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復讐

1熊猫:2010/01/20(水) 09:02:05 ID:ZHtQ.ojc0

――くそっ、あの女め。いきなりなんてこと言いやがるんだ。

 数秒前まで元最愛の女性の声が聞こえてきていたケータイを床に叩きつける。
復讐してやる。絶対許すもんか。
怒りに任せ、ネットで検索。検索クエリは「復讐」。

すると検索窓の下に、「復讐 代行」や「復讐 合法」、「復讐 方法」などの候補が現れた。
「復讐 方法」を選ぶ。
簡単 後遺症が残るように復讐する方法。や、超強烈な復讐方法教えてください。などのサイトが検索結果に現れた。
俗にスニペットと言われるサイトを説明する語句を読むと、いまいちしっくりこない。
命まで直接奪うまでは行かないが、それに近い、レイプとか半死ぐらいがちょうどいい。
別れ際にとんでもない言葉を吐く女は数多いと聞く。だが、相手の人格や人生全てをも否定するような言葉を吐く女はコイツくらいのものだろう。

下へスクロールしていくと、検索結果ページの一番下に「復讐.com」というサイトが見つかった。
通常、このようにクエリにどんぴしゃのサイト名の場合、検索上位に来るはずなのだが、しょぼいサイトなのだろうか?
スニペットを見ると、「このサイトが検索結果にでたということは、あなたは復讐を考えていますね。このサイトは、あなたの思い通りの復讐ができます」とある。
興味を引く書き方だ。いわゆるスパムといわれるクオリティの低いサイトなのだろうか?
しかし、思い通りの復讐ができる。という煽り文句は惹かれるものがある。
他にめぼしいサイトもないようなので、これにしようか。

 サイトを開いたが、真っ白の画面が出た。
ん?おかしいな。繋がらないのかな?
そうおもった瞬間、画面上部にブルーのラインが現れ、その下に、
「西辺 遼平さん。ようこそ復讐.com へ」
の文字が現れた。
「えっ…!?」
 思わず絶句した。なぜ自分の名前が書いてあるんだ。
自分の西辺という苗字はとてもめずらしく、今まで親戚以外に同じ苗字のヤツにあった事がない。
何故だ。どうしてだ。
 よくIPアドレスなんかを取得・表示して、あなたの個人情報はすでに手に入れていますよ。だから、お金払え。
というサイトを良く見るが、IPアドレスみたいに簡単に誰でも取得できるような情報ではない。
すこし目をそらした隙に、画面は変わっていて、個人情報を入力する画面が出ていた。
その上には、「あなたの復讐したい相手の個人情報をわかる限りで入力してください」と出ている。
「名前は、刑部 蓉子。年齢22歳。住所は…」
 わかる限りで入力していく。意外と、入力できない項目が多いのに気付く。結局俺は蓉子の事を何もわかってなかったのか?
一番下の「次へ進む」ボタンをクリック。

 左側に身体メニューや、精神メニューなどのメニューアイコンが出て、中央に3Dの女性が現れた。
その女性は、次第に形を変えていき、蓉子そっくりの格好になった。
3D蓉子の足の下辺りに、3Dモデルとリアルモード、リアルタイムビューの3つのボタンがある。
3Dモデルのボタンが灰色になっており、リアルモード、リアルタイムビューにそれぞれ黄色と青色の色がついている。
現在画面に表示されているのは3Dモデルということか。
だが、これでどうやって復讐しろというのか。まさか、このネットの中で復讐しろという事なのか!?
一番下のinformationと書かれた下の部分に、文字が現れ始めた。

<西辺さん。慌てないで下さい。確かにあなたはこの画面で復讐を行っていただきますが、実際に刑部蓉子さんの身に降りかかります>
<その様子は、リアルタイムビューで観察できますし、リアルモードで実際に西辺さんが復讐を行って頂く事も可能です>
<まずは、左の身体メニューか精神メニューから、復讐メニューをお選びください>
 
 何だこのサイトは。俺は夢でも見ているのか。しかし、蓉子への復讐の思いが数段勝っていた。
リアルタイムビューにしておいてから、身体メニューを開く。
頭 肩 腕 など身体の部位が表示され、その下にさらに微痛や鈍痛、激痛やかゆみなどが表示されている。

 何にしようか?
とりあえず、胸の激痛を選択。継続時間を20秒と入力した。

38熊猫:2014/03/14(金) 14:42:20 ID:42J3NOUE0
ん?モニタの中が騒がしいな。
どうやらマユミの彼氏が病室に着いたみたいだ。
 すでに医師から状況を聞かされたらしく、眼は真っ赤に腫れていて、泣いていたようだ。
ボリュームが小さくて何を言っているのか聞こえないが、彼氏は蓉子に何か言っているようだ。
手のひらを病室のドアの方へ向けていることからも、出て行ってくれ的なことを言っているようだ。
しかし、蓉子はその声が聞こえないかのように、むせび泣いたままで、顔をあげようともしない。
数回呼びかけたあと、ようやく彼氏の存在に気づいたらしい。
蓉子もずっと泣きはらしていたのだろう。充血して赤くなった目をあげて、彼氏の方を見やる。
会ったことあったのか、ひと目でマユミの彼氏とわかったらしい。はっとした表情を浮かべたものの、
イスから立ち上がろうとか、彼氏に場所を譲るといったことは考えていないらしい。
「見たところあなたも妊娠しているようだが、妊婦のくせに喫煙するなんて、何考えてるんだ…!」
 彼氏が感情を押し殺した声で、吐き捨てる。
その目は、蓉子の膨らんだ目に注がれている。
「妊娠してない!私は…、私は……!」
 まだそんな事を言っているのか、コイツは……。救いようがないな。
実際は妊娠してから4ヶ月ぐらいしか経っていないが、蓉子のお腹は大きく膨らみ、明らかに妊娠じゃないと説明がつかないぐらいになっている。
「あなたが投げた灰皿が麻弓のお腹に当たったせいで、こうなったと聞いています」
 蓉子の言葉を無視するかのようになおも感情を押し殺し、冷たく言い放つ彼氏。
その表情は、まるでゴミでも見るかのように冷たい。
「ともかく、今日のところは帰ってください。そして、二度と麻弓の目の前に現れるな。この疫病神が!」
 自分のした事に対して謝罪を行うわけでもなく、さらに自分の妊娠を認ない蓉子の態度に初めて感情を露わにする彼氏。
それでも蓉子は動かない。再び自らの殻に篭もるようにベッドに突っ伏してむせび泣き始めた。
業を煮やしたのか、彼氏は実力行使に出た。蓉子を力ずくでマユミから引き剥がし、ドアの向こうに放り出した。
蓉子はしばらく病室のドアの前の床で泣きじゃくっていたが、やがてゆっくり立ち上がり、病院を出ていった。
 いつまたっても反省しないというか、自分のせいではないと言い張る蓉子に心底むかついた。
今、蓉子の腹ン中には、1胎の巨大児がいる。それだけでは足りない。
マユミに移植した一胎を復活させようと、妊娠メニューを開く。
途中変更はできないと聞いていたが、なぜだが変更できるようになっている。
よし。胎児の数を2に変更。
……しようと思ったのだが、指が滑って3で決定されてしまった。
まあいいや。蓉子だし。2胎も3胎もさほど変わんないだろう。

39熊猫:2014/03/14(金) 14:55:17 ID:22H79OPI0
 それから、ほぼ1ヶ月。
俺は復讐メニューを開けなかった。
マユミの赤ちゃんを殺してしまったことで、何か蓉子への復讐する気持ちが萎えてしまっていた。
大学に行き講義を受けて、サークルにも顔を出し、フツーの生活を送っていた。
サークルの後輩に結構可愛い子がいたんだが、それはまた今度。

