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バトルロワイアル - Invented Hell – Part2
315
:
所詮、感情の生き物
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/06(日) 21:47:13 ID:QGN9PH7U0
「さて、じゃあ次は今後の方針について話そうかな。いつまでもここにいても仕方がないし」
「...はい」
「...かしこまりました」
二人が力なく頷くと、話題は今後の方針決めに完全に切り替わる。
「さっきまで遠くで鳴ってた騒音がすっかり止まってるところを見ると、あの大猿の方も決着は着いてるみたいだ。
となると、この辺りの生存者として可能性があるのは、オシュトルさんとそのペット、錯乱した早苗ちゃんとそれを相手どってる彼、大猿。それと逃げちゃった久美子ちゃんだね。オシュトルさん達が大猿を始末してくれてたら助かるけど、もし生き残ってたらこんな有様の俺はすぐに殺されそうだなぁ。それに彼らと合流したら、ここまでの被害を出した茉莉絵ちゃんを殺さない選択肢は取れないと思った方がいいね。友達を殺された久美子ちゃんもそうだけど、オシュトルさんも敵には容赦しないタイプだから。
彼らを探しに行ってもいいけどあかりちゃんが吹き飛ばしたっていう茉莉絵ちゃんを追って決着を着けるのもいいかもね。不殺を遂行するならそっちの方がまだ都合が良いんじゃないかい?その場合、さっきの質問がすぐに突きつけられることになると思うけど」
臨也の迂遠な言い方に、あかりとヴァイオレットは苦虫を噛み潰したかのような顔をする。
選択しなければならない状況が眼前まで迫っていることを自覚しながら、それでも二人は即答することができないでいた。そんな思い悩む彼女たちを心底楽しそうに観察しながら。
「さて...君たちはどう動きたい?」
折原臨也はそう投げかけた。
316
:
所詮、感情の生き物
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/06(日) 21:48:12 ID:QGN9PH7U0
☆
とまあ、こんな感じだ。
おや、俺の言っていた『人間』の定義に触れてないって?
いいや、俺は確かに示してるよ。
俺はあかりちゃんとヴァイオレットちゃんに対しては一貫して人間として扱っている。ヴァイオレットちゃんはともかくとして、奇天烈な超能力を使えるようになった、ひいては一度は首輪の反応が消えて蘇ったゾンビのようなあかりちゃんもだ。
彼女は異形の力を手に入れながらもそれに溺れるのではなく、それでも敢えて困難な道を行こうとしている。
その人を容易く殺せるであろう力に縋りきらず、己の存在意義を見失うまいと抗っている。間宮あかりというこれまで歩んできた道から外れたくないと願っている。
だから俺は化け物ではなく人間として扱っている。
一方で茉莉絵ちゃんは。
へんげの杖でカナメくんを囮に使い、それをあかりちゃんたちに傷つけさせる。それだけなら好ましかっただろう。おそらくそのやり口自体は彼女という存在の歩んできた道から思いついた全霊の悪戯だろうから。
問題はその過程さ。
全身を致命的なほどに撃たれる中で、再生させながら、策を行使する。そんなこと、鬼になる前は不可能だっただろうし思いつきもしなかっただろう。怪物でしかできないやり口を我が物顔で行うその様は、かつての茉莉絵ちゃんすら歪めているようで腹立たしい。
化け物が人の皮を被って遊ぶなよ、気持ち悪いーーーそう思わざるをえない。
そんなの大した差はないじゃないか、お前の匙加減だろう。感情的に不公平に判断するな。
そう言われてしまえば身も蓋もないかもしれないね。
けど、仕方ないさ。
俺だって人間なんだ。
殺し合いなんて環境下でも。
同行者が続々と死んでいっても。
友達が死んでも。
身体をこれでもかと抉られても。
今の自分がデータから作られた虚構の存在かもしれなくても。
俺は折原臨也で。如何なる時も人間を愛し観察することを辞められない。
そんな、どうしようもないほどに感情的な『人間』なんだから。
317
:
所詮、感情の生き物
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/06(日) 21:49:30 ID:QGN9PH7U0
【E-7/夜中/一日目】
【間宮あかり@緋弾のアリアAA】
[状態]:覚醒、白髪化、痛覚と疲労感の欠如、体温低下、情報の乖離撹拌(進行度63%)、全身のダメージ(大)、精神疲労(中)、左中指負傷(縦に切断、包帯が巻かれている)、深すぎる悲しみ、久美子たちの計画に対する迷い、ウィキッド対する憎悪
[服装]:いつもの武偵校制服(破損・中)
[装備]:スターム・ルガー・スーパーレッドホーク@緋弾のアリアAA
[道具]:基本支給品一色、不明支給品2つ
[思考]
基本:テミスは許してはおけない。
0:生存者を探すか、ウィキッドを追うか
1:ウィキッドは許せない
2:ヴライ、琵琶坂、魔王ベルセリア、夾竹桃を警戒。もう誰も死んでほしくない
3:『オスティナートの楽士』を警戒。
4:メアリさんと敵対することになったら……。
5:黄前さん達の計画については……。
6:カナメさん……岩永さんまで...
7:もしも臨也さんの言う通り、ウィキッドが殺されかけている場面に遭遇したらどうすれば...
[備考]
※アニメ第10話、ののかが倒れた直後からの参戦です
※覚醒したことによりシアリーズを大本とする炎の聖隷力及び「風を操る程度の能力」及びシュカの異能『荊棘の女王(クイーンオブソーン)』、そして土属性の魔術を習得しました。
※情報の乖離撹拌が始まっており。このまま行けば彼女は確実に命を落とします。
※殺し合いの全てを無かったことにしようとする久美子達の計画を知りました。
※情報の乖離撹拌の進行に伴い、痛覚と疲労感が欠落しました。
【折原臨也@デュラララ!!】
[状態]:疲労(大)、全身強打、右拳骨折、言いようのない喪失感、全身に刺し傷、左眼失明
[服装]:普段の服装(濡れている)
[装備]:
[道具]:大量の投げナイフ@現実、病気平癒守@東方Projectシリーズ(残り利用可能回数0/10、使い切った状態)、まほうのたて@ドラゴンクエストビルダーズ2、マスターキー@うたわれるもの 二人の白皇、不明支給品0〜1(新羅)
[思考]
基本:人間を観察する。
0:これからの方針を決める
1:レポートに記載されている『覚醒者』を確保する。まずは一人だね。
2:首輪解除に向けて、首輪の緊急解除コードを探る
3:茉莉絵ちゃんは本当に面白い『人間』だったのに...残念だよ。
4:平和島静雄はこの機に殺す。
5:『月彦』は排除する。化け物風情が、俺の『人間』に手を出さないでくれるかな。
6:佐々木志乃の映像を見た本人と、他の参加者の反応が楽しみ。
7:主催者連中をどのように引きずり下ろすか、考える。
8:『帰宅部』、『オスティナートの楽士』、佐々木志乃、オシュトル、ヴァイオレットに興味。
9:オシュトルさんは『人間』のはずなのに、どうして亜人の振りをしてるんだろうね?
10:ロクロウに興味はないが、共闘できるのであれば、利用はするつもり。
[備考]
※ 少なくともアニメ一期以降の参戦。
※ 志乃のあかりちゃん行為を覗きました。
※ Storkと知り合いについて情報交換しました。
※ Storkの擬態能力について把握しました
※ ジオルドとウィキッドの会話の内容を全て聞いていました。
※ 無惨との情報交換で、第一回放送時の死亡者内容を把握しました。
※ 首輪の分解・解析により首輪の中身を知りました。
※ 首輪の説明文を読みましたが、「自分たちが作られた存在」という部分については懐疑的です。
※ 『覚醒者』について纏められたレポートを読みました。
※ 無惨を『化け物』として認識しました。
※あかりの『翼』の話から、レポートに記載されていた覚醒者の1人であるとなんとなく理解しています。
318
:
所詮、感情の生き物
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/06(日) 21:50:20 ID:QGN9PH7U0
【ヴァイオレット・エヴァーガーデン@ヴァイオレット・エヴァーガーデン】
[状態]:全身ダメージ(大) 、肩口及び首負傷(止血及び回復済み)
[服装]:普段の服装
[装備]:手斧@現地調達品
[道具]:不明支給品0〜2、タイプライター@ヴァイオレット・エヴァーガーデン、高坂麗奈の手紙(完成間近)、岸谷新羅の手紙(書きかけ)、電子タブレット@現実
[思考]
基本:いつか、きっとを失わせない
0:これからの方針を決める
1:レポートに記載されている『覚醒者』を確保する
2:麗奈お嬢様...そんな...
3:主を失ってしまったオシュトルが心配。力になってあげたい。
4:手紙を望む者がいれば代筆する。
5:ゲッターロボ、ですか...なんだか嫌な気配がします。
6:ブチャラティ様が二人……?
7:「九郎先輩」に琴子の“想い”を届ける
8:カナメ様……
9:もしも折原様の言う通り、茉莉絵様が殺されかけている場面に遭遇したらどうすれば...
