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【15周年記念】ジョジョの奇妙な問題集【自由参加企画】
198
:
名無しのスタンド使い
:2025/01/07(火) 22:34:34 ID:LQ2IdWns0
【課題名】
>>111
コンテニュー
【使用オリスタ】
No.8438 バギー・ボーイ 本体名『常葉 碧(ときわ あおい)』
No.8462ファイア・イン・マイ・ハート 本体名『凰 明良(おおとり あきら)』
【解答】
……これは酷い。
赤黒い血溜まりの中心には、手足があり得ない方向に曲がり、皮膚から折れた骨が突き出てて、叩き割られたスイカのような頭部を晒す惨たらしい死体がある。
生まれて初めて、アスファルトに脳漿をぶちまける自分の死体をお目にかかることができた。
これが、どうやら死後の世界なのだろうか?
私は確か……いつものように自宅を出て、出勤中だったハズだが……その道中、不運にもトラックに轢かれてしまった。
電源が落ちたかのように、目の前が真っ暗になり、うら若き乙女の人生が儚く終幕した。
と、ばかり思っていたが、どうやらこの世の理は私が考えていたよりも、カオスだった。
何故かって……こうしてるうちにどこからともなく謎の声が聴こえてくる。
『常葉……常葉よ……!』
「その声は……誰?」
懐かしさを感じる女性の声、どこかで聞き覚えがあるような気がしたが……それはすぐに錯覚だと気がつく。
『そんなことは……どうでもいいのです。重要なのは……常葉、貴女の意思よ。今から貴女にチャンスを与えます。貴女はご覧の通り凄惨な事故死を遂げてしまいましたが……3日間限定で現世に蘇り、期限内に3人に『善行』を為せば……特別にそのまま生き返らせましょう』
「は?ちょっと……いったいどういうことなの?」
『聞いたままの通りに受けとりなさい。重要なことはイエスかノー……今この瞬間を決断する貴女の意思表示です………………幸運の女神には前髪しか残されていないのです』
「えぇ……」
『………………』
人(?)のことをとやかく言えないが、この声の主は説明が雑過ぎる。新手の詐偽か何かと疑いたくなるが……目下には物言わぬ私自身の遺体が、差し迫る非現実を誇張してくる。選択肢なんてあって無いようなものだ。
「そ、それじゃあ……イエスで」
『Good!賽は投げられました!その決断と……勇気を称賛して……ささやかながら…助力しましょう。現世に………降りたい場所を貴女自身が宣言しなさい。会いたい人がいるなら……か、顔を思いうかべなさい』
何か知らないけど気に入られたのかしら?……と、言うか何だか口調の歯切れが悪くなってきているような気がすると思っていたら……事態が急変する。
「う、うわああああああああああ!?」
『も、もうじか、がありま、ん。ときわ……碧、あ、あな……のけ、けんと……いのり、ま―――』
あ、ありのままに今起こっていることを言語化すると!明らかに死んでいるハズの私の死体がひょっこり起きあがったかと思えば、私に襲いかかってきた!?
「バ、バギー・ボーイ!こいつを殴り飛ばして―――」
私は自身のスタンド能力……熱帯雨林の植物を擬人化したような姿をしているやや小型の人型スタンド【バギー・ボーイ】を呼び出して、迫り来る私自身の死体(リビングデッド)を引き離そうとしたが……どういう分けか【バギー・ボーイ】は私の死体側に現れて、まるで助けようとはしてくれない!?
