) 16:12:05 ID:Ql7defg60
>>201
実質ラスボスだなぁw
潰されてゲームオーバーのご褒美

そういや某シリーズは次回で記念すべき29回ですね
そういう展開がなくとも楽しみにしてますよ!

203名無しさん:2012/04/12(木) 17:52:14 ID:PQWxXBUI0
グーグル先生にどんなキャラなのか質問した際に、今までで一番仰天した娘
なんで画像検索した3列目あたりに、ここの住人の物らしき肥満化絵があったんだろう…
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1395_1.jpg

>>202
あ、意識してなかった…昔から区切りとか記念日とかオールスルーだったので;

204名無しさん:2012/04/12(木) 18:02:36 ID:dhcUlwjA0
さつきの肥満化絵なら2,3回見たことあったようなキガス

205名無しさん:2012/04/12(木) 18:23:55 ID:uODMu85Q0
>>201
愛があれば・・・愛さえあればお持ち帰りできる!!!
でも本当は竜王変身後用の贄とかって設定だと思う方が萌える(無論性的な意味で)ww
ありがとうございます!!!

206名無しさん:2012/04/12(木) 18:37:50 ID:i424j/7wO
>>203
感動です…!マジでありがとうございます!
お手数かけました。

207名無しさん:2012/04/12(木) 19:08:23 ID:/t6z7QYI0
さっちんの肥満絵はおそらく同じ人がいろんな絵師にリクしてるからいっぱいあるよ
まぁ好きならしょうがないがよく思わない人もいるだろうからほどほどにとは思うが

208名無しさん:2012/04/12(木) 19:37:07 ID:i424j/7wO
てへぺろ☆(・ω<)…すみません マジ自重します…
というかもう満足でございます。

209名無しさん:2012/04/12(木) 20:13:34 ID:MdPPNs66O
今回のこの人の勢いは何なんだ…!?w

210名無しさん:2012/04/12(木) 21:20:39 ID:EyVdKDck0
全然無視してもらっても構いません!!
銀魂の月詠をどうかお願いします!
お肉は控えめがいいです。

211名無しさん:2012/04/13(金) 00:02:43 ID:ahf3qZuA0
リクした人間ではないけど、本当にお疲れ様&ありがとうございます。
元の服を無理やり着つつ、太鼓腹を晒してしまっているのがすごくそそられます。
他に選択肢がなくて芋ジャージしか着られずしかたなく…というシチュも大好きですが、
元の服を着ているほうがギャップを楽しめるという点ではいいのかもしれないですね。

212名無しさん:2012/04/13(金) 01:23:04 ID:1BSk4udc0
まだ余裕がありそうでしたら
顔まで太った神のみのハクアなんかを( ´艸`)

213名無しさん:2012/04/13(金) 16:53:23 ID:2mFApbas0
ジャージしか着られず、という発想はおかしい
これだけ肉が付いたら何を着ようが結果は同じはずなのだから
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1396_1.jpg


あー…ノリノリでリクされている所申し訳ないのですが
タイトルを略したり、愛称で呼ばれたりすると「誰それ?」状態になるので
なるべく分かりやすく呼んで下さい…orz

214名無しさん:2012/04/13(金) 18:58:22 ID:xyNoWOqg0
もしできるなら、ストライクウィッチーズのシャーロット・e・イェーガー
を描いて頂きたい。お願いします。

215名無しさん:2012/04/13(金) 19:18:54 ID:rRSwM1QMO
なんと…、またさつきが…!?
感激です(>_<) ありがとうございます!
制服のボタン引きちぎった後のような格好もめちゃくちゃ萌えましたがジャージもまた味があります。
結局小さくって大きなお腹丸出しですからねww

本当にありがとうございましたm(__)m

216名無しさん:2012/04/13(金) 19:39:02 ID:M2jE6WC.0
もしよろしければテイルズオブグレイセスのソフィをお願いします!

217名無しさん:2012/04/13(金) 21:12:36 ID:Gx7A2bXA0
恋姫無双の劉備をお願いします

218名無しさん:2012/04/13(金) 21:27:47 ID:2mFApbas0
マンネリ化打倒&消化促進のため、こういう事をしてみましたが…
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1397_1.jpg
見事に接点が無いですね。「このスレでリクエストされた」点くらい?


そして、リクの傾向とレスの仕方からどれが誰なのか、どこで見かけた人なのか、いつ頃からこのスレにいるのか
大体分かるのがちょっと面白かったり…

219名無しさん:2012/04/13(金) 21:38:47 ID:I9f5eVJI0
キャラ描きだけじゃあ確かにマンネリになっちゃうかもねぇ
って事でシチュのリク?でも
お菓子やケーキ等を美味しそうに食べる子が見たいです
今リクされているどのキャラでも構いません

220名無しさん:2012/04/13(金) 21:42:43 ID:eA2xE8yQ0
筆が速くてこのクオリティ、実に乙であります。
見てる側からすると特にマンネリは感じないけど、やはり作る側にとっては色々思うところがあるんだろうなあ。

221名無しさん:2012/04/13(金) 22:09:14 ID:rRSwM1QMO
なるほど! 確かにわかってくるものがあるんでしょうね。
自分もすでにお答え頂いたんで、シチュだけ。強制肥満化の王道ですがチューブによる高カロリー液での肥満化とかどうでしょうか。

222名無しさん:2012/04/13(金) 22:31:52 ID:pLiIp0Tw0
じゃあ俺は膨体みたいなまん丸体型な肥満化が見たいです!!
・・・と体型シチュだけw

223名無しさん:2012/04/13(金) 22:50:38 ID:XxhWcYyM0
もし描く余裕があったらでいいのですが、遊戯王の十六夜アキをお願いします。
あとシチュがあるのですが、手だけ出して、肉がドアに引っ掛かって抜けなくなって慌てるというのはどうでしょうか。

224名無しさん:2012/04/13(金) 23:32:05 ID:DNLfUm.s0
太りすぎて飛べなくなるとか太って墜落するとか大好物です
狭い場所で二人同時に太ってお互いの肉がぎゅうぎゅうと
押し合い歪んでたわむのもエクセレント

225名無しさん:2012/04/13(金) 23:55:05 ID:3.1g7tkMO
掲示板があまり一人の絵師の独壇場になるのも良くない…なんてのは流石に俺の思い過ごしか
ここ最近は29の日くらいしか職人来なかったしな
てか筆の速さとクオリティに普通に嫉妬

226名無しさん:2012/04/14(土) 00:39:33 ID:OdperiNMC
ふたばの肉スレも最近は過去に見た絵が多くなってきたから、
新しい風が吹いて目の保養になってるぜ

227名無しさん:2012/04/14(土) 00:40:27 ID:nu0OoBzY0
いいじゃないの、他の絵師さんだってやりたくなりゃ出てくるさ

228名無しさん:2012/04/14(土) 00:46:07 ID:nybHUBgE0
>>218
お…おお。ありがとうございます。抱き合わせですか。
貴殿のお好きなようと思っていましたが、そういうことならシチュ指定しておけばよかったかなorz
赤い巫女の二回目と同じかそれ以上位で、御神体みたいな扱い受けつつ芋でも幸せそうに食べてるとか。

229名無しさん:2012/04/14(土) 08:44:12 ID:a9Um7SpQ0
私は所謂「ラノベ絵」「エロゲ絵」が描けないから、
「アニメタッチの萌え絵以外はクズだ」という信念の人とは徹底的に相性が悪いのも難点ですが…

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1399_1.jpg

230名無しさん:2012/04/14(土) 08:59:50 ID:t0PULxDQ0
良かったら化物語の千石撫子をお願いいたします

231名無しさん:2012/04/14(土) 09:14:16 ID:t0PULxDQ0
あ、お腹をでっぷり大きくして恥ずかしそうな感じでお願いいたします

232名無しさん:2012/04/14(土) 10:05:37 ID:AhHHwJb20
>>229
こういう肉塊まではいかないけど崩れた体型ってのは凄く好きです。
まだ日常感が残っているのがいいというか。

233名無しさん:2012/04/14(土) 10:31:02 ID:URtzBoekO
ソフィめちゃくちゃ可愛いですねw
シェリアは悲惨な程のデブになったのにこちらは幸福感がハンパないというw 神イラストですなぁ

234名無しさん:2012/04/14(土) 11:52:26 ID:rQ7wfmtY0
>>225
むしろ「リクエストしてあたりまえ」「ここはリクエストする場所」と考えられるのがこわいかなー
職人は人が良いから活気付いているといえば聞こえはいいが

235名無しさん:2012/04/14(土) 12:07:01 ID:ArPavMbU0
大丈夫だろ。むしろそういうマイナスの発言の方が治安が悪くなる。
みんな無理矢理描かせてるわけじゃないし、絵師さんだってちゃんと選んで好きなものを描いているなら俺はそれでいいと思うぞ。
ダメって言われれば引けるだろう。ここの住人ならば。

236名無しさん:2012/04/14(土) 12:07:23 ID:0tBL/w5Q0
>>229
おお!!ありがとうございます!
幸せそうに太るソフィを見れて満足ですw

237名無しさん:2012/04/14(土) 14:11:44 ID:a9Um7SpQ0
ここまで膨らませると服が着せられなかったり、皆一様に座ったポーズになったり…
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1400_1.jpg

そしてさらに肉をつけると誰だかわからなくなる、と

238名無しさん:2012/04/14(土) 14:24:35 ID:JVA4T9rk0
ここまで脂肪がつくともう表情を作るのも困難なレベルですよねえw
リアルなら何百キロくらいあればこうなるんだろうか

239名無しさん:2012/04/14(土) 15:05:00 ID:RrqTuPww0
>>218
遅くなりましたが ありがとうございます!
この2人の間に挟まれたいw

240名無しさん:2012/04/14(土) 17:22:06 ID:a9Um7SpQ0
「ブクブクに太らせてください!」とか「もっと増量を!」とか言われるよりも、
「ほどほどに」とか「ひかえめに」と言われる方が実は難しい…
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1401_1.jpg

241名無しさん:2012/04/14(土) 18:00:02 ID:nSGsnZ7MO
ホント早いなぁ…
一枚あたりどれぐらいの時間で描けるんだろうか
何にせよ無理のないペースでお願いしたいものです

242名無しさん:2012/04/14(土) 19:13:54 ID:URtzBoekO
こんなに早くって超上手いとか天才ですな(*_*)

243名無しさん:2012/04/14(土) 19:19:57 ID:gXEuJ4AI0
ポケモンのフウロとカミツレを肉塊レベルでお願いしたいです

244名無しさん:2012/04/14(土) 19:46:54 ID:gToBy58o0
見られないけど落ちてる?

245名無しさん:2012/04/14(土) 19:50:46 ID:G4Lcp3Po0
あぶらみ落ちたのかww
女の子たちが重すぎたんや・・・

246名無しさん:2012/04/14(土) 20:01:11 ID:GtVey50A0
良かった・・・いや全然良くないけど見れてないのは俺だけじゃなかったのか・・・
良ければPixivなど別の所にうp希望;

247名無しさん:2012/04/14(土) 20:04:27 ID:0tBL/w5Q0
同じく別のとこに希望!

248名無しさん:2012/04/14(土) 20:06:56 ID:G4Lcp3Po0
わざわざ用意するのも大変だろうし復旧まで貯めてもらえばいいんじゃ?
せっかちはいかんよ

249名無しさん:2012/04/14(土) 20:13:10 ID:URtzBoekO
リアル過ぎるだろwww
全員の体重を支え切れなかったのか…

でもピクシブはやめた方がいい気もします。メールでのリクとかになると量がハンパないと思うので…。

250名無しさん:2012/04/14(土) 20:26:23 ID:G4Lcp3Po0
復旧したっぽいかな?

251名無しさん:2012/04/14(土) 20:30:31 ID:URtzBoekO
みたいだね びっくりしたw

252名無しさん:2012/04/14(土) 20:50:18 ID:jbeCr/bM0
>>237
本当に塊って感じでw
一体何キロあるのか

そんで体重のせいで落ちるとかビックリマンかw

253名無しさん:2012/04/15(日) 00:45:18 ID:4Cfoyxe60
銀魂の月詠を頼んだものですが、できれば増量を!!

頼んだのにこれは無いですよね・・・・・・。
自重します、、、、



しかし、これだけは言わせてください。

あなたの絵最高です!

254名無しさん:2012/04/15(日) 00:53:55 ID:te377mIg0
小説書きます、      設定 題名[膨腹の島]   あらすじ サハラ号船に乗っていると、そこには島があった。           乗客「あれが、黄金の島ですね?」          船長「ようこそ!!黄金の島です。」          そこには、いろんな果実が熟していた。       乗客「食べてもいいですか?」          船長「青いりんごは、だめです!!それは!風船の実です!!食べたり触ってはいけません。あなたのおなかが破裂します!!」だが、そのなかで、話を聞かない人がいた。名前は、夏美 体重は45kgのスリムである。

255254:2012/04/15(日) 01:23:40 ID:te377mIg0
夏美「おいしそうだからたべよみんな!」皆「いいのか?」夏美「いいのよ、毎日ここきているから。」すると、おなかが張り出している。あれ?と、思った瞬間おしっこが近づいてきたのだ。しかも、時間が立つにつれ膨らんでいるのだった。夏美「あれ?」ついには、60kgまで増えていたのです。やっと、トイレにいけたので、もとにもどったのです。だが・・10分ごとにおしっこがちかづくにつれ膨らんでしまう。ついには、おしっこは、近いが出なくなってしまう。そうこうしていく内に膨らんでいく。夏美は、限界に達していた。もう限界・・早く出てきて(涙)そうこうしていく内に、100kgも達していく。みちみち・・服が破け、ズボンのボタンもポーンと弾き。ついには、よだれも止まらなくなった。このあとは、船長も乗客もわからない。

256254:2012/04/15(日) 01:26:23 ID:te377mIg0
こんな物でよければ(><

257名無しさん:2012/04/15(日) 02:26:15 ID:H2sHnVso0
せめて改行しなさい

258名無しさん:2012/04/15(日) 02:35:25 ID:XXpWGCsw0
まずとりあえずは他のSSを参考に書いていこうね

259名無しさん:2012/04/15(日) 08:54:33 ID:C4CCIiRw0
もう 服とか 着せられない。

人間の形を保ったままの肥満化はこれくらいが限界?
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1402_1.jpg
これ以上盛ると全体的にいろいろ変になるというか…

260名無しさん:2012/04/15(日) 10:10:38 ID:HS8KglDQO
これはハンパないww
ジムの床抜けるんじゃないですか?w

261名無しさん:2012/04/15(日) 16:39:33 ID:xsdDuDoc0
まだ乳肉と尻肉なら盛れそうだよ!
そしてその限界肉塊だからこそあえて
完全着衣にしてみたい。ぎちぎちで破裂しそうでしない
滑稽さがジャスティス

262名無しさん:2012/04/15(日) 17:53:55 ID:cTP5wNnA0
もし、宜しければ神のみぞ知るセカイの汐宮栞お願いします。
できれば大きなお腹で苦しそうな表情でw

263名無しさん:2012/04/15(日) 18:10:31 ID:gdrlPfDs0
そらのおとしもののイカロスをおねがいしたい
超巨デブにしてやってくださいwww

264名無しさん:2012/04/15(日) 19:21:21 ID:g6VkigvcC
>>259
肉量をなるべく多くしたい、けど多くすればするほど
形が崩れるというジレンマが

控えめ〜肥満の間の体型な超次元ゲイム ネプテューヌの
アイエフちゃんなど可能でしょうか

265名無しさん:2012/04/15(日) 20:45:10 ID:WUGehx820
ちょいと皆さん描いてもらえて俺も俺もってのはわかりますけど自重しましょうや;
せめて今溜まってる分のリクが消費されるぐらいまでは;

266名無しさん:2012/04/15(日) 21:36:24 ID:C4CCIiRw0
「まだいける」と言う人は、いつも簡単に言う
確かにパッと見はもっと余裕があるように見えるかもしれない
けれど、「あと少し」「もう一段階」何かを先へ進めるのはとても大変な事だという事はあまり意識されない
何かを「ひとつ」プラスする為だけに、人は、何十回の試行錯誤を繰り返しているのだろうか…

いやまあ普通に描けるんですけどね。服着た肉塊クラス
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1403_1.jpg
アングルによっては色々な所が隠れるから見下ろし視点に固定されたり、型崩れが激しかったりするから微妙かなってだけで

そしてそろそろ何をどうリクされたのか把握しきれなくなってきてたり…

267名無しさん:2012/04/15(日) 21:48:10 ID:pEPohyXkO
結局書けるのかw

268名無しさん:2012/04/15(日) 21:54:43 ID:z06.Hvh20
いったんリク閉めて整理なさっては?
順番もばらばらだからなおわからなくなりそうw

個人的に無名さんの絵はかな子、ソフィあたりの肉付きが好きだなぁ
無名さん自身はどのくらいが好みなんでしょう?
それとも肥満化自体が好きなタイプかな?

269名無しさん:2012/04/15(日) 22:08:18 ID:HS8KglDQO
順番といっても無理に全員のリクを答える事は無いかと;
レスを見返して、絵師様の描きたいキャラだけ選別という形でないと強制リクになるんじゃないですか?

270名無しさん:2012/04/15(日) 23:55:20 ID:XXpWGCsw0
リクじゃなく案を募集してるとの事だから、
採用は抽選ってのは皆承知済みじゃない?

271名無しさん:2012/04/16(月) 12:39:18 ID:gHlwoFVw0
>>268
この人の描く肉量って幅広いよな
ガリガリから肉塊までこなせる感じか?
まあだからこの人の好みってかなり謎なんだが

272名無しさん:2012/04/16(月) 17:19:26 ID:CWYW024s0
ジムリーダー2人の後だとやたら細く見える錯覚
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1404_1.jpg

思いついた順に色々描いてますが、全部は回収しきれないかもしれませんねえ…


>>268
何と言うか、「普通じゃない体つき」を描くのが好きです
肥満化以外にも痩身や奇形、筋肉やサイボーグなんかが好きですが「これくらいが好み」という区切りなんかは無かったりします

273名無しさん:2012/04/16(月) 18:11:13 ID:j3trjjrI0
たしかにあの二人の後だとこれが標準体型に見えてくる

肉塊がもう一度見たいので、スターオーシャン3のマリアを
着衣肉塊でお願いします

274名無しさん:2012/04/16(月) 18:19:48 ID:k9irIUL.0
久しぶりに感じるぽっちゃり体型w

ふむ描いてて楽しいという意味で好きなのか性癖として好きなのかわからないけどなるほど
まぁ一度お肉つけちゃえば量はさほど問題ではないのですね

275名無しさん:2012/04/16(月) 23:32:13 ID:Ii.s7FKo0
できれば、リレースレのヒロを……オネガイシマス

276名無しさん:2012/04/17(火) 00:13:40 ID:2j2r603k0
改めて控えめから極端まで描けるってのは凄いと思うわ

277名無しさん:2012/04/17(火) 10:08:44 ID:V1dNg0HAO
リレースレのヒロ、か!
確かに描かれればそれに反応してまた小説も続くかも?
可能であれば痩せた初期と肥満後とかいいかもね、オリジナルだからけっこう自由きくかも知れない…もし気が向いたらお願いします!

278名無しさん:2012/04/17(火) 10:10:51 ID:yJQolByM0
>>240
こんな感じでワンピースのナミ書いてくれー

279名無しさん:2012/04/17(火) 15:52:39 ID:ou0mwMzQ0
ルイージ巫女をリクしようと思ったら既にされていたでござるの巻。
あー某巫女と違ってボンキュボンならぬドカンボンドカンな太り方したのとかダメカナ?ダメデスヨネ。

280名無しさん:2012/04/17(火) 18:36:38 ID:ZAuU97uI0
× オリジナルだからけっこう自由きく
○ 明確な固定イメージが無いから、あらゆる意味でどう描いていいか分からない

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1405_1.jpg

SSを初めから通して読んでみたものの、見落としがあったらどうしよう;
服とか髪の色とかこれで良いんですかね?

281名無しさん:2012/04/17(火) 18:52:56 ID:jp2VIYbkO
ビフォアフはやっぱりいいですね!比較出来るってのはやはり萌え要素かと。
普通体型の絵も超上手です(>_<)

282名無しさん:2012/04/17(火) 19:13:11 ID:vsZbpRL60
出来ればシェリアのビフォーを姿勢とか同じで口にチューブを繋いだりしたイラストを依頼したいんですが、体型は普通になっちゃうからあまり練習にならないのかな。
ちょっとぽっちゃりしてきたあたりとか、難しいですかね?

283名無しさん:2012/04/17(火) 20:25:45 ID:UvY6Orrw0
これ以上のリクはすべて消化するわけでは無いとはいえモチベ削るだけだと思うぞ

284名無しさん:2012/04/17(火) 22:03:56 ID:L41KsmgE0
>>280
落差すげぇw

285名無しさん:2012/04/18(水) 00:50:31 ID:UvcW72.k0
すげー密度有りそうだw

286名無しさん:2012/04/18(水) 07:51:11 ID:oCurnd520
>>280
これはどのぐらいのヒロなんだろうw

287名無しさん:2012/04/18(水) 20:44:47 ID:91aB4Kfg0
>>201のローラ姫が可愛すぎたので本当にお持ち帰りできるかやってみたくなった・・・
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1406_1.jpg
うんコレ絶対入ってるよね(主に兜の角とか)

288名無しさん:2012/04/18(水) 21:42:01 ID:f71ztqwkO
力持ち過ぎるww
めりこんでますねw

289名無しさん:2012/04/19(木) 01:50:26 ID:IzN0LFOM0
>>287
さすが勇者様だww
宿屋に泊まってお楽しみするのも大変だぜー(主にベッドの強度的な意味で)

290名無しさん:2012/04/19(木) 15:36:10 ID:MpzhYbEk0
>>289
そもそも宿屋に入れるのかどうか…!?

291名無しさん:2012/04/19(木) 18:54:24 ID:hxFztlQc0
さすがたった一人で竜王倒した歴代最強の勇者だけのことはあるw

292名無しさん:2012/04/20(金) 17:55:42 ID:5EOQikHI0
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1408_1.jpg
アリーナも太らせてみたかった・・・若干膨体入ってるなこりゃ;

293名無しさん:2012/04/20(金) 20:11:33 ID:sfVHh2MgO
真ん丸のデブにされちゃって可愛いですね 表情も恥ずかしそうで萌えます

294名無しさん:2012/04/20(金) 23:32:55 ID:PkvqYbEk0
格闘家から力士に転向しそうだw

295名無しさん:2012/04/21(土) 06:50:28 ID:QsOWexjI0
いやいや力士だって立派な格闘家ですよ!!
グラップラー刃牙にも相撲取り出てたでしょ

296名無しさん:2012/04/28(土) 00:44:36 ID:9fnWHVb.0
今更だけど、職人さんのおかげでフォルダがかなり潤ったよ
乙でした

297名無しさん:2012/04/29(日) 00:09:03 ID:GZvAITJM0
肉の日ですから。
いつも通りの駄文ですがどうぞ。
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/341184
パス:himanka

298名無しさん:2012/04/29(日) 00:51:04 ID:ZBeJCHV60
パロディ多すぎわろたw
これは続くのだろうか?
来月も楽しみにさせていただきます

299名無しさん:2012/04/29(日) 19:58:32 ID:KeALQTfg0
>>297
BW好きな俺としてはすごい楽しませてもらった。
毎度毎度乙

300名無しさん:2012/04/29(日) 23:12:34 ID:URPY1Qeo0
定期的に投下するその安定性に憧れるッ
今回も面白かったです、乙でした!

301名無しさん:2012/05/23(水) 22:41:46 ID:k0Fe0v/Y0
前、神のみぞ知るセカイのSS書いてたんですけど再開してもよろしいですか?

302名無しさん:2012/05/24(木) 01:07:40 ID:E7poN16.0
お願いします

303945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/05/29(火) 05:07:34 ID:lvLgUoyY0
肉の日なので。
駄文置いておきますね。
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/350020
パス:himanka

304名無しさん:2012/05/29(火) 16:30:03 ID:R6MB7qiQ0
ヒャッハー!職場からでまだ読めないのが残念だぜ!

305名無しさん:2012/05/29(火) 22:43:27 ID:t4QN6roE0
まさかの舞ちゃん続編とは実に乙です
肥満化もいいけど今回もっともツボにきたのは鼻毛だったw

306名無しさん:2012/06/02(土) 15:01:52 ID:mCXnjdGk0
>>303
乙乙
文武両道キャラがぶくぶく太るのは堕落っぽい感じ(まあこの作品のシチュは厳密には違いますjけど)がして大好きです

307名無しさん:2012/06/09(土) 03:16:21 ID:dCAaRcyw0
肥満化に限らず色んな小説が投下されていて
みんなで続きが書ける海外の小説サイトを探しているのですが
知っている方はいらっしゃいませんか

308名無しさん:2012/06/10(日) 22:56:13 ID:CrNaPyKY0
あぶらみが賑わってて良い事だ
皆様GJ

309名無しさん:2012/06/24(日) 00:40:01 ID:oZyWjAdM0
SS作家どこいったんだよ
上から目線の評論家様とかのせいなの?
ただたんにこのスレに作家がいないの?

310名無しさん:2012/06/24(日) 09:53:32 ID:Se1YoT8M0
君のせいかもしれない

311名無しさん:2012/06/24(日) 12:06:26 ID:QFiWQgkY0
>>309
じゃあ話題作りって事で、例えばどんなSSが読みたい?

312名無しさん:2012/06/24(日) 14:25:00 ID:02djpKcg0
俺は309では無いんだけど、やっぱり罪の無い女の子が理不尽に太らされたりするのはマジで萌えるな。呪いとか魔法で。

313名無しさん:2012/06/24(日) 14:47:39 ID:oZyWjAdM0
デブをバカにしてる子が痩せてるこがデブと体型を入れ替えられちゃうようなの
昔のスレであった溝口さんとかが出てくるやつとか最近のだとヒロインと怪人のやつとか
入れ替わりのやつもよかったな

314名無しさん:2012/06/24(日) 14:53:22 ID:oZyWjAdM0
ああ、誤字りまくりiPhone書きづらい
デブをバカにしてる女の子がデブと体型交換が萌えるってことです
罪のない子が理不尽に太らせられるってのもいいな

315名無しさん:2012/06/24(日) 18:21:02 ID:QFiWQgkY0
「逆転」

***

「おはよー!お、今日もデブが来てるね」
「…あ、あの…」
「ん〜?なに?聞こえない」
「…デブって言うのは、やめて…」
「あっははは!デブはデブじゃん!別に、あんたをどう呼んだって私の勝手だし!」
「…やめて…うう…」

***

「ねえ、あんたってさ、体重何キロくらいあんの?」
「……」
「え?100キロ?100キロ超えてんの?」
「…ちがう…そんな事…」
「だってこのお腹とかすごいじゃん!絶対100キロいってるって!」
「や、やめて…お腹触らないで…」
「良いじゃん、減るもんじゃないし。まあ、減った方が嬉しいんだろうけどさ、あはは!」
「……。」

***

「やっぱさ、デブっていっぱい物食うの?」
「……。」
「あんたお菓子とかいっぱい食べそうだよね」
「…そんなことないよ…」
「ウソ。だって山盛り食わなきゃそんなお腹にはならないよ」
「……。」
「妊婦もびっくりの巨大腹じゃん」
「…やめて…やめてよ…」

***

やめてよ…
やめろよ…
やめろ…

***

316名無しさん:2012/06/24(日) 18:22:17 ID:QFiWQgkY0
「――…っていう事も、あったわよねー…」
「そ、そうだっけ…?」
今、私の前にいるのは私のクラスメイト。初めて会った時は、クラスで一番の大デブ女子だった女の子。
「ねえ…どんな気持ち?」
「…え?」
そう言って、今はクラス一番の美少女とも噂されるスタイル抜群の女の子は、黒い髪をかき上げながら私のお腹をゆっくり撫でた。
「今度は自分がブクブクのデブになって、ねえ、今…どんな気持ち?」
「ひゅあ!?」
思わず変な声が出る。大きく丸く突き出た自分のお腹を、庇うように身をよじる。
「や、やめて…」
「え、どうして…?減るものじゃないから良い、って…以前、あなたが言ったのよ?」
目の前の女の子は、凍えるような冷たい目を細めてクスクスと笑う。
「そ、それは…」
「散々馬鹿にしてくれたじゃない…太っていた私を…。やめてって、言ったのに…」
もう一度、お腹の、今度は鳩尾(みぞおち)の下の辺りをくすぐる様に撫でられる。
「ひゅっ!?や、やめて…」
「やめない。何のために、誰もいない裏庭に連れてきたと思ってるの…?」
逃げたって逃げられない。私が全力で走ったって、追いつかれて終わりだ。
助けなんて呼んでも意味が無い。放課後の学校の裏庭には、私達2人以外、誰もいない。
「ねえ、どう…?ブクブクに太っちゃって…かっこ悪いわね…。ふふふ…」
この1ヶ月で、私は100キロ以上の激太りをした。
…原因は分からない。ただ、丸くずっしりと突き出たお腹は、そして倍以上の太さに膨らんだ腕や脚は、紛れもなく私の身体だった。
「……。」
「普通は…。ううん。絶対あり得ないよね…1ヶ月で、人間が、こんなに勢いよく太っちゃうなんて…」
「…え?」
どういうこと?
「うふふ…?貴女のその身体、私がやったの。」
「!!?」
目の前の綺麗な顔が、私を見つめる二つの瞳が、冷たく歪む。
「なんで!?どうして!?」
「…しかえしに。ね?」
「な…でも、どうやって!?」
「こうやって。」
そう言うと、目の前のクラスメイトは歌うように、叫ぶように、声を上げた。
「C*/3l**エJzz**;/.10k!*!〜!!」
何語かは分からない。言葉とも金切声とも思える叫び声。
その声に呼応するように、私の身体が膨らみ始める。
「ひ、ひぃ!?」
太ももがむちむちと太くなり、お腹が風船に空気を入れるようにさらに膨らむ。
二の腕はまた一回り太くなる、頬のむくみが大きくなってゆく。
「%$**):@~k〜……。…貴女にしかえしするために覚えた呪いの歌。これ、体力をとても使うから、私は痩せる一方だったよ。」
彼女は、地面に四つん這いになってぜえぜえと息を乱す私を、可哀想な物を見るような目で見下ろして。
「この歌、制御が難しいの…明日から、学校、休まないでね?どれくらい太らせたか分からないと、加減を間違えて爆発させちゃうかも?」
私にとって絶望でしかない一言を呟きながら、クラス一番の美人が笑った。
「ふふふふ…?ねえ?安心して?貴女がどんなにブクブクに太っても、私は友達でいてあげる…」
「あ…あ…」
クラス一番の美人は膝をついて、私の両頬にそっと手をあてた。
「でも、私は貴女をユルサナイ。貴女が、200キロ、300キロ…どんなに、もがき続けても…この“歌”で苦しめてあげる…」
「や、やめて…」
私の、ふりしぼるような声を聞いて、彼女は――
「やだ。」
クスクスと笑った。

***

317名無しさん:2012/06/24(日) 18:23:23 ID:QFiWQgkY0
今日も、私はクラスの笑いもの。
300キロに届きそうな体を揺すって。
私は今日も、皆の笑いもの。
クラスで一番可愛いあの子が、今日も声をかけてくる
「おはよう。今日もデブが学校に来ているわね」
凍り付くような、穏やかな笑顔で。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1423_1.jpg

―終―

318名無しさん:2012/06/24(日) 18:25:30 ID:QFiWQgkY0
…という短編を。

絵の方はもう少しこう、背景でも描けば良かったか。

319名無しさん:2012/06/24(日) 18:33:45 ID:H4I.AxrE0
溝口さんの話は俺も好きだな
体型だけでなく、周囲の認識や本人の生活習慣まで徐々に入れ替わっていくところが興奮した

320名無しさん:2012/06/24(日) 18:35:57 ID:H4I.AxrE0
ってリロードしてなかったら新作が来ていた、乙です!
立場逆転っていうのはやっぱりすごく興奮するなあ。

321名無しさん:2012/06/24(日) 19:48:24 ID:zhro.XQU0
あなたでしたか! 相変わらずの神イラストGJです。
SSも書けるなんてマジ尊敬です!

322名無しさん:2012/06/25(月) 08:27:38 ID:.CvhObIQ0
乙です!
罪のない子が理不尽な目にあう方が興奮するけど、
後味のよさでは仕返しモノの方に軍配が上がるんだよね
つまりどちらも大好きだw

323945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/06/29(金) 01:16:04 ID:ibymfp160
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/358131
pass:himanka

29の日ですから、駄文置いていきますね。

324名無しさん:2012/06/29(金) 09:51:58 ID:rs1S6xaY0
最近のあなたの作品は、迷走している気がする
どうでもいいネタにちからをいれて
このスレに作品を投稿する以上最も重要な肥満化が適当になっているような
私はあなたの作品のファンでした…ですが
最近の作品をみていると残念でなりせん。

325名無しさん:2012/06/29(金) 12:21:30 ID:Un9KCRHgO
私は良いと思いますよ
長編小説なら尚更にこういったネタを入れつつ話を盛り上げて終盤にアッと言わせる。
こういった作品は数多くありますし最後はどうなるのかワクワクしますね
>>323
これからも楽しみにしています

326名無しさん:2012/06/29(金) 17:45:01 ID:arlA2sdM0
頭ごなしに否定するような意見はどうかと思うけど様々な感想が出るのは悪い事じゃないと思う

327名無しさん:2012/06/29(金) 18:21:29 ID:KBBBYKZg0
>>323
毎月乙です!
批判めいた感想もありますが、毎月本気で楽しみにしている人間もここにいますので、
どうか今後も連載し続けてくれると嬉しいです。

328名無しさん:2012/06/29(金) 18:37:21 ID:M5E23Yso0
まぁ一話完結型の作品じゃないんだから、仕方ないよ

あ、ss乙です!

329名無しさん:2012/06/29(金) 20:12:43 ID:wtCqdjoc0
俺はこの作者さんのネタをちりばめてくるノリが大好きなので、このままの作風でいってくれるとうれしいな
上から目線の評論家様に聞こえてしまったらごめんなさい

330名無しさん:2012/06/29(金) 23:10:56 ID:pqVABHT60
いや、その程度なら評論家様なんてことにならんと思うぞ
>>324くらいだとかなり怪しくなってくるけどさ

331名無しさん:2012/06/30(土) 01:31:43 ID:5l8zSh820
>>330
せやな

332名無しさん:2012/06/30(土) 07:18:03 ID:ZMy2IWvY0
せやろか

333名無しさん:2012/06/30(土) 14:08:34 ID:oPCQczsY0
パロディって難しいね、俺大好きだけど
知ってるネタだとニヤニヤ出来るし知らないネタなら調べてもっと覚えられるし

334名無しさん:2012/07/01(日) 19:40:13 ID:2hl8HD5c0
素晴らしいSS達に便乗して駄文投下!
お目汚し失礼します


ある時、古本屋で奇妙な本を見つけた。
「『悪魔を呼び出す方法』?」
ちょうど暇を持て余していた俺は、興味本位でその本を購入した。

本に書いてある通りに、魔方陣を書いてイモリの黒焼きやらなんやらを添える。
「ベタすぎる方法だけど、本当にこれで呼び出せるのか?」
半信半疑で呪文を唱えた。
その瞬間、魔方陣から煙が上がり、褐色の肌の女性が姿を現した。
「わらわを呼んだのはお前か?」
とがったしっぽ・突き出た角。
「も、もしかして本当に悪魔?」
「そうじゃ。わらわが魔界の王、デ・アニス・ド・シャンピニョン・アメグスt・・・」
「じゃあさ、お願いとか叶えてくれたりすんの?」
「こらぁ!話を最後まで聞かんか!
ごほんっ。わらわが人間界に来たのは、人の肝をすするため。お前も生贄になってもらうぞ!」
口をくわっ、と開けて威嚇する魔王。
「あわわ・・」
あわてた俺は何か武器になるものはないかと手もとを探った。

すると、たべかけのアンパンを見つけた。
「そ、そうだ。魔王様、人間の内臓なんてまずいものよりも、こっちのほうが上手いと思いますよ。」
俺はアンパンを差し出す。
「ふむ、下等な人間が食すものなぞたかがしれているが、お前を喰う前の一興じゃ。食べてやろう」
魔王はアンパンを眺めていたが、ぱくりと齧った。
「・・・」
「どう?」
もぐもぐと咀嚼するうちに、魔王の顔がほころびはじめた。
「う、うまい!!こんなおいしいものは食べたことがない!」
そう喋った後に先ほどまでの自分の言葉を思い出したのか、罰が悪そうに言った。
「か、勘違いするでないぞ!人間の食べ物にしては上手いと言ったのじゃ。わらわが魔界で食べていた豪勢な料理には及ぶべくもない。・・・しかし、もっと同じものはないか?」
「もしかして気に入った?」
「ち、違うぞ!魔界へ帰った時の話の種に先ほどの味をよく味わってみたくなっただけじゃ。
ほれ、早くせい!」
(悪魔のくせに面倒くさい奴だな・・)
明日の昼食用にとっておいたアンパンの包みに手を伸ばす。
「うむ、やっぱり上手い・・・い、いや、まずいのう。こんなまずいもの今まで食べたことがない。」
包みに入っていたアンパンを全て食べてしまった魔王は、おごそかな態度を取りつくろって言った。
「し、しかし、地上でもこのようなものがあったとは。これは研究して魔界の地上侵略計画に役立てねばならぬな。よし、決めた!しばらく人間界に滞在する。」
「ええ〜」
こうしておかしな同居人ができた。
「ア、アンパンが上手かったからとかそんな理由ではないぞ!」

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1425_1.jpg

335名無しさん:2012/07/01(日) 19:42:20 ID:2hl8HD5c0
「おい、アニス。」
「な、なんじゃ、無礼な!魔王様と呼べ。」
「働かずにいるただ飯喰らいに敬称を付けるほど俺はお人よしじゃない。お前、この1カ月、喰っちゃ寝て、喰っちゃ寝て繰り返しじゃないか!」
俺が働いている間、こいつは人間界の調査と称して、近所のカフェ(ケーキバイキング1500円)やファミレス(食べ放題2000円)に行きまくっているのだ。俺が家に帰ってくると、食べ過ぎたアニスが横になってTVを見ていることもしばしば。
「ふん、下等な人間には理解できぬのだ。魔族の長たるもの、自らが率先して人間界の食物を食し、研究しなければな。」得意そうな顔でほほ笑むニート魔王。
「その高貴なるご研究のおかげで我が家の家計がやばいんだけど。このままだと、食費を削らなきゃいけないなあ。」俺はわざとおおげさにいった。
「しょ、食費を減らされるのは困る。そうじゃ、何かひとつ願いを叶えてやろう。」
「じゃあ、お腹見せてくれませんか、ま・お・う・さ・ま」
「!?ぜ、ぜ、ぜぇ〜たいダメじゃ!!絶対だめ!」
「どうしてですか〜?そう言えば、家に召喚された時に来ていた露出の高い服、今は着てないですよね。なんで、今はゆったりしたワンピースなんか着てるのかな〜?」
「そ、それは・・・。」
「何か見せられない理由でもあるんですか〜?例えば、太った、とか。」
「ギクッ!」
「まさか、偉大なる魔界の王様が食べ過ぎでデブったとかないですよね。」
「そ、そこまでいうなら・・見せて・・やろう!ほれっ。」
めくったワンピースの下に現れたのは、褐色のアニスのお腹。
しかし、その形は1カ月前とはかなり変わっていた。
引きしまった腹筋はなく、かわりに、ぼてっとした贅肉が下着の上に乗っかっていたのだ。
はずかしがるアニスが身をよじるたびに、お肉が嬉しそうにぷよんぷよんと揺れる。
「やっぱりデブじゃないか!このニート魔王がぁー!」
「ち、ち、ち、違う!これは、わらわの魔力が脂肪の形で蓄えられうんたらかんたら・・」
角がとれたむちむち顔で必死に言い訳する彼女。
「とりあえず、運動して痩せるまで食事抜き!」
そういって俺はでっかくなったアニスの尻を叩き、家から追い出した。

336名無しさん:2012/07/01(日) 19:44:14 ID:2hl8HD5c0
「むむむ、下等な人間の癖につけあがりよって・・。しかし、あやつ最近わらわに対する扱いがひどくないかのう・・・。」
追い出された後、アニスはとぼとぼと歩いていた。自然と通いなれたレストランがある商店街へ足が向いてしまう。
「そこの美しいお客様、流行の服はいかがですか。」
商店街を歩いていると、アニスは服屋の店員に声をかけられた。
「わらわのことか?」
「そうです。いまだとショートパンツやTシャツが全品50%OFF。本当にお美しいお客様にしかお勧めしておりません。」
「本当にお美しいとな!?わらわの美しさを理解しているとは人間の割にはなかなか見込みのあるやつだな。少し話を聞こう。」
「は、はぁ・・・(このデブ、自分の姿を鏡で見てから言えっての。セールストークだってわかるだろ、普通)」
「何か言ったかの?」
「いえ、何も。こちらのズボンなどいかがですか?」
店員が示したのは、今のアニスの胴周りではあきらかに入らないと分かる品物。
勧められるままに試着すると、ホックが閉まらずお腹のお肉がはみでてしまう。
「う、うむ。しかし、わらわの体形では、少し、ほんのすこ〜しだけちっちゃくないかの?」
「そんなことはございません。大変よくお似合いだと思いますよ。(ウソに決まってんだろ。こっちは早く売って今月のノルマを達成したいだけだっつの。)」
「そ、そうか?そこまで言うなら買ってやるか。あ、あとこのかわいいTシャツもな!」
いそいそと財布を取り出す。
「まいどありがとうございます!(あ〜あ、暑苦しい顔をあんなに嬉しそうにさせてなぁ。角とかしっぽとかのアクセサリーも付けてるし。ま、とにかくこれでノルマ達成・・と)」
店員の心の声にも気付かずにご機嫌で店を後にしたアニスだった。

服屋で購入したTシャツとズボンに着替えた彼女。
しかし、だらけきった体のラインをごまかせるはずもなく、通行人の注目を(悪い意味で)集めていた。
肉の塊がふたつついているようなバストはサイズオーバーのTシャツを押し上げ、ブリッジをつくっている。
また、Tシャツに収納しきれなかった三段腹がズボンの上に乗っかっている。
少しでも腰を曲げれば破けそうなほどに引っ張られたズボンのお尻が、体を揺すりながら歩くだびに左右にスイングする。それらの肉の隙間に汗がたまるため、黒い汗しみがまだら模様をつくっている。
痩せていたころの怜悧なカリスマ性のかけらもみられないが、本人は先ほどの店員のお世辞に満足しているのか(気持ちの上では)足取りは軽かった。

337名無しさん:2012/07/01(日) 19:45:15 ID:2hl8HD5c0
なじみのケーキ店の近くに来て、料理の香りにひくひくと鼻をひくつかせる。
ダイエットという5文字が脳裏に浮かんだが、前回来た時のクーポン券が財布に残っているのを見つけてしまった。
今日が最後だと自分に言い聞かせ、のそのそと店に駆け込んだ。
店員の小動物を見るような視線にも気付かず、いつものようにケーキ50個の詰め合わせを注文する。
それらを20分で食べ終わるころには、お腹は一回り大きくなっていた。
席を立とうと伸びをするアニス。
その瞬間、お腹の下からブチっという音がしてズボンのボタンが弾け飛んだ。
と同時に、お尻の下からビリッという音がして限界まで耐えていた生地が引き裂かれた。
しばらくは何が起きたか分からずに辺りをみまわしていた彼女だったが、事態をようやく飲み込むと顔を真っ赤にし涙を浮かべながら、観衆の失笑が聞こえるなかそそくさと店を後にした。

338名無しさん:2012/07/01(日) 19:46:39 ID:2hl8HD5c0
夜遅く、俺はアニスの帰りを待っていた。
(さっきは言いすぎたかな)
しょんぼりして出ていったアニスを見て俺は後悔した。
もともと興味本位であいつを地上に呼び出したのは俺なのだ。
帰ったら仲直りしようと、あいつの大好きなアンパン(100個)を買った。

ガチャリと扉が開く音がして、アニスが帰ってきた。
ぱつぱつのTシャツを着て破れたズボンを手で隠しながら、まるまるした頬に涙を浮かべている。
「の、のう。おぬしも笑っておるのだろうな。この、食欲に勝てず暴飲暴食を繰り返し、オークのようになったみじめな魔族の王を・・・。」
「すまん。さっきは俺もいいすぎた。太ったままのお前でいいよ・・。」
「ほ、ホントか?わ、わらわは、もはや、人間の心の声さえ聞こえぬほど魔力が弱まっておるのだぞ。」
「ああ、お前がただの人間になってもいい。」
「美人でなくなった私でもか?」
「ああ」
「性格も尊大で傲慢だぞ?」
「それでもかまわない。」
「おぬし・・・人間のくせにっ・・・」
柔らかなアニスの全身に抱きしめられながら、俺はこれでよかったんだよなとつぶやいた。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1426_1.jpg

2カ月後
「ねえ、お昼まだ〜?」
「さっき朝食べたばかりだろ」
「え〜、お腹すいたよー」
「ごろごろ転がるな、家具が壊れるだろ。アンパンやるからおとなしくしてて。」
「わーい。」
俺はベッドの上にでんと座っているさらに肥大したアニスにアンパンを投げてやった。
アニスはおいしそうにアンパンをほうばった。
ここ数カ月で、彼女の魔力は消え失せ、完全にただの人間になった。
性格も素直でおとなしくなった。

一度だけ、魔界から彼女の部下が彼女を連れ戻しに来たが、変わり果てた彼女を見て失望して帰ってしまった。もっとも彼女はそんなことはどうでもよく、俺といるだけで幸せらしいのだが。
「ねえ、お腹すいたー。」
そういってアニスは豊満な肉体を擦りよせてくる。
やっかいな同居人ができたもんだ。

おわり

339名無しさん:2012/07/01(日) 19:47:58 ID:2hl8HD5c0
以上です。お目汚し失礼しました。

340名無しさん:2012/07/01(日) 20:46:12 ID:hXko7WYs0
乙乙!

> 変わり果てた彼女を見て失望して帰ってしまった
こういうビフォーアフター的反応は実に興奮するぜ
やっぱりギャップがあってこその肥満化だねえ

341名無しさん:2012/07/02(月) 00:45:14 ID:p8yc98Fg0
お疲れ様です
褐色デブいいね!

342名無しさん:2012/07/03(火) 02:21:11 ID:jZnUiXVI0
これはいいものだ

343945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/07/03(火) 18:29:57 ID:hrDLvvEA0
前回の投下では荒れる原因となり申し訳ございません。
遅くなりましたがお詫びと弁解をさせていただきたく思います。
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/359297
pass:himanka
まずはお詫びとしまして一作品上げておきます。

また舞ちゃんシリーズについてですが、一応ある考えの基書かさせていただいてます。
言い訳ではございますが、毎月新作を書くというのは少々きつい物があります。
私の力不足で申し訳ないのですが・・・
アイデアもそうですが何よりネタの性質上似たような文章表現が多くなり、つまらなくなってしまうからです。
また筆が進むときとそうでないときの差が激しく、安定した文章を書けないというのもあります。
ですので私がある程度執筆速度を安定して、なおかつ新しいアイデアを出さなくて済む方法として今回のシリーズを書いています。
もう一つとしては、私の作品は暗い作品が多いため、こういった馬鹿話を書きたかったからです。
パロネタが多いのはその所為です。
また今回の作品で肥満化要素が全然無かったのは話の展開上の事です。
次の話では今回捕まった敵をとある方法で肥満化させる予定です。
そのため今回は展開上どうしても肥満要素が薄くなってしまったのです。
結果としてこのようにお騒がせして申し訳なく思います。

私へのご意見やご感想は是非とも頂きたいので、遠慮せずどんどん言ってください。
Pixvのメッセージでもメールでもこの掲示板に書いてくださっても構いません。
メールアドレスは
eiosu☆msn.com (☆を@に変えてください)
ですので、宜しければこちらまで。
長くなりまして申し訳ございませんが、また29日に作品が投下できるよう努力しますのでまた。

344名無しさん:2012/07/03(火) 20:18:30 ID:2R1J9p9.0
乙だけど謝ることなんてないってw
プロじゃないんだし創作ってまず作者が楽しくなくちゃ続けられるわけないんだから、
好きなように思うがまま書いていいと思うよ

345名無しさん:2012/07/03(火) 22:21:25 ID:z2nIfCPo0
何があったわけでもないのに
会社で自分より立場が上な人にすごく低姿勢で対応された事を思い出したわ
特に自分に悪いところがなくても
なんというかこちらこそすいませんって謝りたくなるわ

346名無しさん:2012/07/04(水) 06:04:40 ID:Kv8boAHE0
メモ
1.豚のイラストが入った色とりどりの風船で、さまざまなサイズがある
2.太らせたい人を念じながら膨らますと膨らませた容積分の脂肪がつき太る
3.吹き口を解いたりしてしぼませるとその分痩せるが、針で割ったり膨らましすぎて割れたりすると元に戻らなくなる
4.ヘリウムを入れるとガスの浮力分体重が軽くなるが、割られると3.に従って容積分の脂肪に変わる

347名無しさん:2012/07/04(水) 07:08:35 ID:wuvRlphQ0
>>343
そんなに荒れてはいなかった気がするぞ?
批判っぽいレスはあったけどせいぜい感想止まりだろ
気にしなくていいんじゃないか?

348名無しさん:2012/07/04(水) 07:25:43 ID:z8gjr1pE0
>>343
批判してたの一人だけだしね
しつこいようなら規制されるだけだろうし、本当に気にすることないと思うよ

>>346
なんか色々と妄想の膨らみそうなアイテムだなw

349名無しさん:2012/07/04(水) 08:10:39 ID:Kv8boAHE0
>>346の追記 
5.太らせたい人を念じた状態で口をつければ以降誰が膨らましても念じられた人に効果が現れる
6.入手経路とかは自由に考えてもいいんじゃないかなあ
あ、豚のイラストはかわいいのが入ってるっていう設定で

>>348
風船だけに、ね。

これらの設定は自由に使ってね

350名無しさん:2012/07/04(水) 11:37:44 ID:I3V792Ig0
>>349
水で膨らませて水風船にしたら水太りっていうのもいいかも・・・

351334:2012/07/05(木) 01:31:42 ID:jBWHCbvg0
>>343
毎月の投稿、楽しみにしてます!
批判など気にせずに自由に書いてほしいです。
同じSS書きとして勉強させてもらってます!

というわけで(?)、応援の駄文投下!

352334:2012/07/05(木) 01:39:34 ID:jBWHCbvg0
「そこのキミ、アイドルになってみないかい?」
町を歩いていると、声をかけられた。
「わ、わたし?」
寄ってきたのは、サングラスにアロハシャツの怪しさ満点のオヤジである。
「そう、そこのキミ。」
大抵こういう輩に絡むとろくなことにはならない。
私は足早に立ち去ろうとする。
「すみません、急いでいるんで。」
「ちょっとだけでいいから、話だけでも聞いてくれないか。」
オヤジはしつこかった。
「キミには他の娘と違う光るモノをピピッと感じたんだよ。」
「光る・・もの?」
私はそのフレーズに興味をひかれた。
「そう、整った顔立ちに抜群のスタイル。
多くの娘が歩いている中でキミだけに声をかけたのは、
キミにアイドルとしての天賦の才能を感じたからだよ。」
そこまでおだてられては悪い気はしない。
私は少しだけ話を聞いてみることにした。
まあ、危なくなれば逃げればいいだけだし。

353334:2012/07/05(木) 01:41:29 ID:jBWHCbvg0
「FAT芸能事務所 四方三郎?」
受け取った名刺にはそう書かれていた。
繁華街の喫茶店。
テーブルをはさんで、私はさっきのオヤジと向かいあって座っている。
「そう、私はその事務所の社長。といっても、社員は私一人しかいないんだけどね。」
「ふ〜ん・・・」
「それで、だ。キミを私の事務所からデビューさせてくれないか?費用は全額こちらもちだ。」
ますます怪しい。
「キミなら必ずトップアイドルになれる。というより私がしてみせる。
頼む、デビューさせてくれ。キミがゲットできないと事務所の経営が苦しいんだ。」
四方は手を合わせて頭を下げた。

そこまで言われては断りづらい。
それに、中年の男が18そこそこの小娘に頭を下げるというのも、なんだか切ない光景だ。
必死な四方に同情心が湧くと同時に、その飾らない態度に少し好感をもった。
「まさか、私をだましてどこかに売り飛ばそうとしてるんじゃ・・」
四方はぶんぶんと頭を振った。
「そんなことは決してない。契約書にも書いているが、ここに書いてある以外のことが起きれば違約金を払うし、いつでも事務所を脱退してかまわない。」
そういって、四方はA4サイズの紙をテーブルの上に出した。
置かれた書面を読んでいったが、怪しいことは書かれていない。
「そこまでいうなら・・」
「おお、そうか。ありがとう。」
四方は私の手を握って喜んだ。
私は指示された欄にサインをした。
(まあ、現役高校生でアイドルっていうのも悪くないかもね。)

今、考えるとここで踏みとどまるべきだったのだが。

354334:2012/07/05(木) 01:44:29 ID:jBWHCbvg0
「すごいな、小尾里!スカウトされたんだって?」
クラスの男子達が質問した。
数日後。私が街中でスカウトされたという噂は学校中に広がっていた。
「うん。」
「すげえよな〜、やっぱ、学校一の美人だってことはあるよな。」
少し自慢なのだけれど、私は学校の男子にかなり人気がある。
おっとりした雰囲気にも関わらず、グラビアアイドル顔負けの爆乳をもっているのが
彼らの保護欲(および性欲)を刺激するらしい。
おかげでちやほやされるので、悪い気はしない。
むしろ、近頃はこのバストを活かして賛美を得るのが快感になっている。

「で、いつデビューすんの?」
「まだデビューするって決まったわけじゃないよ。
1カ月後のオーディションに合格しないとだめらしいから。」
「へぇ〜、もし受かったらサインくれよ。」
「今のうちに彼女になっちゃおっかな〜。」
男子達は勝手なことを口走る。
「もう、好き勝手なこと言って。」
胸を寄せ上げ谷間を強調する。
「でも・・・ありがとう、ね。」
騒いでいた男子の顔が一斉に赤くなる。
「お・・おう、応援してるぜ。」
何人かは前かがみになりながら席を後にした。

(さて、と)
騒がしい彼らが去って行ったあと、私は机の中から錠剤を取り出した。
「毎日一回、昼食後にご使用ください・・・か。」
四方さんから渡されたサプリメントだ。
なんでも、オーディションに合格する体になるために、必要な有効成分を含んでいるらしい。
(DHAとかそんなのかな?)
四方さんに色々と説明を受けたのだが、化学にうとい私はよく理解できなかった。
とりあえず、お茶を口に含み、錠剤を一口飲みこんだ。

355334:2012/07/05(木) 01:46:45 ID:jBWHCbvg0
その夜。
家に帰ってシャワーを浴びている時に、ふと鏡をみるとお腹がぽっこりでているのに気がついた。
(あれ、ちょっと太ったかな・・・?)
お腹をつまむと、むにむにとやわらかい脂肪がつまめた。
体を曲げると、薄い段ができる。
確か、昨日はお腹はこんなに出ていなかった。
昨日クラスの男子にアイスをおごらせたのが原因かなあ。
もっとも、アイス1本だけで太るとも思えないけれど。
(とにかく、これからアイドルになるんだから食事には気をつけないとね。)
少し崩れた体のラインを気にしつつも、私は1カ月後のオーディションに向けて意気込んだ。

356334:2012/07/05(木) 01:48:07 ID:jBWHCbvg0
翌朝。
ベッドから起き上がると、なんとなく体が重い。
なんだか全身に着ぐるみを着ているみたいだ。
(疲れが抜けてないのかな・・)
オヤジ臭いことを考えながら、ミシミシと階段を下りる。
顔を洗うために洗面所に入り、鏡を見る。

鏡に写っていたのはぽちゃっとした顔のパジャマ姿の美女。
タレ目と相まってとても優しそうな印象を与える。

一瞬誰だか分らなかった。
が、事態を飲み込むと私の血の気が引いた。
いうまでもなく彼女は私だ。
「うそ・・」
俗に言う太ったという状況だろうか。
それにしても一晩でこの太り方はありえない。
顔がぱんぱんになっているではないか。
(この太り方じゃ体も・・)
あわててパジャマをたくしあげた。

目に飛び込んできたのは、やわらかそうな絹のような白いお肉。
パジャマからあふれ出しそうになりながら、なおもハリを保つそれは自慢の胸の変わり果てた姿だった。
ブラのサイズでいうとアルファベットを一回りしてしまうんじゃないかと思われるほど大きくなって。まさに牛サイズであった。
自分の体の一部と思えないほどのそのド迫力に、自然と手が伸び、自らの乳を揺する。
たっぷん、たっぷんとミルクがでそうな音がしそうなほど元気よく弾む。

「あ・・あ・・」
大きな衝撃と少しの快感がないまぜになった気持ちでお腹にも手を伸ばすと、
胸ほどではないが贅肉がついているのが分かった。つまむと、百貨辞書ほどの厚さ。
また、どうやら下着が肉に喰い込んでいるせいで、衣服とお腹が擦れて少し痛い。

つぎに、お尻にも手を伸ばす。
触ってみると、こちらはぶるんとしたしまりのない感触。
他の部位同様、しっかりと大きくなっているようだ。
お尻を鏡に向けて状況を確認してみると、鏡面を埋めつくさんばかりの肌色の塊が見えた。
パンツをぱつんぱつんにするほど肥大したそれは、昨晩までエロチックなヒップと呼ばれていた私の尻肉だった。

357334:2012/07/05(木) 01:49:58 ID:jBWHCbvg0
変わり果てた私の姿。
まだ夢の中(それもとびきりの悪夢)にいるのではないかと頬をつねってみたが、もっちりとした頬肉がつまめただけだった。
絶望的な気持ちで体重計に乗ってみると、指した目盛は85kg。
長身の私からすれば、ぽっちゃりとデブの境目だろう。
しかし、生まれてから肥満とは無縁だった私にとって、その数字はかなりショックなわけで。
「嘘・・・どうして・・こんなのありえないよ。」
太った原因も分からず、ただただ涙がこみ上げてくる。

その後、私は何とか気持ちを奮い立たせ、学校に行くために制服を着ようとした。
しかし、今まで細身だった私用の制服に今のデブった体が入るはずもなく。
サランラップで腹肉や尻肉を巻き込んで押さえつけてようやく着ることができた。
なんだかハムになった気分。
え、胸はどうしたのかって?
おっぱい好きな男子達に称賛を浴びるために、そのままにしておいた。
当然、リアル牛サイズのバストが入るブラがあるわけないので生。
そのため、胸のあたりだけ制服が裂けそうなほど肉が盛り上がり、
先端にはこんもりとした乳首が浮き上がっている。
そんな状態で学校に出かけたのだが、歩くと乳房がたゆんたゆんと揺れ、乳首が上着の生地とすれてむずがゆかった。
おまけに汗が噴き出して、ラップに包まれた肉が蒸れ、大層不便な思いをした。
校門に着いたころには制服にはぐっしょりと汗染みがついていた。

358334:2012/07/05(木) 01:51:17 ID:jBWHCbvg0
つづきはまた投下します。
お目汚し失礼しました。

359名無しさん:2012/07/05(木) 18:18:23 ID:whjfBQxM0
乙でした
調子に乗ってる子がみっともなく太るってのは実にいいねw

360名無しさん:2012/07/07(土) 09:04:37 ID:YaHBfHoEC
デビューの前にデブーしてしまった訳だなw

361334:2012/07/07(土) 20:57:53 ID:A1.w0cJE0
>デビューの前にデブーしてしまった訳だなw
お茶拭きそうになりましたw

続きを投稿します!

362名無しさん:2012/07/07(土) 21:03:32 ID:Mpbw3e/s0
待ってました!

363334:2012/07/07(土) 21:03:50 ID:A1.w0cJE0
さて、ようやく学校に着いた。
ここからが勝負である。
昨日あったばかりのクラスメート相手では、やはり多少の変化は気付くものだし、どうしてこうなったのか説明しなければならない。
原因は私でも分からないというのに。
不安な気持ちを悟られないように、努めて明るくふるまって教室に入った。
「おはよう。」
「ああ、おは・・」
クラスメート達が言葉を切らす。もちろんその原因は一晩で膨れ上がった私の胸のせいに違いない。
「どうしたんだ、小尾里。」
「すっげー。何カップあるんだ?」
男子生徒達がひそひそと話す。
「小尾里さん、どうしたの?何か悪いものでも食べた?」
とりわけ仲の良い女友達が駆け寄ってきて、私の顔と胸を交互にみながら言った。
「え、えーと、昨日の夜、水を飲み過ぎちゃって。水太り。」
かなり苦しいいいわけである。
「そ、そうなの?一晩でこんなになるものなの?」
彼女はたぷたぷと私の胸を持ち上げる。
「う・・・うん。」
とまどいながら私が答えると彼女はいぶかしげに自分の席に戻って行った。

364334:2012/07/07(土) 21:05:10 ID:A1.w0cJE0
キーンコーンカーンコーン
授業開始のチャイムが鳴り、担任の女の先生が入ってきた。
「おーし、ホームルームを始めるぞー・・って、小尾里、どうしたんだその体?」
「え、えーと?水太り?しちゃいまして。」
「お、おう、そうか?体は大事にな。」先生があまり深く考えないタイプで助かった。
「今日はひとつ大事な話がある。」
そう言って、先生は生徒達にプリントを配布した。
プリントには錠剤が入った瓶が印刷してあった。
(あれ、これって四方さんにもらった・・・)
私がその写真を眺めていると先生が話し始めた。
「今配布したプリントに書いてある薬、『HI-10000改』というそうだが、誰かから薦められても絶対に使わないように。なんでも、服用した人間の代謝を促進させて太らせるという代物だそうだ。」
「え・・・」思わず声が漏れる。
「最近学校の近辺でも出回っている薬品で、すでに被害者もかなりの数にのぼるそうだ。まったく、こんなわけわからんモノを作るなんて、開発者は相当の変態だな。まあ、賢いみんななら大丈夫だと思うが、気をつけろよ。」

(まさか、あの薬が・・・)
あの薬が『HI-10000改』という薬品ならば、一晩で急に太った理由が分かる。
前日に消化したカロリーがあの薬の力によって何百倍にも増幅されたのだ。
それが全て脂肪になって、この身についたに違いない。

「・・で、警察の方がいってるように、この薬のやっかいなところは常習性があるということだな。
一度服用すると止められなくなり、食欲が爆発的に増進されるらしい。」
(ということはこれからもっと太る可能性があるということ?!)
たらりと冷たい汗が流れ落ちる。
「こんな危ないもの使うやつなんて相当のバカだな。」
前の生徒がつぶやいた言葉が今の私には身にしみた。

365334:2012/07/07(土) 21:07:07 ID:A1.w0cJE0
飲むと太る薬。しかも常習性がある。
つまり、私はこれから終わりなきデブのサイクルに足を踏み入れてしまったらしい。
(ふ、ふざけないでよ!)
今となっては偶然町で出会っただけの男のいうことを軽々しく聞いてしまったことが悔やまれる。
あの四方というオヤジには何か下心があったに違いない。

私は学校が終わると、一目散に名刺に書かれてあったFAT芸能事務所に向かった。
学校から15分ほど離れた繁華街(それでも今の私にとって大した運動だった)にその事務所はあった。
路地裏の汚い雑居ビルだった。
階段をドスドスと登り、目的の一室に着いた。
バンっ、と勢いよくドアを開け室内に踏み込む。
夕日が差す室内は閑散としており、埃まみれの雑誌やよく分からない鉄の装置が散在していた。
「こらーっ、四方。いるんでしょ、出てきなさい!」
「ひっ。」
おびえた声がして奥にあった机の影から四方が出てきた。
「あんた、よくもあんな薬よこしたわね。」
「こ、こんな薬、といいうと?」
「この錠剤よ!」私は四方からもらった白い錠剤が入った瓶をバッグから取り出し、床に投げつけた。
ガシャンと瓶が割れて中身が散らばる。
「この薬を飲んだせいで私はこーんなデブになっちゃったんだから!」
「で、でもデブデブいうが、そんなに太ってないじゃないか?胸以外は。」
四方のおどおどした言い方が癇に障り、私は激高した。
「この姿を見てもそんなことが言える?」
そう言うと私は制服の上着を脱ぎ、体に巻き付けたサランラップをほどいた。
ラップの拘束がなくなるにつけ、お腹やわき腹の肉がぶよんと広がっていく。
ラップを完全にほどくと、スカートの上に脂肪の輪っかが乗っかっている状態になった。
「この有様、どう責任取ってくれるの?」

366334:2012/07/07(土) 21:09:58 ID:A1.w0cJE0
四方は太った私の姿を見ると、先ほどまでの臆病な態度とは打って変わって、不気味な笑みを浮かべた。
「くくく・・・」
「なにがおかしいのよ!」
「いやはや、やはりこの薬の効果は素晴らしいナ。」
そういって、四方は散らばった錠剤を一粒拾い上げ、いとおしそうにそれを眺めた。
「あの変な化学者に開発を依頼した時はまともなモノができるのカ不安だったガ、
オマエのその姿を見るト、順調にこの町の肥満化は進行しているようダ。」
「な、なにを言っているの・・・?」
四方の異様な雰囲気に私はたじろぐ。
「まだ分からないのカ、私の正体ガ。」
そういうと、四方を黒い霧がぐるぐると包んだ。

霧が晴れるとそこに立っていたのは、黒いスーツに身を包んだ切れ目の女性だった。
ただし、女性の頭からは角が、お尻からは先がとんがったしっぽが生えていた。
その姿はまるで・・・
「あ、悪魔!?」
「そうダ。我こそは魔王サマの一の子分、堕落の神リリス様ダ。」
「ま、魔王の部下が何のようよ!」
「おヤ、大抵の人間は私の姿を見て何も言うことができなくなるのだがナ。
お前ハ、姿はともかク、魂は高潔なようダ。」
「姿はともかくは余計よ!さっき、町の肥満化がどうとか言ってたわね、どういうことよ。」
「ククク、よくぞ聞いてくれタ。これには深ーい理由があるのダ。」

「我が主である魔王サマは魔界の全てを統べるお方。
ある時、この町に住む人間が遊び半分で魔王サマを呼び出したのダ。
魔王サマはその人間の肝を喰おうト、意気揚々と出かけられタ。
当然ダ、人間ごときが魔王を呼び出したのだからナ、呼び出した代償は死を以って
償われなければならヌ。
我々も魔王サマはすぐ帰ってくるだろうと思っていタ。」
「しかシ、魔王サマは1カ月経っても戻ってこられなかっタ。
私は痺れを切らシ、魔王サマを探しに人間界へ向かったのダ。」

367334:2012/07/07(土) 21:11:11 ID:A1.w0cJE0
「2週間の必死の捜索ののチ、私はやっと魔王サマの居場所を突き止めタ。
なんト、我が主ハ、我が主を呼び出した人間の元にいたのダ。
私はついに魔王サマに会えると胸を高鳴らせテ、その人間の住居に押し入っタ。
し、しかシ・・・そこで私が見たものハ・・・」
リリスは言葉を詰まらせ、しばらく逡巡したのち、私を指差した。

「オ、オマエのようにデブデブに太った魔王サマだったのダ!!」

「ぷっwww」私はリリスの語り口とオチとのギャップに、思わず吹き出してしまった。
「わ、わ、笑うんじゃナイ!私は魔王サマになぜ魔界に戻られないのカ、その理由を尋ねたのダ。」
「な、なんて言ったの、そのデブ魔王は?」私は笑いをこらえながら言った。
「ア、アンパンが上手いからだト、そうおっしゃったのダ!」
「だはは、しょーもな!人間喰いに行った奴が人間に餌付けされてやんの。」
私は大きなお腹を抱えながら大笑いした。
「ダ、ダカラ笑うなト言っている!」
「だ、だって・・・。デ、デブ魔王・・。ハハハ。」
「完全に覇気が抜けた魔王サマを私は見限るしかなかっタ。
そしテ、心機一転、魔界に帰って新しい魔王を決めようとしタ。
しかし、私自身、2週間の人間界の捜索で魔界に帰る魔力を使い切ってしまっていタ。」
「へー、じゃああんたこれからどうすんの?」
「魔界に帰るためには人間達を堕落させ魔力を集めなければならヌ。
そこデ、私は効率よく魔力を集める方法を考えタ。それがこの薬を使ってこの町の女を肥満さセ、
その絶望のエネルギーを吸い取ることダ!」
「な、なんですって!?」
「そのために私は隣町に住んでいる化学者に頼ミ、この肥満化薬を開発してもらったのダ。
オマエの姿を見る限リ、計画は順調のようダ。」
「そんなことはさせないわ!」
「ほーウ、すでに私の計画にはまってそんな姿になっているオマエが何をいう?」
「う、うるさいわね!今から頑張って痩せるの!それより、あんたに仕返ししないと気がすまないわ!」
そう言うと、私はリリスに向かって肉まみれの体を突進させていった。
いや、本当は飛び膝蹴りとかかかと落としとかもっとスタイリッシュな技を決めたかったのだが、
今の鈍重な体では突進ぐらいしか攻撃手段がなかったのだ。
「フン、そんな遅サ、蠅が止まるゾ。」
リリスは軽く片手でいなす。
「きゃっ!?」
ドスンと音を立てて私の体が倒れる。
「う、くそっ。」
起き上がろうと仰向けになった私の腹に、リリスが馬乗りになった。
「人間の癖に私に反抗するとハ、なかなか根性があるじゃないカ。
私に攻撃してくれた礼をせねばならないナ。」
リリスは私に向かって人差し指をたてた。そして、彼女が何かをつぶやくと指先が紫色に光った。
次の瞬間、私は猛烈な眠気に襲われた。
「な、にを・・した・・の?」
「オマエには私の魔力のたメ、もっと醜くなってもらうゾ。身も心もナ。」
薄れゆく意識の最後に、リリスのサディステックな笑みが見えた。

368334:2012/07/07(土) 21:13:23 ID:A1.w0cJE0
以上で今回分は終わりです。
肥満化成分が少なくてすみません。

369名無しさん:2012/07/07(土) 23:17:37 ID:JGfOmoLc0
乙でした。前作と同一世界観だったのかw
リリスの動機が切ないというかしょうもないというかw

370名無しさん:2012/07/08(日) 15:13:40 ID:ip4EJT0c0
乙乙
被害が個人のみならず街全体に広まる可能性もあるのか
これまでぽっちゃりレベルだった子が逆にスマート扱いされるなんてこともありそうで楽しみだw

371名無しさん:2012/07/08(日) 17:09:54 ID:dDaPG0Qk0
あぶらみ掲示板みれなくなってない?