[備考]
※参戦時期は11話以降です。
※麗奈からの依頼で、滝先生への手紙を書きました。但し、まだ書きかけです。あと数行で完成します。
※ オシュトルからうたわれ世界の成り立ちについて、聞かされました。
※ アリア、新羅と知り合いの情報を交換しました。
※ 首輪の分解・解析により首輪の中身を知りました。
※ 首輪の説明文を読みましたが、「自分たちが作られた存在」という部分については懐疑的です。
※ 琴子から電子タブレットを託されました。琴子の電子タブレットにはこれまでの彼女の経緯、このゲームに対する考察、久美子達の計画等が記されています。
319
:
所詮、感情の生き物
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/06(日) 21:50:34 ID:QGN9PH7U0
投下終了です
320
:
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/23(水) 00:14:24 ID:K47elWgo0
垣根、レイン、静雄、咲夜、リュージ、ムネチカで予約します
321
:
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/25(金) 23:26:17 ID:MJ8Oj7d.0
投下します
322
:
眼光紙背に徹す
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/25(金) 23:27:27 ID:MJ8Oj7d.0
「さて。ここからのチーム分けですが...」
「解析屋。俺とお前が別れるのは確定だな」
口火を切るレインに補足するように、垣根はそう繋げる。
その言葉にレインは小さく頷き肯定する。
「この中で機械に通じているのは私と垣根さんだけのようですからね」
彼らが目下目指すのは、首輪の解除だ。
先に挙げた外せる可能性のある参加者を探すのは勿論だが、それ以前に、正攻法で外せるのならそれに越したことはない。
もしも別れた先で解除につながる手がかりを見つけた時に、機械に詳しいものがおらず待ちぼうけを食らうことになれば目も当てられない。
なれば、頭脳労働を得意とする二人を分けるのは定石だろう。
「それで垣根さんはどちらに行きます?研究所か、大いなる父の遺跡か」
「そうさな...ゲッターってのも気になるが、ひとまずは遺跡だな。本物のブチャラティが向かってるなら、あいつと合流しておきてえ」
「では私は研究所の方に向かいます。隼人さんに合流しておきたいので」
垣根はブチャラティが攻略の鍵の一つになることを期待して。
レインは隼人から受けていた依頼の成果を報告する為に、つつがなく話は進行していく。
「残りは四人だ。てめえらはどっちに着く?」
そうふられた四人はしばし己の身の振り方を考える。
垣根に着きブチャラティを探すか、レインに着き神隼人たちと合流するか。
「小生は垣根殿に着かせていただく」
真っ先に答えたのはムネチカだ。
「ブチャラティ殿にはライフィセット殿も着いているとのこと。迷惑をかけたことへの詫びと...今度こそ、誓いの通りに正しく盾となりたい」
ライフィセットと出会った時、ムネチカは武士として、仲間として彼を護ると誓った。
しかし、放送でアンジュの死を聞かされてからというもの、ずっと支えられていたばかりだった。
彼になにを返すこともなく捕らえられてしまった。
なればこそ、その汚名を雪ぐ意味合いも込めて、彼を護りたい。誓いを果たしたいと、思わざるをえなかった。
「俺はレインに着いていくぜ。せっかく仲間に再会できたことだし、それに...いや、なんでもねえ」
次いだのはリュージだ。
(ゲッターをどうにかするにはゲッターを知らなくちゃ話にならねえからな)
リュージのゲッターへの恐怖と嫌疑は未だに消えていない。
見せられた地獄の如し未来を防ぐため、ゲッターをどうにかしたいと思っている。
できれば関わりたくはないが、何も知らなければただ摺りつぶされるだけだ。
だからこそ、敢えて火中の栗を拾うようなことも厭わない。
残る二人、静雄と咲夜だが―――
「じゃ、俺はレインに着いてくわ。隼人に病院の事を伝えてやらねえとな」
「私は特に希望はないからどっちでもいいわ」
静雄が先に申し出たことで、最後まで残ったのは咲夜となり、消去法で垣根に着いていくこととなった。
「これで人員の振り分けは終わりましたね。集合場所と時刻はどうします?」
「次の放送が終わり次第、早乙女研究所だ。機器なんかはそっちの方が充実してるだろ。...多分な」
「わかりました。それで垣根さん、病院で回収した首輪から判明した解除コードについてですが、なにか手がかりはありましたか?」
「いいや。わかったのは音声認証ってことだけだ」
病院でブチャラティたちと別れた後、紅魔館へと向かう道中に垣根は気が付いた。
首輪と首の接着面に近い場所に小さなくぼみがあったこと、そして首輪ごとにその大きさが異なっていたことに。
人間の深層心理からして、下手に触れれば爆発するものを無暗に弄る馬鹿はそうはいない。
そして、この位置からして対面しただけではわかるはずもなく、このくぼみも、機器に明るくない者であればただの装飾の一種だと思うだろう。
垣根は指紋認証を期待して己の首輪で試してみるものの、そこはまだ第一段階。
音声による認証コードを求められ、手がかりも無いままに試すのは危険だと判断し、保留した。
このことを麦野たちに伝えていなかったのは、彼女たちとの信頼関係が殆どなく、下手に伝えたことで出し抜かれるのを防ぐためである。
「他のも試そうとしたが、指紋認証の時点で弾かれた。やはりこいつは個々人で識別されてるみてえだ」
「なるほど。となると、音声コードも統一されたものよりは、個別のものだと考えた方が良さそうですね」
「まだその可能性は高いってまでの話だがな」
「そこまでわかるのか?」
「ええ。この個々人の指紋認証を突破された上で敷かれたセキュリティが、他者と同じコードであれば二重のロックがまるで意味がありませんから。となれば、この解除コードの音声も個々人で別々だと考えるのが無難でしょう」
さらりと言ってのけるレインに、リュージは思わず感心のため息を吐く。
頭の回転が早い奴だとは思っていたが、解析屋の名にたがわず与えられた情報からスラスラと解を紡いでしまうのだから。
323
:
眼光紙背に徹す
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/25(金) 23:31:34 ID:MJ8Oj7d.0
「ただ、どのみちここらで手詰まりですがね」
「ここまでヒントが無いとなれば、さすがの解析屋様でも無理ってもんか」
「ええ、そうですね。...」
リュージの言葉に相槌をうったレインが、そのまま顎に指を添えて考え込む。
「...どうして、なにもヒントがないんでしょうね」
「そりゃ、簡単に首輪を外されちゃ困るからだろ」
「そう。私たちに首輪を外されたら困るというのはわかります、が...なら、なんで解除コードなんて機能を着けたんでしょうか」
「なんでって...」
レインから呈された疑問に、垣根は言葉を詰まらせる。
そうだ。
この解除コードは、予め首輪に備え付けられている。
つまり、主催の連中がわざわざ取り付けた機能だ。
なぜ?
解除されたら困るのは、参加者ではなく主催の連中だというのに。
「テメーら」
垣根はこの場にいる面々に呼びかけ、紙をトントン、と鉛筆で突くことで筆談を促す。
―――筆談 開始(以降、:の前に各々の頭文字が付きます)―――
垣:別れる前に考えておきてえことがある。この解除コードについてだ
リ:つってもヒントがないことには先に進めないんだろ?
垣:ああ。だからこそ考えなくちゃならねえんだ
咲:と、言うと
垣:解除コードにヒントが無い、その意味自体についてだ
ム:?
静:なにが言いてえんだ?
レ:みなさん。この解除コードが主催が備え付けた機能だということはわかりますよね
リ:そりゃ、そう書いてあったんだろ?
垣:ああ。ご大層に説明書付きでな。なら聞くが、何のために連中はコレを着けたんだ?解除されたら困るのは自分たちだってのに
一同は沈黙し、顔を見合わせ合うが答えは出てこない。
レ:私が考えるに、可能性は大きく分けて三つあります
垣:聞かせろ
レ:①主催の中に裏切り者がいる。テミス達の中にこの殺し合いを良く思わない者がいて、首輪を作る際に解除コードを仕込んだ
レ:ですがこの可能性はかなり低いでしょう。もしそういう存在がいて、私たちに首輪を解除してもらいたいなら、猶更ヒントや手がかりを残すはずです
レ:②ただの主催の悪戯心。解除コードの存在を知った参加者が右往左往するのを愉悦に見下して嘲笑う為にコードを仕込んだ
レ:これも可能性は低いと考えます。手がかりが無ければ右往左往以前に後回しにされるのが定石ですし、タイムリミットが迫るにつれてこの解除コードは存在意義を無くしていきます
静:なんでだ?
レ:簡単なことです。例えば、このまま解除コードの手がかりが見つからず、残り一時間になってまだ首輪が解除できない時、静雄さんはどうします?
静:壊す
レ:そうですね。貴方はそうでしょう。咲夜さん、貴女は?