 ちょうどバレンタイン間近の日。
一通のメールが届いた。差出人は<復讐メニュー>。
なんだと思って開けてみると、
蓉子の腹ン中の胎児のうち、一胎をマユミに移行完了。
蓉子は現在三胎の巨大児を妊娠中にステータスを変更完了。
と書かれていた。
また、マユミの胎児は、蓉子からの移植なので、死ぬ運命にないらしい。
よかった。ホッと一息。
 タバコに火をつけ、大きく息を吸い込む。
ふぅ〜〜……。
安心して吸うタバコはやっぱ旨いな。
そして、メールを閉じたと同時にブラウザが立ち上がり、見慣れた復讐メニューが展開していく。
 おいおい。こいつらはどういったシステムなんだ。現実離れし過ぎてやしないか。
すでに現実とは思えない出来事が連続していたが、そう思わずにはいられなかった。
 復讐メニューは、リアルタイムビューモードで立ち上がっており、
ソファーに座って雑誌を見ながらケータイで電話している蓉子を横から写している。
蓉子の姿を見て驚いてしまった。
 雑誌を載せているお腹は、ありえないぐらい大きく前にせり出している。
大ぶりのスイカを丸呑みしたって言われても納得するぐらいだ。
いくら何でも、巨大児の三つ子って言ったって、こんなに大きくなるもんかね……。
去年の11月に、初めて復讐.comを使い始め、すぐに復讐メニューをつかて妊娠させた。
ってことは、まだ妊娠してから3ヶ月ぐらいしか経ってないはずだ。
よくドラマや映画などで、ウッ……。ってつわりがあって、病院に行って「3ヶ月です」とか言われて、初めて妊娠がわかったりするよな。
どう考えても、はちきれんばかりに膨らんだ蓉子のお腹が、そんな位だとは思えない。
ずっと妊娠していて、もう明日にでも産まれそうなんです。って言われないと納得できない。
 しかし気になるのは、胎児は更に成長するのかって言うことだ。
3ヶ月目でこんなに大きいってことは、出産する頃にはこの3倍ぐらいの大きさになるんだろう。
ってことは、座っている状態で、膝をはみ出してさらにボコッとお腹が出る感じになるんだろうか……。
……いやいやいや。おかしい。いくら何でも、その前に破裂してしまうだろ。一応、蓉子だって人間なんだし。
ま、いいか。蓉子だしな。復讐なんだし。

41熊猫:2014/04/25(金) 11:40:26 ID:42J3NOUE0

 それにもうひとつ気になるのが、雑誌の上にドンッと乗っかってるおっぱい。
まるでグレープフルーツを二つ服の中に隠したような、膨らみ。
マユミよりもデカくなってないか?
 やべ。ムラムラしてきた。
リアルタムモードに変更して、ひと揉みしてこようか。
そう思った時、蓉子の電話は終わったようだ。
 どうやら電話の相手はマユミらしく、どこかで落ちおうことにしたらしい。
もう退院したんだな。よかった。
俺の復讐相手は蓉子であって、マユミに危害を加えるつもりは毛頭ない。
 蓉子は慌てた様子で着替えだした。さすがに服を買い換えたのだろう。
クローゼットから、ダボッとしたワンピースタイプの服に着替えている。
それでも、おっぱいとお腹の膨らみは隠しようが無いようで、服がかわいそうになるぐらいパッツンパツンになっている。

 おそらくあのファミレスで会うつもりだな。
先に行ってようか。でも、あのファミレスってどこにあるんだろうな。
いつも、リルタイムモードで瞬間移動するから、場所がわからない。
大学に行くついでに付近を探してみたんだが、見つからなかったから、俺の家の付近では無さそうだ。
 しょうがないのでタバコを吸いながら、蓉子がファミレスにつくまでパソコン上でモニタすることにした。
簡単にメシを済ませて一服し終わった頃、電車とタクシーを乗り継いだ蓉子がファミレスに到着した。
なるほど。ファミレスの場所は大体わかったぞ。結構遠いな。
リアルタムモードに変更して、俺もファミレスへ。
 禁煙席に案内される蓉子を見ながら、マユミを眼で探す。
マユミはまだ到着していないようだ。
外でタバコでも吸って待っていよう。

42熊猫:2014/05/30(金) 12:22:11 ID:42J3NOUE0
二本目を半分ぐらい吸い終わったところで、向こうから赤いコートを着たマユミが来るのが見えた。
 ファミレスの入り口まで来たマユミは、コートの上からでもお腹のあたりがポコンと膨らんでいるのがわかる。
あわててタバコを灰皿に押し当ててから、マユミの後を追う。
 マユミがやってきたのを目ざとく見つけた蓉子が、立ち上がり、手を振っている。
手を左右に振る度、おっぱいとお腹がボヨンボヨンと音を立てそうな勢いで上下左右に揺れる。
 やべ。またムラムラきた。もう限界かもしれない。
ってか、大きな声でマユミを呼ぶなよ。
マユミ恥ずかしがってんぞ。髪の間から見える耳が真っ赤になっている。ちょっと可愛い。

 席につき、コートを脱いだマユミにまたびっくりした。
いつ見てもマユミはおしゃれだな。
大きく胸元の開いたVネックの黒いニットセーターに、デニム素材のロングスカート。
ピーコさんも文句つけ難いほど、おしゃれなコーデだな。
おい。そこの妊婦も見習ったほうがいいぞ。
 それにしてもさ。マユミのお腹もかなりデカくなってないか?
おっぱいに目が行きがちだけれど、その下の膨らみも誰が見ても妊娠してるってわかるぐらいぽっこり膨らんでいる。
いくら蓉子のお腹にいた巨大児を移植したといっても、さ。
灰皿ショックの時、12週って言ってたよな。
あれから1ヶ月が経ったから、4を足して……、16週目?
16週目ってことは、4で割って4ヶ月目か。
ドラマとかで妊娠がわかったとか言ってるのって、だいたい3ヶ月目とかだろ。一ヶ月でこんなに大きくなるもんなのか?
巨大児といっても、限度があるだろう。
「そういえば、ここも変わったね」
 俺の驚きをよそに、マユミがのん気な声を出す。
そういえばそうだな。なんか全体的に雰囲気変わった気がする。
 おっ。制服も変わったんだな。
前のもよかったが、今度のはもっといい。
おっぱいを強調することで有名な某レストランと同じような制服になってる。
 目移りしちゃうな。

43熊猫:2014/06/20(金) 10:56:51 ID:42J3NOUE0
さすがにマユミクラスはいないものの、さすがにこうもエロい体を見せつけるように歩かれちゃたまらんな。
ほとんどオレンジ色だが、たまにピンク色の制服着てる子もいるな。
どういう違いがあるんだろう。好きな方を着ていいとかかな。
 なんて考えてると、長い髪を一つに束ねた子発見。
俺のお気に入りのあの子じゃないかな。
でもなぁ。ちょっかい出したいんだけれど、なぁ……。
蓉子への復讐しないとなぁ。後一回で復讐と関係ないことしたら、復讐権利剥奪だって言われてるしなぁ。
ん?待てよ。復讐メニューを終了しなきゃならなくなったら、蓉子の腹の子たちはどうなるんだろ?
現時点で、復讐メニューによって、検査不可視と流産不可にチェックを入れてある。
それと、出産日を設定していない。
ってことは、復讐メニューが無効になると、検査しても妊娠がわかってしまうし、流産することもある。
出産はどうなるんだろう?永遠に出産しないのか?それとも、今すぐに出産してしまうのか?
<お答えしましょう。検査不可視と流産不可は無効になります。出産は……
 まあ、いいでしょう。麻弓様のことをお助けになられましたし、今日一日だけ、ノーカンということにしましょう>
 執事然とした渋い声が頭に響く。
やっぱりな。ん?出産はどうなるんだよ。答えを濁しやがった。考えてないのかよ。
 まあいいや。今日だけはノーカンらしいし。あの子のおっぱいを揉みに行くとするか。
お気にのあの子は……。
ああ、いた。
スープのようなものを運んでいる最中だな。
 後をこっそり追いかけ、後ろからその魅力的なおっぱいにタッチ。
前回来た時は、下痢ピーになった蓉子のお陰で、ゆっくり揉めなかったからな。
今日はゆっくり揉んでやるぜ。
「ひゃぅぅん……!」
 後ろからその強調されたおっぱいを揉んだだけなのに、軽く跳び上がった。
耳まで真っ赤になってる。かわいい。
ちょっと胸を揉んだだけで、この反応とは……。処女なのかな。
もうすこし力を入れて揉んでみるか。
「……ひゃぁあ〜。ぅうんん…、はぁぅっんん……!」
 ちょうどいい柔らかさと、大きさ。
やばい。たまらん……。

44熊猫:2014/08/19(火) 09:34:59 ID:3VaRL/8M0

あまり揉まれ慣れてないのか、ちょっと力を入れて揉んだだけで、軽くイッたかのように、身体を俺に預け始めた。
手に持ったスープを放り出すような格好になりながら、手が中空でもがく。
 手から放り出された大皿が、放物線を描いて宙を舞った。

 ガシャン……!!

