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SWW仕様銀色贔屓キャラvs原作キャラのSS保存スレ

1名無しさん:2009/07/20(月) 13:42:34
原作どおりの能力で、SWW仕様銀色贔屓キャラと噛ませキャラを戦わせてみたい、という
方が差し替えSS、もしくは地下闘技場での対戦SSを保管するスレ。
まずttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12778/1247665543/l50で書いて、その後
このスレに保存するというシステムになっています。

2スカイライダーvs山本檸檬(SWW仕様)の差し替え:2009/07/20(月) 14:31:50
 檸檬はスカイライダー達を前に、余裕の感じられる笑みを見せつけていたが、油断はない。
 相手を甘く見て油断するようでは、真の強者には決してなれない。
 それに、彼女は超一流の魔術師でもある。
 一筋縄でいくような相手ではないのだ。
 スカイライダーがそんなことを考えていると、檸檬は杖を取り出し、相変わらず笑みを浮かべたまま言った。
「ふふふ、私の新しいこの力。あんた達を相手に使ってあげるんだから、光栄に思ってね」
 挑発的な口調だ。
 油断こそしていないが、スカイライダー達を自分より格下だと思っている。
 そのことを、彼女は隠そうともしていないのだ。 
 今までそんな敵は大勢いたので、スカイライダーは特に憤慨することもなく、冷静に檸檬の動きを見ている。
 だが、がんがんじいは檸檬の挑発を受け流せなかった。
「何や、その態度! ワイらを甘く見るのも大概にせい!」
 がんがんじいは怒りながら叫んだ。
 このままでは、勢いで檸檬に突進しかねない。
 だから、スカイライダーは片手でがんがんじいを押さえつつ、言った。
「がんがんじいの言う通りだ。何を仕掛けるつもりか知らないが、余裕を見せていると痛い目を見るぞ」
「ふふん、それはこっちのセリフだよ♪ これを見てからもそんなこと、言えるかな?」
 言うなり、檸檬は杖の頭を自分の正面に向け、懐からカードケースを取り出した。
 ケースに描かれている紋様は、鳳凰。
 それも普通の鳳凰ではなく、悪魔的な印象も受ける紋様だ。
「さあ、これが私のカードデッキ! 『ミラージュ』の契約モンスターよ!」
 叫びつつ、檸檬がアドベントカードを杖の頭に収納した瞬間。
『アドベント』
 彼女の隣に、漆黒の怪物が出現した。
 ガルドサンダー達と変わらない外見だが、一つだけ違う点がある。
 色だ。
 その漆黒の体は異様なほど禍々しく、悪魔のような雰囲気をまとっている。
「フフ・・・これが私の契約モンスター、その名も『シャドウブリッツ』! ユイ姉が魔界から召喚した悪魔に、鳳凰系のモンスター全種を融合させることで生み出した新生モンスターさ! ユイ姉ほどじゃないけど、おかげで私のデッキにも鳳凰系モンスターのコントロール能力は備わったしね。さあ、こいつの力を見せてあげるよ!」
 自信満々で説明しつつ、カードを取り出す檸檬。
 それを見ながら、スカイライダーは左右の拳を構えた。
 僅かな隙も、檸檬の前では命取りになるだろう。
 気に入らない少女だが、油断ならない敵だ。
 強敵には変わりない。
 今は、ただ全力で目前の敵を倒すのみ。
「行くよ、スカイライダー!」
「おお!」

