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オリロワA part3

466ラストスタンド ◆A3H952TnBk:2025/12/31(水) 21:07:02 ID:jesZa4Jc0

「脱獄王。テメェが何をしようが、オレは構わねえ」

 メリリンの決意を経て、沈黙を保っていた男が口を開いた。

「……ネイ・ローマンだな。ヨツハにゃ世話になったぜ」
「そりゃ良かった――ま、何はともあれだ。
 連中の鼻を明かすのも、存分にやりゃいい」

 ネイ・ローマン。彼はトビに対してそう告げながら、メリリンへと視線を向ける。
 メリリンもまた、ローマンと目を合わせる。

 確かな決意を固めた眼差しが、ローマンを射抜く。
 メリリンのそんな視線をじっと見つめてから、彼は微かな笑みを浮かべた。

「メリリン、お前も“やりたいこと”を見つけたんだろ。
 ならオレも、オレのやりたいようにやる」

 そう告げてローマンは、改めて宣言する。
 自らの目的。決して譲れぬ、宿命の戦いを。

「オレは、ルーサー・キングを殺る」

 絶対に、ここで仕留めなければならない。
 あの闇の帝王を。あの“牧師”を。
 故にローマンは、確固たる意志と共に言ってみせた。

「ネイ・ローマン。援護はいるかな」
「いい。テメェらにはやることがあるんだろう」

 エンダからの申し出に対し、ローマンは苦笑しつつ断る。
 エンダもメリリンも、これから仕事が待っている。
 被験体も未だ健在、そちらに戦力を投入する必要も出てくるだろう。

「今のオレなら、奴に勝てる」

 今の自分には、キングを倒せる。
 ならば余計な人手を割く必要はない。
 この身でキングと対峙し、一対一で倒す。
 それで十分だった。

「……ネイ」

 案ずるように呟いたメリリン。
 しかし彼女は、それ以上ローマンに口を挟まなかった。

 自分が付き添った所で、きっと意味などない。
 キングとの交戦において、足手纏いになるだけだろう。
 それを分かっていたからこそ、メリリンは受け入れた。

「……被検体:Oは、まだ健在なんですよね」

 そして、ローマンの思案と同じ懸念が投げかけられる。
 安理が手を上げて、自らの考えを述べ始めた。

「彼に挑む受刑者が二人いるって話は、さっきエネリットさんの話にもありましたけれど。
 南東の小屋へと向かう前に……加勢に入るべきではないでしょうか?」

 そう、被験体はまだ生きている。
 あの強敵はブラックペンタゴンから南の方角へと吹き飛ばされていった。

 仮に南東の小屋へと向かうことになるのなら、被験体とかち合う可能性もあるのではないか。
 懸念を解消するためには、まずギャルたちに加勢すべきなのではないか。

 その考えを聞いて、仁成が口を開いた。

「――――南東には、僕が向かおう」

 道中で被験体の様子も確認できるかもしれない、と付け加えて。

「あの二人や、施設外にいるジャンヌ・ストラスブール達。
 彼女達だけで手負いの被検体:Oが打倒できるなら、それが何よりだが――」

 ギャルと征十郎。彼女達の実力は本物であり、第二段階を考慮しなければローマンとも当然に渡り合えるだろう。
 そんな二人の共闘に加えて、ジャンヌ・ストラスブールらが健在だとすれば、十分な戦力が確保できる。
 それでも尚、被験体の脅威度が彼らを上回っていたならば。

「必要となれば、僕が加勢に入る」

 その時は自分も戦線に加わる、と。
 仁成は決意を込めて宣言した。


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