 大きな音を立てて、コーンスープだろうか。黄色いスープが床に溢れる。
こぼれた飛沫が、ちょうど前を歩いていた強面のオジさんの足元に掛かる。
「おい、コラ、姉ちゃん。何やっとんじゃ。ズボンにかかってしもうたやんけ!」
 強面のオジさんが振り向き、ドスの利いた声を響かせる。
うわあ。絶対前から歩いていたら避けてしまうような、絶対にそのスジの人とわかる顔立ち。
ヤバイことになったな。
ま、俺は関係ないけれど。俺に関係あるのはこのおっぱいだけだ。
「……ひゃッん! も、んんっ……申し、わけ……ひゃぅっ、……ございません…んんッ!」
 慌てて頭を下げるものの、俺の手はおっぱいに吸い付いたままだ。
しかも、この子が腰を折ったせいで、バックで挿れたみたいな格好になっている。
そのせいか、女の子の謝り方がエロい。
「なんや、声が震えとるやんけ。そんなんで謝ったことになる、思てんのか。店長呼べや、店長」
 ニタァと笑ったその顔。絶対わかってる。  
俺の姿は見えていないはずなんだけれど、左右にグネグネと動く女の子のおっぱいに興奮しちゃったみたいだ。
顔を上げると、ズボンの辺りがちょっと窮屈そうになっている。

45熊猫:2014/11/16(日) 11:12:14 ID:dwklRT160

「……ひぃっ。は、はいぃィ……。ぅう、ひゃぁああんん……!」
 せっかくだから、腰も動かしてみようか。
軽く腰を前後に動かしただけで、また軽くイッちゃったようだ。
「店長呼べ、言うとるやろが。何、ボサッと突っ立っとんねん。はよ、せんか。ワレ!!」
 ビクッと震わせながら、まだその場を動かない女の子に、ヤクザはマジ切れしたようだ。
 ヤクザは何より、自分のメンツを潰されることを嫌う。
普通はカタギには手を出さないはずなんだけどな。って、映画の観すぎか。
 ま、そんな事は関係ない。
俺も我慢できなくなってきた。
腰を使いながら、おっぱいにやった手を下へと持っていく。
「……あッ、んんぅぅッ……。ひゃんぅぅ……んあッ、ふぅわッ、ふああぁぁぁ……ッ!!」
 前後からアソコを責められて、本格的にイッてしまったらしい。
崩れ落ちる女の子の股間から、液体が溢れ出ていた。
ヤクザや他の客らは、ヤクザの凄みがあんまり怖いので、お漏らししてしまったかのように見えたかもしれないが、それは違う。
俺が処女マンコを攻めまくったせいで、初めてイッたのと同時に、潮噴きしてしまったのだ。
 やばい。出そう。
俺は素早くズボンを脱ぐと、崩れ落ちた女の子のスカートを捲り上げ、その中に発射した。
「はぁッ! はぁ。ひぃッ……! んぅッ……あッ! ふああああぁぁ……ッ!!!」
 中出しされたショックなのか、また盛大にイッた女の子。
ヤクザもわけが分からず、ポカンとその場に突っ立っている。
すでに怒りを通り越して、女の子の醜態に呆然となっているようだ。
 側のテーブルにあったナプキンを取り、射精の終わったペニスを軽く拭いてから、女の子の側に放った。

46熊猫:2015/01/05(月) 09:40:20 ID:x1WDHpvI0
 さて、満足したことだし、蓉子らはどうなったかな。
蓉子のおっぱいも最近大きくなったし、もみ心地はよさそうだ。どれだけ良くなったか、確かめてやらんとな。
野次馬たちをかき分けながら、蓉子らが座った席まで戻る。
 しかし、こちらも野次馬だらけで容易に近づけないぞ。
何がどうなってんだ?
<蓉子様と麻弓様のあまりの食べっぷりに見物客が出来てしまったようです>
 冷静な執事の声が響く。
なるほどな。
 妊婦2人に胎児は4人。
といっても、胎児は記録的な巨大児に設定してある。
一般的には、4,000g以上を巨大児と言うそうで、ネットでは4,500gてのが、一番大きいみたい。
ぜひ、蓉子にはそれらを軽く超えてもらいたい。
数年に渡り、抜かされない日本記録を打ち立ててもらいたいもんだ。
 海外では、7〜8キロというのがあるらしいが、蓉子は3人孕んでいるので、そこまで行くとやり過ぎか。 
いくらエロ小説版と言ったって、な。人間じゃなくなるわ。
 とにかく、だいたい蓉子には標準的なサイズで言うと、6人分。マユミで2人分の胎児がいる計算になる。
それだけいれば、食欲もエライ事になるだろうな。
野次馬をかき分けて見てみると、4人がけテーブルに2人で向かい合わせに座っていて、テーブルの上には、所狭しとお皿が置かれている。
テーブルが見えないんじゃないかっていうぐらい。
 そして、2人がまるで掃除機のように皿に乗った食べ物を口に入れ、次々とお皿を空にしていく。
わんこ蕎麦みたいに、空にする側から新たなお皿がウェイトレスによって追加されていく。
 うええ……。
見てるだけで、胃がもたれてきた…。
今日は何も食べなくても大丈夫な気がする。
もういいや。帰ろう……。
 リアルタイムモード解除を念じ、そのまま家に戻る。

47熊猫:2015/04/06(月) 09:15:31 ID:0gUc70RI0
 マユミと蓉子は無事仲直りをしたらしく、
それから一緒に大きくなったお腹とおっぱいを揺らしながら大学に通っている。
ほとんど講義も同じのを取っているようだ。
蓉子らが通っている大学は、美人が多いことで有名な大学だ。
スタイルがいい美人も多く、ムラっとくるのだが、復讐権利剥奪に王手をかけた俺としては手が出せずにヤキモキする。
まあ、その場で蓉子に中出ししてるんだけど。
 放課後、よく食べ放題のお店に行っているらしく、
どこかのレストランのような場所にいるのをよく見かける。
そのおかげで、お腹の中の巨大児たちも順調に成長しているらしく、
マユミも蓉子も、街で見かけるどの妊婦よりもお腹が大きい。
 蓉子にいたっては、今にも爆発しそうな勢いだ。
まだ、受胎してから4ヶ月ぐらいしか経ってないハズなのに、どう見ても今すぐにでも産まれてしまいそうな勢いだ。

48熊猫:2015/04/06(月) 09:16:45 ID:0gUc70RI0
 そして、バレンタイン当日、
街はカップルで溢れ、なんだかみんなそわそわしてる。
リア充たちめ。爆発しろ。
今日はバイトも休みだし、講義も出なくてもいいやつばかりだ。
1日中張り付いていられるな。
 パソコンを付け、復讐メニューを開く。
太陽がすっかり顔を出したってのに、この妊婦は遅起きだな。
まだ布団の中に居やがる。まあそのほうが好都合なんだが……。
 最近お腹が大きくなりすぎて、普通にはセックスできなくなっていた。
俺のデカチンを持ってしても、ちょうどいい所まで挿入できないのだ。
だから、寝込みを襲うしかなくなってくる。
 仰向けの体勢ではお腹の重みで眠れないらしく、横向きで寝ることが多くなっている。
この体勢なら、添い寝するような形でバックで挿れれば、けっこう奥まで届くのだ。