372334:2012/07/08(日) 21:22:47 ID:SRAiVRgk0
コメントありがとうございます!

さっきみたらあぶらみ掲示板みれなくなってましたね;;

短いですが続きを投稿します!

373334:2012/07/08(日) 21:24:16 ID:SRAiVRgk0
「ぶは?!ここは・・・?」
ひんやりとした冷たさを頬に感じて私は目覚めた。
辺りを見回す。
夕日に染まる校舎。高いニレの木が傍に生えている。
「あ・・ここは、学校の裏庭・・・。」
どうやら草むらの上で倒れていたようだ。
「なんで、こんなところにいるんだっけ?朝、学校に行って・・先生が何かプリントを配って・・
大変なことに気がついて・・」
駄目だ。それが何なのか思い出せない。
私は水を浴びて頭をしっかりさせようと、重たい体を起こして、水洗場に向かった。
水洗場は少し離れているだけなのに、100m以上ある気がする。
やっとの思いで水洗場に着くと、丁度よくバケツに水が張ってあった。これを使おう。
手で水をすくうためにバケツを覗き込んだ時、水面に映った私の顔に違和感を持った。

(あれ・・・私の鼻ってこんなだったっけ?)
そこには鼻の穴が上を向いた、豚のような鼻をした真ん丸な少女が小首をかしげていた。
といっても首はないに等しく、傾けた頬と肩の間には肉の段ができている。
(私の鼻ってもっと鼻筋が通っていたような・・?)
それに以前の私は太っていたが、制服のボタンがしまらなくなるくらいのデブだったっけ?
(あれ、そもそも私って・・・
昨日まで痩せてたけど巨乳の美人でモテモテだった気がするんだけど・・)
私が悩んでいると、背後から声がした。

「あら、そこにいるのはクラス一のデブス、小尾里さん。そこで何をしているの。」
振り返ると金髪の女子生徒が立っていた。
確か、同じクラスの中端さんだ。
美人で学校のミスコンでは優勝を争ったことも(あった気がする)。
それ以来、良きライバルとして仲が良かった。
昨日の朝のホームルームの時も私を気遣ってくれた。

それよりもデブスという言葉が気になった。美人の人気者ではなくて?
「ね、ねえ、私って昨日は痩せてたよね?」
「ええ!?」中端さんは「何を言ってるんだこいつは」と言いたそうに目を丸くした。
「あなた、入学した時から太ってたじゃない。」
「え・・でも私って。前はこんな顔じゃなかった・・と思うんだけど・・」
「あはは、まあ、あなたの顔は学校の中でも最低ランクだから
現実逃避したくなる気持ちもわかりますけど、
しっかりと現実を受け止めた方がよろしくてよ。」
「で、でも中端さんとはミスコンで良きライバルで、親友だったじゃない。」
「クスクス、あなたのようなブスとこの私が親友だったですって?
冗談もほどほどにしてほしいわね。」
「え・・・」
「あなたはデブでブスでおまけに食い意地が張っていて、クラスの中でもぼっちじゃない。
何をいうんですの?」
「あ、うう・・」
「うふふ、まったく、あなたにはそうしてうつむいている姿がお似合いですわ。」
中端さんの嘲笑を浴びで、私は何も言えずに涙を浮かべるしかなかった

374334:2012/07/08(日) 21:26:34 ID:SRAiVRgk0
翌朝。
朝のホームルームが始まる前の教室。
不安と焦りが私の心に満ちていた。
(絶対、私は痩せてて美人で人気者・・・だった気がする。)
確かに昨晩体重を測ると100kg(あれ、少し増えた?)だったけど。
お尻とか大きすぎてぴったりのサイズがなくてスカートがピチピチだけど。
お腹の贅肉が制服にしまいきれないけれど。
おっぱいはホルスタイン並みだし、
角度によっては頑張れば美人に見えないこともないし(昨晩鏡の前で練習した)
きっとみんなが私の魅力に気付いていないだけなのよ。
これは何かの間違いだわ。
間違いは正さなきゃ。

私は中端さんを囲んで談笑している男子生徒達のグループに近づいていった。
「ね、ねぇ・・」
「あ、なんだ?」私を一目見ると、男子達はうっとおしそうな表情に変わる。
一瞬たじろいだが勇気を振り絞って、自慢の爆乳を寄せ上げて彼らをうっとりと見上げた。
「ね、ねえ、何話してるのぉ?私にも参加させて?・・んはぁ」

だが、彼らの反応は冷たかった。
「うるせえなぁ、今忙しいんだ。あっち行ってろよブス。」
「そ、そんな・・」
「そんなもこんなもねえよ。あ、もしかして腹減ったのか?」
「ひ、ひどい・・よ。」
「ぶはは、そんな風にかよわい様子をよそおったって駄目だぜ。
中端さんの美貌にはかなわないんだから。な、中端?」
話題を振られて中端さんが冷酷にほほ笑む。
「さっきの格好、巨デブのあなたがするべきではないわ。」
その言葉が心に突き刺さる。
「そ、そうだよね。私ったら、デブで・・・・・・おまけにこんな顔だもんね・・」
私は暗い気持ちで自分の席に戻った。

375334:2012/07/08(日) 21:31:59 ID:SRAiVRgk0
以上で今回分は終了です。

今後の展開についてご意見などありましたら
できる限り取り入れていきたいと考えているので、
よろしくお願いします!

376名無しさん:2012/07/08(日) 22:40:20 ID:VFqR1mr60
乙!
順調に太ってるねww

377名無しさん:2012/07/08(日) 22:51:00 ID:2bI5L.p20
乙でしたー
世界の認識が変わるってのは実に俺好みのシチュだぜ!
小尾里さんの記憶が元に戻ればより絶望が深くなるし、
戻らなくてもピエロっぷりにニヤニヤできるのでどちらに転んでも楽しめそうだw

378名無しさん:2012/07/08(日) 23:06:57 ID:bwTJBmW60
乙! 身も「心も」ってのはこういうことだったのねw
中端さんもそのうち酷い目にあうのか、はたまた主人公の絶望を煽るために美人のままでいるのか、先が楽しみです。

379名無しさん:2012/07/08(日) 23:36:34 ID:I70lQfI20
乙です!
今回も楽しませてもらいましたー
主人公の凋落っぷりがたまりませんねー
因果応報で中端さんやリリスも太って絶望を味わってくれても、このまま小尾里さんを突き落として行ってもどっちも俺得ですwww

380334:2012/07/09(月) 23:02:27 ID:p37/78sc0
今回分を投稿します。

今回は、人によっては不快に感じられる部分もあるかもしれません。
なので、不快に感じられた方がいればお詫び申し上げます。

381334:2012/07/09(月) 23:06:13 ID:p37/78sc0
それから日々は、私にとっては地獄のようだった。
休み時間に中端派の男子生徒達が私の陰口を言うのだ。
デブ・ブス・豚・・・
授業中にも私への悪罵が書かれた紙が教室中に回されていた。
一度勇気を振り絞って先生にいじめのことを言ったが、
鈍感な先生は「気のせいだろ?お前と中端は仲がいいじゃないか?」と取り合ってくれなかった。
事実、中端さんは先生がみているときだけ私に親しくするのだ。
私もそんな態度が嘘だと分かっていても、
それを振り切ってしまうと本当にひとりぼっちになってしまう気がして、
彼女と偽の関係を続けてしまっていた。

「はぁ・・・」
今日もチャイムが鳴って学校が終わった。
クラスでのぎすぎすした関係からやっと解放される。
(帰ってお菓子でも食べよう・・・)
このところ、帰りにお菓子を買って家で食べるのが唯一の楽しみになっていた。
空の胃袋に食物を満たすことで、辛い現実を少しでも忘れようとしていた。
コンビニで適当にケーキやジュースを購入し、帰路を急ぐ。

382334:2012/07/09(月) 23:08:03 ID:p37/78sc0
川辺近くの人気のない道を通っていた時、後ろから声をかけられた。
「あ〜、いたいた。豚ちゃ〜ん。」
ねっとりとした悪意のある声。
振り返ると数人の取り巻きの男子生徒達を従えた中端さんが立っていた。
「まったく、あなたが鈍足で助かったわ。学校からずいぶん探したんですから。」
「な、なに・・?何か用?」
「あなた、先生に私達がやっていること密告したでしょう?
先生から言われたわ。「小尾里がお前からいじめられていると言ってるんだが、本当か?」って。
幸い、私の華麗な演技で先生をごまかせたからよかったけど、
あんたにやってることがバレたらどうすんのよ。」
「え、だって・・」
「だっても何もないわよ。この私に冷や汗をかかせた罰を与えなければならないわね。」
そういって彼女は取り巻きたちに合図した。
すると、男子生徒達が私を抑え込もうと寄ってきた。
「やめて!」
抵抗しようとして手を振り回したが、
数人がかりの男子に力でかなうはずもなく組み伏せられた。
ドサリとコンビニの袋が手から離れた。
「こいつ、どうします?」取り巻きの一人が中端さんに言った。
「そうねえ。近くに丁度いいところがあるわ。そこに連れて行きましょう。」
彼女はそう言ってにやりと笑った。

連れてこられたのは川べりにある倉庫の中。
使われていないのか、段ボールや工作機械が放置されている。
私はそこに運び込まれ、倉庫の支柱にロープで手足を固定された。
「さあて、この生意気な豚さんに上下関係というものを教えてあげなくてはね。」
そう言うと、中端さんは私のお腹を殴った。
バン
鈍い音がして、下腹部に衝撃を感じた。
「あらあら、ぶ厚い脂肪のおかげであまり効いてないみたいだわ。」
バスッ
2発目のパンチが打ち込まれた。
「まったく、あなたがクラスにいるだけで目ざわりなのよ!汗臭いし下品だし!」
呪詛の言葉を吐き出しながら彼女は私を殴り続ける。
「お、お願い・・・もうやめて・・・何でもするから・・」
私は喘ぎながら懇願した。
その言葉を聞いて中端さんの片眉がピクリとつり上がった。
「なんでも、と言ったわね?」
痛みではぁはぁと口を開けていることしかできない私を、
彼女はこの上なくサディスティックな表情で見下ろした。
「なら本物の豚のように鳴いてみなさぁい?」
「え・・それは・・・」
「どうしたの?なんでもするんじゃなかったの?」
「・・・」
「もしかしてできないの?なんでもするっていったのに?私が手伝ってあげましょうかぁ?」
そう言うと、彼女は親指を私の乳首のあたりに押し付け、爪をたててぐりぐりと押し込んだ。
「ん・・・あぁ・・」
「ほらほら、鳴いてみなさいな。ぶひぃ、って。」
よだれをたらし、なすがままにされる私を彼女はさらに責め立てる。
「んん・・はぁ・・」
「どうしたの?もっと強くしちゃうよ?」
「・・ひぃ」
「え?なんだって?よく聞こえなかったわぁ?」
「ん、ぶひぃ・・・」
「駄目ねぇ。もっと大きな声で!」
彼女の掛け声とともに私は一切の羞恥心を投げ捨て叫んだ。
「んあああああ、ぶひぃぃぃ!」
肺の空気を吐き出し終えると、私の局部がぐっしょりと黒ずんだ。
「あら、この子汚いわねぇ?まあ、これであなたは本当の豚さんデビューだわ。おめでとーう!」
邪悪に口元をゆがめた中端さんの拍手の音が倉庫にむなしく響く。
「さて、私の気も済んだし。後は、あんたら好きにやっていいわよ。」
彼女は背後で一部始終を見ていた取り巻き達に言った。
「マジッすか?あざーす。」
一番先頭の男子がズボンのベルトをはずしながら近づいてきた。
「まったく、こんな子が好きだなんてあんたらってどうかしてるわ。」
中端さんが気だるそうにつぶやいた。

それからのことは覚えていない。
気がつくと、破れた制服とコンビニ袋を抱えて下着姿のまま自室で泣いていた。
「うぐっ、ヒック・・」
がさがさとコンビニ袋から潰れたケーキを取り出しほおばる。
「んぐっ、おいひい・・・」
くちゃくちゃと咀嚼し、次のケーキに手を伸ばす。
「おいしいよぅ・・」
私は全てを忘れようと泣きながら食べ続けた。

383334:2012/07/09(月) 23:10:57 ID:p37/78sc0
翌日から私は他人に心を閉ざすことを決めた。
中端やその取り巻きが罵っても無視を決め込む。
私を気にかけてくれる女子生徒も何人かはいただ、全て無視した。
クラスのみんなと疎遠になるのと反比例して、私の食べる量は増えていった。
昼休みになると真っ先に食堂に向かい、目に着いたメニューを全て平らげる。
ガツガツ・・くちゃくちゃ・・ごくん
はふっ・・ずるずる・・・
もぐもぐ・・
その様子を食堂のおばちゃんや周りの学生が化け物をみるような目でみていたが、
私は全然気にしない。
食事だけが私の心を満たす唯一の方法なのだ。

食堂の長デーブルを占拠した食べ物を全て食べ終わった後、
立ち上がろうとのっそりと体を起こす。
ぐぇぇっぷ・・
スカートにお腹が締め付けられてゲップが出てしまった。
私は以前より明らかに2回りは大きくなり、段々をつくっている贅肉をさすりながら考える。
(今は何キロだろう・・・)
130キロを超えたところで測るのを止めてしまった。
スカートからのぞく太い足はむちむちとしており、痩せている女子生徒の胴ほどはある。
二の腕もぶるぶるとした肉がだらりと垂れ下がっている。
首はなくなり、顎は三重になりつつある。
(150キロ?200キロ?)
何キロになろうが知ったことじゃない。今の私には食べることこそが重要なのだ。

物思いにふけりながら歩いていると、声がした。
「ちょっと、そこの人。」
私は声を無視して歩き続けた。
「ちょっと!待ってよ!」
一段と強い声がしたかと思うと、横からに大きなシルエットが現れた。
「さっきから呼んでいるのに失礼だな!」
目の前に立っていたのは黒髪の太った女子生徒。
顔は脂肪でブクブクに膨らんでいるが、
目元はりりしく、痩せていれば美人なのだろうなと思わせる雰囲気だ。
「なに?なにか用?」
「あなた、こういう薬を見たことはないか?」
彼女の手ににぎられていたのは、どこかでみたことのある白い錠剤が入った小瓶だった。

384334:2012/07/09(月) 23:12:21 ID:p37/78sc0
以上で今回分は終了です。
お目汚し失礼しました。

385名無しさん:2012/07/09(月) 23:25:46 ID:.rFF0jTo0
乙乙
始まった当初のふいんき(ryはどこへやら、かなりシリアスになってきたなあ
黒髪の子は誰だろうか

386名無しさん:2012/07/09(月) 23:49:52 ID:nwb335N.0
乙でした
救いがあってほしいなと思いつつ、ない方が興奮するだろうなあと思ってしまうこの矛盾w
つかもう完全に昔の記憶はなくなっちゃったのかな?

387名無しさん:2012/07/10(火) 15:36:04 ID:CIazYXl6O
チヤホヤされてた美少女が学校内でも最下層のデブスへ身体も立場も認識も激変してしまって最高の展開です!救い?ではありませんが何らかの条件で一定の間だけ身体や記憶が戻るというのはどうでしょう?

388334:2012/07/10(火) 22:03:18 ID:lp872LGc0
コメありがとうございます。
今回分を投稿します!

389334:2012/07/10(火) 22:05:29 ID:lp872LGc0
私はその小瓶をじっと見つめた。
一瞬脳裏に鮮やかなイメージがよぎった。
ごみごみとした繁華街と中年の男。
教室とプリント。
割れる瓶と散らばる白い薬。
黒のスーツを着た女性。
それらは意識の上に現れそうになると霞のように逃げて行ってしまう。

「え、ええと、多分、みたことがある、と思う・・」
「どこで見た?」
「分からない。けど、どこかで見た。学校近くの繁華街だったかな?」
「そうか、協力ありがとう。」
黒髪は礼を言うと去って行こうとした。
「待って。」
私は無意識のうちに彼女を呼び止めていた。
自分でも分からないが、白い錠剤が過去の大事な何かに繋がりそうな予感がしたのだ。
「なぜ、あなたはそんなことを聞くの?」
強い口調で問われて、黒髪はこちらを振り返った。
「おっと、これは失礼した。近頃、このような怪しい薬が学校周りではやっていてな。
私は教師達にこの薬の調査と取り締まりを依頼されたのだ。」
そういって、黒髪はさっきの小瓶をかかげて振った。
そう言えば、以前担任の先生がそんなことを話していたっけ・・。
そして私はとても重要なことに気がついて・・・。
それってなんだったっけ・・・。
だめだ、思い出そうとすると頭が痛む。
「大丈夫か?」
気がつくと黒髪が心配そうに私を見ていた。
「だ、大丈夫・・。」
「ふむ、少し顔色が優れないようだな。私達の部屋で少し休むといい。」
彼女は私の脇を支え、歩き始めた。

390334:2012/07/10(火) 22:07:17 ID:lp872LGc0
黒髪に支えられて歩いて行った先には、「風紀委員会」と書かれた看板がかかっていた。
「おい、ちょっと体調が悪い生徒がいるから寝かしてやってくれ。」
黒髪はがらりと扉を開けた。
部屋の中には何人かの女子生徒がいた。
しかし、それはとても異様な光景だった。
なぜなら彼女達は、程度の差こそあれ、全員太っていたからだ。
胸とお尻だけが太った洋なし体形の生徒。全体にうっすら脂肪がついたふくよかな生徒。
お腹の辺りがパンパンに張りつめている生徒。
太った彼女達がひとつの部屋にいるせいで、その部屋はとても狭く見えた。

「あ、委員長、お帰りなさい。」
眼鏡をかけたぽっちゃりとした女子生徒が黒髪に話しかけた。
「鶴崎。こいつをソファに寝かしてやってくれ。」
黒髪は眼鏡に私を預けた。
「わ、分かりました。くぅ、重い・・」
130キロ以上の巨体を託された眼鏡は、息を切らせながらもどさりと私をソファに降ろした。
「ふー、那須原委員長。どうしたんです、この子?」
「この生徒はどうやら例の薬を繁華街で見たといっている。」
「ホントですか?私達をこんなにした薬ですか?」
「ああ、これでようやく事態が進展しそうだ。」
「ねえ」彼女達の話を聞いていた私はいてもたってもいられなくなり、
むっくりと起き上がって口をはさんだ。
「状況が分からないんだけど、私にも説明してもらえる?」
「お、もう大丈夫なのか?」
「うん、良くなった。それよりも、あなた達のことや例の薬について教えて?」
「ああ、すまん。自己紹介が遅れたな。私は那須原。この学校の風紀委員長だ。」
那須原と言えば剣道部のエースで県大会にも優勝している学校の有名人だ。
学校の入学式で一度見ただけだったけど、それにしてもこれほど太っていただろうか。
今の彼女の体は巨デブまでとはいわないが、全体的にもちもちとしていてとても柔らかそうだ。
80キロ前後というところか。
「あなた、私が本当に那須原か疑っているな。
無理もない、太ってしまったせいでだいぶ人相が変わったから・・。」
最後の方は那須原さんのため息で聞こえなかった。
「それについては、副委員長である、私、鶴崎から説明させていただきます。」
眼鏡のぽっちゃり生徒が話を継いだ。
「現在、風紀委員会は、『HI-10000改』という薬について調査しています。
先生から通知があったと思いますが、この薬は服用した人間を太らせる効果がある
極めて危険な薬物です。常習性があり、ここ数週間、我が校の生徒にも多大な被害が出ています。」
そう言えばクラスの女子生徒にも急に太った娘が増えてきたように思う。
しかし、130キロをゆうに超えた私にとって彼女達はまだまだスマートな部類なので、
クラスにデブが増えたという意識は希薄だったのだが。
「私達は教師達から依頼されて学校内におけるこの薬の流通ルートを探っていました。
しかし・・・あと一歩というところで、薬を配っていた黒幕を逃がしてしまったのです。」
鶴崎さんは苦々しげに言った。
「すまん。私が本来の業務を忘れて学校外まで奴を尾行することを提案したからだ。
あげく、返り討ちにあって薬を飲まされ、このようなみっともない体に・・・。」
那須原さんは少し顔を赤くして自らのお腹をつまんだ。
「委員長は悪くありません。私達の実力が足りず足手まといだったのです。」
「それは大変だったわね。でも、犯人の姿は見たんでしょ?」
「ええ、ばっちりとこの目に焼き付けておきましたよ。
黒のスーツを着た冷酷そうな女でした。」
黒のスーツ?
それって、頭の中のイメージに出てきた・・・

391334:2012/07/10(火) 22:09:29 ID:lp872LGc0
「しかし、あなたの証言で犯人のアジトが繁華街にある可能性が出てきました。
このことを先生達に伝えて対策を練ってもらいましょう。」
「まて。鶴崎。」
「なんです?委員長。」
「今のままでは、犯人のアジトが繁華街にあることだけしか分からん。
奴の居場所を教師たちに伝えないと、薬の流通を防ぐ対策の立てようがないだろう。」
「それはそうですが・・・」
「私が再度奴をおびき出し、アジトまで尾行する。」
「駄目です。危険すぎます。この前の失敗を忘れたのですか?」
「だからこそだ。この間の借りを返さなければ私の気持ちが静まらん。お前達はこなくていいぞ。」
那須原さんは決意を秘めた目で女子生徒達にいった。
「待ってください!」「私達もお供します!」鶴崎さんや女子達が口々に言う。
「これはお前達をこんなにした私の責任だ。私が始末をつけなければならない。」
「わかりました。ご武運を。」鶴崎さんが悲しそうに言った。

彼女達のやりとりをじっと聞いていた私だったが、ある考えが頭に浮かんだ。
「ねえ、犯人をおびきだすなら私がおとりになってあげようか?」
意外な申し出に風紀委員達が一斉にこっちを向いた。
「そんなことはできない。一般の生徒達を危険な目にあわすことはできない。」
「でも、私だってこの件に一枚噛む権利はあるわ。繁華街で薬をみたことがあるんですもの。」
「そ、それはそうだが・・」
「それに万が一、おとりは捕まったら薬を飲まされてさらにデブにされちゃうと思うし。
それなら、私がおとりになったらあなたのリスクは無くなるんじゃない?
太ったこと気にしてるんでしょ?」
私はわざと意地悪く那須原さんに言った。
彼女は眉を寄せて考え込んでいる。
無関係の他人に害を及ぼしたくないという気持ちと
これ以上太るリスクを減らしたいという気持ちの間で逡巡しているのだろう。
なにせ彼女は優秀なスポーツマンなのだ。体形への思い入れは一層強いはずである。
私には彼女の心の葛藤が手に取るように想像できる。
そして、「一人で行く」と言っておきながら、
自分への被害を少なくする案が出ると迷ってしまう彼女が偽善者に思えてならなかった。
「分かった。キミを連れて行こう。ただし、危なくなったらすぐに止めるからな。」
「OK。」
「そう言えば、名前を聞いていなかったな。なんという名前だ?」
「小尾里。」
結局、私の案にのった那須原さんを心の中で軽蔑しながら、私は短く名乗った。

392334:2012/07/10(火) 22:20:36 ID:lp872LGc0
以上で今回分は終了です。
一応救いがある展開にはしようと思ってます(多分)

>何らかの条件で一定の間だけ身体や記憶が戻るというのはどうでしょう?
それで一度ぬかよろこびさせた後に、再度太らせるんですね、わかり(ry

393名無しさん:2012/07/10(火) 23:35:20 ID:riWEqiRU0
乙でしたー
小尾里さん、性格悪くなったなあ。これもリリスの狙いだろうか。
そして他の人たちは太ってない頃の記憶をちゃんと持ったままなんだね。
なんだか話として普通に先が気になってきたw

394名無しさん:2012/07/11(水) 07:11:49 ID:.kRt4XXQ0
乙!
別に那須原さん偽善ってほど嫌な人じゃないのにねw
まさに身も心も醜く落ちてる途上ということか

395名無しさん:2012/07/11(水) 19:16:13 ID:4xdc6YBEC
乙です

那須原さんツボだわw
凛々しいけどデブにされて羞恥心が芽生えてたりして宜しい

396334:2012/07/12(木) 21:54:29 ID:c9ScNxIA0
かなり短めですが、続きを投稿します。

397334:2012/07/12(木) 21:57:39 ID:c9ScNxIA0
私達は風紀委員室を出た後、繁華街に向かった。
那須原さんは肩に竹刀袋をかけている。
犯人と出会った時の護身用だそうだ。

学校から15分ほど歩くと、この町で一番栄えているところに出る。
平日の夕方、スーツを着たOLや買い物をしている主婦、学校帰りの学生などでにぎやかだった。
しかし…
「な、なあ、小尾里。さっきから痩せた女性に一人も出会わないんだが…。」
むちむち程度の女性から100kgを超えているであろう巨漢まで、全ての女性が太目の体形だった。
ズシズシと歩く女性陣の間を、サラリーマンのお父さんや男性が狭苦しそうに歩いている。
「どうやら犯人が大活躍しているみたいね。」
その光景を見て、私は呆れたように言う。
「そのようだな。早く犯人のアジトを見つけないと、とんでもないことになりそうだ。」
私達は町の人たちに聞き込みを開始した。

398334:2012/07/12(木) 21:59:09 ID:c9ScNxIA0
数時間にわたる聞き込みの末、私達は犯人のアジトの目星を付けた。
路地裏の汚い雑居ビルだ。
すでに日は暮れており、辺りには誰もいない。
街灯が心細げにちらついているだけである。
階段を登って、とある部屋のドアの前に立った。
「どうやら、ここが奴の本拠地らしいな。」
「どうする?先生に報告する?」
「いや・・・」那須原さんは手を顎に当てて少し考え込んだ。
「ここが本当にアジトなのか確証がほしい。中に入って証拠を見つけよう。」
そういって彼女はヘアピンを取り出し、ドアのカギをピッキングした。
ガチャリと音がして扉が開いた。

シーン
部屋には電気がついておらず、人がいる気配はない。
窓から入ってくるネオンの光で、うっすらと中の様子が分かる程度だ。
私達は極力足音を立てないように部屋の中に入った。
「(誰もいないようだな。)」
辺りを見回しながら、那須原さんがささやいた。

と、その時。
「誰ダ。そこにいる奴ハ!」
ざらざらとした声が聞こえたかと思うと、闇の中から何かが近づいてくる気配があった。
「しまった!奴がいたか!」
近くにいた那須原さんが竹刀を取り出して暗闇に向かっていった。
幾度か剣戟がぶつかる音がする。
しかし、それも長くは続かず、
バキッという打撃音が聞こえたかと思うと、ドサリと何かが崩れる音がした。
「フン、デブにしてハ、なかなかキレのある動きだったナ。」
闇の中の声は尊大に言った。
「だ、誰なの…?」
私はおびえた声で闇に問いかけた。
「おやおヤ、お前はいつぞやの小娘。
『豚の呪い』をかけられたにも関わらず、懲りずにまた来たナ。」
そう言って部屋の明かりがついた。
目に飛び込んできたのは、ぐったりと倒れこんでいる那須原さんと黒のスーツを着た女。
頭には角が、お尻にはしっぽが生えている。
「久しぶりだナ。小尾里。」
女は私に向けて手を伸ばした。

399334:2012/07/12(木) 22:03:24 ID:c9ScNxIA0
以上で今回分は終了です。

書きためてたデータが壊れてた+時間がなかったので
かなり雑です、すみません

400名無しさん:2012/07/12(木) 22:13:39 ID:mCBzGarA0
乙でした
いよいよリリスと再会で、美人だった頃の記憶が戻るかどうか楽しみだぜ

401名無しさん:2012/07/12(木) 23:04:31 ID:rIGLnb/I0
乙です!
リリスと再会してこの後どうなるのか・・・
続きが楽しみです!期待して待っております!

402名無しさん:2012/07/13(金) 00:51:01 ID:A6zgKNFU0
乙です
那須原さん完全にデブ扱いかw
町中すっかりリリスの手に落ちてますな

403334:2012/07/13(金) 20:39:31 ID:v6zfIyYE0
続きを投稿します!

404334:2012/07/13(金) 20:43:55 ID:v6zfIyYE0
次の瞬間、私の頭の中に鮮烈な記憶が流れ込んできた。
痩せていて人気者だった私。
街で声をかけてきた中年男。
白い錠剤。
デブになった私と雑居ビルの一室。
そして、リリスと名乗った悪魔。
「あ…あんた、リリス…」
私は全てを思い出し、とぎれとぎれにつぶやいた。
「くはハ、全部思い出したカ。
ここ数か月間、お前の絶望と泥水か腐ったような精神の腐敗、まことに美味だったゾ。」
そう言って、リリスは空中から姿見を取り出し、私の目の前においた。

姿見に写っていたのはぶよぶよに太った私の体。
顔の中央にちょこんと座った豚の鼻。
頬は見る影もなくぶくぶくに膨れ上がり、顎には3重、4重の脂肪の層ができている。
そのせいで、首はなくなっており、マフラーのようになった顎の肉が肩に乗っかっている。
バストは餅のようにだらしなく膨らんで、どぷん、と腹の上に突き出ていて。
腹肉は辞書くらいの厚さの段が何重にも積み重なって服からはみだし、局部を隠すほどに垂れていて。
太ももは痩せている女性の胴周りの2倍はあろうかというくらい肥大して。
柔らかそうな肉が全身にたっぷりとついたその姿は、
スライムの化け物のようなシルエットを形づくっていた。

405334:2012/07/13(金) 20:45:36 ID:v6zfIyYE0
「あ…、違う…私の体、こんなじゃない…違う!」
違う、違うと自分に言い聞かせるようにつぶやく私をリリスが責め立てる。
「いいヤ、違わないネ。それが今のお前の醜い豚の姿ダ。
私の呪いにかかっていたとはいエ、暴飲暴食を繰り返しタ。
助けてくれたそこの娘も内心軽蔑していたダロ。そんなお前には豚の姿がお似合いダ。」
そう言ってリリスは再度私に向かって手をかざすと、
私の手が勝手に局部を触り、自慰行為を始める。
「うっ…いやあん…くはぁ」
快楽を感じ始めると腰も自然に動き出した。
だぷん、ぶるんと腹肉が揺れる。
姿見を通じて見えてしまったその姿は、サカリを迎えた家畜そのものの姿だった。

「あん…元の、いゃ‥‥姿に、んはぁん…戻し、て…んっ」
喘ぎながら懇願する私の姿を眺めていたリリスは、飽きてしまったかのような表情で次の提案をした。
「ふーン…よし分かっタ。お前からは十分堕落の魔力を手に入れることができたシ、
元に戻してやろウ。」
リリスが指を鳴らすと私の体の動きが止まった。
「はぁ、はぁ、本当、はぁ、に?」
「ただし…」
リリスは倒れている那須原さんを指差しながら、とびっきりの底意地の悪い笑顔をした。
「そこの娘がお前の運命を肩代わりするのならナ。」
「え!?」

リリスは那須原さんの所に寄っていって、彼女を蘇生させた。
「うん…何事だ…?」
意識が戻った彼女の顎をつかみながら、リリスは話を続ける。
「つまリ、お前が痩せるのと引き換え二、この娘が太リ、醜くなリ、
周囲を恨みながら生きていくことになるのダ。」
その言葉を聞き、那須原さんの顔が引きつった。
「それは…。」
私は考え込んでしまった。
この機会を逃してしまっては元に戻るチャンスなど一生ないだろう。
つまり、一生デブスなままでいるということだ。
私は再度那須原さんの方を見た。
「嫌だ…嫌だ…デブになんてなりたくない…頼む。」
震えながら涙目で懇願する彼女。
その姿にかつての自分を見た。
今のままの姿でいるということは、周りの人間からいじめられ続けるということだ。
責められ、殴られ、嬲られる。
そんなことは二度と味わいたくなかった。

406334:2012/07/13(金) 20:47:05 ID:v6zfIyYE0
偽善者。
心の中でそうつぶやいてから、言葉を発した。
「決めたわ。私を……元の姿に戻してちょうだい。」
那須原が目を見開く。
「友を裏切り自己保身に走る道を選んだカ。なかなかの屑になってきたじゃないカ。」
「ご託はいいわ。早く戻してちょうだい。」
「ククク、分かっタ。」
リリスは私を指差して呪文を唱えた。緑の光が私を包んだ。

すると、私の体が痩せ始めた。
脂肪で覆われていた顔を小さくなり、輪郭が見えてきて。
顎に付いた肉はするすると消えていき。
だらりと垂れていたおっぱいは、縮みながらハリを取り戻して。
ぶよぶよと何重にも積み重なった腹肉は、薄くなっていくと同時に一段、また一段と無くなっていって。
太ももも見る見るうちに細くなっていき。

肉圧でパンパンだった特注サイズの服は、痩せたことで支えがなくなって、バサリと床に落ちた。
しばらくして体の変化は終わり、姿見に写っていたのは元の美しい私。
鼻はもう豚鼻ではなくなり、すらりとした鼻筋が通った美人。
すっきりとした輪郭とうなじの線が色気を誘う。
おっぱいは、スイカ並みの大きさだがハリを保って胸に付いており、
その下には砂時計型にくびれた良く締ったウエスト。
お尻にはほどよく肉がついており、手足はすらりと長い。
「やった!」
私は歓喜の声を上げた。

407334:2012/07/13(金) 20:50:14 ID:v6zfIyYE0
「さテ、次はお前の番だナ。」
リリスは那須原に向き直った。
絶望と恐怖が入り混じった顔でガタガタと震えている彼女。
その顔に口づけをしようとリリスは唇を近づける。
那須原は抵抗しようとしたが、リリスの魔力で体を動かすことができなかった。
「くちゅ、…っ」
唇と唇が重なり合ったかと思うと、那須原の変化はすぐに起きた。

真ん丸の顔が脂肪で膨れ上がって行く。
太ってもなお控えめだった胸は申し訳程度に大きくなっていくだけだったが、
お腹やお尻には容赦なく贅肉がついていった。
ぽっちゃりとしながらも形を保っていたお腹には肉の段ができ始めている。
床に、ぽてんと広がっていたお尻は、横に拡大していくと同時に厚さも増していく。

変化は肥満化だけではなかった。
年齢の割に身長が高かった那須原の背丈が縮んでいく。
手足も太くなっていく胴体に吸収されるように短くなっている。
「私の手が…足がぁぁ…」
彼女は抵抗しようとしたが、バタバタと手足を振り回すだけしかできなかった。
しゅるしゅると縮んでいく様はまるで見えない誰かに押しつぶされていくようだ。

それでもなお、肥大化は止まらない。
首はほとんどなくなって、肉の輪っかが肩まわりにできている。
お腹はでっぷりと膨らんで床についてしまっている。
お尻は縦横とも以前の3倍以上の大きさで、那須原が手足を振り回すのに合わせてゆるゆると動く。
「ひっ、ひぃぃぃ!」
彼女は涙をこぼしながら叫んだ。
その様子を見ていたリリスが冷酷にほほ笑む。
「いイ!いい絶望と恐怖ダ。おかげで魔力がどんどん溜まル。
もっとダ、もっと絶望が欲しイ…」
そう呟きながら肥大していく那須原の顔に手をやって肉をこねはじめた。
目じりを下げた後、鼻の頭を思いっきり上に引っ張り、鼻の穴を広げる。
「ははハ、滑稽な顔になったじゃないカ!」
リリスは愉快気に言い放つと、今度は那須原の下半身に手を伸ばした。
すでに巨大な肉の塊となっていた腹肉の下に手をやり、しごき始めた。
「あ、うん…いやぁぁぁん!」
那須原は快楽の声をあげたが、その声はくぐもっていた。
「ほらほラ、もっといい声を上げロ!」
さらに強くリリスが責め立てると、那須原はよだれを垂らしながら痙攣する。
「ん、あっ、んはぁっぁぁぁ!ぶ、ぶひぃぃ…んっ!」
トドのような声で思いっきり叫んだかと思うと、那須原は絶頂した。
股の間から粘り気のある液体が染み出した。

408334:2012/07/13(金) 20:52:09 ID:v6zfIyYE0
「うン、なかなか『美味い』堕落だっタ。」
リリスが満足げに那須原から去っていく。
後に残されたのは茫然と変わり果てた自分の姿を見下ろす彼女だけだった。
絶望が張り付いた目は目じりが下がっており、どこかおっとりとしていて。
だが、鼻は正面を向いた豚の鼻。
その顔は以前のような頼もしさは感じられず、奇妙なかわいらしさを感じされる。
体は下半身に行くほど醜くぶよぶよとした贅肉が張り付いていてまるで鏡餅のよう。
また、身長は小学生にも劣るくらい低くなっており。
力なく降ろした手は膨れ上がった太ももにも届いていなかった。
そこには、まごうことなきチビデブがちょこんと座っていた。

「う、うしょだ。こんなの…わたちの体がぁ…」
頬の肉で舌が上手く回らないのか、那須原は舌足らずな口調でつぶやいた。
そんな彼女に私は歩み寄って言ってやった。
「ざまぁないわね。那須原さん?」
「どうちて…仲間だと思ってたのに…」
「仲間?仲間ですって?私が太ってた時はさんざん心の中で軽蔑していたくせに!」
「しょ、しょんなことはない!わたちはただ、キミの力になりたくて…」
「ふん、何だって言えるわヨ!」
私は弁明する那須原を小突き倒した。
彼女はころんと仰向けに倒れた。
必死で起き上がろうとしていたが、短い手は床に届かずバタバタと虚空をつかむだけだった。
その姿が何とも滑稽で私は思いっきり笑っタ。

409334:2012/07/13(金) 20:54:13 ID:v6zfIyYE0
「その辺にしておケ。さすがの私も引ク。」
一部始終を見ていたリリスが私に話しかけた。
「それよりも服を着たらどうダ。」
そう言えば、事態に夢中になっていて自分が裸だということを忘れていた。
リリスが空中から取り出した制服(今の私にサイズがぴったりだ)を着ながら、リリスに尋ねた。
「ねえ、リリス。『豚の呪い』を使える力、私に貸してくれない?」
「まア、お前からは十分魔力を集められたシ、言い方はおかしいが世話になったからナ。
少しだけならいいガ、何に使うんダ?」
「ふふ、ちょっとね。あなたに新しい魔力の源を提供してあげるわぁ。」
不可解な顔をするリリス。
私の頭には憎らしい金髪が浮かんでいタ。

410334:2012/07/13(金) 20:56:07 ID:v6zfIyYE0
以上で今回分は終了です。

※補足
今回の変化では、周囲の那須原への認識は変わっていますが、小尾里への認識は変わっていません。
つまり
・那須原はもともとデブだった。
・小尾里はデブだったがある日急に痩せて美人になった。
と認識されます。

411名無しさん:2012/07/13(金) 21:56:05 ID:wdXuGO920
乙でした!
内面の堕落要素も好きなので、すっかり歪んだ小尾里さんの内面描写に興奮したよ。

412387:2012/07/13(金) 22:48:46 ID:ek0QndkIO
リクエスト取り入れて頂きありがとうございます!小尾里さんの心が悪魔のように歪んで今後も気になります!また認識の設定も良いです。本来の美人な姿が仮の姿でデブスな姿が本来と思われているのが倒錯的な感じがして!

413名無しさん:2012/07/13(金) 23:59:32 ID:u2iqNwv20
乙です!
これからの展開が楽しみです!悪魔のように歪んだ小尾里さんと、
最初からデブだったと認識されてしまった那須原の今後が気になってしょうがないです!

414名無しさん:2012/07/14(土) 01:27:14 ID:xCH51UEsO
乙ですよ
小尾里さん痩せたかー。薬飲んだ翌日の体型位までは最終的にリバウンドして欲しいかもw
本人にはとってはあれぐらいでもショッキングな体型だけど
男連中はそれでも尚性的な目で見てるから
見られたくないのに周りはどんどん視線を寄せるって状況がたまらん

415名無しさん:2012/07/14(土) 01:27:28 ID:xUzvA5ho0
乙!
凛々しい武道少女だった那須原さんが完全にデブにw

416334:2012/07/14(土) 21:11:17 ID:t0xsgk2Y0
毎回コメありがとうございます!

>>412
すみません、案を取り入れさせていただきました。
リクエストに答えられたならよかったです。

>>413
自分も書いててここまで歪むとは思ってませんでしたw

>>414
デブ専が多いクラスということですねw

>>415
凛々しい性格の人物がだらくなくなるのって好きなシチュエーションですw


それでは、今回も投稿を開始します!

417334:2012/07/14(土) 21:13:09 ID:t0xsgk2Y0
翌朝。
私は元の体に戻れた喜びを胸に教室の扉を開いた。
「おはよう!」
クラスの連中(中端はまだ来ていないようだ)は「誰だ?」という表情でこちらを見ている。
「あは♪痩せたから分からないかな?小尾里でーす!」
クラス中にざわめきが広がった
「(小尾里だって?あのデブスの?)」
「(信じられないわ…)」
「(でも目元は小尾里の目だぜ。)」
ガヤガヤと議論しているクラスメートの中から、二人の女子生徒がこちらに駆け寄ってきた。
一人はぽっこりと出たお腹が印象的なおとなしそうな生徒で、名前は白水さんといったはずだ。
もう一人はいつも中端と一緒にいる錨木という生徒。
クラスのほとんどの女子が太っている中で、中端を含めてまだ痩せているグループの中のひとりだ。

白水さんが言った。
「本当に小尾里さんなの?信じられない、昨日まであんなに太ってたのに。」
「ふふ、悪魔の力を借りて痩せたのよ。」
「あはは、冗談が上手だね。でも、小尾里さんって痩せたらこんなに美人だったんだね。」
私は彼女の飾らない言い方に少し好感を持った。
「ありがとう。」

すると、黙っていた錨木が口をはさんできた。
「はん、どうせ脂肪吸引手術でもしたんだろ。
痩せたからって調子に乗るんじゃないよ。
前に、中端さんにしばかれたの、忘れたんじゃないだろうな?」
「そ、そんな言い方はよくないよ。」
「黙ってな、白水。おいデブ、これからもいじめてやっからな。」

418334:2012/07/14(土) 21:16:02 ID:t0xsgk2Y0
その言い草が癇に障った。
これはおしおきをしなければならないね。
私はほほ笑んで彼女を指差した。指先がかすかに紫色に光った。
「な、なに笑ってやがる…うっ!?」

次の瞬間、錨木の体が風船のように膨れあがった。
体中いたるところに贅肉がついていって、たちまち彼女は肉団子になった。
たっぷりとした肉に埋まり、喋るのにも苦しそうだ。
「ぅ…な、んだ…これ、てめぇ、小尾里…何…しやがっ、た。」
「あらあら、デブなのハあなたのほうじゃなくテ?」
「て、めぇ…お前が、太らせ…た、んだろ…」
「太らせた?嫌だ、あなたもともと大デブだったじゃない?ねぇ、白水さん?」
「なん、だと?おい、白水、なにかいってやれ。」

「自分が太ってるのが嫌なのは分かるけど、現実逃避は良くないよ。
私だってダイエット頑張ってるんだし…」
白水さんが目をふせた。
「ふ、ふざけ…んな、俺の…どこが、デブ、だ‥。」
「苦しい言い訳ねえ♪こんなデブにはかまってないで、行きましょうか?」
私は白水さんに向かっていった。

やはり、リリスから借りた『呪い』の力はすさまじい。
私は昨日のリリスとのやりとりを思い出した。
「『呪い』の力を貸してくれ、カ…。そんなことを言った人間はお前が初めてダ。」
「お願い!どうしても復讐したいやつがいるの。」
「うーン、まア、少しだけならいいガ、力を使うにあたってひとつだけ約束してくレ。」
「なに?」
「『呪い』を使いすぎないことダ。
もともとこのような特殊な力は、魔力を持った我々悪魔にしか制御できなイ。
人間が使いすぎると力が暴走して自分に跳ね返ってしまうことがあル。」
「ははは、そんなドジは踏まないわ!」
「約束だゾ。」

419334:2012/07/14(土) 21:18:24 ID:t0xsgk2Y0
(ま、まあさっきはついムカッときて使っちゃったけド、1回や2回だけなら大丈夫よね。)
自分の席に付いた私に、白水さんが話しかけた。
「ねえ、いまさらだけどこの学校って太った人が多くなったよね。
私も食べる量には気を付けてたのにこんなにお腹に…。
その点、痩せた小尾里さんってすごいなあ。」
白水さんは羨望のまなざしで私を見た。
「ふふん、まあね。」

「そう言えば聞いた?今朝早く、3年のクラスで生徒が暴れたらしいよ?
確か、那須原さんって言ったかな、「風紀委員長は私だー」って。
あはは、おっかし。風紀委員長は鶴崎さんなのにね。」
「そ、そうだね…。」
「で、結局、先生達に取り押さえられたらしいんだけどね。
その生徒が極度の運動音痴だったせいで、先生達も簡単に捕まえられたみたい。」
「あ、ああ、それは良かったわね。」
私は内面の動揺を悟られないように平静をよそおった。

どうやら、あのあと那須原は自力で家に帰りついたらしい。
リリスが手助けをしたのだろうか?
どちらにしろ、彼女は再起不能だろう。
私は彼女の境遇を思ってすこし心が痛んだ。

しかし、そんな後悔の念も、
次に聞こえてきたねっとりとした声を聞き、吹き飛んでしまった。
「おはようございますわ。」
がらりと扉が開いて中端が教室に入ってきた。
いよいよ復讐の始まりだ。

420334:2012/07/14(土) 21:20:59 ID:t0xsgk2Y0
以上で今回分は終了です。

話が長くなってきたので、
いまさらですが、登場人物の概要を投稿させていただきます。
もっと早くやっておけばよかったんですけどね…

421334:2012/07/14(土) 21:23:09 ID:t0xsgk2Y0
登場人物

小尾里 里桜子(こおり りおこ)
満開高校2年生。
潤んだ目が印象的な生徒。
年齢の割には長身でグラマーなため、男子達から人気がある(主に性的な)。
そのことは本人も自覚しており、色仕掛けで男子をパシらせたりするなど、結構打算的な性格。
『呪い』をかけられてから受けた仕打ちにより、その性格がさらに強くなり、
自分の利益のためなら他者を蹴落とすこともためらわなくなってしまった。
ちなみにアイスが好きで、よく男子達におごらせていた。


中端 峠(なかはし とうげ)
満開高校2年生。
小尾里と同じクラス。
父親がアメリカ人のため、金髪で掘りの深い顔。
小尾里に負けないくらい美人だが口下手なため、クラスでは地味な存在だった。
しかし、リリスが小尾里にかけた『呪い』の派生効果により、
改変された認識ではクラスの人気者になっている。
また、性格もドSになり、平気で気に食わない生徒を排除するようになった。


那須原 紫(なすはら ゆかり)
満開高校3年生で風紀委員長。
ポニーテールにした黒髪が特徴で、男勝りの口調でしゃべる。
剣道5段の腕前で、県大会で優勝するほど身体能力が高い。
時々周りが見えずに猪突猛進になることがあるが、
責任感が強い性格で、教師陣からの信頼も厚かった。
教師達からの依頼で、校内における肥満化薬の流通ルートの調査を行っていたが、
向こう見ずな性格が災いしてとんでもないことになった。
書いてて個人的に一番かわいそうな状態になったキャラ。

鶴崎 鷹子(つるさき たかこ)
満開高校3年生で風紀副委員長。
眼鏡をかけた落ちついた雰囲気の生徒。
冷静沈着な性格で、学校の成績もいい。
風紀委員会では実務的な面で那須原をサポートしていた。

白水 桃(しろうず もも)
満開高校2年生。
小尾里と同じクラス。
背が小さく、童顔。
気がやさしくおとなしい性格で誰とでも仲良くなれる。
甘いもの(特に果物)が大好きで良く食べていたが、
最近は体重が気になり、食べる量を減らしていた。

錨木 しずる(いかりぎ しずる)
満開高校2年生。
小尾里と同じクラス。
茶髪できつめの風貌。
気の荒い性格で、ぶっきらぼうに話す。
中端と仲が良く、小尾里への認識が改変された後は、
中端が気に食わない生徒を排除する役目を担っていた。

リリス
魔界から来た魔王の部下。
褐色の肌に釣り目・頭から生えた角・お尻から生えたしっぽ、と
本に出てくる悪魔と人間を足したような姿(角としっぽは体内に収納することができる)。
人間を見下しており、人間達がどのような状態になっても気にしない冷酷な性格。
その一方で、世話になった人物には義理がたいという一面をもつ。
人間界に召喚された魔王を追って満開町に来たが、魔王が人間と同居していたため、
失望して魔界に帰ることを決心。
しかし、探索に時間をかけすぎたため、魔界に帰るための魔力が残っていなかった。
そのため、食品に肥満化薬を混入させて太らせたり、
『呪い』によって人間達を絶望させることで、
魔界に帰るための魔力を集めていた。
結構、苦労人である。

422名無しさん:2012/07/14(土) 23:35:04 ID:TtmsHnG.0
乙でした
小尾里さんって元々それなりに腹黒だったのかw
むしろ中端さんの方が呪いの影響で人格歪んでる感じなんだね

423名無しさん:2012/07/15(日) 01:43:24 ID:bYCTvJ..0
乙です!
いよいよ中端さんに復讐ですね!果たして彼女がどうなるのか、
そして、小尾里さんはリリスの『呪い』を使いすぎないという約束を守れるのか、
次回が楽しみです!

424名無しさん:2012/07/15(日) 02:07:45 ID:wLrSBuj.0
初ですがSS投下しようと思います。
お目汚しスミマセン

大学生になってミサはついに念願の一人暮らしを始めた。
といっても実家からそう遠くないのだが・・・
両親には一人暮らしの費用はすべて自分で負担するという条件で交渉したため、
これからは色々と節約しなければならない。
そんなある日家にエミとリコが遊びに来た。
ミサは長い黒髪にすらっとした体型の美人で目元がくっくりしている。あまり胸は大きくない。
エミは茶髪で今はやりの髪型、大きな胸をした美人だ。態度もでかい。
リコは黒髪のボブカットで、控えめな性格。胸は普通の大きさだ。
引っ越してから初の再会ということになるのだが、どうもミサが心なしか元気がない。
エミ「ちょっとどうしたのさ〜ミサ〜、さっきから全然喋ってないじゃない。」
よく見るとミサはかなりやつれたようだ。顔色も悪い。
ミサ「あはは、最近何も食べてなくって・・・バイトも何個もクビになっちゃってさ・・・」
リコ「ミサは高校のときからあんまり要領のいいほうじゃなかったからね。いきなり一人暮らしってちょっと辛いんじゃない?」
ミサは引っ越してからというもの、様々なバイトを一日でクビになっている。
何枚の皿を割り、何回レジ打ちを間違えたかわからない。
エミ「あんたね〜修行僧じゃないんだから食べるものはちゃんと食べないとだめよ〜。」
ミサ「食べ物を買うお金がないんだってば・・・来月には電気も止まりそう。実家に強制送還かな;;あぁ、短い一人暮らしだったなー。」
そういって嘆息するミサ。ずいぶんため息が似合っている。貧乏神でも憑いてるんじゃないだろうか。
するとエミがやれやれといったふうにミサを見る。リコもこちらに体を向ける。
エミ「じゃあさ、私達がやってるバイトやってみる?治験っていうんだけど?かなり稼げるわよ〜。何もしなくていいんだから、とっても簡単よ!」
リコ「何も収入がないのなら、おすすめよ。」
治験とは聞いたことがないが簡単に稼げるのなら渡りに船だ。
ミサ「このまま一人暮らしが終わっちゃうのも嫌だし、やってみようかな。」

425名無しさん:2012/07/15(日) 02:09:18 ID:wLrSBuj.0
〜数日後〜
某製薬会社の研究所に三人はやってきていた。
ミサ「なんか怖い・・・」
エミ「大丈夫だって〜、ミサは心配性だな〜。」
リコ「私達も何度も経験してるし、大丈夫だよ。りらっくす、りらっくす。」
その後研究員と思われる男に出迎えられ、契約書を書かされた。
エミが「こんなもんてきとーに同意しとけばいいんだよ〜」というのでさっさと書いてしまった。
治験の内容は試薬を投与され、採血をし、薬の効果がちゃんとでているか調べるというものだった。患者服に着替えさせられ部屋に入る。
定時に採決をするだけの快適な空間だった。ベッドで寝ているだけでいいのだ。三人とも同じ部屋で時には遊び、時には思い思いの時間を過ごした。
食事も出るし、漫画を読むこともできる。最初の治験はすぐ終わった。
「これが今回の謝礼金になります。」
受け取った封筒に入っている封筒の中には、信じられないような金額が入っていた。
これでも一番安い治験なのだ。ミサはこれならもっと高額の治験をやってもいいかもと思ってしまう。
他の二人も同じ気持ちのようだ。
ミサ「あの、もっと高額な治験をやってみたいんですけど」
エミ「私も〜」
リコ「お願いします」
「わかりました。こちらが一番高額な治験になります。よろしければ契約書にサインをお願いします。」
そういって男は三枚の紙を差し出してきた。
どうやらそれぞれ違う内容のようだ。
早く治験に移りたかったので三人は以前のように内容をよく見ずにサインしてしまった。
この後どんな展開が待っているのかも知らずに・・・

426名無しさん:2012/07/15(日) 02:11:17 ID:wLrSBuj.0
ミサが案内されたのは広い部屋だった。
ただ広いだけで家具はベッドくらいしかない。
高い天井に白い壁、白い床、本当に研究のためだけというような印象だ。
前回の部屋とは趣が全く違うようだ。患者服に着替える。
「今回は部屋から出てはいけないという以外には特に制限はありません。何か必要なものがあればなんなりとお申し付けください。カメラがついていますのですぐに対応します。」
説明の後ミサに投薬がされる。どうやら拒食症を改善する薬のようだ。ミサはまだやつれたままだから選ばれたのだろう。
どうやら拒食症を改善する薬の治験らしい。投薬されて少しすると小腹が空いてきた。
そういえばそろそろお昼御飯の時間だ。
ミサ「あの、お昼ご飯ください。」
「わかりました。すぐにお持ちします。」
そう聞こえたと思うとすぐに料理が運ばれてきた。待ち構えていたような手際の良さだ。
ちょっと量が多い気がするが食べられるだろう。
ミサ「もぐもぐ、おいしい。病院食ってまずいってよくいうけどここは違うんだなぁ、前の治験の食事よりおいしくなった気がするよ。」
食事後ミサはベッドで昼寝をして、同じように夕飯を食べてその日は終わった。

427名無しさん:2012/07/15(日) 02:13:32 ID:wLrSBuj.0
〜次の日〜
ぎゅるる・・・
空腹でミサは目が覚めた。
ミサ「お腹空いたな・・・朝ごはんくださーい。」
「わかりました。すぐお持ちします。」
前のようにすぐに料理が運ばれてきた。朝なのに脂っこいものが多い気がする。
ミサ「おいしぃ、おいしぃ。もぐもぐ、でもなんか足りないなぁ〜。すみませーんどんどん持ってきてくださーい。くちゃくちゃ」
その日の朝ごはんは昼過ぎまで続いた。

〜数日後〜
ミサ「あれ?服がきついような・・・」
ミサは着替えが着れなくなってしまっていた。自分の体を見てみるとやつれていたのが嘘のようだ。
胸は揉んでいて気持ちのいい大きさになり、お尻はむちむちと膨らんでいた。
華奢だったころよりも色っぽくなった気がする。
お腹の肉がつまめるようになってしまったのは気にしないことにした。
一番小さいサイズの患者服を着ていたので、男のすすめで一番大きいものに換えてもらった。
〜数日後〜
ミサ「はぁ、はぁ、暑いなぁ。もぐもぐ、あ、おかわりくださーい。」
ミサは通常ではありえない速度で太っていた。
以前の色っぽい体は見る影もなくなり、胸はスイカのように膨らみ、ブラはとっくに着けられなくなっていた。
つまめる程度だった腹肉は患者服からあふれ出していた。
せりだした腹が邪魔で服がうまく着れないため、はだけるようにして着るのが精いっぱいだ。
尻肉はだらりと床に広がり座布団のようだ。いつの間にかベッドが撤去されているのにミサは気づいていない。
ミサ「ふぅ、ふぅ、すいませーん飲み物持ってきてくださーい」
運ばれてきたのはアメリカで売っているような大きさのコーラだ。それも一本ではない。
ミサ「ごきゅっ、ごきゅっ、ぷはぁ・・・ゲェップ」
ミサは大きなゲップをしてコーラを飲みほした。
すごい勢いで飲んだため口からいくらかコーラが垂れているが気にしていないようだ。
この薬は異常なまでに食欲を高める効果をもっているのだ。
そして副作用として食欲以外の意識が希薄になるというものがある。

428名無しさん:2012/07/15(日) 02:16:02 ID:wLrSBuj.0
〜数日後〜
そこには山と見間違えるような物体があった。
「はぁ、はぁ、はぁ、暑いィ・・・」
人語を発しているその肉塊はミサだった。
ミサは服を着ていなかった。いや、着れなくなったのだ。
ミサ「ぱくぱく、ゲフッ、くちゃくちゃ、おかわりぃ・・・」
体は以前のミサの何倍だろう。風船のように膨らみ。体に似合わないお粗末な手足がついている。
もう本来の機能を果たすことができないのだろう。肉が邪魔になり、ほとんど動かすことができない。
ミサの胸は爆発的に膨らみ、いまにもはちきれそうだ。乳輪も肥大化し、隆起している。
食べる以外に何もできなくなったミサは、食べることに快感を得ているのだ。
陰部からはトロトロの液体が絶え間なく溢れていて、体からはむわっとした香りが漂っている。
腹からは雪崩のように肉があふれ出し床まで続いている。
尻肉は床に密着し、形が変わってしまっている。
顔にはまんべんなく脂肪がついているが、以前の可愛さは失われていない。
あごはもうどこかわからなくなってしまっていた。
口には天井から伸びている機械の腕が食事を絶え間なく運んでいる。
もうミサは自分では何もできないのだ。いつしか治験をしているということも忘れてしまっていた。
「ミサさん、お友達が恋しくありませんか?」
ミサ「おぃしぃ、おぃしぃ、もっとぉ、もっとぉ、もぐもぐ、まだ足りないのォ・・・ごくっごくっ」
「・・・」
もはや食事以外に反応がないようだ。
「運んできてください」

429名無しさん:2012/07/15(日) 02:18:08 ID:wLrSBuj.0
男がそういうと巨大な台車が部屋に入ってきた。
何か物体のようなものが載っている。
頭部らしきものには茶色い髪の毛が生えていた。
ミサと同じく服を着ていないエミなのだろう。彼女が投薬された薬は体の特定の部位を成長させるというものだった。
体はなぜかロープでぐるぐるまきにされており(ハムのような巻き方)
ロープから肉があふれ出して本当にハムのようだった。
どの部位が成長したかわかりやすくするためにロープを巻くという意図があるようだ。
エミ「ふぅ、ふぅ、ぉあああっ」
副作用として食欲に支配され、正気を失っているようだった。
こちらも天井から機械の腕が絶え間なくエミの口に食事を運んでいる。
エミはただそれをケダモノのようにばくばくと食べ続ける。
エミの体は異様なものだった。
腹が極限まで大きくなっている。
体のバランスが狂っているため、もはや自立は不可能だろう。
腹が大きすぎて目立たないが胸はだらしなくだらりとひろがり、腹に引っ付いている。まるで餅のようだ。
尻肉はパンパンに膨らみ体が崩れ落ちるのを防ぐように最低限のバランスを取っている。
ミサと対面してもお互いに何も感じていないようだ。
必死に食事を続けている。
エミ「ぅうう・・・もぐもぐ、ゲェェップ」
エミがゲップをした時だった。ブチン!と鈍い音をしてロープがはじけ飛んだ。
どうやら想定以上まで太ってしまったらしい。しめつけられていた肉は変形してしまい、もとに戻ろうとしない。
いびつな肉体が形成されてした。

430名無しさん:2012/07/15(日) 02:20:53 ID:wLrSBuj.0
そして、
「ミサっ!エミっ!」
声がした方から巨大な台車が入ってきた。
やはり巨大な物体が載っている。
頭部らしきものに黒い髪の毛が生えているのを見ると、どうやらリコのようだ。
こちらも二体に引けをとらない巨体をしており、エミと違ってこちらは胸が異常なほど膨らんでいる。
そしてパンパンに膨らんだ胸の先には搾乳機のようなものが取り付けられている。いわずもがな、母乳が分泌されていた。
それも尋常な量だ。腹と尻はパンパンに張りつめ、破裂しそうだ。
リコが投薬された薬は豊胸薬だった。しかし異常な副作用により母乳が分泌され、またリコは母乳の味に依存してしまっている。
母乳を生成すると腹が減るため、リコは食べる、飲むのサイクルを繰り返しどんどん太っていたのだ。
さらにリコに関しては投薬された薬は一つではない。
消化を最高に高める薬も投薬されているのだ。
そのためリコのからだは食べ、飲んだ瞬間に太るのだ。
パンパンに膨らんだ体はいつまでも膨らみ続ける。
すでに部屋に入ってきたときよりも若干膨らんでいる。
リコ「もういやぁ・・・太りたくない。太りたくないよぉ・・・」
言い終わると同時に搾乳機のチューブか機械の腕により口に差し込まれる。
リコ「いやぁっ!モガ、モガ、ごきゅっ、ごきゅっ、はぁはぁ、おいしぃ、もっとぉ・・・」
母乳を飲んでいる間はリコの理性は失われる。
飲んだ分だけ全身が膨らんでいく。パンパンの張りは失われることはない。
チューブが外される。
リコ「はっ!もういやっ!家に帰して!」
「残念ながらそれはできません。契約書に書いてありますので。これは読んでいなかったお客様の過失です。」
男は丁寧に答えるが。言っている内容は恐ろしいものだった。
リコ「こんな体になっちゃて!もうどうすればいいの!私だけでもここから出して!」
案外友情とはもろいものである。
「お答えした通りです。それはできません。ですがお客様の苦痛を和らげる方法はあります。」
リコ「助けてっ!」
「かしこまりました」

431名無しさん:2012/07/15(日) 02:23:24 ID:wLrSBuj.0
そういうと男はリコに薬を投薬した。
リコ「何なのこれ?ヒギィッ!痛い!あそこが痛いぃぃぃ!」
リコの陰部がうごめいている。
なんと周りの肉が集まって巨大な陰茎を形成した。
胸に劣らない大きさで、グロテスクだ。
皮が無理やり剥かれる。
リコ「何なの!?痛いっ!いやぁああああああ!おちんちんじゃない!私は女の子よ!なんで生えてるのぉ!」
リコは動揺を隠せないようだ。
「すぐに楽になります」
男が言うと天井からホースのようなものが降りてきた。
そして、陰茎に差し込まれる。
リコ「痛いいいいいいい!ヒギぃぃぃぃ!抜いてぇ!抜いてェ!」
苦痛に泣き叫ぶが男は笑顔を崩さない。そして止める様子もない。
ホースの動きが止まった。最深部まで達したようだ。
リコ「あれ?止まった?・・・いやっ!何か上がってくるぅぅぅぅ!」
亀頭がパンパンに膨らんでいる。
充血して真っ赤だになり、ビクビクと脈打っている。
ホースが引き抜かれる。
なんとリコの陰茎から精液が吐き出された。
リコ「なにこれぇぇぇぇぇ!止まらないいいいいいっ!イクのとまらないのおおおおおおおお!」
ビュルッ!ビュルッ!と精液が吐き出され続け、数分後おさまった。
リコ「はぁ、はぁ、イッっちゃたぁ、女の子なのに、おちんちんでザーメンだしてイッちゃたぁ、あはぁ、あはは」
「無事精神崩壊を起こしたようですね。もう苦しむことはありませんよ。」
〜数日後〜
「はぁっ、はぁっ!、出る、出りゅうぅぅぅ!」
「んぁぁっ!んぁぁっ!イぐううううう!」
そこには異形な光景が繰り広げられていた。
巨大なクレーンでミサの体が持ち上げられ、寝転んだリコの体に騎乗位の状態でまぐわっていた。
精液がミサの膣内に放たれ、ただでさえ大きい腹がみるみる膨らんでいく。
「射精とまらなぃぃィ!気持ちィイぃぃぃ!」
エミは食餌され激しくくらいついている。
そのお腹は以前よりはるかに膨らんでいる。体の贅肉も蓄えも増えている。妊娠しているようだ。
「ミサさんも受精しましたかね。どんどん栄養を送り込まなくては。投薬の量を増やすとしますか。」
ミサ・エミ・リコ「もっと、もっと食べたぃぃぃ!」
今日も肥育と交配は続けられるのだった。

以上です。
失礼しました。

432名無しさん:2012/07/15(日) 08:51:35 ID:Lj4q7zFg0
乙乙
最近は小説が活発でありがたいことよ

433334:2012/07/15(日) 10:35:55 ID:kmch12.U0
乙でした!
面白かったです。

最終回分を投稿します!