咲:私は死ぬつもりはないから、最悪は戦うことも辞さないわ
レ:そうなりますよね。ちなみに私は先ほど議論していた裏技の方に舵を切ります
レ:このように、ヒントすらないというのはコードの存在自体を蔑ろにしがちになるのが心情というものです。ましてや先着何人、ではなく解除コードという多数が使える代物であれば、それを巡っての争いというのも起きませんし
324
:
眼光紙背に徹す
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/25(金) 23:34:08 ID:MJ8Oj7d.0
レ:そもそもこのゲームは殺し合いです。参加者同士の争いを目的としているのに、あてもなく解除コードを探しているうちにタイムアップで全滅だなんて結末、彼女たちが求めていると思いますか?
リ:笑い話にもなりゃしねえ。そんなドラマがあったらクソ映画確定だな
レ:私たちが参加させられたダーウィンズゲームでも、イベントの際はクリア条件、あるいは生存条件を示しそのヒントも示されていました。ただポンと存在だけ示して手がかりもなく終わり、だなんてことだけはありませんでしたよ
レ:そして③。そもそも目立ったヒントが無くても解除コードを見つけることが出来る。私はこれが一番可能性が高いと思っています
ざわり、と漂う空気が変わるのを感じ取るも、レインはそのまま続ける。
レ:先ほども垣根さんが言っていた通り、まず指紋認証で個々人の識別が行われ、次いで音声認証でコードを入力する。これだけの仕掛けを作ったんです。もしも皆さんが仕掛けを作った立場だとして、その鍵をどこかの施設にでも隠して、けれど誰にも見つけられず、顧みられず終わってしまえばどう思いますか?
リ:そう言われりゃ、なんか勿体ねえ気もするな
ム:確かに。創作にせよ、作った以上は他者に触れられたいと思うのが道理
咲:どうせ辿り着かせるつもりもないなら、最初から仕込むはずもないわね
レ:ええ。この解除コードを作った者は、解除ができるにせよできないにせよ、挑戦はしてもらいたいはずです。だから私はヒントが無いことこそがヒントだと考えました
垣:音声コードが個別な可能性も考えれば、特別なヒントが無くても俺たち全員が解除できるってことか?
レ:まだあくまでも可能性ですがね。この考えが正しいという確たる証拠もありませんし
垣:纏めると、俺たち全員を個別に識別できて、ヒントが無くても辿り着けるコード、ってことか
リ:都合が良すぎるなそりゃ
そこで区切り、一同はしばし考えこむ。
リュージの言う通り、そんな都合の良いコードなどあるのだろうか?
静:名前じゃねえのか?
ふと零した静雄のその単語に、一同はそんな単純な、と空気が弛緩し、すぐに焦燥が帯び始める。
そんなバカな、と、いやでも...と困惑と納得が織り交ぜな空気が漂い始めた。
ヒントが無くても辿り着けて。個別に識別できるコード。
確かに条件を満たしている。
「おし、試してみるわ」
賛同の空気が流れ始めた途端、静雄は言うが早いか首輪に触れ指紋認証を始める。
「ちょっ」
「平和島静雄」
レインが止める間もなく、静雄は己の名を口にした。
『エラー。もう一度コードを入力してください』
「ワリィ、違うみてえだわ」
首輪からのメッセージに、静雄はあっけらかんと謝り、レインはへなへなと尻餅を着いた。
―――筆談 終了―――
325
:
眼光紙背に徹す
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/25(金) 23:34:56 ID:MJ8Oj7d.0
「し・ず・お・さ・ん」
「悪い悪い」
レインが額に怒りの筋を走らせながら、静雄の耳を引っ張るが、しかし静雄は痛がる様子も見せず平謝りで済ませる。
失敗のリスクを危惧して垣根は踏みとどまったというのに、どうしてそれを顧みず試してしまうのか。
様々な苦言がレインの腹の底から湧き出してくる。
「確かに考えなしだったが、収穫はあったな。名前じゃねえってのもそうだが、重要なのは間違えても爆破されるようなことはねえってことだ」
諫めるレインとは違い、垣根は静雄の躊躇いのなさをむしろ労った。
「何度間違えてもトライできるなら、やっぱコイツは解除されることも織り込み済みだ。つまり、俺たちが首輪を外す為にどう行動しようが構わねえし、筆談でこそこそやらなくてもいいってワケだ。コイツは俺や解析屋が二の足踏んで得られなかった成果だな」
垣根やレインは考察を広げられど、無謀を作戦に組み込めるタチの人間ではない。
無論、多くの場合では無謀は潰されるのが世の常だが、こうして成果を果たせる場合も稀にある―――先の戦闘で麦野が竜馬に一矢報いたように。
「時には馬鹿になるのも必要だってことだ、解析屋」
「...はぁ、そうですね。そこは認めます。今回だけは貴方の単純さを評価してあげますよ静雄さん」
「褒められてんのかバカにされてるのかわからねえな...別にいいけどよ」
レインが静雄の耳を離し、ぷるんと耳たぶが元の位置に戻る。
「とはいえこれ以上ここで議論してても仕方ねえ。手筈通り、俺たちは遺跡へ向かってブチャラティたちとの合流。お前たちは早乙女研究所で隼人って奴らと合流だ」
「了解です。場所と時間は先ほど決めた通りに」
「ではレイン殿、静雄殿、リュージ殿。ご武運を」
「おう、そっちもな」
各々、言葉を駆け合い、レインたち三人が馬車となったコシュタ・バワーに乗り込む形で、六人は二組に分かれて目的地を目指す。
「......」
馬車となったコシュタ・バワーに揺られながら、レインは顎に手をやりながら考える。
「どうしたレイン?」
「いえ。解除コードのことですが...自分で言っておいてなんですが、本当にそんな都合の良いコードがあるのかな、と」
「おいおい」
「正直に言うと、静雄さんの出した参加者の名前というのはイイ線をいっていたと思うんですよ」
「そうか?俺は理屈とかは抜きになんとなくそう思っただけなんだが」
「ええ。その直感が大切なんですよ。例えば、μやテミスの関係者だとか、それに連なるワードなどでは手に入れられる確率が非常に狭まります。μに関するワードだとして、梔子さんからの情報と照らし合わせれば、彼女に関わりを持つ参加者は五名。その五名がロクに参加者と関わることもなく退場すればそれでコードは無用の長物になってしまいますし、そもそもμに近い立ち位置にいる彼女ですらも専門知識を有しているわけじゃない。それをμに関係のない世界の人間たちに当てはめられれば、まずヒント無しではたどり着けないでしょう」
「そりゃ無理だわな」
「ですが、名前であれば容易く個々人を識別できますし、ヒントなんていらないほどにシンプルでわかりやすいコードです。それこそ、静雄さんがなんとなくで挙げる程度には。まあ、なんとなく首輪に触れながら自己紹介でもしたら外れてしまった、なんて事故が起きないとも言い切れませんが」
「なるほどなぁ」
専門知識が無くとも誰でも知っていて。
下手にヒントを与えれば誰でも解除できてしまい。
個々人で識別のできるワードとなれば、名前が有力候補だった。
「しかし名前でもないとなれば、皆目見当がつかねえよなあ」
「ええ。なんなら先ほどまでの推測が全て間違いだったなんて可能性もありますし」
そう。今はまだ推測を重ねた推測にすぎない。
推測を空論で終わらせるのではなく、そこから真実に辿り着かせるのが解析屋の仕事だ。
レインは身体は休めつつ、しかし脳髄だけは常に働かせつつ早乙女研究所へと向かう。
(...本当に、あるんでしょうか?個々人を識別できて、ヒントも無しに辿り着け、うっかりでも言わないようなそんな便利すぎるコードが)
326
:
眼光紙背に徹す
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/25(金) 23:35:23 ID:MJ8Oj7d.0
【一日目/夜/D-5】
【平和島静雄@デュラララ!!】
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(極大)、全身火傷(大・処置済み)、出血(小〜中、止血済み)、全身に複数の切り傷(小)、精神的ダメージ、全身に複数の打撃痕、レインの仮説による精神的躊躇(小)
[服装]:いつものバーテン服(ボロボロ)
[装備]:なし
[道具]:見回り用の自転車@現地調達品、コシュタ・バワー@デュラララ!!