 早速リアルタイムモードにして、蓉子の部屋に潜入。
蓉子が起きないようにそっと掛け布団をめくり、その中へと入る。
背中に密着し、後ろから手を伸ばし、おっぱいを揉みしだく。
妊娠してから着実にそのサイズが大きくなり、今ではマユミと変わらないぐらい巨乳化したおっぱい。
でもマユミと違って、マシュマロやわらかおっぱいじゃない。
母乳がぎっしり詰まった重量感のある硬いおっぱい。
それはそれでけっこう好きなんだが、やっぱりマユミがいいな。
 そんなことを考えながら、一心不乱に揉みしだく。
「……ぅんんっ。っんんッ……」
勃起した乳首を中心に攻めていると、蓉子が起きてしまったらしい。
でもまだ寝ぼけたままで、状況がわかっていないようだ。
くねくねと身体をよじらせ、耳まで真っ赤にしながら喘いでやがる。
何て言ったっけ?新しい彼氏とセックスしている夢でも見ているつもりか。
 こっちもけっこう我慢の限界に近づいている。
ネグリジェだっけか、ワンピースタイプの寝間着を着ているため、こっちとしてもヤりやすい。
裾を捲り上げ、少し尻を上げてから中へと挿れていく。
妊娠して、子宮が大きくなったからなのか、中はかなりキツキツだ。
すぐに出しそうになって、あわてて腰を動かす。
「…んっ。んんぅッ……!はぁ、ぁああん……」
 まるで俺から逃げるかのように、背を反らせ喘ぐ蓉子。
超エロいな。腰の動きがより大きく、激しくなる。
このまま中に出しちゃえ。
そう思ったその瞬間、ベッド脇においてあったケータイが軽やかな音を立てる。
誰だよ全く。ジャマしやがって…。
「ぅんっ。……んんぅっ。ふぁあ、ぅ、んん……。ぁ、ああん!ぅ、う、ふぁあんん。ん、あとで……」
 喘ぎながら応答する蓉子。
電話の相手はマユミらしく、喘いでいる蓉子の様子を訝しがりながらも、何かを言っている。
「……ぅうんんん。ふぁぁああんん……!!」
 蓉子が電話を切った直後、我慢できずに中へ出してしまった。
どうやらマユミからの電話はお誘いだったようで、イキながらもモゾモゾと起きだすような素振りを見せた。
やべ。慌ててペニスを引き抜く。できるだけ身を縮めて見つからないようにする。
リアルタイムモードと同時に、ステルスモードを起動させているため、俺は見つかるわけない。
しかし、こんもりと盛り上がった布団に気づかれるとヤバイのだ。
 蓉子は、半分寝ぼけながらも完全に起き上がり、股から漏れる愛液に顔を赤くしている。
服を着替えるより先にシャワーを浴びるらしい。タオル数枚と着替えの服を持って、バスルームの方へと消えていった。

49熊猫:2015/07/12(日) 23:44:09 ID:ZoDJcfbU0
 蓉子がバスルームに消えていったのを見送って、俺もベッドから這い出る。
ドアを開けるような音の後、水を流すような音が聞こえてきた。
一回中出ししてフニャとなった俺のムスコが、シャワーの音を聞いて俄然元気になってくる。
しょうがないやつだな。そういえば、最近蓉子の裸を見てないな。シャワー中にセックスするってのも悪くないな。
 よし決めた。
バレないとわかっていても、つい忍び足でバスルームに向かう。
畳一畳ほどの脱衣スペースがあり、洗面台や洗濯機もそこに置かれている。
バスルームのすりガラスの向こうでは蓉子がシャワーを浴びていて、肌色のモザイク模様が動いている。
なんとも興奮するシュチュエーションだな、おい。
 俺のムスコも完全フル勃起状態になっている。
下着まですべて脱いでから、バレないように、そおっとバスルームのドアを開け、中に滑りこむ。
蓉子はうっとりと目を閉じて、両手で髪を梳くようにして洗っている。シャワーに夢中で気づいていないようだ。しめしめ。
 しかしかなり成長したもんだな。思わず、見とれてしまう。
元々かなりスレンダーな体型だったため、あまり大きくなかったおっぱいも、どっしりとした重量感のある巨乳になっている。
薄いピンク色だった乳輪も5円玉ぐらいの大きさになり、ちょっとグロいぐらいに真っ黒になっている。
赤ちゃんが乳首の位置を見つけやすいようになってるとか何とか聞いたことがあるけど、やっぱグロいな。
元々の薄いピンク色のほうが好きだな。

50熊猫:2015/07/12(日) 23:44:44 ID:ZoDJcfbU0
 回りこんで後ろから、その真っ黒乳輪に照準を合わせ、手を伸ばす。
「んんっ、はぁ、ぁああ……。んぅっ。ヒッ、ぁああ……。ッん…んんんッ……」
 蓉子はビクッと体を震わせ、思わず手を止めてしまうほどの大きな声を上げた。
ご近所さんに聞こえたらどうすんだよ。ま、いいか。俺は見えていないんだし。
 怪訝そうにあたりを見回すが、当然蓉子の眼には俺は見えていない。
「んッ。くぅっ、くぅぅんん……。ふぁあっ、んんっ、はぁっ、ぁああッ……!」
 小首を傾げ、シャワーに戻ったところで、蓉子はまた歓喜の声を上げる。
片手では抱えきれないほどに成長した巨乳を揉み込む。
ファミレスの女の子は、ぷにぷにした柔らかい巨乳だったが、母乳が詰まった蓉子のおっぱいは重量感のあるずっしりとしたおっぱいだ。
数分間揉み込んでいる間にかなりいい感じになってきたらしく、快感をこらえるように目を閉じた蓉子はガクガクとヒザを震わせている。
シャワーヘッドはとうに手からこぼれ落ちて、床で蛇のようにのたうち回っている。
もうそろそろいいかな。
 蓉子の背中を結構キツメに押す。
よろけた蓉子は、壁に両手でつくような格好になった。
尻のあたりを掴み、手前へ引き寄せる。すると、自然と尻をつきだした格好になる。
妊娠4ヶ月前後なハズなのに、お腹はかなり大きい。
ちょっと気になってネットで調べてみたのだが、「出産予定日前日」とキャプションの付いた画像のお腹よりも大きい。
三つ子の超巨大児を孕んでいるせいもあるんだろうが、ちょっと引いてしまうぐらいの大きさだ。
 その超デカ腹に手を這わし、ひとしきり撫でた後、さらに下へ手を持っていく。
蓉子のアソコからは、シャワーの湯とも違うねっとりとした液体が泉のようにコンコンと湧き出している。
「ひゃぁん……! ぁあ、はぁあんん、……んんっ、はぁ、ぁああ……! くぁっ……、はぁ……。んんッ、はぁ、ああんッ……」
 すでにイきかけているのか、蓉子の口からは淫らな声が漏れる。
おしりを掴んでグイと引き寄せ、肉棒を挿入する。
「ぅひぁあっ! ……ぅああぁっ、はぅっ、うっ、んっく、ひぃいっ! はぁ! はぁ……!。ん……っ! ぅんん、んんんぁああああ〜〜!!」
 数回出し入れしただけで、身体を弓なりに反らせて、盛大にイッてしまった。
ちょっと声が大きすぎて引いてしまう。このエロ妊婦が。
 なんか醒めたし、戻ろう。
自宅へと戻ってきた俺は、すぐさまリアルタイムビューモードに切り替える。
シャワーを終えた蓉子は、いそいそと着替え出した。
さっきのマユミの電話でどこかに出かけるよう言っていたからか。
 時間も掛かりそうだし、レポートでも書いとくかな。

 蓉子が乗ったタクシーは、食べ放題の店の前に着いた。
タクシーの運転手から、「もうすぐ産まれるんですか?」と聞かれ、顔を真っ赤にして否定してやんの。
そのどっからどう見ても、もうすぐ産まれそうなデカ腹で、妊娠してないっていうほうがおかしいっての。
 食べ放題の店には、すでにマユミが到着していて、
すでにテーブルには、フルコースかっていうぐらいの皿がのっている。
またファミレスの時みたいに、ちょっといたずらしてやろうかとも思ったけど、
二人のあまりの食べっぷりに、胃がムカムカしてきた。
 レポートを片付けよう……。

