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復讐

37熊猫:2013/11/30(土) 21:48:11 ID:fyuYytxs0
 結局、蓉子が通話を切ってしまったものの、
逆探知により、消防車と救急車が一緒にやって来て、マユミと蓉子を病院へと搬送していった。
やっぱりマユミは灰皿ショックのせいで、流産してしまったようだ。

 青白い顔で病院のベッドに眠るマユミ。
分厚い掛け布団の上からでも、おっぱいの膨らみがわかるぐらい盛り上がっていたが、
俺の気持ちとムスコは盛り上がらなかった。
蓉子もかなりショックだったらしく、マユミに覆いかぶさるようにしてむせび泣いている。
 その様子を俺は自宅に戻り、リアルタイムビューモードで見ていた。
「これって、俺のせいだよな……」
  間接的にとは言え、俺が殺したようなものだ。
俺が蓉子に復讐メニューを実行しなければ、赤ちゃんは死なずに済んだのかもしれない。
<そんな事ありませんよ。これがこの子の運命だったのです。よしんば、何らかの力――
 スケジュール帳などを使い、無事に産まれてきたにしろ、産まれてすぐに死ぬ運命だったのです>
 どこからともなく、執事然とした年老いた声が響く。
慰めてくれなくてもいいよ。ってか、スケジュール帳……?それって何だ?
まあいいや。

 あっ!そうだ。ひらめいた!
「あのさ、ちょっと相談なんだが。……蓉子の腹ン中には今、二人いるよな。そのうちの一人をマユミにあげれないかな?」
 頭がおかしくなったと思うんなら、思うがいい。
なんとかしてマユミを助けたかった。
<ええ、できますよ>
 事も無げに答える執事。
 出来るんかい!
思わず、お笑い芸人みたいに突っ込んでしまった……。
<本来なら、運命を変えるのはご法度なのですが、しょうがありますまい。ちょっとお時間を頂きますが、その様に致しましょう>
「……お、おう。サンキュな」
 いったいどういうシステムになってんだ?
動揺を隠しながら、お礼を述べる。


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