「ひっ――――――」
私の死体は全身から夥しい量の弦や根・枝・葉・花が湧いて出てきて、私を抱擁するように包み込み、世界は真っ白に染まった。
★
【バギー・ボーイ】の能力―――直接的・間接的に触れた対象を宿主とし、そこから植物を生やし操る力。
本体の女性『常葉 碧』の不慮の事故で死亡した際、スタンド自身……或は本体の無意識下の生存本能が一か八かの賭けで自分自身に能力を発動した結果……本体の死体から生えた植物は新たなスタンド能力を発現、或は能力が拡張・進化したのかもしれない。
世界のどこかには本体が死亡した後、怨念の力で動き出すスタンド能力も確認されており、今回の事象もその類かもしれないが……死体と産み出された植物は常葉の魂を取り込んだ瞬間、瞬く間に塵となり消え去り、再検証は不可能だろう。
そして、時と運命は歪みながら巻き戻る。
★
「常葉さん、貴女いつからそこにいたの?」
「はっ!?」
ふと気がつくと、目の前には訝しげに部下を見つめる……私の上司、『大瓜ここのつぼし動物園』で園長補佐として働く女性『凰 明良』がいた。
自分自身の死を体験して、未だに何をされたのか分からず、正直頭がどうにかなりそうなぐらい混乱しているからこそ……冷静沈着なこの人に頼るしかない。
「あ、明良さん!私死んじゃった!どうしよ!」
「は?」
……まずは説明からだ。
To Be Continued
199
:
コンテニュー 続き
:2025/02/04(火) 22:20:43 ID:Kh2f.X.g0
小綺麗な内装の園長室、そこに主の姿はないが、きっと動物たちや従業員たちに気を配りながら園内を散歩しているのかもしれない。
その代わりに室内で事務業務をしていた明良さんは……文字通り突然湧いて出てきた私に困惑している。至極全うな当たり前のリアクションである。でもここで臆して引き下がる訳にもいかない。私は重たい口をこじ開けて事情を説明する。
「……あ、ありのままに起こったことを話します!私はいつのように出勤しようとしていたらその道中トラックに轢かれて死んじゃったんです!幽霊になって自分の死体も見ちゃいました。バチクソグロかったです!でも……何か急に謎の声が聞こえてきて、3日間だけ特別に復活してもらえたんですが、その期間中に3人に良いことをしなければ、また死んじゃいそうなんです!助けてください!」
私は可能な限りに自分の身に起こった出来事を分かりすく説明したつもりだ。しかし、まぁ……うん。黙って話を聞いてくれていた明良さんの目、すっごく泳いでる。
「えぇと………………うーん、そっ…かァ……いつも頑張って働いてくれてありがとうね………リフ休とろっか」
「違う、そうじゃない!疲れてるワケでも、ヘラってるワケでもな〜〜い!私の言葉通りのことが今起こってるんですよ!冗談なら4月1日に言いますから信じてください!」
私を朝っぱらから上司に何を話しているのだろうか?普通ならまず信じて貰えない与太話だろう。でも『大瓜ここのつぼし動物園』の職員なら……この手の奇妙な話を無下に扱わないハズだ。
私と同じスタンド使いである明良さんも、私の真剣な様子を次第に察してくれたのか、髪をかきあげながら、真っ直ぐな眼差しを向けてくれる。
「もしかして……新手のスタンド使いから攻撃を受けたのかしら?」
「わ、分かりません。でも……攻撃というよりは、本当にトラックに轢かれた私を助けてくれたような気がします……………ここに来る直前、幽霊の私は自分の死体とバギー・ボーイに襲われたんですけど……気がついたらここに、明良さんの前で復活したんです」
「復活か……まったく、突拍子もない話ね。でも常葉さん、私は貴女の誠実な働きぶりを知っていますし、くだらない嘘を悪戯につく人でもないでしょう。貴女はこれまで積み上げてきた信頼を賭ける心づもりで、私に助けを求めていると認識していいのかしら?」
「はい、勿論です!」
「あ〜ぁ、断言しちゃう……いっそのこと冗談の方が良かったよ。それで、今からどうしようか?私は何をすればいいのかしら?」