[状態・思考]
基本行動方針:主催者を殺す。
0:早乙女研究所に向かう。黄前久美子、高坂麗奈も探したい。
1:竜馬を見つけたらぶん殴る。
2:仮面野郎共(ミカヅチ、ヴライ)は絶対殺す。
3:やっぱりノミ蟲(臨也)は見つけ次第殺す
4:竜馬の知り合いに遭ったら一応伝えておいてやる。
5:彩声との約束を守るため、梔子を護る。
6:仮面をつけている参加者を警戒。
7:久美子と会ってセルティの話を聞きたい。
8:新羅の死の真相が知りたい。
[備考]
※参戦時期は少なくともセルティが罪歌と関わって以降です。
※静雄とミカヅチの戦闘により、公園が荒れ放題となっております。
仮面アクルカによる閃光は周辺地域から視認できたかもしれません。
※彩声の遺体は喫茶店に運び込まれています。
※梔子と情報交換しました。
ただウィキッドは仲間の義理として細かくは説明してません。
【レイン@ダーウィンズゲーム】
[状態]:疲労(大)、全身にダメージ(大)
[服装]:普段の服
[装備]:ベレッタM92@現実、レミントンM700@現実
[道具]:天本彩声の支給品(基本支給品、ランダム支給品×0〜2)
[状態・思考]
基本行動方針:会場から脱出する
0:早乙女研究所に向かう。黄前久美子、高坂麗奈も探したい。
1:竜馬が心配。それにイヤに執着するリュージも不安視。
2:『アリア』に対し、疑念。確証はないが、彼女に関しての情報は集めておきたい。
3:情報は適切に扱わなければ……
4:サンセットレーベンズメンバーとの合流を目指す。
5:μについての情報を収集したい。
6:琵琶坂、ウィキッド、無惨に警戒。
7:竜馬の知り合いに遭ったら協力を仰いでみる。
[備考]
※参戦時期は宝探しゲーム終了後、カナメ達とクランを結成した頃からとなります。
※ヒイラギが名簿にいることから、主催者に死者の蘇生なども可能と認識しております。
※彩声の支給品はレインが回収しました。
※『参加者は赤の他人がキャラクターになりきってる』と言う説と、
『それが参加者が折れ殺し合いをするしかない結論をさせる為の罠』説を立ててます。
どちらも確証はありません。(前者の方は辻褄が合い、後者の方は発想の逆転のようなもの)
※梔子と情報交換しました。
ただしウィキッドには仲間であるため細かく説明してません。
【リュージ@ダーウィンズゲーム】
[状態]:片腕・片目損失。精神的疲労(中)、『ゲッター』への強い忌避感。
[服装]:軍服
[装備]:イケPの二丁拳銃@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-
[道具]:ポルナレフの双眼鏡@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風、上やくそうの束@ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島(一部消費)、悲鳴嶼行冥の日輪刀@鬼滅の刃(暴走時に竜馬が捨てたのを拾った)
[思考]
基本:『ゲッター』を止める。
0:早乙女研究所に向かう。殺し合い云々以上に、なにを置いても『ゲッター』を止める。隼人には悪いが、竜馬の殺害も辞さない
1:垣根たちと共に『ゲッター』を止めたい。
2:ひとまずは殺し合い反対派の連中に合流したい。
[備考]
※参戦時期は宝探しゲーム終了後です。
※この世界をメビウスのような「フィクション」だと思っています。
※夾竹桃・ビルド・琴子・隼人・アリアと共に【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。
※『今の自分が本物ではない』という琴子の考察を聞きました。
※カタリナとあかりのこれまでの経緯を聞きました。
※琵琶坂のこれまでの経緯を聞きました。
※気絶中に『ゲッター』の一部を垣間見せられた影響で、『ゲッター』に対して強い忌避感を抱いています。
327
:
眼光紙背に徹す
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/25(金) 23:39:15 ID:MJ8Oj7d.0
さて。しばしの時間をかけ、大いなる父の遺跡まで辿り着いた垣根たちだが。
「ハズレ、だな」
施設の中を探索したものの、何者かがいた痕跡はあれど、残されたものはなく。
何者かが暴れ、荒れ果てた痕と壊れ果てた鋼鉄の巨人が鎮座しているのみ。
ムネチカはその巨人に見覚えがあれど、操縦が出来る訳でもなければ詳しい訳でもない。
ブチャラティたちや後から着いていったらしいクオンたちもいないならば、もはやここに留まる意味もないと垣根は踵を返そうとする。
「...ちょっと待って。垣根提督、貴方の能力でこの巨人を分解できないかしら」
「どうした、なんか思い入れでもあんのか」
「いえ、思い入れというか、その...なにか作りたい欲求に駆られて...」
「そういえば、麦野殿のアレを作った時もそんなことを言っておりましたな」
麦野が魔王戦において使用した『拡散支援半導体(シリコンバレー)』。
作戦を立てる際、麦野とムネチカから自身の能力を聞かされた時、ふと咲夜の脳裏に『ひらめき』が過った。
咲夜自身にもビルダーになったという自覚は無かったものの、まるでなにかに突き動かされるかのような欲求に駆られ、あのカードを作り上げるに至った。
まるで自分がなにかに汚染されているような恐怖と困惑を感じつつも、害を為しているわけではないので、不本意ではありつつもその欲求に従うことにした。
そして今回も。スクラップ同然になったアヴ・カムゥに触れたことで咲夜の中に欲求が生まれ、本能的に素材として欲したのだ。
「何かをすぐに作りたいだとか、そういうのではないけれど...」
「いいさ。あとからなにかに使えるかもしれねえからな」
垣根は未元物質の羽を広げ、アヴ・カムゥ目掛けて突き刺すと、バラバラと身体が零れ落ちあっさりと分解されてしまう。
その折に。
「ッ!」
「あー...先客がいやがったか」
分解され、その内側を曝け出した中に全身を赤く染め上げ、全身をズタズタに裂かれた白衣の男が眠っていた。
一目で死体だとわかるソレを一瞥し、垣根はブチャラティたちから齎された岸谷新羅という青年の情報を一致させる。
「あいつらの不安視してた通りに、愛人が殺されて暴走した挙句に返り討ちにされたってとこか」
垣根は新羅の惨状にさして動揺もせず、状況を見てそう判断する。
如何にブチャラティたちが案じていたとはいえ、垣根からしてみれば見ず知らずの敗北者。
もしも自分が出会っていたとて、敵に回るのは確実だった相手だ。
そんな輩に向ける情を彼は有していない。
「ま、ちょうどいい。もう使うかはわからねえが、このままサンプルを頂くとするか」
「待たれよ」
新羅の死体を滅し、首輪を回収しようとする垣根をムネチカが留める。
「これ以上の首輪が不要であれば、死者を辱めることはないであろう」
「今更きれいごとか?サンプルなんざあって困るもんじゃねえだろ」
「見よ、この遺体を。惨状とは裏腹に、腕を折り畳まれ眠るように安置されていた。親類か友人か...己が血に濡れるのも厭わず、悼んだ者がいる証拠だ」
「死者を悼む、か。俺たちがコピーかもしれねえってのに、どれだけ意味があるのやら...まあいい」
ムネチカの言葉に感じ入った訳ではないが、死体の処遇で揉めるのも時間と体力の無駄だと判断し、ここは素直に羽を仕舞う。
そんな二人を他所に、咲夜はアヴ・カムゥの残骸を淡々と纏めていく。
「よし...回収は終わったわ」
「おし。ならズラかるぞ」
「待たれよ。この御人をこの場に置いておくことはできぬ。あの布団のある部屋まで運ばせてもらおう」
「おう。時間がかからねえならなんでもいい。さっさと運んで来い」
さすがに丁寧な埋葬までしたいといえば垣根も苦言を呈しただろうが、ただ安置するだけならさして時間もかからないため、ムネチカに許可を下した。
「それで、次に向かう場所はどうするの?」
ムネチカが新羅を運んでいる最中、咲夜は垣根に問いかけた。
「ブチャラティたちもクオンって奴らもどこに向かったかわからねえからな。もう死んでるのかもしれねえし、早乙女研究所に向かって解析屋たちと合流する」
そう方針を決め、新羅を安置してきたムネチカが戻り、研究所へ向かおうとしたその時だった。
彼らの下まで立ち昇る炎柱と轟音が鳴り響いたのは。
328
:
眼光紙背に徹す
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/25(金) 23:42:04 ID:MJ8Oj7d.0
【一日目/夜中/E-4/大いなる父の遺跡】
【ムネチカ@うたわれるもの 二人の白皇】
[状態]:疲労(極大)、全身に火傷や打撲ダメージ(極大)、強い決意、出血(大、火傷による止血済)
[服装]:いつもの服装
[装備]:ムネチカの仮面@うたわれるもの
[道具]:基本支給品一色、大きなゲコ太のぬいぐるみ@とある魔術の禁書目録(現地調達)、夾竹桃の支給品一式(分解済みのシュカの首輪、素養格付、クリスチーネ桃子作の同人誌、夾竹桃のNETANOTE、薬草及び毒草)
[思考]
基本:アンジュとの絆を嘘にしない。
0:研究所に向かう。黄前久美子、高坂麗奈、ライフィセットも探したい。
1:小生はもう迷わない。
2:志乃乃富士、夾竹桃、麦野沈利、感謝する。
3:ライフィセットや『あかりちゃん』を護る。
4:魔王や流竜馬に最大限の警戒を。
5:あの轟音と炎はまさか―――
[備考]
※参戦時期はフミルィルによって仮面を取り戻した後からとなります
※女同士の友情行為にも理解を示しました。
※画面越しの志乃のあかりちゃん行為を確認しました。
※アンジュとの友情に目覚め、崩壊していた精神が戻りました。
【垣根提督@とある魔術の禁書目録】
[状態]:疲労(極大)、全身に火傷や打撲ダメージ(極大)、強い決意、精神的疲労(極大)、出血(大、火傷による止血済)、右腕切断(止血済み)。
[服装]:普段着
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3、ジョルノの心臓から生まれた蛇から取り出した無惨の毒に対するワクチン、ジョルノの首輪、マギルゥの首輪、妖夢の首輪、リゾットの首輪、、土御門の式神(数個。詳しい数は不明)@とある魔術の禁書目録、マギルゥの支給品0〜1、ジョルノの支給品0〜3、顔写真付き参加者名簿、リゾットの支給品2つ
[思考]
基本方針: 主催を潰して帰る。ついでにこの悪趣味なゲームを眺めている奴らも軒並みブッ殺す。
0:早乙女研究所に向かう。ライフィセットも探したいが、首輪の解析も進めたい。
1:あの化け物(無惨)は殺す。
2:リゾットの標的だったボスも正体を突き止めていずれ殺す。
3:未元物質と聖隷術を組み合わせた独自戦法を確立する。道中で試しながら行きたい。
4:異能を知るために同行者を集める。強者ならなお良い。
5:魔王及び流竜馬には最大限の警戒。
6:麦野の最期に複雑な感情。
7:なんだぁ、あの炎は?