434334:2012/07/15(日) 10:37:26 ID:kmch12.U0
「おはよう♪中端さん♪」
私は教室に入ってきた彼女に挨拶した。
「あら、あなた、誰?」
「小尾里さんだよ、痩せたんだって。」
白水さんが言った。
「はあ?あのデブスでノロマな小尾里がこんなグラマーなはずないじゃない。」
「本当なんだよ!」
「嘘おっしゃい。だまそうったってそうはいかないわ。
それに…あなた、わたしより綺麗じゃなくって。」
中端は私に嫉妬の視線を向けると立ち去った。
「どうしよう、小尾里さんだって信じてくれなかったよ‥」
「いいのよ、後で私が信じさせるかラ。」
私は笑みを浮かべた。

放課後。
私は中端の取り巻きたちを色仕掛けで籠絡し、今日は中端と一緒に帰らないように頼んだ。
頭の中が性欲でいっぱいの彼らは、少しおっぱいを強調したポーズをしてみせただけで、
すぐに了解した。

そして、いよいよ復讐実行の時。
理科室にあったクロロフォルムを布に染み込ませ、一人で帰っていた中端の背後からかがせた。
彼女はたいした抵抗もせずにその場に崩れ落ちた。
それを私は川べりの倉庫まで運んで行った。
私が辱めを受けたあの忌々しい場所だ。

「あ、あなた、こんなことして許されると思っているの?」
意識を取り戻した中端がヒステリックに叫ぶ。
手足は縛られ、服が脱がされて下着だけの姿だ。
「あはハ、お前が以前私にやってくれたことじゃない。
男子達にここで私を襲わせたよね。」
「まさか、本当にあなた小尾里…?!」
中端の顔をさあっと青くなった。
私はゆっくりとうなずいた。

435334:2012/07/15(日) 10:39:36 ID:kmch12.U0
「さてと、あの時のお返しをしなくちゃね♪」
私は中端を指差し、紫色の光を繰り出した。

途端に、彼女の体が膨れ上がり始める。
半球体だった胸は、でろでろと膨らんで垂れさがり、ブラからこぼれおちて。
同時に、乳輪も広がっていって、色は鮮やかなピンクになり。
お腹やお尻もむちむちとハリを保ちながら広がって。
「う…なに、これ…」
大きくなっていく自分の体を中端は見つめていたが、その顔は真ん丸になっていって。

「うーん、まだ何か足りないわネ。」
私は不満足そうに言って、さらに光を強くした。

すると中端の肥満化のスピードが上がった。
胸は爆発的に大きくなり、2つの巨大な肉饅頭のようになって胴体に覆いかぶさり。
それに負けじと腹肉も球体を保ちつつも、胸肉を押し上げる。
お尻は人間のものとは思えないほど、ぶくぶくと大きくなり、厚みを増して。
端正だった顔はみるかげもなく脂肪に覆われて。
「いやあぁぁん!」
まるでそれは巨大な洋ナシ型のお化けのようだった。
中端は自重に耐えきれずどしんと仰向けに倒れた。

「どウ、自分がいじめる対象のデブになった気持ちハ?」
「ぅ、あ…」
肥満化がひと段落し、ハァハァと息をつく彼女の腹に私は馬乗りになった。
たゆんたゆんな巨大な胸を両手でたくしあげ、ゆっくりと揉みこむ。
「ん、はぁ…」
「どう?デブになって嬲られる気持ちは?感じる?」
「お、前…んあ、こんなこと…して、ただで済むと…ひゃう!?」
今やこぶし大になったピンクの乳頭を、親指で押し込む。
むりゅっ、と乳首に陥没してしまう。
「ただで済むと思ってるからこんなことしてるのよ♪」
私は手を乳房の下に入れ、腹肉を揉みしだいた。
「うっ、くうぅぅ…」
「どう?お肉揉まれるのって気持ちいいでしょ?」
「き、もち…よく、なんか、ない…」
「その割にはさっきからパンツが濡れてきてるけど?」
私は肉に埋もれて紐のようになっているパンツに手を伸ばし、指をたてて局部を突いた。
「ひゃあん?!」
「口では嫌がっても体は素直ねえ。」
くりくりと動かすとトロリとした液体が染み出してきた。
「ぶはぁぁ、ん♡」
目がぐりんと上を向き、顔を上気させている。
「うふふ、発情寸前じゃない?イってもいいのよ?」
体の躍動にあわせて、ぶるんぶるんと揺れる全身の肉。
それを私は丁寧に愛撫する。
「だ、れが‥いひぃ!?…イカセら、んは♡ 、れ…たく…」
「本当は嬉しいんでしょ?気持ちいいんでしょ?顔がゆるんできてるわあ♪」
目をうっとりととろけさせている。
私は豊満な彼女の顎をたぷたぷともてあそぶ。
「ああん、んは♡」
「言ってみなさい?本当はどうして欲しいのかしら?」
「…してほしいです」
「聞こえなかったわあ。」
彼女は少し躊躇した後言った。
「も、もっと、気持ちよくしてほしい、です…」

「良く言ったわね♪」
私は一度立って中端の拘束を解き、四つん這いに伏し倒した。
「さあ、これで自由よ、自由に感じなさぁイ♪」
そう言うと、私は彼女のたっぷりと脂肪がついた尻を一度叩いた後、
自らの局部を押しつけて上下に擦りつけた。
「んああああ、気持ちいぃぃぃ!柔らかくて気持ちいいよぉぉぉ!」
頭から足の先までぴりぴりとした電流が流れるようだ。
「んっ、あ、何を…してる、の?んぅ…」
戸惑う中端の顔もまんざら嫌そうでなく。
私はさらにスピードを速くする。
じんわりと股間が濡れてくるのが分かる。
頭の中が真っ白になって何も考えられなくなる。

「あはぁ、中端さんのお肉、たっぷたっぷで、ぶっとくて…」
「あ、んあ、小尾里…さん、んは♡」
彼女も私からの刺激にエクスタシーを感じたのか、
立って自分の胸を揉み始めた。
「ああああ、小尾里さ、ん…ああああ!」
「イくっ、イっちゃうのおおおお!」
「ん、ひゃあああぁぁん!」
私の股から粘液が足を伝って床に流れ落ちる。
同時に、中端さんの爆乳から白い飛沫があがった。

436334:2012/07/15(日) 10:41:20 ID:kmch12.U0
「あは♪これで…私達…、一緒だね。」
私は中端さんに話しかけた。
彼女は目をそらしながら、しかし、恥ずかしそうにこくんとうなずいた。

その瞬間、私の体がぴくりと躍動した。
「ひゃうっ!」
なんと、体がむちむちと膨らんでいるではないか。
たちまち制服のボタンがはじけ飛び、ぽっこりとお腹が出てきた。
おっぱいもお尻もみちみちと肉が付いていき、制服が破れ、肉がはみ出した。
そして最後に、頭に角が、お尻にしっぽがぴょこんと生えた。

「あはは、なんだその格好。まるで太った悪魔じゃない。」
中端さんは私の姿を思いっきり笑ったが、不思議と怒りは湧いてこなかった。
「あはは、そうね。」
私たちは一緒になって笑った。

その様子をリリスが物陰から見ていた。
小尾里の姿を見ながら額に手を当てている。
「遅かったカ。『呪い』を何度も使った気配がしたから来たのだガ。
『呪い』の副作用で小尾里は悪魔になってしまっタ。」
リリスは腕を組んだ。
「さテ、あいつをどうしようカ。私の魔力もたまったし魔界に帰ろうと思うのだガ。
あいつらも連れて行くカ。」
無邪気に笑い合う小尾里達をリリスはためいきまじりに眺めていた。

「リリス様〜♡人間界に行ってもいイ?」
ここは魔界の魔王城。
玉座に座ったリリスに小尾里がすり寄る。
「こらあっ、魔王様になんちぇ無礼ナ!」
リリスのそばに控えてた那須原が剣をとってたしなめる。
「だってぇ〜、また人間達を太らせたいんですもノ♪」
小尾里は長い尻尾をくるくると回す。
「小尾里さんが行くなラ…私も行っていいかしラ?」
中端は角が生えた大きな顔を赤らめながら尋ねた。

あの後、リリスは小尾里・中端・那須原の3人を魔界に連れてかえった。
自分が引き起こした騒動に少し責任を感じていたのだろう。
3人を悪魔として転生させ、一生自分の部下として養うことを決めたのだ。

小尾里は、こんな姿では人間界にはいられないと言って魔界行きに乗り気だった。
中端は小尾里が「行くなら…」と魔界行きを志願した。
那須原は、いじめられていた境遇に耐えきれず、半ばやけになって魔界に行くことを決めた。
今では全員リリスの忠実な部下だ。

「わ、わかっタ!分かったから落ち着ケ!」
騒々しい悪魔が3人増えて、リリスの気苦労は絶えることはない。

(完)

437334:2012/07/15(日) 10:47:20 ID:3nCxWt.Q0
以上で全話終了です。
拙作にお付き合いいただき、ありがとうございました!

今回の話は一部414様の案を参考にさせていただきました。
コメントしてくださった方、リクエストをいただいた方
今まで駄文長文にを読んでいただき、本当にありがとうございました!

438名無しさん:2012/07/15(日) 22:18:25 ID:uarRvV.o0
乙でした
リリス割と面倒見がいいなあw
那須原さんだけちょっと可哀想な気がするけど他はほっこりしたw

439名無しさん:2012/07/15(日) 22:35:09 ID:wLrSBuj.0
乙でした!

毎日楽しみにしてました。

440名無しさん:2012/07/16(月) 01:20:27 ID:/.awUkFU0
乙でした〜!

3人ともブクブクに太らされてしまいましたが、
リリス様に連れられて悪魔にしてもらって幸せそうで良かったです!

441名無しさん:2012/07/16(月) 01:23:16 ID:YcFVnRoA0
那須原さんがドツボだ。
スピンオフ、パラレルが本気で見たい。
俺はやっぱ凛々しいキャラが堕落するギャップがたまらないようだわ。

442名無しさん:2012/07/16(月) 02:32:12 ID:NnCuV1q60
乙です!
呪いを使いすぎて太るってのは予想できたが、こういう終わり方とはw
機会があったら風紀委員会の面々が返り討ちで肥満にされた場面も見たい
ってのは欲張りすぎかw

443334:2012/07/16(月) 22:38:45 ID:3rpvkU9g0
コメありがとうございます!

441様・442様のリクエストにお答えして
勝手に番外編を投稿させていただきます。

444334:2012/07/16(月) 22:45:34 ID:3rpvkU9g0
番外編 
風紀委員長 那須原 紫の災難

「それで、私に肥満化薬の流通ルートを調査して欲しい、と。」
満開高校風紀委員長、那須原 紫は手を組んで言った。

放課後の校舎。
野球部の練習のかけごえが聞こえる以外、いたって静かだ。

その校舎内の一室、「風紀委員会」と書かれた看板が下がった部屋で、
那須原は机をはさんで二人の女性と向き合っていた。
一人は20代後半だろうか、ばっさりと切りそろえたショートヘアで
さばさばとした感じの細身の女性。
もう一人は丸いお腹が目立つおとなしそうな女生徒である。
また、那須原の横には眼鏡をかけた女生徒がパソコンのキーボードを叩いていた。

ショートヘアの女性が言う。
「そうなんだ、那須原も担任から配られたプリントでみただろう。
現在、この町ではやっている、例の白い錠剤だよ。」
「ええ、私も知っています。穂波先生。」
「その薬を、この白水が校内で見たらしいんだ。」

那須原は女生徒に話しかけた。
「もう一度、薬を見た場所を詳しく話してくれるかな?」
白水はうつむきがちになりながら話し始めた。少し人見知りな性格なのだろう。

「え、えっと、あれは3日前のお昼休みのことでした。
私はお腹がすいてたから、食堂に早くいこうと思って一番に教室を出ました。
食堂の入口に着くと、他の生徒は誰もいなくて…。
給仕のおばちゃんも、一息いれていたのか、いませんでした。
ちょっと早く来すぎたかなって辺りを見回した時に、見たんです。
黒い服を着た女がスープの入った鍋に白い錠剤をいれているところを。」

「その女の顔とかは見えたかい?」
「えっと、湯気で顔までは分からなかったけど、肌の色が茶色でした。」
「ふーむ…」
「その後、給仕のおばちゃんが戻ってきて。
「あら、こんなに早く来てたの?ごめんね、休憩してて」って笑いながら
注文を取ってくれたんですけど。」

「私は気になって尋ねてみたんです。
「新しい給仕の人がいませんでしたか?」って。
でもおばちゃんは「給仕は私一人だよ。」って言いました。」
「と、なると外部の人間か…。」
「でも、そのこともおばちゃんに尋ねてみたんです。
「誰か食堂に入ってきませんでしたか?」って。
でも、おばちゃんは「私は裏口で休んでたけどそんな人はいなかった。」って言いました。」

445334:2012/07/16(月) 22:47:12 ID:3rpvkU9g0
「つまり、その女は霧のように消えてしまったというわけか。」
「はい。それで私は気味が悪くなって。
おばちゃんに「そのスープは変な物が入っているから配らない方がいいよ」って言ったんですが、
「私が作った料理にケチつける気かい?!」って怒られてしまって。
私は一応スープを頼まずに他の料理を頼んだんですけど…。」
「どこか具合が悪くなったんだな?」
「はい、その日から急に太りだして…。
いくら食べる量を減らしても次の朝には体重が増えているんです。
来週は大会なのに、もうどうしたらいいか…。」
白水はそこで言葉を切った。

穂波先生が言葉を継いだ。
「この白水は、私のクラスの生徒なんだが水泳部でも期待されててな、来週は地区大会なんだ。
白水に限らず、ここ数カ月間で太りだした生徒の数は多い。
町に太った女性が急増した時期から考えても、
これは町に肥満化薬をばらまいている犯人の仕業である可能性が高い。
これ以上被害が出る前に、風紀委員会に校内の調査を頼んで真相を解き明かしてほしい。」

「と、言いますと?」
「具体的には、白水が目撃した「褐色の肌の女」が
ウチの食堂の料理にその薬をいれているという証拠をつかんでほしい。
写真でも動画でもいい。また、他の方法で校内に薬を持ち込んでいるなら、その証拠でもいい。
ようは、薬が校内に出回っているという証拠さえつかめれば、後は私達教師が対策を講じる。」
「証拠うんぬんと言わず、すぐに対策を立てればいいではないですか?」
正義感の強い那須原はもどかしげに言った。

それを聞き、穂波先生はポリポリと頭をかきながら苦笑いを浮かべた。
「私もぜひそうしたいのだけど、校長以下、年配教師の腰が重くてね。
「変な薬が入った食べ物を食べさせていたことが分かれば保護者になんと言われるか」
と怒られたよ。
余程確かな証拠がない限り、行動を起こすことでことを荒立てたくないらしい。」
「そんな…」

「けれど、私はこの異変は間違いなく町に肥満化薬をばらまいているやつの仕業だと思っている。
那須原も剣道部だから分かるだろう。白水のような体育会系の生徒にとって、
体形というのは非常に気になるポイントなんだ。
私はかわいい生徒達の思いをめちゃくちゃにしている犯人が許せなくてね。
老人連中には内緒で風紀委員会に調査を依頼することを決めた。」
「でも、勝手にそんなことをしていいのですか?」
「ははは、追及があった時は適当に言い訳してごまかしておくさ。
お前達は校内でどのように犯人が薬をばらまいているか調べてくれ。頼んだぞ!」
そういって穂波先生と白水は席をたった。

「分かりました!我々におまかせください!」
那須原は使命感を胸にはきはきと返事を返した。
白水は、その威勢に圧倒されて、しかし、丁寧な口調で
「よ、よろしくお願いしますね。」
とぺこりとお辞儀をした。

446334:2012/07/16(月) 22:49:21 ID:3rpvkU9g0
満開高校風紀委員会は伝統ある組織である。
創立以来、校内のトラブルシューターや折衝役として数々の貢献をしてきた。
役割の性質上、その組織のトップである風紀委員長は、
文武両道で正義感が強く、リーダーシップがある生徒しかなることができない。

那須原は第54代目の風紀委員長だ。
後ろで纏めたつややかな黒髪がトレードマーク。
一見スラリとした体に見えるが、その服の下には剣道で鍛え上げられた引き締まった筋肉がある。
常にきりりとむすばれた眉は凛々しく、人によっては近づきがたいという印象を与えるが、
間違ったことは許せない性質で弱者には優しい。
性格・能力とも風紀委員長に最も適任であると誰もが認めている。

穂波先生と白水が出て行ったあと、ずっと黙ってパソコンのキーボードを叩いていた女生徒が
モニターを少し見つめた後、口を開いた。
「さきほどの話の議事録を見直してみますと、
どうやら犯人はスープ以外にも薬を混入しているみたいですね。
また、ざっと周囲の友達に聞きこんだ情報から類推すると、この薬は女子にしか効かないようです。」
「そのようだな、鶴崎。ここ数日間、食堂を利用した女子生徒には、
個人差はあれ、何らかの影響が出ているといっていいだろう。
不幸中の幸いというべきか、ここで弁当を食べることの多い私達には被害が及んでいないようだがな。」

「しかし、事態は一刻を争います。現に生徒の中には太りすぎで動けない者まで出ている始末です。」
「確かに早いところ犯人の証拠をつかみ、教師達に対策を講じさせる必要があるな。
鶴崎、何か良い案はあるか?」
「はい、私の考えによると犯人は食堂に戻ってくる可能性が一番高いと思われます。
犯人がなぜ薬をばらまいているのか分かりませんが、
給仕させる料理に薬を混ぜる方法が生徒達に効率的に薬を摂取させることができますから。」
「私もそう思う。よし、明日から食堂の張り込みを行うぞ!」

次の日。
那須原達を始めとした風紀委員達は、食堂のおばちゃんに頼みこみ、
昼休み中に食堂を見張ることにした。
調理場の裏口に鶴崎を含む3名、食堂の入口に那須原を含む8名が待機している。
連携をとりやすくするため全員がGPS付きの携帯電話を持っている。

キーンコーンカーン♪
昼休みのチャイムが鳴り、生徒達が食堂に集まってくる。
(今まで意識したことはなかったが、太った女子が目立った。)
褐色の肌をした女がいないか、委員達は目を皿にして見まわしている。
たまに肌の色が茶色の人物がいたかと思うと、それは日焼けした運動部員だったりする。

昼休みも残り10分となった。
「今日はこないんじゃないですか?」
一緒に入口を見張っていた風紀委員が那須原にいった。
「うむ、そうかもな…。」
その時、那須原の耳にキンキンした声が聞こえた。

「あの女、何のために俺達にこんな薬くれたんだろな。」
声の方を見ると、小瓶を持った茶髪の女生徒が数人の男子生徒達と話していた。
その小瓶の中には…白い錠剤。
那須原は茶髪の女生徒に詰め寄った。

「今の話をもう一度聞かせてくれないか?」
女生徒はひるんだようにわめいた。
「な、なんだよ!?お前?」
「風紀委員会だ。その薬を誰からもらった?」
「そ、そこの食堂のゴミ捨て場の裏で女にもらったんだよ。
「痩せる薬です。」とか言われて。」
「どんな女だった?」
「え、肌が茶色で釣り目だったな。」
「ありがとう!」
女生徒に礼をいって那須原は走り出した。
去り際に「その薬は使うんじゃないぞ!」と忠告を残して。
残された女生徒達は呆気に取られて彼女を見送っていた。

ゴミ捨て場の近くには細い路地に出る裏門がある。
那須原がゴミ捨て場に着くと、裏門から出ていく人影が見えた。
「よしっ!」
追いかけようとする那須原の後ろから、一緒に食堂の入口を見張っていた風紀委員が追いかけてきた。
「はぁ、はぁ、待ってください。校外への探索は管轄外じゃないですか。」
しかし、彼女の言葉は那須原の耳にははいらず、那須原はそのまま外へ出て行ってしまった。

447334:2012/07/16(月) 22:51:29 ID:3rpvkU9g0
つづきます。

というか、那須原さんにこんなに人気が出るとは思わなかった…

448名無しさん:2012/07/16(月) 23:16:20 ID:vZe4BjI20
乙です、番外編まで来るとはw
未来を知っているだけに那須原さんの全盛期を見てもどうしても憐憫の情が先に来てしまうw

449名無しさん:2012/07/17(火) 01:12:30 ID:B3ykLr6cC
乙です!
自慢の身体が100kg近いデブになるシーンが楽しみですw

450名無しさん:2012/07/17(火) 10:25:44 ID:A3sGVDWE0
乙です
続きが楽しみです!!

451名無しさん:2012/07/17(火) 22:13:57 ID:dnYd6ni20
乙です!
那須原さん主役の番外編を書いていただけるとは!
自分も那須原さん好きなので、続きが楽しみです!

452名無しさん:2012/07/17(火) 23:01:06 ID:mqXsvJ.M0
乙です。
続きを楽しみにしてます。

453334:2012/07/18(水) 03:26:42 ID:LItH9DO20
遅くなってしまい、すみません
続きを投稿します!

454334:2012/07/18(水) 03:28:41 ID:LItH9DO20
私は門の外に飛び出し、辺りを見回した。
丁度、路地の角に黒い服の端が切れていくのが見えた。
「よしっ!」
大地を蹴って、走り出す。
あっというまに角を曲がる。
500m先にさっきの女が歩いているのが見えた。
私はさらに速度を上げた。
400m、300m、200m…
その差はみるみるうちに縮んでいく。
後もう少しで追いつこうとした時、女は廃ビルに逃げ込んだ。

私も続けてそのビルに飛び込んだ。
その時、ドアの陰からさっきの女が飛び出して、パンチを繰り出した。
私は冷静に手を使ってそれをいなし、女と間合いを取った。

「ほウ、あのパンチを受けるとはなかなかやるナ。」
心の底をひっかくようなざらざらした声で女は喋った。
私は近くにあった木の棒を手に取り、両手で構える。
「お前が食堂に薬を入れた犯人だな。」
「ふフ、私を倒すことができたら教えてやろウ。」

再度、女が顔を狙って殴りかかってきた。
女の拳を顔の前で棒を使って受け止め、そのまま胴を狙って振り下ろす。
ドゴッ。
鈍い音がした。相手の急所に打撃が入った音だ。

しかし、女は笑みを浮かべながら、棒をつかんだ。
「くくク、効かんナ。」
女が手に力をいれると、みしみしと音を立てて棒がへし折れた。
「ば、ばかな。さっきの一撃を喰らって!?」
「驚いている暇はないゾ。」
驚愕する私に女は容赦なく蹴りを喰らわした。
一瞬反応が遅れて、私の体は仰向けに倒れた。

「しまった!」
立ちあがろうとする私に女が乗っかった。
「人間にしてはまあまあな強さカ。
丁度いイ、新しい肥満化薬の実験台になってもらおウ。」
そう言って、女はふところから白い錠剤が入った小瓶を取り出した。
「何をする?!」
私は女を振り払おうとしたが、まるで鉛が載っているかのように重い。
「心配なイ。お前もデブの一員になれるのだからナ。」
女はにやりと笑みを浮かべながら、錠剤を取り出し、私の口に押し込んだ。
「ふむっ、んんんん!?んっ!」
ごくん、とそれを飲み込んでしまった。

455334:2012/07/18(水) 03:30:09 ID:LItH9DO20
女は私から降りて、にやにやと笑いながら、倒れたままの私を見下ろしている。
「ぷはっ。こ、この、よくも…んあっ!?」
体の芯が熱くなった。
「な、なに…!?」
熱は体全体へと伝わっていく。
そして。
ドクンッ。
「あ、ひゃあっ!?」
びくん、と体が痙攣した。

次の瞬間、お腹が締め付けられる感覚があった。
(スカートが小さくなっているのか!?)
お腹の辺りに手をやると、いつもは腹筋の堅い感触があるはずのところに、
マシュマロのように柔らかい感触があった。
しかも、そのマシュマロはどんどん大きくなって、指の隙間から膨れ上がっていくようだ。
お腹を見ると、まるで風船のように丸く、丸く膨らんでいく球形の物体が見えた。
それが大きくなるのに合わせて、制服の布地がぴちぴちに張りつめていく。

「ふ、太ってる!?私、太っている!?」
腕を上げてみると、筋肉が張り出したしっかりとした腕ではなく、
文化部のようなぷよんとした丸い腕に変わっていくのが見えた。
お尻を触ってみると、ぷるんとしたなんとも柔らかいクッションのような贅肉がついていく。

長年かけて鍛え上げてきた鋼の肉体が不節制の塊といえる脂肪で覆われ、変貌していく。
「う、くっ…」
苦し紛れに体をねじってみたものの、増大する肉が揺れるだけで肥満化は止まらず。
ただ、屈辱を押し殺してじっと我慢するしかなかった。

30秒くらい経っただろうか。ようやく肥満化は止まった。
「ずいぶんかわいらしい体になったナ。80kg前後というところカ。」
女がさも楽しげに言った。
私は変わり果ててしまった体を隠そうと腕で体を包み込むようにしながら、
顔から火がでそうなのを我慢して、できるだけ気丈に見えるように言い放った。
「そ、それがどうした!お前だけは絶対許さん。」
女に向かって突進していった。

けれども。
肥満した体はかつてのような俊敏さはなく。
右足を踏み込めば、ふくよかな尻肉が、ぶるんっ、と揺れ。
左足を踏みこれば、大きなお腹が、たぷんっ、と弾む。
もっと早く走りたいのに、体中についた贅肉が私の動きの邪魔をする。

「何ダ?そんなのたのたした動きでは蠅が止まるゾ。」
そう言って、女は私の胸を小突いた。
「うえっ!?」
私は尻もちをついた。
ドシーンと部屋が揺れる。
たっぷりとついたぶ厚い尻の脂肪のおかげで痛くはなかったけれど、
返ってそれがどのくらい太ったのか私に自覚させる。
「ふ、ぐ、くそっ。」
立ちあがろうとするが、お腹のお肉が邪魔でなかなか起き上がれない。

私が四苦八苦していると、部屋の扉が開き、
鶴崎を先頭にして学校に残してきた風紀委員達がなだれこんできた。
「ここよ!ここに委員長がいるはず!」
きょろきょろと室内をみまわした彼女達の視線が私で止まった。
「え、嘘…?!あれ…、委員長?どうしてそんな姿に…?」
鶴崎が手を口に当てた。
「気をつけろ!犯人が潜んでいるぞ!」
「えっ…」
とっさに委員達は交戦体勢をとろうとしたが、
それよりも早くねずみのようなスピードで女が彼女達をなぎ倒していく。
「お前達!」
私の叫びもむなしく、女は委員達に薬を飲み込ませていった。

「あっ、何これえええ!?」
「いやあああん!!」
薬をのみ込ませられた委員達の体がつぎつぎに膨れ上がっていく。
肥大する胸を押さえて苦しそうにあえぐ者。
制服のボタンが弾け飛び、肥満する体を隠そうとかがみこむ者。
お尻の自重でどすんと尻もちをつく者。
10名ほどの女子達が肥満していく様子は地獄絵図だった。

「き、貴様…」
歯ぎしりしている私に女が近寄ってきた。
「ははハ、いいざまじゃないカ。お前は『雌豚』にしてやってもいいんだがナ。
お前はこのままにしておいた方が後で面白いことになりそうダ。
今日は見逃してやル。」
その言葉を聞いた直後、首筋に衝撃が走り、目の前が真っ黒になった。

456334:2012/07/18(水) 03:35:56 ID:LItH9DO20
以上で今回分はおわりです。

457名無しさん:2012/07/18(水) 10:04:11 ID:sNXejR.A0
やっぱ凛々しいキャラが太るのって最高ですねww
続き楽しみにしてます!!

458名無しさん:2012/07/18(水) 20:42:32 ID:clAwa3MYC
乙です!
“凛々しい風紀委員長”から“デブな風紀委員長”に変わる瞬間堪能させて頂きましたw
強気なセリフも、太った身体と声で言ってるんだと思うと最高です

459334:2012/07/18(水) 21:35:30 ID:LItH9DO20
もう少し続きます。
最終回を投稿します。

460334:2012/07/18(水) 21:37:11 ID:LItH9DO20
そこで私の意識は現在に引き戻される。
閉じていた目を開けるとリリスが覗きこんでいるのが見えた。
「おはよウ。少しうなされていたゾ。人間だったころを思い出していたのカ?」
私は顔をうつむかせ、しっぽをくるくると回した。石畳の冷気がひんやりと身に染みる。
「地上のことは忘れロ。お前はもう魔物なのだかラ。」

確かに今の私は悪魔に生まれ変わっている。
リリスとの戦闘の後、さらに肥満化薬の調査を続けていた私は、
小尾里の裏切りに遭って、これまで築き上げてきたものを全て失ってしまった。
高い身体能力も、信頼できる仲間も、周囲からの評価も、全部だ。
だが、私は小尾里を恨んではいない。
むしろ、今までの彼女の身分まで堕落してしまったことで、
彼女が私を裏切った気持ちが良く分かった。
周囲への不信と絶望。
リリスの誘いに従って魔界に来たのは、彼女に同情心が湧き、
一生彼女のそばにいてやろうと思ったことも理由のひとつだ。

「リリスちゃマ。」
私は舌足らずな口調で喋りはじめた。
「わたちは今まで自分の能力におごっテ、周囲のことをあまりにも考えていまちぇんでしタ。
魔物に身を堕とちたことデ、ようやくそのことが分かりまちタ。」
「そうカ。そうカ。(騒動のほとんどの原因は私だということは黙っておいたほうがいいのかナ…)」
「こうなった以上、一生あなたにちゅいていきまチュ。」
「ふふフ、私こそかわいい部下が一匹増えて嬉しいゾ。
体のほうもだいぶ育ってきたじゃないカ。
やはリ、オークの遺伝子を入れたのが効いたナ。」
そう言って、リリスは私の大きな豚鼻をツンとつついた後、
全身をいつくしむように弄びはじめた。
「んっ…あっ♡…ふごっ♡」
細い指が体中の肉をはいまわり、私は快楽の声を上げる。

私の体。
少し前までは筋肉で引き締まっていた私の体。
今では、筋肉がぶ厚い脂肪に変わってしまい、満足に立つことすらできない。
首をかしげて見下ろすと、ぶよぶよと弛んだピンク色の肉、肉、肉。
身につけている服はないが、不思議と羞恥心は湧いてこない。

「現在、200kgオーバーというところカ。
お前にはこれからも育ってもらわねばならないからナ。
堕落と食欲の悪魔としテ。」
リリスの言葉に、私はこくんと頷いた。
堕落と食欲を司り、それを振りまく悪魔でもいい。
もうあの頃の私は戻ってこないのだ。

「そろそろ食事の時間だナ。」
リリスが手をたたくと、小さな下級悪魔たちが料理を持ってきた。
ローストチキン、ケーキ、チャーハン、ピザ…
私はそれを片端から手づかみで口の中に頬張った。
「いい喰いっぷりダ。これからもどんどん育ってくれヨ、私のかわいい下僕としテ。」
リリスが満足げに笑った。
私も笑った。
今は本能のままむさぼり食う『豚』になろう。

(完)

461334:2012/07/18(水) 21:39:11 ID:LItH9DO20
以上で終了です。
コメして下さった方、ありがとうございました!

462名無しさん:2012/07/18(水) 23:07:20 ID:blnRrA2Q0
乙でしたー
これはこれで幸せ…なんだろうかw

463名無しさん:2012/07/19(木) 00:57:06 ID:Xekx4BiA0
最高でした!
凛々しいキャラの堕落ネタ流行ってくれないかなw

464名無しさん:2012/07/19(木) 01:00:32 ID:EeizbczA0
乙でした!
那須原さんの太った時の瞬間と、悪魔化した後の展開が読めて嬉しいです!
身も心も堕落しちゃいましたが、幸せそうで何よりです!
ワガママですが、悪魔になった3人のその後の活躍とか見たいですw

465334:2012/07/20(金) 01:31:27 ID:uaH1EixA0
では、その後の活躍(?)をちょっとだけ

466334:2012/07/20(金) 01:33:05 ID:uaH1EixA0
私達がいる世界とは次元が異なるパラレルワールドがいくつか存在する。
今回、お話する世界もその中のひとつ。
中世ヨーロッパのような文明に、剣と魔法とモンスターが混在する世界。

その世界の中の国のひとつにマーロ王国という国があった。
キリスト教のような一神教の司祭が治めており、経済的にも文化的にも発展している。

マーロ王国には十字騎士団という組織が存在する。
「汝、暴食するなかれ」「汝、姦淫するなかれ」「汝、怠惰になるなかれ」の教えの元、
国内の治安維持を担っている戦闘集団だ。

十字騎士団にはマリアという若い兵士が所属している。
ショートカットにした赤い髪に端正な顔立ち。
剣の技能は卓越しており、若干20歳ながら騎士団内でも5本の指に入る実力者だ。

ある日、彼女は司祭に呼び出された。
白い髭を蓄えた老司祭はマリアに言った。
「北の洞窟に巣食った悪魔どもを退治してきてほしい。」
「承知いたしました。」
忠実なマリアは二つ返事で答えた。

田舎道を歩いて数時間、マリアは北の洞窟の入り口にたどり着いた。
暗い穴の中からピリピリと強い魔力を感じた。
(どうやら敵は手ごわそうだな)
気配を押し殺しながら様子を窺っていた。

しばらく様子を見ていると、洞窟から2つの影が現れた。
人型の体に角としっぽが生えている。
魔力の量から考えて下級悪魔だろう。
「リリス様にも困ったもんだナ。前回いた世界を放り出して新しい世界にくるとハ。」
「コーリやカハシ、ナスハといった新入りの実践訓練だとサ。」
「あいつらはリリス様のお気に入りだからナ。仕方ねえヨ。」
おしゃべりをしながらこちらに近づいてくる3匹との間合いをはかり、
すきをついて切りかかった。
数秒の間に、悪魔たちの胴体が2つに割れた。
悪魔たちの死骸を一瞥した後、マリアは暗い洞窟の中に入って行った。

467334:2012/07/20(金) 01:35:58 ID:uaH1EixA0
松明をともしながら洞窟を進んでいくと、ひらけた空間にでた。
壁には人形がたくさんかかっている。
「気味の悪いところですね。」
マリアがつぶやくと闇の中から声が聞こえてきた。
「私のコレクションたちを気味が悪いだなんテ、失礼ネ。」
とっさにマリアは剣を構え、闇に問いかける。
「あなたは悪魔ですね?」
「そうヨ。小尾…じゃなかった、コーリという名前ヨ。」
奥から大きな気配が近づいてきた。
ズシズシズシ・・・
「ん、何か足音が変じゃないですか?」
そういって松明を掲げたマリア。
目の前には、北欧風のドレスを着たブクブクに太った女の子がいた。
「ぷっ、なんですかその格好?」
ドレスをぱつぱつにするほどたるんだ腹。ぶよぶよとした二重あご。脂ぎった髪。
冷静な口調とはほど遠いその姿にマリアンヌは失笑してしまった。
「し、失礼ネ!私も好きでこんな姿になったんじゃないワ!」
顔を真っ赤にして反論するコーリ。

その様子を醒めた目で見つめるマリア。
剣をコーリに突きつける。
「何か事情がありそうですが、私には関係のないことです。
おとなしく切られなさい。脂がついて剣が駄目になりそうですが。」
マリアンヌのその言葉を聞いたアリスは、一転冷徹な笑みを浮かべた。
「あラ、実力差が分かっていないようネ。
リリス様からいただいた力のお披露目ヨ。」

コーリの体から魔力がほとばしった。
「エクスチェンジ!」
次の瞬間、彼女の手にはドレスを着た太めの人形と鎧を着た細めの人形が握られていた。
「ふフ、楽しいショーの始まりヨ♪」
そういうと、コーリは太めの人形の腹を裂いて中の綿を取り出し、細めの人形の腹の中に押し込んだ。
次の瞬間、ぷよん、とマリアの腹が一回り大きくなた。
「な、なにごとです!?」
「あはハ、「エクスチェンジ」という呪術を使ったワ。
この呪術は人形を依り代とすることで対象者の脂肪を入れ替える呪い。
つ・ま・リ、あなたにはこれから私の脂肪をぜーんぶ受け止めるノ♪」

コーリの無情な笑みにマリアは驚愕する。
軽く見積もっても、アリスの体重は100kgを超えているではないか。
それが全部自分にくるとなると…。
「やめてください!」
「もう遅いワ。さてト、どこを太らせてあげましょうカ?
お腹?お尻?それともその貧相な胸かしラ?」
コーリが人形の綿を移し替えていくと彼女は痩せていき、反対にマリアの体は肥満していった。
引き締まっていたウエストには見る見るうちに肉がついていく。
みっしりと筋肉がついていたヒップは、うっすらと脂肪がついたかと思うと、
ぶくぶくと膨らんで肉が垂れ下がり。
部隊内では貧乳で有名だった胸はスイカほどに膨らんで。

数分後、やっと肥満化が終わった。
「あ、ぃやあ…」
マリアは変わり果てた体を見渡して絶望の声を上げた。
戦士のたしなみとして体形維持に気を使っていた彼女にとってその変化はかなりのショックであった。

目を上げると、すっかり痩せたコーリの姿が目に入った。
「あはハ、どっちがデブかしらネ。」
そう言い残すと、コーリの姿は闇に溶けて、消えた。

468334:2012/07/20(金) 01:38:31 ID:uaH1EixA0
何番煎じか分からないネタですが
つづきます。

469名無しさん:2012/07/20(金) 19:38:30 ID:QOXPUuc20
乙。
フットワーク軽すぎワロタwww
速筆ですねー。
この先も期待。

470334:2012/07/20(金) 21:54:57 ID:uaH1EixA0
マリアはさらに下層をめざす。
その足取りはあまりにも重く、満足に走ることさえできなかった。
しかし、彼女の目は国への使命感で燃えていた。
「この身がどうなろうとも、この洞窟に巣くった悪魔だけは滅ぼしてやる!」

長い階段を下りると、祭壇のようなところに出た。
石造りで作られた壁がたいまつでちろちろと照らされている。

「「まってたワ。」」
声が聞こえたほうを振り返ると、そこには二つの肉塊がうごめいていた。
「「に、肉塊じゃなイ!」」
マリアの心を読んだのか、肉塊…いや悪魔達は声をそろえて喋った。
片方の悪魔は金髪、もう一方の悪魔は後ろに束ねた黒髪だ。
どちらもヒトの形を保っていないほど肥満している。
「私の名前はカハシ、肉欲を司る悪魔。」金髪が喋った。
「私の名前はナスハ、食欲を司る悪魔。」黒髪が喋った。
「「二人合わせて堕落ガールズ!」」

「なんです?こいつら…」
マリアは呆れた様子で、二匹を見ていた。
「とりあえず、切り倒しますか…」
マリアは剣の柄に手をかける。

「おおっト、そうはいかないゾ。」
ナスハが羽を生やし、こちらへ飛んできた。
巨体とは思えないほどの超スピードだ。
(は、早い!)
あっという間にマリアはナスハの肉の下敷きになってしまった。

「あ〜ン、私も〜♪」
カハシも歩み寄ってきた。
「じゃア、二人でしようカ♪」
ナスハはそう言うと、マリアを起こし、カハシと一緒に彼女を挟み込んだ。
ちょうど、マリアがナスハとカハシにおしくらまんじゅうされたようになった。

「う、ぶ、なに…を?」
マリアを暑苦しさにうめき声をあげた。
「ちょっト…ね♪」
二匹の悪魔がほほ笑むと、悪魔達の肉がまるでラードのようにうごめいて、
マリアを包み込んでいった。
「う、むぐっ…」
全身がスライムのようなピンク色の肉に包まれたかと思うと、
それらがマリアの体に吸収されていく。
鼻から、耳から、全身の穴という穴から吸収されていく。
と、同時に彼女の体がブクブクと膨らんでいった。

数分後。
そこには悪魔達の肉を全て受けてしまった変わり果てた姿のマリアがいた。
団子のようなシルエットで、どこが顔かすら分からない状態だ。
それをすっかり痩せた悪魔達が笑って見てましたとさ。

おしまい

471334:2012/07/20(金) 21:56:52 ID:uaH1EixA0
以上で終わりです。
最後が適当なのは、ネタが尽きたからです。すみません。

472名無しさん:2012/07/21(土) 01:19:41 ID:DdJ2X6Z.0
乙でした!
3人とも、悪魔になった後、
シェイプアップしちゃったのが少し残念ですが、
別世界で頑張っているようで安心いたしました!

473334:2012/07/21(土) 01:48:53 ID:gnZvXx0U0
>>472
たまには痩せオチもいいかなと思いまして…
というか内容が適当ですみません
筆力の限界でした;;

474名無しさん:2012/07/21(土) 17:14:54 ID:i.6mcN/Q0
自分たちで蓄えた脂肪を相手に移すことで生きる悪魔ってのもいいなぁ

475名無しさん:2012/07/22(日) 10:15:27 ID:gs5NxJPQ0
体型描き分け練習の落書き
人選は「目についた順」

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1428_1.jpg

肥満絵だけでなく、体型を描き分けるってめんどくさいですね

476名無しさん:2012/07/22(日) 11:26:34 ID:eRCGM/pw0
乙乙
脂肪が腹にしかつかない72に涙したw

477名無しさん:2012/07/22(日) 12:54:13 ID:gACiBT7o0
3人ともぶよっぶよですねw動きにくそうにしてる感じが可愛くて萌えます!ちーちゃんwww

478名無しさん:2012/07/22(日) 16:16:47 ID:gs5NxJPQ0
>>476
比率が腹寄りだから小さく見えるだけで、ちゃんと胸も大きくなってるはずだから、
さらに追及すればこんな感じに巨乳に…

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1429_1.jpg

片方だけでも頭と同じくらいデカいよ!やったね!

479名無しさん:2012/07/22(日) 17:36:22 ID:MHkiy5Uo0
やったねちーちゃん! お腹も更に割増だけどw

480名無しさん:2012/07/22(日) 18:04:38 ID:yC/yLxKs0
もはや肥満というより膨体ですな

481名無しさん:2012/07/22(日) 18:38:41 ID:d.trZcLw0
ぜひともマコチーとあずささんはド級になっていただきたいw踊れなくてもいいし、動けなくてもいいし、汗だくでステージの真ん中で何とか立っているだけでもいいから……

482名無しさん:2012/07/23(月) 03:49:19 ID:wF1NivigO
下手すると腹回りが720になりかねない…ww

483名無しさん:2012/07/23(月) 17:08:00 ID:j6Pa82vo0
>>475の貴音にいろんな物食べさせてやりたいぜ

484名無しさん:2012/07/23(月) 23:18:23 ID:0wnsGdyIO
『触ん...あぁぁぁぁ////』
胸や秘部をクリクリと刺激される度に女は嬌声を上げながら、ムクムクムチムチと肥え太っていき。
『俺の体が...あぁ////』
女を蹂躙し続ける天使は穏やかな笑みを浮かべて、絶望と快楽に表情をとろけさせる女の膨れた腹に手を添えると耳に甘く響く言葉を囁いて
『罪を犯したとは言え天使の接吻を受けるのは光栄の極みですよ』
女の贅肉が歪む程に抱きしめ嫌がる女を押さえつければ、その唇を奪い幾度も舌を這わせ互いの唾液を交え、その度に女は秘部から潮を吹き快楽によがりながら、ぶくぶくと肥えていく
顔は丸くなり二重顎が見えはじめ、砂時計を思わせるウエストは三段腹を形成し下へ下へと垂れ下がり、それに乗っかる胸は逆に小さくなりつつ横に広がっていき肥満児の胸のようで、手足も赤ちゃんを思わせる程に太くなっていく

『はあ...ふう...ふあぁ////』

それを見た天使は満足したように一人頷くと女を家へと連れていった。

その後、似たような目的を持った悪魔と戦い続けた...それはまた別のお話
『魔界の奴ら見てなさいよ。私の趣味を邪魔するなんて絶対に許せないんだから!!』

485名無しさん:2012/07/23(月) 23:19:24 ID:0wnsGdyIO
『触ん...あぁぁぁぁ////』
胸や秘部をクリクリと刺激される度に女は嬌声を上げながら、ムクムクムチムチと肥え太っていき。
『俺の体が...あぁ////』
女を蹂躙し続ける天使は穏やかな笑みを浮かべて、絶望と快楽に表情をとろけさせる女の膨れた腹に手を添えると耳に甘く響く言葉を囁いて
『罪を犯したとは言え天使の接吻を受けるのは光栄の極みですよ』
女の贅肉が歪む程に抱きしめ嫌がる女を押さえつければ、その唇を奪い幾度も舌を這わせ互いの唾液を交え、その度に女は秘部から潮を吹き快楽によがりながら、ぶくぶくと肥えていく
顔は丸くなり二重顎が見えはじめ、砂時計を思わせるウエストは三段腹を形成し下へ下へと垂れ下がり、それに乗っかる胸は逆に小さくなりつつ横に広がっていき肥満児の胸のようで、手足も赤ちゃんを思わせる程に太くなっていく

『はあ...ふう...ふあぁ////』

それを見た天使は満足したように一人頷くと女を家へと連れていった。

その後、似たような目的を持った悪魔と戦い続けた...それはまた別のお話
『魔界の奴ら見てなさいよ。私の趣味を邪魔するなんて絶対に許せないんだから!!』

486名無しさん:2012/07/23(月) 23:21:10 ID:0wnsGdyIO
間違えてダブルクリックしちゃった(^_^;)

487名無しさん:2012/07/24(火) 05:47:48 ID:OHKnFRkk0
>>478
お蔵入りした千早肥満化SSと題が被った…だと…?
これは完成させろとの天啓なのだろうか!

488名無しさん:2012/07/24(火) 16:31:35 ID:NAFrsg8M0
マジか!アイマス系俺得過ぎる!
そんじゃあ俺もモバマスネタでなんか書くぞ。
前に上がった智絵里のイラストを題材に書かせて頂きます。
あのイラストの状況から更に数時間あの部屋にいたらっていう俺の想像を文にするお。
モバマスであの部屋に入れたいキャラいる?
文章上だけど、入れられるよ。

489名無しさん:2012/07/24(火) 17:40:49 ID:z4QsAh7A0
>>488
神崎蘭子を入れちゃってくれ!
頼んます!!

490名無しさん:2012/07/24(火) 21:00:22 ID:mBmGlLCk0
蘭子ちゃんセリフ難しいな 上手く表現出来る自信が…

491名無しさん:2012/07/24(火) 23:21:14 ID:z4QsAh7A0
確かに難しいよな・・・。
まあモバマス好きだから気にせず他のキャラでも書いてくれ!

492名無しさん:2012/07/25(水) 07:58:35 ID:/YQxI7Uk0
>>488
あずささんオネガイシマス!!

493487:2012/07/25(水) 17:07:31 ID:X2bXTix60
とりあえず第1話…っていうかプロローグ書き上がったよー
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/365017
導入部分ってことで肥満化描写がないから注意してね
一応これ含めて全5話で構成する予定
連日更新はできないけど気長に待ってくだされー

494488:2012/07/25(水) 19:08:14 ID:3M6FZTeA0
>>487しみです!
>>492 あずささん了解です。 蘭子も出来たら頑張ります。

495488:2012/07/25(水) 19:10:34 ID:r9uKOy9M0
誤字申し訳ない 汗
>>487 展開が楽しみです。 って書きたかったw
この投下の流れを大事にしたいね。

496名無しさん:2012/07/26(木) 19:18:44 ID:eynyBNvE0
>>487
乙です!
これからどうなるのか、展開がすごく楽しみです!

497名無しさん:2012/07/26(木) 19:39:36 ID:wQL.PyOM0
ちえりのSS楽しみにしてるぞ。
ぶっちゃけイラストでのちえりのその後も見たい。っていう素直な感想はリクになっちゃうのかね?

498945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/07/29(日) 00:24:20 ID:JnZX94O.0
どうも、29日ですので駄文置いておきます。

ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/365925
パス:himanka

今回は前回にもまして肥満化要素がありません。
後日お詫びにまた何か上げますので今回はご勘弁を。

499名無しさん:2012/07/29(日) 07:28:44 ID:qiTmrJFI0
>>498
ゴウランカ!

500名無しさん:2012/07/29(日) 11:03:36 ID:h4JiKdcMO
肥満化要素が薄めでも気にならない
似たような内容が続くよりむしろ良いのでは?

俺は作風がブレ始めた人とか見ると進化の兆しみたいでワクワクするんだが

501名無しさん:2012/07/29(日) 11:44:36 ID:Kko1/mQI0
乙でした!
そろそろボスと決戦か…これからの展開を楽しみにしてます!

502名無しさん:2012/07/29(日) 23:59:17 ID:fCL0Awsc0
29の日ということでなんとか間に合いましたのでお納めください。


ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1430_1.jpg

適当にリプライでテーマを決めたので、
P4Gよりマリー?さんが改札口で挟まってるというお題でした。

503名無しさん:2012/07/30(月) 23:49:32 ID:76SFweTU0
乙!
改札口に挟まるってのは好きなシチュだけどなかなか見ないのでありがたいや
他ではポリ公マンくらいでしか見たことなくて…

504名無しさん:2012/07/31(火) 07:25:45 ID:/3nkuGZE0
改札口っで絶妙の狭さだよねw

505334:2012/07/31(火) 22:54:19 ID:NKjWye8o0
29の日には間に合いませんでしたが、
SS投稿します。

駄文ですがよろしくお願いします。

506334:2012/07/31(火) 22:58:05 ID:NKjWye8o0
薄暗い森の中、草を踏みしめながら歩く人影があった。
ボロボロのマントを纏い、フードを被っているので、
顔は分からないが、背格好から判断するにどうやら若い娘のようだ。

時折立ち止まって、後ろを振り向いている。
どうやら何かを警戒しているらしい。

やがて娘は森を抜け、小さな村の入り口にたどり着いた。
レンガ造りの家がぽつぽつと立ち並んでいる。

「誰かいませんか?」
娘は呼びかけたが、返事はない。
仕方なく入口の門をくぐる。

その時。
「ブフゥー…」
生臭い匂いとともに干し草が積まれた荷車の影から巨大な黒い影がのっそりと出てきた。
娘は声がした方に目を向ける。
そこには二足歩行の巨大な豚の化け物がいた。

「フゴフゴ…プギィー!!」
化け物は鼻をひくつかせた後、よだれを垂らしながら雄叫びを上げた。
しかし、娘はたじろがず、マントの下から短剣を取り出した。
「やれやれ、またオークか。レベルは15ってところね。」
襲いかかってくるオークにも躊躇せずに飛びかかり、短剣をオークの脳天に突きさす。
鮮血が吹き出し、地響きとともにオークは倒れた。

「ふぅ…」
飛びかかった反動で、ぱさりとフードがはずれて素顔があらわになった。
短髪に切りそろえた栗色の髪。
わずかにあどけなさが残る整った顔立ち。
百戦錬磨の戦士を思い起こさせる鋭い眼光。

「全く、この辺りはオークだらけだね。さっきも森で襲われたし。
ま、魔物ハンターの私にとっちゃ、あんなの何体いても変わらないけどさ。」

そう言うなり、娘は近くにある干し草が積んである荷車に向かって声をかけた。
「ところで、そこに隠れている人。この村が今どうなっているか教えてくれないかい?」

507334:2012/07/31(火) 23:00:52 ID:NKjWye8o0
「ひっ!?」とおびえた声がして、干し草の中から若い女性が出てきた。
「ど、どうして私が隠れていることが分かったのですか?」
「簡単さ。さっきから干し草が小刻みに揺れていたからね。」
娘はそっけなく言った。

「すごい観察眼ですね。さぞかし名のある戦士とお見受けします。」
女性はスカートについた干し草を払いながら荷車から降り、娘に駆け寄った。
「お願いします、私達の村を救ってください。」



村の中の、ある家の居間で、二人は椅子に座っていた。
女性は静かに話し始めた。
「私の名前はラウラ。この村の娘です。貴方様のお名前は?」
「私はラキ。気ままな一人旅の魔物ハンターさ。
ところでこの村は一体どうしたんだい?人っ子一人いないじゃないか。」
「そ、それは…」
ラウラはずいぶんためらった後、暗い表情でぽつりとつぶやいた。
「村人は…全員死にました。いや、死んだ方がましだったかもしれない」
「そりゃ、どういうことだい?」

「順を追ってお話します。
この村は貧しいけれど、大した争いも無く平和な村でした。
しかし、今朝森の奥から黒い霧が流れてきました。」
「黒い霧?」
「はい。闇のように黒い、邪悪な霧でした。
その霧に飲み込まれたものはことごとく魔物になってしまいました。
私の父も…」
彼女は無表情だったが、その声は震えていた。
まるで恐怖を押し殺そうとするように。
「幸いにも、私は自分の部屋で読書をしていたので、
黒い霧には飲み込まれなかったのですが、窓の外は阿鼻叫喚の嵐でした。
魔物と化した村人が生存者を襲いだしていたのです。
私は何とか村から脱出しようと家を出たのですが、先ほどのオークに見つかってしまって…
あの干し草に隠れていたのです。」
「ううん、黒い霧とやらは何かの呪いの一種だろうな。それもとびっきり凶悪な。」
ラキはかぶりを振った。
(しかし、今まで倒してきたオーク達は村人の成れの果てだったのか)」
知らなかったこととはいえ、罪悪感が胸をよぎる。

ラキはしばし考え込んだ後、立ち上がった。
「分かった。黒い霧をけしかけた奴を倒そう。」
村人への罪滅ぼしの念もある。

そんな彼女にラウラがためらいがちに話しかけた。
「あの…そこで、私もお供させていただけませんか?
みんなの無念を晴らしたいのです。」
「しかし、危険な旅だぞ?死ぬかもしれない。」
「構いません。覚悟はできています。剣術も一通りたしなんでいますので。」
「分かった。そこまで決意しているのなら…。
これからよろしくな!」
「はい!」
二人はがっしりと握手を交わした。


二人が出て行った後。
タンスの中から小さな黒い霧が現れて、彼女達を追いかけていった。

つづく

508名無しさん:2012/08/01(水) 00:12:01 ID:Tmuko7Ac0
乙です!
果たして二人がどうなっちゃうのか楽しみです!

509334:2012/08/01(水) 23:36:18 ID:L8.X3XcY0
つづきです。


ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/


ステータス
ラキ Lv.50 ジョブ:魔物ハンター
ちから88 すばやさ110 かしこさ95 たいりょく50
剣技:レベル32 魔法:レベル10 運:1



さらさらと流れる小川の土手をふたりは歩いていた。
「それで、これからどこにいくつもりですか?」
ラウラが尋ねる。
「そうね、取りあえず情報を集めなきゃいけないから、
ここらへんで一番大きな町「フェタリア」に行くとするかな。」
「えーと、それだと…3日くらいで着きますかねぇ…?
ここら辺は魔物も多いですし。」
「大丈夫よ。私がついてるから!それにここら辺で出てくるモンスターはスライムくらいよ。」
「あの…言っている傍から、スライム、出てきましたよ!」
ラウラは前方を指差した。
薄い黄色のゼリーみたいな体をぷるぷると震わせたスライムが茂みから出てきたところだった。

「よーし、さっさとやっちゃおう!」
ラキはスライムめがけて剣を振り下ろした。

ラキの剣撃!
スライムに1000のダメージ!
スライムは『根性』で持ちこたえた!

「あらら、スキル『根性』持ちでしたか。」
「運が良かったわね。次のターンでとどめを刺してあげるわ。」

スライムのターン!
スライムは仲間を呼んだ!
スライムAが現れた!
スライムBが現れた!
スライムCが現れた!
(中略)
スライムXが現れた!

「えっ…と、森の中から同じスライムがぞろぞろ出てきたのですけど…
さすがにまずい気がします…」
「もも、問題ない!全員、私の剣のさびにしてくれるわ、わよ」
「声が震えていますけど大丈夫ですか?」
プルプルと動きながらスライム達が包囲網を狭めてきた。
ラキとラウラはじりじりと追い詰められながらも攻撃の隙を窺う。


「キキィィー!!」
一番先頭のスライムが鳴き声を上げたかと思うと、一斉にスライム達が飛びかかってきた。
ラキは剣を薙ぎ払い、スライム達を叩き切る。
べちゃべちゃと肉片や汁飛沫が体にかかるが、スライムの数が多すぎる。
「あっ…が、このっ…!!」
数匹のスライムが衣服にまとわりついたかと思うと、
ラキは見る見るうちに押し寄せてくるスライム達で包まれ、黄色のゼリーで見えなくなってしまった。
「あっ…ひゃあああ!」
スライム達は衣服をすり抜け体中の穴という穴から体内に侵入する。
「お、おおおお…っふ、ぅくっ、そ、そんなところにはいってくるなぁぁ!!」
ジタバタと手足を動かし引きはがそうとするが、髪に付いたガム並みの粘着力で離れようとしない。
「う、ぐっぷ、ごふっ…」
最後に残ったスライムを飲み干し切ってしまった。

「げふっ…まさかスライムにしてやられるとは…油断‥」
ラキが片膝をついて息を切らしていると、背後の木の影からラウラが現れた。
どうやらスライム達が飛びかかってくる時にとっさに隠れていたらしい。
「すみません。怖くて隠れていました。あの、大丈夫ですか…?」
「あ、ああ、大丈夫だ」
ラキはどすんと尻もちをつく。
「ふぅー…すまん、ちょっと休ませてくれ。なんだか暑いんだ。」
ラキはローブを脱いだ。

その様子を見て、ラウラが遠慮がちに言う。
「あ、あの、大変申し上げにくいのですけど…
その、お身体の方が…ずいぶん太ましく…」

「え!?」
慌てて体を見回すと、ぽってりと膨らんだ肉の段がショートパンツの上に乗っていた。
上着もパツパツだ。
「あ!?さてはあのスライム達、何か特殊能力をもってたな」
歯噛みしたがもう手遅れである。
「しょうがないな‥。まあ、こんなデブ態異常すぐによくなるさ。」


ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/2569

ステータス
ラキ Lv.50 ジョブ:魔物ハンター
ちから88 すばやさ80 かしこさ95 たいりょく100
剣技:レベル32 魔法:レベル10 運:1
肥満:BMI 28

To be continued…

510334:2012/08/01(水) 23:42:54 ID:L8.X3XcY0
すみません
挿絵のアドレス間違えてました

正しくはこちら
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1431_1.jpg



ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1432_1.jpg

511名無しさん:2012/08/02(木) 01:50:02 ID:mjV77FuI0
乙です〜!
早速ラキさん、体内にスライムが入っちゃって太っちゃいましたねw
続き楽しみにしてます!

512名無しさん:2012/08/02(木) 22:43:39 ID:3g8/C6TM0
はじめまして、こちらは初カキコです。
肥満化と触手を掛け合わせたネタって少ないので描いてみました

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1433_1.jpg

513334:2012/08/02(木) 23:04:33 ID:LhbsIOqM0
>>512
乙です!
表情がエロいですね。

続きを投稿します。

514334:2012/08/02(木) 23:06:03 ID:LhbsIOqM0
ラキとラウラは、ネオンが光り輝く町の入り口に立っていた。
「やっと着いたな。長い旅だった。」
ラキは額の汗をぬぐう。
「長いも何も…ラキさんが頻繁に休み続けるからですよ。
本来3日の道のりを1週間もかかってしまったのですから。」
「う…仕方ないだろ、
スライム達を吸収しちまったせいで素早さがダウンしてるんだから…。
(体力がなぜか増えちゃったけど…)体も重たいし…。」
膝を抱えてスネるラキをラウラは呆れた様子で見ていた。
「はいはい、分かりましたよ。
それでは、さっさと教会で治療してもらいましょうよ。」

その時、ラキのお腹が、ぐ〜っ、と鳴った。
「ちょっと待ってくれ。先に飯屋に行かないか?」
「え〜っ!?」
「さっきから腹へってしょうがないんだ。」
「もう、ホントに困ったハンターさんですね。どこか手頃な店はないでしょうか?」
二人は大通りを歩き出し、店を探し始めた。

20分後。
二人は薄暗い怪しい店の前に立っていた。
ツタが絡んだ看板には『肉料理専門店デビル・ネスト』と書かれている。

ラウラが戸惑った様子で言った。
「ど、どうします?この店以外飲食店が空いていませんでしたよ。
正直なところ、この店に入るとろくなことにならないと、
私の第六感がささやいているんですが…。」
「構うもんか!ただの飯屋だろ?」
ラキは勢いよくドアを開けた。

「こんにちは〜、誰かいませんか〜?」
「ようこそ、わての店へ。」
そこには燕尾服を着た醤油顔の男がお辞儀をしていた。
「ささ、たんと食べていってくれさかい。」
どこの方言か分からない怪しさ満点の言葉づかいで、男は喋る。

「あの…やっぱり止めません?!絶対胡散臭いですよ、ここ…」
ラウラはラキに耳打ちしたが、ラキはさっさと席に着いた。
「細かいことは気にするなよ。まずは腹を満たすことが先決だ。
オヤジ、ありったけの飯を頼む!」
「まいどおおきに!」
その言葉を聞いて、ラウラも観念したのかしぶしぶ席に着いた。

「お待ちどう!当店自慢の肉料理でっせ〜」
しばらくしてオヤジは厨房から謎の肉が載った大皿をわんさか持ってきた。
たちまち直径何mもあろうかという机の上が料理で埋め尽くされる。
「いっただきまーす!!」
そう言ったかと思うとラキは猛然と片っ端から料理を食べ始めた。
ラウラも気乗りしないという様子で肉をほんの少し小皿に取り分けた。
「うっ…すごい臭い。何の肉なのかしらこれ…」
もぐもぐとラウラが食べるのをしり目にラキはするすると肉を胃袋におさめていく。

痩せていたころのかっこいい彼女はどこへやら、
太ましい彼女が次々と料理をたいらげていく姿は、
言い方はおかしいが、やはり絵になる。
顔には出さないが、ラウラはぼそぼそと肉を食べながらそんなことを考えていた。

515334:2012/08/02(木) 23:08:15 ID:LhbsIOqM0
「あの、そろそろこの店出ません?お腹もいっぱいになったでしょうし…」
ほぼ全ての皿が空になったのを見計らってラウラはラキに声をかける。
「ふぇ、なんふぇ?まふぁ、くひたりなひよ。」
ラキはごくんと口に含んだ最後の肉を飲み干し、オヤジに声をかけた。
「同じものをもっと持ってきてくれ!」
「まいどあり〜」
オヤジはまた料理を机いっぱいに並べはじめた。
「ええ!?まだ食べるのですか?もう止めましょうよ!
さらに太っちゃいますよ〜」

ラウラは必死にラキの体を揺するが、
ラキは料理にがっついて食べるのを止めない。
「ふぐっ…むぐっ…ごきゅん…」
料理がラキの口に消えていくのに比例して、彼女の体がどんどん膨らんでいく。
むちっ、むちっ…ぶちっ、ビリビリ…
ぶ厚い尻肉や小ぶりの胸肉、餅のような腹肉など全身の肉が肉肉しくぶくぶくと膨らんでいく。
肉圧に耐え切れなくなった衣服が裂けていく。

にも関わらず、食べ続ける。
「ハフッ…ハフッ…」
彼女は玉のような脂汗をかいている。すごく汗臭い。

「ああっ!どうしたんですか、ラキさーん!!
あっ、そうだ。お勘定、お勘定お願いしまーす!!」
ラウラはオヤジのところに駆け寄った。
「まいどあり〜。
ほな、代金は占めて○○万円になります!」
それは二人の全所持金をゆうに超えていた。
「持ち合わせが足りない…」

オヤジのニコニコ顔を一変した。
「なんやと!不足分、どないしてくれるんや!
あのデブががつがつ食べるから大赤字やねんで!」
オヤジはまだ食べ続けているラキを指差して怒鳴った。
「ひぃっ!?すみません、何でもしますから〜。」
「それじゃあ、『働いて』返してもらおうか?」
オヤジはにやりと不気味な笑みを浮かべた。


次の日。
「6番テーブル、オーダー入りま〜す!」
「11番テーブルに早くワイン持ってって!」
エプロンを着たラキとラウラが店内を駆けまわっていた。
ラキはさらに肥大した体を揺すって全身に汗をかいている。
きつそうだ。
「全く、ラキさんが食べ過ぎるからですよ」
「はぁ、ふぅ、すまん…」
「(この人本当にダメだ…)」

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1434_1.jpg


場所は変わって店の中のどこかの一室。
オヤジが誰かと話している。
「せやけど、あんさんもアコギですな。
あの二人にスライムけしかけてわての店に来させるなんて。」
「ふふふ、もっと誉めてくれ。
あのスライムは特別製でな、吸収した者の食欲を増幅させるのだ。」
声の主は愉快そうだ。周りには黒い霧が渦巻いている。
「そして、あいつらは町で一軒しか開いてなかったわての店で、
ぼったくり価格の料理を食べるしかなかったってわけやな。」
「して、これからどうするのだ。
まさか、借金を返済するまでずっとウエイトレスをさせるのではあるまい?」
「へへへ、そこは考えとりまっさ。デブの方には『裏の店』の仕事をしてもらいます。」

516名無しさん:2012/08/03(金) 00:27:30 ID:vEKhcBoU0
続き乙です!
食欲に負けて太ったラキさんが『裏の店』でどんなことをされるのか
楽しみですw

517名無しさん:2012/08/03(金) 22:49:54 ID:JY1i0lnc0
おお!ボンドさんおつですこのシチュ最高ですね!

518名無しさん:2012/08/07(火) 00:19:04 ID:RpbfZpvI0
生命の雫が!!なモバマス蘭子ちゃんー
アイマスの流れのときに描きたかった^q^

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1437_1.jpg

519名無しさん:2012/08/09(木) 01:14:29 ID:R93AhXmQ0
蘭子ちゃんすごい身体にwwGJです。
モバマスというと、うちのプロダクションは最近入所した、Sレア椎名法子のドーナツのせいで皆デブデブに、とか妄想しているw

520945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/08/09(木) 09:39:00 ID:IfRA1vlg0
肉の日の舞ちゃんが今一肥満化してないので補充分を。

ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/368818
パス:himanka

本当はデブの日に間に合わせたかった・・・

521名無しさん:2012/08/09(木) 10:56:16 ID:JjCxV/620
初SSがやり方わからなくて連投規制されてしまったのでこちらで

まあ、ぷっくりというのはまだ柔らかい表現で、実際には彼女の見事な体のラインをことごとく崩し、服を拘束具に変え、ふーふー息苦しくなるほどには太っていた。
指にはめた指輪は、指がぷくぷくと太くなったにも関わらず、なぜかそれに合わせて大きく変形したかのように、指を絞めつけもしなかったし、すっと簡単に抜けてしまった。指から抜けると指輪ははめた時と同じサイズに戻った。
それと同時に彼女の体のサイズも元に戻ったのだからまた不思議である。
このようないきさつから、原因が夕べのドンチャン騒ぎの前夜祭によるものではなく、指輪のせいであることが判明したのである。
また当たり前の話ではあるが、はだけ(はじけ?)てしまった彼女お気に入りのハレ着であるドレスはもちろんそのままである。
しかし、本人も召使たちもほっと胸をなでおろしていた。もう二度とあんな思いをするのはごめんだ、と彼女は思い出しては赤面しそう思っていた。

522名無しさん:2012/08/09(木) 10:57:25 ID:JjCxV/620
なんでもこの指輪は村人からの贈り物ではなく、ここの家主である彼女の義父が誕生日のサプライズにプレゼントしようと思っていた、昔の冒険で見つけた宝物だったのだ。
それには姿を消す魔法が込められており、幾度となく彼の冒険に貢献してきたのだ。
しかし、それは男が使ったらの話で、どうやら彼女のような女性には別の能力が与えられていたようだ。
なんでも義父はもう少ししたら旅に出るらしく、もう故郷に戻ってくる予定はないのだという。
そのため、家財や資産をすべて彼女に託し、愛娘のハレの日を祝ってから出発するつもりだったそうだが、とんだ騒動になってしまったようだ。
彼は娘に平謝りし、機嫌も治ったところでつつがなく、村を挙げての盛大なパーティーが催された。
パーティーにはある老人が来ており、旧友の娘の誕生日だと聞いてすっ飛んできたのだという。
彼はみんなが見たことも聞いたこともないような技を持っており、それを今日でいう花火というような形で巧みに披露した。祭りは大盛り上がりだった。
その最中、彼女の義父はキリのいいところでふっと自宅に戻り、整えておいた旅道具を背負って、娘にも内緒で例の旅に出た。
後にそのことに気付いた彼女はとても寂しがったが、すぐに立ち直り、義父に変わり村の長としての務めを果たしていくことを誓ったのだった。

それからしばらくして、例の指輪のことも頭の片隅にしか残っていないような長い年月が過ぎたころ(といってもここの人間は寿命が長いため、外見も内面も対して変わりはないが)。
大切なものを入れる箱の中から、この世の全てを射止めるような美しくも儚い魅惑的な輝きが、辺りをうかがっていた。
まるで指輪そのものに意志があるかのように。

時間があったら続く

523名無しさん:2012/08/09(木) 15:30:19 ID:onXejxBI0
DLできない・・・ファイル消えてます

524945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/08/09(木) 21:11:42 ID:IfRA1vlg0
>>523
確認しましたところ、どうやら斧ロダの方が不調なのかファイルが正しくアップロードされないようです。
こちらに上げ直しましたのでそちらからどうぞ。

ttp://www5.puny.jp/uploader/download/1344514177.txt
パス:himanka

525名無しさん:2012/08/09(木) 21:52:04 ID:onXejxBI0
わざわざ感謝します!