51熊猫:2015/11/19(木) 10:55:16 ID:JDYHCPZM0
 それから、季節は移り変わり4月。
暖かくなって、桜が咲き、道行く人達も何だか浮かれているようなそんな感じ。
ほぼ毎日、リアルタイムビューで蓉子の様子を観察しているが、日に日に大きくなっていくお腹がかなりヤバイ。
はち切れんばかりに膨らみ、座ると太もものほとんどが隠れてしまっている。
人間っていうか、まん丸すぎる身体は、クリチャーに見えてしまう。すでに性欲がわかない。
そんなクリチャーと化した蓉子でも、マユミは見捨てる事なく変わらず付き合ってくれている。
マジ女神だな。
そんなマジ女神のマユミのお腹は、どーんと前に突き出してかなり重たそうだ。
二人の会話から、8ヶ月目の後半に入ったらしい。
そのどーんと突き出したお腹に負けず劣らずなのが、おっぱい。
暖かくなって薄着になったせいか、シャツの胸元がパツンパツンになっているのが、何ともまたエロい。
 この日は、朝から花見に行くようだ。
前日から部屋に泊まりこみのマユミがあれやこれやと準備してくれている。
蓉子はというと、重い身体がツライのか、ほとんど動かない。
おい、ちっとは動けよ。
 頑なにお腹が出てきたのは、妊娠じゃないと言いはる蓉子に、運動不足とでも思ったのか。
いつでもマユミがあれやこれやと理由をつけて、蓉子を外へ連れ出している。
やっとのことで出発した二人は、どうやら途中のコンビニで酒やらお菓子やらを買い込み、河川敷へ行くようだ。

 河川敷は、大ぶりの枝に大輪のピンク色の花が咲き誇っている。
穴場なのか、他に人影は見当たらない。
 ビニールシートを広げ、満開の桜をふたり占めか……。ちょっとうらやましいな。
ってか、おいおい。妊婦が酒飲んでいいのかよ。ふたりとも、結構な早いピッチでビールを飲み干していく。
もう酔ったのか、お腹を触りっこしたり、おっぱいを揉み合ったり……。
何やってんだ、お前ら……。
 それをこの特殊なツールを使い、覗き見てる俺も俺だがな。
俺も花見したくなったな。
近所の公園にある桜は咲いたか、梅はまだか……。ちょっとビール片手に見に行ってみようか。

52熊猫:2016/01/02(土) 09:54:34 ID:Yop2MSws0
 すでに夏日だとか、最高気温が歴代最高だとか、えげつない言葉がニュースで聞かれたゴールデンウィーク。
蒸し風呂に入ったかのような、猛暑日が続く。
 7月に入っても真夏のような、うだる毎日が続く。
大学へ行く気はさらさらないが、大学の中はクーラーが効いていて涼しい。仕方なく図書館で見もしない本を広げる日々。
そういえば、蓉子たちはどうしているだろう。と思い、家に帰って復讐メニューを立ち上げてみる。
マユミはそろそろ産まれただろうか。蓉子の様子はどんなになっているだろうか。
 リアルタイムビューで立ち上げてみると、蓉子の部屋が写った。マユミもいるようだ。
クーラーの風量をマックスにしているのか、スピーカーからは、風の音がかなり大きく聞こえている。
扇風機も数台稼働しているらしい。
しかし、どうしたことなのか。二人の妊婦は――いや、一人の妊婦とクリチャーは、汗だくになっている。
 クリチャーこと蓉子は、人間の限界にびっくりするほど、お腹が大きくなっていた。
大人一人中に入ってるんじゃないの?と言いたくなるぐらい大きい。
足を閉じることはできなくなっているらしいが、足がまるまる隠れてしまっていて、膝頭がかすかに見える程度。
八つ子を孕んだオクトマムってのが話題になっていたが、それに近いものがあるな。
 しかも、汗だくになっているせいで、かなりゆったり目のワンピースが汗で張り付いていて、身体のラインが浮き出てしまっている。
小ぶりのスイカサイズのおっぱいが丸わかりなのは、ちょっと興奮してしまうけど、
これだけ膨らんだお腹は正直、気持ち悪い。そして、一人では立ち上がれないようで、マユミの介護なしでは生活できないようだった。
 そのマユミだって、おそらく予定日が近いのだろう。
はちきれんばかりのお腹を抱え、時に辛そうにお腹を擦りながら、蓉子の介護に勤しむ。
たぶんマユミのお腹もおっぱいも、かなりデカイ方なんだろう。
ただすぐ側に、超巨大サイズのクリチャーがいるせいで、何か小さく思えてしまう。

 まあ、かなり大変そうではある。
蓉子はいいとしても、マユミにかなりの負担をかけてしまっている。
これは、かなり心苦しい。
だがしかし、次に復讐メニューを立ち上げるのは、かなり先の事になりそうだった。
というのも、何故か都心よりも沖縄のほうが涼しいらしい。
ゼミの仲間と、沖縄に「避暑」に行こうという事になったのだ。
涼しくなった頃、たぶん9月くらいに帰ろうと計画している。
大学生の貧乏旅行だから、向こうにパソコンが有るとも限らない。
ネットカフェぐらいあるだろうが、軍資金が底をつくかもしれない。
既に俺が手を出さなくても、充分復讐になっているだろうしな。

53熊猫:2016/06/07(火) 09:56:52 ID:/112GulA0
 そんなわけで、7月も中旬。
俺は沖縄へと旅立った。
 目的地は沖縄本島じゃなくて、その近くの島。
一緒にいくツレの知り合いが、民宿をやっているらしい。
飛行機で沖縄まで行き、そこからフェリーで小一時間。
うん、疲れた……。
みんなぐったりとしてる中、甲板には太陽がさんさんと降り注ぐ。
太陽だけにサンサンとってか? そんな下らないことが頭をよぎりながらも、フェリーは目的の港についたようだ。
誰だ、沖縄が涼しいなんていったのは!? めっちゃ暑いやん。
 しかし、そんな不満ぶーぶーな気持ちも吹き飛んでしまった。
フェリー降り場まで迎えに来てくれたツレの知り合いってのが、メチャメチャ美人だった。
大きな瞳に、小麦色に焼けた肌。染めてない黒い髪は肩辺りまでサラサラだ。
そして、かりゆしウェアって言ったっけ?沖縄スタイルなシャツの上からでも明らかな豊かな2つの膨らみ……。
 これはいい旅になりそうだな!

54熊猫:2016/12/06(火) 22:25:16 ID:EH0DlvHo0
 ツレの知り合い。
喜友名 めぐみちゃんというそうだが、
普段は沖縄本島の大学に行っていて、観光シーズンになると実家の民宿を手伝っているのだそうだ。
いかにも沖縄らしい、珍しい名字だがこれで「きゆな」と読むらしい。
沖縄の言葉では、「チュンナー」と読み、友達からはチュンと呼ばれているんだとか。
それにに倣って俺達もチュンちゃんと呼ぶことにした。
 で、チュンちゃんの運転する軽ワゴンで民宿に向かい、荷物を置いてから早速、島を案内してもらう。
それほど大きくはない島。観光と言ったって、たかが知れている。
そう思っていた時期が俺にもありました。
緑色の山はどーんと大きくそびえ立ち、白い砂に青い海に面した海岸はとても綺麗だ。
 ひと通り回った後で、せっかくだから海で泳ごうということになった。
俺達は揃いも揃ってアロハシャツに、ユニクロで買った半パンを履いている。
そのままでもすぐに乾くとチュンちゃんが言うので、アロハだけ脱いでそのまま海に入る。
チュンちゃんは入らないんだってさ。ちょっと残念だな。

55熊猫:2017/07/02(日) 14:18:48 ID:qV6jh5sU0
 しばらく童心に帰って遊んでいると、見当たらないと思っていたチュンちゃんがいつの間にか俺の背後に周り、俺に水をかけてきた。
仕返しとばかりに俺も海水を手で掬い、チュンちゃんにかける。
俺の手は結構大きい。かなりの海水がチュンちゃんに降り注ぐ。
「あ……」
 呆けたようにつぶやいたのは、俺だったか、ツレの誰かだったか……。
おもいっきり頭で海水を受けてしまったチュンちゃんは、頭からずぶ濡れになっている。
海水はシャツまで滴り落ち、身体のラインをくっきりと浮かび上がらせていた。
「このぉ〜、やったな〜!」
 チュンちゃんは気づいてないのか、水をバシャバシャとこっちへかけてくる。
が、ほとんど前に飛ばず、自分にかかってしまっている。
ドジっ子なのか……?