[備考]
VS一方通行の前、一方通行を標的に決めたときより参戦です。
※ジョルノ、リゾット、マギルゥの支給品も垣根が持っています。
※未元物質を代用した聖隷術を試しました。未元物質を代用すると、聖隷力に影響を及ぼし威力が上がりますが、制御の難易度が跳ね上がります。制御中は行動が制限されます。
※首輪の説明文により、自分たちが作られた存在なのではないかと勘繰っています。
※ブチャラティ達と情報交換をしました。
※魔王の件が片付くまでの間、麦野と夾竹桃と十六夜咲夜と同盟を組みました
【十六夜咲夜@東方Projectシリーズ】
[状態]:体力消耗(極大)、全身火傷及び切り傷、全身にダメージ(極大)、右目破壊(治療不可能)腹部打撲(再発)
[役職]:ビルダー
[服装]:いつものメイド服(所々が焦げている)
[装備]:懐中時計@東方Projectシリーズ
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1つ 、アヴ・カムゥの残骸(ビルダー用素材)
[思考]
基本:早くお嬢様の元へ帰る、場合によっては邪魔者は殺害
0:遺跡方面に向かうかを決める。
1:ひとまずは脱出の方で動くべきか。
2:今後のことを見据え、遭遇する参加者については殺せる機会があれば殺すが、あまり無茶はしない。
3:取り逃がした獲物(カタリナ、琵琶坂)は次出会えば必ず仕留める
4:余裕があれば完全版チケットとやらも探す。
5:ヴライや魔王、流竜馬に最大限の警戒。
6:紅魔館...
7:あの炎、まさか...勘弁してほしいわね
[備考]
※紅霧異変前からの参戦です
※所持ナイフの最大本数は後続の書き手におまかせします
※オスカー達と情報交換を行いました
※『ジョジョ』世界の情報を把握しました。ドッピオの顔も知りましたが、ディアボロとの関係は完全には分かっておりません。
※映画を通じて、『響け!ユーフォニアム』世界の情報を把握しました。映画で上映されたものは久美子たちが1年生だった頃の内容となり、『リズと青い鳥』時系列の出来事等については、把握しておりません。
※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。
※ビエンフーからこれまでの経緯を聞きました。
329
:
◆ZbV3TMNKJw
:2025/04/25(金) 23:42:32 ID:MJ8Oj7d.0
投下終了です
330
:
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/06(日) 00:10:36 ID:GZO2V8Ng0
鬼舞辻無惨、神隼人、桜川九郎、ウィキッドで予約します
331
:
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 00:50:34 ID:SOKjlHhU0
遅れてすみません、投下します
332
:
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 00:51:34 ID:SOKjlHhU0
首輪の解除コードの手がかりを探すも、結局見つからず行き詰まった隼人たちは、早乙女研究所にある特殊な施設のもとに足を運んでいた。
「あったあった。これがゲッターロボのシミュレータってやつだね」
早苗との情報交換の際に教えられたゲッターロボのシミュレータ。本物ではないにせよ、限りなく本物に近い領域まで体験できるという、なんとも殺し合いという場では奇天烈にすぎる機械だ。
「どうですか隼人さん」
「中は俺たちが乗っているコクピットとなんら遜色はない。どうやら本物のゲッターロボの体験ができるというのも眉唾物ではなさそうだ」
ゲッターに携わり、幾度もジャガー号を操縦してきた隼人の目からしても、再現度は非常に高く作られている。
そして、現状、この三機のシュミレータを操縦できるのは、神隼人、桜川九郎。
「にしてもラッキーだったわさ。都合よくあんたが来てくれるなんてさ、ヴァイオレット」
ヴァイオレット・エヴァーガーデンーーー否、彼女の姿を模した鬼・鬼舞辻無惨である。
☆
ーーー時は僅かに遡る。
ゲッターの化身の猛攻から逃げおおせた彼は、再び他者の姿を模すことにした。
彼の目的は、依然、高坂麗奈の確保。
本来の目的である禰󠄀豆子を食っての日光克服は、ここに連れて来られる前のあの状況からして実現性はかなり厳しくなっている。
無論、自分をおびき寄せる為の餌の側面もある彼女を殺害することはないだろうが、こちらは鳴女や上弦、鬼殺隊は多くの柱と隊士達を失っている現状、更なる時間を要することになるのは確実。その間の繋ぎとして、麗奈にはまだ価値がある。
故に探す。探し出して、仕置きの一つや二つくれてやって完全に支配下に置く。
故に、苛立ちを抱きつつもまだ麗奈を殺そうとはしない。
333
:
因果呪縛
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 00:53:29 ID:SOKjlHhU0
さて。誰の姿を借りるかといえば、既に脱落した者たちと表立って暴れている者たち、そして探している本人である高坂麗奈を除けば、彼の関わった人間は既に軽く数えられる程度にまで減っている。
オシュトル、ヴァイオレット・エヴァーガーデン、ディアボロ、折原臨也、翼の男(名前は知らない)、水口茉莉絵。
まず候補から外れるのは水口茉莉絵だ。鬼にしたというのもそうだが、アレは麗奈と確実に揉めている。現場を見たわけではないが、あの鬼にされても微塵も従う素振りすら見せない狂犬ぶりでは、有象無象の鬼どものように当たり構わず噛みつきまわっていることだろう。そんな女から探していると聞かされても麗奈が従うとは到底思えない。
折原臨也も候補から外れる。そもそも麗奈と関わりが薄いというのもあるが、殺し合いという場においても、息を吐くように人を煽るような人間性からして他者から信用されるとは思えないし、もしかしたら既に犬猿の仲と窺える平和島静雄を筆頭に悪評を撒かれている可能性も高い。
オシュトルの姿はもう信用しない。あの姿を借りて既に二度も襲撃にあったのだ。信用できる要素はどこにもない。
翼の男は名前も知らないため除外。
となると、残りはディアボロとヴァイオレット・エヴァーガーデン。
前者は麗奈と関わりこそはあるものの、偽名すら使って欺こうとした輩だ。それに遺跡にはいなかったため、麗奈が逃げまわっていることすら知らないため、探し回るのも不自然だろう。
となれば、だ。残るは1人。消去法でヴァイオレット・エヴァーガーデンとなる。
彼女も彼女で、最後に見た姿が負傷し倒れていた姿であるため、不安要素はあるが選り好みもしていられない。
「錯乱して自分を傷つけ逃げ出してしまった麗奈を探し保護しようと思っている。負った怪我は支給品で治した」とでも伝えておけばさしたる問題もないだろう。もしそこで不審を抱き噛みついてくるようなら殺すだけだ。
こうして、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの姿を模した無惨は、近くにあった早乙女研究所に足を運び、そこで神隼人と桜川九郎、アリアと遭遇したのだ。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデンと申します」
本物のヴァイオレット・エヴァーガーデンの名乗り口上は割愛する。彼女の知己はこの会場にはいないと聞いているため、そこに違和感を抱く者はいないからだ。
「神隼人」
「あたしはアリア。参加者の方のアリアじゃなくて支給品なんよ」
「桜川九郎です。ヴァイオレットさんのことは早苗さんから聞いています」
「ーーーそう、ですか。それなら助かります」
無惨は遺跡でヴァイオレットを発見はしたものの、ロクに会話もないまま離れてしまったので、早苗なる人物については微塵も知らない。しかし、最初に遭遇した時の物腰のままの態度であれば、ある程度の参加者と友好関係を築いているだろうと察することかできた。
334
:
因果呪縛
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 00:54:28 ID:SOKjlHhU0
「あなた方が殺し合いに乗っていないと見込んでお話があります」
無惨は語る。
ヴァイオレットーーー自分は最初に麗奈と遭遇し、彼女の手紙を書こうとしていたこと。
それから、向かいたい方角が違うことと、麗奈から友達を探して欲しいと頼まれたために彼女とは別行動をし、後ほど大いなる父の遺跡で再会。しかしそこで起きた騒動に巻き込まれて錯乱した彼女に傷つけられ、今は逃げ出した彼女を保護するために探しているーーーそんな都合よく脚色した顛末を。
「んーー、ごめんけど、麗奈はまだ会ったことないかなぁ。友達の久美子やみぞれとは会ってるんだけど」
