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【オリスタ】スタンドの町と奇妙な旅人【SS】

49第3話 ◆m6.RAaHJe6:2019/10/04(金) 18:39:29 ID:YCm8nVgs0
「使ってるっての!なのになんで!なんで避けられちゃうの!?」

喋る度に純はどんどんと焦っている。純は戦闘向きの脳の構造を持っていないと言っていい。だからどんどん焦ってしまうのだ。

「いや、よく見えないからかもしれないけど、割と無計画だよ?ヴァルキュリアの視力で見れば、それがよく分かる…だから視力を使わせてもらったんだ」

スタンド独自の視力。存在しないこともあれば、極めて優れていることもある。「プリザーブド・ヴァルキュリア」は後者だ。それゆえの精密な動作でもある。

「邪魔になる『自分の視力』を遮断するために目を閉じて…」

「そういうこと。まあ、あれは気分だけど。それと分かったことが2つ。あのインクは『蒸発』して色も威力も時間経過で失われるということと、インクが集まりすぎて大きなシミになるとかえって威力が下がること。だから安全地帯になる場所が意外と多いみたいだね…さて、次は肉眼でも近寄れそうな気がするけど、どう?」

問われた純は一旦深呼吸をして、下を向く。そしてスタンドの拳も下を向く。

「私にはね、イーリアスちゃん…『どうもこうもない』ってことよッ!」

インクを散らし、地面を壊す。それを繰り返しながら純はイーリアスに急激に接近する。自分に攻撃が返ってこないのが不思議なほどの勢いで破壊されていく。

「あー、一番ダメなやつだ」

イーリアスは至って冷静だった。


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