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【15周年記念】ジョジョの奇妙な問題集【自由参加企画】
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名無しのスタンド使い
:2024/01/23(火) 21:36:33 ID:MMSVrbOs0
【課題名】おすそわけ
【使用オリスタ】
No.7224 パニック・ソング
スペシャルサンクス 『織井橋七星商店街』
No.7623ワンダーガール
No.7643 バタフライ・キャット
No.7656ヴァージン・バビロン
No.7865ベッルム・セルヴィーレ
No.8094 ハンズ・オン・ミー
【解答】
「結婚したのか、俺以外の奴と……」
知人の結婚式に招待された時、大好きだった彼と再会してしまった。彼は女性の左手薬指に嵌められた指輪を見るなり、思わず愛惜の情を吐露してしまった。
その時はそれ以上、会話を続ける事はなく互いに気まずさを誤魔化す為に距離を取っていたが……結婚式が終わり帰宅の途についていると、彼は雨がふっているにも関わらず、傘も差さずに女性の元に駆け出してきた。そして、どうすることの出来ない自分の心情をありのままに打ち明ける。
「お前と結婚するのは、俺だと思ってた。今夜は……帰したくない」
過ちは犯せない。それでも、その場の雰囲気と成り行きで、女性は思わず彼と口づけを交わしてしまうが……
「え…あレ…な…ナなんダコレ」
突然、彼の頭は沸騰したお湯の如く、内部から泡立ちながら、肉体組織を維持する事が出来なくなり破裂してしまった。
★
「いやぁぁぁあああ!ゲンジ〜〜〜〜!?!」
自室のベッドで寝ていた少女は、酷い悪夢に魘されていたのか、叫び声をあげながら飛び起きてしまった。恋愛ゲームの夢を見ていた事に気がつき、少女は大きなため息をつく。その吐息の中には下半身が泡だて器のようになっている小さな亜人型スタンドの群が紛れ込んでいたが、瞬く間に霧散して、泡のように儚く消えてしまう。そんな自身のスタンドに少女はいつものように挨拶を交わす。
「おはよう……パニック・ソング」
最悪の寝覚めだが、少女はアレをまた見る気はなかったので二度寝は止めて起きる支度を始める。といっても今日は学校も休みなので、慌てる理由もない……友達とお出かけにでも行こうかと考えていると、母親が血相を変えて部屋に入ってきた。
「どうしよう奏(かなで)、ちょって来て」
「えー何さ急に?」
奏で呼ばれた少女は、母親に呼ばれるがまま玄関の方に向かうとらそこにはクール便の荷物が文字通り山のように積み上げられていた。
「えっ……何これは?」
「……これを見れば分かるわ」
母親から手渡されたのものは……一応親戚らしいよく知らない叔父さんが、満面の笑みを浮かべながら猟銃を肩で担ぎ、倒れ付した大きなヘラジカと共に記念撮影した写真と……「やぁ元気?調子はどう?かくかくしかじか自慢話が続くため割愛……実は最近山の神様を仕留めちゃったんだ〜。物凄い縁起物だからお裾分けだよ。良かったら皆で食べてね〜粗末に扱ったら祟られるかもしれないから気をつけて(※要約)」と身勝手極まる内容の文面が書かれた手紙だった。
呆れて絶句する奏を余所に、母親はせっせとクール便の蓋を開けて中身を確認し始めており、肉の量はブロックで十六個もあった。
「はぁ……こうなの絶対に食べきれる訳ないじゃない!何を考えてるのかしらあの人は!本当にどうしよう……」
母親は頭を抱えながら愚痴を溢していれが無理もない。こんなに量があると流石に全て冷蔵庫にしまう事は不可能である。母親は面倒臭そうに溜め息を吐きながらも、彼女なりの答えを出す。
「不本意だけど叔父さんは既に私たちに答えを示してくれているわ…!こうなったら皆で食べるしかないわね。お裾分けのお裾分けをしましょう…!」
「それなら、ひとまず料理して味見する?」
母親の提案を聞いた奏は、ラッピングされた肉ブロックを手に取ると自分なりの考えを示す。
「たくさんあるから良かったら召し上がってください……て、叔父さんみたく全部丸投げにするだけじゃあ、みんな快く受け取ってくれないと思うの。私たちみたいにね。鹿さんだって厄介払いするみたくたらい回しにしたらそれこそ本当に祟られそうだし……まずは私たちで美味しい料理の仕方を見つけてみない?」
「あぁ……そうね奏、良いこと言うわ!鹿さんは何も悪くないんだから、皆で美味しく食べれるようにしないとね!」
「ありがと。それじゃ最初は私から……まずはハンバーグを作ってみるね。お母さんはその間に他に作れそうな鹿肉料理を調べてくれる?」
「任せて頂戴!」
母親と互いの考えを一致させ、各々の役割を決めた後、奏は袖をまくり上げて台所に立つ。手始めに冷蔵庫から玉ねぎを取り出すと、微塵切りにして飴色になるまでフライパンで炒め、熱が冷めるまで置いておく。そして、いよいよ主役の登場である。
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