3スカイライダーvs山本檸檬(SWW仕様)の差し替え:2009/07/20(月) 14:32:21
 檸檬はスカイライダーを警戒しつつ、素早くカードを杖に収納した。
『シュートベント』
 空中に漆黒のライフルが出現する。
 通常よりも少し長く、グリップに鳳凰の紋様が描かれていることを除けば、特に奇妙な部分は見当たらない。
 デザインも普通だ。
 ただのライフルならば弾丸が命中しても、改造人間の体は傷一つつかない。
(だが……普通のライフルであるはずがない)
 決して油断することなく、スカイライダーは檸檬の動きを見定める。
 彼女はライフルのグリップを握り、無駄のない動作で銃口をスカイライダーに向けると、引き金に指を掛けた。
 そして、引き金を引いた直後。
 漆黒の銃口から青白いビームが放たれ、流麗な軌跡を描きつつ、スカイライダーめがけて飛んだ。
 速い。
 かなりの高速だが、回避できないほどではない。
 ビームが放たれた瞬間に、スカイライダーは隣のがんがんじいを抱え、右に十五メートルほど走った。
 下手に跳躍すれば、空中で狙い撃ちにされるため、彼は走って回避したのだ。
 スカイライダーに回避されても、ビームは曲がることなく一直線に飛び続け、地面に命中。
 すると命中地点で、直径六メートルほどの爆発が発生した。
 轟音が鳴り響き、土砂が飛び散り、爆煙が撒き散らされていく。
 がんがんじいを地面に降ろして庇いつつ、スカイライダーは檸檬を警戒した。
 この爆煙に紛れて襲ってくるかもしれない、と思ったからだ。
 ところがスカイライダーの予想に反して、檸檬は攻撃してこない。
 やがて爆発が収まり、爆煙も消えてきた。
 いつの間にか、檸檬が十数メートル上空に浮かんでいる。
 地面に巨大な穴が開いているのも見えた。
 穴は異様に大きく、成人男性が五人は入れそうなほど深い。
 今のビームがどれほどの威力だったかを、物語っている。
(大した威力だ。直撃を受けていれば命はなかった……)
 そう思いつつ、がんがんじいを後方に下がらせるスカイライダー。
 がんがんじいはスカイライダーの目を見て頷き、下がった。
 戦いを見守ることにしたのだ。
 それを見ると、檸檬はビームライフルを消し、降下して地面に着地しながら言った。
「ふっ、それで良いさ。そいつに興味はない。私が倒したいのは、あんただから」
「俺か」
「ああ。仮面ライダーの相手をすることなんて、滅多にないからね」
 言うなり、檸檬は一瞬で姿を消し、スカイライダーの後方に出現した。
 スカイライダーは後方に気配を感じ、振り向きつつ腕を振り、攻撃を仕掛ける。
 直撃する寸前に檸檬は再び姿を消し、腕は空振りしてしまう。
「空間転移。私にとっては簡単な魔術さ」
 その言葉と共に、十数メートル上空に出現する檸檬。
 スカイライダーは構えながら宙に舞い上がり、彼女から少し離れた位置に浮かんだ。