「そうですか...では、もし見つけたら私が探していたことと、大いなる父の遺跡へ戻るようにと、どうぞお伝えください」
ぺこりと懇切丁寧なお辞儀をし、踵を返そうとする『ヴァイオレット』。
そんな彼女を隼人は「待て」と呼び止める。
「...なにか?」
「この施設に一つ妙な機械があるらしい。だがそいつは参加者が3人いなければ動かせないときた。ヴァイオレット、お前も手伝え」
「申し訳ございませんが、先を急いでいますので」
「それがこの殺し合いからの脱出に関わっているとしてもか?」
その言葉に『ヴァイオレット』は視線だけを隼人たちに向ける。
「お前は麗奈を保護してやりたいと言っていたが、そもそもこの殺し合いさえどうにかしてしまえばその必要も無くなるだろう。なに、さしたる時間を取らせるつもりはない」
「......」
無惨は考える。
この男の言葉に乗るかどうかを。
優先すべきは高坂麗奈の確保だ。しかし、あの半端者の未熟者のことだ。考えたくは無いが、自分が探している間に野垂れ死ぬのもあり得なくはない。
そうなれば首輪を解除するまでもなく優勝狙いに切り替えるだけだが、あの仮面の男(ヴライ)や狂人(竜馬)のような一筋縄ではいかない連中もいることから、手駒を増やしぶつけ合わせるのも悪く無い。それに、最初にも懸念していたが、素直に優勝したとして、主催の連中が約束を果たすかも疑わしい。ならば、少しでも殺し合いを有利に進められる可能性を見逃すのは愚策だ。
「かしこまりました。15分。それだけはお付き合いさせていただきます」
それを過ぎても悪戯に時間をかけるようなら殺してやる、と心の中で付け加えながら、無惨は隼人たちに同行することにした。
もしも、ここで九郎の不死性に言及があれば、真っ先に無惨は九郎を取り込み、その鬼をも超える不死身性を身につけることを考えただろう。
しかし、妖怪変化の類ならば九郎の異常性は一目で見抜き恐れ慄いたただろうが、無惨の身体に宿す鬼はあくまでも人為的な薬による身体強化。謂わば化学の範疇である。また、九郎の側からしても、彼は妖怪変化の気配を察知するのに長けていない。琴子のように、他者の異様な気配を察することができない。
故に、本来ならば衝突が必至だった彼らの邂逅は、存外、平穏無事に進んだのであった。
335
:
因果呪縛
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 00:58:01 ID:SOKjlHhU0
☆
そして現在。
隼人がゲッターロボシミュレーターや周りの機器を点検している最中、『ヴァイオレット』はキョロキョロと周りを見回していた。
(ふむ。これはなかなか...)
「あの、ヴァイオレットさん」
声をかけられる『ヴァイオレット』の目は機械に釘付けであったが、しかし、声をかけられたことですぐに現実へと引き戻され、ヴァイオレット・エヴァーガーデンらしい無表情に戻る。
「なんでしょうか?」
「いえ。ずいぶん熱心に見ていたので...機械に興味があるんですか?」
「...ええ。私の見たことのないモノばかりですから」
周囲の機械や模型に、無惨は素直に関心を抱いていた。彼は生存のためなら極限的にまで合理的になるが、その一方で海外からの輸入品や外国語、新しい機械を学ぶという趣味も持ち合わせている。
無惨は不変を好み変化を嫌うが、劣化しない限りはその枠組みに当てはまらない。
視野を広く持ち、社会に適応し上流に乗ることこそが永く生きる秘訣だと知っているからだ。
その観点から、無惨の生きる時代にはなかった飛行桶やそのレプリカなどは
興味を惹かれるものばかりだった。
「九郎様はこれらの機器についてのご知識が?」
「いえ、僕もあまり。そもそも、こういったものに触れる機会もあまりないので」
「そうですか」
『ヴァイオレット』は、九郎の返答に少し落胆した顔を見せた。
「よし...準備はできた。ヴァイオレットはイーグル号へ、九郎はベアー号に乗れ。俺はジャガー号へと乗る。...それとこいつも被れ」
指示に従い各々の機体に乗り込む二人に、隼人は機械造りのヘルメットを手渡す。
「これは?」
「電子頭脳だ。こいつを被って身を任せていれば猿でも操縦できる。ご丁寧にオートパイロットまで再現されていた」
「『おーとぱいろっと』...そのような便利な機能があるのですね」
「主催の連中も、殺し合いの中で操縦訓練をしている暇なんざねえことは分かっているらしい」
いくらシミュレーションとはいえ、機械の操縦。ましてや命に関わるとなれば、訓練は必須。殺し合いのなかでそれに費やす時間はハッキリ言って無駄だ。故に、電子頭脳を用いた時間の短縮を測ったのだと隼人は考える。
(そうまでしてシミュレーションなんて用意してあるんだ。主催側からしてもこいつをクリアしてもらいたい目的があるんだろう)
ソレがなんなのかはまだわからない。なにか特別な特典でも貰えるのか、果ては首輪の解除コードか。
少なくとも、こちらが不利になることではないと隼人は直感している。
「隼人さんは電子頭脳は使わないんですか?」
「ああ。慣れれば自分で操縦する方が確実だからな。お前たちは操縦桿を握って座っていればいい。頼んだぞ」
「隼人ー、あたしはどうすればいい?」
「お前は万が一何者かが襲撃してきた時に外に残っていろ」
「なかなか責任重大だね...OK、誰だろうと邪魔なんてさせないわさ!」
他の三人に指示を出し、従うのを確認した隼人は己もまたジャガー号に乗り込む。
「準備は完了だ...ゲッターロボ、発進!!」
336
:
因果呪縛
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 00:59:40 ID:SOKjlHhU0
☆
隼人の掛け声と共に、電子頭脳を通じて無惨の脳に直接情報が叩き込まれ、ゲッターロボの操縦法が身体を通じ学ばされる。
(なるほど。血鬼術でなくともこうまで情報を伝えられるのか)
無惨の生きている時代にはこのような機械は無い。
新鮮な感覚に、無惨は素直に感心する。
そのままモニターを眺めていると、自分の機体の後ろに隼人の機体が着き、高速で迫ってくる。
あくまでもシミュレーションであり、実際に動いているわけではないため、さしたる脅威も感じずそれを眺める。
ガシャン、と派手な音と共に接着すれば、次いで九郎の乗るベアー号がジャガー号の後に着く。そして同様にベアー号がジャガー号の後ろより迫りーーー
●ガシャン!合体成功!!!
『チェ-ンジゲッターワン‼︎』
どういう仕組みかわからないが、三機が接着した途端、画面の中の機体が身体となり、手足が生え、自身が乗るイーグル号が頭部となり、一体の機械造りの鬼が顕現した。
「ほお」
映像の出来事とはいえ、機体の変形合体という、大正時代には存在しない技術と概念に、無惨は感嘆の声を思わず漏らす。
隼人の世界ではこれが現実に起こっているというのだから、海外の文化を積極的に取り入れている無惨にとって中々に趣深いものがある。
「む?」
合体成功の場面から画面が止まり、その中央に文字が表示される。
次のランクに進みますか?
はい/いいえ
『はいを押せ。あとはさっきと同じようにオートで動く』
「かしこまりました」
隼人からの通信指示に従い、はいを押すと、先の合体前の画面に戻り、再びシミュレーションが始まる。
(確かにこれならさしたる時間も取らないか)
一回につき、一分もかからないのであれば、最初に提示した15分の時間もゆうに守ることができる。
(だが、これで何がわかるのか?)
それはまだ無惨にはわからない。だが、おそらく殺し合いに有利になるモノだとは隼人の言だ。故にこうして大人しく付き合っているのだ。
果たしてこれが何を示すのかーーー そんな疑問を胸中に収めつつ、無惨は流れに身を任せるように機体を操作した。
337
:
因果呪縛
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:00:19 ID:SOKjlHhU0
☆
●ガシャン!合体成功!!!
『チェ-ンジゲッターワン‼︎』
次の合体も成功し、次のランクに進むとさすがに負荷も自覚してくる。
実際に動くわけではないオートプレイとはいえ、もしも自分が不死身でなければ流石に危機感を覚えていただろうと九郎は思う。
飛行機の衝突事故は知識としては知っているし、高速で動く物同士がぶつかればどうなるかは容易く想像がつく。
(隼人さんたちはこんなことを何度もやっているのか)
自分とは違う生身の人間が、こんな交通事故のような危険を犯してまでなにを成そうとしているというのか。
そうまでして成したいことがあるのか。
気にはかかるが、それはさして彼を知らない自分が踏み入ることではないと九郎は思い直す。
この時までは、そう思っていた。
338
:
因果呪縛
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:01:01 ID:SOKjlHhU0
☆
●ガシャン!合体成功!!!
