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オリロワA part3

448パピヨンへの手引き ◆A3H952TnBk:2025/12/20(土) 19:21:51 ID:JuaUgIZk0

 仮にそうだとして、誰が。
 いったい何のために。
 計画を知る者ならば、当然に移住の権利を得ている筈。
 そんな人間が、自らの切符を手放すような真似をするのか。
 そう考えた矢先だった。

 トビの脳裏に、つい先刻の遣り取りが浮かび上がる。
 第二回放送直後。ジョニー・ハイドアウトと交わした会話。

 ――――“だが、どうにもしっくりこねぇ”。

 異世界移住計画。
 間違いだらけの世界を放棄して、新天地へと旅立つ計画。
 限られた人間のみが切符を手にする、選別の箱舟。

 ――――“その『異世界移住計画』ってのは”。

 それに対し、トビが感じた印象。
 アビスの顔役にして、刑務の進行を担う男。
 病的な支配願望を持つものの、あくまで既存の枠組みでの利権を求める男。
 一から全てをやり直すなど、あの男が望むところではないだろうと。

 ――――“どうにもヴァイスマンらしくない”。

 その際に、トビは“より上層の存在”の思惑を悟った。
 GPA高官。この刑務を画策したであろう張本人。
 移住計画の発端もまた、アビスを超えた先にある。
 その時の主題は、あくまで黒幕の存在にあった。
 故にあの男の思惑は、一旦隅に置かれたのだ。

 移住計画が真実だとすれば、恩赦もまた真実である。
 トビとジョニーは、あの遣り取りでそう見立てた。
 特権階級たちは異世界へと移住するのだから、その後の世界の行く末など関係ない。
 故にこそアビスから凶悪犯が解き放たれようと、何の痛手にもならない。

 では、あの男は何を思っているのか。
 自らの掌中での支配を望む、あの看守長は。
 己の願望から外れる計画を、果たして容認しているのか。
 己の支配構造を解体される計画を、果たして受け入れているのか。

 そもそも――――ジョニーから聞いた話によれば。
 事の発端は、ラング・シドーという男による告発だ。
 彼が世界の真相を知り、そしてGPAの刺客に消されたというのだ。
 その情報を拾い上げたのが、怪盗ヘルメスである。

 そこでトビは、ある疑問を抱いた。
 いったい誰が、“異世界移住計画”を漏らしたのか?
 いったい誰が、シドーに“機密事項”を伝えたのか?
 誰が、何の目的を以て、計画を告発させようとしたのか?

 そんな計画を知ることの出来る人間など、一握りしかいない。
 そこいらの情報屋が踏み込める領域であるハズがない。
 かつて計画に関与したものか、あるいは内部告発者か。

 移住計画に参加できる特権を持ちながらも。
 その計画に反発し、頓挫へと向かわせる布石を敷いている者。
 仮に不発に終わっても、計画への“ただ乗り”で身の安全を確保できる者。
 トビは既に、該当する人物を悟っていた。

「……まさか」

 オリガ・ヴァイスマン。
 アビスの看守長。この刑務の進行役であり。
 人間の思考を読み取る力を持つ支配狂。

 あらゆる者達の意思が筒抜けになる、この地の底において。
 彼だけが、自らの腹の中を隠し続けられるのだ。

 檻を壊すことを目指す悪漢。
 束縛を振り払おうとするアウトサイダー。
 そして、世界を出し抜こうとする――“大悪党”。
 もしやそれは、“自分だけではない”のではないか。
 トビ・トンプソンは、一つの可能性に行き着いた。
 

【???/ブラックペンタゴン 1階のどこか/一日目・夕方】
【トビ・トンプソン】
[状態]:健康
[道具]:ナイフ、デジタルウォッチ、デイパック
[恩赦P]:0pt
[方針]
基本.ヴァイスマンの思惑ごと脱獄する。
1.脱獄を進行させるための手立てを整理。そのために他の受刑者との合流も視野に入れる。
2.首輪解除の手立て、ひいてはシステムBから抜け出す手段を探す。
※エンダが秘匿受刑者であることを察しています。
※デイパックの中に北西ブロック3階中央の部屋等から持ち出したものが入っているかもしれません。

※サリヤ・K・レストマンから何らかの情報を預かっているようです。
※この刑務にヴァイスマンのクーデターが仕込まれている可能性に行き当たりました。

[共通備考]
※被検体の戦闘不能に伴い、ブラックペンタゴンの出入口封鎖が解除されています。
 既に破壊されている北西の出入口は引き続き通常の手段では通り抜け不可能です。


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