互いに真剣な眼差しを向けながら言葉を交わす内に、明良さんはようやく私の話を信じてくれたが、話の内容が取って付けたような話なだけあり、あまり乗り気ではなさそうだ。
しかし、まぁ……交渉の余地が出来ただけ御の字である。あとはこちらがどれだけ要望を示して通せるかだ。
「えーと、まずは、信じてくれてありがとうございます。お願いしたいことがいくつかあります。1つ目はリフ休……じゃなくて可能であれば有給を3日ください。制限時間内に問題を解決できたら早急に復帰します」
「……あぁ、それは構わない。アマゾンエリアのガイドは何とかしよう。遠慮なく休んでくれていい」
「た、助かります!あとお願いはもう一つだけです。期限内に3人の相手に良いことしないといけないようなのですが、私1人だけじゃ手に負えないことが起こったとき……園内のスタンド使いたちに協力を要請できるよう口を利いて貰えないでしょうか!」
「それくらいならお安い御用よ。何かあれば私に連絡しなさい。話は私が通しましょう」
「あ、有り難うございます!こんなに良くしてくれるなんて……感激です!」
「困ったときはお互い様よ。その代わり園に何かあったときには、貴女を頼りにするかもしれないから、そんなことがあるときは宜しくね」
「は…ははァ〜〜ッ!」
明良さんは二つ返事で私の要望を受け入れてくれた。こんなことされてしまっては、お殿様に平伏する家来にならざる得ないだろう。
「何だかよく知らないけど、健闘を祈ってるよ。頑張ってね」
「有り難うございます!そりじゃ、行ってきます!」
私は一礼して園長室を退室した。後ろ楯になってくれる心強い人と早急に出会えたことは紛れもなく僥倖だろう。あとは私が足を使うだけだ。
ひとまず、あの謎の声の言うとおり、3日以内に誰か3人に善行を為してみる他ない。まずは顔馴染みのいる園内を回りながら良いことをしてみよう。
困っていると言えば……いつも困ってそうな子がいたような気がする。確か園内のアジアエリアで展示されている巨大なイリエワニ、あの子はいつも顎が外れていて大変そうだ。
To Be Continued
200
:
コンテニュー続き
:2025/03/04(火) 22:33:56 ID:PtH7r6lU0
【課題名】
>>111
コンテニュー
【使用オリスタ】
追加オリスタ
No.8418 モンスター/スーサイド 本体名『潮(うしお)』
No.8440 ミニドラゴン 本体名『隠岐 亘(おき わたる)』
【解答・続き】
『大瓜ここのつぼし動物園』には多数のエリアが存在する。例えば私が普段ガイドを担当しているアマゾンエリアは、南アメリカエリアに属していて、実際のアマゾン川周辺に生息する動植物を展示している。
これから向かうアジアエリアも複数のエリアで形成される大規模なエリアで、そこに属する東南アジアエリアには『潮(うしお)』……天然バカというべきか……妙な愛嬌を振り撒く巨大イリエワニがいる。
水辺の放飼場には無数のイリエワニが、口を開きながらじっと動かないで日光浴をしているが、一匹だけ様子のおかしいヤツ……『潮』がいた。
『潮』は口をパクパク上下に動かしたり、何かに噛みついたような素振りを見せたかと思えば、急に体を回転するようなことがあり、まるで見えない何かを捕食しているように見えることがある。
この様子が来園客には受けが良く『エア補食』・『夢の中で食事中のワニ』とかなんとか言われたり、ストレスによる異常行動、飼育の仕方がなってない等SNSで叩かれたこともあったが………………でも実はこれ、本当に何かを食べている。
『大瓜ここのつぼし動物園』は世界各国の動物愛護団体と繋がりがあり、保護という名目で不思議な力を宿した動物を引き取ることがよくある。『潮』もその類……私と同じスタンド使いだ。
目を凝らしてよく見れば本体の巨体に紛れ込むように潜伏している……口が二つあるワニのような姿をした『潮』のスタンド『モンスター/スーサイド』は、なんでも食べることができる能力らしい。
ああやって何もないのに何かを食べている素振りを見せる時は、大抵の場合は太陽光や気温を捕食して、変温動物らしく体温を調整しているそうだ。
