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諦めてください王子!

21名無しのごんべへ:2021/12/23(木) 08:45:13 ID:5YpqegsM0
月明かりに映し出されたエドウィンのお腹は驚くほど大きくなっており、
それと反比例するように身体は痩せ細り薄くなっていた。
しかし王子は、その弱りきった姿を美しいと思ってしまった。

「誰かいるのか!?」
弱ってはいても流石は元騎士団長、侵入者の気配に気づき勢いよく振り向いた。
「あ、エディ、わたし…」
「誰だ!また俺を襲いに来たのか!」
逆光になっているせいで、エドウィンはそれが王子だとは分からなかった。
「よせ、嫌だ、来るな…っ」
すっかりパニックになったエドウィンは逃げようと後ずさったが、
立ち上がる体力もないのか足をもつれさせベッドから落ちそうになった。
それを咄嗟に王子が駆け寄り後ろから抱き止める。
「すまないエディ、私だ、ゴットフリートだ。どうか落ち着いて…」
「あ、あぁ…んっ、いや…だ、…はっ、はぁん…ッ」
王子だと認識出来ていないようだったが、エドウィンからは甘い嬌声が上がった。
まるでお腹の子が父親を認識したかのように、聖女の祈りが発動したのだろうか。
後ろから抱き止めた王子の腕に、お腹の子の胎動が伝わってきた。
エドウィンの身体は発熱したかのように、熱く火照っている。

(だけどこのままじゃ、あの夜の繰り返しになってしまう)
(辛いなら初めての時は忘れたままでも良いから、どうか今の私を受け入れてほしい…)

そう祈りながら、王子はエドウィンに優しく、優しく口付けた。


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