いつもいつも楽しませてもらっています、ありがとうございます

526名無しさん:2012/08/09(木) 22:28:10 ID:1TdDxBN60
>>522
アイテム自体が不幸を呼び寄せそうでwktkするぜ
続きがあるなら楽しみにしてるよ

>>524
二口女の挙動がかわいいなあw
毎回楽しませてもらってるよ、ありがとう

527名無しさん:2012/08/10(金) 14:40:25 ID:DR57AXfI0
続いた

 ある日の夜、義父の古い友でもある仲の良い老人が突然訪ねてきた。
彼女は前もって知らせてくれていればそれなりのもてなしを用意していたのに、と老人との久々の再会を喜んだ。
しかし、老人はどうも険しい顔つきをしている。
そして不意に、彼女が義父から譲り受けた指輪のことを尋ねた。
彼女は少し不思議に思いながらも、大切に保管していた指輪を箱から取出し老人に渡した。
すると、老人はあろうことかその指輪を保管していた封筒ごと指輪を炉の中に放り込んだではないか!
突然の出来事に驚いた彼女は
「なにをするんです!?」
と少し声を荒げて老人を問い詰めたが、老人は炉の中をじっと見つめるばかり。
そして、老人が不意に炉の中にしばらく放置しておいた指輪を取り出し、「熱くはない」といい彼女の手のひらに置いた。
「何か見えるか?」
と老人は聞いたが、
「いえ、何も・・・」
と彼女は答える。
老人は「取り越し苦労だったか」と内心ほっとしたが、彼女が放った一言でその考えは消えうせた。
「何か文字が見えます・・・エルフ文字みたい」
老人は彼女に文字の内容と事の次第、暗黒の王の復活の話などを彼女にすべて打ち明けた。
恐ろしくなった彼女は指輪を老人に託そうとしたが、彼は断固として拒否した。
厳密にいうと、彼はその指輪をのどから手が出るほどに欲していた。
しかし彼の理性がそれを受け取ることを拒んだのである。
老人は彼女に指輪を安全な場所、エルフ族きっての実力者の住まいである谷へと持っていくよう指示した。追手がいつ来るかわからない今、今夜にでも出発するようにと。
その時であった、庭のほうで「ガサッ」と音が聞こえた。二人の背筋に真冬の山々よりも冷たい風が走る。
老人は杖を構え、ゆっくりと窓の方へ近づいていき、狙いを定めて茂みの中を小突いた。
「イテッ!」
老人が声の主をむんずと引き上げた。
「だれかと思えば庭師のサン!盗み聞きしていたのか!」
「ご、誤解です!盗み聞きしてたなんて・・・庭の草を刈ってただけで、ほんのちょっと、暗黒の王が世界の終りとか、それだけですよ・・・」
茂みに隠れていたのは屋敷の召使い、サンであった。
こんな夜中に草を刈っていたというのはもちろん嘘で、こういう話に目がない彼は茂みの中でずっと聞き耳を立てていたのだ。
「お願いです。俺を何か変な生き物に変えちまったりしないでください・・・」
そう、この老人は少しばかり名の知れた魔法使いなのである。
とはいえ、全く知らない者もいるにはいるが、それ以外の者には高名な大賢者として崇められている。
しかし、この村では魔法使いといえば厄介ごとを運んでくるものだと思われており、村人の幾人かにも彼を毛嫌いする者がいた。
そうでなくても何をしでかすかわからない未知の存在として恐れられている傾向もあった。
彼の発言は、まさにそういった考えが凝縮されて口に出たものであった。
「嫌か?それならばおぬしの主人の共をすることじゃな」

528名無しさん:2012/08/10(金) 15:10:22 ID:DR57AXfI0
こうして一行は旅に出た。しかし、すぐに老人とは別れた。
なんでも魔法使いの先輩にこの事態についての助言を乞いに行くのだという。
道中、なんやかんやで彼女の従兄弟であるメルーとペペンが仲間に加わり、追手の追跡を逃れながら旅を続けていた。

いま彼女たちは丘の麓に建っている、とあるおじいさんの家にいる。事の次第はこうである。
彼女たちはある森の中を横切ろうとしたが、暴れる木や幽霊による妨害を受けていた。
「だからこっちの道は嫌だといったのに!」
木の枝に抓まれブンブン振り回されているサンが、道筋の提案者である彼女のいとこたちに怒鳴る。
「近道なんだから別にいいだろ!」
いとこも負けじと怒鳴り返す。残りの三人は今にも木の幹の中に取り込まれそうだ。
このままでは弄ばれて死んでしまう。
だれもがそう思ったその時、彼女の体が突然膨らみだした。
「え?な、なに??」
「おい!お前、なんかでっかくなってないか!?」
彼女の体は、指輪もはめていないのに急にぶくぶくと太りだした。
「い、嫌ぁ!」
こういいたかったのはむしろ木の方であろう。彼女の体は瞬く間に膨らみ、閉まりかけていた木の幹に隙間を作った。
そこから従兄弟たちは逃げ出したが、彼女の方は相変わらず、先ほどよりも狭くなった幹の中に取り残されている。
膨らむのは止まったものの、幹に空いた穴に蓋をするような形ではまってしまった彼女はとても苦しそうにしている。
思わぬ大物に、木の方も幹がビシビシと嫌な音を立てていて、今にも破裂しそうだ。
むしろ彼女よりも木の方が苦しいかもしれない。
「だ、だすけてぇ・・・ふぅー、ぐっふぅ・・・」
圧迫されている体に何とか隙間を作ろうと身をよじるが、ぴっちりとはまってしまった彼女の体はどうにも動く気配がない。
突然のことに動揺した一同があたふたしていると、突然、どこからともなく軽快な歌が聞こえてきた。

529名無しさん:2012/08/10(金) 15:31:10 ID:DR57AXfI0
するとどうだろう、木は突然おとなしくなり、真ん丸に張りつめていた彼女の体が萎んでいくではないか。
元の体に戻った彼女を、木が「ぺっ」と勢いよく吐き出した。
歌の主はこのあたりに昔から住んでいるおじいさんであった。
彼の歌には強い魔法が込められており、どんな呪いも緩和してくれるのだという。
一行は彼に手厚く保護されて、しばらく休息を取った後、一行はお礼を言い再び旅に出た。
おじいさんは一行の姿が見えなくなっても見送りの歌を歌い続けた。
その歌のおかげで再び幽霊焼きに襲われることもなく、難なく森を抜けることができた。

一体この間のあれはなんだったんだろう?
一行が森での一件を話し合っていた。
なぜ彼女が突然太りだしたのか。話題はそれでもちきりになった。
能力の話はサンが老人から聞いており、その又聞きで従兄弟たちにも周知のこととなっていた。
その疑問の答えはすぐにわかることになった。

おじいさんの見送りの歌が聞こえなくなり、しばらく歩を進めていると、再び何の前触れもなく彼女が太りだしたのである。
最初は何事かと思った一同であったが、数分もしないうちに元に戻った。
その後も、時間や程度に開きはあれど、発作的に肥満化が起こったのである。

長い年月を指輪の近くで過ごした彼女の体は徐々に蝕まれ、指輪をはめていなくても太る体になってしまっていたのだ。
それがピークに達したのがつい先日の事件の日だったというわけである。

その後も、少しぽっちゃりから歩行が困難になるレベルまで、太っては戻り、太っては戻りと、不規則で幅広い変化が見られた。

530名無しさん:2012/08/10(金) 15:49:10 ID:DR57AXfI0
全く変化が見られなければ、数日そのまま、ということも多々あった。
その変化のたびに彼女は「わぁ!?」だとか「うごぉ!」だとか「うっぷぅ・・・」「ぶふぅ!」「ぐっ・・・」などと喘いでいた。
最初は好奇の目で見られていたが、いつしかそれが当たり前のようになっていき、ただ黙々と歩んでいた。
しかし、彼女の方は、とてもじゃないが無心で歩いてなどいられなかった。
不定期に太ったり戻ったりする体での旅に悪戦苦闘しいる様子だ。
良いときはふっくらする程度だが、悪ければ自分のデーンと突き出たお腹で前が見えないのだ。
それに加えて全身の肉が、歩くたびにゆさゆさぷるぷる揺れるため、何度かズシンと重いしりもちをついた。
一人で起き上がれないときもあった。
その時は引き上げてもらうか、それが無理な時は休憩をはさんだ。
そしてなりよりも嫌だったのが屈辱的だということである。
元来、だれもが羨む才色兼備であった彼女は、他人に醜態をさらしているというのが許せなかった。
それに、年ごろの女の子が自分がでっぷりと太るのを快く思うわけがない。
たびたび訪れるズッシリとした重みと羞恥心により、彼女は旅の終始、涙目の顔を真っ赤に染めていた。

続け

531名無しさん:2012/08/10(金) 16:31:54 ID:Rne.wuH.0
乙!
周囲の人間はしかたないよねってくらいに思ってるけど本人にとってはものすごく屈辱的なんだろうな、これ
そういう認識のギャップみたいなのが面白いぜ

532名無しさん:2012/08/10(金) 16:56:53 ID:DR57AXfI0
名前を付けないとしんどいので、主人公をフロート、老人をガンドロフと記すようにします




一行はやっとの思いでエルフの谷に到着した。ここでは呪いが弱まるのか、谷に近づくにつれて変化の頻度は減っていった。
谷にはフロートらの他にも、各地から様々な種族が集まってきていた。
彼女らよりも先についていたガンドロフによると、例の指輪の処遇について、会議が行われるのだという。

会議は間もなく始まった。フルートらもそれに参加した。
彼女は指輪を会議場の中心にある台座に置いた。
しばらく議論したのち、指輪を捨てに行くのが一番だという提案が出た。
その方法について彼らはああでもない、こうでもないと話し合いを続けた。
それが白熱し、ついには大声で罵倒しあったり、取っ組み合いが始まった。
みな指輪の持つ魔力にひかれて、指輪を欲し、争いが起きたのである。

その事態を見かねたフロートが、名乗りを上げた。
「私が行きます」
しかし彼らの耳には届かなかった。
今度はもう少し大きな声で
「私が行きます!」
と言い放った。
それと同時に、今までベルトできつく締め上げていたかのように彼女の体が「ボンッ!」と膨らんだ。
服こそ破けなかったものの、その勢いやすさまじく、きつく締めていたベルトが「バチーン!」と音を立ててはじけ飛んだ。
何事かと思い一同が目を向けると、一瞬、小さめのトロールかと思うほどにまん丸く柔らかそうに太った女の子が、目をしどろもどろさせながらワナワナと震えていた。
今の今まで罵り合っていた者全員がポカーンとした表情で彼女の方を見つめていた。
「・・・わたしがぁ・・・捨てに、行きます・・・」
突然の出来事に、油断していた少女はすっかり意気消沈し、限界まで赤らめた顔に涙を蓄え、フルフルと身悶えしながらそういった。
一同はイジメでもしてしまったかのような罪悪感を覚えながら、あいかわらず唖然とした顔のままそれぞれの椅子に戻った。
その発言に呼応するように、口論に参加していなかった男が彼女の旅に参加する意を示した。
その後も数人の有志が、彼女の旅に同行し守り抜くことを誓った。
もちろん好奇心旺盛な彼女の召使いや従兄弟たちも含めて。
谷の主であるエルフの長が、事態を呑み込めないままではあるが会場の皆に宣言した。
「よ、よろしい・・・、指輪で結ばれた旅の仲間の結成だ!」

こうして、人間6人(厳密にいうとフロートたちとは違う人種が2人)にエルフ、ドワーフ、ガンドロフの9人からなる旅の仲間が結成された。

これから先、どんな運命が彼らを待ち構えているのだろうか。



さすがに時間がやばい

533名無しさん:2012/08/10(金) 19:01:47 ID:DR57AXfI0
なんとかなる(ポジティブ)





 谷を意気揚々と出発した一行だが、途中までは良かったものの、山の中でフロートがはぐれてしまった。
しかし誰もそのことに気付いてはいない。
なぜなら彼女がはぐれたのはみんなが寝静まっていた時で、夜明けには帰ってきたからである。
どういうことかというと・・・


フロートは彼女を除いた全員が寝静まってもまだ起きていた。
「これから一体どうなるのだろう」そんな不安ばかりが彼女の頭を渦巻いていた。
しかし、考えていても夜は更けていくばかり。うつらうつらと、徐徐に眠りにさいなまれていった。

彼女は床にドサッと投げ出されるような衝撃で目を覚ました。
目を覚ましてみると、そこは薄暗い洞窟のようで、松明やらが壁に立てかけられており、広場のように開けたところには山積みになった得体のしれないものがゴウゴウと勢いよく燃え盛っていた。
どうやら彼女は眠っている間に山の洞窟に住む子鬼共、ゴブリンに連れ去られていたようである。
奴らはフロートをどう料理するかでもめていた。
そのうち、煮る派と焼く派に分かれて激しい言い争いを始めた。
 彼女をなめていたのか縛られてはおらず、フロートは隙を見て逃げ出した。
あまり深くまでは連れて行かれなかったようで、すぐに出口を見つけることができた。
もううっすらと明るくなってきている。夜明けが近いようだ。
フロートは勢いよく出口から飛び出した。
ちょうどその瞬間、タイミングの悪いことにまたしても彼女の体がぶくぶくと膨れ上がっていった。
「ンブッ!!?う、うそでしょ〜・・・?」
彼女の体はただでさえ狭い洞窟の入り口にすっぽりとはまってしまった。
その様子はさながらどこぞのクマのようである。
彼女は必死にお腹を引っ込めて手を突っ張ったがびくともしない。
入口の近くに見張りがいたが居眠りをこいていたようで、肉に押されるがまま洞窟の中を勢いよく転がり落ちて行った。
それが丁度彼女の逃亡に気付いて追って来た後続のゴブリンたちにぶつかり、ボウリングのピンのように総倒れになった。
しかしそれだけでは進行を止めるはずもなく、とうとう彼女のお知りに追いついたやつらは入口の様子を見て驚愕した。
先の大戦によるゴブリンの激減と風化により徐々にその勢いは衰え、かつては難攻不落を誇った大迷宮だったが、今では彼女のはまっている穴が唯一の出入り口だったのだ。
 焦ったゴブリンどもはなんとか彼女を穴から引っ張りだそうとした。
しかし何をやってもびくともせず、刃を突き立ててはみたものの、ブヨンと沈み込むばかりで一向に手ごたえがない。
当のフロートはというと
「あっはははは!やめ、やめてー!くすぐったい、ふぅ!ふぅ!うぁははは!!」
と、痛いどころがむしろくすぐったい様子で大笑いしている。
「ガンドロフ〜!みんな〜!」
ぴっちりとはまっているため、呼吸がうまくできず息が苦しそうだ。
そんな状態でも力を振り絞って、震える声で必死に仲間を呼んでみるが、声が届くような範囲に彼らはいなかった。
そんな行為は夜が明けるギリギリまで続けられた。
次第にゴブリンたちのくすぐり攻撃(もちろん本人たちはそんなことは思っていないが)が弱まってきた。
数が減ったとはいえ腐ってもゴブリン、大戦後の平和に乗じ、瞬く間に数を増やしたが、どうやらそれが仇となったようだ。
酸素がなくなってきたのである。
さんざん弄ばれた挙句、いくら呼んでも仲間たちの反応がないという事態に心を痛めながらふと我に返ると、さっきまでの猛攻が嘘のように静まり返っていた。
すると彼女の体がシュルンと縮み、元の大きさに戻った。
何事かと思い恐る恐る後ろを振り返ると、そこには無数のゴブリンどもがピクピクと痙攣したり、泡を吹いて倒れていた。
どうやら大惨事は免れたようだ。
笑い疲れたフロートはホッと元に戻った胸をなでおろした。
見渡してみるとすぐに元いたキャンプ地が見つかった。
「それにしてもタイミングが良すぎる」彼女は帰る道すがらこんなことを考えていた。
この指輪は自分のことを弄んで楽しんでいるのではないか、とさえ感じていた。

534名無しさん:2012/08/10(金) 20:12:44 ID:DR57AXfI0
ちょっと無理やり設定、SSだし許してや・・・

忘れてたので追記:フロートは指輪を捨てたら呪いが解けるといわれて、しぶしぶ旅をしています。本当は指輪から離れたら呪いが解けると思っていたようですが、それは間違いだと会議の後で知らされました。あの時立候補したのは完全に使命感と善意によるものです。今はそれに義務が加わり、少しがっかりしています。かわいそう




あの夜の出来事はだれにも語らなかった。
語って愉快なことでもないし、もしそうしてもゴブリン・サフォケイター(子鬼を窒息させる者)みたいな妙なあだ名をつけられてしまうだけだろうと彼女は思った。
 彼女が洞窟の中にいたせいで魔力を感知できなかったのか、南に住む裏切り者の魔法使いの妨害はなかった。
一行は難なく山を下ることができた。
 ・・・というのは一部間違いで正確にいうと、山を下る際に亀裂から低い叫び声のような音とともに大きな炎が上がり、一行に襲いかかった。
それをガンドロフが何とか防いだが、食い止めるのが精いっぱいだった。
一行を先に行かせ、それを見届けると同時に亀裂が穴を広げて彼を山に引きずりこんでいった。
一行は訳が分からないといった顔をしていたが、ともかく、ガンドロフ以外の8人は五体満足で山を下ることができた、といった具合である。


 旅に疲れ、ガンドロフを失った悲しみに暮れていた一行は、山の麓近くの森の中にあるエルフの国で休んでいた。
エルフ族の中でも特に警戒心の強い彼らに最初は殺されかけたが、交渉の末何とか滞在を許可してもらったのだ。
 その夜、フロートが不意に目を覚ますと、エルフの王の奥方がどこかへ行こうとしていた。
好奇心の強いフロートは気になってその後をついて行った。
奥方は彼女に気付き、時を映し出す魔法の瓶(カメ)を見せてくれた。
 そこに映ったのは荒れ果てた大地や、殺戮、奴隷にされた人たち、鉄粉と噴煙が巻き散る、見るも無残なわが故郷の変わり果てた姿であった。
その瓶の中にはフロートもいた。
赤く燃え盛る山の麓にそびえたつ真っ黒な塔、その中に彼女はいた。
彼女の傍らには見るのも危ぶまれるような雰囲気を放つ、恐ろしげな鎧を着た者がいた。
何をしているのかとみてみれば、彼女のことを弄んでいるとも世話をしているとも見て取れる。
なにやら大事な、それもとびきり愛らしいものを手入れするかのようにフルートを扱っていた。
どうやら指輪の魔力が彼女と完全に同化してしまったようで、彼女が指輪そのもののような存在になってしまったようだ。
しかし、力を完全に制御できているわけではなさそうで、大きくなったっきり元に戻ろうとする気配は見られない。
また、完全に自我を失っているわけでもなさそうだ。
なぜなら、虚ろな目をして頬を染めながらも、真黒な者に対して抗議している様子が見られるからだ。
抗議といっても、眠たいときに飼い犬が起こそうとしてきて、それを諭すような程度の微々たる抵抗ではあったが、とにかく自分を見失ってはいないようだった。
また、それが同時に最大の不幸でもあった。
いっそ自我など消えてしまっていた方がよかったのかもしれない。
 見る者を魅了するかのように、きれいにま〜るく肥えきった彼女の体を、丁寧に丁寧にかの者が磨いていく。
その一連の行動にフロートは身をよじさせながら、顔を紅潮させ涙を流し、切なさに満ち溢れた声を上げていた。

「あなたが指輪を捨てなければ、いずれはこれが現実となるのです」
私が使命を果たさなければ、この拷問のような辱めが毎日延々と続いていくのだ、と聞かされたフロートは絶望した。
しかし、それと同時にこの瓶の中の出来事が、ガンドロフの死により旅をあきらめかけていた彼女を奮い立たせた。
そして奥方も「これは旅を諦めればの話、まだ希望は残されている」と励ましの言葉をくれた。
フロートは心を新たに、旅を続ける決意をしたのだった。

535名無しさん:2012/08/10(金) 21:40:07 ID:DR57AXfI0
 森で十分な休息と援助を受けた一行は、彼らから譲り受けた小舟で川を下っていた。
その後、岸辺に船を上げた一行はなんやかんやあってピンチに陥っていた。

裏切り者の魔法使い、スルメンの手下の化け物どもがすぐそこまで彼女らに迫っていたのである。
「剣が!」
谷で義父から譲り受けた魔剣を見てフロートが叫ぶ。
彼女と話をしていた男、アルゴンは指輪が握られている彼女の手を取った。
「最後までついてゆきたかった・・・先に誤っておく、すまない!」
そういうと彼は唐突に彼女の指に指輪をはめた。
彼女の体は例のごとく「ボムン」と膨らんだ。
「や、な、何をするんですか!?」
フロートはあまりにも突然の出来事に、苦しいやら恥ずかしいやらでパニックを起こしてしまった。
エルフからもらった服は伸縮性に富んでおり破けることはなかったが、それにより余計に彼女のだらしない体のラインを強調する羽目になってしまった。
しかしアルゴンはそれをお構いなしに「行け!急げ!」といい、彼女のやわらかくなった体をグッと押し、丘から転げ落とした。
運よくほぼ球体型に変化した彼女の体は勢いよく転がっていった。
「きゃああああ!!いやああああぁぁぁ・・・!」
ものすごい悲鳴も丘からだんだん遠のいていく。
「「「…イケェ!…コロセェ!…捕えろォ!!…」」」
遠くで仲間たちが戦っている音が聞こえる。・・・この音はなんだろう、角笛だろうか?
なおもゴロゴロと転がっていく彼女であったが、所詮は脂肪。
全体重がのしかかっている、地面と接触している部分は常に平らに「近い」状態だった。
「近い」というのも、いかんせんここは今日のように整備された道路でもなければボウリング場でもない。
道もなくガタガタで岩だらけ、おまけにそこら中に木が生い茂っている。
今まで衝突していないのが奇跡だった。
そう思ったのもつかの間、ちょっとした段差のために鈍重なボウリングボールがふわっと浮かび上がった。
着地したのは、運悪くもモリッと突き出た大き目な岩の上だった。
彼女のお腹がその岩を包むように「ぐにゅうっ」と潰れた。
「うごぉ!・・・ぶ、ぶふぉぁ・・・うぅ」
一瞬目が飛び出てしまうような感覚に襲われ、転がり続けながらもこのようなうめき声をあげていた。
豊満についた柔らかな脂肪のおかげで痛くはなかったようだが、あれだけ突き出たお腹が凹むほどの衝撃だったのだ。
お腹が圧迫されないわけがない。
目を涙でうるうるさせながらも、なんとか岸辺にたどり着いた。
指輪をはずして元の姿に戻った彼女は急いでボートを川に浮かべ、漕ぎだした。

536名無しさん:2012/08/10(金) 21:44:15 ID:DR57AXfI0
川の中ほどまで漕いだころ、誰かの声が聞こえてきた。
「待って!おれも行く!」
フロートの仲間の一人、サンであった。
「来ない方がいい!ここからは私一人で行く!」
ボートも残ってないのに彼女の必死の牽制にも関わらず、サンはなおも川をこいでくる。
「あなた泳げないでしょう!?」
ボートに近づくにつれて水の底を歩いていたサンの足取りが鈍っていく。
二度、三度と沈みかけ、ついには浮かび上がらなくなった。
「サン!!」
フロートはサンの姿が見えなくなったところまでボートを戻し、自分も川に潜った。
サンはすぐに見つかったが、衣服に荷物を背負った彼の体は容赦なく沈んでいく。
引っ張り上げようにしてもどうにもならない。
 彼女の頭に一つの考えが芽生えた。誠に遺憾ではあるが、今はこれしか助かる方法がない。
彼女は指輪をはめ、すぐに彼の手を握った。
「ざっぱーん」としぶきをあげて、ギリギリ人と認識できるほど異様に膨らんだフロートと、その丘の上に乗るような形で息を吹き返したサンの二人が水面に浮かんでいた。
「ガンドロフから言われたんです。どんなことがあってもあなたから離れるなと」
言われたからというのは、それもあるがただの言い訳で、彼は最初から主であるフロートに尽くすことを誓っていた。
「あなたからは離れません、どんなことがあっても」
「ありがとう・・・サン」
彼女もサンの言葉に心を打たれたようだったが、彼女が今顔を真っ赤にしている理由は他にもあった。
「あのぉ・・・一緒に行くから、とりあえずそこで動くのはやめてくれませんか///」
どうもこの体を他人に触れられるのが恥ずかしいのか、水面から上昇してからというものパンパンに張りつめた顔でずっとうつむいている。
「す、すいませんフロートさま!今降ります!」
彼は近くに寄せてあった小舟の上に勢いをつけてジャンプし、見事着地した。
その勢いをつけたジャンプのおかげで彼女の体がことさら「ブニュッ」と凹んだ。
凹む瞬間彼女の口から
「おぉ?!」
という少し甘い声が漏れた。
そして彼の足がそこから離れると同時に、彼女の体が腹部あたりを中心にボヨンボヨンとゴムまりのように波を打って揺れた。
その振動は水面にまで及んび、彼女の周りに小さな波が生まれた。
彼女は目をぎゅっとつぶり、揺れが少しでも早く収まるように体を強張らせ
「んんー・・・」
という恥ずかしさと快感に耐えるような喘ぎをのどの奥で鳴らしていた。
 揺れが収まった彼女は不必要なまでに膨らんだお腹と胸がつかえて指輪に手がとどかなかったため、サンに指輪をはずしてもらった。
元のサイズに戻り船に乗ったフロートであったが、どこか気まずそうだったことはいうまでもない。


そんなこんなでばらばらになってしまった旅の一行。この先一体どうなってしまうのか。


〜第一部?完〜





もう終わろうかな・・・書いてもいいのよ?(憔悴)

537名無しさん:2012/08/10(金) 23:00:59 ID:Ge0LpmHs0
乙!
ロード・オブ・ザ・リングを彷彿とさせる世界観ですね

呪い系でヒロインがぶくぶくに太るのはドストライクなので
このまま続いてほしい…

538名無しさん:2012/08/11(土) 05:39:00 ID:BoPRDxUI0
>>537
ありがとうございます!

しかし今はちょっとリアルが推しているのでかくとしても相当後になると思います
SSって時間かかるんですね・・・w

おこがましいと思いますが、もしも書きたい人がいればご自由に引き継いでくださっても構いません
ちゃんと紹介してなかったので一応設定を参考までに表記しておきます



フロート:26歳(私たちでいう18〜19歳位。最初の場面は16歳で、ガンドロフが再び村を訪ねてくる間に10年経過している)。才色兼備な西の村一番の地主。冒険好き。明るく活発でかしこく、言動は丁寧。誰に対してもやさしく接する純粋な心の持ち主。
まとめると、お行儀のよいアリーナ姫のようなタイプ。
魔力のこもった指輪のせいで、常に太ったり痩せたりを繰り返す特異体質になってしまった(ポチャから肉塊とその時によって様々。それが一瞬で戻ることもあれば数日続くことも)。
今まで完璧な人生を歩んできた彼女にとって、この事態は非常に認めがたいようだ。常時、己の中のプライドと戦っているため、心がくじけかけて赤面したり、涙目になりやすい。芯は強い子。


今まで出した個人名:サン・メルー・ペペン・ガンドロフ・アルゴン・スルメン(似せてあるので大体わかるでしょうか?)


ハッピーエンドになればいいな

以下ご自由にご解釈ください!お許しください!

539名無しさん:2012/08/11(土) 12:37:20 ID:PMpVuOQM0
前回の触手ネタを新しくして、差分もつけました!
昨日pixivに上げたものですいません。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1438_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1439_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1440_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1441_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1442_1.jpg

やっぱり肥満化ネタは差分があってこそですね!
スレ汚し失礼しました。

540名無しさん:2012/08/11(土) 18:36:43 ID:BoPRDxUI0
汚すどころか浄化されそうなんですが


お疲れ様です!いやぁこれはいいものだ

541名無しさん:2012/08/11(土) 19:02:58 ID:PMpVuOQM0
>>540さんありがとうございます!あと前の絵、雑談スレ、あぶらみ
にもコメント下さった方、ありがとうございます!励みになります。
調子に乗ってもう一つ貼らせていただきます。といってもまた渋に上げ
たものですが。
以前どこかで上げたものをココで貼るのは問題ない・・・ですよね?

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1443_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1444_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1445_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1446_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1447_1.jpg

本当は後一枚続きがあるのですが、直接肥満化とは関係ないので
ここでは省かせていただきました。
それでは、大量投下失礼いたしました。

542名無しさん:2012/08/11(土) 20:28:33 ID:BoPRDxUI0
乙です!


ご自分で書いたものなら何の問題もないでしょうね

543名無しさん:2012/08/11(土) 21:38:34 ID:vz.LqAuI0
大量投下乙!
差分があってこそというのは本当にそのとおりだと思う。
徐々に太っていくのが実によくわかってすばらしい。

544名無しさん:2012/08/11(土) 22:12:24 ID:SpAnZZk.C
乙です
正に強制肥満って感じですね

545487:2012/08/21(火) 08:48:09 ID:TaJ/XHQQ0
だいぶ遅くなったけど第2話書き上がったよー
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/371924.txt
パスはメ欄
肥満化描写は最後の方にしかないから興味ない人はそこまで読み飛ばしちゃって
こんくらいの小ネタなら仕込んでも大丈夫だよね…?

546名無しさん:2012/08/21(火) 20:54:08 ID:dVmJcUIE0
素晴らしいSSありがとうございます
大きくなってよかったなちーちゃんw

547名無しさん:2012/08/21(火) 21:25:06 ID:QWRXJTns0
乙!
10kg増なのにまだ序の口と感じる、不思議!
これからすごく楽しみ

548名無しさん:2012/08/21(火) 22:35:48 ID:lJKwSLHIO
>>545
ネタについニヤリとした
ちっとそっち方面でSS書こうとはしてるんだがなー…

549名無しさん:2012/08/25(土) 16:17:14 ID:4mfpg33E0
誰も何も言ってないのに、突然勝手にキレて開き直る人はきっと普段からその事ばっかり気にしてる。
…というシチュエーションなんだろう。多分。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1449_1.png

加減しつつ程よく肉付けするにはどうすれば良いんでしょうね

550名無しさん:2012/08/25(土) 17:37:28 ID:qSt.SRf20
ぽっちゃりホミカかわいいですな! デブデブもいいけど、程よい肉付きもなかなか萌えますw

551名無しさん:2012/08/25(土) 21:01:13 ID:ezO0pH3UC
乙ですw
自分はこのくらいの太さが一番好きだなぁ

552名無しさん:2012/08/25(土) 23:53:38 ID:PJaCwS9A0
太ったことへの羞恥よりも貧乳への屈辱の方が大きそうだw
でもそれがまたかわいい、乙です!

553名無しさん:2012/08/26(日) 00:29:21 ID:sqQg5WFw0
特性は「あついしぼう」ですかねw
絵描けない人間から見ると、肉は特盛りの方が難しそうな感じがするけど
程よい盛り方のほうが難しいのか

554名無しさん:2012/08/26(日) 20:29:59 ID:FEnmkxlU0
肥満化とは別に膨乳パターンもいいかもしれませんね(・∀・)

555名無しさん:2012/08/27(月) 11:53:37 ID:4no1BvV20
膨乳だけはスレチだろうがよ

556名無しさん:2012/08/27(月) 12:17:16 ID:aNbnd/Yk0
なにげにリクしてんじゃねぇよクソが

557名無しさん:2012/08/27(月) 12:45:26 ID:gk6MQE5.0
最近変な奴多すぎんだろ

558名無しさん:2012/08/27(月) 13:35:39 ID:z1r.ivTE0
前からこんなもんだろ
スルースキル低い奴が増えただけ

559名無しさん:2012/08/27(月) 13:52:17 ID:G.L9/YeY0
18禁スレなのにガキみたいな奴が多いよね

560名無しさん:2012/08/27(月) 14:47:31 ID:NqWwaYVk0
                     /j
                   /__/ ‘,
                  //  ヽ  ', 、
                    //    ‘  ! ヽ             …わかった でもスレ違いだからやめよう
                /イ       ', l  ’
               iヘヘ,       l |  ’
               | nヘヘ _      | |   l            ハイ!! やめやめ
               | l_| | | ゝ ̄`ヽ | |〈 ̄ノ
               ゝソノノ   `ー‐' l ! ¨/
            n/7./7 ∧        j/ /     iヽiヽn
              |! |///7/:::ゝ   r===オ        | ! | |/~7
             i~| | | ,' '/:::::::::::ゝ、 l_こ./ヾ..     nl l .||/
             | | | | l {':j`i::::::::::::::::`ーr '         ||ー---{
              | '" ̄ ̄iノ .l::::::::::::::::::::::∧       | ゝ    ',
      , 一 r‐‐l   γ /、::::::::::::::::::::::::〉ー= ___  ヘ  ヽ   }
    / o  |!:::::}     / o` ー 、::::::::::::i o ,':::::::{`ヽ ヘ     ノ
   / o    ノ:::::∧   /ヽ  o  ヽ::::::::| o i::::::::ヽ、 /   /
   /    ノ::::::/    /::::::::ヽ  o  ヽ:::| o {::::::::::::::Υ   /

561名無しさん:2012/08/27(月) 16:19:15 ID:Yhy5B92Q0
某ジャンルで荒れて以来ずっとこんな感じだね
あのジャンル自体は好きだし職人さんも凄腕ばかりだったけど
たった一人のキチのせいでずっと荒れネタにされるんやな…
そういえばあの荒らしちょっと前に「まだ常駐して少しでも話題に出そうものなら容赦なく荒らす」みたいな宣言してたけどマジでいるのかな

562名無しさん:2012/08/27(月) 17:52:21 ID:4no1BvV20
申し訳ない

563名無しさん:2012/08/27(月) 17:55:20 ID:PQ4xjjUY0
お前か

564名無しさん:2012/08/27(月) 23:11:18 ID:iJPEEiqs0
だらしねぇ・・・

565名無しさん:2012/08/28(火) 00:34:02 ID:NbyH5cGkO
>>561
あの事とそれは関係ないと思うぞ

ここは人が増えることはあっても減ることはなかなかないからな
他に日本語の有力なコミュニティはないし人の性癖は一朝一夕じゃ変わらんし自然に人が集まってくる
んで人が増えていくにつれ変なやつやガキみたいなのが現れるのは当然というか仕方ない気がするぜ

おっとスレ違いだったな続きやりたけりゃ雑談スレで

566名無しさん:2012/08/28(火) 13:07:17 ID:1iL9GFzIO
どうでも良いが...最近、投下スレと雑誌スレが逆転してきてないか?

567名無しさん:2012/08/28(火) 15:34:25 ID:1iL9GFzIO
間違えた!
×雑誌
○雑談

568945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/08/29(水) 00:20:47 ID:MkBiLJAg0
ttp://www4.puny.jp/uploader2/download/1346167061.rar
パス:himanka

29の日ですのでいつも通り駄文を。
今回はおまけとして今まで出てきたネタや裏話についてまとめた物が付いてます。
まとめサイト様、おまけの方はまとめてくださらなくて結構ですので、宜しくお願いいたします。

569871:2012/08/29(水) 00:58:38 ID:E/d2PimQ0
イラスト載せて頂きありがとうございます。
投稿済のイラストで申し訳ないですがせっかくの29日なのでこちらにも。
ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=29724609
もう見たよ!という方はごめんなさい。

570名無しさん:2012/08/29(水) 10:28:12 ID:KZvb3Q82O
>>485を覚えているか?そんなん流しちゃったって...まあいいや

俺は旭野砂妃(あさひのさき)ってんだ。昔はそれなりに有名な悪だったんだぜ...(ハアァ)

だけど、あまりの堕落っぷりに天界から目をつけられて堕落を矯正する脱堕天使レイとか名乗るやつと戦う羽目になっちまったんだ。どうせ平和ボケした弱っちいだろうと油断してたら強いのなんのってボコボコに痛めつけられた挙げ句に戦えないぷよぷよの体にされてペットとして飼われっちまったのさ。
じゃあ、話は終わったんじゃないかって?それが終わってないんだなこりが、最近では堕落したやつが以前よりも増えたんで脱堕天使見習いの力を与えてやるから手伝えってさ。んで、こうして久しぶりに下界に下り立った訳だよ...(ハアァ)
「なんか...こうして改めて見るとつまんねぇ所だな」
昔はここでブイブイ言わせていた栄光?の日々を思い出すと泣けるぜ!とりあえずそんな事を頭の隅に追いやり手渡されたターゲットの写真を見ているとどこかで見た気がする...絶対とは言い切れねえがな!
「大河内輝美(おおこうちてるみ)かぁ、どこが堕落してんだ?」
艶やかなセミロングの髪に清楚で気品溢れる、如何にもなお嬢様って感じだ。理由がなんであれ堕落しているなら矯正しないといけねぇが...

571名無しさん:2012/08/29(水) 10:51:42 ID:KZvb3Q82O
「まぁ、仕事みたいなもんだしな!ちゃちゃと潰すぜ!」
早速、大河内の家に行ってみりゃ誰もが羨む大豪邸だ!とは言え、これからそいつがどうなるのかは見物だがな。チャイムを鳴らして出てきたのは、これらまた大豪邸にふさわしい...気品溢れる育ちの良さそうなメイドだった。
「どなた様でしょうか?」
「大河内さんの学友です。今日、大河内さんに招待されまして...」
「そういうことでしたら、どうぞこちらに」
脱堕天使の力で変装した俺は元の「美しくて超絶的にスタイル抜群!!」の体型に加えて清楚で儚げな感じのどこからどう見ても育ちの良いお嬢様って感じだ。まあ、今じゃぁ...本当に育ちの良い体になっちまったけどな ...とは言え力に関しては半信半疑だったのだが、こうして警戒されずに家に案内されてるんだ。信じるしかねぇな
そんなことを思っていると、いつの間にやら大河内輝美の部屋に着いたようだ。
「輝美様、学友の方がお目見えになっています」
「ん〜、入るように言ってください」
「との事ですので、どうぞ」
そんなんで良いのかとツッコミたくなりながらも中にさっさと入れば、写真で見たのとは違いアッバウトな雰囲気を醸し出していやがる。しかも、俺が誰だか知らない筈なのに何故かひとりで納得したように頷いて気味が悪いぜ
「輝美...さん?」
「次の相手は貴女なのかと思いまして、それとも...まあいいですわ」
にこやかに笑みを浮かべて微笑みかけるが、目だけが獲物でもみるように俺を品定めしてやがる。なるほどな、そっちの趣味があるってわけか
ただ、そっちの趣味があるってだけじゃターゲットには選ばれない筈、なにか裏があるな。だけど、正直調べるのはめんどくせぇ!!どうするかな?

1ちゃちゃと潰す
2暫く様子を見て潰す

572名無しさん:2012/08/29(水) 11:08:28 ID:KZvb3Q82O
誤字、脱字は後で修正します

573名無しさん:2012/08/29(水) 19:36:43 ID:sEL6Jxm60
rarファイルで開けません

574名無しさん:2012/08/29(水) 23:21:55 ID:fjvq4.2.0
>>568
いつも乙!月一投稿がなくなるのはさびしいけど、今までどうもありがとう。
半年以上も続けてくれて、毎月29の日が楽しみだったよ。
つかWairuDo的世界には自分もちょこちょこ書き込んだりしてたんで、
もしかしたらその頃からニアミスしてたかもしれんですなあ…

>>572
1

575名無しさん:2012/08/30(木) 07:27:48 ID:DH2edjno0
>>568
乙でした
投下が少ない時期も、毎月定期的に投下してくれるあなたのおかげで決して盛り下がることはなかったと思います
また気が向いたらたまにでもいいので投下してくれると嬉しいです

576名無しさん:2012/09/01(土) 01:35:29 ID:DstJNYxw0
>>573
アーカイバーが古いんじゃないかな
Windowsなら個人的にはExplzhあたりオヌヌメ

577名無しさん:2012/09/01(土) 17:48:09 ID:w5mrkhi.O
もう出てるかも知れないけどラムネ40の小説サイトでミルクのダイエット作戦ってのに肥満化ネタがあるよ

578名無しさん:2012/09/10(月) 22:40:36 ID:5lVtVtTE0
体内のレプチンを無限増殖させる薬なんてのはどうだろうかwww

579名無しさん:2012/09/11(火) 12:39:28 ID:rwV/9FCQ0
>>578
増殖したら食欲なくなるんじゃね
なんか調べてみたらそうだったんだが・・・。

580名無しさん:2012/09/11(火) 21:15:41 ID:iBUnzm2I0
>>579
あら・・・
知識不足・・・
すんません・・・

581名無しさん:2012/09/11(火) 21:32:06 ID:8sNjzRg.O
じゃあ、ミトコンドリアが生み出すエネルギーをUPさせる薬はどうだろうか?

582945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/09/11(火) 21:46:45 ID:2Yg2aR6E0
ドウモ、ミナ=サン。945です。
月一で書くのはやめると言った。
言ったが。
小説を書かないとは言っていない・・・!
つまりその気になれば月二でも月三でも書けると言う事・・・!

ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/377404
パス:himanka

ということで駄文置いておきます。
今後このように気分が乗ったときに適当に投下していきます。

>>574
当時はマナというハンドルネームでやっていました。
もしかしたら掲示板などで会話していたかもしれませんね。

583名無しさん:2012/09/12(水) 22:37:44 ID:4qfr77360
gj!

ペルソナ良く知らないけど楽しめた!

584名無しさん:2012/09/13(木) 03:58:29 ID:ISxVPSjc0
雑談スレ埋まったんだけど管理人新しく建てるんだ

585名無しさん:2012/09/13(木) 18:17:51 ID:uFQw9cQ20
>>582
乙乙
てっきり引退かと思ってたんでまた投下してくれて本当に嬉しいぜ

586名無しさん:2012/09/18(火) 01:16:21 ID:eBOXAFeE0
久しぶりにSS投稿します。
駄文ですが、失礼します。


『アメリカ留学』

プロローグ
「見ろよあの女」
電車に乗っていると、金髪の男が私の方を見て、連れらしき男に耳打ちをした。
「スッゲーデブw」

耳打ちされた男も私を見るなり口を歪めて笑った。
「ゲッ、マジかよ!?あんなピザ女見た事ねえ」
胸の奥がちくりと痛む。

「どんな生活したらあんな体形になれるんだろな?」
彼らの嘲笑に耐え切れず、顔を背け寝たふりをした。
つぅ、と涙を頬を伝う。

やめて…やめてよ…
それ以上私の心をくじかないで…
1年ぶりの日本なのに、あの人に会わせる顔がないよ…

587名無しさん:2012/09/18(火) 01:18:09 ID:eBOXAFeE0

1年前、私は高校の援助でアメリカに語学留学した。
学業成績が優秀な生徒だけが選ばれる、我が校が誇るプログラムだ。

プログラムの受講生に選ばれたことを知ると、クラスの皆は送迎会を開いてくれた。
「おめでとう!榊なら選ばれて当たり前だな。この間の模試も1番の成績だったから。」
同級生の賛辞に顔が自然と赤くなる。
「ありがとう。そんなに褒められると恥ずかしいよ。」
「学校でも一人しか選ばれないプログラムに私のクラスから受講生が出て、先生も鼻が高いぞ。」
担任の先生が大きな手で私の肩を叩く。
「痛たた、痛いですって!」
「すまん、すまん」
教室がどっと笑いに包まれた。

送迎会が終わって教室から出るとあの人がいた。
「榊、アメリカに行くんだってな。」
「あ、大沼君…。明日、朝一番の飛行機で出発するんだ。」
「そう…」
大沼君は少し寂しそうだ。

私はあわてて言葉を継いだ。
「で、でも向こうに行っても大沼君の事、忘れないよ。約束する!」
「本当か?」
「うん!」

その言葉を聞き、肩の力が抜けたようだった。
そして、少し顔をそらしながら私に言った。
「あのさ、もし良かったら俺の家でお前のアメリカ行きを祝して食事でもしない?
今日は親もいないしさ…。」
その誘いの意味を何となく感じながら、私はこくんと頷いた。





「ふぅ、ここがアメリカかあ」
長時間のフライトを経て、私はロサンゼルスの空港に降り立った。
ガヤガヤとたくさんの人でにぎわっている。私は急に心細くなった。
「えっ…と、ホストファミリーが迎えに来ているはずだから探さないと。」

きょろきょろと周りを見渡し、歩き始めたその時。
「Hey, pretty girl!」
大きな声で呼びとめられた。
声がした方を見ると、恰幅の良い青年がのしのしと歩いてきた。

「May I ask your name?」
「あ、ま、まいねーむ いず さかき…」
「Oh!ペラペラペラ…」
「あ、あの、その…」
返事をしようとするが、青年の話す早さが速いのでついていけない。
ごにょごにょと訳のわからない単語が飛び出るだけだった。

その様子を見て青年はさわやかにほほ笑んだ。
「ごめん、ごめん!ちょっとからかってみただけなんだ!」
流暢な日本語である。
「榊 綾香さんだね。僕はロジャー。キミのホストファミリーさ。」
目じりが少し下がったなかなか愛嬌のある顔。
「よ、よろしくお願いします。ロジャーさん。」
ぺこりとお辞儀する。

「長旅で疲れてるだろ?早速、家で歓迎パーティーをしよう。」
大股で歩く彼の横を、私はキャリーバッグを引きながらついていった。


ロジャーさんが運転する車に乗って、私はホストファミリーであるブラウン家に着いた。

「Welcome! YAMATONADESHIKO!」
ドアから降りると、でっぷりと太った中年の男女が玄関に立っていた。
「紹介するよ、僕の両親のロビンとキャサリン」
「Nice to meet you!」
夫妻はグローブのような手で握手を求めてきた。
「な、ないす とぅ みーちゅ…」
パワフルな夫妻に圧倒されながら、なんとか返事をした。

「さあ、挨拶が済んだところで早速ウェルカムパーティーだ!」
近所の人たちも集まって、ブラウン家の庭でバーベキューが行われた。

「どんどん食べてね!」
そう言って、ロジャーさんは私の皿に肉を持ってくれた。
300gもありそうなステーキが何枚も積み重ねられている。
「あ、ありがとう」
親切を無碍にするわけにもいかず、私はもそもそとステーキを食べ始めたが、
1枚を食べ終わる頃にはお腹がいっぱいになっていた。

一方、ロジャーさんや他の人達は大きなステーキを何枚もと平らげていく。
あっけにとられてその様子を見ていると、口の周りをバーベキューソースでべたべたにしたロジャーさんが話しかけた。

「遠慮せずにもっと食べていいからね」
私は苦笑いを浮かべ、進まない手で配られたステーキを食べることを再開した。
これからのアメリカでの食生活になじめるか不安に感じながら。

588名無しさん:2012/09/18(火) 01:20:36 ID:eBOXAFeE0

アメリカでは全ての食べ物が大きかった。
現地の学校の給食は主にハンバーガーとフライドポテトのような炭水化物が中心だったのだが、
それら全てが日本の2倍はあろうかという大きさだった。
ブラウン家での夕食も大盛りのパスタや巨大なステーキ(大味!)、食後はアイスクリームやケーキ(大甘!)というものだった。

(毎日こんな食事なら太っちゃうよ…。でも、残すのももったいないしな…)
アメリカ人向けの料理のように辟易しながら、私はなんとか完食するように努めた。

不思議なもので、しばらく経つと、以前は満腹になっていたアメリカの料理も軽く食べきることができるようになっていった。
また、大味なジャンクフードも結構イケるかも?と思うようになった。
こうして、私自身、慣れとは恐ろしいなあと思いながら、アメリカでの生活に馴染んでいった。







アメリカに来て3カ月が経過した。

私とロジャーさんはカフェで食事をしている。
「いやあ、榊さんが来てからもう3カ月か。月日が経つのは早いものだね。」
両手に余る大きさのハンバーガーを食べながらロジャーさんが言った。
「そうですね、ついこの間のような気がします。」
私もテーブルの上に置いてあった4個目のハンバーガーに手を伸ばした。

「それにしても、榊さんは本当によく食べるようになったなあ。
ウェルカムパーティーの後は吐きそうになっていたのに。」
「あはは、アメリカンサイズの料理を食べ続けているうちに胃袋が大きくなったのかもしれないですね。」
ハンバーガーの最後の一口をほおばりと、私はベルトを緩めた。
ズボンに余裕が出来て、むちむちとしてきたウエストがふっくらと広がる。

その様子をちらりと見たロジャーさん。
「食欲が旺盛なのはいいれけど、最近ちょっとお腹周りが大きくなってきたんじゃない?」
にやりとほほ笑む。
気になっていたことを指摘され、私は少し俯いた。
「あの、分かっちゃいました?」
上目づかいで彼を見る。
丸みを帯びたお腹を撫でた。恥ずかしい…。

「ははは。その程度なら目立たないよ。
もっと太った人はいくらでもいるさ。」
なるほど、室内を見渡すと客の大半は100kgを超えてそうな肥満体の人ばかりだ。
確かにこの中では、ちょいむち程度の私は痩せている部類になるだろう。

「だ、大丈夫ですか…ね?」
「大丈夫、大丈夫!むしろ僕はちょっと太目の方が好みだな。」
ロジャーさんの真っすぐな瞳に、思わず目をそらしてしまう。
「もう…そんなこと、やめてくださいよ。」

「それより、服を買うのに付き合ってくれませんか?日本から持ってきた服がきつくなってきて…」
胸の奥に疼きを感じながら、私は話題を変えるために言った。
「いいよ、近くに良い服屋を知っているから行こうか。XXLまでサイズを取りそろえているからね。」






その服屋には5回行くことになった。
もちろん、私の体形が大きくなるにつれて、より大きな服が必要になったからだ。
アメリカに来て半年が経つころには、私の体重は90kgを超えてしまっていた。

ある時、ロジャーさんと並んで帰宅すると、庭に水をまいていたブラウン夫妻が私達に何か喋りかけた。
「何?なんて言ったんですか?」
「あー、『並んで歩いていると、ふくよかなおそろいのカップルだね』って…」
「え、それって…」
「あ、気にしないで。家の親、鈍感なところがあるから。」

彼が話し終える前に、私は玄関に入って階段を駆けあがり自室に駆け込んだ。
姿見の前に立つ。

むっちりとしたハムのような二の腕。
マシュマロがくっついたような胸。
妊婦のように突き出たお腹。たぷたぷとした脇腹。
大きなクッションがひっついたようなお尻。
気がつくと、周りのアメリカ人達と比べても遜色しない立派な体格になっていた。

「あわわ…これは本格的にあぶないよぉ…ダイエットしなきゃ」
姿見の前で色々なポーズをとっていると、扉の外でロジャーさんの声がした。
「おーい、大丈夫?入ってもいいかい?」
「だ、大丈夫です!」
贅肉をつかむのを止め、あわてて返事をする。

扉が開いてロジャーさんが顔をのぞかせた。
「さっきはごめんな。家の親、鈍感なところがあるから…」
「い、いいんです。太ったこっちが悪いんですから」
もたもたとズボンをたくしあげる私。
ロジャーさんは話しを続ける。
「本当にすまなかった。何かお詫び出来ることがあれば言ってくれ。」

「あ…」
私は少し躊躇した後、こう続けた。
「じゃ、じゃあ、だ、だ、ダイエットを手伝ってくれませんか?」

589名無しさん:2012/09/18(火) 01:22:24 ID:eBOXAFeE0
つづきはまた投稿します

590名無しさん:2012/09/18(火) 04:21:49 ID:WgNyf7cU0
ふぉおおおおおおきたああああああああああああああああがんばれえええええええええええええええええええ
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

591名無しさん:2012/09/18(火) 17:38:57 ID:qXjk7GWQ0
これはすばらしい
ピザ大国の環境に飲まれて太るってのもいいね

592名無しさん:2012/09/19(水) 20:27:43 ID:vhBeNWGA0
続きを投稿します


6

翌朝

私達は近くの市営プールにやってきた。

手っ取り早く痩せる方法として水泳をしようと思ったのだ。
ロジャーさんも私の申し出を快諾してくれた。

9月だがロサンゼルスはまだ暑い。早朝でも汗が噴き出る陽気だ。
私達はゆらゆらとかげろうが上がっているコンクリート打ちのプールサイドに立っていた。

「あ、あの、少し派手じゃありませんかね…」
私はお尻に食い込んだビキニパンツの紐の位置を整えながら言った。
ショッキングピンクの、10m先からでも目立つような色のビキニだ。しかも布地が両乳首と秘所をわずかに隠す面積しかない。
「家にあった水着で女子用がそれだけだったんだよ。母が20年前に着ていたやつ。ちょっと派手だけど我慢してな」
ポリポリとロジャーさんが頬を掻く。今日の彼はTシャツに半ズボンという服装だ。

「わ、分かりました…」
他のお客さんの視線が気になって仕方がない。
パラソルの下で日光浴をしていたご老人が私の方を見てなごやかに笑っていた。
ビーチボールで遊んでいた子供が目を丸くしてこっちを見ていた。

私は羞恥心を押し殺し、飛び込み台の階段にむちむちとした片足をかけた。
よろけないように慎重に登っていく。
飛び込み板に立つと、ギシリと湿った音がして、板が大きくたわんだ。

「それじゃ、さっそく泳いでみようか。」
飛び込み台のそばに立ったロジャーさんが言った。

「えいっ!」
飛び込み板を思い切り蹴った。

…が、飛び込み板の反発が不十分だったのか、はたまた私の体重が重すぎたのか、
私の体は空中に飛び上がらなかった。
足の跳躍を吸収して飛び込み板が上下に振動するだけだった。

「わっ…わっ!?」
不安定な足場に振り落とされまいと両手を左右に伸ばし、何とかバランスを取ろうとした。
しかし、大きな胸や腰、お尻の脂肪がふるふると震え、好き勝手な方向にいこうと重心を引っ張る。

「ひゃあ!?」
ぐらりと傾いたかと思うと、叩きつけられるような激しい衝撃をお腹に感じた。
次の瞬間、冷たい水の間隔を覚え、私は水中にいた。
すぐにぶくぶくと水を掻き、上昇する。

「ぷはぁ!?」
水面に顔を出すと、プールサイドのロジャーさんがびしょ濡れになっていた。
笑い顔と困り顔を足して2で割ったような表情をしている。

「ハハハ…、なかなかダイナミックな飛び込みだったよ」
どうやら飛び込んだ時の水しぶきが彼に降りかかってしまったらしい。
そう言うと彼は水面に漂っていたピンク色の布地をすくい上げた。
「あと…これ、はずれてたよ」
「あっ…」
私が着ていたビキニのブラジャーだ。
私はぷかぷかとブイのように浮いていた胸を片腕で抱え、ロジャーさんからそれを受け取った。
たぶん、顔が真っ赤になっていたと思う。


プールから上がり、更衣室で水着の紐を結びなおした後(ロジャーさんは気を使ってずっと向こうを向いていてくれた)
再びプールに入った。
「よし、それじゃまずは水中歩行から始めよう。」
ロジャーさんの掛け声に合わせて、私は一歩一歩、歩き出した。
1・2…1・2…
腰の周りにたっぷりとついた贅肉が浮き輪のように私の体を浮かそうとして、プールの底に足をつくことが難しい。
私はハァハァと息を切らせ、水の重たい抵抗に表面積の大きな体で抗いながら、ゆっくりと進んでいった。

日本にいた時はそれなりに運動もできた。
だけど、半年の間に急激に太ったことで運動能力が著しく低下しているのだろう。
ぷよぷよとついた贅肉が動きの邪魔をする。

絶対に痩せてやるんだから

そう堅く誓って、時折波に足を取らせそうになりながらも、何とか対岸まで歩き終えた。

「ふぅ…ふぅ…」
プールの壁面に体を預けて深呼吸する。
私を覗き込むようにして、ロジャーさんの大きな影が逆光の中に見えた。
「よし、これで50mは歩いたね。取りあえず、今日は1km歩くことを目標にしよう。」
私はぶくぶくと口を水の中につけた。
体力が持つだろうか…

593589:2012/09/19(水) 20:29:33 ID:vhBeNWGA0
「ぷひー、疲れたぁ…」
すっかり日も傾いた住宅街を私とロジャーさんは歩いていた。
「榊さん、良く頑張ったよ。」
ロジャーさんがぽむぽむと私の肩を叩く。
「痛た!もう少し優しく触ってくださいよ。日焼けしてヒリヒリするんですから」
口をすぼめて、叩かれた箇所をさする。

1kmを泳ぎ終えるために、一日中プールにいたため、
布地で隠されていたところ以外こんがりと小麦色に日焼けしてしまったのだ。
裸になると両乳首と股の下だけ肌色でなんとも恥ずかしい。絶対に日本の両親には見せられない姿だ。


ブラウン家に着くとブラウン夫妻が夕食を用意してくれていた。
大きなミートパイ…厚切りのバターブレッド…山盛りのスパゲティー…
テーブルにはぎっしりとおいしそうな料理が並べられていた。
運動してお腹がすいていたせいで、よだれが出てきてしまう。

ロジャーさんは夫妻と二言三言会話した後、
「それじゃ、夕食にしようか。」
と、言った。

私達はそれぞれの椅子に座り、フォークとナイフを手に取った。
しかし…私の目の前に並べられた料理は下げられ、代わりにちょこんとレタスサラダが盛りつけられた皿がことりと置かれた。
「I'm sorry to give you this poor dinner…」
配膳してくれたブラウン夫人が申し訳なさそうに言った。

「え?え?」
戸惑う私にロジャーさんが優しい口調で言った。
「申し訳ないけど、榊さんはダイエット中ってことで僕の両親にも協力してもらうことになったんだ。
今日から食事は野菜が中心だ。」
手から力が抜けて、持っていたナイフとフォークが床に落ちた。

594589:2012/09/19(水) 20:31:15 ID:vhBeNWGA0
以上で今回分は終わりです
また続きを書きましたら投稿します

595名無しさん:2012/09/19(水) 22:21:47 ID:fnJVjatM0
もう続きでてるww
ホームステイネタ最高、乙です

596名無しさん:2012/09/19(水) 23:39:51 ID:RJuXVDEY0
日焼跡えろーい
そして盛大なリバウンドフラグが

597名無しさん:2012/09/20(木) 00:06:35 ID:CNW.oO1k0
抗いがたい大きなものに飲まれて自分が変えられていくっていうのがたまらなくそそりまっす



野菜だけは帰って駄目なんじゃとママさんにマジレス

598589:2012/09/20(木) 22:12:46 ID:4bD7njjM0
コメントありがとうございます!
続きを書きましたので投稿します



7

それから…
アメリカでの飽食生活に慣れ切っていた心を入れ替えて、私は痩せるためにダイエットを必死で頑張った。
なぜなら、ロジャーさんとプールから帰ってきたあの日、ごちそうを見て無意識によだれを垂らしてしまった一件で、
いつのまにか体だけでなく、心もあさましい食いしん坊のデブに堕落していたことを気付いてしまったからだ。
その後、私は自分の醜さに対する羞恥のあまり、自室のベッドに突っ伏した。

そして、夜が明けるまで泣いた後、日本を出発する前夜、大沼君とかわした約束を思い出したのだ。
「大沼君のことを忘れない」
そうだ。私は日本に帰ってから大沼君に好きになってもらうんだ。
そのためには、この弛みきった体を絞り、元の体になって日本に帰ろう。

堅い決意を胸に秘め、地獄の日々を耐え抜いていった。
食事は野菜しか食べず、毎日ランニング10km、水泳1km、腹筋500回を自分に課した。
時には栄養不足で倒れることもあった。
全て投げ出して、日本に帰りたいと思うことも何回もあった。

しかし、そんな生活でも耐え抜くことがが出来たのは、日本を出発する時に大沼君とかわした約束のおかげだった。




そして3ヶ月後…
私の体重は65kgまで減っていた。

ぷよぷよとせりだしていたお腹は引っ込み、はいていたズボンに両腕が十分入るほどの隙間が出来た。
加えて、毎日かかさなかった運動により筋肉がついたおかげで、少なくなった贅肉もたるみはせずに、
張りを保って体にほどよくついている。
シルエットはまだまだぽっちゃりだが、全体的にすっきりとしていて
ちょっと太目のスポーツマンといったところだ。
ランニングの時も明らかに体が軽く感じるようになった。

ただ、私の精神力は限界に近くなっていた。



12月24日。今日はクリスマスである。
ブラウン家では、ブラウン夫妻とロジャーさん、そして私の4人で食卓を囲んでいた。
テーブルには白いクロスがかけられ、七面鳥の丸焼きとクリームたっぷりのラウンドケーキ、サラダが並べられている。
クリスマスを祝う特別豪華な夕食なのだ。

「「「Toast!」」」
シャンパンが入ったグラスがぶつかる。

「いやー、おめでたいなあ!」
シャンパンを一気に飲み干し、顔を赤くしたブラウン氏が陽気に言った。
アメリカに来て、早や9カ月、日常会話なら理解できるほど英語も分かるようになった。
「ほら、遠慮せずに食べなさい。」
ブラウン氏は私にチキンを取り分けてくれた。
「あなた、サカキさんはダイエット中なのよ。」
横でブラウン夫人がたしなめた。
「おお、そうか。すまんすまん。」
氏はぺしゃりと自らの禿頭を叩いた。
「しかし、Ms.サカキ、大丈夫かい?顔色がすぐれないようだが?」
「いえ、本当に大丈夫です。ただ、お腹がすいていないだけなんです。」
私はにっこりと笑った。
サラダのボウルからレタスを自分の皿に装い、そそくさと食べる。

ロジャーさんは黙ったままだ。

「ごちそうさま。おじさん、おばさん、ロジャーさん。おやすみなさい。」
テーブルの上の料理を見ないようにしながら自室へ上がる階段を登った。

599589:2012/09/20(木) 22:15:38 ID:4bD7njjM0
ばたん、と自室のドアを閉めた。

「う〜、お腹空いたよぅ〜」
ベッドにごろんと横になり、お腹を押さえる。
「はぁぁ〜、あのチキン、おいしそうだったなぁ…」
ブラウン氏から手渡されたチキンの匂いを思い出し、私は顔をほころばせた。

「だめだめ!日本に帰るまで後3カ月。痩せたままで大沼君に会うんだから!」
雑念を追い払うために頭を左右に振り、ポケットからMP3プレイヤーを取り出した。
「気分を紛らわせるために音楽でも聞こう。」



グゥ〜
地の底から響くような低い音がして私は目を開けた。
すでに日は落ちて、部屋の中は真っ暗だ。
どうやら音楽を聞きながら眠ってしまっていたようだ。

グゥ〜
また音が鳴った。
どうやら私のお腹が鳴っているらしい。
そう認識すると突然猛烈な空腹感が襲ってきた。
「お、お腹…空いた…」
毛布を被り再び眠りに入ろうとするが、空腹がお腹をちくちくと刺激する。
夕食で出たケーキの映像が頭にこびりついて離れない。

しばらくベッドの中で目をつむった後、私はたまりかねずに体を起こした。
「少しだけならいいよね?」

静かに部屋の扉を開け、階下に繋がる階段をゆっくりと降りる。
ブラウンさん達はすでに寝たようだ。1階には明かりはついていなかった。
私は彼らに気付かれないように電気をつけずにキッチンに入った。
手探りで冷蔵庫の扉を探す。
「大丈夫、大丈夫。これまで頑張ったんだから、少しくらいごほうびがあってもいいよね。」
呪文のように自分に言い聞かせながら、大きな扉を開けた。

冷蔵庫の人工的な黄色の光が影をつくる。
「ケーキ、ケーキ…っと」
ケーキは奥の方にしまってあった。
ブラウンさん達が少し食べたのか、包丁で扇形に切り取られていたが、
まだ両手で抱えて余るほどの大きさだ。
私はそれを取り出して、サイドテーブルに乗せた。
「一口だけ、そう…一口だけなら大丈夫よね」
人差し指で表面に塗られた生クリームをたっぷりと掬って、嘗める。

舌先から頭まで砂糖の甘みが駆けあがり、脳に響く。
「…おいしい」
この甘さを3カ月間も我慢していた自分が馬鹿らしく思えた。

残されたケーキに目が行く。
「一切れだけなら大丈夫よね」
冷蔵庫の漏れ出た明かりを頼りに包丁とお皿を探し出し、扇形のケーキから小さなショートケーキを切り取ってお皿に装った。
近くの食器棚からフォークを見つけ、ショートケーキに突きさした。

じゅるりとよだれが顎を伝う。
「いただきます」
ぱくりと一口食べた瞬間、じんわりと甘みが体中に染みわたった。
「〜〜〜」
飢餓に陥っていた体が久しぶりの糖分を摂取し、喜びに震えている。
あまりのおいしさにほろりと涙が頬を流れ落ちる。

二口で切り取ったケーキを食べ終わると、サイドテーブルの上に乗っていた残りのケーキを手でつかんだ。
ほとんど無意識の動作だった。
口を最大限まで開き、ケーキを突っ込んだ。
口から溢れ出たクリームが鼻に付き、服に零れ落ちる。
しかし、私は一向に気にしない。気にしている時間さえもったいないと思えた。
ただ全ての意識が目の前にあるごちそうを消化することに集中している。

「おいしい、おいしい、おいしいよぅ〜」
砂糖とバターをたっぷりと含んだケーキのとろけるような甘さが、私の思考を溶かして行く。

何も考えられない。
この味を味わえるなら何もしたくない。
一生これを食べ続けていたい。

あぐあぐと最後の一塊を飲み干し、
「ゲッ〜プ」
と、トドのようなゲップをした時。

キッチンの明かりが、パチリ、とついた。
目を丸くしたロジャーさんが入口に立っていた。

600名無しさん:2012/09/21(金) 00:39:49 ID:gbaJQ8hM0
なんかすごいことになってきましたねww

601名無しさん:2012/09/21(金) 01:07:59 ID:M9W4qhWE0
良ければ初期体重教えてくださいな

602589:2012/09/21(金) 21:56:41 ID:w8MHnQWM0
>>601
体重変動の経過はこんな風です

榊 綾香 168cm
留学開始時     58kg

3カ月後(4の時) 73kg

5カ月後(5の時) 91kg

8カ月後(7の時) 65kg

主人公のキャラ付けに関しては「優しくが、押しに少し弱い性格」だけしか考えていません。
容姿についてはお好みのものを脳内補完して下さいw(適当)

それでは前回の続きを投稿します

603589:2012/09/21(金) 21:59:59 ID:w8MHnQWM0



「榊さん…」
「あ、ち、違います、これは…これは…」
ロジャーさんは口を閉ざしている。
「これは…その…」
「…」
「…」
重い沈黙。

ロジャーさんの目は真っすぐに私に注がれている。
まるで私を見下すようだ。
刺すような視線に胸を締め付けられる。
胃袋から酸味のある液体がこみ上げてくる。

「そ…そうよ…!」
胃液を嚥下し、絞り出すように言葉を紡ぐ。
「け、軽蔑しましたよね!こんな私を…誘惑に負けて夜中にケーキをあさる私を!」
ぐるぐると頭の中で黒い感情か渦を巻いている。
「見てくださいよ!どんなに痩せてても榊綾香の本性は、これですよ!
食べ物を見ると理性を忘れる豚なんです!」
彼は黙ったままだ。
「軽蔑しましたよね…軽蔑したと言ってよぉ…」
ぽたぽたと涙が床にしたたり落ちる。

「軽蔑なんかしないよ…」
ボツリとロジャーさんが言った。
「え…」
「この3カ月間、榊さんは一生懸命ダイエットを頑張ってきた。軽蔑なんかできるはずないじゃないか」
ひしり、と私の体を抱きしめる。
彼の胸はほのかな熱を持っていて…。
「でも、これ以上君が苦しむのを見たくないよ。」
「ロジャーさん。」

私は彼のふくよかな胸に顔をうずめて泣いた。
とめどなく涙があふれて止まらない。
自分の服が私の涙と鼻水で濡れるのも気に留めず、彼は力強い声で言った。

「榊さん。前々から、いや始めて会った時から言おうと思っていた。
僕は君の事が好きだ。ガールフレンドになってくれないか。」

冷蔵庫から漏れ出るわずかな光でも分かるほど、その顔は赤くなっていて。
私はただその顔をぼーっと見ていることしかできなかった。
「どう…かな?」
浮かんできたのは大沼君の笑顔。
「あの、その、私には日本に恋人がいて…」
言葉が上手く出てこない。
下を向いた私をの肩を、がっしりと大きな手がつかむ。
「僕は地球上の誰よりも榊さんを愛している。僕と付き合ってくれないか?」

困惑と喜びと緊張と。
3つの感情がぶつかり合う思考の中で。
私はどうしたらいいんだろうか…

604589:2012/09/21(金) 22:07:30 ID:w8MHnQWM0
以上で今回分は終わりです

今後の展開についてどちらのシナリオにしようか迷っているので
よろしければご意見をお聞かせください

A告白を受け入れる(ヒロインベターエンドルート)
B告白を断る(ヒロインバッドエンドルート)

605名無しさん:2012/09/21(金) 22:25:46 ID:vRmie0hc0
両方見てみたいがベターエンドの方がいいなぁ。

606名無しさん:2012/09/21(金) 22:27:53 ID:rGGdzoTc0
>>604
どちらの方がよりひどく太りますか?