でも、スタンド能力なら本体が動くこともないのだが、『潮』の場合は、スタンドの動きにつられて本体も体を動かしてしまう癖がついてしまっているらしく、このような事態になっているらしい。
まぁ……太陽光や気温を食べる分には問題ないかもしれないけど、時より『よく分からないとんでもない大物』に食らいつくことがあり、大抵そういう時は顎が外れて戻らなくなる。
例えば、今みたくデスロールなんて厳つい捕食行動を繰り返ししている時は、もしかしたら『大物』の捕食に苦戦しており、十中八九顎なんてガバガバに外れちゃう。
周囲のイリエワニたちは、そんな様子のおかしい群れのボスを目の当たりにして、しこたまビビり散らしながら、放飼場の隅っこに避難しており不憫でしょうがない。
あれを治すには人手がいる。全長8メートル近い筋肉の塊と本能で動く動物スタンドの動きを止めるには、スタンド使いの力が必要になりそうだ。
飼育員も事態を察知したのか、放飼場に人が一人入ってきた。眼鏡をかけた細身の男性スタッフ……南雲さんだ。
「南雲さーん!良かったら顎治すの手伝いますよ!」
「常葉ちゃん!?いいの?すごく助かるよ!」
協力を申し出ると南雲さんは大変喜んでくれた。南雲さんはスタンド使いではないが、スタンド使いの動物と人が集まる動物園で働き続けている古株で、この手のトラブルには馴れているのか柔軟な対応がとらざるを得ないことを知っている。
南雲さんは早速、園内の獣医に連絡を取りしばらく待っていると……肩を落としながら気だるそうな雰囲気をこれでもかと放出する隠岐さんがやってきた。
「やぁ、南雲さん。僕はまた朝っぱらから潮くんと楽しいプロレスをすればいいのかな?」
「い、いつも申し訳ない。でも今日は助っ人に常葉ちゃんが来てくれているからきっと大丈夫!」
「へぇ、こんなところに珍しいね常葉君、どういう風の吹き回しなのかな?」
「ども隠岐さん、これには色々と事情がありましてね。平たく言えば一日三善です。ごはんのことじゃないですよ。善行です」
「ふーん………………そりゃまた殊勝な心がけだね。でもまぁ、僕が一人で潮くんを相手にするのは、骨が本当に折れそうだから助かるよ」
隠岐さんが素直に感謝してくれるのは珍しい。普段どんな荒治療をしているのかは分からないけど、言動の節々が滲み出てくる哀愁か苦労を物語っている。私もこの手の荒事には馴れているつもりだが、気を引き締めなければならないだろう。
この場に集まった人たちで軽く打ち合わせをした後、早速作戦を実行する。
放飼場にいる『潮』を室内の獣舎に誘導し、隠岐さんと私はスタンド能力を発動しながら出迎える。
To Be Continued
201
:
名無しのスタンド使い
:2025/04/01(火) 18:55:43 ID:CJ6GqYVM0
どうも、ジョジョな奇妙な問題集の運営をさせていただいた者です。
今回はコンテニューの続きではなく、本企画から私が一度離れることをご報告しに来ました。
理由としては、単純に私のモチベーションが最近維持できなくなってきてたので、一度離れてまたやる気が沸いてきたら再開しようと思います。
本企画は自由参加スタイルですので、私が不在中であっても、興味がある方はオリスタと問題集で好きなように遊んでくだされば幸いです!
丁度今日は4月1日だけどそーゆーネタではなく、書いてある通りのままですので悪しからずご容赦くださいm(_ _)m
202
:
名無しのスタンド使い
:2025/06/22(日) 23:33:17 ID:H.NjoJeE0
【課題名】サメが来たぞ
【あらすじ】
あなたはボートで海の上にいます。
港(岸)からそんなに離れてはなく、頑張って泳げば自力で辿り着けます。
しかし、人喰い鮫が、こちらへ向かってきます。
【クリア条件】
生き残ってください。
鮫を倒すのもよし、倒さずに逃げ切るのもよし。
【使用オリスタ】
なんでもOK
【補足情報】
ボートには救難用の飲料水、信号弾、ライフジャケットがあります。
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