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生徒会副会長の野望

58名無しのごんべへ:2022/06/05(日) 16:54:56 ID:q9Gph3Cs0
「私はびっくりバーガー、ポテトLにサイズアップで」
「じゃあ、僕は同じやつのドリンクもLで」

フードコートでハンバーガーを2人は注文し、向かい合わせで座席に座った。
周りには当然認識阻害の催眠術を使っているが、秀昭はじっくりとニヤニヤとそのお腹を眺めていた。

(けど…美春の方からお誘いがあるとは珍しいな…)
そんなことを考えながら秀昭はハンバーガーを食べすすめた。

「んー、美味しかったー。…ところで秀昭くん、ちょっと相談があるの」
「なんですか、会長」

美春がハンバーガーを食べ終え話しかけてきたので、秀昭は襟を正してその話を聞き始めた。

「あのね…私のお腹の中に赤ちゃんがいるんだって。もう少ししたら産まれるらしいの。…でも、私には思い当たる節はないんだよね」
「そ、そうなんですね」

お腹を撫でながら美春が語りかけてきて、秀昭は少し緊張感を持ちながら返事をした。

「でも…夢の中で…秀昭くんと…いえ、あなたとその、エッチな事をしたことはあるの。ひょっとしたら、秀昭くんの事が好きなのかもしれない。だから……」
「……」

ポツリポツリと話す美春。秀昭は黙って美春の言葉の続きを聞く。

「だから、その、なんというか……厚かましいお願いだと思うけど…
秀昭くん…あなたにお腹の赤ちゃんのお父さんになって欲しいなと思っているの。
卒業後の結婚を前提に、お付き合いしたいと思ってる。ダメ…かな」

下を向き、不安そうに震えている美春。催眠術がかかっているようには見えない。
秀昭は少し罪悪感を感じながら「分かりました。会長…いや、美春さん。よろしくお願いします」と答えた。

「…ふー!緊張したよ…これで私たちも名実共にカップルだね!今日は、初デートとして楽しもうね!」

笑みを浮かべる美春に、秀昭は少し複雑な感情を抱いた。

そうこうしている間に、アクション映画の時間が近づいたので2人はチケットを購入しに窓口に向かう。
上映中いつでもトイレに行けるように、出口に1番近い通路側の座席を選んで、2人は恋人繋ぎをしながらスクリーンの中へと入って行くのだった。


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