607名無しさん:2012/09/21(金) 22:28:23 ID:PEjVmAKs0
Aかなぁ

608589:2012/09/21(金) 22:38:13 ID:w8MHnQWM0
>>606
同じくらいですかね
どちらも100kgは超えます

609名無しさん:2012/09/21(金) 22:39:55 ID:C8SVQRig0
つまりベターなら幸せ太り、バッドならストレス太りって事だろ?

610名無しさん:2012/09/21(金) 22:42:25 ID:ORPkGo3g0
Aでほっこりしたいです

611名無しさん:2012/09/21(金) 22:47:22 ID:3y.Dt8j2O
最初のシーンがお互いの幸せの為にも別れ話を切り出しそうな雰囲気なのでAで!!

612589:2012/09/21(金) 23:18:44 ID:w8MHnQWM0
みなさんコメントありがとうございます!
それではAルートで書きますね

>>609
幸せ太り…になるんですかね(にやり)

613名無しさん:2012/09/21(金) 23:58:44 ID:U0zPC/b20
あーBがよかったぁぁぁああいあ

614名無しさん:2012/09/22(土) 00:12:37 ID:lWYDLUEo0
true endはないんですか!?

615589:2012/09/22(土) 17:03:25 ID:ftBGY4Y60
>>613
時間があれば、Bルートも投稿させていただきます

>>614
こうですね、分かります
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1467_1.jpg

616名無しさん:2012/09/22(土) 21:20:01 ID:lWYDLUEo0
>>こうですね、分かります

やめてください、死んでしまいます(光のない目)

617名無しさん:2012/09/22(土) 22:39:40 ID:a2I4bOvI0
元ネタからしてバッドエンドのかたまりじゃないですかー!

618名無しさん:2012/09/23(日) 00:00:50 ID:zexB8ev60
これに似た話、魔女たちの22時で見たことある!

619名無しさん:2012/09/23(日) 13:00:53 ID:ilI1lyrU0
割と真面目に、618の言い方が小学生のイチャモンみたいだなと思ってしまった

620名無しさん:2012/09/23(日) 19:16:10 ID:28i9zwRY0
肥満化に加え大好物な寝取られまであるSSとか俺得すぎる
将来を誓い合ったが海外で他のいい男に太らされ寝取られ・・・
Aしかないな・・・

621589:2012/09/23(日) 23:33:40 ID:Gs3o2BVY0
>>618
マジですか?!
魔女たちの22時は見たことないので、似た話があるとは知りませんでした

それでは今回分を投稿します!
今回はエロ描写があるので、
嫌悪感を持つ方がいらっしゃったら、あらかじめお詫びします。

622589:2012/09/23(日) 23:35:24 ID:Gs3o2BVY0


ブラウン家の一室。
床にはお菓子のパッケージや食べカスが散らかっていて、茶色の染みができている。

部屋の中央には大きな椅子が置かれており、
そこに衣服をまとった肉塊…榊綾香が、はち切れそうな豊満な肉体でケーキにむしゃぶりついていた。

「ふぅー…はぁー、ちゃぐ、ちゃぐ…くちゃ…ごきゅん…むふぅー、っぷ」
くぐもった声に暑苦しい息づかい。
綾香は自分の顔、そして大きなお腹が、したたり落ちたクリームで汚れることも気にせずにケーキを口内に押し込んだ。
ぼとぼととクリームは床にまで零れた。
その姿はまるで…目の前に餌を与えられた家畜のようで、食欲以外の全ての感情が欠落しているようにみえた。


部屋の中は湿気をともなってほのかに暑い。彼女が汗をかいているためだ。
食物をつかむ太い腕の表面を滝のような滴が伝い、額には玉のような雫が浮かんでいる。

その頬には、栄養が偏っているためか…にきびがぽつぽつと出来始めていて。
その髪は、つやつやと脂ぎっている。
その肌には、うっすらと薄い産毛が生えている。

真ん丸な顔は無邪気な少女のような幼さを感じさせるが、
ぬらぬらと汗で妖しく光る肉体は、女としての「肉」の魅力を湛えている。

体全体がほんのりとピンク色に染まっていて血色がよい。
ズボンの革のベルトを覆い尽くすようにはみ出した腹肉がTシャツからのぞいている。
下腹部も、ベルトの下から上腹部の肉に負けじとせりだし、局部のファスナーから飛び出してきそうだ。
何段にも重なった腹肉…それらの多くが電話帳ほどの厚さもあるのだが…の上には、餅のような乳房が突出している。
それはまるで牛のようで。彼女がケーキを食べ終えクッキーに手を伸ばそうと体をひねると。ブルンと弾力を伴って左右に揺れた。
太ももは通常の女子…つまり健康的なごく一般的女子高生だが…の腰回りくらいの太さはある。
上腕にもこびりついた贅肉が着物の袖のようにびろんと垂れて付いており、
腕の動きに合わせてリズミカルに、かつ意思を持った生き物のように動く。

しかし、これだけ太っていてもは顔には比較的肉がついておらず、
痩せていたころの愛嬌のある雰囲気は失っていないのが奇跡だ。



扉がノックされ、青年が部屋に入ってきた。
「また食べているんだね、アヤ。こんなに部屋を汚して。」
少し呆れたように辺りを見回した。
「あ、ロジャーさん…」
榊は首筋まで肉で埋まった顔を重たそうに振り向き、悲しそうにほほ笑んだ。
「ごめんなさい…私、あなたの恋人になってから心が疼くんです。
日本に残してきたあの人が忘れられないのかな…?」
彼女は涙で目を潤ませ、持っていたクッキーをせりだしたお腹の上に置いた。
ロジャーが彼女の手を持った。
「大丈夫だよ。僕が全部忘れさせてあげる。」
「で、でも、私…あの人のことを思うと背徳感に身を切られるようで…。
食べることで気分を紛らわせようと思ったんですけど…どんなに食べても食べても気持ちが晴れないんです。」
じっとロジャーの手を見た後、すがりつくように彼を見上げた。
「ねえ、ロジャーさん。ぶくぶく太ったデブ女は嫌いですか?」
にっこりとロジャーは見つめ返した。
「そんなわけないじゃないか。どんなに太ったってアヤのことは大好きだよ。」
「そ、そんな…こと、ない…。私なんて、大沼君を裏切った私なんて…」
苦しさと一緒に飲み込んでしまうように、綾香はお腹に置いていたクッキーを手に取り、一口に食べ終えた。

623589:2012/09/23(日) 23:37:37 ID:Gs3o2BVY0
その時。
ブチン、と音がしてベルトのバックルが外れ、彼女の白い腹部が露わになった。
「あ…」
「あー、また新しい服を買わなきゃいけないな。これ以上大きいサイズは…8Lだっけ?」
「すす、すみません。」
「ふふ、そうやって恥ずかしがるアヤは可愛いなぁ。」
ロジャーは彼女の白い腹肉を持ち上げ、局部に手を滑り込ませた。
「あ…えっちは、一日一回だけって…いったじゃないですか…」
「そんなこと言わず、スキンシップって大事だよ?」ロジャーもズボンを脱ぎ始める。
「あ…ダ、ダメです。まだ心の準備が…」
綾香は、いやいやをする様に体をひねるが、体格のいいロジャーに椅子ごと倒されてしまった。

ずしんと部屋全体が揺れた。

幸い、椅子からはみ出すほどたっぷりとついた尻肉がクッションとなって彼女にケガはないようだ。
「ダメですよ…ロジャーさん」
しかし、彼女もその言葉とは裏腹に、慣れた手つきで自らのズボンを下げだしていて。
肉に引っ張られて紐のように股に食い込んだ下着が露わになった。
「やさしく…挿入てくださいね」
こよりのような下着を太い指で不器用に脱ぎ、自らの局部をロジャーに向ける。
その目はわずかに笑っていて…さきほどまで葛藤していた人間とは思えないほど、大胆不敵な目つきだった。

綾香の挑発するような表情にロジャーの局部もいきり立ち。
もどかしげにズボンを脱ぎ終えると榊の股の間に自分のモノをずぶずぶと滑り込ませた。
「っく…」
わずかに綾香が顔を歪ませる。
「ごめん、痛かったかい?」
「ううん、全然。1回目に比べたら…」
「それじゃ…いくよ。」
そう言うとロジャーは激しく腰を振りはじめた。
それにつられ、綾香の贅肉も柔らかく波打った。

「っ、はぁ、っくっ…」
行為が激しくなるにつれ、部屋中にオスとメスの臭いが立ち込めて。
二人の汗が床に飛び散る。
「(はぁ…はぁ…私の体…ロジャーさんを包み込めるほど大きくなってたんだぁ…)」
快感の渦の中、わずかに残った理性の中で綾香は考えていた。
「(大沼君…私、どうしたらいいのか分かんないよぉ…。)」
「(気持ちいいよぉ…もっと、もっともっと気持ちよくなりたいよぉ!)」
次第に秘所が熱くなっていって。
「うっ、ああああああああ!!」
「いっ、くぅぅ!」
綾香の巨体が海老反りになったかと思うと、二人は絶頂した。


「はぁ…はぁ…」
行為を終え、一息ついたロジャー。
何かに気づいたように綾香を見た。
「あ、ご、ごめん。中に出した…」
しかし、彼女はその言葉を無視して、彼の局部を自らの牛のような2つに乳房で挟み込んだ。
「ちょっと、アヤ…?」
彼女は熱に浮かされた顔で乳房を抱え込み、上下に動かし始めた。
「いいんです。私…普段、食べてばかりの私に…差し入れをして下さるロジャーさんに…ご奉仕しなきゃ…」
ロジャーはなすがまま、綾香に体をあずるしかなかった。

「っあ、っはぁ、はぁ、はぁ………はぁ」
数分間の動作の後、綾香の胸の深い谷間から粘り気のある液体が噴き出した。
彼女は自分の顔にかかったそれを拭うこともせずに、ロジャーの局部をくわえた。
「はふっ、くちゅっ…んぐ」
荒々しく、しかし丁寧に嘗めまわしていく。

綾香の行為が終わると、今後はロジャーが彼女の体を愛撫し始めた。
「あっ、いや…ん」
舌先で乳首の先端を舐めるロジャーを綾香は振り払おうとしたが、その手に力は全く入っておらず。
ロジャーは胸、腹と愛撫していく。
綾香の柔肌の上をロジャーの唾液が流れ落ちる。
「んっ、ふっ…」
ついには彼は下腹部を舐め終え、股の間をぺろぺろとくすぐり始めた。

クリオネのような柔らかい愛撫に綾香の股は潮を吹いて応えた。
「ロジャーさん…あんっ、ロジャー…さん、大好き…」

すでに日は傾き、斜光が差し込む部屋の中で、綾香の愉悦の声が響いていた。

624589:2012/09/25(火) 21:11:44 ID:SppyAYoI0
続きを投稿いたします。



3月。
私はブラウン家に別れを告げ、日本に帰ってきた。
ロジャーさんは名残惜しそうだったが、「また帰ってくる」と言って飛行機に乗った。

日本の空港に着くと、到着ゲートにクラスのみんながいた。私の帰りを待っていたのだろう。
「みんな〜、ただいま〜」
重たくなった足取りで駆け寄った。
しかし、待っていたのは思がけない一言。

「は?誰?」

そう、私があまりに太ってしまっていたため、クラスメートは私だと分からなかったのだ。
苦労して、私が榊綾香だということを説明して、みんなはしぶしぶ納得した。
しかし、その後に開かれた「お帰りなさいパーティー」は今一つ盛り上がらなかった。



そして、今私は電車に乗り、元の彼氏、大沼君の家に向かっている。
恋人として別れ話を切りだすためだ。
電車内での金髪達の会話に傷ついた心を奮い立たせ、彼の家の前に立つ。

その時、玄関から大沼君と綺麗な女の子が出てきた。
二人とも手を繋いで笑っている。
傍に立つ私を一瞥し、彼らは向こう側へ歩いて行った。
去り際に女の子が「すごいデブw」と笑った。
「そう言えば、アメリカに留学した綾香って子、もういいの?大沼君?」
女の子の問いかけに彼は笑って答えた。
「ああ、あいつはもう飽きた。どうせ体目当てだったしw」

その言葉を聞いて、私はあふれ出しそうになっていた涙をこらえ、笑顔で言った。
「ばいばい、大沼君。さようなら。」
アメリカに帰ろう。愛しいあの人に会うために。

(完)

625589:2012/09/25(火) 21:13:25 ID:SppyAYoI0
以上で拙作はおしまいです。
今まで駄文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

626名無しさん:2012/09/25(火) 22:03:32 ID:2HQz3YsIO
ちょっとラストが切ないけど将来的にロジャーさんのお嫁さんになれそうだしハッピーエンドなのかな

627名無しさん:2012/09/25(火) 22:05:02 ID:2EbXxbgw0
>>625お疲れ様でしたww

こういう恋愛がらみの作品大好きですww
これからも楽しみにしています

628名無しさん:2012/09/25(火) 23:07:07 ID:4k31vAU.0
初SSです駄文で皆様の目を汚すことになるでしょうが書き込みます
肥満メトロイド
サムス(・・・惑星SR388・・・私はここに突然現れたという新型メトロイドの調査に訪れていた・・・)
「まさか私が全滅させたはずのメトロイドが再びこの宇宙にあらわれるとはな・・・」
彼女は頭に最後のメトロイド・・・ベビーのことがうかんでいた・・・
彼は命を捨ててまで私を救ってくれた・・・だが・・・メトロイドはこの宇宙には存在してはいけない・・・
なぜまた現れたかはわからないが・・・殲滅する!
「ミッション・・・スタート・・・!」
こうして彼女は一度クイーンメトロイドを倒したその巣窟へと再び足を踏み入れた・・・
 





「くっ・・・!」
サムスは・・・メトロイドの巣窟の奥深くで倒れ伏していた・・・意気込んで入った割に簡単に倒れてしまったことに
彼女は悔しさを感じていた
「意識が・・・」
彼女は意識まで切れかかっていた・・・彼女のパワードスーツは彼女の体力が尽きた時点で解除される・・・
そのことがこの後の惨劇を生む結果となるわけだが・・・

629名無しさん:2012/09/25(火) 23:08:08 ID:4k31vAU.0
ん・・・」
サムスは目をさました・・・。
そこには「!・・・メトロイド・・・!」
そう・・・数匹のメトロイドが自分を囲んでいたのである・・・。
「?・・・なぜ襲ってこない?」
そうつぶやいた直後・・・!
彼女の体にメトロイドが吸い付いた!
「!!!!・・・・・・・・?」
吸い付いてはいるのだがエネルギーが吸われない・・・それどころか彼女はエネルギーが回復している感覚があった
「何故このメトロイドはエネルギーを与える?」
そう考えながらも体に与えられるエネルギーでパワードスーツを装着しなおすくらいのエネルギーが
戻ったため自働でパワードスーツが装着された・・・
「このメトロイドはいったい何を・・・?・・・!?」
彼女は異変に気付いた・・・
「体が膨らんで・・・いや!?太ってる!?」
そう・・・彼女は過剰に与えられた生命エネルギーで徐々に体に脂肪がついていたのだ・・・
パワードスーツに抑えられてるとはいえ脂肪による内圧は徐々に増えていく・・・
ぶくぶく・・・体にパワードスーツがくいこんでくる華奢な体に容赦なく吸収されたエネルギーは
その細い腹部を無残にも膨らまし始めた
「くっ・・・この!」
サムスは自分の腹部についているメトロイドにアイスビームをはなった
メトロイドは超低温に弱い・・・こうすれば砕けることをしっていたサムスだったが・・・
その攻撃は全く通用していなかった・・・
「何っ!?なぜ凍らない!!」
それもそのはずだ・・・このメトロイドは低温にも対応進化したメトロイド・・・
低温エネルギーすら生命エネルギーに変換し吸い付いたものの与え続けるという性質だったのだ・・・。
そうこうしているあいだにサムスのからだはまるで空気をいれた風船のように膨らみつづけた
ただし・・・風船のように空気ではなく脂肪によって膨らんでいるのだ・・・
「あっ・・・んっ・・・」
体は脂肪を蓄えお腹がどんどん前にせり出してくる
むくむくっ・・・肩幅が丸く大きくなる・・・
ふとももはもとの自分の胴体よりも太くなり二の腕は元の腕の何倍も膨れ上がってしまった・・・
そしてそんなぶくぶくと膨れ上がったからだをパワードスーツが耐えられるわけもなく・・・
バキッミチッバキッ
「パワードスーツが・・・きつい・・・!もう・・・む、無理だ・・・!解除・・・!」
サムスはパワードスーツを解除した・・・するといままで締め付けられて滞っていた分のエネルギーが一気に流れ込んだ!
「い、いっやあああああああ!!!!!!」
サムスは今まで感じたことのない快感とともにぶくぶくと肥え太っていった。ある程度でおさまっていたお腹はせり出すどころか段腹まで
膨らみ全身の鳥人族生活で鍛えた筋肉は脂肪に変わりもう立ってられないほどになってしまった。
「こっ・・・こんな体・・・ッ!」
彼女のショックも仕方ないことだ・・・バウンティハンターとして鍛え上げられた体が一瞬のうちに肉塊レベルまで
太ってしまったのだから・・・

書いてみたけど難しい・・・
おめよごししつれいしましたー

630名無しさん:2012/09/26(水) 19:54:12 ID:/LqPW2AM0
>>624
乙です
ちなみに帰国時の体重ってどれくらいですか?

631589:2012/09/26(水) 21:14:00 ID:qerlJ2FA0
>>628
乙でした!
メトロイドネタも新鮮でいいですね

>>630
120kgくらいです(B:120 W:110 H:125)

今週は時間ができそうなので、
選択肢Bルートも投稿させていただきます。
よろしくお願いします!

632589:2012/09/26(水) 21:15:14 ID:qerlJ2FA0
>>628
乙でした!
メトロイドネタも新鮮でいいですね

>>630
120kgくらいです(B:120 W:110 H:125)


今週は時間ができそうなので、
金曜日に選択肢Bルートも投稿させていただきます。
よろしくお願いします!

633589:2012/09/26(水) 21:17:30 ID:qerlJ2FA0
すみません
2重書き込みしてしまいました…

634名無しさん:2012/09/27(木) 20:13:56 ID:zqrkEumE0
Bきたああああああああああ

635名無しさん:2012/09/27(木) 20:29:30 ID:DqZQtGbw0
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

636名無しさん:2012/09/27(木) 21:55:34 ID:uiEyeGe20
ヒャッハー!新鮮な脂質だぁー!!

637589:2012/09/28(金) 21:41:44 ID:hfAGfc1Y0
それではBルートを投稿いたします。

7の続き
 [A]告白を受け入れる
→[B]告白を断る

じっと私を覗き込むロジャーさんの目。
しかし、頭に浮かんできたのは大沼君の優しげな笑顔だった。
やっぱり、大沼君を裏切ることはできない。
私は意を決してロジャーさんに告げた。
「ごめんなさい、私、日本にいる恋人のことが忘れられません。
ロジャーさんにはこちらで色々していただいて感謝していますが、これからも良き友人でいませんか?」

彼はは俯いたまま何も言わない。どんな表情をしているのだろう。

しばらくの沈黙の後、嗚咽をかみ殺すようなとぎれとぎれの声が聞こえた。
「ロジャーさん?泣いているんですか?」
心配になり、彼の顔を覗き込むと。

ロジャーさんは笑っていた。

「なるほどね、お前は俺をバカにするのか?」
彼は不気味な笑みを浮かべながら私に近づいてきた。
「ロジャー…さん?」
「今まで俺が優しくしてやった女も全部そうだった。
ちょっと親切にしてやったら俺を頼るくせに、俺が告白すると断りやがる恩知らずだ。」
「そ…そんなつもりじゃ…」
「いいや、お前も同じだ。」
「違います!私は本当にあなたに感謝してるの!」
「言い訳はたくさんだ。俺のプロポーズを断った罰として…」
ロジャーは上着のポケットからハンカチを取り出し。

「今までの女と同じ末路をたどらせてやる。」

慣れた手つきで私の口にそれをかぶせた。
「ロ…ジャー…さ…ん…」
甘い芳香と目まいを感じた後、私の意識は暗闇の中を落ちていき、途絶えた。

638589:2012/09/28(金) 21:43:51 ID:hfAGfc1Y0


綾香は目覚めた。

廃ビルの一室。
コンクリートの壁はボロボロに崩れ、ところどころ鉄筋がむき出しになっている。
長い間使われていないようで床は埃まみれだ。
天井から切れかかった蛍光灯がぶらさがっており、辺りを猥雑に照らしている。
かなり広い部屋である。100人は優に収容できそうだ。

綾香は支柱の一本に後ろ手で腕を結びつけられていた。
彼女に向き合うように口元を歪ませたロジャーが立っており、
その後ろには錆びた机にノートパソコンが何台も並べられている。
全てのノートパソコンのディスプレイには、人が写っていた。
ただし、胸から目の下までしか写っておらず、どんな顔をしているのか分からない。
さらに後方には金属製の複雑怪奇な機械や原色の液体が入ったフラスコ等が雑然と置かれていた。
部屋の隅、綾香から一番離れた壁に錆色の扉があった。それ以外に出入り口はない。

その状況に、本能的に綾香は得体のしれない不気味さを感じ取った。
「ロジャー、さん?…ここはどこ!何をするつもりなの!」
彼女の問いかけにロジャーは目を見開いた。
驚いているのではない、興奮しているのだ。
「何を、って…俺の告白を裏切ったお前にお仕置きをするのさ」
「お仕置…き?」
「そう。お前からも見えると思うが、あそこに並んでいるパソコンに写っている人たちは
S●ypeでこの部屋の様子が分かるようになっている。
今から、お仕置きの内容をあの人たちが多数決で決めるのさ。」
パソコンに写った口元がつり上がった。それはとてもサディスティックな表情だった。
「それじゃあ、早速行ってみようか」
ロジャーは大勢のパソコンに向き合った。

639589:2012/09/28(金) 21:50:01 ID:hfAGfc1Y0
以上で今回分は終了です。

少し早いですが29の日記念ということで、お仕置きの内容を
多数決で決めさせていただきたいです。

よろしければ、以下の内容から2つ選んでいただければ幸いです。
A操作盤がついた巨大シリンダーに入れる(体重変化+体形変化)
Bホースで特殊な流動食注入(体重変化大)
C青色の薬を注射(体重変化小+精神変化大)
D緑色の薬を注射(体重変化大+精神変化小)
E紫色の薬を注射(容姿変化)
F部屋から解放(???)

30日0時までで、最も多かった上位二つを今後の展開に
したいと考えています。
同率の場合は、勝手ながらこちらで決めさせていただきます。
よろしくお願いします。

640名無しさん:2012/09/28(金) 21:56:25 ID:l0QYWYpg0
BとDでスタートダッシュだ

641名無しさん:2012/09/28(金) 22:49:11 ID:0IxmmjJAO
D一筋!

642名無しさん:2012/09/28(金) 22:56:23 ID:blZ9JL2s0
監禁調教とか本当にありそうでおおぅ怖い怖い
AとEでお願いします
どの選択肢でも楽しみですー

643名無しさん:2012/09/28(金) 23:10:40 ID:VlxnsJ.o0
CとEでお願いします

644名無しさん:2012/09/28(金) 23:11:10 ID:KhGVkGmg0
俺もBDかなぁ

645名無しさん:2012/09/28(金) 23:11:16 ID:scLsO5Zo0
BとDで倍プッシュだ

646名無しさん:2012/09/28(金) 23:11:28 ID:qbfH.5EE0
B!D!B!D!

647名無しさん:2012/09/28(金) 23:21:36 ID:ysUds/4U0
A Dだ!

648名無しさん:2012/09/28(金) 23:35:36 ID:x9O1S2Pc0
BCで

649945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/09/29(土) 00:01:59 ID:0AYgcF1o0
どうも、何だかんだで29日投稿です。
知り合いの方のご協力の下、Wairudo的世界様に投稿した小説の断片を頂いたので、リメイク第二弾です。

ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/381704
パス:himanka

>>589
小説投下お疲れ様です。
楽しませていただいてます!
これからも頑張ってください。
あ、私は大穴のFで。

650名無しさん:2012/09/29(土) 00:09:37 ID:3PVJhUhI0
BCで

651名無しさん:2012/09/29(土) 00:17:28 ID:2LQgcMdk0
ABですな。

652名無しさん:2012/09/29(土) 01:28:18 ID:9TueGUzA0
激しくCとE

653名無しさん:2012/09/29(土) 01:28:26 ID:NluuXc9M0
Aでお願いしますー

654名無しさん:2012/09/29(土) 02:13:39 ID:oAHcN5Qs0
FandEで

655名無しさん:2012/09/29(土) 07:37:45 ID:g/Zgrhcc0
A、E!!

656名無しさん:2012/09/29(土) 07:54:07 ID:qS7sFYss0
BとDで

657名無しさん:2012/09/29(土) 08:25:40 ID:C4CFiwtc0
今更だけど世界仰天ニュースに留学の話があって、SSと内容が似すぎてて吹き出しそうになった

やっぱり現実味のある話はいいよね

658名無しさん:2012/09/29(土) 09:38:02 ID:fPtZxkg20
これはDEと着てからのFやろなあ

659名無しさん:2012/09/29(土) 11:16:42 ID:Z7hzE//2O
>>649

ニャル様なら仕方ない
肥満描写多くて良かった

660名無しさん:2012/09/29(土) 13:57:38 ID:Q3Aco1t60
>>649
ss乙!
段階がかかれていると変化がわかりやすいねぇ
そして大体ニャルのせい

>>639
AEでおねがいしますぞー

そして現時点途中経過
A
B
C
D

661名無しさん:2012/09/29(土) 14:01:36 ID:Q3Aco1t60
おっと途中送信してしまった失礼
A:6
B:8
C:4
D:8
E:7
F:2

BDが主流ですがAEも追いつけるかな

662名無しさん:2012/09/29(土) 14:26:56 ID:KR2o5UGQ0
BD 支援!

663名無しさん:2012/09/29(土) 14:55:03 ID:VNBQK45Q0
AB

664名無しさん:2012/09/29(土) 16:58:39 ID:f88jalRU0
容姿変化と体形変化とか肥満化関係ないじゃん
男は黙ってBD

665名無しさん:2012/09/29(土) 17:04:13 ID:azlZ.quE0
需要があればいいんじゃね 厳密に言えば強制肥満化の作品もすくないわけだし
AEで

666名無しさん:2012/09/29(土) 17:35:30 ID:1apnlvv.0
シリンダーでぶくぶくかホースでぶくぶくか究極の選択なんだが・・・
やっぱ太る体を見せ付けられるホースがいいな
B,D

667名無しさん:2012/09/29(土) 17:54:09 ID:lmr7gzZg0
CE

668名無しさん:2012/09/29(土) 19:06:40 ID:ogAsGC0EO
容姿変化なら骨格からかえて太りやすい・許容量増加
体型変化ならアメリカナイズなボボン・ボン・ボボンの洋梨体型に
とか考えていた 肥満化につながらないことはないと思うけどね

というわけでAE

669名無しさん:2012/09/29(土) 20:57:19 ID:5BFBuTt60
Cでお願いします。

670名無しさん:2012/09/29(土) 23:18:02 ID:kvz6NauA0
>>649
乙乙
なんか遠い昔に読んだ記憶があるようなないような…
サイトの名前も覚えてないけど、もしかしたら俺もそこにちょくちょく顔出してたのかもしれないなあ

>>639
B、Eで

671名無しさん:2012/09/29(土) 23:58:39 ID:mnPbisr60
Eと、あえてFで

672名無しさん:2012/09/30(日) 00:01:00 ID:6UDWdKtk0
…っていうか今思ったけど、今回こそSS投票スレを使うチャンスだったかもしれんw

673589:2012/09/30(日) 00:34:55 ID:iuDkdRnA0
0時を過ぎましたので投票を締め切らさせていただきます。
みなさま、ご協力ありがとうございました!
【結果】
A:8票 B:14票 C:6票 D:11票 E:11票 F:4票

DとEが同率2位だったので、誠に勝手ながら
AとD・Eの折衷案で書かせていただきます!
来週末までには投稿できると思います。
現在の状態→ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1468_1.jpg

>>649
乙でした!
毎月の投稿、楽しみにしてます。
ニャルラトホテプ怖ろしす…

>>657
世界仰天ニュースに全く同じ話しがあったんですね…
HP見た時吹きそうになりました。
本SSの内容は実在の人物とは全く関係がありません、念のためw

>>672
すっかり忘れてましたw
もし次回するならSS投票スレの方がいいですかね?

674名無しさん:2012/09/30(日) 07:23:21 ID:VviDTgo20
>>672
もはや空気だからな投票スレ

675589:2012/09/30(日) 09:43:28 ID:yiboE5Xc0
すみません、BとD,Eの間違いです

676名無しさん:2012/09/30(日) 13:18:11 ID:Tc.wiGoY0
今度から作者様が投票スレに誘導したほうがいいね
まぁ、あんな空気スレ作者様もふくめてほとんどの人が覚えていないだろうけど
かくいう俺も672が話に出すまで忘れていた
>>589
次の投稿が楽しみだなぁ応援しています!

677名無しさん:2012/09/30(日) 17:12:01 ID:CGkOtivc0
>>649
毎月楽しみにしてます
面白かったです乙乙乙

678名無しさん:2012/10/01(月) 03:07:12 ID:zcGf0aww0
本スレで書き込まれてたプリキュアの例のシーンを描いてみた。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1469_1.png
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1470_1.png
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1471_1.png
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1472_1.png

無駄に差分なんか描いて肉の日に乗り遅れてしまったり。

679名無しさん:2012/10/01(月) 07:10:10 ID:g.xAKXGg0
乙乙

レイプ目ってのはなぜこうもエロイのかw

680589:2012/10/03(水) 00:45:16 ID:pJyTYjGM0
お待たせしました!続きを投稿いたします。
投票結果を全て作中に還元できてるか自信ないですが…
駄文で失礼いたします

「さて、投票結果が出たようだな。
Fを選んだ心優しい紳士淑女も何人かいたが…大半はお前の肥満化をお望みのようだ。」
「嫌ぁ!」
「投票は絶対だからね、止めるわけにはいかないのよ。作者のメタ的な都合でね。」

そう言うと、ロジャーはフラスコに入っていた青色の薬と紫色の薬を混ぜて注射器にいれた。
「この薬を手に入れるのに苦労したんだぜ。リリスっていう変な女に頼みこんでな。」
ロジャーは注射器を綾香の首筋に刺した。
「痛っ!」
「痛みは我慢してね。すぐに効果が現れるから。」
ロジャーがなだめるように言った後、綾香の体が膨らみだした。
「ひゃあ!?」

あっというまに体中に柔らかい肉が付いていった。
特に胸と臀部の肥大化が激しく、乳房は衣服のボタンを弾け飛ばせ、ハリを保ちつつも重力に従って垂れさがってしまった。
お尻は3周り以上大きくなり、細めの胴体とはアンバランスな大きさだ。
そのため、スカートがパツンパツンに張りつめ、生地にところどころ裂け目ができた。
全体的にバストとヒップだけ肉が盛られたために、漫画などでデフォルメされた
「ボン・キュッ・ボン」のグラマーキャラそのままの容姿になってしまった。

681589:2012/10/03(水) 00:47:38 ID:pJyTYjGM0
何よ、これ!あなたなにしたにょ?にょ!?」
「HAHAHA!薬の効果は覿面だな。さっき注射した青と紫の薬、
二つ混ぜると「アホな大食いデブキャラ」にする薬になるんだぜ。」
「な…なん、ですか、そのバカげたおくすり!?」
「つまり、この注射を打ったことでお前は「デブ」「バカ」「食いしん坊」
の三重苦になっちまったってわけだ。現に肉がついて語尾もバカらしくなっただろ?」
「わたし、ばかじゃないもん!」
「ハハハ可愛くなったじゃないか。さて、そろそろ「食いしん坊」の効果も表れるはずだが…」
その時、綾香のお腹が盛大に鳴った。
「うっ…」
「きたきた。お腹減ってきたろ?」
「わたし、へってない。がまんできるもん!うう〜」
「我慢しなくていいんだぜ。ほら、ここにフォアグラをつくるための給餌チューブもあるし。」
ロジャーは綾香の前でゴムでできたチューブを振った。
それは10Lのタンクに繋がっており、そのタンクの中にはアメリカが誇る激甘お菓子…アイスクリームやケーキ、ゼリービーンズなど
がミキサーにかけられて液状になった白いスープが入っている。1dlあたり1000キロカロリーもある。
「わ、わたしをどうぶつかなにかとかんちがいしてるにょぉ〜!?」
「さあ、自分の欲望に忠実になって。綾香はこれを飲みたいんだろ?」
「う、うん」
綾香はこくりとうなずいた。
「よしよしいい子だ。」
そう言ってロジャーは綾香の口にチューブをガボッと押し込んだ。
「んぐっ!?」

最初は戸惑っていた綾香だが、しだいにスープをするすると飲み干し始めた。
その様子はまるで乳のみ児のようだったが、その速さは牛が水を飲むようで、口の端から白い筋が零れている。
「んぐっ、んぐっ」
彼女が液体を吸収すると同時に、彼女の体もどんどん大きくなっていった。主に横にである。
ハリを保っていた巨大な乳房はさらにさらに肥大化し、肉布団のように垂れ下がり。
それを支えるように腹に脂肪がついていって、あっというまに3段腹から4段腹になっていく。
それは水太りのようにぶよぶよとしてひとつの生き物のように膨らんで、ついに局部を隠すほどに床についてしまった。
お尻も肥大化の例外ではなく、巨大ながらも形を保っていた尻は横に横に肉が付いていき、ピンク色のソファのように床に広がり。
腕や太ももは肉肉しいサンドバッグのよう。
着ていた服は肉圧によってビリビリに破け、わずかに残った繊維がボンレスハムのようにあふれ出す肉を縛り。
さらに、体温の上昇による異常発汗が肉汁のように皮膚表面を流れ、滝を形成し。
綾香がタンクの中のスープを全て飲み終える頃には、彼女は部屋の3分の1を埋め尽くす肉塊と成り果てていた。

「おいしかったぁ、もうないの?」
きょとんとした顔でロジャーに尋ねた彼女は、パソコンからゲラゲラと笑い声が聞こえるのに気付き、正気に戻った。
「あ…こ、これは違います!見ないでください…笑わないでぇ!」
必死に顔を赤らめ、体を隠そうとするも隠れる場所もあるはずなく。
ただ観衆の前に太った超肥満体をさらすことしかできない綾香だった。

682589:2012/10/03(水) 00:52:48 ID:pJyTYjGM0
以上で今回分はおしまいです。
次回で最終回にするつもりです。

最後にもうひとネタ入れたいと考えているので、
もしよければ参加型SS投票スレに案を書きこんで頂けませんか?
参加型SS投票スレ>>225様の案を採用させていただければ幸いです。

683589:2012/10/03(水) 20:00:13 ID:pJyTYjGM0
書き込みが無いようなので最終回を投稿します


それから数カ月後の日本。

綾香の高校のクラスメート達がパソコンを見ながら話している。
彼女達は動画投稿サイトに投稿されたある動画を見ているのだ。
「ねぇ…これって綾香じゃない?」
画面に写っているのは部屋を占領する巨大な肉の塊とそのうえにわずかに見える人の顔。
「うわ、これ人間!?」
「すごいデブね。これが綾香だって?」
「だってこの顔、膨れてて分かりにくいけど綾香じゃない?」

「まさか!確かに日本に帰ってきてないから消息が心配だけど、アメリカでデブになっているわけないじゃない」
「そうよ、あの頭の良い綾香が。」
「そ…そうよね」
彼女達は半ば納得し、動画の再生停止ボタンを押した。
止められる直前に動画から聞こえてきた声には誰も気づかなかった。

「た…すけ、て…」

684589:2012/10/03(水) 20:02:35 ID:pJyTYjGM0
以上でおしまいです。
最後らへんgdgdになってしまいすみませんでした。

見てくださった方、投票して下さった方
ありがとうございました!

685名無しさん:2012/10/03(水) 23:18:01 ID:xMo7a2LA0
おっと、油断してたら最終回まで投下されていた…乙でした!
肥満化はもちろんのこと、いかにもなおデブキャラにあわせた知能レベルの変化も面白かったです。
もうちょっと早く>>682の件を知っていれば案を書けたのになあ。残念。

686名無しさん:2012/10/03(水) 23:27:48 ID:nC8JKMjU0
つかSS投票スレに>>225なんていなくね?

687名無しさん:2012/10/04(木) 01:05:54 ID:Hp9v3Q720
>>225に書かれた内容で書くってことだろ

688名無しさん:2012/10/04(木) 07:17:06 ID:.D8CJjig0
同じく見逃していた、乙でした
こういう救いのないバッドエンドも大好きだ

689名無しさん:2012/10/04(木) 16:51:50 ID:CrU1.WSU0
安価ミスに気づかないおちゃめさん

690589:2012/10/04(木) 18:51:06 ID:POpqUI7A0
今読み返したら>>225じゃなくて>>221でした
だらしねえし…orz

691名無しさん:2012/10/04(木) 20:19:57 ID:3uGOYA7o0
>>690
どんまいw

692名無しさん:2012/10/05(金) 08:46:23 ID:VkAmXXrEO
でも、小説はとっても良かったと思います^^
次も楽しみにしてますぬ

693名無しさん:2012/10/16(火) 16:52:50 ID:tQfdXE1cO
「凛、最近太った?って言うか絶対太ったよね!?)
「えっ!?そ、そんな事ないよ!!!」
「またまたぁ、嘘はいけないんだぞ!(笑)」
次の瞬間、もにゅんと音が聞こえそうなほどに掴まれ指先に合わせ凹み肉皺を作る凛のわき腹の贅肉が!!やったね☆
「ほーら、やっぱりね」
ぷくぷくと可愛らしく太った凛と呼ばれた少女は、一ヶ月前まではいたって普通の体型だった。
ではなぜこうなったのか。それは友人である加奈の努力と汗と涙の結晶とも言える結果である。

一ヶ月前のコミケの帰り道
「加奈って、百合系の同人誌とか好きだよね」
「女同士でイチャイチャしてるのがいいの。凛は好きじゃないの?」
「わたしはBLかな」
「うげっ!まあ、二次元だから良いか」
「そうだよ!」

この時、凛は知らなかった。加奈が恋をしていたことを、それも二次元でも異性でもなく、「現実の同姓である」凛が好きになっていたことに

「そろそろ遅いし、また明日ね。じゃ!」
「お、おお!また明日学校で!!」
その晩、お風呂場で加奈は考えていた。凛とスキンシップやデート的なことをしたいが、凛のガードは固く、こちらが何かすれば往復ビンタや鉛筆が飛んでくること間違いなしだったからだ。
「うーん!そうだ!太らせよう!!!そうすればダイエットを手伝うフリして...えへへへ」

その頃の凛と言うと
「へっ、くしゅん!、誰か噂してるのかな?」

694名無しさん:2012/10/16(火) 16:56:22 ID:tQfdXE1cO
スティーブン・キングの小説を模写して練習してるけど、ライトノベルのイメージがあるSSは方向性が違うだけに本当に難しい(^_^;)
何か参考になる本とか知ってたお願いしますZ

695名無しさん:2012/10/16(火) 21:30:52 ID:20X9hunI0
本なんか読まなくても、まとめサイトにあるSS一通り読んどけばいいんじゃない?

既読のラノベに影響されて書いた人もいるだろうし、分厚い小説を長い時間かけて読むよりは大分参考になると思う

696名無しさん:2012/10/17(水) 00:02:41 ID:/wPBpPqw0
本気で作家を目指したいというのであれば尊敬する作家の作品を模写するのはすごく大事だと思うよ
ただ単に趣味でやるならそこまでやらんでも大丈夫だとは思うけどw

697名無しさん:2012/10/17(水) 00:03:41 ID:/wPBpPqw0
ああでも、趣味でやるからこそとことん突き詰めたいっていうのもありかも…
ごめん、なんか無駄に偉そうな感じになってしまった。

698名無しさん:2012/10/17(水) 01:16:27 ID:GDzj4vpY0
とりあえず次の展開にわくわく
乙乙

699名無しさん:2012/10/17(水) 07:04:40 ID:TcJiXxiwO
アドバイスありがとう!
ある程度書けるようになりたいだけだから肥満化SSを参考にしてみるよ^^

700名無しさん:2012/10/17(水) 07:10:32 ID:GOr..QxQ0
肥満化の描写を参考にしたいなら避難所のSSがベストかも分からんけど、
文章の運びや表現の幅を参考にするなら普通の小説読んだ方が良いかもね
ラノベは良くも悪くも前衛的だったりオタク的だったりするし

701589:2012/10/17(水) 22:04:01 ID:doiH.vns0
失礼して駄文を投稿させていただきます

ttp://www5.puny.jp/uploader/download/1350478818.txt

pass:himanka

以前のように連日投稿はできませぬが
お付き合いいただければ幸いです

702名無しさん:2012/10/17(水) 22:33:48 ID:TcJiXxiwO
>>700確かに...たまに凄い良作があったりするけど、大抵はちょっとと言いたくなるのが多いからね´`
>>701お疲れさまです(^^ゞ

703名無しさん:2012/10/18(木) 07:01:37 ID:ULWIZwF.0
>>701続き超楽しみです!

704名無しさん:2012/10/19(金) 21:40:42 ID:taNW6T4Y0
早くまとめサイト更新してくれないかなー

705名無しさん:2012/10/20(土) 02:04:10 ID:7.AB/OOw0
忙しいんだよー管理人さんも
それにHP更新するのって結構手間かかるみたいだよ?
催促はせずにゆっくりまとう

706名無しさん:2012/10/20(土) 10:15:06 ID:EuH14YLM0
ゆっくりでも途切れずにまとめてくれてるのがありがたい
これからもがんばってほしい

707名無しさん:2012/10/21(日) 17:25:28 ID:U.S3yvEU0
初めまして、渋の方にもあげたのですがこちらにもテストであげてみました。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1477_1.jpg

708名無しさん:2012/10/21(日) 21:13:07 ID:sLEGRLJ.0
これは可愛いセイバーさん。GJです!

709名無しさん:2012/10/21(日) 21:53:15 ID:c9J0YFbA0
GJです
表情に萌えたw

710名無しさん:2012/10/22(月) 01:44:28 ID:PUWuEYO60
触発されて少しだけだけど書いてみた。
あまり詳しくないので設定とかに穴があるかもしれないから大目に見てや・・・

 ある日の衛宮邸。聖杯戦争も終わり、毎日を平和ボケして過ごしていた士郎たちであったが、相も変らぬエンゲル係数に悩んでいた。
そんな状況を見かねてか、凛と桜が共同してセイバー用の特殊なドリンクを作ってくれた。
なんでもかなり栄養価が高いため、たとえセイバーでも満足させられるだろうとのことだ。
「そういうわけで、はい!これ」
「・・・なんですかこれは」
それはどう見てもゲテ物にしか見えず、セイバーの嫌うジャンクフードの類を彷彿とさせるような粗末なものだった。
「何ってあなたのために作ったのよ!?」
「姉さんと二人で真心を込めて作ったんですよ?まぁそんなに嫌な顔をしないで一口飲んでみてください。意外と気に入るかもしれませんし。」 
セイバーは二人に説得されて渋々ドリンクを手に取り飲んでみた。
すると急に目をガッと見開き、まるで渇きを癒やすかのごとくガブガブと飲み干した。
どうやらお気に召したようだ。さもご満悦といった表情を浮かべている。
凛と桜の思惑通り、セイバーはもう満腹だという。
「気に入ってもらえてよかったです。」
二人も鼻高々といった様子だ。
「これでうちの家計も少しは楽になるな。」

次の日、士郎は地震の揺れで目が覚めた。正確にいうとそれは地震ではなかったが、その時は本当に地震だと思っていた。
「し、士郎・・・?士郎・・・?」
顔を上げると球体のようなものが枕元立っていて、彼に話しかけていた。
「セイバー!?どうしたんだその体!」
とは言いつつもおおよその察しはついていた。
何をやるよりもまず先に凛と桜に電話を掛けた。
初めはどちらかが何かしでかしたんだろうと考えていたが、二人とも何らかの心当たりがあるらしく、明らかに動揺していた。
なんでもあのドリンクは偶然出来上がった産物だそうで、本人たちは少し効能を実験しただけで大した毒見もせずに飲ませたのだという。
「そういうわけでぇ、ごめんなさい!!」
「お前ら・・・そんな物飲ませっプツッ!ツー、ツー、ツー・・・」
士郎が大声を上げる前に電話は乱暴に切られた。

同日、セイバーは部屋の隅で小さく(実際には大きく)縮こまっていた。
あの後、色々と試してみたものの全く意味はないようだった。元々サーヴァントの体系は変わらないはずだが、その法則もあのドリンクによって破られたのだろう。特にあの二人が作ったとあれば何があってもおかしくはない。
とりあえず魔力を消費するような激しい運動をしてみたものの、変化は見られなかった。
「セイバー、ちょっといいか?」
「え?・・・ふあっ!!?な、何をするんですか士郎!」
大きく突き出たまん丸のお腹をふにふにと揉んでみる。
お腹の肉の形が変わるたびにセイバーが甘い声を出すので、触っている本人も少し恥ずかしい。両者とも顔を真っ赤に染めており、何やら奇妙な光景である。
感触からも察するに、どうやらこれは魔力に関係なく、半ば受肉をしたように贅肉がまとわりついているということがわかった。
「なるほど、つまり魔力を消費するような運動ではなく普通のことをしなければいけないのですね。」
「そうだと思う、たぶん・・・。そうだ!プールに行かないか?ちょうど無料券も持ってるし、あそこでなら効率よく運動ができるぞ。どうだ?」
「それは名案です士郎!では早速いきましょう。」

711いつかの656:2012/10/22(月) 22:10:20 ID:QWX.2.8Y0
ちょっと前に話題になったGIMP対話的ゆがめを使って
強制肥育gif動画に挑戦してみた。
肥育アニメのお試しだから、絵は雑。
いつかちゃんとしたの作るかも。
最後のお腹はしっぱいした

パスはいつもの

ttp://www1.axfc.net/uploader/He/so/376263.gif

712名無しさん:2012/10/23(火) 03:54:43 ID:NRcpTvAQ0
本スレ書き込めなかったのでこっちで。
丁度カス子の話題が出てたので TMOProportion 用のデブの素を。
ttp://ll.la/1UQy
服とかポーズが破綻しちゃうけど結構楽しめるよ。

713名無しさん:2012/10/23(火) 21:03:42 ID:jKcp9QmM0
やり始めたことは最後まできちっとやれってばっちゃが言ってた!
久しぶりの良絵に、勝手に便乗してやらせてもらってます。書くの時間かかりすぎわろえない

最初の部分は深夜に書いたってこともあってか内容がグダグダですね
深夜のテンションで書いたものは絶対載せるなと言ってくれていたのに完全に忠告無視です。本当にすみません




セイバーは元のスレンダー体系に戻ることを切望しているようだったので、士郎も本人の意思を尊重すべく、ダイエットに協力する姿勢を示した。
 そんなこんなで二人はバスに乗って近場のプールへと出かけることにした。
 
 最初は運動を兼ねて徒歩で行く計画をしていたが、セイバーは突然肥大化してしまった自身の体にまだ慣れていなかった。
少し体を動かせばすぐに息が上がり、大きく出っ張った胸と、デンと突き出た妊婦のように膨らんだ腹部のせいで自分の足元さえ見ることもできなかった。
 元来プライドの高い彼女にとっては、自らに落ち度はないとはいえ、その光景自体が彼女の誇りをズタズタに切り裂く拷問であるように思えた。
 くさっても元騎士王であり、英霊でもある。
幾度となく死線を潜り抜け、殺伐とした世界を生きてきた彼女にとって、今回の事件はとても奇妙なものであった。
 厳しい騎士生活を続けてきた彼女が、一生のうちに自分のこんなブヨブヨにたるみきった姿を目にすることになるとは想像もしなかっただろう。
セイバーの頭の中では、そのような異常事態にいまだに思考が追いついておらず、あまりにも現実離れしたこの体を、まるで彼女とは全く別の「もの」であるかのように捉えていた。
 それと同時に、最も信愛すべき人の視線が、全身恥部と化したプライドの塊である彼女の体に注がれているのを気恥ずかしく思っていた。
 当の士郎はというと、最初こそ驚いたもののすでにその状況に慣れてしまったらしく、
彼女に対する負の感情などは微塵も持ち合わせてはいなかった。
 むしろ彼女の新しい側面を発見して、心なしか喜んでいるようにも見えた。
 しかし、セイバーの方はそんな士郎の心情を知ってか知らずかに関わらず、好奇心旺盛の子供のような無邪気な目で見られるのが嬉しいやら恥ずかしいやらで、とても気が気ではなかった。


 そうこうしているうちに、二人を乗せたバスはプールへと到着した。
 
 「それじゃ、俺は先に行ってるからセイバーも早く来いよ。」

 士郎は熱心にレンタル用の水着を観察しているセイバーに向けてそう告げると、先に更衣室へと入っていった。

「むー・・・。こ、これは///」

今までにも泳ぎに来たことはあるが、その時に着ていた水着は当然ながら着られるわけがなかった。
 仕方なく水着は貸し出しのモノを現地調達することにしていた。
しかし、一番大きなサイズのものでも、今の彼女の体には小さすぎるほどだった。
本当はだらしなく突き出している大きな腹をどうにか隠したかったようだが、あいにく着られるようなサイズの水着は、今履こうとしているビキニのような露出の高いものしかなかった。

悪戦苦闘の末、着替え終わったはいいものの、予想をしていたよりもはるかに自分の腹が目立つことに困惑を隠せずにいた。
といっても、着替えている最中にも好奇のまなざしを浴び続けていたため、その困惑は今に始まったことではなかった。
ふと、こんな状況を作っってくれた元凶である凛と桜のことを考え、少しばかり憎らしく思ってしまったが、その憎しみは数秒もたたぬうちに変化した。
あの時、泉の水を飲むような勢いでおいしそうにガブガブと例のドリンクを飲んでいたのは、他の誰でもない自分である。
それを思い出した途端、一瞬でも凛と桜に責任を転嫁しようとした自分が情けなくなり、少しばかり目頭が熱くなった。
頬の方は鏡を見たときから真っ赤に染まっていた。
そのためか、一連の行動を見ていた他の人たちは、かなりふくよかな外国人の少女が羞恥のために今にも泣きだしそうになっているのではないか、といった印象を受けた。
しばらくは鏡の前で愕然としていたセイバーであったが、士郎が待っていることを思い出し、重い体を揺らしながらなるべく急いで水泳場へと向かった。

714名無しさん:2012/10/23(火) 21:07:09 ID:jKcp9QmM0
「お!やっと来たな、ずいぶん遅かったじゃないか。」

「すみません、少々手間取ってしまって・・・」
 
 自宅で一度見られているとはいえやはり恥ずかしいようで、なんの防備もなくなり、むき出しの状態になっている腹部の白い柔肌を、両の手で覆い隠すような格好で更衣室から出てきた。
もっとも、そこ以外にも隠す場所は十分あるだろうと士郎は思ったが、よくよく考えなくても二本の腕で隠しきれないことはわかっていたので、敢えて黙っておいた。

 「それにしてもずいぶん思い切りのいい水着を選んだな。」
 
 「サ、サイズが合うものがこれしかなかったのです!」
 
 「そ、そうなのか・・・;」

 「私とて好き好んでこのような辱めを受けているわけではありません!」

 セイバーは、さも自分で腹部を強調するような服を選んだのではないかという誤解を受けていると思い込み、それにむきになって返答した。
 
 「ま、まあいいや!とにかく、そんな恥ずかしい思いをしたくないなら今すぐにでも運動を始めないとな。」

 「もちろん、望むところです!」
 
 そう返事を返した彼女の顔は、元の威風堂々たる騎士王の風格を持つ顔になっていた。
 少なくとも本人はそうしていた。
しかし端から見た実際の彼女は、愛らしい丸顔の外国人少女が、「明日からダイエットする!」と宣言しているようにしか見えなかった。
 

 〜数十分後〜

 「どうしたセイバー!?遅いぞー!」

 「フヒュー!フヒュー!ふぅっぷ・・・ま、待っでください、士郎・・・」
 
 贅肉のまとわりついてしまったセイバーの体では水に浮いてしまうため、水の中を歩かせることにした。
 しかし、どうやらあのドリンクになにか効能があったのか、贅肉がついたせい以外にも、明らかにセイバーの動きが鈍くなっていて、体力も落ちていた。
 単に肉がついただけでなく、まるで筋肉のほとんどが脂肪にでも変換されてしまったかのようだった。
魔力でいくらか補われているからいいものの、それがなくなったらまともに動けないのではないかというほど鈍い動きだった。
一歩進むごとに肉がどことなくダプンと揺れ、その揺れと水の抵抗とで呼吸がさらに激しくなる。
顔はとっくの前から湯気が出そうなほど紅潮しており、だんだん音量を増してく吐息が場内に響き渡る。
 外国人を見かけることが珍しくなくなったこの町の市民でも、このように大きな女性を見ることは少なかった。
さすがにこの光景は奇怪なものに映ったようで、たくさんの好奇の視線が彼女に向けられる

「ママー、あのお姉ちゃんすっごい大きいよ!」「しーっ!」

「わーすごい・・・!あんなのテレビでしか見たことないわよ」

「あれ痩せたら結構かわいいんじゃね?」「いや、ないわー・・・」「おまえデブ専かよ」

そうこうしているうちに場内はひそひそとした声で満たされていった。

 「士郎、場所を移しませんか?このような場所では目立ちすぎて集中できません・・・」
 
 「あ、あぁ・・・そうだな。」

 さすがにこのバツの悪い空気には耐えられなかったようで、二人はいそいそと帰り支度をしてプールを後にした。
プールを出る間、セイバーの方だけが終始、一際人の目を引いた。
そのようなことは家を出た時から周りの反応を見てわかっていたが、今ここにきて自分のパンパンに張りつめた体のことを強烈に再確認させられた。
建物を出た後もしばらくは恥ずかしさのあまりに気が狂ってしまいそうで、ずっと下を向きながら士郎と一緒に帰りのバスを待っていた。

715名無しさん:2012/10/23(火) 22:45:55 ID:jKcp9QmM0
 二人は帰りのバスを待つ間にあることに気が付いた。
 体がかゆくてたまらないのだ。
 それもそのはず、あまりにも慌てていたためシャワーもろくに浴びずに出てきたせいだ。

「なぁ、セイバー。どうせだから温泉でも入っていかないか?風呂なら家でも入れるけどせっかくここまで来たんだし、ついでにさ。」

そういうとセイバーの沈んでいた顔が目に見えて明るくなった。
しかしその顔は「はっ」と何かに気付いたような顔つきをしたとほぼ同時に、再び暗くなった。
また先ほどのプールの一軒と同じ状況になるのではないかという考えが彼女の頭の中をよぎったのだ。
そんな彼女の思考を見越してか、士郎がにこやかな顔をして次のような言葉を続けざまに口にした。

「大丈夫だって。休日とはいえ、午前中から風呂に行ってる奴なんてそうそういないよ。」

 その言葉を聞いて少しは気が安らいだのか、また数秒前のわくわくした少女のような表情が彼女の顔に戻ってきた。
 それに普段は町の方などあまり来ないので新鮮だったということもあったのだろう。
 彼女の心は今や大いにはずんでいた。
 あわや、その真ん丸に膨れ上がったボールのような体ごとはずみだしてしまいそうな勢いでうずうずしている。
 セイバーの心は、すでにこのむず痒い体を心地よい湯船に浸けることで頭がいっぱいだった。

 「そうと決まれば善は急げです!行きましょう、士郎!」

 そのセイバーの掛け声とともに二人は停留場を後にした。
温泉はそう遠くないところにあったので、二人並んで徒歩で歩いていくことにした。
しかし、今のセイバーにとってはそう遠くはないところ、とはいかないようであった。
プールの時ほど音は激しくないものの、段々乱れていく呼吸を止めるすべはなかった。
水の抵抗はないが、それは同時に水の浮力の助けもないことを示していた。
数十分の間、水の中で慣らしていたセイバーにとっては、足元に広がる舗装された道路がまるで重い鉄球をぶら下げた足枷のように思えた。
事実、彼女の足に重くのしかかる自重は鉄球などとは比べ物にならないほどの重みであったが、その重さ以上に彼女らの行進を阻んでいるようである。
加えて、彼女の体にまとわりついた贅肉の山は、見ていて見苦しいというほどではないにしろ、一歩進むごとに全身がくまなくフルフルと軽めに揺れるという光景もまさに壮観の一言だった。


〜数分後〜

 やっとの思いで温泉についた士郎たちは、早速温泉に入ることにした。
 ここに着くまでにすっかり汗だくとなり、ヘトヘトにバテてしまった騎士王は到着を大変うれしく思った。
 しかしそれ以上に、これだけの距離を歩いただけで息を切らしてしまう自分が情けなく思え、とてもじゃないが素直には喜べなかった。
 それと同時に絶対に痩せてやるという彼女の誇り高き意志に再び火がついた。

716名無しさん:2012/10/23(火) 23:41:16 ID:9kTmn.9E0
>>713
乙でした!プールサイドのやり取りにほんわかしましたw

遅くなりましたが、流れに便乗して前回の続きを投稿します
ttp://www5.puny.jp/uploader/download/1351002783.txt

あと、まとめサイトのめだかSSを見ていて書きたくなったので
もう一作投稿
ttp://www5.puny.jp/uploader/download/1351003112.txt

パスはどちらもhimankaです

717589:2012/10/23(火) 23:43:37 ID:9kTmn.9E0
すみません、コテつけ忘れ
>>701の続きです

718589:2012/10/23(火) 23:44:57 ID:9kTmn.9E0
すみません、コテつけ忘れ
>>701の続きです

719589:2012/10/23(火) 23:49:57 ID:9kTmn.9E0
連投…だと
何回もごめんなさいorz

720名無しさん:2012/10/24(水) 01:04:58 ID:f9Iq6akE0
 二人は男女別々の浴場へとそれぞれ赴いていった。
 着替え終わったセイバーは浴場へと入っていった。
 浴場には湯気が立ち込めていた。
士郎のいっていた通り、入浴客の数は極端に少なく、いたとしても大半が年配の女性だった。
タオルはプール用に持ってきたのを使っていて、それで前を隠してはいるがこの大きさでは彼女の豊満に育ってしまった両胸さえもまともに隠せそうにない。
 風呂に浸かる前に体を洗うため、洗い場の方へと向かった。
 そこで彼女は早速、頭や体を洗い始めた。
 シャワーから出てくる湯は戦場での汚れを落とすかのごとく心地の良いものに感じられ、体のむず痒さが次第にひいていった。
 すると突然、何かが自分の体に触れていることに気が付いた。
 頭を洗っている最中の出来事だったため、目を閉じていたので見えなかった。
 急ぎシャンプーを洗い流し、目を開けてみると、周りに年配の女性たちが集っている光景が鏡越しに彼女の目に映った。
 何やらありがたそうに掌をこすり合わせている者もいる。
 一体どこにこれだけの人数が潜んでいたというのだろうか。

 「いんや〜、ずいぶん恰幅のいい娘っこだねぇ〜?私こんなかわいい子初めて見たわ〜。」

「最近の若い子は痩せて骨と皮ばっかりだからねぇ、こん位が丁度いいんよ?」

 「ぽちゃぽちゃしてて可愛らしいわぁ。血色もよさそうで、あやかりたいもんだねぇ」

 「な!?やっ、ちょ、そこは・・・やめてください!・・・ハァンッ!!も、揉まないでぇ///」

 予想外の襲撃にさすがのセイバーも動揺を隠せなかった。
その後も彼女の意思などは気にせずに、ひたすら拝み、触り、揉むのオンパレードだった。
高齢の老人に手を上げるわけにもいかず、微力ながらの抵抗も試みるが、されるがままの状態がしばらく続いた。

やっとのことで老人たちから解放された時には、セイバーはすでに憔悴しきっていた。
揉まれたり、触られたりしたことによるくすぐったい感覚と気持ち良さとで、目からは光が失われ、口からは甘い吐息がもれており、そこからだらしなく一筋の透明な線が顎へと伝っていた。
腰を掛けていた椅子からはとうの前から転げ落ちていて、大きな体を床に寝そべらせながら虚ろな目で天井を見上げていた。
 仰向けになったため少し潰れはしたものの、胸やお尻、腹部などはほとんど張りを失わず、絶えず彼女の体にのしかかってきてその存在を誇張していた。
 意識が少しずつ戻り、その重みが自分の体について離れないものであるという自覚が持てるようになってくると、その苦しさと羞恥とで吐息はさらに甘く、激しいものになった。
 完全に我に返ったセイバーは、数分もしない間に何があったのかというほど疲弊していることを自覚した。
 まだ恥ずかしさは完全に抜けきっていなかったが、それよりも理性が勝ってきたのである。
 とりあえず何とか身を起こして体の残りを洗い終えた。
 まさかの奇襲攻撃に面食らい忘れかけていたが、洗い場を後にすると当初の目的地であったサウナへと向かっていった。
 まず体を洗い、それからサウナに入る。これは玄関口で彼女が新たに掲げた、目的に到達するための最初のプランだ。
 まあ途中経過は惨敗に終わったが結果がすべて、要はキングさえ取ってしまえばこちらのものなのである。

 彼女は桶に一掬いの冷水を頭からかけ、サウナに入っていった。
 幸い、先ほどの騒乱に参加していた老人たちは別のところに行くか、すでに上がってしまったのかだれ一人として入っていなかった。
 セイバー一人の貸切状態である。
 彼女は何となくほっとし、胸をなでおろした。
 サウナは快適そのものだった。
 プールでの運動の後にここまで歩いてきたことによる疲労、さらに先ほどの一件である。
 サウナの中で聞こえる音は、垂れ流しにされているテレビのニュースの音のみ。
 こんな状況では不意に眠気が襲ってきても文句は言えない。
 しばらくの間、頭を前後に揺らし船を漕いでいたが、次第に暗闇が深さを増し、彼女は自分でも気づかないうちに眠りに落ちてしまった。

721名無しさん:2012/10/24(水) 01:30:48 ID:f9Iq6akE0
 あまりの寝苦しさにパッと目を覚ましてみると、頭はクラクラし、体全体から汗が滝のように流れ出ている。体がほてり、とても暑い。
 危ないところだったが、この感じだとそんなに長くは眠っていない、おそらく数分から15分の間だろうと推測した。
 ともかく一刻も早くここを出なければ、それに士郎がすでに上がり、私を待っているかもしれない。
 考えるが早いか彼女の足はもう出口へと向かっていた。
 サウナから出た瞬間、スカッとした心地よい風が吹いたような気がした。
 とはいえここはまだ湯気立ち込める浴場の中ではあるが、サウナから出たときはだれでもそんなものだろう。
 ふと、新たな欲求が彼女を襲った。
 ひどくのどが渇いたように思われたのである。それは思い過ごしではなく実際にそうだった。
 長時間サウナに入り、大量の汗をかいていれば当然のことだ。
 彼女は体を軽く洗い流し、浴場を後にした。
 そしてすぐさま入口付近にある水飲み場でガブガブと水を補給し始めた。
 頭はまだ熱でぼんやりとしており、うまく働いてないようだった。
 一心不乱で飲み続けている彼女のお腹は、いうまでもなく徐々に膨れていった。
 
 「―――――ケェッフ!っぷう・・・クポッ」

 ゲップといえるかどうかわからないほどの薄く小さな音と、同じところから聞こえてくる水音が彼女の胃袋の限界の警告音だったようだ。
 彼女はのど元ギリギリになるまで水を飲んでいた。油断すれば今にも口からこぼれ出てきてしまいそうである。
 今やそのお腹はパンパンに張りつめ、息をした時の微小な振動でさえ、中の水がチャプチャプという音に代わって周囲に聞こえてくる。

「・・・?ここは?私はいったい何を・・・グェップ!?な、なんですかこのから・・・おえっぷ!?」

 熱に火照っていた頭が正常に戻り、今自分がどうなっているのかを理解しようとしたが、とてつもない苦しさと重さとで息をするのもやっとだった。

 「グププ・・・うっ、うぅぷ・・・ぐ、ぐるじぃ・・・」

 重さに耐えきれなくなり、たまらずその場に腰を下ろした。
 今やセイバーのお腹は水風船のように張っており、もとより満月のような形をしていたものがより球体に近くなった形をしていた。
 両の腕を後ろにして体を支え、残りの体の部分全体でその太鼓腹を抱えるような状態で座り込んでいる。
 いっそ吐いてしまえれば楽なのだろうが、今の彼女の体には吐き出すための空気も入ってなく、食堂を動かす筋肉も水圧に負けてほとんど動かせない状態だ。
 うつ伏せになろうにも、固く張りつめた重荷がそれを許してはくれない。
 これほどの窮地に立たされたことはたとえ聖杯戦争中でもそうそうなかったであろう。

 「だゴポッ、だれが・・・だずげで・・・ざい・・・ジロヴ・・・」

 助けを求めるも、すでに昼間のピークを過ぎていたため更衣室はおろか浴場にもだれもおらず、その弱弱しい声では到底廊下までも聞こえることはなかった。

722名無しさん:2012/10/24(水) 01:33:02 ID:f9Iq6akE0
それから数十分が経過した。
すでに上がっていた士郎もさすがに不審に思い、職員に頼んで浴場を確認しに行ってもらうことにした。
職員が更衣室をのぞいてみると、肉好きのいい金髪の少女が、お産の最中であるかのような声と体勢でもだえ苦しんでいるのを発見した。
彼女はすぐに救助され、開けたロビーに置いてある長椅子に寝かせられた。
水分のほとんどはすでに彼女の体内に吸収されてしまっていたらしく、お腹の張りは大分収まっていたが、そのかわりに体中がむくみ、前よりも全体的に少しばかり大きくなっていた。

「クッ・・・不覚でした。まさか温泉がこんなにも危険に満ちたものだったとは・・・」

 「いや、温泉はくつろぐための施設だぞ。それにそんな特殊なトラップに引っかかるやつはほとんどいないよ。なんにせよ、あまり無茶しちゃだめだぞ?」

 「な・・・!私は、別に好き好んであのような状態になったのではありません///」

 まだむくみの取れない体で、枕元に座っている士郎に弱気に反抗してみせる。

 「はいはい。・・・なにはともあれ、お疲れ様。楽しみに来たはずが、返って疲れちゃったな。ごめんな?」

 「いえ、決してそのようなことは・・・プールはそれなりに楽しかったですし、温泉も気持ちよかった。それにどこにもあなたに落ち度は見当たりません。返って、連れてきてくれたことを感謝したいくらいです。」

 そういうと、セイバーは真ん丸の顔に微笑みを含んで士郎を見つめた。
 士郎も思わず微笑み返した。
 その場の何とも言えぬ空気に耐えきれなくなったのか、はたまた何か思いついたように唐突に士郎が口を開いた。

 「あ、あのさ!今更なんだけど、早めにその体を治したいんだったら直接凛たちに協力してもらえばいいんじゃないか?」

 今朝、無理やり電話を切られた時点で協力は得られないものと思っていたが、あの流れはむしろ遠坂邸に乗り込んで行って一悶着すべき場面だったのではないか、と今更ながらに思い立ったのである。

 「では、次の目的地は凛の家・・・ということですね?」

 「あぁ、そうだ!これであの飲み物についてももっと詳しいことがわかるかもしれないし、あいつのことだからもう直すための薬とか作ってるかもしれないしな。行ってみる価値はあると思うぞ。」

 それからしばらく休んだ後、二人は遠坂邸へとむかっていった。

723名無しさん:2012/10/24(水) 02:47:21 ID:767ilqxw0
お! 大量のSS!お二方ともGJです!