4スカイライダーvs山本檸檬(SWW仕様)の差し替え:2009/07/20(月) 14:32:44
 二人の間にある距離は、約二十メートル。
 魔術師と戦う際は呪文を唱える隙を与えることなく、速攻で倒すのが最善だが、不用意に接近するのも危険。
 先ほど檸檬が一瞬で空間転移したように、魔術の中には呪文の詠唱が不要なものも多いからだ。
「カードだけに頼るつもりはないんでね。やっぱり魔術師としては、魔術で相手を仕留めたいのさ」
 そう言って檸檬が杖を振ると、彼女の前方の空間から、氷塊が飛び出した。
 氷塊は螺旋状に激しく回転しながら、銃撃に匹敵する速度でスカイライダーに向かう。
 常人には驚異的な速度だが、改造人間の動体視力なら簡単に捉えられる。
 スカイライダーは左に数メートル移動して、回避した。
 そのまま氷塊は一直線に飛んでいくが、途中で弧を描いて曲がると、スカイライダーの背中に向かった。
「それだけじゃないよ」
 言い終えると同時に、檸檬は杖に魔力を込めて振り、前方の空間から再び氷塊を放った。
 銃弾並の速度で飛ぶ氷塊が、前後からスカイライダーに襲いかかるが、問題はない。
 スカイライダーは二つの氷塊が直撃する寸前に、今より高空へ飛び上がる。
 次の瞬間、二つの氷塊は互いに真正面から衝突して砕け、無数の破片が飛び散った。
「スカイキィーーーーーック!」
 スカイライダーは一層高空へ飛び上がり、檸檬めがけて凄まじい速度で蹴りを繰り出す。
 しかし檸檬は瞬時に姿を消してしまい、スカイキックは空振りした。
 先ほどと同じように、空間転移で回避したのだ。
 スカイライダーが地面に着地して周囲を見渡すと、檸檬はシャドウブリッツの隣に出現していた。
「行け、シャドウブリッツ!」
 シャドウブリッツは檸檬の言葉に頷くと、地面を蹴って一気に間合いを詰め、右の拳を突き出した。
 残像を伴いながら恐ろしい速度で突き出される拳を、スカイライダーは左手で受け流し、右手でシャドウブリッツを攻撃する。
 それをシャドウブリッツは左手で受け止め、鞭で床を叩いたような音が周囲に響く。
 すかさず、スカイライダーは左の拳で突きを繰り出した。
 同時に、シャドウブリッツも拳で応戦。
 音速の領域を突破した拳が激突して、衝撃波と轟音を発生させる。
 衝撃波で足元の地面が吹き飛び、土砂が飛び散り、土煙が舞い上がる。
 スカイライダーとシャドウブリッツも衝撃波で大きく弾き飛ばされ、地面に転がった。
 どちらも、無傷では済まなかった。
 スカイライダーは右の拳から激しく出血して機械部分も露出し、全身に細かい傷が幾つもついている。
 シャドウブリッツも同じ状態だ。
 激痛に耐えながら上体を起こし、立ち上がろうとする両者。
 残った拳を構えたのは、一瞬だけスカイライダーの方が速い。
 すぐに間合いを詰めようとしたが、不意にスカイライダーの動きが止まった。
「何っ……!?」
 必死に動こうとするが、手足が少しも反応しない。
 手足だけでなく、頭や指先も動かせない。
 全身が動かなくなっているのだ。
 唯一自由に動く眼球で周囲を見渡すと、檸檬がスカイライダーに向かって、左手を突き出していた。
 どうやら、彼女の魔術で動きを封じられたようだ。
 普段のスカイライダーなら、こんな魔術をまともに受けることはないが、今はシャドウブリッツに気をとられて隙ができたのだ。
「今だ、シャドウブリッツ!」
 檸檬の命令に応じ、シャドウブリッツがよろけながらも立ち上がり、スカイライダーめがけて突進した。

