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【15周年記念】ジョジョの奇妙な問題集【自由参加企画】
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名無しのスタンド使い
:2023/11/28(火) 21:27:32 ID:DqvvoycU0
全容は掴めていないが、何者かが彼女を殺害して死体を弄ぶように利用した。森の中にはトラバサミがあり、恐らく他にも罠があると考えた方がいいだろう。
高校生は自分自身の名前とは異なるもう一つの名前を叫ぶ。それは己の精神力の発露、超能力をもう一人の自分として呼び起こし、困難を共に立ち向かう為の掛け声。
「ムーヴィングジュエルズスカイ!!!」
高校生の姿が陽炎の中にいるかのようにブレたかと思えば、ブレは次第に人のような姿を形成、高校生と並び立ち身構えるような仕草をする。
両手首から先が独立するように浮遊しているのが特徴的な彼の特殊能力・スタンドだ。
「来るならこい!ぶっ殺してやる!!」
高校生は攻撃的な言葉で〈何か〉を挑発しつつ、〈MJS(ムーヴィングジュエルズスカイ)〉に辺りを警戒させる。空中に浮遊する両手は能力をいつでも発動できるように、指で対角を作りながら身構え続ける。
まずはこちらがスタンド使いという情報を開示して、相手の出方をうかがうが能力までは晒さない。相手がただの異常者ならそのまま叩き潰すが、スタンド使いならこのまま牽制しながら森を脱出する。
彼女の敵討ちもしたいところだが、怪我をした右足を庇いながら正体不明の敵を深追いするのは現実的に難しい。だが相手が積極的にこちらを攻撃してくるならこちらも迎え撃つ。
行動指針を定めた高校生は、しばらく注意深く辺りを警戒するが……何も起こらない。スタンド使いと戦闘するリスクを相手側も避けたいのならこちらも乗っかりたいが、あまり希望的観測に偏り過ぎれば足元をすくわれてしまうだろう。
高校生は決心したように木の枝にぶら下げられた彼女の遺体を見つめる。彼女の帰りをどんな形であれ待ち続けている者たちがいる。中には残酷な現実に耐えきれず、行方不明という曖昧な幻想のままで良かったという者もいるかもしれないが、一番重要なのは……誰かの反応ではなく彼女自身が生まれ育った故郷に帰り、せめて安らかに供養される事だ。このまま放置すれば何をされるか分からない。
何より彼女の遺体としっかり対面できなければ〈何か〉の正体は掴めない。背中の傷に沿うように出来ているファスナー、空洞のように見える中身を確かめる事で相手の能力を探れるかもしれない。
高校生は〈MJS〉の両手を飛ばし、彼女の遺体をそっと抱き抱えようとした。その刹那―――
「クフフ、クフフフフフフ」
彼女の遺体が不意に笑い声を上げる。
否、彼女の中で何かが高校生を嘲笑している。
「ダカラ、死ヌ」
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