724名無しさん:2012/10/24(水) 20:24:24 ID:8LmQLYf20
題材に困ったときはミクを描け
って、5年くらい前に誰かが言ってた。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1478_1.jpg

うーん…
新機材の導入で、色塗り自体は滑らかになってるハズなのに、
絵柄があまり変わらないせいで新鮮味が無い気が…

725名無しさん:2012/10/24(水) 21:07:14 ID:g5RNKXbI0
すごいクオリティw超柔らかそうな白い肌がいいですね!
表情も体形を気にしてる感じがなんともw 超GJです!

726名無しさん:2012/10/24(水) 21:19:21 ID:AIHYre2U0
やっぱり恥じらいは最強だわ

727名無しさん:2012/10/24(水) 21:58:19 ID:f9Iq6akE0
恥じらいがないと、チョコの入ってないトッポみたいになんか物足りないんだよなぁ

728名無しさん:2012/10/24(水) 22:32:04 ID:D2u.Fua20
噂をすれば何とやら・・・w
貴方のもっちりとした絵が大丈夫です

729名無しさん:2012/10/24(水) 22:33:43 ID:D2u.Fua20
大丈夫って何だorz
大好き の間違いです

730名無しさん:2012/10/25(木) 00:03:10 ID:RS2P8KRw0
もう一枚、ポージングの練習の副産物を…

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1479_1.jpg

肥満体型ってポーズが固定化されるんですよね…

731名無しさん:2012/10/25(木) 00:38:48 ID:yU91qn2E0
寝る前に覗いたら更に一枚とは…最高です…!
心なしか、さっきのより太って見えますw

732名無しさん:2012/10/25(木) 07:19:06 ID:wUmoCweA0
乙乙
ポージングって言うとどうしてもボディビルのアレが思い浮かぶけど
別に本来はそういうわけじゃないよね、そういえばw

733名無しさん:2012/10/25(木) 07:21:12 ID:mKJoed/60
ポーズさえとってれば何だろうがポージングだよねw

734名無しさん:2012/10/25(木) 20:25:37 ID:JUnON.Sc0
このたっぷり太った下っ腹がエロ過ぎるw

735名無しさん:2012/10/28(日) 01:25:16 ID:oe5BRuAA0
唐突に続く




「おーい!遠坂!いるんだろ!?」

士郎は何度呼びかけても一向に空く気配のない扉に向かって、今までよりも強めにノックする。
温泉への道よろしく、士郎とセイバーはやっとこさっとこ凛の家へとたどり着いた。
セイバーの方はすでに息が上がっている。
その道中もまた大変なもので、聖杯を争いどことなく駆け巡った冬木の町がことごとく彼女の歩みの邪魔をし、まるで故郷に、ひいてはかつて治めていた王国ブリテンに見捨てられてしまったような、何とも言えない喪失感を彼女の心に与えていた。

「い、いらっしゃーい・・・遅かったわねぇ;」

到着から数分後、やっとのことで小さく開いた玄関の隙間から、凛の顔だけがにゅうっと出てきた。
実は今朝電話を切った後、慌ててすぐに解毒剤の作成を講じていたのだが、ろくに研究もしなかったあのような偶然の産物に、大してマシな対処方法がみつかるわけもなかった。
早々に諦めた凛は居留守による迎撃態勢を整えることにし、士郎とセイバーの襲来に備えていた。
しかし、正午を回っても二人がやってこないものだから、今日は来ないものと思って油断していた。
その日は休日だったので、今日のところは衛宮家には行かないことにし、自宅で過ごそうと決め込みくつろいでいたのである。
そして、ふと窓の外を歩いている、段々自宅へと近づいてくる人影が目に映り、そちらの方へと視線を傾けた。
すると、今の今まで襲来を恐れていた張本人たちと、ばっちり目が合ってしまったのである。
目が合ったときには、すでに二人とも自宅に大分近いところにいたので、むこうからも姿が丸見えだったに違いない。
予期せぬ来訪者の発見から数十秒もしないうちに、家の中にチャイムやノックの音が響き始めた。
ついには名指しの叫び声も聞こえてきたため、しぶしぶ扉を開けざるを得なくなったわけである。

 「遅いのはそっちだろ?なんですぐに開けないんだ。それより・・・見てみろよ!どうしてくれるんだよこれ!」

 「え・・・?なに、だ・・・れ・・・セイバー!!?」

 「・・・///」

 凛はしばらく事態が呑み込めない様子だったが、理解したとたん、目をこれでもかと大きく見開き、驚きの声を上げた。
 何が起きたかは聞いていた。
しかし、どの程度かは予想の範囲内でしか考えられなかったようで、セイバーのこの状態はあきらかに凛の想像の規格外だったようだ。
その反応に一番困っているのが当のセイバー本人である。
すでに一番大切な人や町の人々に見られているとはいえ、当然というべきか物珍しそうに好奇に満ちた目で見られることにはまだ慣れていなかった。
それも元の自分をよく見知っている者であれば、その恥ずかしさと言ったら言葉にもならないほどであった。
彼女は、自分をこんな姿にした張本人の一角が目の前にいるにもかかわらず、特に返す言葉も見つけられなかった。
その無邪気ともいえる好奇の視線を浴びている間、セイバーは両手を前で合わせ、体の前方を隠すような体制のまま、ただうつむいていた。
もっとも、起伏の激しい3つの山のせいでほとんど隠しきれてはいなかった。
なおも呆気にとられていた凛だったが、不意に我に返ると苦笑いを浮かべたまま二人を自宅へと招き入れた。

736名無しさん:2012/10/28(日) 01:26:19 ID:oe5BRuAA0
「ま、まぁ、とりあえず上がりなさいよ。疲れたでしょ?あっそうだ!何か飲み物持ってくるね!勝手に座ってていいから!(やばいやばいやばいやばいやばい!ただでさえ解毒剤も作れそうにないのに、これは本当にまずいわ!どうやったって誤魔化しきれない・・・)」

そういうと凛は飲み物を取りにキッチンの方へと向かっていった。
その顔は明らかに青ざめており、知人をこんな風にしてしまった罪悪感と、これから追求されるであろうきっつい責任のことで頭がいっぱいになり、半ばパニックを起こしかけていた。
そんな凛の様子を見て、士郎とセイバーは早くも望み薄であることを悟った。

「士郎、こうなったら凛にも協力してもらい、我々で独自に何か痩せる手立てを考えるしかないのでは?」

「そうだな。ともかく、遠坂の意見を聞いてみよう。」

 このような計画を練っているうちに、覚悟を決めた面持をして凛が戻ってきた。

「ごめんなさい!!あの後必死でいろいろ考えたけど、何もいい策が思いつかなかったの!だからお願い、許してください!この通り!」

突然、頭を深々と勢いよく振り下ろしたかと思うと、まるで早口言葉の如く、怒涛の勢いで次々と謝罪の言葉が彼女の口から述べられていった。
二人はあまりの唐突さと勢いに一瞬圧倒されたが、少し間をおいてセイバーが口を開いた。

「大丈夫ですよ凛、私は怒ってなどいません。それより皆でこの問題をどうするかを一緒に考えましょう。」

「セイバーもこういってることだし、そろそろ頭を上げろよ。な?」

「セ、セイバー・・・(;;`)」

半分涙目の表情で顔を上げた凛の目に映ったセイバーの姿は、今の彼女にとってはすべての不浄を取り払ってくれる聖女のように映っていた。
ただし、大分体格のいい柔らかそうな聖女だったということは言うまでもない。

それからしばらくして、凛もセイバーの体を触るなどで吟味した結果、士郎と同じような結論に至った。
この贅肉は、どうにも物理的な運動でしか取り除かれることのない、ごくごく当たり前の脂肪ではないかということだ。

「では、やはり我々の推測は正しかったのですね。」

「そうだけど、でも何の慰めにもならないよなぁ。」

士郎はそういうとセイバーの首から下、ボールのように真ん丸と肥え太った体に目を落とした。
確かに、この体ではまともな運動は出来そうもない。
セイバーはその視線に気づくと、急いで体を士郎に背を向けるようにずらし、少しきつめの目で士郎の方をじっと見つめた。
そして士郎はすかさず彼女に誤った。

「なんにせよ、何かしら運動をさせなきゃいけないわけよね・・・そうだ!ダイエット器具を使った運動をしてみたらいいんじゃない?」

「そんなものどこにあるんだよ?」

「ふっふっふ、それがあるのよ。こっちよ!ついて来て。」

凛は二人をある部屋へと案内した。
そこにはダンベルなどの運動道具や大型の器具が置かれていた。

「へぇ、すごいな。遠坂が家の地下をこんな運動部屋にしてただなんて。なんかスポーツジムみたいだな。」

「べっ、別に、ダイエットのためとかじゃないわよ!?あくまで研究のためよ!研究の!」

何の研究かはよくわからないが、自分で答えを言ってしまっていることには敢えて口を出さなかった。

セイバーも二人に遅れて部屋へとやってきた。

「よし、これで少し望みが出てきたな。セイバー!ここでなら思う存分運動ができるぞ!自分ひとりの力でどうにもならないなら、器具の力を借りればいいんだよ。」

「私も付き合うわよ。こうなったのはもともと私たちが原因だしね。」

「士郎・・・凛・・・。わかりました!二人の行為を無下にはできません。一日も早く元の体を取り戻しましょう!(ん?確かここは・・・)」

セイバーは前にもこの部屋に入ったことがあるのだが、それをすっかり忘れていた。
そしてそのことがこの後の大惨事を招くのである。

737名無しさん:2012/10/28(日) 01:31:26 ID:oe5BRuAA0
 セイバーが部屋の中に入ると、それまでかろうじて彼女を支えていた魔力が消え去ってしまった。
この部屋では魔法が使えないようにしてあったのだが、聖杯戦争も終わり、用がなくなったため、凛がずいぶん前から物置場をかねた運動場にしていたのだ。
急に支えを失ったセイバーは、目の前にいた士郎と凛に覆いかぶさるように勢いよく倒れ、倒れると同時にドッシーン!という大きな振動が部屋の隅々までいきわたった。

「・・・う〜ん、はっ!士郎、凛!大丈夫ですか!?」

「全然大丈夫じゃないわy・・・あだだだだ!!動かないで!動かないで!」

「いででででで!セ、セイバー・・・!どいてくれぇ、重いぃ・・・」

二人は仰向けになったセイバーの下敷きになり、三人を合わせると「井」の字のような形をしていた。
士郎と凛は二人ともうつ伏せの格好になり、頭はそれぞれ逆の方向を向いていた。
その二人の背骨を折らんとするたたずまいで、セイバーがど真ん中にデン!と寝転がっていた。

「今どきますね!ふんっ!ふんぬぬぬ・・・っ!!!!」

今にも背骨が折れそうな勢いの二人を救わんと、顔が真っ赤になるまで力を込めて起き上がろうとした。
しかしそれも虚しく、日ごろから少しばかり物足りなく感じていた、今となっては枷でしかない大きく育ちすぎた両の胸と、白くてもちもちとパンのように柔らかいくせに断固として凹もうとしない、自己主張の強すぎる大きく出っ張った風船腹が邪魔をして、起き上がることは出来そうもない。
そして力めば力むほど、下にいる二人に重みがのしかかる。
起き上がろうと力を込めるたびに呼び鈴のベルのように、下の二人がリズムをいやがおうにも合わせる。

「ひいーっ!いやぁーっ!いっそごろじっ!でぇー・・・いっ!」

「セイッ!バーッ!早くーーーッ!」

何とも悲痛な叫び声が聞こえてきたため、いったん救出作業(処刑)を中止し、別の方法を三人で模索することにした

「縦がだめなら横に動けばいいじゃない。」

「しかし・・・それではどちらかの頭部の上を通過しなくてはいけないのでは?それは出来かねます!頭が潰れてしまいます!」

「こういう時、ハァーッハァーッ…正義の味方ならどうするんだっけ、ゼェーゼェー…?衛宮君?」

今にも死にそうなとぎれとぎれの声が士郎に投げかけられた。

「コヒューッ、コヒューッ・・・くっ、背に腹は代えられない・・・。セイバー!おれの屍を超えて行け!」

「ですが士郎!」

「いいから早く!俺たちが気絶しないうちに!」

「わかりました、行きますよ士郎!!」

セイバーが思いきり身をよじると大きな3つの小山が士郎の方を向き、それに呼応するかのようにほかの贅肉も揺れ動き、士郎の方へゴロゴロと転がっていった。

ベキベキベキッ!

「「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」」

738名無しさん:2012/10/28(日) 01:33:42 ID:oe5BRuAA0

士郎も凛もすごい悲鳴を上げたが、被害が大きかったのはもっぱら士郎の方で、全身を満面なくロードローラーで轢きつぶされたかのように感じていた。
そして問題の部位、後頭部へさしかかったとき、迫りくる球体の中に彼の頭が収まりそうな場所を目測した。すると、運がいいやら悪いやら、彼の頭はちょうど3つの小山の間あたりに収まりそうだった。
そのことに気付いた士郎は顔を淡い赤色に染めながら、セイバーに停止するよう呼びかけた。
しかし、勢いのついてしまったセイバーに聞こえることはなく、また聞こえていたとしても止まることはできなかった。
彼の頭は彼女の大きすぎる胸の谷間と腹の間にすっぽりとはまった。
そして彼の上から完全にどいた後も頭が挟まったままだったため、2回、3回と再び彼の体を球体が轢くこととなった
 この惨事にセイバーが気付いたのは、そのすぐ後だった。
 解放されはしたけれどもヘロヘロに弱りきった凛の助けを借り、ぐるぐるに目を回したセイバーは何とか座ったままの状態で起き上がり、二人で士郎の頭を引き抜いた。
 凛はもう自分が何をしているかわからないほど、ぐでんぐでんになっていた。
 セイバーの方も最初は何が起こったのかわからないといった感じだったが、次第に士郎がどういう状況だったか理解し始めると、羞恥の念で、焼け焦げるほどに顔を紅潮させた。
 士郎の方はというと、体こそボロ雑巾のようになっているが、まんざらでもない様子で目を閉じたまま薄ら笑いを浮かべている。
 何か楽しい夢でも見てるかのようだ。
 
 「士郎!士郎!大丈夫ですか!?返事をしてください!」

 「う、う〜ん・・・山が、パンで・・・ふわふわぁ・・・ゴフッ!ガクッ」

 「士郎――――――!!」

 

今回もセイバーのダイエット作戦は失敗したようである。
その後、士郎が目覚めるまで遠坂邸で看病をし、正気を取り戻すと三人そろって衛宮邸へと帰宅した。

739945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/10/29(月) 00:00:48 ID:h6TAEBxc0
>>738
お疲れ様です。

例にって毎月の駄文ですが宜しければどうぞ。

ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/389352.zip
パス:himanka

740945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/10/29(月) 00:40:42 ID:h6TAEBxc0
あ、やべ。不備があった・・・

「這い寄る混沌というか腹寄る混沌」の一番最後の体重変化の数値部分の名前が「片瀬 由香里成長記録」になってます。・
お手数ですが「ニャル子成長記録」に書き換えておいていただけますか?

741名無しさん:2012/10/29(月) 01:20:44 ID:XsJGUJG60
ニャルラトホテプには這い寄る混沌以外にも和名があるんだよな・・・
「膨れ女」って言うw

742名無しさん:2012/10/29(月) 02:53:28 ID:Ts9fJVnA0
毎月いつも乙です
ニャラルトおデブという事かw

743名無しさん:2012/10/29(月) 18:51:20 ID:BMaSLeCs0
乙です
太陽曰く肥えよカオス

744名無しさん:2012/10/30(火) 20:47:07 ID:GAX/3Z/A0
29の日には間に合わなかったけど、SSを投稿
10月ということでハロウィンネタでひとつ

ttp://www5.puny.jp/uploader/download/1351597518.txt

pass:himanka

745名無しさん:2012/10/30(火) 21:10:25 ID:qfzh3nQo0
KOEEEEEE!!
肥満化に萌えるよりもそっちの印象が強すぎたww
乙ですww

746名無しさん:2012/10/30(火) 21:44:23 ID:GheNgH5U0
乙、しかし確かに恐怖の方が先に立つw
でも面白かったぜ

747名無しさん:2012/10/31(水) 00:05:15 ID:hjhPsYXU0
この小説はあれだな どっかのサイトのヒロインを食材とする小説ににてる

748名無しさん:2012/10/31(水) 07:39:39 ID:I47JQmrc0
こういうホラーテイストもたまにはいいもんですね。
楽しかったです。

749名無しさん:2012/11/09(金) 00:46:12 ID:rntQh48s0
過疎?

750名無しさん:2012/11/09(金) 22:47:21 ID:NjEqDZAE0
過疎だから勝手に投稿
拙作なのはかんべんしてください

「今日も終電帰りか」
 俺は大きく伸びをして、田舎の寂しい駅に降り立った。
 腕時計を見ると午前1時、寒風が吹き抜けるプラットホームには人っ子一人いない。
 無人の改札を通りぬけようとした時、俺はベンチに人影を発見して、ふと立ち止まった。
 
 女の子だ。
 身長180cmはあるだろう若い娘がベンチに寝転がっていた。
 ハンチング帽をかぶり暗めの抹茶色のジャケットを着ており、擦り切れた青のジーンズを履いている。
 横に倒れ込むようにして眠っているその顔は、一重の目がおとなしそうな印象だがなかなかかわいい。
 
 「こんなところで寝ていると風邪ひくぞ」
 俺は女の子の頬を手の甲で軽く叩いた。
 11月、落葉樹にはすでに葉は付いていない。この地方は時々小雪が舞ったりするのだ。
 「ん……」
 だが女の子はもぞりと体勢を変えただけで目を覚ます気配がない。
 横向きからわずかにうつぶせになり、大きなお尻がこちら側を向いた。
 
 服の上からでは断片的にしか認識できないが、どうやら出ているところは出て引っ込むところは引っ込んでいる
 ――いわゆる、グラマラスな体形らしい。
 俺は股間が熱くなってきたのを感じて、邪念を振り払うためにひとつ咳払いをした。
 このままここに放置しておいたら不逞の輩に何をされるか分からないし――第一、一社会人として不親切だろう。
 
 「交番で保護してもらおう」
 俺は女の子の腕を肩に回し、彼女の体を起こした。
 上背があるせいでずっしりとした重量が肩にかかった。日頃、営業で鍛えている若い肉体でもさすがに堪える。
 
 重みで震える足で改札口を出た時、一筋の風が構内に吹き込んで来た。
 女の子の帽子が風にさらわれる。
 「あっ、ちょっと……」
 女の子をかつぎながら帽子が飛ばされていった方向を振り返った時。
 
 女の子の栗色の髪の間からちょこんと2本の角が生えているのが見えた。

 「!?」
 なんだこれ。どういうことなんだ!?
 静かに女の子を床に寝かせ、頬をつねる俺。
 冬の寒気が痛みとともに身にしみたが、目の前の光景は変わらない。
 気持ちよさそうに眠る彼女の頭には、小さな三角形の角が生えたままだ。

 警察には連れて行ってはダメだ。
 どうしてか俺はそんなことを考えた。
 今振り返るとこの予感は、後に俺が体験する奇想天外な物語へ続くきっかけになったわけだが
 ――当時の俺はそんなこと思いもせずに女の子の寝顔を見ていることしかできなかった。

 続きは気が向いたら書きます

751名無しさん:2012/11/10(土) 03:07:24 ID:qCfB2Bx20
身長180センチだと・・・!!

752750:2012/11/11(日) 19:56:15 ID:Od/kYw.60
続きを投稿します
なかなか肥満要素がでないのはご勘弁


 我に返った俺は、その後、女の子を支えつつやっとこさ自分のアパートの部屋に帰りついた。
 金属製の扉を開け、1DKの我が家に入る。
 シンクでコップに水を注ぎ、女の子の桃色の頬に数滴垂らす。

 「んあ……?」
 眠たそうな声を上げ、女の子の目が開いた。
 彼女はきょときょとと辺りを見回したが、目の前に俺の顔を見つけて不安げに眉根を寄せた。
 「あ……ここは……?」
 「気分はどうだい? あんた、冬のプラットホームで寝ていたんだぜ。あのままだと風邪を引くところだった」
 「え? そ、それはご迷惑をおかけしました」
 女の子はぺこりと頭を下げた。白い角が一緒にお辞儀をする。
 「助けていただいてありがとうございます。私は牛坂といいます。お名前を伺ってもいいですか?」
 「俺の名前は須々木。ここは俺の家だ。それより聞きたいことがあるんだが――あんたの頭に生えているその角はなんだ?」
 俺は牛坂さんの角を指差すと、女の子は自分の頭に手を遣った。
 帽子を被っていないことに気付いたのか、顔を赤らめた。
 「ば、ばれてしまいましたか……」
 「あんた――何者だい?」
 「そ、それは……」
 
 彼女はしばらく逡巡していたが、こちらをしっかりと見ると口を開いた。
 「私はミノタウロス――神話に出てくる牛の亜人です」
 俺は昔本で読んだミノタウロスの挿絵を思い浮かべた。人間の体に牛の顔を持つ化け物だったような……
 「でも、俺の持っているイメージと大分違うんだけど」
 「それはですね、人間の思い違いです。私の故郷は絶海の孤島にある小さな町で大勢のモンスターや妖怪が住んでいるんですけど、時

々漂流した人間が流れ着くんです。そうした人間達が私達の姿を見て、運よく人間の世界に帰って来た時に伝播したイメージに尾ひれが

ついたものが、今あなたが持っているミノタウロスやその他モンスターの姿なんですよ」
 「へえ。ということは実際の姿は牛坂さんみたいな――」
 「――人間の体に角と尻尾がついた格好です」
 そう言うと、彼女のズボンからふさふさの牛の尻尾が覗き、左右に揺れた。どうやら臀部で彼女の体と繋がっているらしい。
 
 ミノタウロスか――以前の俺ならモンスターや妖怪がいるという話は信じなかったろうが、実物を見せられてしまった後では信じざる

を得ない。
 「あんたが何者なのかは分かった。しかし、どうしてミノタウロスが人間の町で倒れてたんだ?」
 「それは話せば長くなるのですが……私達モンスターは人間達と共存するための試練として、18歳になると1年間人間の町を周って

自活する実地研修が課せられているんです。私もそれに参加していたのですが……この町で下車した時に財布を無くしたのに気付いて。

ベンチで途方に暮れていたら疲れてついつい寝てしまったんです」
 「それなら、あんたの両親に連絡をとってお金を送ってもらわなくちゃいけないな」
 「でも実習中は両親に頼ってはいけない規則になっているんです。あらゆる事態に対する適応能力を養うのが実習の目的ですから」
 「ちなみに実習はあとどのくらい続くんだい?」
 「6か月です。その期間、自分でバイトして生活費を稼ぎます」
 「ただ、問題は住む場所なんですよね。身元が怪しい私は部屋を借りるのも一苦労で……」
 「それなら――よければこの部屋に間借りしない?」
 袖振りあうも多少の縁である。
 「いいんですか!? ありがとうございます!」 
 こうして俺と牛坂さんの奇妙な同居生活が始まった。

753750:2012/11/11(日) 19:59:30 ID:Od/kYw.60
翌日の朝。
 牛坂さんと同じリビングで寝るわけにもいかず、キッチンで毛布を引いて寝ていた俺は異臭を感じて目を覚ました。
 「おはようございます」
 目の前に牛坂さんのジーンズの大きなお尻が見えた。
 「何してるんだい?」
 「ただで居候も悪いと思いまして――朝ごはんをつくっています」
 「何を作っているんだ? やたら臭うんだが……」
 「はい、ヨモギとセイタカアワダチソウのソテーです! ミノタウロス界ではごちそうなんですよ」
 牛坂さんは嬉しそうにフライパンの中身を見せた。中には深緑色のよくわからないかたまりが悪臭を放っていた。
 「あのな……人間はそんなもの食べられないんだよ」
 俺は戸棚の中からカップラーメンを2つ取り出し、お湯を注いだ。
 牛坂さんが興味深けにその様子を見ていた。

 「よし、3分経ったな。これ、食べろ」
 差し出されたカップラーメンにおそるおそる手をつける牛坂さん。
 「……なにこれ、おいしいです」
 「そうだろ。これは人間の食べ物でカップラーメンっていうんだ」
 「お湯を入れるだけでこんなおいしいものが食べられるなんて……人間って侮れないですね」
 そういうと、彼女は一気に麺をすすりあげ、スープを飲み干した。
 「けぷぅ――とてもおいしかったです。あのー、おかわりはないですか」
 ずうずうしいなと思いつつ、残りのカップラーメンを出した。
 彼女はたちまちそれらを全て平らげ、あまつさえ3杯目も胃袋におさめた。牛飲馬食とはこのことか。
 食い物のことになるとおしとやかな彼女も少し厚かましくいなるようだ。
 彼女の食いっぷりをみながら、食費がかかることを覚悟した俺だった。

つづく

754名無しさん:2012/11/11(日) 20:04:21 ID:ZcasLALcO
乙です
180の長身女子?がどうなるのか…私気になります!

755名無しさん:2012/11/11(日) 21:01:50 ID:xaqO2GAY0
みのさんということは
巨乳肥満になりそうですね。
支援

756名無しさん:2012/11/12(月) 18:13:51 ID:rAhKhfBU0
^p^
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1484_1.jpg

色をちゃんと塗る前に気力が尽きたでござる。
誰かおらに元気をわけてくれ。(誰かSSつけて下さいお願いします)

757750:2012/11/12(月) 21:14:32 ID:JeOWUiUQ0
>>756
僭越ながら絵を題材にSSを書かせていただいてもいいでしょうか?
絵柄にグッと来たのでw

758名無しさん:2012/11/12(月) 22:29:32 ID:5Ji/Q46Q0
わーさん久しぶりです!これはかな子かな?なんにせよ超エロいっすw
SSも応援しています。

759750:2012/11/12(月) 22:52:20 ID:JeOWUiUQ0
続きを投稿します

 その後。
 俺は喫茶店を営んでいる友人に牛坂さんを紹介し、バイトとして雇ってもらうことに成功した。
 知り合いは彼女に少し面接を行うと「即採用!」といい、俺に向かって「朴念仁のお前にこんな美人の知り合いがいるなんて聞いてな

かったぜ。すみにおけないね」と言った。余計なお世話だ。
 当の牛坂さんはにこにことそのやりとりを見ているだけだったけれども。
 
 友人によると彼女はウェイトレスとして良く働いてくれているらしい。
 「こまめに良く動くし、接客も丁寧だ。本当にいい娘を紹介してくれて助かるよ」とは彼の弁。
 
 それから1カ月が経過した。
 白雪が舞う日のこと、俺と牛坂さんはスーパーに食材を買いに来ていた。
 「先日は助かったよ。仕事から帰ってみると牛坂さんが俺の家を大掃除してくれていたんだもの」
 「いえいえ、居候としてはそれくらいしないとただ飯喰らいになっちゃいますから」
 「それにしても食器が入った戸棚まで一人で動かしていたのには驚いたな。力持ちなんだね」
 「ええ、実家では毎日農作業で鍛えてますから」
 雑談をしながら人参やジャガイモなどを手に持った籠にいれていく。今夜はシチューなのだ。
 
 ここ1カ月で牛坂さんも大分人間界の食べ物に慣れた(といっても牛なので肉食はさすがにできないが)。
 家にくる前は道端の雑草や生野菜を食べていたらしい。
 人間の感覚からみれば信じられないことだが、彼女達ミノタウロスにしてみれば当たり前のことなのだろう。
 だが初めて食べたカップラーメンに目を輝かせたところを見ると、やはり人間の食べ物の方が美味しく感じるらしい。
 
 「同じ野菜でも、調理しだいでこんなにおいしいものが作れるんですね」
 それ以来、彼女は料理本を買って俺に夕飯をつくってくれている。
 最初は味付けもめちゃくちゃで食べられたものではなかったが、このごろは下手なレストランよりも美味しい料理をつくるようになっ

た。

760750:2012/11/12(月) 22:54:16 ID:JeOWUiUQ0

 「うー、寒かった。ストーブ、ストーブと」
 自宅に帰りついた俺達は部屋の中の冷気に耐え切れず、電気ストーブのスイッチを押した。
 暖かい熱風が吐きだされる。
 「暖かくなってきましたね」
 牛坂さんがコートを脱ぎどっかりと腰を降ろす。
 コートの下に来ていたシャツは、元は俺のものだったのだが着る服がないということで彼女にあげたものだ。
 大柄な彼女にはサイズが小さすぎるため、ふくよかな胸の間に服の皺が深いブリッジをつくっている。
 体形にそってぴったりと張り付いた服は、彼女の豊かな腹も露出させていて、下腹部はジーンズの上に乗っかっている。
 家に来た時よりも太っているような……と、いうかこんなに寒いのにうっすらと汗かいてないか?
 「さあ、さっそくシチューをつくりましょう」
 鍋に火をかけ、野菜を刻む牛坂さん。
 俺は雑誌を読みながらちらりとその後ろ姿に目をやる。

 やっぱり太ったよな……。
 以前に比べお尻が2回りは大きくなっている。ズボンの縫い目がほつれそうだ。
 「ん、どうかしましたか?」
 できたばかりのシチューが入った鍋をもってきながら、彼女は首をかしげた。
 
 「いや、なんでもないよ。それより早速夕飯にしよう」
 俺たちはスープ皿にシチューをつぎ分けて、スプーンをつけた。
 相変わらず牛坂さんは食べるのが速い。
 俺が1杯食べるうちに3杯は平らげる。すでに鍋の中にはシチューはほとんど残っていない。
 「本当に人間界の食べ物はおいしいですね。実家の食事には戻れません。げぷっ……ごちそうさまでした」
 かわいらしいゲップで占めた後、冷凍庫の扉を開けてアイスクリームを取り出した。
 「暖房が効いた部屋で食べるコレがたまらないですよね〜」
 熱で溶けるアイスクリームを舌で受け止めてながら食べている。
 やっぱり牛坂さんが太った原因は……。
 「なあ、お前最近食べ過ぎじゃないか?」
 「ふぇ?」
 「お腹が……やばいことになってるぞ」
 「……? ああ、何ですかこれ!?」
 ぽっこりと突き出たお腹を見て驚愕する牛坂さん。
 「今まで太ったことなんてなかったのに……たった1カ月でここまでなるなんて」
 牛だから太るのが早いのか?
 「えーと、今日はそんなに食べてないと思うんだけどな。朝ごはん食べて、10時のおやつ食べて、昼ごはん食べて、
 喫茶店のまかないで3時のおやつ食べて、夕飯に食後のデザート。1日6食しか食べてないのに」
 「食べすぎだって。よし、明日は休日だし、バイト先の喫茶店に行ってまかないを出すのを止めるよう頼んでみる」
 「ええ〜」
 「お前のダイエットのためだろ」
 そう言うと、牛坂さんは少し不満そうに布団にもぐりこんだ。
 食ってすぐ寝ると牛になるぞ――あ、彼女はミノタウロスだったっけ。

つづく

761名無しさん:2012/11/13(火) 23:21:15 ID:qVrqY2YE0
>>757
わーさん乙!相変わらずエロい乳と腹肉をかきなさる…ありがてえありがてえ。

>>759
こちらも乙!
美味しいものに目がくらんで…っていうのは定番だけどいいねえ。

762名無しさん:2012/11/17(土) 13:28:37 ID:JpxU8kBY0
くそ~強制オナ禁状態だぜww
神絵師様達帰ってきてくれたりしないかな…。

763名無しさん:2012/11/17(土) 16:31:12 ID:1TdKUa0o0
まあそう言うな、わーさんが帰ってきてくれたじゃないか

764名無しさん:2012/11/18(日) 08:06:52 ID:kwrjqGDQ0
ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=31572145
サイズがでかくてpixivにしかうpできなかったでござる。

765750:2012/11/18(日) 09:39:34 ID:CYy3dyQs0
>>764
乙です!表情がエロい!

遅くなりましたが、>>757のSSを書かせていただきます。
取りあえず、途中まで……イメージと違ったらごめんなさい


 
 私は憤っていた。所属する芸能事務所のプロデューサーにである。
 「あの、かな子先輩……怒ってます――よね?」
 目の前に座っていた後輩がおずおずと私を見た。どうやら眉をしかめていたようだ。
 「ううん、正直なところ、プロデューサーさんに対して嫌悪感を持つよ。その話が本当なら、だけど」
 
 今、私は事務所の休憩室で後輩の相談にのっている。
 彼女が語るところによれば、事務所のプロデューサーさん――彼は事務所に所属するアイドル全員のマネジメントを担当している
 のだが――に黒い噂が流れているらしい。
 その噂によると、彼は成績が芳しくないアイドルを止めさせ風俗等の汚れ仕事に強制的に斡旋している、ということ。

 腕を組んで考え込んでいると、彼女はすがりつくように目を潤ませた。
 痛い気な演技を得意にしているだけあって、同性の私でも心を動かされそうになる。
 「でも、実際に私の同期生が急に事務所をやめているんです。
 その子はとても真面目な子だったんですけど、このところ売り上げが伸びてなくて。
 辞める理由を聞いても寂しそうに笑うだけで……でも、私はその後盗み見てしまったんです。
 強面の男たちと一緒にプロデューサーの車で連れ去られる彼女を!」
 
 それだけだと、どうにも判断しようがない。情報があまりにも限られすぎている。
 それに、デビュー当時から色々お世話になっているプロデューサーさんを疑いたくないというのも本心だ。
 「ですから、かな子先輩にはその噂の真偽を確かめるのに協力して頂きたいんです。」
 「確かめるって――どうするつもりなのかな? プロデューサーさんに直接問い詰めるとでも?」
 「はい!」
 「……」
 はい、って――どれだけ直球な子だろうか。
 後ろめたいことを尋ねられて素直に「そうです」と答える人間がそうそういるはずがない
 ――特に業界を渡り歩いてきたであろう、海千山千のプロデューサーさんは。
 
 私は少し思案した。相手はしたたかな凄腕である。やわい手段では解決できそうにない。
 証言だけではなく、物的証拠が欲しい。
 「それよりも、斡旋の噂が本当なら書類かなんかがあるはずだよ。それを入手しよう」
 「でもどうやって?」
 首をかしげる彼女に私は怪しくほほ笑んだ。

 というわけで、私はプロデューサーさんの部屋に忍び込んだのだった。無論、斡旋関係の書類がないか確かめるためである。
 毒を食らわば皿まで。芸能界にいる内に我ながら黒くなったな、とファイルに閉じられた書類の束を繰りながら思う。
 ちなみに後輩は部屋の外で見張り番。プロデューサーさんに見つかっては大変だからね。
 
 それにしても大量の書類である。
 所属アイドルの個人データ・日誌・財務書類その他その他……
 戸棚に並べられた書類をかき分けていくと、奥に丸い銀のボタンを見つけた。
 
 これは怪しい。
 スパイ映画でよくある秘密の金庫かもしれない。
 私は好奇心に駆られ、ボタンを強く押した。
 次の瞬間足元に穴が開き、私の体は暗闇に吸い込まれていった。

766名無しさん:2012/11/18(日) 10:54:26 ID:igpdOFTk0
二人共乙です! まさに想像上の俺のプロダクションでフいたwww
色んな所属アイドルもれなくでぶでぶにしていきたいw

767名無しさん:2012/11/18(日) 18:11:32 ID:kwrjqGDQ0
ありざす!
SSも続き楽しみにしてるます。

またなんかティンときたら描きます。

768750:2012/11/18(日) 21:58:27 ID:CYy3dyQs0
続きを投稿させていただきます。
こんな感じでどうでしょうか?


 管理室で打ち合わせをしていると、壁に取り付けられたランプが赤く光り、ブザーが鳴った。
 「誰かが部屋に忍び込んだみたいだな。トラップにかかったサインが鳴ってますぜ、プロデューサーさん」
八田が鋭い目をさらに細ませながらランプを振り返った。
 
 俺は契約書をまとめながら目の前のいかつい男に言った。
 「おおかたウチの事務所の誰かだろう。好奇心が強い三村あたりじゃないか」
 そばに置いていたタブレット型端末で『檻』の様子を見ると、やはり、かな子が石の床に横たわっていた。気を失っているようだ。
 「へっへっへ、それは大変だな。もしあんたがやっていることがばれたら、業界にいられなくなるぜ」
 相変わらず下衆な笑い方をする男だ。
 この男はどうしても好きになれないが、こいつの協力なしに俺の事務所はやっていけないのも事実だ。

 感情を押し殺し、冷徹に対応する。
 「そうだな。悪いが三村には秘密を悟られた以上、アイドルを引退してもらって第二の人生を歩んでもらうとするか」
 「これまで送ってきたやつらのように――ですかい?」
 これまで俺が『商品』として送ってきたアイドル崩れ達。八田の店に送られた後はどんなことをさせられているのか知らないが
 ――知りたくもないが、八田がどこかの組の構成員だということを考えれば彼女達の末路を想像することは難しくはない。
 「こないだ送った子、あの子も上玉でしたな。店でも良く働いてくれてますぜ。3年もすれば立派な――」
 その先は聞きたくない。あの子も真面目で良い子だった。
 「おしゃべりは終わりだ。早速、彼女の様子を見てくる」
 
 「ちょっと待ってくれ」
 管理室を出て行こうとする俺を、八田の濁った声が呼び止める。
 「今度、俺は新しい店を出そうと思っているんだ。ついては、『檻』に落ちてきた子にふさわしいプロデュースを施してほしい。
 これが店の概要だ」
 そう言って八田は俺にA4大の書類を一枚手渡した。
 ざっくりと流し読みする。読み進んでいくに従って眉間に皺が寄っていくのが分かった。
 「なかなか――個性的な店じゃないか。三村をこの店に合うようにプロデュースしろ、と?」
 「そうだ。落ちてきた子はかなりの美人だし――それにこの仕事が上手くいけば通常の10倍、料金を弾むぜ。
 あんたが弱小事務所の経営で背負ってきた借金も全額返済できる」
 
 俺はしばし考えた。かな子は売り出し中の期待のホープであり、個人的にかわいがってきたアイドルの一人。
 思春期の少女にこの運命は可哀そう過ぎる。
 「何を迷っている? どうせ『檻』に落っこちてきた時点で、あんたのやっていることは彼女にはばれたも同然なんだよ」
 八田のその一言が俺の背中を押した。芸能界でマネジメント業をしてきて早10年、こんなことで悩む神経をしていたら
 とっくの昔に精神を病んでいる。
 俺は心の奥に蓋をして、八田を振り向いた。
 「分かった。契約を飲もう。ただし、約束の金はちゃんと払えよ」
 そう言い残すと、にやけた笑みを浮かべる八田を残し、『檻』へ向かった。

769750:2012/11/18(日) 22:01:55 ID:CYy3dyQs0
「あいたたた……」
 痛む頭をさすりながら私は目覚めた。
 周囲はぼんやりと明るい。何か柔らかいものの上に落ちたらしい。
 古びたクッションのようだ。私が充分乗れるくらいの大きさで――なんだか獣のような臭いがする。

 クッションから降りて、地面に立つ。無機物のひんやりとした感触がニーソックスを通して足下に伝わる。
 石を敷き詰めて作られた床だった。高校の教室くらいの広さである。
 起き上がって上を見る。落ちてきた穴からわずかな光がもれ、部屋をかすかに照らしている。
 周りの壁も石造りで――それも、ずいぶん年季が入っていて、ところどころに茶色の苔が生えている。
 ただ、私の正面の壁だけは違っていた。
 向こうが暗くて輪郭がよく分からないが、鉄格子―刑務所でおなじみの鉄の柵がはめ込まれたアレ――だった。
 いや、実際に刑務所に行ったことはないのだけれど。

 どうやら私はいる場所は、世間一般で言うところの牢屋と呼ばれる場所らしい。
 プロデューサーさんの部屋から落とされてここに閉じ込められてしまったようだ。
 というか、なんでこんなものがあるんだ、ウチの事務所は。
 
 いぶかしんでいると、スイッチが入る音がして鉄格子の向こうに明かりがついた。
 光と影の縞模様が石の床に投射される。
 まぶしさに目を細めて、牢屋の外を見ると聞き覚えのある落ちついた声がした。
 「大丈夫か? かな子」
 鉄格子からこちらを見ていたのは――プロデューサーさん。声の調子は柔らかかったが、表情は固い。
 私は鉄格子に駆け寄り、彼の顔をしっかりと見つめながら言った。
 「どういうことなんです、これ!? やっぱりプロデューサーさんの黒い噂って本当――」
 「それ以上は言わないでくれ。かな子にはこれから辛い思いをしてもらわなくちゃいけない。
 けれど、これはウチの事務所のアイドル全員のためなんだ」
 きっぱりとした口調だった。その目は覚悟を決めた目だった。
 「え……」
 どういうこと?何をされるの?
 困惑する私をよそに、プロデューサーさんは鉄格子の下にあった小さな差し入れ口から、イチゴのショートケーキを一皿
 牢屋の床に置いた。
 
 「頑張れよ」
 後ろを振り向かずに歩き去っていくプロデューサーさん。
 ケーキを食べてこれから起こることに備えろ、ということだろうか。
 私はフォークでショートケーキをすくい取り、頬張った。
 まろやかな甘みが口一杯に広がる。ケーキは私の何よりの大好物だ。
 ケーキの差し入れは、この異常な状況に対するプロデューサーさんなりの謝罪なのかもしれない。
 
 生来が楽観的な気性の私は、すぐにここから出してもらえるだろうと考え、クッションに横たわった。
 「ふぁ〜あ……」
 緊張で疲れていたのだろう。横になると、とろりとした睡魔が襲ってきた。
 そのまま眠りの世界に引きずり込まれた。

770名無しさん:2012/11/18(日) 22:38:35 ID:75Zd3t2Y0
しえん

771名無しさん:2012/11/19(月) 00:24:00 ID:98j2eQsc0
いいところでヒキになってるなあ… 乙

772名無しさん:2012/11/19(月) 00:46:19 ID:iI5h47rk0
ビフォーの絵を妄想して楽しもうかなw

773750:2012/11/21(水) 01:04:55 ID:91nFzo1E0
つづきです

「お目覚めの時間ですよ〜!」
 ハイテンションな声がして、私は頬をひっぱかれた。
 「……うん!?」
 気がつくと、天井から吊るされたロープに両手首がくくられいて、腕の自由が利かない。
 しゃがみこんで万歳したような格好で私は眠っていたのだ。ズキンと肩が痛む。
 
 「こんちには、生贄ちゃん♪ 私の名前はリコ。これからよろしくね」
 声の主は目の前に立っていた女性だった。
 うっすらと日焼けした様な肌に白い髪。
 目が覚めるような美人だったが、その顔は紅潮していて――嗜虐的に八重歯をのぞかせていることから、この人はドSだと感じた。
 
 挨拶の後、断りもせずにいきなりリコは私の顎をつかんだ。細い腕なのに万力のような力だ。
 そして、ねじ開けられた口にショートケーキを押し込んだ。
 「んぐっ!?」
 ケーキを詰め込まれた私は、吐きだすこともできずに咀嚼して呑み下すしかなかった。
 「ごめんね〜、八田サンの命令なの。あなたにはこれからいっぱい食べてもらうわ――ケーキなら一杯あるから……ね♪」
 リコの後ろにショートケーキ――チョコレートケーキやフルーツタルト、ミルフィーユ等あれやこれや
 ――が山積みされたお盆が見えた。
 
 あれを全部食べさせられるというの!?少なく見積もっても10万カロリーはありそうだ。
 これだけの量のケーキを食べさせられたら……確実に太る。胃が破裂してしまうかもしれない。
 私の不安を見透かしたように、リコはケーキを素手でつかみながら浅黒い顔をほころばせた。
 「うふふふ、大丈夫よ。最初に食べたケーキには胃拡張剤と食欲増進剤と栄養吸収促進剤が含まれていたの。
 これであなたはいっぱいケーキを食べることができて――たっぷり太れるわ♪」
 「い、嫌ぁ!」
 「ふふふ、かわいい子。お姉さん、その絶望に歪んだ顔――大好きよ♪」
 そう言うと、リコは手に持っていたケーキを一気に私の口に押し込んだ。
 口の中が甘さで一杯になる。息が詰まるかと思ったが、意外にも私の喉はケーキをするりと呑みこんだ。

774750:2012/11/21(水) 01:06:19 ID:91nFzo1E0
次の瞬間、かな子の巨乳が一回り膨らみ、カーディガンのボタンが飛んだ。下に着ていたシャツが張り出す。
 さらにリコがケーキを押し込むと、胸はさらに肥大し、シャツのボタンが弾けた。
 
 膨らんでいったのは胸だけではない。
 二の腕も、さながら水をたっぷり入れられた水風船のようにむちむちと膨らんだ。
 細かった腕は成人女性の腰回りほどの大きさの肉袋に変貌していく。
 
 お腹の肉はスカートのホックを弾き飛ばしながらせり出して行って段を形成する。
 樽のような腹肉がしゃがんだ太ももの上にはみ出し、染みだした汗によってへそに汗だまりができる。
 それはもはやアイドルのウエストではなく――丁度、過食によってだらしなく太りすぎた女のそれだった。
 
 最も肥満化が著しかったのは下半身だった。
 上半身の重量が増したにも関わらず、その肉圧によってどっしりとしゃがみの体勢を保つことができているのがなんとも皮肉だった。
 もはやアイドルとしてのほっそりとした足ではなく、張りはあるものの、力士の足と見間違えるほど太ってしまって。
 太ももの肉や尻肉が上に載っている腹肉に押しつぶされて横に変形し、肉と肉、または肉とパンツが食い込みあって
 深い肉のひだを形成している。
   
 後背部では巨大化した尻の割れ目が紐のように伸ばされたパンツを挟み込み――そのせいで股下では局部にもパンツが食い込んで
 ――性感帯への刺激に淫らな声を漏らすも、衣服がボンレスハムのように体中の肉を縛っている今の状況では
 かな子の姿は官能的というよりもみっともなくて。
 
 牛のように弛んだ乳房が邪魔で全身の変化を直接的に見ることはできなかったが、かな子はいかに自分が醜い姿になったか
 充分に自覚せざるを得なかった。
 なぜなら、目の前でリコが――スタイルが抜群で、かつての自分を彷彿とされるリコが――いやらしい笑みを浮かべながら
 自分を見ていたからだ。
 
 露わになったかな子の乳房を揉みしだきながら、リコは嗜虐的に顔を歪ませる。
 「うっ…あっ」
 極度の羞恥とわずかな快楽に顔を真っ赤に染め涙を浮かべるかな子。
 薬の副作用なのか、こんもりと盛り上がったピンク色の乳首から母乳が滝のように噴き出し、乳房を流れ落ち腹肉に滴る。
 「あらあら、あなた、もともと胸の形は良かったけど――太るとこんなにだらしない胸になるのね。
 乳首がこんなに肥大しちゃって……まるで牛さんみたい♪」
 言葉で責めながら、乳房を揉み上げ続ける。一度、二度と力を加えられるたびに母乳が飛沫を上げた。
 体をよじるたびに全身の肉ひだが踊り、流れる汗が石の床に飛び散り黒い染みをつくる。
 
 リコはかな子にのしかかるように愛撫を続け、豊満なかな子の肉体はリコの細身の体を受け止め。
 かな子は目をむきながら舌を出して低く喘ぐ。
 「ン……あン!……ンはぁん!!」
 ついに、局部へのパンツの締め付けとリコによる乳房への責めで絶頂に達してしまい、
 操を守ってきた局部から愛液が床に糸を引いた。

 さらに、赤子をあやすような手つきで、リコはスカートの上にのった柔らかな脂肪をたぷたぷと弄んだ。
 「や……め……」
 口元を唾液で照からせながらかな子は懇願したが、リコは無視してお盆からケーキをとり、次々にかな子の口に放り込んでいく。
 「あが…ん…ぐっ、ごきゅん……げぷっ」
 「5個のケーキを一瞬で食べちゃったわね。いい子、いい子♪」
 「もう…や…めて、くだ……さ……げっぷ」
 顎についた脂肪が喉を圧迫するせいで、低い声を絞り出すのがやっと。
 しかも語尾はせり上がってきたゲップにかき消されてしまった。
 
 「これで最後よん♪」
 リコはお盆に残ったケーキをかな子の口に流し込んだ。
 肥満化はさらに加速し、かな子の体は膨張していって。
 長年の努力によって維持されてきた端麗な容姿は、もはやぶよぶよと震える脂肪の着ぐるみに覆われてしまった。
 今のかな子はただの肉塊の女の子に成り果てていた。

 「っぷ……はぁーっ……はぁーっ」
 強制的に大量のケーキを食べさせられたせいで息使いは荒く、暑苦しい。
 その、デブ特有の浅い呼吸がかな子を自己嫌悪に陥れた。
 今や、自分はただのデブなのだと――一番気をつけてきた体形、自分の取り柄を完全に破壊されたと気付いた途端、
 白玉のようなかな子の頬を一筋の涙が流れ、垂れ下がった胸の上に、ごぼっ、と口に残っていたケーキが吐きだされた。
 「も……とに、戻し……て……」
 ついに、緊張が限界に達してしまったのか、かな子の目から光が消え、失神してしまった。

775名無しさん:2012/11/21(水) 19:23:44 ID:ys/hdZ/k0
描写上手いなぁ。GJ!!

776名無しさん:2012/11/21(水) 19:52:30 ID:bdjlGHyM0
GJ 肉づきの表現がエロい
でもかな子は元々モバマスのキャラではトップクラスに太いのよとマジレス

777名無しさん:2012/11/22(木) 20:11:01 ID:aD0KSCkI0
久々に描いたので。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1490_1.jpg

778名無しさん:2012/11/22(木) 20:57:44 ID:PAVyvM1g0
すばらしい!のですが…、肥満化じゃないのでスレチな気が…。ですが、すごく上手な肉質です!

779名無しさん:2012/11/23(金) 03:52:20 ID:JYJeMv/M0
ほら、イラストの元になったキャラがいるかもしれないじゃん
きっとそのキャラは痩せていたんだよ!

780名無しさん:2012/11/23(金) 08:13:18 ID:NIruagkg0
お前ら…例えオリキャラでも「痩せてた頃」を妄想してみるくらいしろよ…

782名無しさん:2012/11/23(金) 10:25:44 ID:ajr6hhzY0
お腹をぷにぷに突いてみたい

783名無しさん:2012/11/23(金) 13:43:36 ID:o40L9hU60
どのジャンルにも言えることだけど自分の理想だの性癖だのを押し付ける自称評論家様が沸きだしたらもう廃れる一方よな
同じ流れで角煮や本スレが死んだことから学習しろっての
スレ違いとか偉そうに文句垂れるくらいなら自分でSSの一つ絵の一枚でも投下してみろっつー

それはさておき>>777乙ー
相変わらず素晴らしい肉を描きなさる…

785名無しさん:2012/11/23(金) 14:43:22 ID:G0xY/owk0
いや>>783の言っていることは間違ってないだろ
せっかく絵を投下してくれた絵師に文句つけてるのはおかしいって言ってるだけだろ

786名無しさん:2012/11/23(金) 16:35:20 ID:kHH37IMg0
本スレに湧いてた荒らしがこっちにも着ているのか・・・
ある程度貯まったらこの書き込みも纏めて管理人に削除願いしてみるか

とりあえず>>777さん乙です

788名無しさん:2012/11/23(金) 17:24:58 ID:5imhFkzg0
.。oO(どうしてたった一枚の絵の事でここまで言えるんだろう)

789名無しさん:2012/11/23(金) 19:42:17 ID:KO8s74R.0
細かい事言い出したらSM関係ないSSもアウトになるし
マイナージャンルだからこそ排他的になりすぎるのはいかんと思うがなあ
多分潰したい荒らしなんだろうけどな、苦言言うにしろもっとマシな言い方はあるわ

790750:2012/11/23(金) 20:27:18 ID:0VBgcWKs0
ラストです

「かな子ちゃーん、7番テーブルのお客様がご指名よ〜!」
 控室の扉を開け、リコさんが私を呼んだ。
 ソファーに体を横たえて休んでいた私は、のっそりと起き上がった。
 「は〜い」
 同じくソファーで休んでいた同僚が、頬肉に埋まった目を見開く。
 「かな子すごいね。今日だけで20人目のご指名だよ。これは今月も売り上げ一位狙えるんじゃない?」
 「いやあ、それほどでも……」
 はにかみながら足音を響かせて7番テーブルに向かう。
 
 私はここに初めて来た時のことを思い出す。
 リコさんに太らされた後、私は数人の男達に運ばれて、繁華街の裏通りにあるこの店に連れてこられた。
 円形のステージを十数個の革張りのボックス囲んでおり、高級クラブのような豪華な内装。
 しかし、ごてごてしていてどこか下品な雰囲気がにじみでている。
 どうみてもキャバレーだった。
 
 プロデューサーさんに売り飛ばされたと気付いたのは、八田さんとリコさんに初めてお客さんを取らされた時だろうか。
 それとも、店で働く同僚達みんな太っていて、ここがデブ専用の風俗店だと分かった時だろうか。
 どちらにしても今の私の体ではアイドルとしてのキャリアはすでに終わっていて――私はここで働いていくことを決心した。
 
 店に来るお客さんは酔ったサラリーマンが大半で、彼らは私の肥満した体を見て興奮する。
 彼らにお酌しながら仕事の愚痴に相槌を打つ毎日。
 食べ物をたくさん食べ、「デブらしい仕草」をすればチップがたくさんもらえた。
 時々、肉体関係を強要されることもあった。
 
 働き始めた当初は、まるで自分が周囲にいいように扱われるペットになったような気がして毎日家に帰ると泣いていたが
 ――次第に、私は今の状況を受け入れていった。
 アイドルだった時も今も、お客さんは自分を見て喜んでくれていることは変わらない。
 まあ、今のお客さんが私に求めているものは全く異質なものだけれど。
 最初は嫌で嫌で仕方なかった脂肪まみれの鈍重な体も、お客が喜んでくれるなら以外と悪くないのかもしれない。
 給仕する時なんかはテーブルの隙間に挟まって動きにくいと思うこともある。
 でも、それも自分のアイディンティティの一つだと思えば、ぽっこりと張りだしたお腹さえ愛おしくさえ思えてくる。

 そう考えると、私の中の何かが吹っ切れて――過去に決別するために必死に働いた。
 さすがに初めて円形ステージに上がってストリップショーをした時は、
 とても恥ずかしかったけれどお客さんは手を叩いて喜んでくれた。
 さらに、何回かこなす内にコンプレックスを持っていた自分の体をさらすことに快感を覚えるようになった。
 アイドル時代に着ていた、もうサイズが合わないきつめの服を、リコさんの司会に合わせて一枚ずつ脱いでいく。
 自分の3段腹やむきだしの乳房を腕で寄せ上げて、肉の谷間を強調する。
 すると、興奮の中で自分が自分でない気がして――それがとても気持ちよかった。

791750:2012/11/23(金) 20:30:53 ID:0VBgcWKs0
数カ月もすると、私は店内で売上No.1の常連になっていた。
 リコさんは私の頭をなでて「いい子、いい子」してくれた。
 最初に牢屋の中で会った時はS気があって嫌いだったけれど、深く付き合ってみると面倒見の良い、いい人だ。
 
 
 「かな子ちゃん、今日もお疲れ様〜」
 お客さんの接待を終え、控え室に戻ってきた私に、チャームポイントの八重歯をのぞかせながらリコさんが笑いかけた。
 「あ……リコさん、お疲れ様です」
 「いきなりだけど、あなたが教育してほしい新人がいるの。あなたが良く知っている人よ」
 屈強な男達に連れてこられたのは、あの時一緒にプロデューサーさんの部屋に侵入した後輩。
 スレンダーな体を小鹿のように震わせながら不安げに周りを見回している。
 「この子も事務所を用済みになったのよ。だから、ここで一人前になれるようにあなたが指導してあげてね、かな子♪」
 
 リコさんの言葉を聞き、後輩が私の方を見て、目を見開いた。
 「え…もしかして、かな子……先輩!?」
 「久し振り。私もずいぶん変わっちゃったから分からなかったかな?」
 「どうしてそんなに……太っているんですか?」
 「あなたもすぐに分かるわ♪」
 私はリコさんから栄養剤入りのチューブをもらい、顔をひきつらせる後輩に一歩ずつ近づいていった。
 大丈夫、あなたもすぐに私達の仲間になれる♪

 (完)
 
>>776
>かな子は元々モバマスのキャラではトップクラスに太いのよ
失念してました……orz
でも、俺の中ではかな子ぐらいの体形がちょうどいいから(震え声)

792名無しさん:2012/11/23(金) 22:23:58 ID:CyHiAnfY0
モバマスはキャラいっぱいいていいなwGJw
今回のケーキ強制肥満化といい肥満化ガスネタイラストといい、モバマスファンの俺にはたまらん!

793名無しさん:2012/11/24(土) 01:57:34 ID:VwJQiD/oO
乙乙
これはこれで本人的にはハッピーエンドかもなあw

794名無しさん:2012/11/26(月) 02:36:47 ID:kVtRj8jQ0
前回のセイバー絵を投稿した者です。
いいお話まで書いていただきありがとうございました。
今度はこちらも投稿します。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1491_1.jpg

795名無しさん:2012/11/26(月) 19:55:33 ID:mR7Agv.c0

やはり嫌がってる顔があるとそそるなあ

796管理人 ◆se.eiIUl2E:2012/11/26(月) 20:58:02 ID:kvDLMfGQ0
明らかな煽り目的と思われるレスをいくつか削除いたしました。
同一人物によるものと思われますので、そろそろアク禁も考えております。
悪しからずご了承ください。

797名無しさん:2012/11/26(月) 21:47:45 ID:7TFwsQUM0
管理人さん、乙でした!

798名無しさん:2012/11/27(火) 00:45:14 ID:A85kSrJI0
管理人さんおつー
お手数かけてすまぬ…スルーすりゃいいんだけどどうしてもねぇ

799名無しさん:2012/11/27(火) 01:05:34 ID:MxUhR5PU0
終わったと思った?もう終わったと思った?残念!まだ続くんだよ!(色々と忙しくて遅れてしまいました。大変申し訳ありません。切りのいいところまではやらせていただきます(誰も待ってないと思う)。)

続きです

 そんなこんなで色々とあった一日も、ようやく暮れてきた頃の衛宮邸。
こんな日に限って、面倒なことは何かと重なるものである。

虎「あっ!士郎、セイバーちゃんお帰りなさーい!いや〜今日は皆、食材を持ってきてくれたりなんだりで色々とご縁がありまして、いつもより大所帯になっておりマース!・・・って、ぬぉわあ!?何者だぁ貴様ぁ!・・・へ?セ、セイバー・・・ちゃん・・・?」
桜「お帰りなさい先輩。(ヒィッ!思っていたよりも酷いことに、飲まなくてよかったぁ・・・(作り笑い))」
バゼット「・・・!?うわぁ・・・、あっ!お、お邪魔してます!」
カレン「あら、セイバー。少し見ない間にずいぶん立派な体付きになりましたね。まぁ、わかってて来たのですけれど(微笑)」

トボトボと帰宅した三人を待っていたのは、普段よりも幾分賑やかな(賑やかすぎる)食卓風景だった。
一行が着いたころには既に飲めや歌えのドンチャン騒ぎで、その喧騒はさながら暮れ頃の居酒屋を思わせた。
その騒音の中から聞こえてきた声がいくつなのか、一瞬判別に戸惑うほどとにかくたくさんの客人が茶の間に大集合していた。

セイバー(何故よりによってこんな日に・・・!?)

セイバーはそう思ったが、そもそもこの集団は「こんな日」だからこその集まりであった。
街中をあのような奇形の巨体が蹂躙闊歩していれば、嫌でも誰かの目に留まるものだ。
なんといっても現代における情報社会ではそのような情報はたちまち広がる。
ツブヤキがカキコミを呼び、瞬く間にその奇形の知り合いと思しき人物たちの元へと画像やら情報やらが伝播されていった。
その知人たちもまさかとは思いつつ、面白いものを一目見ようと、己の欲望の赴くがままに衛宮邸へと足を運んだというのが事の次第である。
今や、セイバーは完全にピエロ同然のさらし者状態だ。

800名無しさん:2012/11/27(火) 01:06:49 ID:MxUhR5PU0
「〜〜〜!!///」

当の彼女はというと、茶の間の入り口で仁王立ちし、拳をぎゅっと握りしめ、ふくれっ面の上に蓄えた涙を必死にこらえて全身をプルプルと震わせている。

「私を・・・笑いものにしに来ただけなのなら、しょっ急ににお帰りにぇがいたい!」
場の空気に耐えきれずにセイバーはきつい一言を放った。
しかし、それはどことなく力ない弱弱しい声で、なんというか、泣きかけの子供が必死で言葉による抵抗を試みるあれに似ていた。
言葉もカミカミで、もはやこの可愛らしいぽっちゃり王にカリスマは残されておらず、代わりに母性をくすぐるような底知れぬ愛らしさが台頭していた。
さらに、宴会が始まってからしばらく経っていたらしく、ほぼ全員が完璧に出来上がってしまっていた。
そんな者たちがセイバーの言ったことを真に受けるわけもなく、彼女たちはおぼつかない足取りで薄ら笑いを浮かべ、茶の間の入り口にいる彼女に歩み寄っていった。

「えへへ〜セイバーちゃ〜ん、ちょっとお腹触らせてよ〜ん!」

「おいお前ら、悪ふざけが過ぎるぞ。」

とっさに士郎が静止に入るも、誰も聞く耳を持たず、なおも目をギラリと光らせてじりじりと歩み寄ってくる。

「ひっ!こ、来ないで!来ないでください!!(グラッ)・・・え?」

「うわ、ちょ、待ってセイバー!キャアアアア2回目ェエエ!!?」

「ぎゃああああああああ!」

「ウアァ!(ズッシーン!)・・・グェッフ・・・」

身の危険を感じたセイバーが後ずさりをすると、重たい体のせいでバランスを崩し、またもや士郎と凛の上に背面ダイブした。
二人の体が地面に接するとともに、とても鈍い重低音が屋敷内に響いた。
セイバーは自分を庇ってくれる貴重な人材を、短時間で、しかも自らの手で葬り去ってしまった。
そんなこともお構いなしに、亡者の軍勢は刻一刻と彼女に迫ってきていた。


虎「もぉ〜、そんなつれないこと言っちゃってー!このこのぉ!(フニフニ)」

バ「へぇ、すごい・・・!こんなに柔らかいんですねぇ。フカフカであったかぁい」

カ「ん・・・この揉み心地は予想以上ですね。それにしても、騎士王ともあろうものがまさかこのような痴態をさらすことになるなんて、昔のあなたには考えられない状況でしょうねぇ、ふふっ・・・(はぁ、マシュマロみたいにふわふわで温かい・・・これは癖になりそうですね)」

仰向けに体をのけぞらせ、豊満な肉体を惜しげもなくさらしている今の体勢は、敵にとって格好の餌食となった。

「ちょ、いや、ん、あはぁっ!(くっ、浴場での悲劇を繰り返してなるものか!理性が保てているうちに何とか・・・)」

ゴロンッ! 「ミギャアアアァ!!!」 プチッ

そう考えると、セイバーは横にいた大河を轢きつぶして、前面にせり出した窮地をつっかえさせながらも四つん這いになり、何とか立ち上がることに成功した。

立ち上がるや否や、ビリヤードのような体を抱えてよたよたと縁側の方まで退避していった。

そして、廊下を伝って逃げようと思い、縁側の上に差し掛かった途端。

ビシッ、ビシビシ

「はぁ、はぁ、・・・え?」

ビシ!ビキビキ、バキャッ!!

「うあぁ!?(ズボンッ!) うっ!?」

なんと廊下の板が彼女の体を支えきることができず、音を立てて勢いよく割れてしまった。

801名無しさん:2012/11/27(火) 20:33:25 ID:TyQBrfVw0
続き気になる~w 乙です!

802名無しさん:2012/11/27(火) 20:41:19 ID:/zCitbBo0
乙っした!
セイバーかわいいよ、セイバー

803名無しさん:2012/11/28(水) 04:50:31 ID:PtZ.9x860
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1493_1.jpg
フライング的にいい肉の日肥満化ライブ
今日はいい肉の日!の前日!

