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SWW仕様銀色贔屓キャラvs原作キャラのSS保存スレ
7
:
シャドームーンvs相沢祐一(SWW仕様)の差し替え
:2009/08/01(土) 22:19:08
「では、勝負を続けよう」
そう言うと、今度はシャドームーンの方から攻撃してきた。
高速の踏み込みで一気に間合いを詰め、右の中段回し蹴りを繰り出すシャドームーン。
恐ろしい速さだが、見切れないほどではない。
狙いは脇腹だと予測し、祐一は素早く腕を上げて防御する。
だが圧倒的な衝撃で腕が軋み、打撃音が響き、祐一は五メートルほど真横に押し出された。
両足の靴で砂地を削りながら押され、試合場の壁に激突する祐一。
体勢を立て直す時間もないまま、シャドームーンが猛烈な勢いで駆け寄り、右の拳を突き出してきた。
祐一は咄嗟に左へ跳び、何とか回避する。
直後、シャドームーンの拳は試合場の壁に直撃。
壁は轟音と共に砕け散り、無数の破片が砂上に散乱し、観客達が驚愕の声を上げる。
一瞬の間も置くことなく、シャドームーンは祐一を追いかけ、再び右の拳を突き出した。
拳は祐一の左胸、心臓の位置を狙っている。
(まずい……!)
あの打撃を心臓に受ければ、いかに祐一でも命が危ない。
今度は十字受けを駆使して防御するが、両腕全体に電撃を浴びたような衝撃が走り、祐一は思わず呻く。
彼が呻いて両腕を下げた瞬間、シャドームーンは左の拳を腹部に打ち込み、祐一を殴り飛ばした。
三メートルも殴り飛ばされ、地面に転がり、吐血する祐一。
今の一撃で内臓に大きな痛手を受けたのだ。
よろめきながら立ち上がった祐一めがけて、再びシャドームーンの拳が襲いかかる。
何とか受け止めるが、反対から飛んできた拳が祐一のこめかみを打つ。
祐一は懸命に踏ん張ると、左右の拳を構えて攻撃に転じる。
右ストレートを繰り出すと見せかけ、左ストレートを放った。
それはシャドームーンの胸部に直撃し、金属音や打撃音が周囲に響き渡る。
少しだけよろめくシャドームーンに反撃の時間を与えず、素早く踏み込み、拳で彼の顔面を殴った。
完全に決まったはずだが、シャドームーンはダメージを受けた様子もなく踏みとどまる。
そして祐一を殴り飛ばすと、彼は素早く両手を前方に突き出し、全ての指先から稲妻状に光線を放った。
シャドービームと呼ばれる光線であり、キングストーンの力を照射したもの。
彼はキングストーンを使いこなしているため、このような攻撃も可能なのだ。
ビームは祐一の周囲に命中し、小規模の爆発を立て続けに発生させた。
周囲に爆発音が連続で響き渡り、爆煙と爆炎が撒き散らされ、空中に大量の砂が巻き上がる。
かろうじて、祐一は爆発をまともに浴びることはなかったが、爆風で吹き飛ばされてしまう。
砂地を転がり、一瞬で立ち上がりつつ、祐一は思った。
(これが世紀王の力か……これほど強いとは思わなかったぜ……)
祐一は世紀王シャドームーンの強さを、今更ながらに実感した。
今まで強大な敵と戦ったことは何度もある。
苦戦したことも、一度や二度ではない。
しかし今回のように、まるで歯が立たなかったことなど一度もない。
間違いなく、シャドームーンは今まで戦った中でも最強の敵だ。
(どうする……どうしたらいい……)
必死に考えていると、シャドームーンが再びシャドービームを放った。
砂地で次々と爆発が発生し、爆発音が連続で響き、試合場のほぼ全体が火の海と化す。
だが祐一は多少のダメージは覚悟の上で動き、爆風を浴びながら火の海を駆け抜け、シャドームーンに接近した。
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