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決闘バトルロイヤル part4

100Judge End ─BLADE CHORD─ ◆ytUSxp038U:2024/09/12(木) 21:38:51 ID:/fKPqQI.0
「これ、は……」

神はまだ、彼女を見捨ててはいなかったらしい。

見た瞬間に確信を抱いた。
コレは神の手が加わっている、神の加護が授けられている。
同封された説明書に目を通す必要は無い。
そんな手間を掛けなくても、神の存在を確かに感じ取れるのだから。

「そうか…神よ、あなたのご意思を一瞬でも疑った私をお許しください…」

膝を付き、己が信ずる絶対神へ首を垂れる。
穢れた日本人の軍人の手を離れ、己が元へと渡った。
果たしてこれは偶然か?否、神のお導きに他ならない。
天からの恵みを受け取り試練を果たしてみよという、神託以外の何だと言うのか。

のび太が神器を持っていたのも、断じて自分の死を望んでいるのに非ず。
不当に奪われた神の所有物を振るう愚者を滅せよという、己への使命だったのだ。
なのに自分は愚かにも神に見捨てられただのと悲観し、ご加護と祝福へ疑念を抱く始末。
穴があったら入りたいどころじゃない、数分前の自分の首を撥ねてやりたい。

しかしまだ死ぬ訳にはいかない。
罰は全てが終わった後で幾らでも受けよう。
今はただ、神のご意思に従い己が使命を果たさねば。

神の恵みと信じて疑わない、白い外套を身に纏う。
するとどうした事か、翼を得たように体が宙へ浮いたではないか。
奇跡染みた現象も神のお力を以てすれば不思議は無く、有難き力と感謝し辺りを見回す。

そこで目にしたのは、市街地と思しき場所で起きた爆発。
周囲の民家の倍の大きさがある建造物だからだろう、ここからでも異変は捉えた。

闘争の気配が漂う場へ行かない選択肢は無い。
同胞には救いを、日本人と異端者には死を。

聖戦と信じてやまない大虐殺を繰り広げる聖女が、新たな火種となり混乱を加速させる。


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