『チェ-ンジゲッターワン‼︎』
「次で最後か」
ランクが上がるにつれ、負荷がかかっていくのを自覚し、確かにこのシミュレータは本物のゲッターロボを操縦するのに限りなく近い感覚を得られるのを実感する。
(ここまででは俺にはさしたる恩恵はないが、ヴァイオレットと九郎は本物のゲッターに乗せてもある程度は動かせるようにはなっただろう。だが、それだけなのか?)
いくらこのシミュレータを通してゲッターロボの操縦を学んでも、それがこの殺し合いにおいてなんの役にたつというのか。あるいはその先になにかあるというのか。
それをいま、見極める。
いくら身体に負荷が増そうと、普段からかけられているモノであるため、隼人の操縦に狂いはない。
●ガシャン!合体成功!!!
『チェ-ンジゲッターワン‼︎』
これまで通りに操縦し、難なく合体を完了する。
「ふぅ」
一通り終わったーーーそう息を吐くのも束の間。
モニター画面にノイズが走り始め、文字が浮かび上がる。
---ゲッターの深淵に踏み込みますか?
はい/いいえ
「...こいつは」
これまでと異なる項目に隼人は無意識に呟く。
『いかがいたしましょう?』
『ヴァイオレット』からの通信に、隼人は
「無論だ。はいを押せ。九郎、お前もだ」
『わかりました』
迷わずはいを押す。
---本当に踏み込みますか?
はい/いいえ
まるで警告のように表示される項目。
どういった理屈で表示され、なにが引き起こされようとしているのか不明だが、それでも隼人はためらうことなく「はい」を押す。
瞬間。
「っ!?」
彼の視界を覆う全てが一変した。
339
:
因果呪縛
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:01:57 ID:SOKjlHhU0
☆
真っ赤な空だった。
人が作り上げた文明の寿命を示すかのように荒廃し倒壊したビルの群れ。その中心に、彼は、隼人はいた。先ほどまで乗っていたシミュレータも、早乙女研究所も無く。
ただ1人で廃墟の一室にいた。
「応答しろ、九郎、ヴァイオレット!!」
隼人が呼びかけるも返答は無い。
なにがどうなっていやがる。そう困惑するのも束の間。
機械の群れが降り注ぐ。降り注ぐ。地べたから湧いて出る。そしてーーー喰らい合う。
互いが互いに破壊しあい、 喰らい合い、 殺し合う。
敗者は残骸として地に打ち捨てられ、勝者は敗者を取り込み強大になっていく。
「これは、なんだ」
ただ目の前で繰り広げられる地獄を前にし、隼人は驚愕するしかなかった。
惨劇自体もそうだが、それ以上に。
集い、殺し合っている機械たち全てに見慣れた面影を感じずにはいられない。
隼人がこれまで操縦してきた、『ゲッター』の面影を。
「まさか、これは」
隼人の脳裏に一つの仮説がよぎる。
この光景は、この惨状は、この地獄はーーーゲッターが引き起こしたものではないかと。
そんな馬鹿なと一蹴したいところだが、しかし、目の前の光景はそれを肯定するに充分すぎるものだった。
「ゲッター線...これが、お前が望んだ俺たちの未来なのか?」
鬼相手ではなく、同種同族で喰らい合い、進化していく。その光景に隼人はーーー
(見てみたい...ゲッターが何を求め、どこまでゆくのかを!!)
嫌悪以上に、胸を躍らせていた。
そして。隼人が『ゲッター』の群れの中へと足を踏み出そうとしたまさにその時。
空が割れた。
地が悲鳴をあげ、大気がその全身を震わせる。
天より、笑い声が響き渡る。
その声に内腑から掻き乱されるような感覚の中、彼が意識を保てたのはその数秒後までだった。
意識が急速にブラックアウトしていく中、聞こえてきたのは。
天より降下し、哄笑と共に響き渡る、聞き慣れたその声は。
『チェーンジゲッターワン!!』
宇宙を震撼させるその声は、まさしく流竜馬のものだった。
340
:
因果呪縛
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:02:56 ID:SOKjlHhU0
☆
「隼人ー、九郎ー、ヴァイオレットー?終わったのー?」
コクピット越しにかけられる声に意識が覚醒する。頬を伝う冷や汗と脂汗を掌で拭い、コクピットの席から腰を上げる。
「あ、起きた。シミュレータはどうだったのよ?」
(なんだいまのは...夢、か?)
抱きかけた疑問を己の中で否定する。あれは夢などという生優しいモノではない。未来だ。確かに起こりうる未来であると、隼人は断言できる。そう、己の感覚が告げている。
「アリア...俺の応答がなくなってからどれぐらい経った」
「ほへ?んー、ざっくり20秒くらい?」
あの地獄を見ていた時間と、こちらで沈黙していた時間の差異はかなり大きい。
少し遅れて、目眩を抑えるように掌で抑える九郎が、呆然とした表情を浮かべる『ヴァイオレット』がコクピットから降りてくる。
「隼人さん...」
「......」
なにかを言いたげな2人の様子に、彼らも自分と同じものを見たのだと隼人は確信した。
「えっ、なになに?なんかあったのあんたたち?」
なにも知らないアリアは心配げに三人の顔を覗き込みながらうろちょろと飛びまわる。
「...隼人様、九郎様」
ほどなくして、『ヴァイオレット』が口を開き。
「お伝えしたいことがございます」
あの地獄を見た者として、二人に告げた。
341
:
因果応報
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:04:20 ID:SOKjlHhU0
☆
異常者。
それは鬼舞辻無惨が嫌悪する存在だ。
自らの平穏を投げ捨て、復讐などという無利無益極まりない愚行に生を注ぐ鬼狩り共。
自らの力を振るうことしか眼中にない野蛮人共。
そしてーーー文明や社会といったもの全てを虚無に引き摺り込む、存在するだけで害悪極まりない男。
鬼舞辻無惨にとって、早乙女研究所に着く前に戦った男ーーー流竜馬というらしいーーーは、これまでの長い生の中でも頭抜けて災厄であり害悪であった。
かつて、最も自分を追い詰めた縁壱(バケモノ)ですら、自分を殺せる力をありながらも、個の範疇でしか自分を害さなかった。寿命という枷には抗いきれなかった。だから雲隠れすれば逃げ切れた。
流竜馬は違う。アレを相手にすれば、逃げたところでその土地丸ごと消し飛ばしてしまう。そんな類の災厄だ。関わるべきではない。
だから、アレの相手は隼人と九郎に押し付けることにした。
遠目で見ただけだが、あの地獄を作り出した男・流竜馬は、誰ともわからない男を嬉々として殺し、暴れ回っていたと嘘を混ぜ込んで。
しかも話を聞けば、神隼人は竜馬と知己ときた。尚更、アレの責任は貴様が取れと言いたくなる衝動を堪え、ヴァイオレット本人のように丁寧に対応した。
そんな無惨が足を運んでいたのは、病院だ。
別れ際、隼人と九郎に『麗奈は身体を化け物に変えられた可能性がある。もしも飢餓状態に陥り、暴走していたら
病院にある参加者の肉体ストックを食わせて落ち着かせておくといい』と教えられたからだ。
ちょうどいい、と無惨は思った。
無惨も病院から始まる連戦にかなり消耗していたところだ。
まだ限界ではないものの、ここで補給しておいて損はない。
そうして病院まで足を運んだのだが、その荒廃しきった有様には、さしもの無惨も驚きを隠せなかった。
342
:
因果応報
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:05:07 ID:SOKjlHhU0
(……ここまでとはな)
一度は訪れた病院が、無惨が想像していた以上に荒れ果てていた。
壁や天井は穴だらけで、至る箇所に瓦礫や血飛沫が飛び散っており、焼け跡までも多く残されている。自分たちが戦った時でもここまでの惨状では無かった。
焼け跡から、先に戦った仮面の男を想起し、これだから戦うしか能のない野蛮な猿は嫌いだと舌打ち混じりに思いながら、『ヴァイオレット』の姿のまま、病院へと足を踏み入れた。
隼人たちの言っていた身体ストック室はすぐに見つかった。既にここで用を済ませた者がいたのか、多くが姿を消し、あるいは肉片としてぶちまけられていたものの、無惨がそれに嫌悪を抱くことはない。
(神隼人と桜川九郎以外にも、高坂麗奈が鬼と化したことを推測している者たちはいるらしいが、連中が連れてきたのか?)
