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デザイナーズ Birth
17
:
名無しのごんべへ
:2023/01/17(火) 00:47:47 ID:kR6Bl4Ws0
それからというもの、吐き気は日増しに強くなっていった。
数週間経ったある日-
「うぅ〜…気持ち悪い…」
腹をさすりながらヨロヨロとトイレに雪崩れ込む。
「はぁ…はぁ…う゛ぉえぇぇっ…げほっ…げぇぇぇ…」
最初は匂いで吐き気を催していたが今では何もせずとも猛烈な吐き気、そして嘔吐に毎日苦しめられていた。
(これが…つわり…)
スマホで軽い気持ちで調べてた頃からは想像を絶するものだった。
「う゛っ…」
(まだ出る…!)
「げぇっ…げぇぇぇぇっ…はぁ‥はぁ…」
それでも家元に生まれた以上、稽古を欠かすわけにはいかない。
今日は久しぶりに母親直々の稽古が入っている日だった。
ドタキャンなんてもっての外、余計な心配もかけたくない。
素直につわりが酷いと言えば良いものの、男がつわりだなんて違和感があった。
那央は吐き気を堪え実家へと赴いた。
実家に着くとすでに母親が茶室で準備を終えていた。
「あら、来たのね。こっちはもう準備ができてるから着替えたらすぐに来てね」
やはり稽古となると顔つきも口調も厳しくなる。
那央は返事をすると着替えに自分の部屋へ入る。
練習用の着物に着替え帯を占めるが…
「うぷっ…」
那央は口を手で覆う。
しっかり占めると圧迫感で吐き気が込み上げてくる。
(これはまずいな…少し緩くしていかないと…)
しかし帯を緩めると当然ながら着物がヨレる。
母は練習でも身だしなみに厳しい人だ。
「怒られるだろうけど…今は無理…ごめんなさい…」
もたもたしてもいられないのでそのまま茶室へと向かった。
(
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