 まあ、そんな感じでひとしきり遊んだあと、砂浜に寝そべって服を乾かした。
目をつぶっているふりをして、こっそりチュンちゃんのおっぱいをチラ見していたのは秘密だ。
もしかしたら、マユミよりデカイかもしれない。
意外にも、海からの風は涼しく過ごしやすい。そしていつの間にか、眠ってしまっていたようだ。
そして現実かと疑うほどのリアルな夢を見た。

56熊猫:2018/01/07(日) 10:36:43 ID:qV6jh5sU0

 それは、先ほどの水の掛け合いっこの再現から始まった。
ただ違ったのは、俺の目線にチュンちゃんが気づいたことだった。
キョトンとしながら、俺の目線の先を見やり、ずぶ濡れになった自分のシャツに気づいた。
ピッタリと身体に張り付き、身体のラインが顕になったことも気づいたようだった。
「キャッ!」
 チュンちゃんが短い悲鳴を上げ、胸の前で両手をクロスさせ、そのたわわな膨らみを隠した。
「ごめん! でも、見てないから……!」
 自分でも何を言っているかわからないが、取り敢えず言い訳を口にする。
「うん……。でも、でも……」
 コクンコクンと頷きながら、手はそのままだ。
小麦色の肌の上からでも、顔が真っ赤になっているのがわかる。
 ヤバイ、メッチャかわいい……。
「下に水着とか着てないの? いっそ脱いじゃえば」
 あくまでも軽い調子を崩さずに言ってみた。ダメ元。そうなることを期待したわけではなかった。

57熊猫:2018/09/03(月) 16:27:10 ID:LIRF9.z.0
「そうね……。ここで乾かしておこうかな」
 何ですと?
チュンちゃんは、言うが早いか、ブルーのシャツのボタンを外して、脱いでしまった。
「あぁ〜……。ブラまでグチョグチョ……。これも脱いじゃえ!」
 てっきり水着か何か着ているのかと思いきや、何も着けてなかった。
あろうことか、ブラまで脱ぎ捨ててしまった。
上半身裸になったチュンちゃんの小麦色おっぱいは、ツンと上を向いていてかなりエロい。
元々着痩せするタチなのか、思っていた以上にそのおっぱいは大きかった。
妊娠して更に大きくなったマユミと同じくらいだな。
ってことは、マユミよりも大きいわけで、巨乳記録更新だな。
「……よいしょっと。はぁ〜ぁ。結構お気に入りだったのにな」
 俺の傍に座ったチュンちゃんは、恨みがましい眼を送ってきた。
座った瞬間、小麦おっぱいが、ブルンと揺れた。
その様子に思わず釘付けになる。

58熊猫:2018/11/01(木) 10:24:00 ID:z7j8jojY0
そして、無意識のうちにそのたゆんたゆんな膨らみに手を伸ばしていた。
おそらく、透明人間生活が長かったことで、理性の歯止めが効かなかったんだろう。
驚いたことにギュッと力を入れて揉んでみても、チュンちゃんは拒否しなかった。
「んっ……、はぁ、ぁあん……」
 そればかりか、うっとりとした顔をして、喘ぎ始めた。
なんてご都合主義な夢なんだろう。ま、夢だけにそんなもんか。
少し冷静になった俺をよそに、チュンちゃんはなおもエロい感じに身をくゆらせて俺を挑発してくる。
小麦色の中に、一際輝くピンク色の突起。もう、俺に弄ってくれと言わんばかりだ。
「んんっ……。んぁあ! くっぅうう……、ダメ、ソコ、ダメェ〜……!」
 馬乗りになって、そのピンク色乳首を攻めだすと、とたんにチュンちゃんの声が一オクターブ上がり、
身体をビクンビクンと痙攣させ始めた。
面白いほどに反応を返すチュンちゃんが急に愛おしくなり、馬乗りになったまま押し倒す。
砂がクッションになってくれたおかげか、ベッドに押し倒したかのようにバフンと跳ねた。
その勢いを利用して、軽く腰を振ってみる。
「んんん〜ッ! んはぁっ、ぁあ、は、はぁあんん!」
 軽くイッたかのように、ビクンと身体を仰け反らすチュンちゃん。
ダメだ、もう我慢できん。白いホットパンツを強引に引きずり下ろし、その勢いでパンティーもずり下ろす。
もったいぶるわけではないが、ゆっくりと腰を落としていく。
「……くうぅぅん。くはっ……、ッつぅうう……」
 乳首を攻め、軽くイッた後だからか、すんなり奥まで挿入できた。
まあ、夢だから自分の都合のいいように進むのかもしれない。

59熊猫:2019/06/07(金) 12:51:14 ID:HK16vW0.0
 誰もいない白い砂浜。
寄せては返す波音が響く中、グチュグチュといやらしい音が響く。
チュンちゃんはあまり経験はないものの、相性が良かったのか甲高い声でよがり続けた。
しばらくして、強烈な衝動が俺を襲う。
出そうだ。このままチュンちゃんの中に出したい……。
ま、夢なんだからどうにでもなるだろ。

ドピュ、ドピュッ、ドピュドビュピュ……!!

 あぁ……。やべぇ……、メッチャ気持ちいい。
心地いい疲労感に、思わず目を閉じてしまった。


「りょ……い……くん。ねぇ……、起きてったら!」
 ん? ヤバイ……。かなりの時間寝てしまったようだ。
チュンちゃんの声が聞こえ、肩を揺り動かされている。
「ふふ。ぐっすり寝ちゃってたよ」
 砂浜で座ったチュンちゃんが微笑みかける。
いつのまにかチュンちゃんは服を着ていた。
下を見ると、俺も服を着ている。着替えさせてくれたのかな?
 いやいや……。それは夢の出来事だった。
あまりにリアルな夢だったから勘違いしてしまった。
ツレもみんな砂浜に上がってきていた。
チュンちゃんの服も乾いたようだし、そろそろ民宿に帰ろうということになった。

60熊猫:2019/12/21(土) 12:11:12 ID:1P4ucPj.0
 民宿につくと、晩ご飯の用意ができているという。
ちょっと早い目だが、泳ぎ疲れてみんなけっこう腹ペコになっている。
 海の幸を基本とした地元の料理だろうか。泡盛も振る舞われ、他の客も巻き込んだ大宴会となってしまった。
チュンちゃんのお父さんが三線を取り出し、踊り出す。
見よう見まねでみんなで踊った。
 すっかり酔っ払って早々に部屋へ引き上げる。
旅の疲れと泡盛のせいで、すぐにぐっすりと寝てしまった。
 次の日もその次の日も、昼は海に出掛けて、夜は宴会騒ぎ。
気温もそこそこ高いんだろうけど、カラッとした暑さだから、そう気にはならない。
ある日の宴会の途中、チュンちゃんから10時になったら大浴場に来て。とお誘いを受けた。
大浴場は一つしかないため、時間ごとに男女が分けられている。
9時以降は利用できないと聞いていたが、どういうことだろうか。
 10時になるのが待ちきれず、ちょっと早い目に大浴場に着いてしまった。
大浴場の引き戸の前には「本日営業終了」の立て札が置いてある。
良いのだろうかとちょっと迷いながらも、中へと進む。
脱衣所には女性物の服が一つ脱いであって、これはチュンちゃんのものだろう。