804名無しさん:2012/11/28(水) 07:20:20 ID:US5SjvR60
これは素晴らしい肉だるま状態w

805945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/11/29(木) 00:01:24 ID:ao.ITHc60
肉の日なのでいつもの駄文を。

ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2694627
パス:himanka

毎度お目汚し済みません。

806530:2012/11/29(木) 00:12:35 ID:gfhZYlw20
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1494_1.jpg
肉の日にスパロボ発売だそうなので

807名無しさん:2012/11/29(木) 01:58:13 ID:Vmaj7yIM0
肉の日なのもあるせいか、なんだか賑わってますね。カーニバルは大好きです。
カーニバルは元々肉を食べようみたいな意味で、訳すと「謝肉祭(ここ大事)」ともいうとかなんとか(適当)

続きです


 セイバーは割れて空いた床の穴にスッポリと挟まってしまった。

「ブッフ!!?かはっ・・・!な・・・っ?!」

急に低くなった景色に戸惑い、いまいち状況が呑み込めていないようだ。
いま彼女は自分の重さに引っ張られるのと、それに反発するように床の周りに溢れている彼女の脂肪の間でつなひき状態になっている。

腹やら尻やらの肉がつっかえているため、足は地面に届いていない。
そのため、床に接している腰部分のあたりに、全体重がダイレクトにのしかかってくる。
意地でも下に垂れ下がろうとする下半身に、体の芯が引っ張られている。
ために、彼女の顔は肥大した胸の谷間に少し埋もれ、柔らかな体は押しつぶされ、球体に次第に段が形成されてくる。
また、目の前にある丸々とした頬と、大振りのスイカよりも大きな二つの球が、彼女の呼吸の邪魔をしている。
ただでさえ床に締め付けられているというのに、更に自分で自分を圧迫しているのだ。
息苦しく感じないわけがない。

「クッフ・・・プハァ、ハァ、息・・・ぐるじ・・・プフゥ」

何とか空気を確保しようと、もうまともに回らない首をギリギリまで上に向ける。
それでも、そのうちの何度かは自らの大スイカの表面が口に吸いついてくる。

手の方は足と違って、なんとか床に着くようだ。
どうにかその穴から抜けようと、腕を床に伸ばし、もがいてみる。
しかし、それも球体型のラインに邪魔をされ、半ば腕を伸ばしているような感じで床にはほぼ届いておらず、とても脱出しそうな雰囲気ではない。
どちらかといえば、これ以上の悪化を防ぎ、現状維持のため支えているといった方がぴったりかもしれない。
それでもなんとか両手を床に着けることに成功し、顔が真っ赤になるまで懸命に突っ張ってみる。

「ふんぬぬぬ・・・!!」

(バリ! ビシッ! バキバキ!!)「フェアッ!? (ズンッ) ・・・ウップ。はぁ、は・・・そ、そんなぁ・・・」

じたばたともがいたせいで穴はさらに広がり、彼女はまた勢いよく一段下へ下がった。
彼女の体が揺れると、それに呼応するかのように、家全体に縁側を震源として微震が発生した。
また、相変わらず手も足も地面には届かず、事態は一向に進展していない。
何が変わったかといえば、腹部にできた段がさらに深くなり、より一層息苦しくなっただけである。

808名無しさん:2012/11/29(木) 07:24:33 ID:pAH7DoZk0
職人様方、みんな乙だぜ!
出勤前なので帰宅したらじっくり見よう

809名無しさん:2012/11/29(木) 22:57:07 ID:0PmUM5sE0
>>803
鈍重そうなポーズに萌えるのう

>>805
「他人の不幸は〜」という重そうなタイトルとほのぼのした中身のギャップに吹いたw

>>806
これはどこに行けば買えるんだ!教えてくれ頼む!

>>807
セイバーの状況を想像すると大変だけどなんかコミカルそうなのがいいなあw

810名無しさん:2012/11/29(木) 23:20:58 ID:Wp3ENXRE0
いい肉の日に投下ラッシュでほっこりさせてもらったよ
職人の皆様、ありがとうごぜえます

811750:2012/11/29(木) 23:29:04 ID:YD1S5s1k0
SS職人さん、絵師さんともにGJ!
楽しまさせていただきました!

いい肉の日なので、私もSSを投稿。

 ***
 どうしてこんなことになってしまったんだろう

 私は文庫本の活字を眺めながら、今まで幾度となくしてきた自問を繰り返す。
 場所は大学の講義室。次の講義が始まるまでの間、私は文庫本を取り出して、読んでいる「ふり」をしている。
 実際には、私の意識は周りで楽しそうに喋っている学友達に向けられている。
 彼らの話題――今度の休日の予定や合コンの段取りなど――に耳をそばだてながら、
 彼らが私に話しかけてくれるのを待っているのである。 
 
 
 そう、いわゆる私はボッチの大学一年生――とても認めたくない残酷な現実。
 
 高校の時はリア充だった。
 強豪のソフトボール部のエースで四番。
 学校中の男子から「かわいい」と評判で、告白も幾度となくされた。
 私は彼らの中から一番イケメンな男子と付き合い、華やかな高校生活を満喫していた。
 
 人生の歯車が狂い始めたのはいつからだったろう。
 それはおそらく――大学受験の日に寝坊して浪人してしまった時なのだろう。
 前日に深夜まで勉強していたせいで、起きれば試験の時間はとっくに過ぎていた。
 私は泣く泣く予備校で浪人生活をすることに決めた。
 
 浪人一年目は絶対に合格しようと寝食を忘れて勉強した――だが、志望校には一歩届かなかった。
 浪人ニ年目は一ランク下の志望校に変え、一日18時間勉強した――だが、またもや受験当日に寝坊。
 浪人三年目になると、ほとんど家から出ずに半ば惰性で自室で勉強ばかりしていた。
 
 努力の甲斐あってなんとか今の大学に合格できたが、三年間で私が失ったものは大きかった。
 勉強のストレスで過食症になってしまい、加えて極度の運動不足が原因で、激太りしてしまったのだ。
 合格発表の翌日、久し振りに高校時代に着ていた服を着てみるとボタンがきつかった。
 仕方がないので、大学入学後に高校のクラスメートに当時の私服を譲ってもらった。
 彼女はぽっちゃり体形でクラスのいじられキャラだったのだが、
 今では綺麗に痩せて華麗に大学デビューを果たしている、と風の噂で聞いた。
 反対に、今の私は見る影もなく落ちこぼれ、当時の彼女の服がぴったり合うほどの肥満体をさらしている
 ――高校の時は私の方が彼女より10kgは痩せていたのに。
 高校の時につきあっていた彼氏は、そんな私を見て笑いをこらえながら別れ話を切り出した。
 自分に自信をなくしていた私が彼を引きとめられるはずもなく、私達は別れた。
 
 そして浪人生活の悪影響の極め付きは、家族以外の人間と接する機会が極短に限られていたので
 人と話すことが不得手になってしまったことだ。
 新入生歓迎コンパでも私は自己紹介の時に盛大に噛んでしまい、場を白けさせてしまった。
 その後、周囲が盛り上がる中、隅の席で一人寂しくカシスオレンジを舐めながら飲むはめになったのは言うまでもない。
 
 
 というわけで、私――小宮真琴はクラスに上手くとけこめずに、こうして文庫本とにらめっこするはめになっていたのだった。
 
 ***

812750:2012/11/29(木) 23:31:15 ID:YD1S5s1k0
***
 
「おい、あの子も誘わない? 同じ学部だしさ」
 ふと文庫本から目を上げると、前方で机に腰掛けた同じ学部の男子(パーマをかけた髪のかなりのイケメン)が、
 私の方を窺いながら隣にいた男子(こちらもかなりのイケメン)と合コンの打ち合わせをしていた。
 「あー、あの子ね……合コンとか苦手そうだしな……」
 彼の友達はひっそりと声を落として、パーマ髪に返事した。
 こっちには丸聞こえなんだけど。
 「だよな、新入生歓迎コンパの時も盛大にテンパってたし……誘うのはかわいそうかな?」
 いやいや、ぜひ誘ってください、と私は心の中で懇願する。
 「おい、こっち見てるぜ。もしかして興味あるのかも……誘ってみるか」
 うわわ、こっち来たぁ……どうしよう、と心の中で慌てる。
 顔を赤くする私に、パーマ髪がさわやかな笑顔を向けた。
 「ねえ、今度の5対5の合コン、人が足りないんだけど……良かったら、どう?」
 「え、え!? ……ええっと……」
 「興味があれば……だけど」
 「あ、その……あのぅ……」
 「だめ……かな……?」
 「あわ、あうう……」
 「……どう」
 「……あぅ」
 行きたいです――その一言さえ言うことができればいいのだけれど、言葉が喉につっかえる。
 高校の時は、異性からの急な問いかけにもすらすらと気の利いた冗談さえ言えたのだけど。
 今はこのザマである。
 
 俯いて口をもごもごさせる私を見かねたのか、もう一人の男子が近付いてきた。
 「おい、恥ずかしがってるじゃないか。無理強いしたらかわいそうだろ」
 「あ、ああ……そうだな」
 と、パーマ髪は残念そうにこちらを見た。
 「ごめん、無理に誘って悪かったな」
 立ち去っていく彼の後ろ姿を見ながら、私は激しく後悔した。
 はあ、同じクラスの人と仲良くなるチャンスを逃しちゃったなぁ。
 
 ***
 
 講義中はお腹が鳴って仕方がなかった。きちんと朝ごはんを食べたはずなのに。
 理由は分かっている。浪人時代の過食で胃袋が大きくなったせいだ。
 高校でソフトボールをしていた時よりも食べている。
 今はこれといって激しい運動をしていないから、確実に体に脂肪が蓄えられているだろう。
 それでも湧きあがる食欲を抑えきれない。恥ずかしい限りである。
 
 定時より早めに講義が終わったのでラッキーだった。
 そそくさと席を立ち、教室を離れる。
 コンクリート造りの廊下を渡り、講義棟に隣接した学生食堂に向かう。
 次は待ちに待った昼休みなのだ。
 
 まだ他の講義が終わっていないのか、学生食堂には人はまばらだった。
 一目散にカウンターに向かい、給仕のおばちゃんに大声で注文する。
 「カツ丼とカレーライス、どっちも大盛りで!」
 「はいはい、いつものやつね」
 おばちゃんは快活に笑いながら炊飯器からご飯をよそおってくれた。
 入学してから早1カ月、この食堂で毎日カツ丼とカレーライスを頼むうちに、
 おばちゃんにすっかり顔を覚えられてしまい、今では学内で数少ない、気楽に話せる人物の一人である。
 「ほら、サービスでカツを一切れ多くしてあげたよ。その恰幅のいい体じゃ一杯食べないと勉強は頑張れないだろ」
 「あ……ありがとう」
 毎度のことながら少しデリカシーのないおばちゃんの言葉に苦笑いしつつ、窓際の席に座る。
 私だって太ったこと、気にしてるのにな。
 お腹の肉をつまみながらしばし悩む。
 
 気を取り直して、割り箸を割る。
 カツ丼に取りかかろうとした時、よく響く声がした。
 「あれ? もしかして小宮真琴?」
 目の前に現れたのは、眉を整えた優男。
 「あ、はい。そうですけど」
 「やっぱり! 懐かしいなあ! ずいぶん雰囲気が変わったから分からなかったよ」
 「あのー、どちら様でしょう?」
 いぶかしげな表情をすると、優男はにやりと笑った。
 「俺もだいぶ変わったから分からなかったかな。俺だよ、坂岸健太」
 「あ!」
 彼は高校時代に私が告白を断った男子達の一人だった。
 
***
 
 続きはぼちぼち書きます。

813名無しさん:2012/11/29(木) 23:51:11 ID:cbA/qTY20
全ての作者さんに全レスしたいくらいだけど
ウザがられたら申し訳ないとか考えるチキンなのでただただ乙と言わせていただきます
よい肉の日を㌧!

814名無しさん:2012/12/01(土) 01:23:22 ID:Jfrv1les0
良かった

815ボンド:2012/12/01(土) 22:26:07 ID:UakPDTYA0
お久しぶりです。ラクガキですが失礼します。
ガリガリに痩せた女の子を見ると太らせたくなりますよね!

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1496_1.jpg
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ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1502_1.jpg
それでは、失礼しました。

816名無しさん:2012/12/01(土) 22:34:12 ID:rA4Mco0c0
乙乙
ネタ抜きで1枚目よりは2枚目の方がはるかに健康的だよなあw

817名無しさん:2012/12/01(土) 22:47:43 ID:z1sSybvo0
乙!
1枚目怖いw
3〜4枚目くらいが好みだわ

818名無しさん:2012/12/02(日) 01:31:39 ID:cmwz0On.0
太り始めの、喜びと困惑の混じった感じが良い

819750:2012/12/02(日) 13:43:39 ID:iMCUFhrQ0
続きをぐだぐだと投稿

坂岸健太――そいつは高校時代に私に告白してきたその他大勢の中で、特に印象に残っている。
 おどおどした目つき、冴えない風貌をしていたきもい奴。そんな感じだった。
 しかし、今目の前にいる男は、当時の坂岸とは似ても似つかない男。
 化粧品のCMに出てくる男優のようなうすっぺらな爽やかさを身にまとっている。
 
 「高校の時はお世話になったな。お前に振られてから見返してやろうと大学デビューを成し遂げたんだぜ」
 と、彼はにんまりと笑った。
 「それで――小宮は今どうしているの?」
 「今年大学に入学したのよ。今、大学一年生」
 よりによって嫌いだったこいつに今の状況を説明しなくちゃいけないなんて……。
 「ふ〜ん、じゃあ3浪してやっと入学できたんだね。かつての優等生も落ちぶれたもんだ」
 彼は視線を落とし、私の胸部や腹部をなめるように見回した。
 「体もかなり鈍ってるみたいだし……ふふふ」
 「なに? 用がないなら向こうへ行ってくれない」
 「用があるからここへきたんだよ」
 真綿で首を絞めるように回りくどい言い方をする。
 きっと、落ちぶれた私をいたぶって振られた鬱憤を晴らしているに違いない。陰湿な奴。
 「用ってなによ?」
 「実は俺、軟式野球サークルの部長なんだけどさ、部員が辞めてメンバーが一人足りなくなったんだ。
 小宮、高校の時ソフトボールで鳴らしてたろ、入部してくれないかな?」
 「そんな今更、運動なんて……体力落ちてるし」
 「入部しないなら、SNSで高校の時のクラスメートに現在の小宮の写真を公開するけど。
 かつての小宮ファンが現在の小宮の体形を見たらどう思うかな?」
 「この……卑怯者」
 「何とでも言うがいいさ。俺には振られた復讐ができてせいせいするし」
 「ぐ……」
 と言ったものの、高校の時のクラスメートに今の姿を見られるのはあまりにも恥ずかしい。
 私はしぶしぶ首を縦に振った。
 「分かったわよ。入部してあげる」
 「OK。練習は明日の16時、大学の球場で行うから。待ってるぜ」
 坂岸は席を立った。
 「はあ……よりによって、大学で始めて関わる奴があいつなんて……」
 私は陰鬱な気分になって、目頭を押さえた。
 
 ***  
 「くくく、あいつが鈍った体でどこまでついてこられるか、明日が楽しみだぜ」
 食堂から出た後、坂岸は顔がほころんでくるのを止めることができなかった。
 ぱっと見ただけで今の小宮は高校の時よりも10kgは太っている。
 二重になりつつある顎。ぽっこりと出た腹。丸太のような太もも。
 筋力も相当に落ちているに違いない。
 「俺のサークルは大学内に数多くある軟式野球サークルの中でもかなりの実力なんだよな」
 当然、部員は野球経験者ばかりである。高校時代に全国大会に出場した猛者もいる。
 練習メニューも正規の部活と引けはとらない。
 「そんな環境下で、落ちぶれた元エース様がどこまで活躍できるか見ものだな」

820名無しさん:2012/12/03(月) 22:10:34 ID:r.xU44/60
>>819
乙です
こういうシチュエーションほんと大好きだわ

821750:2012/12/04(火) 22:22:41 ID:mkkGBokU0
続きです。すみません、ネタ切れです。

***
 翌日。
 私は約束した時間に球場に来た。
 サークルが使っている球場だからぼろっちい球場だと思っていたけれど、草は良く手入れされていてなかなか上等な施設だ。
 「おー、こっちこっち」
 フェンスの扉を開けて球場内に入ると、ベンチに座っていた坂岸で手招きした。
 ベンチの中には他に十数人ほどいるようだ。
 「逃げずにちゃんと来たか。感心、感心」
 「ふん、あんたなんかにびびってたら元エースの名折れよ」
 腰に手を当てて坂岸に舌を出していると、ベンチから背の高い男が出てきて坂岸に話しかけた。
 「元エースってことは……そいつだな、お前が言ってた今度入る新入部員ってのは」
 「そうだよ権藤。こいつ、今はこんなデブだけど、かつての強豪校の主力だったんだぜ」
 坂岸はおどけたように笑った。その声を聞いてベンチからさらに部員が集まってきた。
 「どれどれ……うわ、デブじゃん。本当に野球やってたの?」
 「あのウエストでバッティングがきちんと出来るのかねぇ……」
 「足遅そう……」
 ひそひそと好き勝手なことを言いあう部員達。
 「うるさいわね。そこまで言うなら実力を見せてあげようじゃない!」
 腐っても元エース。私は地面に転がっていたバットを手に取り、ヘルメットを被った。
 「おお、このおデブちゃんやる気だぜ」
 「それじゃ、俺が実力を試してやる」
 権藤と呼ばれた部員がピッチャーマウンドに登る。
 「さあ、いつでも大丈夫よ」
 私はバッターボックスでバットを構えた。
 
 私の合図に権藤はこくんとうなずき、腕を振りかぶる。
 大丈夫、身体能力は落ちているかもしれないけれど、そこらへんのお遊びサークルに負けるほど駄目にはなっていない。
 飛んでくるボールに合わせて思いっきりバットを振った――つもりだったが。
 
 盛大に空振りをしてしまった。
 「おいおい、振り遅れすぎだろ」
 腹を抱えて笑う坂岸。
 そんな……嘘だ。ガクリとへたれこむ私。
 どこからか聞こえる、「使えないな」の声の嵐。
 ***
 いやー、せいせいしたぜ。小宮のやつ、あの後泣きながら球場を出て行ってやんの。
 みっともないったらなかったぜ。ま、これも高校の時俺を振った罰かな。
 しかし、小宮が大学にこなくなってからもう1カ月か……ま、俺にはどうでもいいことだけど。
 俺としてはあいつに復讐できたからせいせいしたぜ。

 そういやこの間駅前ですげえデブ女みかけたな。体重100kgはありそうだったぜ。
 地面につきそうな腹肉をもちあげてひぃひぃ言いながら歩いてやがんの。爆笑。
 ん……思い返してみるとあの女、小宮に似てた気がするけど……まさか、な。
 
(完)

822名無しさん:2012/12/04(火) 23:16:36 ID:UhjWNJxQ0
乙です!
小宮のその後が凄く気になるw

823名無しさん:2012/12/05(水) 06:46:57 ID:CyOpeAI6O
お疲れさまです。
それにしても彼女のその後が凄くきになりますな。

824名無しさん:2012/12/05(水) 07:36:09 ID:C1MsvPRI0
乙 ネタ切れすか、楽しみにしてたのに…。

825750:2012/12/05(水) 13:20:49 ID:a4ViYWzA0
突然終わらせてしまい、本当に申し訳ありません。
いきなり話を切らせていただいた理由は、
内容が冗長になってしまい、見てくださっている方に申し訳
ないと判断したからです。

一旦仕切り直して続きを投稿するので、
よろしければご覧ください。
勝手な判断で楽しんでくださっていた方には
ご迷惑をおかけしました。

826名無しさん:2012/12/06(木) 03:14:06 ID:TSa7Q2Pc0
おつどす。
投稿して頂けるだけありがたい。

またよろしくお願いいたします

827750:2012/12/09(日) 09:11:46 ID:CQVPw/QY0
>>821の続きを投稿させていただきます。
内容は前回とあまり関連してないですが……駄文ですが失礼します。

***
野球勝負に負けた私は、グラウンドから一目散に逃げ去った。
どこでもいい。どこか遠くへ行きたかった。
そう思うほど、私の心は沈んでいたのだ。

町はずれまで来たところで、私は立ち止まり息を整えた。
周りは農地の中に平屋がぽつぽつと点在している。
ふと、目を上げると少し行ったところにひときわ大きい日本風の家屋が見えた。
瓦葺の屋根から十数mほどの煙突が伸びており、『宝満湯』という文字が流暢な明朝体で書かれていた。

銭湯だ。

私は熱い湯船を想像して、その銭湯に入りたくなった。
落ち込んだ気持ちを汗とともに洗い流してしまおうと思ったのだ。

温泉マークが描かれた暖簾をくぐると、カビ臭いが鼻をついた。
今時の銭湯にしては珍しく、床や壁等の内装は全て木でできていた。
長い年月が経っているのか、垢や埃で黒くくすんでいる。
客は私の他に誰もいないようだ。
番台には忘れ去られたようにおばあさんがぽつんと座っていた。
顔には無数の皺が刻まれており腰は90度に曲がっている。90歳は越えているだろう。

「いらっしゃい」
ちらりとこちらを見ると、おばあさんが不機嫌そうに声をかけてきた。
「あの、お風呂に入りたいんですけど……」
おずおずと番台に向かうと、彼女は皺だらけの手をこちらに差し出した。
「女は入浴料タダだよ」
私はぺこりとお辞儀をして、『女湯』と書かれた赤い暖簾をくぐった。

更衣室は薄暗かった。
天井付近にある明かりとりの窓からわずかに光が差し込んでいるだけだ。
着ていたシャツとジーンズを脱ぎ、竹を編まれて作られた籠の中に入れた。
そして自分の体を見回す。
ブラやパンティーにむっちりとした肉が食い込んでいる。
太っているとはいえないが、とりわけスタイルがいいわけではない体形。
同年代の標準的な女性より少し太り気味といったところか。
それでも高校時代に比べれば10kgも体重が増えているのである。
私は気恥しくなって、荷物棚に置かれていたバスタオル(なぜそこにバスタオルがあったのか私は疑問に思わなかった)を
体に巻き付けて体形を隠した。

小宮真琴
175cm 68kg
B:82 W:72 H:80

828750:2012/12/09(日) 09:13:44 ID:CQVPw/QY0
続きです。
絵の線が汚いのは勘弁……

***
ガラス戸を引いて浴室に入った。
最初は湯けむりでよく見えなかったが、目を凝らしている内に浴室の全貌が見えてきた。
鄙びた更衣室とは異なり、どうやらかなり広々とした造りになっているようだ。
100畳はあろうかという室内には、岩風呂・泡風呂・ワイン風呂等多種多様なお風呂があった。

私はその中から岩風呂を選び、湯船に身を沈めた。
「ふぅ〜」
安堵の息が口から自然に漏れた。
この岩風呂も天然の火山岩を並べて浴槽が作られており、情緒を感じさせるものになっている。
体の芯が温まってくるのを感じながら、私はたっぷり30分程、ゆっくりとお湯につかっていた。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1503_1.jpg

なんだが、体の内側からエネルギーが湧きあがってくる気がした。
頬を上気させ、さっぱりした気持で岩風呂から上がった。
タイル張りの床に踏み出すと、自分の体が重く感じた。
お湯につかりすぎてのぼせてしまったか。

少しふらつきながら更衣室に向かうと、私はある異変に気付いた。
バスタオルを巻いたお腹がまるで妊婦のようにぽっこりと膨らんでいるように見えた。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1504_1.jpg

(湯あたりして視界がぼけているのかな)
私は気を取り直してバスタオルから手を放し、籠に入れておいたブラジャーをつけようとした。
が、全身のむにむにとした肉に阻まれて、なかなかホックが閉まらない。
カップの上から乳房がはみでるほど、肉が余ってしまった。
私の胸はこんなに大きかっただろうか……?
疑問に思いつつ、パンティーを履こうと身を屈めると、何かがお腹につっかえて上手く屈むことができない。

ふと下を見ると――分厚いお腹の肉が段を形成し、胸を圧迫していた。
おかしい。いくらなんでもこれほど私は太ってなかったはずだ。
まるで今の体は――正真正銘のデブじゃないか。
困惑しつつ、何とかパンティーを履き終えた。お尻の谷間に布地がぴっちりと食い込む。
そして、ジーンズを履こうとすると――せり出したお腹に阻まれ、ボタンを留めることができない。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1505_1.jpg

間違いない。明らかにお風呂に入る前より私は太っている。
(こんなことがあるのだろうか?)
膨れた体を押し込めるようにしてジーンズとシャツを着終えた。
(あるとしたら、あのお湯に人を太らせるような怪しい成分が入っていたのでは?)
番台のおばあさんに真偽を尋ねるようと、更衣室を出た。

しかし、目の前に広がっていたのは銭湯の暗い室内ではなく――どこまでも続く緑の草原だった。
白い雲が澄んだ青色の空を流れている他は、生き物の気配は全くしない。
どうやら私は変な世界にまぎれこんでしまったようだ。


小宮真琴
175cm 85kg
B:95 W:87 H:85

829名無しさん:2012/12/09(日) 10:42:05 ID:1JvRvEoU0
乙乙
書き直してくれてよかった

830名無しさん:2012/12/09(日) 22:09:32 ID:/D94P8pk0
乙!
一転してファンタジーっぽくなったけどこれはこれで面白そうな展開に…
少しずつ太っていくイラストともども実に楽しみだ

831名無しさん:2012/12/09(日) 23:09:03 ID:gJinKTjIO
お疲れ様です。
その世界は一体なんなのか気になりますね〜♪

832750:2012/12/15(土) 12:24:35 ID:Z6AC0NRA0
すみません、忙しくて投稿が遅れてしまいました。
続きです。

***

「お、お腹空いた……」
かれこれ草原を歩き続けて6時間、どこまでも続く地平線の先には何も見えない。
(私、ここでのたれじんじゃうのかな……どこかも分からない変な空間で)
背の丈ほどもある草をかきわけ倒れ込んだその時、どこからか声が聞こえた。
『きみは……人間だね』
顔を上げると、逆光の中に黒い影が見えた。
「あなたは……誰」
しかし、影は私の問いかけに答えずにくすんだような深い声色で話を続けた。
『人間がここにいてはいけない。ここにいすぎると元の世界に帰れなくなる』
「ここって……この世界はなんなのよぅ……」
空腹で上手くまわらない頭でつぶやく。
『ここは神界――八百万の神が暮らすところ。ここで出された食べ物を食べてはいけない。
食べたら元の世界に帰れなくなる』
エコーを残しながら、影は空中に消えていった。

「なんだったのよ、今のは……」
ぼやきながら草を払っていると、突然目の前に街が現れた。
なんといったらいいのだろうか、中華街と戦前の吉原を足して2で割ったような猥雑な感じの街並みだ。
赤青黄色のけばけばしい色合いの建物が複雑な小路をつくっている。
私は少し戸惑いつつも、石畳を歩いていく。

「おや、ちょいとそこいくお姉さん。あなた、人間ですね」
急に声をかけられたので振り返ると、二本足で狐が立っていた。
居酒屋の店員が着るような作務衣を着て、丸い手を前で組んでいる。
あっけにとられて狐を眺めていると、狐は口を曲げながら(どうやら微笑んでいるらしい)こちらに近づいてきた。

「そんな驚いた顔をしなくてもいいですよ。別に取って喰おうっていうわけじゃありませんから。
人間がここに来るのはめずらしいのです」
「あなたは……誰? というか何?」
「おおっと、自己紹介が遅れました。私、稲荷のコン太と申す狐でございます。
あなた様を私どもの店にご招待したく声をかけさせていただいた次第で」
「店? どうして私を招待したいの?」
「はい、実は人間というは、ここ神界では『豊子』といって縁起の良いものと言われております。
私は和菓子屋を営んでおりまして、ぜひあなた様に来ていただき店を繁盛させるたいのです。
『豊子』がいるとなれば一目見ようとお客さんも来るでしょうし」
「んー、でもなあ……見世物になるっていうのは……恥ずかしいし」
「もちろんただでとは申しません。寝床と食事を提供いたします」
「食事!?」
ちょうどお腹が空いていた私はその言葉に敏感に反応してしまった。
「はい、私の店の名物は『福徳饅頭』という饅頭でして」
コン太は懐から白い饅頭を取り出した。手のひらにあまるほどの大きさで甘い香りを放っている。
ぐーっ、と私のお腹が鳴った。
「でも……」
食べるわけにはいかないのだ。もしさっきの影が言っていたことが本当ならば食べてしまうと元の世界に帰れなくなってしまう。
「駄目でございましょうか……?」
しょんぼりと肩を落とすコン太を見て、私の心はぐらついた。
何よりも、この空腹感をどうにかしたいという気持ちもあったが。
「まあ、ひとつくらいならいいわよね。分かったわ、あなたの店に行きましょう」
私はコン太から饅頭をもらいうけ、一口噛んだ。素朴な甘さが口に広がった。
「本当でございますか? なら、早速私の店に……あ、その前にお召し物をお取り換えしなくては」
コン太が一声鳴くと、私は巫女装束のような着物を着ていた。
「これで『豊子』にふさわしい格好になりましたね。ささ、参りましょう」
彼に促されるまま、私は饅頭をほおばりながら街の奥へと入って行った。

833750:2012/12/15(土) 12:26:11 ID:Z6AC0NRA0
それから一ヶ月間、私はコン太の店で厚いおもてなしを受けた。
食事は毎日狐の従業員が部屋まで運んできてくれる。
私がやらなければいけないことは一日に一回、お客さんの前に表れるだけだ。
それだけでお客さんは喜んで、私に寄付をするために店の和菓子を買ってくれる。
私は差し出される和菓子を食べるだけでよかった。
何しろお風呂とか寝床の準備等の雑事は全て従業員がしてくれるのだ。
日がな一日ごろごろしていれば、食事と寝床が確保できる、まさに夢のような生活。
「んぐんぐ、本当に極楽よね。ん、おいし」
和菓子をほおばりながら、顔がほころぶのを止めることができなかった。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1507_1.jpg

さらに一ヶ月後
寝転がりながら余った和菓子を頬張っているとコン太が入ってきた。
「あの……少し動かれたらいかがです? 食べてばかりじゃお身体に悪いですよ」
「もしゃもしゃ……いーの、いーの……けぷっ」
「大変申し上げにくいのですけど……あの、ずいぶんとお太りになられて……運動などで体重を落とされた方が……」
「もっしゃ、もっしゃ……明日からやるわよ……今日は体力を養ってるの。みんなに見られるのって結構気を使うんだもの」
ごろりと寝がえりを打つと、畳が引かれた床がミシリと軋んだ。
「あ、あの、動く時は気をつけてください。床が壊れそう……」
「げふぅ……ねぇ、もう和菓子ないのー?」
「はいはい、ただいま……全く」
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1508_1.jpg

さらにさらに一ヶ月後
和菓子を手づかみで踊り食いしているとコン太が眉を険しく結んで自室に入ってきた。
「大変申し上げにくいのですが……すみません、出て行ってくれませんかね」
「ふぇっ!? な、なんで!?」
「あなたが和菓子をドカ食いするせいで店の在庫が厳しくなってきたんですよ!」
「わ、分かったわよ……んっ、よい、しょっ……。うぷぅ……お腹がき、きつい!? ……ふぅー」
「あ」
「ひゃっ!? は、袴が……!」
「破れましたね」
「なんでなんで!? 3か月前はぴったりだったのに?」
「3カ月にわたる喰っちゃ寝生活でかなりお太られたせいでございます……」
「よ、よし、決めた! 明日からダイエットしよう!」
「それは昨日も聞きました。しかし結局10分程歩いただけ息が上がって止めてしまわれましたよね」
「うぐ……じ、自分では頑張っているんだもん! 私は動けるデブなの!」
とび跳ねると部屋全体がドスンドスンと揺れた。
「じゃあまずは手に持っている饅頭を放して下さい」
「あ、その……もう一個だけ、食べていい?」
「……」
「くっ……わ、分かったわよ」
「よし、置きましたね。それじゃあ外に出ていただきましょう」
「ううー……」
「何、饅頭を見てるんですか」
「み、見てないもん!」
「食欲が抑えきれないんですね……そこまでして食べたいんですか、豚の神様みたいですね」
「な、なんだかひどくない?……自分では食べるのを止めたいと前々から思ってはいたのよ」
「本当ですか?」
「あ、頭では、ね?」
「そしてあなたは明日もこう言うんですね、『明日から痩せようと思っていた』。本当にただ飯喰らいですね」
「ぐすっ……」
「泣いたって痩せませんよ。お腹にこんなに脂肪がついてしまって……たぷたぷじゃないですか」
「う、うわーん!!(ドスドスドス)」
「あ……出て行っちゃった。少し強く言いすぎましたかね?」
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1509_1.jpg

小宮真琴
175cm 122kg
B:112 W:132 H:110

***

834名無しさん:2012/12/15(土) 15:01:11 ID:2RFeKShMO
お疲れ様です。
話の続き楽しみにしてます♪

835名無しさん:2012/12/15(土) 16:13:32 ID:FcIM8AFA0
乙です。
挿絵もかわいいです。続き期待してまいます

836名無しさん:2012/12/16(日) 19:44:30 ID:EvzMO14.0
乙乙
なんか悲惨なはずなのにちょっとほのぼのしてきたw

837750:2012/12/16(日) 22:38:09 ID:8DrseHrE0
続きを投稿します。
今回、以前投稿したSSで出てきた登場人物が出てきますが、
純然な自己満足なのでご容赦ください……orz
あと、絵が雑&画像サイズが大きくてすみません

***
コン太の店を飛び出した私はただひたすら走り続けた。
「こんなの嘘よぅ、こんな……こんな大デブに私がぁ!」
一歩一歩踏み出すごとに体が膨らみ、体中から汗が吹き出し、足取りは重くなる。
「私……私、こんな、豚に……んごっ!」
石に躓き、前のめりにつんのめった。
バルーン大に膨れた腹のおかげで痛くはなかったが、私の足や胸、腹はすごい速さで肥大していく。
「な、なによ……これ、こんな……ブヒッ!? ブモッ、ンゴッ!?』
口から出た叫びは濁った豚の鳴声になって――顔に手を当ててみると、顔の中央には立派な豚の鼻がついていた。
『ンゴッ……ブヒィ!?』
嫌だ! 嫌だ! 私、このまま豚になっちゃうの!?
膨れていく体に四苦八苦していると女の声が聞こえた。

「おやおヤ、久し振りに魔界から神界に遊びに来てみたラ、『魔神堕ち』しかけている人間がいるじゃないカ」
私の顎に細くて茶色の手が差し伸べられる。
次の瞬間、私の体の膨張が止まった。
『ンゴッ……あ、ちゃんと喋れるようになった!」
目を上げると、痩せたお姉さんが私を見下ろしていた。
肌の色は日焼けしたように小麦色で、ビキニのような衣装を身にまとっている。
「た、助けてくれてありがとうございます! 本当になんとお礼を言って良いか」
「まったク、迂闊な娘だナ。おそらく神界の食べ物でも食べたのだろウ。ここの食べ物を食べると人間は魔神になってしまうからナ」
「魔神? ……って何?」
「魔神とは神の成りそこないだナ。お前の場合、食欲が肥大して豚の魔神になりかけていタ。
大方、どこかの店でドカ食いでもしていたんだろウ?」
にやけた笑みを浮かべる女の鋭い問いかけに私は俯いて黙り込むしかなかった。その通りなのだから恥ずかしい限りである。
「まア、完全に魔神に成り果ててしまう前にこの私――魔王リリス様に見つけてもらったのは幸運だったナ。感謝するがいイ」
ふんぞり返るリリスに私はぺこりとお辞儀をした。
大きくなりすぎたお腹が邪魔で、リリスから見れば前傾姿勢をとっただけに見えたのかもしれないけれど。
「ふーム、しかし未然に防いだとはいエ、幾分か魔神化はすすんでしまったようダ。
今のお前は人間と豚の魔神のハーフというところだナ」
リリスは私の豚鼻を指でなぞった。
「んがっ……あの、くすぐったいです……。 それより、完全に人間に戻ることはできないんですか?」
「まア――私の力ならお前を人間に戻せなくもないガ……私も魔王だから何か対価が必要だなァ」
嗜虐的にほほ笑むリリス。
「対価って何よ? 私の魂でも要求するつもり?」
「いいヤ、そこまでのものを要求するつもりはないサ。たダ、見返りに私のために少し働いてもらおうカ」
「何をすればいいの?」
「私の力を強化するためニ、人間共の絶望を集めてくるのダ。
半豚魔神となった際にお前に身に付いた能力を持ってすれば簡単なことだろウ?」
きょとんと首(というか体全体)を傾げる私をリリスは指差した。
「豚魔神の能力は『食欲を操る程度の能力』。つまリ、お前は人の食欲を自由に操作することができル」
「そ……そんな能力が私にあるの!?」
「そうダ。その能力を使っテ、ある人間達を堕落させ絶望のエネルギーを集めてもらおウ。
それがお前を人間に戻すための条件ダ!」

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1510_1.jpg

小宮真琴
175cm 182kg
B:132 W:160 H:149
備考:半豚魔神化したことにより他人の食欲を操ることができる。
能力を応用することによりある程度なら相手の精神も変容させることも可能。
***

838名無しさん:2012/12/16(日) 23:39:20 ID:aNVE40P60
そして沢山のぽちゃ娘が誕生するんですね。

期待大です!

839名無しさん:2012/12/17(月) 00:45:19 ID:5t9lK04E0
乙です。(^-^)
どんな肥満化になるのか、続きを楽しみにしてます。

840名無しさん:2012/12/17(月) 23:23:12 ID:ppHtGrnUO
これは期待して待ってたいと思います。

841名無しさん:2012/12/20(木) 21:25:20 ID:DuluCGWI0
>>750
乙です。毎回更新楽しみにしています。挿絵も可愛らしくて好きです!

でぶ+手ブラ=でブラ、というほぼ一発ネタのような一枚絵をpixivにあげたのですが、
けっきょく枚数を描いて肥満化ネタになったのでこちらにも

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1511_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1512_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1513_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1514_1.jpg

842名無しさん:2012/12/20(木) 21:37:16 ID:DuluCGWI0
えーと、ゴメンなさい。あぶらみ掲示板で750さんより一つ前に自分が
投稿していたスペースがあったのに新しくスペースを作ってしまいました。
やはり前のスペースに投稿した方がよかったでしょうか?

843名無しさん:2012/12/20(木) 21:50:30 ID:8HFAT6wc0
これはいいでぶら。
肉のテカりぐわいがいいなーー

844名無しさん:2012/12/20(木) 22:24:17 ID:bPlaCObQ0
>>842
乙乙
一枚目の得意げな顔から徐々に羞恥に歪んだ表情になっていくのが素晴らしい

あとスペースについてはそんなに気にしなくてもよいのではないかな

845名無しさん:2012/12/21(金) 15:08:36 ID:QQcUNoQ60
昔の絵から消えていく方式だから容量の心配もないし
貼られた絵は管理人さんがまとめに保存してくださるので大丈夫だと思いますよ

個人的には昔のスペースに新しい作品を貼られていると気づきにくいので
新しいのを建ててくれた方が見やすいです。
まぁここの絵師さんは作品を描きあげたらまめに報告してくださるので特に困りませんが

846名無しさん:2012/12/21(金) 15:22:06 ID:QQcUNoQ60
>>842
肝心の絵に対するコメントを忘れていました!
非常に素晴らしいですね!
以前からボンドさんの絵はすきでしたが今回の絵も素晴らしい!!

847841:2012/12/21(金) 20:28:18 ID:XjPm.0pQ0
ご指摘くださった方、ありがとうございます!少し神経質になりすぎていたようです。
今度からはあまり気にせずに投下しようと思います。
感想をくださった方もありがとうございます!うれしいです。

また何か描いたら貼らせていただこうとおもいます

848750:2012/12/23(日) 00:07:28 ID:1c7AcnHw0
>>841
乙乙!いい肉です!

私も番外編を投稿させていただきます。
12月24日が近いので……あれのネタで

ここは魔界の魔王城。
その最上階にある魔王の間で、魔王リリスは玉座に座って、いらただしげに手すりをコツコツと叩いていた。
真っ黒なメイド服を着た侍従悪魔が傍に近づき、問いかけた。
「どうしたのでございますか? リリス様」
「どうしたもこうしたもなイ。お前は気に障らんのか、明日に控えた忌まわしき祝祭を!」
「祝祭? ……ああ、クリスマスのことですね。確かに我々悪魔にとってキリスト教関連のお祭りは好ましくはないものですが……」
侍従悪魔が顎に手をあてていると、リリスは彼女を睨んだ。
「お前は何も分かってはいなイ。問題は……最も大きな問題は……クリスマスが幸せな人間達のカップルであふれるということダ!」
「へ!?」
「あいつら、楽しそうにしテ……私は暗い魔王城で仕事だというのニ……許せン」
「(それは個人的な嫉妬というものでは……)」
「ということでクリスマスをぶち壊しにすることを決めタ!」
リリスは玉座から立ちあがった。
「ぶち壊す……とは、どうするのでございますか?」
「うム、それはだナ……」
彼女は侍従悪魔に耳打ちをした。
「ほう、それは面白そうな作戦ですね」
「だロ? それではあいつを呼んでくるのダ。クリスマスの夜にプレゼントを配るあの小娘――サンタクロースをナ」
「承知しました」
リリスから指示を受けると、侍従悪魔は部屋を出ていった。

数十分後――
「おー、ここが魔王の部屋かー。大きくてでっかいなー」
陽気な声が陰気な魔王の間に響き渡っていた。
声の主は赤い服を着た小柄な少女――サンタクロースである。
彼女は侍従悪魔が止めるのも気にせずに、部屋の調度品等を好き勝手に触っている。
リリスは少し眉をしかめて大仰に咳をした。
「こほン。よく来てくれたサンタクロースヨ。私が魔界の王リリスダ」
仁王立ちのリリスにサンタクロースが走り寄った。
「おお、本当の魔王だ。こんちは、サンタクロースでーす」
「なんかヤケにテンションが高いやつだナ…」
「それで今日は何用だい? 私はこれからプレゼントを配る準備をしなくちゃならないから忙しいんだ」
「今日は私からお前にささやかなプレゼントをしたくてナ。後ろを振り返るがいイ」
サンタクロースが振り返ると、そこには人一人がちょうど入れるくらいの大きさのガラス張りシリンダーが置かれていた。
「うへー、なんだこれ?」
「これは、肥満k……ではなく、体力を増強させる装置ダ。
これから世界中を回らないければならないお前とって役に立つだロ?」
「確かに毎年、一晩で世界中の家にプレゼントしなくちゃいけないのはきついんだよね。
でも、悪魔からのプレゼントなんてあやしいなー」
「ぜ、全然あやしくないゾ。そうだ、装置を試してみないカ? 時間はあまりないんだロ?」
「そうだね、じゃあ体力をつけさせてもらおうか」
「(単純な奴で助かった……)」
リリスに勧められるまま、サンタクロースはシリンダーの中に入っていった。

849750:2012/12/23(日) 00:10:04 ID:1c7AcnHw0
「それでは始めるゾ……ふふフ」
リリスが装置に取り付けられたダイヤルを少し回すと、シリンダー内が赤く光り、サンタクロースの体が輝きだした。
「すごい、すごい! 体の内側から力があふれてくる」
「喜んでもらえて良かっタ……本番はこれからだがナ」
リリスはさらにダイヤルを回す。
次の瞬間、サンタクロースの体が縦に縮み始めた。
と、同時にウエストを中心に体全体が横に膨らんでいった。
「きゃ、わ、私のお腹が!? どうなっているのこれ!?」
せりだしていく腹の脂肪をつまんで顔を歪めるサンタクロース。
そんな彼女をリリスはシリンダーの外からS気たっぷりの笑顔で眺めていた。
「ははハ、まんまと騙されやがっテ。この装置はお前をデブにするための装置なんだヨ。
立派な古典的サンタ体形にしてやるからナ!」
「嫌だ、デブになんてなりたくない! 出して! ここから出して!!」
丸くなっていく頬に涙を溜めてガラスを叩き続けるサンタクローズだが、その間にも彼女の体は変化を続ける。

すらりと長かった足は10センチは短くなってしまった一方で太さは以前の1.5倍にも肥大していた。
そのため、スカートがぴちぴちに張りつめてしまい、外から大根のような足の輪郭が露わになっている。
さらに、腰周りにたっぷりと脂肪がついていったため、まるで浮き輪をはめたような2段腹ができあがってしまい、
それがスカートのベルトを覆い隠してしまっている。
ふくよかながらハリを保っていた胸は、余分な脂肪がついてしまったためだらしなく垂れ下がり。
首は二重アゴにとって代わられ、完全に無くなってしまった。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1515_1.jpg

「ふム、もういいだロ」
リリスが青いボタンを押すとシリンダーのガラスが床に沈み込むと、
変わり果てた姿になったサンタクロースがよろけて尻もちをついた。
「なかなか素敵な体になったじゃないカ?」
「ぜ、絶対に……許さない、から……ね」
少し低くなった声で半泣きになりながらリリスを睨みつけるサンタクロース。
「今の丸い体形では迫力ゼロだナ。むしろ可愛らしいゾ♪」
「うるさい!」
突き出たお腹を弄ぼうとするリリスの手を払いのけ、サンタクロースは口笛を鳴らした。
途端に、彼女の目の前にソリを引いているトナカイが現れた。
「復讐したいのはやまやまだけど、クリスマスのプレゼントを届ける方が大事だから今日はおあずけだ。
次会った時は覚悟しておけ!」
颯爽とソリに乗り込むサンタクロース――のはずだったが、足が短くなったせいでソリの縁まで足が届かなかった。
おまけに大きくなったお腹が邪魔して、動きが鈍い。
「んっ! んっ! くそっ、太ったせいで……」
「くくク、仕方ないデブサンタだな」
四苦八苦しているサンタクロースの背中をリリスが苦笑しながら押した。
ころん、とサンタクロースがソリの中に転がり込んだ。
「う、ぐ、ぐすん……覚えてろーっ」
そう言い放ってトナカイのたずなを引いて飛び立つサンタクロース――のはずだったが、
彼女が激太りしたせいでソリは飛び立てない。トナカイが顔を真っ赤にして頑張ってはいるのだが。
「そ、そんな……私、そんなに重い、の……?」
「まア……少なく見積もっても30kgは増えてるだろうからナ」
「うわぁーん!!」
リリスの冷静な突っ込みに耐え切れず、サンタクロースはソリから転げ落ち、
そのまま弾むようにして魔王の間から出ていった。

850750:2012/12/23(日) 00:12:11 ID:1c7AcnHw0
次の日――クリスマス。
「あの……リリス様? 昨晩、サンタクロースは結局プレゼントを配ることができたみたいですけど」
侍従悪魔が玉座で水晶玉を見つめて笑みを浮かべていたリリスに話しかけた。
「改造して馬力を増したソリで、だロ。この水晶玉で見ていたから知っていタ」
「では、リリス様が提案した作戦は失敗ですね。
サンタクロースを太らせ、プレゼントを配れないようにするつもりだったのでしょう?」
「確かにその作戦は失敗したが――クリスマスを台無しにすることには成功したゾ」
そう言って、リリスは侍従悪魔に水晶玉を見せた。
そこには大パニックに陥った人間界の様子が映し出されていた。
世界中で、雪だるまのように太った女性が男性を追いかけまわしていたのだ。
「これは!?」
「ふふフ、実はナ、昨晩サンタクロースを太らせた時に彼女の体に魔界産肥満化ウィルスを仕込んでおいたのダ。
このウィルスは人間の女性だけに感染し、感染した者を瞬時に太らせる。
サンタクロースが昨晩世界中を飛び回った時に、このウィルスが人間界中にバラまかれたというわけサ」
「うわぁ……えげつないですね」
「さらにこのウィルスの素晴らしいところは性欲をも高めるというところダ。
肥満した女達はそこらへんの男を見境なく襲う。くくク、人間達ヨ、たっぷりとクリスマスを楽しむがいイ」
「これが本当のサンタ苦労す、苦しみます……ですか?」
侍従悪魔のダジャレは魔王城の石造りの壁にむなしく消えていった。

851名無しさん:2012/12/23(日) 04:32:18 ID:Tu1zXkF20
>>841のpixiv知ってる方いますか
二次画像詳細検索でも見つからなかったのですが誰かヒントだけでも

852名無しさん:2012/12/23(日) 05:44:24 ID:hMvqLwbU0
>>848
乙です
オチがよかったです
俺、雪だるまに襲われてもいいやw

853名無しさん:2012/12/23(日) 09:50:00 ID:7UF3v1ds0
>>851
普通にpixivで肥満化で検索したら出ると思う

854750:2012/12/24(月) 21:19:22 ID:PRhzwiQw0
続きを投稿します
中々書く暇がないので更新が遅れるかもですが
お付き合いいただければ幸いです
クリスマス? なにそれおいしいの?

「堕落させて絶望のエネルギーを集めるって……どういうことなの?」
「お前の能力を使って食欲を増大さセ、人間共を自ら太らせるのダ。
そうしテ、自分が醜い肥満体になったことを自覚した時、かつての自分ではないという絶望が生じル。
それは私にとっておいしいごちそうダ」
「うわ、えげつない……」
さすが魔王といったところか。自分を助けてくれたにせよ、基本人間をおもちゃとしか思っていないようだ。
痩せたくても食欲が無限に湧いて食べるのを止めることができない――そんな状態に自分が置かれたら
気が変になってしまうかもしれない。
だがそれを今から私はしなければならないのだ。元の体に戻るために。
「けれど誰を対象にするの? まさか全人類っていうわけじゃないわよね」
「さすがにそれはなイ。お前が大変だろうからナ」
変なところでやさしい魔王である。いまいちつかみどころがない性格をしている。
「対象は私が選んでおいた。ここの人間達だ」
リリスは私に一冊のパンフレットを渡した。
「『私立桜ケ丘学園』……?」
紺色のブレザーを着た綺麗な女の子達が桜の木の前に立って微笑んでいる。
「この高校は名門の女子校でナ、お前にはここの生徒を一人残らずデブにしてもらウ」
「どうして女子校をターゲットにするの?」
「よく聞いてくれタ。それはだナ、肥満した時に発する絶望のエネルギーは年頃の乙女が一番多いからダ。
やつラ、人並み以上に自分の容姿に気をつかっているかラ、醜く変わり果てた時の絶望もひとしおなんダ」
「以前にそういう――高校で暴れまわったことでもあるの? 知ったような口調だけど……」
「うム、あるゾ。あれは良かったナァ。実に多くのエネルギーを集めることができた。
しまいには学校中がデブだらけになってナ、保護者からの抗議の嵐で廃校になったゾ」
私は腹が出たデブ生徒がひしめき合って歩く学び舎を想像してしまった。
パンフレットで笑っている女生徒もその仲間入りをするのだろうと思うと――他人事ながら同じ女としてぞっとする。

「さてト、早速現地に向かおうカ」
リリスが空中に円を描くと、黒い穴が現れた。
「え、この中に入るの?」
暗い穴の中を覗き込む。奥が見えない。
「文句をいうナ!」
リリスが私のお尻を蹴った。
吊るした牛肉を叩くような鈍い音がして、私はつっかえながら穴を落ちていった。

855750:2012/12/24(月) 21:21:55 ID:PRhzwiQw0
固いアスファルトの上に叩きつけられた後、ぼよんぼよんと数回弾んで私の体は止まった。
「痛てて……」
全身が分厚い脂肪で覆われているおかげで衝撃の割には痛くはない。
あたりを見回すと、アスファルトの道路の両側を数階建のビルが囲んでいる。どこかの町の路地裏のようだ。
「まったク、鈍いナァ。まア、豚さんなんだから仕方がないカ」
後ろを振り返ると、空に浮いた黒い穴からリリスが降り立つところだった。
「ぶ、豚!?」
「豚は豚だロ……おや、誰か来たようだ」

50mほど向こうから紺色のブレザーを着た女の子がこちらに向かって歩いてきた。
貧相な胸に細い足。イヤホンで音楽を聞きながら携帯をいじっている。まだ私達には気が付いていない。
「どうやら桜ケ丘学園の生徒らしいナ」
「ど、どうするのよ!? 私、こんな恥ずかしい体みられるの嫌よ」
全身の肉を隠そうと両腕を胸の前で交差させる。
「そんなことしても隠し切れてないゾ。それはともかく……確かにお前の体形は目立つナ。なんとかしよウ」
そう言うと、リリスは片方の手で私の肩に触れ、もう片方の手を女の子に向けた。

次の瞬間、私の体から肉が消えていった。
と、同時に女の子がみるみるうちに太っていく。
「!?」
女の子は自分の体の異変に気付いて困惑しているが、なすすべもなくうろたえるだけである。
華奢な足は相撲とりのような大根足に。
細身の体はボールのように膨らみ、制服を破くほどに。
すっきりとした顎は脂肪太りのだらしないラインに。
十数秒もしないうちに痩せた女の子が立派な餡子型体形に変貌してしまった。
「な……なにこれぇ!?」
女の子はどすんと尻もちをつき、叫び声を上げた。
しかし、その声は潰されたカエルのように低かった。

「よシ、これでお前の脂肪は全てあいつに移したゾ。これでお前は目立たずに学園に潜り込めるナ」
「あんた……怖ろしいわね」
元の体形に戻った私は、嬉しさ半分に痩せた体の感触を確かめながら、リリスを呆れた顔で見つめた。
「魔王だからナ。それはともかク、学園の生徒をデブにするにはまずリーダーからデブにするのが一番効率がいいだろウ」
「リーダーっていうと……生徒会長ね」
「そうダ。桜ケ丘学園の生徒会長はこいつダ」
リリスは一枚の顔写真を見せた。
そこには一人の生徒が写っていた。
さばさばとした黒の短髪に気の強そうな目じり。
写真の欄外には『黒瀬綾』と書かれていた。
どうやら彼女が第一の犠牲者になるようだ。

856名無しさん:2012/12/24(月) 23:09:37 ID:PYAzicFU0
いいねー!早速肥満化1名!
これからどんな感じになるか期待します!

857名無しさん:2012/12/25(火) 22:32:02 ID:XSjh9oxM0
乙乙
実に肥満化の醍醐味がよくわかっている魔王で頼もしいw

858945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/12/29(土) 07:39:04 ID:fY7ovNnk0
29日ですので毎月の駄文ですが置いておきますね。

ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2734353
パス:himanka

859名無しさん:2012/12/29(土) 21:19:36 ID:wkscH6vg0
スレ観るの遅れた… 毎月本当にありがとうございます!いつも楽しみに待ってます!

860名無しさん:2012/12/29(土) 21:40:05 ID:m/0QNFVI0
乙です、テルの話が今年で1番ツボだったww

861名無しさん:2012/12/31(月) 14:47:32 ID:lMas0GZ20
乙!
ひびひびがすごく興奮した
認識改変でループさせるのがすばらしいw

862名無しさん:2013/01/01(火) 20:54:14 ID:6rx0gNdM0
遅ればせながら乙!
エンドレス冬休み良かったw

863750改め334:2013/01/03(木) 21:11:53 ID:2xyqb5cw0
前回から間が空いてしまいましたが続きを投稿します。
今回から以前使っていた334に酉を変えさせていただきます。

私の名前は平野由良。
桜ケ丘学園3年A組出席番号34番。
身長155cm体重45kgの痩せ型。
得意科目は数学。嫌いな科目は体育。成績は中の下。
一応生徒会の会計職で、学内行事や部活動の予算管理等を担当しているごく普通の女子高生である。
これといって華やかな経歴を持っているわけでもないし、人に誇れるような特殊能力を秘めているわけでもない。
仮にこの世界が小説ならば、毎朝主人公に「おはよう」と声をかけるだけの同級生A、という役になるのだろう。

それでは、主人公として適任者は誰なのか――それは桜ケ丘学園生徒会長、黒瀬綾に他ならないと思う。
3年C組出席番号10番、身長175cm体重60kg。
某大企業の役員の一人娘で家柄も良く、学校の成績も常に1番2番を争うほど頭も切れる。
制服のボタンがはち切れるくらいの大きな胸を持っているくせに運動神経も優れており、あらゆる部活に助っ人として呼ばれている。
彼女のあふれんばかりの才能に関してはいくつかの逸話が学内に流布している。
入学した時すでに大学院レベルの物理学を理解していたこととか。
2年の時に助っ人として参加したバスケ部を全国大会で優勝に導いたこととか。
この前のバレンタインでは人気モデルの芝雅也と合コンをしたこととか。
あらゆる点で優れてるのが黒瀬綾という人物なのだ。
凡人たる私とは月とすっぽんどころか、太陽とミジンコくらい差がある。

864750改め334:2013/01/03(木) 21:13:39 ID:2xyqb5cw0
で、私は今何をしているのかというと――太陽がいる生徒会室に体育祭の予算関係の書類を届けているのである。
1カ月後に控えた体育祭は我校あげての一大イベントで準備に時間とお金がかかるため、
必要な用具や備品の申請は今の時期から始まる。
私は必要経費を見積もるために、放課後学校に残って書類を作成していたのだ。
作業をしていた3年A組を出て階段を登り3階に向かう。
左に曲がってすぐ左手にある部屋が生徒会室である。
階段を登りきり左に曲がろうとした時、不意に曲がり角から人が出てきた。
私はよけきれずにぶつかってしまった。
「す、すみません……」
「こちらこそ不注意だったわ。怪我はない?」
若い女性だった。20歳くらいだろうか。細めた目がとても優しそうだった。先生かな。
しげしげと女性を見上げていると、女性の後ろから声が聞こえた。
「小宮、どうしタ?」
角からまた別の女性が現れた。
こちらは浅黒い肌に長い白髪。外国人だろうか、こちらは年齢が良く分からない。
「ううん、生徒とぶつかっちゃった」
「これから一仕事するんだゾ。重々注意深くしてもらわなくちゃナ」
「そ、そうね、リリス。生徒さん、本当に悪かったわ」
優しそうな女性は私に向き合うと頭を下げた。
「い、いいえ、こちらこそ悪かったです」
私はお辞儀を返してその場を後にした。

「会長、体育祭の予算の見積もり、終わりました」
生徒会室の重厚な木の扉を開けると、会長の鋭い叱咤の声が私の耳に突き刺さった。
「遅い! たった50ページの書類作成に何時間かけているの?」
おそるおそる目を部屋の中に向けると、彼女は机に向かってパソコンのキーボードを叩いていた。
「あの、これでも頑張った方なんですけど……3時間で終わらせたんですよ?」
私の弱弱しい抗議が気に障ったのか、会長はその整った顔を上げた。
きりりとした眼にすらりと伸びた鼻。見つめられると言葉に詰まる威圧感のようなものがある。
「……まあ、あなたならその程度でしょうね。私なら30分で完成させることができるけれど」
彼女なら本当にその時間内で完成させることができるに違いないけれど。
彼女の優れた能力を知っている分、反論できないことが辛い。
私は俯いていると机の端に一枚のA4大の紙が乗っていることに気がついた。
『契約書』……?
ゴシック体で書かれた題名の横に会長の流暢なサインがされていた。
『私、黒瀬綾はリリ……と以下の契……を』?
「会長、この書類って……?」
私が拾い上げるよりも早く会長はその書類をつかんだ。
「あなたには関係ないわ。それより、見積もり書を見せてくれない?」
会長は書類を手渡されると一枚ずつめくり始めた。
「ふーん、今年の体育祭は必要経費の申請が多いわねぇ」
「あの……会長。ひとつ聞いてもいいですか?」
「何?」
会長は書類から目を上げずに答えた。
「学園に新しく先生が赴任してきませんでした? さっき、廊下で若い女の人とぶつかったんですけど……」
ぴくり、と会長の口元がわずかに動いた――ような気がした。
「ええ、小宮真琴先生とリリス先生よ。先程ここに挨拶にいらしたわ。
小宮先生は3年A組の担任、リリス先生は3年C組の担任よ」
「今の時期に担任の交代ですか!? 浜地先生と松風先生はどうなされたんです?」
浜地先生はA組、松風先生はC組の担任だった先生だ。
どちらも30歳そこそこの女性だが指導力があり、生徒からの人気は高かった。
「残念ながらお二方とも体調を崩されて入院されておられるらしいの。
なんでも急にお太りになられたみたいで病院のベッドから動くこともままならないとか。
昨日、湯河原学園長から『浜地先生と松風先生を休職にする』との通知が生徒会に届いたわ。
小宮先生とリリス先生はお二方が復帰されるまでの臨時講師ね」
会長は書類に赤鉛筆で校正を入れながら淡々と述べる。
「そんな……」
「まあ、代わりに来られた先生方も良い先生みたいだし、いいんじゃないかしら。
それより、間違いがたくさん見つかったわ。明日までに修正してらっしゃい」
会長は私に読み終わった書類を突き返した。
苦労して仕上げた書類は赤い校正印で真っ赤に染まっていた。

865750改め334:2013/01/03(木) 21:15:16 ID:2xyqb5cw0
***
ここで桜ケ丘学園の概要について少し述べておく必要があると思う。
学園は、桜市という人口5万人足らずの地方都市のはずれに位置している。
市の中心部から車で40分程行くと小高い丘の麓にある校門に辿り着く。
この校門には常時警備会社の警備員がいて、不審者が入ってこないか見張っている。
警備員の厳重なチェックを受けた後桜の樹に囲まれた坂道を10分程登ると、赤茶色のレンガで造られた瀟洒な建物が見えてくる。
そこが私達の学び舎なのだ。

学生数は500人強。
ほとんどの生徒は県外出身で学園の敷地内にある寮で生活しているが、桜市から通学している生徒もいる。
この学園は当時、市長だった湯河原喜一(現在の学園長、湯河原照一の父)という人が私財を投じて85年前に創立されたらしい。
湯河原市長は当時としてはかなり先進的な考えを持った人物だったようで、
「学業に専念できるように」と敷地内に充実した設備を整えた。
現学園長も父の理念を引き継ぎ、「良き学びは良き生活から」という考えの元、随時学内設備の拡充を行っている。
例えば、市内のレストランを学生食堂として招致したり、一流ホテルと提携してジムや温泉付きの寮を建設したり、
最新のAV機器やパソコンを設置した視聴覚室を設けたり、等だ。
おかげで全国から入学希望者が詰めかけ、入学試験の倍率は10倍を超える。
当然、難関の入学試験を勝ち抜いた生徒達は頭が良い。
また、スポーツ特待生枠も設けて部活動で著しい成果を上げた生徒も採用しているため、
運動部の十数人かの生徒は各分野において全国クラスの実力を持っている。

ではなぜ私のような凡人がこのような名門校に通っているのかというと
――たまたま前日に山をかけて勉強した箇所が入学試験にそっくり出ていたからだ。
まさか自分でも受かるとは思っていなかった、記念受験だったのだ。
慌てふためく私に両親は「せっかく合格したんだし」「学費の事は心配しなくていいから」と入学を勧めた。
元来私は押しに弱い性格なのだろう。
両親に言われるままに入学書類に判を押し、親元を離れ入寮して学園での生活が始まった。
そしてなぜか入学当初から話題の新入生だった黒瀬さんに目をつけられて、彼女が生徒会長に就任すると会計職を命じられたのだ。

改めて周囲に流されるままに最上級生までなっっちゃったな、としみじみ思う。
思いながら、私は寮の部屋でパソコンに向き合い会長に突き返された書類を作り直しているのである。

866750改め334:2013/01/03(木) 21:19:33 ID:2xyqb5cw0
***
翌日。
深夜までかかってようやく書類を訂正しなおした私は、眠い目をこすりながら登校した。
廊下にはちり紙ひとつ落ちておらず、ところどころ壁にかかった花瓶に菜の花が飾ってある、
毎朝、清掃係のお姉さんが掃除してくれるおかげだ。

教室に入るとほとんどの生徒が登校しており、がやがやとおしゃべりに興じていた。
あくびをかみ殺しながら席に着くと、一人の大柄な生徒が話しかけてきた。
「平野さん、おはよ。なんだかとても眠そうだね」
彼女の名前は国東早紀。柔道部に所属するスポーツ特待生の一人で、190cmを超える背丈の持ち主である。
がっしりと鍛えられた体躯は筋肉で太いが、顔は童顔で気は優しい。クラスのお姉さん的存在である。
「うん、生徒会の仕事でね……。深夜2時まで書類作ってた。会長が『今日までに提出しろ』っていうから……」
「『黒薔薇』は人使いが荒いねぇ」
そう言って彼女は苦笑した。
『黒薔薇』というのは、学園の生徒達が黒瀬会長を畏怖を込めて呼ぶ時のあだ名である。
遠くで見ると美しくて魅力的だが、近づくと棘で怪我をする
――プライドが高く人を見下す癖がある会長を嫌った誰かが名付けたことがきっかけで、影で会長はそう呼ばれるようになった。
「それはそうと聞いた? 新しく赴任する先生の話」
昨日の先生達のことに違いない。
「うん、昨日偶然会ったよ。小宮先生とリリス先生っていうんだって。小宮先生はA組の担任になるみたい」
「え!? 浜地先生はどうなるの?」
「そ、それはね……」

休職されたみたいだよ、という前に教室に湯河原学園長と小宮先生が入ってきた。
「静かに」
学園長が言うと、ぴたりと生徒達のおしゃべりが止まった。
そして、彼女達は視線を学園長から小宮先生に移し、「この女性は誰なのだろう」という顔で彼女を眺めている。
「えー、みなさんおはよう。今日はみなさんに一つお知らせがあります」
学園長は前を向いて深みのある声で喋り始めた。
こころなしか普段より疲れて見える。肌に張りがない。
「浜地先生が体調を崩されて休職されました」
どよめきがクラスに広がる。
生徒達の動揺を払拭するかのごとく、学園長はたしなめるように言葉を続けた。
「しかし問題はありません。今日から臨時の先生が来て下さいます。小宮真琴先生です」
学園長に促されて小宮先生が前に出てきた。
「みなさん、はじめまして。小宮真琴と言います。浜地先生の代理としてこのクラスを担当することになります。
これからよろしくお願いしますわ」
「学園長」
眼鏡をかけた生徒の一人が手を上げた。笹倉誠という、クラスの委員長を務めている優秀な生徒である。
「浜地先生が復職されるのはいつですか?」
「あー、それはだね……」
「私が答えますわ、学園長。浜地先生の復帰の見込みはまだ分かりません。彼女は重病なのです」
「どのような病気ですか?」
「急に太られたんですよね?」
私はいてもたってもいられず発言した。
「あら、あなたは昨日の生徒さん」
「それは本当? 平野さん」
眼鏡の弦をつまむ笹倉さんに私は言った。
「うん、黒瀬会長から聞いたんだ。今、入院しているみたい」
「そう、その通りよ。えーと、平野……?」
「由良です」
「平野由良さん。浜地先生は数日前から異常に食事の量が増え、みるみるうちに肥えていったの。
今は自重でベッドから動くことができず、自分の名前も分からない状態よ。あるのは食欲だけね。」
そんな怖ろしい病気があるのだろうか。
「だから、いつ学校に戻られるか分からないわ。私としても浜地先生のご回復を願っているのだけれど……」
「と言うことで、今日から小宮先生がこのクラスを受け持つことになりました。
彼女は若いけれど有能です。みなさん、しっかりと勉学に励むように」
学園長が話を打ち切るように言い放ち、学園長と小宮先生は教室を出て行ってしまった。

867750改め334:2013/01/03(木) 21:21:22 ID:2xyqb5cw0
彼らが去った後、告げられた事実の重大さに再び教室は騒然とし始めた。
「浜地先生が休職だなんて……」
「頼もしくて好きだったのに……」
「それに比べたら、今度の先生はふがいなさそうで不安だよね」
口々に思いを述べる生徒達。
彼らの話になんとなく耳をそばだてていると笹倉さんが近づいてきた。
「平野さん、あの先生についてどう思いますか?」
「え? うーん、優しそうな先生だなって思うよ?」
「そうですか? 私は胡散臭いと感じましたね」
「どうしてそう思うの?」
「だって、あの先生、赴任してきたばかりなのに浜地先生のご容体について詳しすぎました。
なぜ彼女が前任の先生が休職された理由を詳しく知っていたのでしょうね」
「学園長が伝えたんじゃないの?」
「彼の性格からしてそれは考えにくいのでは? 
学園長は職員のプライベートな事を臨時に雇った人間に軽々しく教えるとは思えません」
「考えすぎじゃないかなあ」
「とにかく、私は腑に落ちかねるところがあります。
昼休みにでも小宮先生にお会いして浜地先生との関係を尋ねるつもりです」
そう言って笹倉さんは自分の席に戻って行った。
***

チャイムが鳴って昼休みの時間がやってきた。
直前の時間は体育祭の予行練習だったのでお腹が減っていた。
いつもは笹倉さんや国東さんと一緒に昼ごはんを食べるのだが、
笹倉さんは職員室に小宮先生を尋ねにいっており、国東さんは体育祭の実行委員なので予行練習の反省会に出ている。
私はそそくさと体操服から制服に着替え、校舎に隣接している学生食堂へ向かった。

学生食堂は学園長の肝入りで設置されただけあって、とにかく広くて綺麗だ。
5人がけの円形のテーブルが100卓ほどばらけて配置されており、学園の全ての生徒を収容できる。
学生食堂は市内に出店している飲食店がいくつか入店しており、和食・洋食・中華等が楽しめる。
注文の仕方はフードコート形式で、学生は入口にある券売機で食券を購入した後各店のカウンターで料理を受け取り、
好きなテーブルに座って食事をする。
味は概ね好評で朝昼夕3食をここで済ませている生徒もいるくらいだ。

868750改め334:2013/01/03(木) 21:23:04 ID:2xyqb5cw0
私はしっかりと食事を摂りたかったので、スパゲティー屋のカウンターに行きナポリタンの大盛りとアイスティーを頼み、
手頃なテーブルに座った。
フォークを持ち食事に取りかかろうとした時、対面の椅子にトレーを持った女生徒が座った。
「よ、由良ちゃん」
生徒会の書記職、諫早美羽だった。くりっとした目が愛嬌のある、私の同僚である。
「由良ちゃんのクラスも新しい先生が来たんだっけ。私のクラスと同じだね」
諫早さんのクラスも会長と同じ3年C組――松風先生に代わってリリス先生が担任を務めるクラスだ。
「今朝のホームルームで学園長が言ったの、松風先生、ご病気だって。早く良くなると良いな。
新しく来たリリス先生は……外国人なのかな、日本語片言だし、ちょっと不気味なんだよね」
「私のクラスでも新しく来た先生を不安に感じていた子、いたよ」
私は笹倉さんのことを思い出し、くすりと笑った。
「へー。やっぱり突然の出来事だからとまどうよね」
彼女はテーブル上にあった箸置きから割り箸を一膳取り出し、手に持った。
良く見るとトレーの上にはLサイズのカツ丼が乗っている。
普段カロリーに気を使っている彼女にしては珍しい、「重たい」メニューだ。
「今日はカツ丼なんだ。美羽にしては珍しいね」
「そういう由良ちゃんこそ、ナポリタン大盛りだよ」
「体育祭の練習でお腹減っちゃって」
「私も。いつも両親に食べ過ぎは良くないって釘を刺されているんだけど今日くらいはいいかなって」
彼女の両親は学生食堂に出店している店の一つ、レストラン「いさはや」のオーナーなのだ。
学生食堂の方の店には彼女の大学生の姉、諫早由宇が切り盛りしている。
「そう言えば由良ちゃん、会長見なかった? 
渡したい体育祭関係の書類があったのに、昼休みが終わるとすぐにどこかに行っちゃったんだよ」
「あ、そう言えば私も渡す書類があったんだった」
昨日の見積書のことである。
「生徒会室にいるんじゃない? 昼ごはんが終わったら一緒に行こう」

余程お腹がすいていたのだろう、私達は10分程で昼ごはんを食べ終えると食堂を出た。
食堂から少し行ったところで、笹倉さんと出会った。
手に大きな手提げ袋を持ちながら、片手でクッキーを頬張っている。
「笹倉さん、小宮先生のところには行ったの? どうだった?」
私の問いかけに笹倉さんはにっこりと微笑んだ。
「小宮先生、私の予想に反していい人でしたよ。浜地先生の休職の理由も学園長から聞いてみたいです。
『不安がらせてごめんなさいね』って、手作りのクッキーもらっちゃいました。後でクラスのみんなに配りますね」
そう言って、彼女は手提げ袋を掲げた。
「わあ、ありがとう」
「さてと、気が抜けたらお腹がすきました。食堂に行ってきます」
「いってらっしゃい」
私達は笹倉さんと別れ、教室に書類を取りに行ってから生徒会室に向かった。

869名無しさん:2013/01/03(木) 22:07:31 ID:Uw5W4bdY0
連投規制かな?