5スカイライダーvs山本檸檬(SWW仕様)の差し替え:2009/07/20(月) 14:33:12
 ところが、次の瞬間。
 空気を切り裂く鋭い音と共に、何かが凄まじい速度でシャドウブリッツに激突した。
 スカイライダーの愛車、スカイターボだ。
 このバイクには、スカイライダーからの通信で自由自在に動くという機能がある。
 その機能を利用して遠くから呼び寄せ、特攻させたのだ。
 シャドウブリッツの体は大きく弾き飛ばされ、二十メートルほど後方の地面に衝突。
 そのまま地面を深く削りながら滑り続け、数秒後にようやく停止した。
 シャドウブリッツは呻きながら立ち上がるが、胸部装甲と腹部装甲に無数の亀裂が入っており、そこから激しく出血している。
 今にも倒れ込みそうな足取りで、シャドウブリッツはスカイライダーに歩み寄ってくる。
 しかし、もはや戦闘能力を失っていることは誰が見ても分かることだ。
 スカイターボの突撃『ライダーブレイク』とは、前輪とカウルに仕込まれた超振動発生装置による破砕攻撃。
 どれほど頑丈な改造人間であろうと、無傷では済まない。
 おまけにシャドウブリッツの場合、ライダーブレイクを受ける直前にスカイライダーと戦い、体力を消耗していた。
 まだ歩けるほどの力が残っているだけでも、大したものなのだ。
「ちっ……戻れ、シャドウブリッツ!」
 檸檬が舌打ちし、左手を突き出したまま大声で叫んだ瞬間。
 シャドウブリッツは小さく頷き、スカイライダーを警戒しつつ、すり足で後退していく。
 シャドウブリッツが自分の隣まで後退してくると、檸檬は左手を下ろし、魔術を解除した。
 どうやら、長時間使用できるような魔術ではないらしい。
 手足が動くようになると、スカイライダーは左右の拳を構え、言った。
「もう……シャドウブリッツは戦えないだろう。次は、君が相手になるのか?」
 問いかけというより、確認に近い口調だ。
 その言葉に頷くと、檸檬は杖を構え、カードを取り出して言った。
「そうだね……」
 言うなり、檸檬は杖を前方に突き出し、先端に魔力を集中させた。
「死ね!」
 彼女の叫びと共に、杖の先端から太い炎の束が飛び出した。
 炎は周囲の空気を赤熱させ、軌道上の地面を焼き焦がし、火の粉を撒き散らしながら向かってくる。
 よく見ると、炎からかなり離れた位置に立つ樹木が、激しく燃え上がっていた。
 あれほど離れていても自然発火するとは、恐ろしい熱量だ。
 まともに受ければ、改造人間であろうと確実に焼け死ぬだろう。
 幸い、その熱量に反して速度は大したものでもないため、回避は簡単だ。
(だが回避すれば、がんがんじいだけ焼け死ぬ……!)
 そう考えた瞬間。
 スカイライダーは全身を超高速で回転させ、即席の竜巻を発生させる。
 猛烈な強風で炎の束は瞬時に四散し、火の粉や熱波も吹き払われ、消滅した。
 念力返しライダースピン、と呼ばれる技だ。
「なっ……」
 流石の檸檬も、これには一瞬驚愕するが、即座に次の魔術を使用した。
 今度は杖の先端から、水の槍が飛ぶ。
 長さは三メートルほどで、太さは十五センチほどもあり、螺旋状に回転しながら飛んでくる。
 炎の束と異なり、飛んでくる速度が速い。
 直撃すれば、軽々とスカイライダーの腹部に大穴を開けることだろう。
 しかし水の槍は直撃することなく、竜巻に飲み込まれて四散し、消滅する。
 それと同時に、スカイライダーは回転を止め、真っ直ぐに彼女を見据えて問いかけた。
「一つだけ聞きたい。君は、何のために戦うんだ?」
 単純な問い。
 しかし、その問いかけの意味は凄絶。
 この問いに対する答えで、戦場に立つ意味と覚悟が明白になるからだ。
「私は……」
 その問いに、檸檬が答えようとした瞬間。
 二人のどちらも予想していなかった『乱入者』が出現し、勝負は水入りとなった。

6シャドームーンvs相沢祐一(SWW仕様)の差し替え:2009/08/01(土) 22:18:04
「開始めいッッッ!!!」
 開始の合図と共に祐一は駆け出し、間合いを詰め、シャドームーンの顔面めがけて右ストレートを放った。
 恐ろしく速い打撃だ。
 並の戦士では見切れないだろう。
 だが、シャドームーンは並ではない。
 右ストレートは命中することなく、シャドームーンの残像を貫いた。
「!?」
「遅い」
 祐一が声に反応し、右に視線を向けると同時に、拳が襲ってきた。
 回避する時間などない。
 拳が腹部にめり込み、猛烈な衝撃が背中まで達し、枝が折れるような音が祐一の体内で鳴った。
 シャドームーンの一撃で、肋骨が折れたのだ。
 とてつもない痛みが祐一の全身を襲い、一瞬だけ動きを止めてしまうが、すぐに構え直した。
 シャドームーンは悠然とした佇まいで立ち、祐一を見ている。
(……どっちがチャンピオンなんだか)
 内心苦笑しながら、祐一はシャドームーンを見る。
 今のわずかな攻防だけでも、彼の強さを感じ取るには十分だ。
 あまりにも速い。
 そして、強い。
 シャドームーンの攻撃は速く、重すぎる。
 さらに、体格差もある。
 シャドームーンの身長は百九十七.四センチで、体重は九十キロ。
 身長で二十センチほど、体重は三十キロ近くも祐一を上回っているのだ。
 打撃は体重を乗せて放つ。
 故に体重も、空手やボクシングなどの格闘技では重要だ。
 しかもシャドームーンは体重があるだけでなく、動きも速い。
 これが『世紀王』なのだ。
「これで終わりではないだろう?」
 シャドームーンは悠然と構えたまま、静かに問いかけた。
 その口調に嘲笑の色は少しもない。
 祐一は左右の拳を構えつつ、答えた。
「当然だ」


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