61熊猫:2020/07/28(火) 21:48:45 ID:w5XwaweQ0
「あ、来たね。中に入って」
 浴室からチュンちゃんがひょこっと顔を出してきた。
その声に誘われるがまま中に入って行くと、チュンちゃんは素っ裸だった。
小麦色の肌に、たわわなおっぱい。
昼間、砂浜で見た時よりエロく感じるのはなぜだろうか。
「私たちがね、最後入った後にお掃除するんだ。だから、貸し切りだよ」
 チュンちゃんがニコッと笑う。
健康的なその笑顔と、何ともエロいこのシチュエーションのギャップがたまらない。
「それでね、この前の続きしない?」
 チャポンと音を立てて湯船に浸かった俺に、チュンちゃんが笑いかけて来た。
今度の笑顔は何だか挑発的でメッチャエロい……。
「この前の……、続き?」
 わかっていて知らぬふりをしてみる。
「もう! わかってるくせに。砂浜の……、こういうことよ」
 チュンちゃんは頬をぷうっと膨らませ、怒ったふりをした後に俺の上に馬乗りになってきた。
目の前に、お湯を弾いた小麦色のおっぱいが広がる。
たゆんたゆんと揺れるそのおっぱいの先、少し勃起したピンク色の乳首も揺れている。
それを見たからではないだろうが、俺のペニスはすでにいきり立っていた。
「んっ……、んんっ。さあ、続きしましょうよ」
 エロい声をわざと上げ、まるでおっぱいをこすりつけるように、腰を動かしてくるチュンちゃん。
ここまでされて邪険に扱うわけにはいくまい。

62熊猫:2020/11/08(日) 12:05:45 ID:.YN3FQqA0
手を伸ばし、小麦色のおっぱいを鷲掴みにする。
手に余るそのおっぱいは俺の手から逃れるようにぐにゃぐにゃと動く。
「はぁ……っ、ぅんん……。んはぁあっ!」
 頭の上からはチュンちゃんのエロい声が降り注ぐ。
たしか、夢だと乳首が弱点だったよな。
「んんっ……。んぁあ! くっぅうう……、んんん〜ッ! んはぁっ、ぁあ、は、はぁあんん!」
 おっぱいから手を離し乳首をつねると、チュンちゃんの声は少し高くなった。
軽くイッたのか、ぶるんぶるんとおっぱいが揺れる。
腰を引き寄せ、股間を密着させる。
「んんっ……、きゃぁあ〜! ん……っ、ぅううんんっ……!」
 チュンちゃんは、切なそうな声を上げる。
だめだ。がまんできん。ヤリたい……。チュンちゃんとセックスしたい……。
チュンちゃんの腰を再び引き寄せ、湯の中で見えにくい中、チュンちゃんの腰を沈めさせる。
「んんん〜……っ! んんっ! んはぁっ! ぁはぁああんん!」
 数回腰を動かすと、たまらずチュンちゃんが大きなよがり声を上げる。
風呂場だからか、声が反響してとてもエロい。
「いくぞ! このままっ……!」
 掛け声をかけて、大きく腰を動かす。
湯船いっぱいのお湯が潤滑油になったのか、すんなりと腰が動く。
腰を動かす度、お湯がチャプンチャプンと音を立てる。
「……あっ、んんぅぅッ……。ひゃんぅぅ……んあッ、ふぅわッ、ふああぁぁぁ……ッ!!」
 さらに数回腰を動かすと、チュンちゃんは本格的にイッたのか、身体を反らせ、口を大きく開けた。
その口元からは、だらしなくヨダレが糸を引いている。
そんなあられもない姿を見たせいか、心底チュンちゃんが好きになった。
「俺も……! 出すよ!!」
 俺も身体がビクンビクンと震える。俺もそろそろ限界だった。
「う、うん! 出して! 中にぃィい……!!」

 ドピュ、ドピュッ、ドピュドビュピュ……!!
 ドピュッ、ドピュ、ドピュドビュ……!!

 チュンちゃんが中出ししてと叫んだのと同時に、俺は射精してしまった。
チュンちゃんも腰をピッタリと着けて離れないようにしていたため、そのまま中へと出してしまった。

63熊猫:2021/12/17(金) 11:40:49 ID:C7tPxT2o0
 いわゆる賢者タイム。
お互いにグッタリとしながら、お湯に身を任せる。
最後までピッタリと腰を密着していたせいか、お湯には精液は一滴も浮いていなかった。
チュンちゃんの中にすべて吸い込まれたんだろうか……。
 その後、大浴場の清掃を手伝ってから、部屋へと戻った。
同室のツレからは何をしていたかと詰問されたが、適当にはぐらかしておいた。
俺ら全員チュンちゃんを狙っていた。抜け駆けがバレたら殺されるかもしれない。
 それから、昼は海で泳いだり、釣りをしたり。
暗くなってからは、民宿の手伝いをしたり、チュンちゃんと遊んだり……。
そして、チュンちゃんが清掃当番の度に、誰もいない大浴場でセックスした。

64熊猫:2021/12/17(金) 11:43:46 ID:C7tPxT2o0
 光陰矢のごとし。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、数日前から9月に入った。
みんなで相談して、夏休みも終わることだし、そろそろ東京に帰ろうという事になった。
観光シーズンに入っているため中々チケットが取れず、ようやく取れたのは14日のチケットだった。
その日の晩、いつものようにチュンちゃんとその両親と一緒にご飯を食べている時、
俺達は東京に帰るということを発表した。
遠い親戚というか、もはや家族のようになっていたため、寂しかったがそればかりは仕方ない。
 その日は、チュンちゃんが掃除当番の日だった。
指折って計算すると、これが最後のチャンスかもしれない。
意気揚々と大浴場に向かったが、別れが辛いのかチュンちゃんは浮かない顔だった。
「あ、あのね……。遼くんに言わなくちゃいけない事があるんだ……」
 二人して大きな浴槽にしばらく浸かった後、チュンちゃんが切り出した。
頷いて続きを促したものの、チュンちゃんはなかな口を開かない。
切り出したものの、言ってもいいかどうか悩んでいるようだ。
こういう時は、決心するまで何もしないに限る。
「私ね、妊娠したの。今日病院に行ってきたんだけど、8週目だって……」
 チュンちゃんがようやく口を開いたのは、だいぶ経ってからだった。
妊娠したの……。
その言葉の意味がようやく脳に達したのは、しばらく経ってからだった。
もちろんショックはショックだけれど、俺は嬉しかった。
堕ろそうなんてこれっぽっちも考えなかった。この掲示板的にも、マズイだろう。
どうしたいのかと聞くと、産みたいという。その日はいつになく燃えて、ずっとチュンちゃんを抱きしめていた。

65熊猫:2022/01/13(木) 18:32:15 ID:C7tPxT2o0
 そして迎えた14日。
俺たちは東京へ帰るため、フェリーで沖縄本島に向かっていた。
本島の大学に戻るというチュンちゃんも一緒だ。
幸いにも、ツレ達やチュンちゃんの両親にも妊娠はバレていない。
小一時間後、フェリーは沖縄本島に到着した。
そのまま空港に向かい、東京行きの飛行機を待つ。

 東京へと帰る友人たちが乗った飛行機が飛び立つのを、俺たち二人は展望デッキで見送った。
横目でチラッと見ると、チュンちゃんはまだ涙ぐんでいる。
そして、無意識にそうなるのかしきりにお腹を撫で擦っている。
9月に入ったというのに、沖縄はまだまだ暑く、夏真っ盛りのようだ。
そのせいか、チュンちゃんも結構身体にフィットしたワンピースを着ていたが、
今日でちょうど10週目に入ったというお腹は、
手で撫で擦っていても、全然目立ってなくて、妊娠していると言われないとわからないぐらいだ。
後ろから抱きつくような格好で、チュンちゃんのお腹を撫でてみる。
何となくふっくらとしている気がするし、何だか暖かい。
しばらくそうしていたいと思っていたが、恥ずかしいと怒られてしまった。
 友人たちが乗った飛行機が豆粒みたいに小さくなると、どちらからともなく歩き出した。
空港からモノレールに乗って、チュンちゃんが通う大学に向かう。
明後日から授業が開始されるのだそうだ。
着いてみてわかったことだが、チュンちゃんは女子寮に住んでいるらしい。
一緒に住めると思っていただけに残念だな。
俺の住処は、大学近くのアパートに部屋をチュンちゃん名義で借りてくれているという。
正直ホッとした。さらにチュンちゃんの友人が、リゾートホテルのバイトも見つけてくれているという。
最終的には東京に帰りたいところだが、妊婦に飛行機は危ない。
ちょっと調べた所、放射能の影響とか、気圧の関係なんかが、かなり危険なんだとか。
安定期になるのを待とうと、モノレールの中で話し合ったのだった。