870750改め334:2013/01/03(木) 22:38:06 ID:2xyqb5cw0
すみません、続きは後日書きます

871名無しさん:2013/01/03(木) 23:40:44 ID:Uw5W4bdY0
把握、乙でした
序章からは想像もつかぬ、かなり被害者の多くなりそうな展開で楽しみだw

872名無しさん:2013/01/04(金) 11:05:16 ID:btGgqC/M0
ここはきせいないんじゃないの…?

873334:2013/01/06(日) 21:14:29 ID:1ET.kOUc0
短いですが続きです。
投稿が遅れ気味ですみません。

「失礼します」
生徒会室の扉を開けると、中で何かをしまうような音が聞こえた。
「開いているわよ」
会長の落ちついた声が聞こえ、私達は室内に入った。
かすかにライムのような香りがした。整髪剤のような匂いだった。
会長はいつもの席に座って書き物をしている。
「書類仕上げてきました」
「ごくろうさま」
私達が書類を渡すと、会長は静かに答えた。
「では、失礼します」
生徒会室から出ていく時に、会長が座っていた席の横にあったゴミ箱にお菓子の袋が大量に捨ててあったのが
ちらりと見えた。

教室に帰ってくると、砂糖の甘ったるい香りが鼻をくすぐった。
「あ、平野さん。遅かったね、小宮先生からいただいたクッキー、ほとんど食べちゃった」
笹倉さんが大きなきつね色のクッキーを食べながら申し訳なさそうに言った。
良く見るとクラスメートのほとんどがクッキーを食べており、
クッキーが入っていたと思われる箱は空だった。
「えー、なんで私の分残してくれなかったの?」
「ごめんごめん、あまりにもおいしそうに見えたから、つい……。これで勘弁して」
笹倉さんは私に食べていたクッキーを少し割って渡してくれた。
「もう、仕方ないわね」
私はもごもごとクッキーのかけらを口に含んだ。

***
小宮真琴の日記
201X年5月17日

なんとか桜ケ丘学園に教師として潜り込むことができた。
事前準備は全てリリスが行った。
魔法で学園長を洗脳し、呪いによって前任者を太らせ再起不能にした。
どれもこの学園の生徒を太らせるための作戦の第一歩。
私はリリスに使われる駒である。

だが私がこのような立場になったのも仕方がない。
リリスに豚魔人化を抑えてもらわなくては、私は今の姿を保つことができないのだ。
元の状態に戻るために今は耐え忍ぼう。

学園の生徒には、食欲増進効果と肥大生長促進効果があるクッキーを配布した。
早ければ明日にでも効果が現れるはずだ。

そう言えば、リリスは黒瀬綾に契約を持ちかけていた。
「太れば太るほど意中の相手と両想いになれる」という契約だ。
愚かにも黒瀬はその馬鹿馬鹿しい契約に飛びついた。
余程彼女になりたい相手がいたらしい。
リリス曰く、「ああいうプライドの高い人間が破滅していく姿を見るのが楽しみの一つ」らしい。
ああ、こんな悪魔の元から離れて元の生活に戻りたい。
そのためには、学園の生徒には悪いが太ってもらう。

874名無しさん:2013/01/06(日) 21:47:28 ID:5FmZ9yfY0
おお!これは期待。

これなら大量肥満が期待出来そう!!
腹肥満、乳肥満、尻肥満、、楽しみにしています

875名無しさん:2013/01/06(日) 22:24:02 ID:/4zZ7Xe.0
乙乙
太るほどに両思いって男の方がデブ専に洗脳される呪いなのかと思うとちょっと吹いたw

876334:2013/01/13(日) 20:55:16 ID:k8/YaJoU0
レスありがとうございます!
続きを投稿します。

***
5月20日。
意識的に食事量を増やしてから4日目。
体重が3kg増えて63kgになった。
やはり、脂っこい食事に変えたのに加え、間食にスナック菓子等を食べ始めたのが効いているのだろう、
予想した以上に体重が増加するペースが早い。

一体どのくらいまで太れば、芝くんと相思相愛になれるのだろう。
リリスは「相手が私を好いている程度による」と言っていた。
もともと相手が私に好感を持っていたなら5〜10kg程度で済むらしいが、
無関心または嫌っているならばそれ以上太らないと彼が私を好きにはならないそうだ。
なんとしても芝くんの彼女になりたい。
凡人とは違う私が付き合う相手としては、彼のような才能豊かなモデルがふさわしいのだ。

3日前に「2月の合コンのお礼だ」と言って菓子折りを持ってわざわざ私の生徒会室に来てくれた。
この時点で彼の私に対する好感度はそれなりに高く、かつ契約を結ぶ前から彼は私に興味を持っていたと考えていいだろう。
なぜなら、芝くんが尋ねてきた時点では、私は食事量を増やす前で太り始めてはいなかったので、
契約は効力を持っていなかったからだ。
以上の点から考えると、彼のハートを射止めるにはそれほど契約に頼る必要はなさそうだ。
現時点で彼が私に抱いている好意を少し上乗せし、彼が私に告白するようしむければいい。
芝くんの彼女になったはいいが、肥満体になってしまっては元も子もない。
目立たない程度、そうだ、5kg増をひとまずの目標にしよう。

***
レストラン「いさはや」日誌 記入者:諫早由宇
・5月22日(水) 
定時に店を開け、営業を開始した。
店が開く前からすでに並んでいる子が数人いてびっくりした。
彼女達の中に黒瀬綾さんがいてまたまたびっくりした。
ステーキと大盛りライスのセットを注文していた。
彼女、そんなに食べる子じゃなかったのにどうしてしまったのだろう。
ストレスによる過食かなぁ……これほど大きな学園だと生徒会長は激務のようだし。
以前より顔がふっくらしていた。
私としては痩せているよりも少々太っていたほうが健康的でいいと思うのだけれど。
美羽を通して食事には気をつけるように伝えよう。

・5月25日(土)
休日だというのに食堂は朝から寮生で大賑わいだ。
各店には長蛇の行列ができている。
私としては店がにぎわうのはいいことだ。
けれど、彼女達が注文するメニューが気にかかる。
ハンバーグやステーキ等、明らかにボリュームがあるメニューの売上が上がってきているのだ。
体育会系の部活に入っている一部の生徒を除けば、体形を気にする生徒が多い女子校では
これらのメニューは不人気な部類だったのに。
また、追加注文をする生徒の数も増えてきた。
中でもすごいのが、国東という背が高い生徒だ。
運動部に入っているのだろう、元々食事の量は多い方だったが、
最近は3回も4回もおかわりを頼んでくる。
見ているこちらは胸やけしそうなのだけれど、彼女の胃は底なし沼なのかぺろりと平らげてしまう。
私が「そんなに食べたら豚さんになっちゃうよ」と冗談を言うと、
「大丈夫大丈夫、毎日運動しているから」とかろやかに笑っていたが、少し動くのが辛そうだった。
ブレザーを押し上げるように発達した胸が歩くたびにバルンバルン左右に揺れていたのだ。
これでは豚というよりも牛になりそうだ。

私事になるが、美羽も最近よく食べるようになった。
両親に似たのか小食な妹だったが、この間、妹の部屋を掃除していると大量のスナック菓子の袋が捨ててあった。
その直後、部屋に入ってきた妹に「私の部屋は私が掃除する!」と大層怒られてしまったのだが。
どうやら隠れて間食していることを知られたくないらしい。
「間食はいいけれど、食べ過ぎには注意してね」と、
下着の上にぽよんと乗った贅肉を指摘すると、下着をずりあげながら真っ赤になって睨みつけられた。

つづきはぼちぼち投稿していきます。

877名無しさん:2013/01/13(日) 22:02:04 ID:MdzBX7060
乙でした
確実に肥満の輪が広がってきていますなあ

878stevebone:2013/01/14(月) 12:56:14 ID:h/vaKpJY0
334さんおかげさまで肥満化楽しく見ています ww.

879225:2013/01/14(月) 16:06:24 ID:C71tt1HE0
今さらですが前回の続きのみゆきさんを投下。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1517_1.png
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1518_1.png
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1519_1.png
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1520_1.png

880名無しさん:2013/01/14(月) 19:32:59 ID:eHRal5cU0
乙乙
レイプ目は実にいい

881名無しさん:2013/01/17(木) 00:16:29 ID:mjust5eI0
>>879
乙です、255さんの絵はすごく肉々しくて揉みたくなります。

大変勝手なお願いなのですが、以前wairuDo的世界に上げてた絵を再うpしてもらえないでしょうか?

882名無しさん:2013/01/17(木) 00:17:55 ID:mjust5eI0
255さんじゃないですね・・・225さんでしたね・・・間違えてすみません・・・

883名無しさん:2013/01/19(土) 12:32:42 ID:MdJf4Xj.0
225さんGJ!
最近いろんな絵師さん見ないな…。もう来てくれないのかね…?

884334:2013/01/19(土) 20:21:07 ID:S1OhIIHQ0
225さんGJです!

前回の続きを投稿させていただきます

***
5月30日
あれから芝くんは一回も生徒会室を訪ねてこない。
どうしてだろう、もう5kgは太ったはずなのに。
まだ太り方が足りないのか。
それならもっと食べる量を増やそう。
芝くんに愛されるためなら……多少の美貌は犠牲にしてもいい。
***
レストラン「いさはや」日誌 記入者:諫早由宇
・6月10日(月)
食材が無くなったため、午後3時で閉店した。
ほぼ全ての生徒がおかわりを頼んだためだ。
それも量が多い。Lサイズが一番の売れ筋だ。
明日からは購入する食材の量を2倍にしないと足りない。
注文数に比例するように丸々と太った生徒の数が爆発的に増えた。
特に黒瀬綾さんの太り方がひどい。
ゴムまりのように太り、ブレザーが窮屈そうだ。。
頬もぱんぱんに張っている。
短期間でこれほど太るとは尋常じゃない。
教師陣に伝えなくては。

・6月11日(火)
生徒の状況について教師達に報告したところ、リリス先生が対応を考えてくださるそうだ。
これでひとまず安心といったところ。
それにしてもやたらお腹が空く。
そう言えば忙しくて昼食を食べる暇がなかった。
リリス先生からいただいたクッキーを食べただけだった。
あまりにお腹が減ったからできあがった料理を少しいただいてしまった。

・6月12日(水)
食べたい食べたい食べたい。
生徒達の料理を作ることなんてどうでもいい。
勝手に食材を食べていればいい。
やってきた生徒には、厨房に入ることを許可した。
私は食べるのに忙しい。

・6月14日(金)
からだがおもい。
うごくのがおっくうだ。
おいしい。
***
6月17日
なんで……なんで芝くんは会いに来てくれないのだろう。
こんなに醜くなってまであなたからの愛を求めたのに。
呪いのように私の体は脂肪におおわれている。
くびれたウエストには垂れ下がった贅肉がまとわりつき、首はほとんどなくなっている。
足は丸太のように太く、ソックスの上に肉が乗っている。お尻には2つの巨大なボールがくっついているようだ。
鏡を見るとそこには100kg以上のデブが泣いているだけだ。
どうして私だけがこれほど醜くならなければならないのだろう。
生徒達も私と同じように醜くなるべきだ。

「会長、明後日の体育祭のことですが……」
生徒会室に諫早美羽が入ってきた。
私を見て目を見開いている。
まるでグロテスクな怪物を見るかのように。
彼女は以前より多少太ったとはいえ、ぽっちゃり程度。
巨デブの私ほど醜くはない。
彼女も私と同じにしてやる。
私は常備していたスナック菓子を手に持ち、彼女に詰め寄った。
「な、何ですか……」
彼女の目には恐怖が映っている。
一気に彼女に押しかかった。
私の肉に彼女が埋まる。
分厚い腹肉を通して彼女がもがいているのを感じる。
今にも泣きそうな顔だ。
私はそのわずかに開かれた口にありったけのスナック菓子を押し込んだ。
***

885soll:2013/01/20(日) 02:30:10 ID://a01Z7o0
セイバー、桜に引き続き凛も太らしました。小説を書いて頂いた方ありがとうございました。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1524_1.jpg

886名無しさん:2013/01/20(日) 11:15:54 ID:2rpIMVIQ0
凛まんじゅうみたく太ってますねw 乙です!
盛り上げるきっかけとして自分もイラスト描きたい…。

887名無しさん:2013/01/20(日) 12:22:50 ID:HsVAoqnM0
>>886
YOU!描いちゃいなよ!

888名無しさん:2013/01/20(日) 20:44:50 ID:mjcGfiDk0
>>886
さあ早速今日から毎日絵の練習をして立派な肉絵師になるんだ

>>885
乙です!でっぷりと太ったお腹が素晴らしい

889334:2013/01/20(日) 21:14:05 ID:uNbA5dWA0
>>885
GJです!表情が好みです!

最後分を投稿させていただきます。
レスしてくださった方、
駄作にお付き合いいただきありがとうございました。
もっと文章力が欲しい……orz

***
学校が狭く感じる。
別に校舎が縮んだはずはないのだけれど、なんだか狭苦しい。
教室の扉を開けると汗臭い湿った風が頬をなでた。
思わず顔を顰める。
「おはよ……う!?」
教室の中にいたのは肥え太ったクラスメート達だった。
「あー、おはよう」
口にモノを頬張りながら国東さんと笹倉さんが話しかけてきた。
どちらも丸々と太っている。
「ずいぶんと立派な体形になって……」
「平野さん、あなたもね」
そう言って彼女達は私の妊婦のように膨らんだお腹を撫でた。
「……」
「それはともかく、今日から新しい学校規則が追加されるそうよ。黒瀬会長の指示で」
「えっ、そんな……聞いてないよ」

「私の独断よ」
低い声がしたので振り返ると、肉塊が私に語りかけてきていた。
良く見ると肥え果てた黒瀬会長だった。
「私だけがデブだなんて許さない。今日から学園の生徒全員が100kg以上になることを義務付けるわ。
そのためにみんなどんどん食べて頂戴!」
「はーい」と、クラスのみんなが嬉しそうに嬌声を上げた。
「さてと、この中で一番痩せているのは、平野さん……あなただけね。みんな、食堂に連れて行って〜!」
「い、嫌だー!!」
迫りくる肉の壁に押しつぶされ、私の意識は遠のいていった。
***
「さてト……これで学園の支配は完了したナ」
私は教室の外からこの騒動を眺めていた。
「あの、これで私の呪いを解いてもらえるのよね?」
私は傍に控えていた小宮に手を向け、呪いを解除する魔法を唱えてやった。
「これでお前は人間に戻ったゾ」
「やった」
小宮は嬉しそうに微笑んだ。
「ただシ、私の事に関する記憶を消させてもらウ。悪魔の存在を言いふらされてはかなわないからナ」
「仕方ないわね」
「それト……」
と、私はにやりと笑い、言葉を継いだ。
「お前にも生徒と同じ運命をたどってもらウ」
私が呪法を唱えると、驚いた顔をした小宮の腹がぷっくりと膨れ始めた。
「悪魔に協力してタダで帰れると思ったのカ?」
「え!?」戸惑う小宮。
その間にも彼女の体はボールのように肥大していく。
「最後の仕事ダ。肥満化して私に負のエネルギーを捧げてくレ」
私が笑いかけると小宮は目の端に涙を浮かべて懇願した。
「い……嫌! ……お願い、やめて……」
しかし、その顔も餅のように膨らんでいって。
手足を振り回すも腹が膨れすぎて地面に届いていないのでは無駄な抵抗だ。
「さらばダ、小宮。お前は役に立っタ……」
私は適当な場所に繋がるゲートを空に開き、小宮をその中に放り込んだ。
悲鳴が聞こえたが、私は彼女の方を見なかった。
「さテ、次はどんな奴を太らせようカ」
思案をめぐらせながら魔界に通じるゲートを開き、懐かしい故郷への帰路についた。。

(完)

890名無しさん:2013/01/20(日) 23:44:05 ID:sdhYmcTI0
乙!
男を振り向かせたいという欲望にまみれてどんどん醜くなっていく会長の様子がすばらしかったw

>>885
こちらも乙!
嫌そうな顔ってのはやはり強制肥満化の醍醐味だなあ。

891225:2013/01/22(火) 03:21:53 ID:VJghp/w.0
要望があったので過去絵上げてみました。
ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=33022905

892名無しさん:2013/01/22(火) 08:14:53 ID:q6DcjHe.0
おつ
続き書くのがめんどいからとりあえず終わらそうって感じですか

893名無しさん:2013/01/22(火) 08:47:00 ID:tOuZGHiY0
↑死ねクズ。
334さん気にするな。SS書いてくれるだけでもありがたいですよ。

894名無しさん:2013/01/22(火) 13:13:10 ID:34XQUUt20
なんだか書いて貰って当たり前みたいに思ってる乞食が湧いてますな
334さんGJ

895334:2013/01/22(火) 20:50:31 ID:kciGVHiw0
突然終わらせたことについては申し訳ありませんでした。

ここ数週間リアルが大変忙しく、
SSを書く時間がこれからも取れそうになかったため、
構想していたSSのプロットを大幅に短縮して投稿させていただきました。
作者の力量不足ですみません。

リアルが落ちついたらまた投稿したいと考えています。
よろしくお願いします。

896名無しさん:2013/01/22(火) 21:03:21 ID:D96KQIKQ0
お忙しい中本当にありがとうございます。
あまり無理はなさらぬよう。書いてくれるだけでもありがたいのですから。

897名無しさん:2013/01/22(火) 22:18:17 ID:lo3iwtL.0
何かすごくどうでもいいネタが浮かんだんだがSSにして描き上げる自信がない・・・

898名無しさん:2013/01/22(火) 22:33:42 ID:kpOLUGHo0
ネタだけでもいいんじゃね?
脳内補完出来る人もいるだろうし、うまく行けば誰か書いてくれるかもよ

899名無しさん:2013/01/23(水) 07:54:46 ID:o.dWYmNQ0
書いてくれるだけありがたいって言うけどさ
途中で放棄したSS結構あるけどそういうのにも感謝してんの?

900名無しさん:2013/01/23(水) 08:00:16 ID:SXai.7tA0
もちろん

901名無しさん:2013/01/23(水) 11:37:47 ID:QO1Y4HNY0
未完でも山場のあるssいっぱいあるしな
でも初代1氏の納忍具娘の続きは今でも気になる

902名無しさん:2013/01/23(水) 11:48:42 ID:bD4qP24U0
うちのスレってプロ級作家みたいに文章上手い人多いからなw
SSだけじゃなくてイラストも。無名先生元気かな…。まとめを改めて見てたんだが、あの人のイラストの柔らかそうな感じ…マジ最高過ぎる。

903名無しさん:2013/01/23(水) 15:17:37 ID:VptgwTRk0
って言うか完結してくれるからいいんだよ

904名無しさん:2013/01/23(水) 15:24:57 ID:VptgwTRk0
読み間違えた。

334さんは、完結してくれるからいいんだよ
確かにまとめには、完結してないものもあるけど
好きなシチュエーションのもあるから悪くわないよ

905名無しさん:2013/01/23(水) 23:14:05 ID:UCf8vzLY0
未完でもヌケる作品を書いてくださってる作者さんを批判しちゃダメでしょう
お前はいつかのポエム君かよ

自分は未完のやつだと月姫のssが好き!
肥満化の描写が好みだなぁ

906名無しさん:2013/01/23(水) 23:31:35 ID:sPrtq6z60
あ、ありがとうございます。
その月姫を書いてたの儂なんだ…w
最初から自信無くて、これ以上はお目汚し出来んと思って書くのやめちゃってたんだ…。なんだかすごく嬉しい。続き書いてみようかしら。

907名無しさん:2013/01/23(水) 23:35:05 ID:AnHxk/eI0
きゃー!!!!!!続き!!!嘘でしょう!?
お目汚しだなんてとんでもない!書いていただけるなら是非!!

908名無しさん:2013/01/23(水) 23:42:08 ID:UCf8vzLY0
おおおおおまさかの本人降臨
続きはもう見られないと思ってたのに!
是非!

909名無しさん:2013/01/24(木) 00:41:17 ID:tnhU5uuo0
ウエェ!?反響が怖い!皆さんが言ってる未完のヤツって本当に俺の書いた月姫のSSだよね!?
まとめの*付いてる駄文のヤツだよ…? 汗
確かにそのSSで間違いないのなら…期待に答えたいのだけれど…。

910名無しさん:2013/01/24(木) 01:32:37 ID:F5HmC6D20
まちがいありません!
ワラキアにとりつかれて太るシーンとか
スライム食べさせられて太っちゃうシーンとか大好きです

911名無しさん:2013/01/24(木) 05:31:18 ID:ItdttCEk0
わかりました。これから書き始めていきます。数日かかるかも、明日投下するかもわかりませんが気長にお願いします。
相変わらず自信はありませんがねw

912名無しさん:2013/01/24(木) 06:41:50 ID:oXSah09s0
すごい、こんな事があるとは・・・
今ここに貼られているSSはもちろん、過去の名作SSも話題に出してみるものだなあ

>>911
何日かかっても構いませんので、待っています!

913名無しさん:2013/01/25(金) 07:49:27 ID:/34HQN/oO
プロ級に上手いというか普通に読めるレベルのものを投稿できる方は多いよね
文章のレベルは読むのが苦痛だったり見苦しくない程度のものならもうそれでいいさ

914名無しさん:2013/01/25(金) 15:01:45 ID:hz3Qf7Ds0
なぜ上から目線なのか

915名無しさん:2013/01/25(金) 18:25:03 ID:slX1NBBY0
いちいち食って掛かんなよ そんなんじゃストレス溜まるぜ?

916名無しさん:2013/01/25(金) 18:33:29 ID:gParCp7w0
そうだよ(同調圧)

917名無しさん:2013/01/25(金) 19:10:40 ID:hkjZrKTs0
そうだねーでも上から目線なのはいただけないけどね
あと淫夢ネタ使うのやめて欲しいなー
ここは、肥満化スレだからさ淫夢全く関係ないでしょう?
元ネタが元ネタだけに良いイメージが無いんだよ
本スレに書き込まれた時は我慢してたんだけどもやっぱり不快だわ
以前俺の他にも嫌がってる人いたからさ頼むよ

918名無しさん:2013/01/25(金) 19:31:38 ID:hz3Qf7Ds0
>>915-916
そうだよね、冷静に見ると>>913は別に変な事は書いてないし、悪かったよ

919名無しさん:2013/01/25(金) 20:00:35 ID:OZ2SatEU0
淫夢ネタってなんぞ?

920名無しさん:2013/01/25(金) 21:02:56 ID:snnKPPas0
語尾に()付けるヤツじゃね?

921名無しさん:2013/01/25(金) 21:41:39 ID:hEaDJ5Kg0
>>917
嫌なら読まなければいいだけ
俺は好きなんだけど

922名無しさん:2013/01/25(金) 23:33:15 ID:v48jh7uQ0
単語だけNG登録できればそれでオッケーなんだけどね

923名無しさん:2013/01/26(土) 03:33:17 ID:Ff2gQO0Y0
語尾に()付けるだけなら正直まったく気にならん
むしろ>>917の方が嫌だわ
どこ覗いてもその程度は使われてるし神経質すぎるだろ
そんなの気にしてたら2chまともにできないって

924名無しさん:2013/01/26(土) 06:39:04 ID:9goW0LjA0
淫夢の元ネタってなんだ?

925名無しさん:2013/01/26(土) 06:59:07 ID:OrlgJhyk0
淫夢が元ネタだよw
まぁ、神経質になるのも仕方ないんじゃない?
いわゆるホモがきに荒らされてるジャンルもあるから
少しでも不安要素無くしたいんでしょ?
無理に使わなきゃいけないものでも無いし無くても誰も困らない
不快に思う人がいるっていうことが確定してるなら
使わない方がいいんじゃない?
それが荒れる原因になるのも嫌だし

そんなことより月姫のss楽しみ!首を長くして待ってます!

926名無しさん:2013/01/26(土) 07:40:06 ID:6PvV0gGo0
淫夢ネタってゲイのAVが元ネタだっけ?
まあ、元は確かに荒らし用語だった気がするけど今はそういう使われ方もあまりしないんじゃないか
寒い定番ギャグみたいなもんだと思って放っとけば?

927名無しさん:2013/01/26(土) 09:00:15 ID:Q0p0dKroO
()って(笑)から派生したものだと思ってたわ

多分由来とかそんなに知られたもんでもないだろうし神経質になることはないと思うけどなー

多くの人に迷惑なものだとかじゃなく「俺が個人的に不快だ」というものにいちいち突っかかってエネルギー使うのは不毛だと思うけどねえ

928名無しさん:2013/01/26(土) 09:48:42 ID:ZUlXeGrc0
ていうかなんで突然淫夢ネタの話が出てきたのかが不思議だった

929名無しさん:2013/01/26(土) 12:41:30 ID:pCoKUmEw0
925で月姫SSの話題出してるのにそっちに食いつかず
荒れそうな話題にわざわざ食いついて批判とかw
不毛なことしてんのはお前もだろうwww

ここはSSすれだしSSの話題で盛り上がればいいじゃない!
月姫SSが来るんだぞ!?ワクワクしないのかお前ら!?
オラワクワクしてっぞ!

930名無しさん:2013/01/26(土) 13:02:17 ID:qw9MTCKo0
流れを変えるために本スレより転載
俺は全部持っていたけど、どれもいいものだ

752 名前:733[sage] 投稿日:2013/01/26(土) 09:21:26.73 ID:uDCbXoOX
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2768630
パスはいつもの
動画のひとつがクソ重かったんで時間かかるかも

931超前の820:2013/01/27(日) 19:16:47 ID:gTpmKl5M0
スマホで文章書くのはめんどくさいw
とりあえず、駄文投下しますよ。今回はアルク回ですた。
短いなりに、皆さんを暇にさせないため毎回肥満化シーンまでは書く事にします。
太ったさっちんとか秋葉見たいな~…。だ、誰か挿し絵を………何でもないです…。

「少し入られましたが…、身体の動きは問題ありまれましたが…、身体の動きは問題ありませんね。」
シエルはぼやきつつも奥へと進んでいく。道中、都古を恐ろしい勢いで太らせたあのスライムに襲われたため、その身体は先ほどとは打って変わって丸っこく、大きく埋葬機関の黒衣(セブン)をたわませている。
特に腹部の贅肉は多量についてしまい、大きめのお尻に負けぬ程の太鼓腹になってしまった。
「くっ…。しかし精神的にキますね…!早くかたをつけたいところです。」
二重になった顎と、むくむく膨れた頬のせいで、シエル自身は真剣な顔をしているのに何だか可愛らしい。
洞窟のような道をある程度進むと、開けた空間が見えてきた。
「何やら明るいですね。なんだか遺跡の広間みたいです。」
シエルがその空間の入り口である四角く切り抜かれた穴をくぐると、シャッターのように石で出来た扉が音をたてて閉まってしまった。
「しまった…。閉じ込められましたか。それにしてもここは一体…?」
閉じた扉は固く閉ざされ、シエルの力では開きそうに無い。
「仕方ありません。先に進みましょう。」
その空間は長方形を成しており、シンメトリーに石柱が立ち並び、ちょうど真向かいの奥には、今シエルが入ってきたところのように四角い入り口がある。
「まるで某ホラーゲームの5のようですね。サングラスのおじさんが出てきそうな…。あ、あれは…!」
反対の穴に向かって歩き出したシエルは、その穴の向こう側から来る見覚えのある出来れば会いたくなかった人影を見つける。
向こうもシエルに気付いたのか、その顔を純真な笑顔に輝かせる。
「あっ!シエルじゃん!」
「アーパー真祖!」
真祖と呼ばれた女性。アルクェイドはシエルに向かって駆け出す。
「ちょっ!入っちゃダメです!」
「え?なにー?」
シエルの警告むなしく、アルクは広間に入ってしまう。
すると、先ほどシエルが入ってきた時と同じようにアルクが入ってきた扉も閉まってしまった。
「この…お馬鹿真祖!!!」
アルクは訳もわからず、(・ω・)?顔をするだけだった。

932超前の820:2013/01/27(日) 19:18:41 ID:dBqln.IU0
「ねぇねぇシエル、志貴の居場所知ってる?」
「知ってたら私がすでに救出してますよ!」
「そっか~。そうだよね~。」
途方にくれているシエルとは違い、アルクはにぱ~っと答える。
話を聞くに、アルクにも別口で琥珀から招待状というかメカヒスイが送り込まれていたらしい。
「あなたどこからここに入ってきたんですか?」
「んっとね~。うちのマンションの前のマンホールから。今入ってきたばっかりだから、私が来た道を行っても志貴はいないよ!」
「…なるほど。」
どうやら今、アルクの住むマンションの下あたりにいるらしい。一体琥珀の迷宮は遠野邸地下からどこまで広がっているのかと、不安になるシエルだった。
「それよりシエルさ。」
「なんですか!今どうするか考えているんですけど。」
「いつの間にそんなに太ったの?」
ピシッと。シエルの顔に影がさす。
「カレー食べ過ぎじゃないの~?プププー!デブシエル~w」
「…。」
シエルは何も言わずに黒鍵に手を伸ばした。
「次言ったら本気でヤります。」
「今日のシエル怖い…。」
数分後、どくどくと血を流したアルクとせいせいした表情のシエルがそこにいた。部屋から出る方法を考えて、いったり来たりしている。
「ふむ…。この部屋には先に進むための仕掛けがありそうですね。あなたも、探索を手伝ってもらえますか?」
「仕方ないわね~。私も志貴んとこ行きたいし。オッケー。ちょっと調べてみる。」
「気をつけてくださいね。琥珀さんが作った迷宮です。何があるかわかりません!」
「へーきへーき!私こういうのゲームで見たし!」
言いながら壁に向かって歩き出すアルク。途中、石畳の床の一つを踏んでカチッと、嫌な音がした。
無言でお互いに顔を合わせる。
「今何か踏みましたよね?」
ニッコリと笑うシエルに怒りマークが付いている。
「ななな、何の事にゃ…!?」
「気をつけなさいと言ってるでしょー!!!!!!!!!!」
「ひいぃ!わかったって!で、で、でも喧嘩してる場合じゃないでしょ!」
アルクにそう言われ、我に帰ったシエルは胸ぐらから手を離し、二人で背中合わせに身構える。

「…………あれぇ?」
「何も起こりませんね。」
しばらく二人は警戒していたが、何も起こらないので構えを解いた。
「何も無かったから良かったですがともかく!注意してください…ね!!」
「は、はい…。」
鬼のような形相でシエルに怒られ、しょんぼりとアルクは注意深く探索を始めた。」

アルクがスイッチを踏んでから30分程たったころ。シエルが壁を調べていると、シエルの反対側の壁を調べていたアルクの方から、
ブチンッ!
という音と
「にゃっ!?」
という声がした。
「どうしました!?」
シエルが急いでアルクの方に向かうと、アルクがホックが破けたスカートを抑えて立っていた。
「いや~。なんか急にスカート壊れちゃって~。さっきからぎゅうぎゅう鳴っててへんだな~って思ってたんだけど。…あれ?シエルなんかまた丸くなった?」
「あなたそれを言うなとさっきも…。…!?」
確かにさっきより身体が重い気がする。今歩いて来る時も、なんだか動きづらかった。
「まさか…。」
見てみれば、アルクも会った時よりだいぶむっちりとした身体付きになっているような気がする。
「スカートは大丈夫!ホック取れたのになんかずり落ちないし!とにかく、さっさと出口見つけよう!」
「え、ええ。」
シエルは返事をして、向き直った。
(気のせいだといいのですが…。嫌な予感がします…。)

嫌な予感という言葉はフラグである。
先ほどの会話から3時間後。
「うぅぅ…。ふぅ…ふぅ、く、苦しい~…。ちょっと…これ…どうなってんのよ…シエル。」
大福餅のような巨体となったアルクが苦しそうにシエルに聞く。
顔はぶにぶにの脂肪でいっぱいになり、猫目を半分くらい頬っぺが細めている。
胸は元が大きいので、3倍。お腹においては元の何倍になるだろうか、計算出来ないくらいの変化だ。
アルクがなんとか一歩を踏み出す度に、大きく前へとせりだしたお腹が太ももに甘えて、形をむにゅむにゅと変える。肌が白いのでマシュマロのようだ。
お尻もダボンと、ロングスカートをセミロングスカートくらいまでずり上げている。
「………?」
シエルからの返事が無い。アルクが振り返ると、ついさっきまでそこにいたシエルの巨体は無かった。

933超前の820:2013/01/27(日) 19:24:13 ID:SgXmrb1A0
今回は以上になります。
なんで太ったか、とかは次回のアルク回で説明役が派遣されるみたいですぞ。
次はシオン、秋葉回でしょうか?
その他、俺が忘れているあなたの嫁がいたら、レス下さい。
可能な限り、物語に絡めていきますので。

934名無しさん:2013/01/28(月) 13:53:26 ID:PUG0cVK20
乙です!!!

935名無しさん:2013/01/28(月) 23:54:41 ID:yNNPbN/60
まさか続きが見られるとはなあ、感無量だ
乙乙

936 ◆t3E9hfR0Bc:2013/01/29(火) 00:03:36 ID:owqWu/L60
>>820さん
乙です。続きが見られるとは思ってませんでした!

とりあえず毎月の駄文公開です。
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2772325.zip
pass:himanka

937530:2013/01/29(火) 11:35:55 ID:NYlCLZdA0
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1525_1.jpg
今月も29の日になりましたね

938超前の820:2013/01/29(火) 19:31:49 ID:DsgKcRN.0
皆さまお疲れ様です!毎月肉の日は良作ばかりですな。
俺も早く続き書かないと。

939名無しさん:2013/01/29(火) 21:31:02 ID:SEXc/Nl60
お二方とも乙でした!
>>936さん 
相変わらずネタの懐が広いですね! 楽しまさせていただきました
>>937さん
レールガンより体当たりの方が威力高そうw

940225:2013/01/29(火) 22:16:37 ID:Ilg3fXTE0
820さん乙です!
というわけで肉アルクと肉シエル描いてみました。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1526_1.png
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1527_1.png

あとお言葉に甘えて、できれば羽居・蒼香・晶の浅女三人娘の出番をお願いしたいなと…。

941名無しさん:2013/01/29(火) 23:01:40 ID:K1LEvycM0
皆さん乙です!
SSもイラストも本当にすばらしい!!

942530:2013/01/29(火) 23:54:51 ID:NYlCLZdA0
皆様コメントありがとうございます
差分も投稿しました
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1528_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1529_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1530_1.jpg

943名無しさん:2013/02/02(土) 10:00:54 ID:qK8rSMmo0
新参なんだが、こんな理想郷みたいなサイトがあるとはw
質問失礼。まとめのギャラリーをあらかた見てみたんだが、無名さんという方のイラストがはんぱなかったんだけど、あの方のサイトとかってあるの?
別のイラストがあるのなら見てみたくてな。

944名無しさん:2013/02/02(土) 14:32:47 ID:rUllUp6E0
>>943
無名さんは確か自分のサイトとかは持ってらっしゃらなかったはず
別の名前でピクシブに投稿はされてる
ぽっちゃり絵とかはあんまり投稿されてないけどね

945名無しさん:2013/02/02(土) 21:21:48 ID:QExCawkg0
>>943
礼儀正しい新参君だ
本スレの幼稚な新参君とは大違いだな
君みたいな新参は大歓迎

もう読んだかもしれないけど
SSページには無名さんが書いたと思しきSSが挿絵付きであるよ
無名さんの絵が好きならおすすめ

946名無しさん:2013/02/02(土) 21:24:48 ID:QExCawkg0
題名を書き忘れた
避難所1の650氏の塵屑蟲って作品
無名さんが書いたかどうかは定かじゃないけど絵は酷似してると思う
きっと気に入る

947名無しさん:2013/02/02(土) 22:35:35 ID:ddKxiemc0
> 礼儀正しい新参君だ
> 本スレの幼稚な新参君とは大違いだな
> 君みたいな新参は大歓迎

んな荒れそうな書き方をいちいちするのはやめとこうぜ…

948820:2013/02/02(土) 23:38:12 ID:Hdrgda6.0
モバマス智絵里Sレア化記念短編。
メルブラの小説は今しばらくお待ちください。
前にこのネタで書いてくれると言っていた方がいましたが、どうやら書いておられないようなので私が…。力量不足ですがね。ちなみにモバマスは無課金で頑張ってますので、智絵里にはイベント以外縁がありませぬ…。無念。

「やめて…下さい…。なんで、こんな事を…?」
緒方智絵里は泣きながら言う。壁に埋め込まれた半円の形の手錠により、両手を頭の上で交差させて固定されている。
足もまた半開脚で同じように固定されており、こちらも抜け出せそうにない。
格好はバレンタインをモチーフにした露出の多い水着のような衣装だ。
「君のプロダクションのこれからの詳しいイベント計画とか情報…。聞かされているハズだろう?全部教えてくれたら開放してあげる。」
「そ、そんな…。い、言えません…。というか、…知ってどうするんですか…?」
「…口で言うよりか早いし、元よりの目的だしな。実例を見せよう。」
そう言うと男は部屋を出ていった。
部屋は、男が出ていったドアと通気孔しか無い、コンクリートで出来た無機質な部屋である。
広さは9畳くらいだろうか。
男が出ていってから少し経った頃。
「…?甘い香り。なにかな…?」
何となく部屋全体に不思議な匂いが漂い始めた。
「毒ガス……?でも、身体はなんとも無い…みたい。」
そう思うのも無理は無い。変化は微々たるものなのだ。だが、着実に彼女の身体は変化していた。

949820:2013/02/02(土) 23:39:24 ID:JVw7kiy20
匂いが充満してから30分程たった頃。
「すごい効果だなこのガスは。」
ガスマスクをした男が、文字どおり大きく様変わりした智絵里の前に立っていた。
「…はぁ…ふぅ…。な、なんなんですかぁ……。これぇ…。げぷっ…。」
二の腕は二回りくらい太くなり、交差された腕にむにゅっと重なっている。
急激に太り苦しいのか息を荒げて呼吸する口元には二重の顎が。
胸は元々そこそこあったが、贅肉により更に大きく膨らみお腹に乗っかる形になっている。
不幸にも一番肉が付きやすい箇所だったのか、お腹は完全にビール腹のようにタポタポと柔らかく膨れて時間と共にどんどん前に競り出していく。
「これはね。吸ってるだけでどんどん太ってしまう驚異の薬なんだよ。一回液体化して胃に溜まるから、これ吸ってる間はずっと苦しいよ。」
拷問目的もあるね。と、飄々とした風に男は語る。
「そ…そんな…。」
「つまりこれをイベント会場で君のプロダクションの楽屋に仕込むんだよ。820プロのアイドル達は出番待ちの間に君みたいなおでぶちゃんになっちゃうって訳さ。楽屋自体をこっちで準備しないといけないし、時間がかかるから、教えてくれないかなぁ。」
智絵里は青ざめる。そんな事になったらプロダクションが追い込まれる。
「…言えません…!絶対…!」
プロダクションには同じアイドルの友達がいる、なによりプロデューサーが困る。たとえ自分がどうなっても、そんな事は智絵里には言えなかった。
「このデブが…後悔するぞ…。」
ボソッと呟くと、あっさりと男は智絵里に背を向ける。
「え…?ちょっと…待って…!」
智絵里の制止もむなしく、男は部屋を出ていってしまった。

「ふぶぅ…。うぷぅ……。く……苦し……。」
あれからどのくらい時間が経ったのだろう。
智絵里は関取のごとく太ってしまっていた。
ほっぺはパンパンに肉が詰まり、目は細まる一方だ。
ぶよぶよの顎は首と一体になってしまい、丸い大きな顔のラインを作る。
胸は数倍の大きさで苦しんで身をよじる度に、ユサユサ揺れる。
巨大なお腹は水を入れた大きな袋のようにダボンと垂れ下がり、膝を隠すくらいまで前に下に膨れあがっていた。
「だ、誰か……た……すけ……。」
智絵里が何を言っても、ドアは固く閉ざされたままだった。820

950820:2013/02/02(土) 23:40:47 ID:/hS4z03o0
このまま終わったら、智絵里がちょっとだけ哀れなんで続き書くかもです。
とりあえず今回はここまでです。

951名無しさん:2013/02/02(土) 23:48:13 ID:ViQhhWis0
乙!
哀れなエンドだと心が痛むが、その方がエロく感じるのはなぜだろうか

952名無しさん:2013/02/03(日) 03:08:46 ID:sNJbqwBg0
>>945
荒らしは本スレから出てくんなよ・・・

953名無しさん:2013/02/03(日) 04:34:55 ID:2eZWn8qo0
そんなつもりはなかったんだ
最近あまりにも酷いからイライラしていたんだ自重する

954名無しさん:2013/02/03(日) 06:43:36 ID:kHgLvCU60
ぷよぷよしてて思ったんだが
おじゃまぷよの代わりに脂肪を送り込むってどうだろうか?

大連鎖すれば一瞬で相手はブクブクに・・・
ちょっとセガ行って交渉してくる

955名無しさん:2013/02/03(日) 08:56:01 ID:dWlauWVk0
>>950
乙乙
なんとなく課金することでブクブク太っていくアイドルなんてのを幻視したw

956820:2013/02/03(日) 12:15:25 ID:pQhkOY0U0
>>955
いいですねw プロデュースイベントなんかでは特に妄想を駆り立てられました。課金してる方々の事務所のアイドル達は、好感度上げのためにドリンクガブガブ飲まされたり、高級茶菓子やら高級おせちを嫌というほど食わされて、イベントの後半にはアイドル達が肥り過ぎで京都散策やら初詣どころじゃなくなるなんて妄想を…!
すいません…わからない人もいそうな話題ですね…w

957名無しさん:2013/02/03(日) 16:29:08 ID:QvX0zIks0
>>954
次々落ちてくるケーキやら飴玉やらを並べて消化
ただし食べた分は相手の脂肪となる
画面いっぱいまで太ったら負け
さぁたくさん食べて相手を巨デブに!

みたいな

958820:2013/02/03(日) 20:43:53 ID:SPp5zGkw0
>>957
なるほどw自分は食べて無いのにどんどん太っていくとか、なんか超萌えますなw

959334:2013/02/03(日) 22:01:27 ID:ieJ3j.Kk0
やっと余裕ができた……のでSSを投稿させていただきます

ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2779651.txt
pass:himanka

挿絵的なもの
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1531_1.jpg

960820:2013/02/04(月) 19:14:56 ID:tgAxbB8o0
334様。お疲れ様です!とばっちりな感じで美人なお姉ちゃんが太ってしまう展開超萌えましたw

961名無しさん:2013/02/06(水) 15:17:37 ID:62LpCIhY0
肉塊化しちゃった女の子の私生活って想像すると萌えるよな
洋服や下着は勿論サイズ無いだろうし、小さいコンビニなんかの通路は狭くて通れないんじゃないだろうかw

962 ◆t3E9hfR0Bc:2013/02/09(土) 17:09:10 ID:Rg5t7AvU0
334さん、お疲れ様でした。
こちらも29の日ですので、駄文ですがどうぞー
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2786408
パス:himanka

963名無しさん:2013/02/09(土) 19:40:55 ID:vIC.Btik0
ちょ、まさかの29の日w 乙です!
因果律の話がなんとなく仄かに怖かったぜ…

964名無しさん:2013/02/09(土) 20:30:54 ID:rcDu5oXs0
乙!相変わらず面白かったです!

965名無しさん:2013/02/09(土) 21:05:32 ID:aEveWaAw0
>>962
おつですー。
いつもながら素晴らしい

966名無しさん:2013/02/12(火) 04:39:18 ID:XJI2Rj1c0
>>962
素晴らしかったです!
蝶の羽ばたきはいつ消えるの方の最初に身体スペックが載ってて肥満化後のスペックが載ってないのはミスだったりする?

967 ◆t3E9hfR0Bc:2013/02/12(火) 07:31:58 ID:4Vn3c63Q0
毎回コメントありがとうございます。
あんまり返信してませんが、いつも読ませていただいてます。

>966さん
最近は肥満化後のスリーサイズをあえて載せないようにしてます。
載せた方が良いのでしたらまた元の形式に戻します。

968名無しさん:2013/02/14(木) 21:59:54 ID:j.mT9qbk0
自分としては数字を明示された方が変化が分かりやすいので
載せて欲しいです

969334:2013/02/20(水) 21:33:26 ID:7mXpX.0c0
過疎なので拙作を投稿させていただきます。
よろしくお願いいたします。

『突発性肥満化彼女』

コンコンと扉を叩く音がした。
「どうぞ」
鏑木照馬は試薬を調合する手を止めずに、ぶっきらぼうに答えた。

ドアノブが回る音がして実験室内に入ってきたのは、彼の幼馴染の高梨沙羅だった。
栗色に染めたショートヘアをかきあげながら散らかった室内を眺めた後、鏑木に荷物を手渡した。
鏑木はやっと高梨の方を振り返ると手を伸ばしてそれを受け取った。

「お、頼んでた着替え、持ってきてくれたんだな。ありがとう。最近、忙しくて洗濯する暇もなくてさ」
フケがひっついたぼさぼさの髪を掻いている鏑木に、高梨はあきれたように言った。
「学会の発表が近いからって、身だしなみぐらい気を使いなさいよね」
「悪い、悪い。研究も大詰めでさ、もう少しで完成しそうなんだ」
「家畜用の肥育薬だっけ? あんたが大学院で研究しているの」
「そうそう、研究しているテーマは『肉牛を短期間で太らせる薬の開発』だ」

そう言って、鏑木は嬉しそうに自分が取り組んでいる研究について語り始めた。
専門用語が多い彼の話を、高梨は半分も理解できなかったのだが、要約すると
「現在開発している薬が完成すれば従来よりも短期間で効率的に肉牛に脂肪を付けることができるようになる」そうだ。
有効成分の発見・開発等も終わり、すでに薬の試作品は出来上がっているらしい。

「ただ、臨床試験で実際に牛に薬を飲ませてみると体重の増加量が個体によってまちまちで、薬の効果が安定しないんだ。
投与後しばらくしていきなり肥りだした個体もいてな。課題は山積みだ」
「それで風呂にも入らずに大学の研究室に籠りっぱなしなのね。見上げた研究者様だこと。
あなたのお母様に頼まれて、わざわざ大学まで着替えを持ってこなくちゃいけない私の身にもなってよ」

「すまんな。研究が一段落ついたらお前の好きな丸味屋のショートケーキをおごってやるからさ」
「仕方ないわね。それで手を打ってあげる」
台詞とは裏腹に高梨は嬉しそうに答えた。
三度の飯より甘い物が好きという大の甘党の彼女だったが、体に余分な肉は一切ついていない。
小柄な童顔ということもあり、20歳を過ぎた今でも高校生と間違われるほどだ。

「それより、喉が乾いちゃった。何か飲み物ない?」
「そこの冷蔵庫の中にペットボトルのお茶が入っているはずだ」
鏑木は部屋の隅に置いてある小型の冷蔵庫を指差すと、再び試薬の調合作業を始めた。
「この緑のパッケージのペットボトル? なんだか中身の色がくすんでいるみたいだけど」
「2週間くらい前に買ったお茶だからいくらか劣化しているかもな。でも品質に影響はないだろうから我慢しろ」
鏑木は高梨の方に背を向けたまま作業をし続けている。

「ひどいわね。普通、女の子にそんなお茶飲ませる?」
文句を言いつつも喉が渇いていた高梨は、500mlのペットボトルのお茶を数口で飲み干した。
「うぷ、なんだか変な味。レモン汁のような…。ねえ、これ本当に大丈夫だったんでしょうね」
「ああ、言い忘れていたが冷蔵庫の中には開発中の肥育薬の試作品もあるから間違って飲まないようにな」

「そんなもん、飲み物と一緒にしとくな!」
鏑木の頭を叩いた高梨だったが、手にしていたペットボトルに書かれた表記をふと見て表情が変わった。
「ね、ねえ、その開発中の薬ってさ…、緑色のパッケージのペットボトルに入れてなかった…?」
「ん? そう言えばそうだったな…。2本買ったお茶のペットボトルの片方を保存用の容器として使っていた」
顎に手を当てていた思案していた鏑木だったが、高梨の真っ青な顔色を見て頬を引きつらせた。
「お前、まさか…」
本木が手に持っていたペットボトルには黒いマジックインキで『肥育薬 サンプル』と書かれていた。
「飲んじゃった…肥育薬、全部…」
「き、救急車ー!!」

970334:2013/02/20(水) 21:35:33 ID:7mXpX.0c0
****
それから大騒ぎになった。
救急車で病院に運ばれた高梨は、胃洗浄を受けた後、体に異常がないか精密検査を受けた。
その後、経過を観察するため数日間入院するはめになった。幸い、彼女の体に異変はみられなかった。
ただ、医師によると「まだ効果が検証されていない開発中の薬品を誤飲してしまったため、
今後高梨の体になんらかの影響が現れる可能性はある」とのこと。
鏑木は教授や親からこっぴどく怒られた。


そして、高梨が退院する日。
病院を出た後、鏑木は肩を落として高梨と並んで歩いていた。
「はぁー、やっちまった…。教授に当分研究室に出入り禁止にされちまった…」
「全く、薬と飲み物を同じ冷蔵庫に入れておくなんて。あんたのずぼらな性格のせいでひどい目にあったわ」
「本当にすまん…」
「駅ビルにある、『ブランネージュ』のケーキで勘弁してあげる」
「あの、ケーキ1個が800円くらいする高級洋菓子店か!?」
「私に迷惑かけたんだから、それくらい当然よね」
「今月は生活費が苦しいのに…」
「さあ、そうと決まれば早速食べにいきましょ♪」


場面は変わって、『ブランネージュ』の店内。
生クリームがたっぷりのったスペシャルケーキを食べている本木の隣で、鏑木は一番安いコーヒーを飲んでいた。
「ん、おいし。やっぱり、高いものは味も格別よね」
「おいおい、そんなに頬張って大丈夫か?」
「大丈夫、大丈夫。私の胃は甘いものに対しては底なしだから」

直径10cmほどもあるケーキをぺろりと平らげる高梨の横顔を、呆れた表情で見ていた鏑木だったが、その表情がわずかに曇った。
「なあ、お前…なんだか、だんだん顔が丸くなっていないか?」
「ん?」とフォークを咥えたままで鏑木の方を向いた高梨。
「そう言えば、なんか体がむずがゆい…」

高梨がお腹に手を当てた時。
彼女のお腹が空気を入れたようにぽよんと膨らんだ。
ブラウスのボタンがきつくなり、生地に菱形の隙間ができて、その間からインナーが見えた。
「う、ズボンがきつくなった?」
ベルトのバックルを一段階緩めると、大きくなったズボンのウエストに合わせるように、肉がついたお腹がぼよんと広がった。

さらに、次の瞬間、本木の胸が一回り大きくなり、ブラウスの胸の部分にかすかに横皺ができた。
「何…これ!?」
茫然と自らの体の変化を眺める本木。その顔も、顎にうっすらと肉がつき、二重アゴができつつあった。

ざっと判断すると、10kgほど体重が増えただろうか。
華奢だった体の線は、丸みのある女性らしいものに変化していた。
あっけにとられて一部始終を見ていた鏑木は、我に返った
「まさか、肥育薬の効果が今になって表れたのか?」

自分の体の変化を見ていた高梨だったが、ふいにその目が潤み始めた。突然の出来事にショックが大きかったのだろう。
急に太った高梨に、周囲から好奇の視線がに集まりはじめた。
「と、とりあえずここを離れよう」
泣いている高梨を促し、店を後にした。

しかし、一旦止んだ彼女の肥満化は店を出た直後に再びやってきた。
今度はお尻に肉がついたのだ。引きしまった臀部は2回りほど大きくなり、ボリュームが幾分か増した。

形の良い尻が歩くたびに左右に揺れる。
増加した自重を支えながら辛そうに歩く高梨を鏑木は励ましていた。
「病院に行こう。あそこならこの現象を治療してくれるはずだ」
しかし、彼女は頭を強く左右に振った。
「い、嫌よ…こんなみっともない姿を他の人にみられるなんて絶対嫌!」
「そうか、困ったな。大学の研究室は当分の間出入り禁止だし…そうだ、俺のじいちゃん家に行こう」
「あの、いつも変な発明ばかりしているおじい様?」
「あそこならお前の体を元に戻す手がかりが得られるかもしれない」


高梨沙羅:160cm 51kg→160cm 65kg

971334:2013/02/20(水) 21:39:04 ID:7mXpX.0c0
続きます。できるだけ最後まで書き上げるつもりですので、
よろしくお願いします。

972名無しさん:2013/02/21(木) 06:55:54 ID:ryYn1YrE0
これはwktk
最近投稿が無かったから、凄い嬉しい

973名無しさん:2013/02/21(木) 07:19:36 ID:THeeWfPs0
その名前はまずくね?

974名無しさん:2013/02/21(木) 17:56:31 ID:snr2nMP20
前からこんなもんだったけどね

スレの過疎に気を使ってSSを書いてくださる作者さんがいらっしゃるなんて
かなり恵まれてる方肥満化スレは安泰ですね!

975名無しさん:2013/02/21(木) 23:41:01 ID:T2z4StJ.0
SSマジ感謝…
絵師様方は皆どこへ行ってしまったんじゃ…。

976名無しさん:2013/02/22(金) 02:50:00 ID:XKS83MUQ0
大体pixivに

977名無しさん:2013/02/22(金) 15:41:18 ID:b6utM.4Y0
前から絵師様は少なかったよ最近が恵まれていただけ、それに平日だろ?
元に戻っただけで一々そんなことで騒いでたら絵師様も投稿しにくくなるぞ

978334:2013/02/24(日) 21:11:38 ID:TrFVrP9A0
>>973
投稿した後に新聞読んで知りました。
同名の方がいらっしゃったんですね…orz

なので、ヒロインの方の名前を「高槻沙良」に変えます。
それと、作中で出てくる「本木」という名前は
投稿前のヒロインの名前を修正し忘れていただけです。
脳内で補正をしてください。すみません。

最後に、この作品はフィクションで、実際の人物・団体等とは
全く関係ありません。
作者のミスで名前を同じにしてしまい申し訳ありませんでした。

979名無しさん:2013/02/25(月) 19:58:01 ID:VfBHbvwY0
おっぱい揺らすってアプリなかなか神www
ここのイラストの腹部とか揺らして遊べるw

980名無しさん:2013/02/25(月) 20:53:40 ID:5q8Exx3Q0
書くとこミスったwスマンorz

981名無しさん:2013/02/26(火) 07:53:42 ID:Wxq9tLuE0
>>978
気にスンナ
2次3次含めた世界中の誰とも被らない名前考えるなんてほぼ不可能だ
思いっきりリアリティの欠片もないギャグみたいな名前なら別だが

982名無しさん:2013/02/26(火) 12:43:14 ID:pqwHyDB.0
全然関係ないけど、デスノートの月みたいなありえない読み方にすればいいんじゃね?

983名無しさん:2013/02/27(水) 22:01:27 ID:fOsx0U0A0
DQN読みっすね

984547:2013/02/28(木) 21:34:53 ID:ufRUEh660
ToLOVEるの肥満化SSを投稿させてもらいます
初投稿ですので改行・内容などに見苦しい点がありましたら
遠慮の無い指摘をお願いします

「星のカジツにはゴヨウジン☆」

今からある程度の過去、そして地球から遠く遠く離れた場所にて
ナナ「まいったなー、ここどこだってんだよ」
荒れ果てたとまでは言わないが間違っても整っているとは言えない平野がどこまでも続くここは目指す地球とも出てきたデビルークとも明らかに違う

ナナとモモ、デビルークから逃げ出した二人は宇宙船の航行をオートパイロットにして寝ていたが
惑星に着陸したとのアナウンスで起きたナナはまだ寝てるモモを残し
色々と見てみたがどうも設定ミスをしていたらしく、別の惑星に着陸してしまったのであった
宇宙船の再発進にはある程度の時間が必要だったので、
その調整をパッパと済ませたナナはすることがないので
宇宙船の外に出ていた(環境云々についてはそれもパッパと調べていた)

985続き:2013/02/28(木) 21:36:28 ID:ufRUEh660
ナナ「なんにもいない、あーあせめて動物でも居ればなぁ」
しかし彼女は何の動きもないここにとっくに退屈していた いや、動いた 視界の端に小さい影がよぎった
ナナ「おっ、何だ?」影がよぎった方へ歩き出すナナ
影の正体は イタチやモモンガを少し大きくし人のそれを簡略化した顔を持つ小動物
シュカソルト(生命力が強くへんぴな場所でも暮らせるがその分肉も皮も粗く家畜としての人気は無い)だった 十数分程歩くとシュガソルトは大きな穴に消えていった
ナナ(あれ、シュガソルトは穴を掘って暮らすけど掘るのは自分のサイズに合わせた穴
だったはず) しかし今見える穴は細身の少女とは言え人間大の自分が通れるほどのもの
ナナ(何かあるな、こりゃ) ナナは好奇心から迷うことなく穴に飛び込んだ

986続き:2013/02/28(木) 21:38:07 ID:ufRUEh660
ナナ「よし、これでもう平気だぞ」 そう言ってナナは手に持ったシュカソルトを放す
その後ろ足にはとげが刺さっていたかの様な小さな傷があった
巨大な穴の意味 それはなんてことの無いことだった
巣穴にいたシュカソルトの一体にある動物を巨大化させる効能を持った植物
ハタカルメの棘が刺さっていてそのシュカソルトが穴を掘っていただけだった
とりあえずハタカルメの棘を放置すると細菌が増殖するので抜くことにした
ナナ「さーて、もう準備も出来るだろうし戻ろうか ? お前・・・」
ふと足下を見ると棘を抜いたシュカソルトがまだいた、どうもある場所を指してる様だ
ナナ「もしかして・・何かくれんのかな?」 
シュカソルトはある程度の知能を持っていて自分を助けてくれたものにはお返しを行う
 それを知るナナは指されたところを見てみる、そこには巨大になった時に集めたであろう、
大量のハニラートの実(かなりの成長を果たす果実でそれこそシュカソルトから人間大にまでなる)があった 
ナナ「おぉ!こいつはいいや!」ハニラートは味や栄養は良いが、
こういった環境でないと保存が効かないため中々市場に出ない
ナナは一割程の実を除けると遠慮無くハニラートにかぶりついた

987続き:2013/02/28(木) 21:43:23 ID:ufRUEh660
モモ「ナナったらどこにいったのかしら、ってあの穴は?」
数時間経って起きたモモはナナが居ないことに気付き辺りを探していた
そしてシュカソルトや同様の小動物しか居ないここには不自然な、
 発育が良いとは言え 人間大の少女のモモが通れる程大きな穴を見つける
モモ「これは一体・・・?」 怪しみ入ってみるモモ、ある程度下がると
塞がれていた ナナの身体で
モモ「!!??」ナナ「も、モモォ・・助けてぇ・・・」
 

モモ「・・・とりあえず、まずミカド先生に相談してみましょう
「あの人ならなんとか出来そうですし・・・」
ナナ「・・・・ああ」

988続き:2013/02/28(木) 21:49:53 ID:ufRUEh660
生返事を返したナナの身体は丸々と肥えて座席に挟まっていた
まず顔は可愛らしさを損なうことなく頬がパンパンに膨らみ
あごは二重にはなったり垂れたりしないままたっぷりと脂肪を付けていた
そして平べったかった胸は、服から大きくはみ出し、
谷間をくっきりと示す立派な巨乳となった
それをも凌ぐ大きな大きな太鼓腹は、服をその内圧と質量ではち切れさせ
その大きさと形を露わにしていた
そのサイズを図ってみたら、以前の丁度2倍
お尻はお腹以下胸以上といった具合でシートに収まりきらない程の巨尻となり
覆う布地は大きさに耐えきれず亀裂を生じさせ席をその重さでひび割れさせている
しかし手足やシッポの太さはほとんど変わらず
全体的にはまるで風船の様な肥満体となっていた
モモ「まったく拾い食いなんてするから」
ナナ「・・・」 

こうなった原因は当然ハニラートの実である
ハニラートが保存の効かない理由はその特有のタンパク質が
ガン細胞に似た性質を持っていて
特別な環境下で無いと増殖の後に短時間で死滅するからである
本来、それが他の生物の体内に入っても実害は無い
しかし人間型生物の体内環境はハニラートの生息可能環境とある程度一致している為
体の細胞をタンパク質で脂肪という形で増殖させてしまう
それ以外での害は無くハニラートの細胞も消化と共に破壊されるが
増殖した細胞はそのまま体の一部として定着する、
つまり急激に太ってしまう

989続き:2013/02/28(木) 21:51:03 ID:ufRUEh660
うつむいたままのナナ、それを見て何を思ったのかモモはデダイヤルに保存していた
ハニラートの実を1つ取り出し口に放り込む
モモ「うん、やはり美味しい 大丈夫ですってナナ」
「地球にはミカド先生だけで無く姉様とその友人方もいます」
「 それにあの人も王女として特別扱いはしないでしょうし」
「そこでまっとうに生活していたらすぐに痩せられますよ」
ナナ「モモォ・・・」 ナナはモモの気遣いに丸くなった顔を上げ涙ぐんだ
モモ「それに、ムネは私よりも大きくなったじゃない♪」
そう言ってナナのたわわになった胸に無造作に手を置くモモ
ナナ「モモォ・・・」 ナナはモモの気遣いに丸くなった顔をしかめ怒る
モモ「・・・・・!」 ナナの怒りに気付いたモモはすぐさまナナのシッポを掴む
しかしナナはものともしてない
モモ「なっ・・・!」 ナナ「どーやら神経も太くなったらしいなぁ・・・」

その直後、地響きを思わせる振動音が少しの間響き続けた後
それが嬌声と変わりしばしの間宇宙船の内で鳴り響いた
そうしている内に宇宙船の軌道は目指していた青い星から外れていたことを
双子は知る由も無かった


ナナ 43kg→91kg
B 68cm→91cm W 54cm→108cm H 77cm→97cm

990547:2013/02/28(木) 21:55:55 ID:ufRUEh660
以上です 意見と感想お待ちしています

後SSの名前云々については自分も余り気にしなくて良いと自分は思います
そういったことを気にするようならここのSSに目を通したりしないと思いますし

991 ◆t3E9hfR0Bc:2013/03/01(金) 00:05:27 ID:.2K3fICE0
547さん乙です。

29日なので駄文ですが小説を出しておきますね。
ttp://upple.info/94/
pass:himanka

・・・え?今日は三月一日?何を言ってるんですか私が投下したんですから二十九日です。
今日がもう三月一日とか認めません。今日は二月二十九日です。ええ、二十九日ですとも。

992973:2013/03/01(金) 07:54:27 ID:gal3ydrs0
>>990
そりゃそうなんだけど漢字まで一致してたら正直狙ったんじゃないかと勘繰ってしまうよ最近見かけるようになった名前だしね

有名人と名前が同じの人物を出すSSとかトラブルの種になりかねないしそれに個人的にはSS読んでる時に有名人の顔が浮かんできて興奮できないからやだな・・・

993名無しさん:2013/03/01(金) 22:11:03 ID:t6nDtaHA0
>>991
いつも乙!
二番目の話が怖かったw

994名無しさん:2013/03/02(土) 03:07:00 ID:csAl.b7c0
>>991
いつも乙です
最後の話が一番好きだけど
自分は年頃の女の子が50kg太ることよりも単位を優先するとは思えないw
でも、このシチュは凄く良い!!
是非また美貌換金屋が関わる話が読みたいと思いました!
次回作も期待して待ってます!

995名無しさん:2013/03/02(土) 07:44:55 ID:YsUJu59I0
>>991
乙乙
美貌を換金する店ってのは喪失系(といえばいいのかな)の話では
王道にして俺の大好きなシチュなんでおもしろかったぜ

996名無しさん:2013/03/02(土) 12:40:59 ID:RMfIN.lo0
◆t3E9hfR0Bcさんgj!
短編×3で、相変わらず多様な内容で面白かったです

997名無しさん:2013/03/02(土) 17:10:46 ID:sNNOFcpA0
>>991
やっぱ最高、乙です
29の日で一番楽しみにしてます

998名無しさん:2013/03/02(土) 19:24:14 ID:2kEqqtbY0
>>971
このまま彼女が肉牛&乳牛化するのをワクワクしてます!
>>991
いつもありがとうございます。
ずるをしたら罰が下る、道徳的でいいですねー
サイズ表記があると想像できてうれしいです

999名無しさん:2013/03/03(日) 03:46:59 ID:zEoL4KLY0
久しぶりに月姫のSSが再開されたという事で今更ながら支援を一つ・・・
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1533_1.jpg

1000名無しさん:2013/03/03(日) 12:40:50 ID:HBgBSLSw0
職人の皆様方乙&次スレが建っているようなので案内を
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13127/1362277305/

次スレの肥満化ネタが豊作でありますように




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