66熊猫:2022/09/03(土) 17:30:01 ID:C7tPxT2o0
 次の日からリゾートホテルのフロントとして働き出した。
覚えることが多く、必死でこなした。
台風シーズンを終え、過ごしやすくなった沖縄は意外と観光客が多い。
最初は全然答えられなかった観光地の案内も、今ではすんなり答えることができる。
元々体力には自信があったほうだったが、真っ黒に日焼けした今、精悍な、どっからどう見てもウチナーンチュ(沖縄人)になっていた。
 今日も今日とて、クタクタになった体を引きずって、家へと帰る。
「おかえり〜」
 めぐみが暖かく迎えてくれる。それだけで、一日の疲れた吹っ飛びそうだった。
先日、勤務先のホテルの結婚式プランの予行演習ということで、かなりお安く結婚式ができ、入籍も無事済ませた。
いつの頃からか、チュンちゃんという愛称ではなく、名前で呼んでいた。
 あっという間に、本島に移り住んでから1ヶ月近くが経っていた。
結局めぐみは、女子寮に戻らず俺と同棲するという形になっていた。
沖縄はまだまだ暑く、と言っても、東京だと7月ぐらいの気温だろうか。最低気温だって23度くらいなんだから。
妊娠14週目に入っためぐみのお腹は、下腹がポコっと出ているぐらいで、あまり目立たない。
お腹に手をやると、とたんに膨らみがはっきりとする。まるでマジックのようだ。
そのせいなのか、段々と大きくなるお腹が嬉しいらしく、家の中でも結構薄着だ。
マキシワンピというらしいが、くるぶしぐらいまである長いワンピースを着ている。
ボーダーのお腹の辺りだけ少し線が歪んで見える。
その歪みも何だかめぐみのお腹に赤ちゃんがいる証拠のようで愛おしい。

67熊猫:2023/10/30(月) 11:56:43 ID:C7tPxT2o0
 それからさらに1ヶ月が経った日のこと。
今日はちょうど休みだったので、めぐみの検診に立ち会った。
産婦人科の待合室は、お腹の大きさもまちまちの妊婦で溢れかえっている。
場違い感が半端なく、居心地の悪さを感じ始めた頃、やっとめぐみの番になって診察室へと呼ばれた。
5ヶ月目に入った事もあり、医師から安定期に入ったので飛行機も問題ないとお墨付きをもらった。
職場のホテルに連絡を入れ、1ヶ月後に退職の運びとなった。
めぐみも、一旦は大学を休学するということにしていたが、出産後に沖縄に戻るかどうかは微妙ということだった。
退職してから数日後の日付で、東京行きのチケットも取れた。

 そして、東京に帰る日。
12月も半ばというのに、沖縄はTシャツがそろそろ寒くなったという感じ。
朝が遅いめぐみに合わせて、昼前の飛行機のチケットを取ったので、まだ半袖でもなんとか行けるかという感じだ。
ただ東京はそうは行かない。
調べてみると、今日の気温は12℃らしい。最低気温が、でなはい。最高気温が12℃らしい。
長袖どころかコートも必要だ。向こうに着いてから空港内で上着を買おうと、飛行機を待っている間に話し合った。
空港には、ホテルのスタッフが見送りに来てくれていた。
なんだか照れくさいものの、また遊びに来ると約束して手を振った。
 飛行機の中に乗り込み、しばらく待ってから飛行機が動き出した。
沖縄を出た事がないというめぐみは、初めて乗る飛行機から見る景色に目を輝かせ、
まるで子供のように窓にかじりついて外の景色を見ている。
そして、飛行機が動き出しただの、地上スタッフが手を降ってくれただの
逐一こちらを振り返って報告してくる。
妊娠が分かってから伸ばし始めた髪は、肩にかかるぐらいになっている。
振り返る度、毛先がバサッと跳ねるのを気にする様子もまたかわいい。
ちょっと恥ずかしいけど、かわいいなぁと思った。
そして飛行機は、グングン加速し、大空へと飛び立つ。
 またもやめぐみは、いちいち、今ふわっと浮いただの、管制塔が見えただの
こちらを振り返って報告してくれる。
もうすぐ子供が産まれるというのに、これじゃどっちが子供かわからないな。
子供といえば、21週目に入ったお腹は、隠せないほどのぽっこりとした膨らみが目立つ。
日に日に大きくなるお腹がよほど嬉しいのか、今日も身体にフィットしたワンピースを着ている。
お腹の下に飾りベルトがあるので、よりお腹の大きさが強調される。
でもそんなお腹もあまり目立たないと感じるのは、おっぱいの存在感だろう。
まるでソフトボールふたつ隠れているかと思うほどの膨らみ……。
それが身動ぎする度に、ぶるんぶるんと揺れ動く。
 ……ヤバイ。何かムラムラしてきた。安定期に入るまでってお預けを食らったものだから、
ちょっとの刺激でもムラムラしてきてしまう。
もう安定期に入ってるんだし、東京に着いたらめぐみを誘ってみようかな。

68熊猫:2024/03/14(木) 14:53:21 ID:C7tPxT2o0
 そんな事を考えているうち、無事何事もなく羽田空港に着いた。
ちょうど昼時だったので、空港内でご飯を食べた。
沖縄料理屋はなかったので、めぐみはがっかりしていた。
めぐみはカレー屋に入りたがったが、辛いのやスパイスはお腹の子に悪影響だ。
次にめぐみが足を止めたのは寿司屋だったが、魚の中には水銀を多く含むものだったり、
火が通っていないものだと食中毒の危険性が高い。なので却下。
しょんぼりとしていためぐみだったが、
農家直送の新鮮なお野菜を使った健康的なメニューを提供するお店が見つかったので、そこへ入った。
明太クリームうどんはかなりうまかったが、めぐみは足らなかったらしく、ケーキもガッツリ食べていた。
その後、ユニクロへ行ってコートを買った。残念ながらマタニティーのコートは売ってなかったが、
大きめのサイズがあったのでそれにしたようだ。
 シャトルバスに乗り込み、まずはホテルに向かう。
沖縄で勤務していたホテルの系列ホテルで、そこで働けるように便宜を図ってもらっている。
さらにアパートを借りるまで、ホテルで生活できる事になっている。

69熊猫:2024/03/14(木) 15:00:55 ID:C7tPxT2o0
 東京での生活は久しぶりだった。指折り数えてみると、約半年ぶりか……。
沖縄と違って東京は寒かった。
それに人も多いし、色も多い。思わず酔いそうになった。
ホテルに着く頃にはだいぶとましになってきたので、めぐみには内緒にしておこう。心配させてもいけないしな。

 東京に帰って来てから数日後。
結局大学は中退する事にして、手続きをした。もう何の未練も何もなかった。
勤務自体は週明けからなので、客目線でいろいろリサーチするためにロビーをうろつく。
 その時。ふとロビーで見かけた人物で嫌な事を思い出した。
長い黒髪をなびかせたその女性は、蓉子に雰囲気が似ていた。
ロビーを闊歩するその女性は、一瞬蓉子かと思ったが、よく見ると似ていない。
 そういえば、その蓉子は今どうなっているのだろう。
思い出したくもないヤツの事を思い出してしまった……。
復讐メニューを使って、一年以上妊娠状態を継続しているはずだが……。


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