無惨が確認している鬼は累、麗奈、水口茉莉絵の三名。
累は第二回放送の前にこの手で殺したし、その時まではまだこのストック部屋は存在が秘匿されていたと聞く。こんな部屋の存在をあからさまな危険人物である茉莉絵に話すとも思えず、消去法で麗奈が隼人たちの仲間の誰かに保護されここで食事を済ませたと考え、無惨はようやく一つ肩の荷が降りた気持ちになった。
とはいえ、殺し合いに乗らない集団に麗奈が囲まれていること自体は予想はしていたものの面倒な部類ではある。
落ち着いた麗奈からも自分の悪評を吹き込まれていることだろう。
(まあ、いい。引き渡さなければ殺すだけだ)
ともあれ今は補給だ。無惨は自分も食事を取ろうと目の前の肉体に手を伸ばした。
「何にも護れないポンコツ人形みぃ〜つけたぁ♡」
刹那、そんな囁きと共に、小さな円形のモノが転がりーーー『ヴァイオレット』の足元で、小規模な爆発が起きた。
343
:
因果応報
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:06:42 ID:SOKjlHhU0
「ッ!?」
両脚の肉が焼け千切れ、鮮血を撒き散らしながら『ヴァイオレット』は床にその身を転がせる。
「場も落ち着いたし、改めて栄養補給しようと思ったらさぁ、これまた都合よくいてくれるじゃんかぁ!私のクソムカつくオモチャがさぁ!!」
狂喜の笑い声を高らかにあげながら『ヴァイオレット』のもとに現れるのは、水口茉莉絵ーーーもとい、ウィキッド。
鬼が肉を喰らえる量は、基本的に強さに直結する。
だんだんと肉を食らえる量が減ってきた響鼓などは、下弦から降ろされるほどに実力が不足しているのに対して、上弦の弍である童磨などは、栄養価の高い女の肉を何人分も平気で平らげる。鬼の始祖である無惨などは、飢餓状態であったことを加味しても、何十人もの人間を容易く喰らうことができる。
ウィキッドもまた、その性質が反映されていた。
ーーー稀血。
滅多に現れない、鬼にとって非常に栄養価の高い血液型の持ち主のこと。
これを食えば、1人で何十人何百人分の人間を食った時と同等の栄養価を得られる。
ヴライはその稀血では無かったものの、彼の体内に宿る火神(ヒムカミ)の加護はそれに近い栄養価が含まれていた。
既に死後であったため、火神の加護も消えつつあったため十全の栄養ではないものの、それでも鬼としてのウィキッドを次なるステージに進められる程度には残っており。
ヴライの屍肉ごとそれを取り込み強化されたウィキッドは、まだ足りないと手持ちの肉を平らげた。
しかし、ヴライのように死んですぐならばまだしも、生命の通わない肉では、やはり効果は薄く。もっと持ってきておいた方が良かったかと少しばかり後悔し、再び人肉を求め、病院へと走った。
そして、再びストック部屋に辿り着いた時、『ヴァイオレット』の姿を見つけ、手榴弾による奇襲をかけたのだ。
「きさ、ま...!」
「キサマぁ?ずいぶんきたねえ言葉遣いするようになったじゃんかぁ、ええ?さすがに余裕なくなってきたのかァ?ざぁんねん、あのクソムカつく澄まし顔をもういっぺん見せてほしい、なぁッ!!」
今までのヴァイオレットと違い、歯を食いしばり怒りを露わにする彼女を見おろし、ウィキッドは嘲り笑いながらその顔を蹴り上げ、踏みにじった。
「っ、が...!」
呻く『ヴァイオレット』をウィキッドは何度も蹴りつけながら、その顔を踏みつける。
しかし、鬼の力であれば容易く頭蓋を粉砕させられるにも構わず、ウィキッドは加減して『ヴァイオレット』を甚振る。
何故か。見せつけてやりたいからだ。自分の目の前で、綺麗事の茶番劇を繰り広げた女に絶望という名のスパイスを。
344
:
因果応報
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:08:25 ID:SOKjlHhU0
「あんた1人でここまで来たってことはぁ、折原臨也とかはほったらかして来たのかぁ?お嬢様ぁ、お嬢様ぁって喚いてさぁ。その麗奈お嬢様はあんたのことなんてこれっぽちも気にかけてなかったってのに滑稽だねぇ」
「っ...お嬢様、の場所を...」
食いついた。ウィキッドはニィ、と口角を邪悪に吊り上げ心を踊らせた。
「あ〜知ってるわぁ、知ってる知ってる。ちゃぁんと教えてあげますよぉヴァイオレットさん♩」
鼻歌でもひとつ歌い出しそうなほどの上機嫌さで語り出すウィキッドに嫌な予感を抱きながらも、まだ確定していないと己に言い聞かせ、彼は『ヴァイオレット』であることに努める。
「このクソ女、高坂麗奈は、あんたの知っての通り、月彦に鬼にされて逃げ出したあと、お友だちの久美子ちゃんとイイ仲になったみたいでぇ...あぁん、久美子だいすきぃ、ヴァイオレットさんなんていーらない、ぶっちゅ〜」
ウィキッドは側にあった麗奈と久美子の肉体ストックを片手ずつにひんづかみ、両手につける手袋人形のようにその顔同士を乱雑に擦り合わせ、『ヴァイオレット』に見せつけるように唇同士を付け合う。
ビキリ、と『ヴァイオレット』の額に青筋が走るのを魔女は見逃さない。
「それでぇ、あんたも知っての通り、なんのかんのと大混戦で離れ離れになっちゃった高坂さんは久美子ちゃんを探して素っ裸のお間抜け面で全力疾走!久美子ぉ、久美子ぉ〜!」
麗奈の肉体の制服を引き裂き、露わにされた果実をわざとらしくぶるんぶるんと揺らし、見せつけるウィキッド。
ビキビキと更に額に筋を立てる『ヴァイオレット』をケラケラと嘲笑い、彼女は告げる。
「そして燃え盛る火の森を抜けた先には愛しの久美子ちゃん!会いたかったよぉ、久美子ぉ!久美子ぉ!!発情した高坂さんはもう盛りきった犬みたいに久美子ちゃんに飛びついてまたぐら濡らして腰ヘコヘコ」
麗奈の肉体を前後に揺らし、カクカクと腰を振らせ、久美子の肉体に押し付けて弄ぶ。
「このまま二人で百合の花を咲かせてハッピーエンド、ちゃんちゃん...の、はずでしたがぁ、一転、背後から久美子ちゃんの声が!なにしてるの麗奈!?なんとびっくり、久美子ちゃんが二人に!そうです、高坂さんが久美子ちゃんだと思って発情してたのは、黄前久美子の変装をして魔女だったんで〜す!そして」
久美子の肉体から手を離し、空いた手で麗奈の首を薙ぎ、身体と分離させ、生首と化した麗奈を『ヴァイオレット』に見せつける。
「哀れ、色ボケ発情クソ女は、間抜けづら晒しながら、魔女に食べられちゃいましたとさ。お〜しまい♡」
ブチリ、と今にも血管がはち切れそうなほどに筋張った『ヴァイオレット』の目の前で、ウィキッドは大口を開けて麗奈の顔に齧り付く。
345
:
因果応報
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:09:11 ID:SOKjlHhU0
久美子の前でやったように、誰もが目を惹かれる美貌に歯を突き立て、肉を食いちぎり、骨を噛み砕く。
皮の奥に隠されていた繊維や肉が覗き、グロテスクな内容物を曝けさせた麗奈の頭部を振り回し、口に含んだ血を激しく吹きかけながら、ウィキッドは『ヴァイオレット』を見下し、嗤った。
「キャハハハハ!あんたも哀れだよねぇ!こぉんなカス女にお嬢様、お嬢様って尽くしてさぁ!まあ安心しなよ私の腹の中で、私の糞になって出てくまで、ずっと罵り合わせてやるからさぁ!!」
かつてないほどに怒りを露わにする『ヴァイオレット』に、ウィキッドはこれ以上なく上機嫌だった。
何があっても味方だの。私が必ず護るだの。誰も死なせたくないだの。
ウィキッドにとって、口を開けば綺麗事ばかり宣うヴァイオレット・エヴァーガーデンはこれ以上なく嫌悪するタイプの人間だった。
だから、彼女は全力でヴァイオレットを否定する。愚弄する。嘲笑う。そして絶望に染め上げてから殺す。
それが彼女の存在意義であり欲望だから。欲望を我慢できないのが、水口茉莉絵という女だから。
「それとも命乞いでもしてみるかぁ!?私は誰も守れなかった何の価値もない蛆虫だから殺さないでください、とかーーー」
「もういい。口を開くな」
だから彼女は、いつだって最後の一手を見誤る。
346
:
因果応報
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:10:41 ID:SOKjlHhU0
ウィキッドの知るヴァイオレット・エヴァーガーデンのものではない声が耳に届いたその刹那だった。
ウィキッドの腹部に風穴が空いた。
「がっ!?」
血反吐を撒き散らし、己の腹部を貫いたのが、見覚えのある触手であるのを認識すると、ウィキッドはその場に尻餅を着く。
鬼であるため、この程度では死なないが、しかし、再生にかかる数秒間は立つことすらままならない。
その数秒間の間に、先程まで上機嫌だった気持ちはすっかり別の色に塗りつぶされた。
「貴様の無能さには呆れて言葉もでない」
もしも、これがヴァイオレット・エヴァーガーデンがただ反撃してきただけならむしろ喜んでいただろう。神崎・H・アリアにしたように、多少の反撃でいい気になったところを絶望に染め上げてから殺す楽しみができたからだ。
「なぜ高坂麗奈を殺した?奴は貴様の生命線でもあったというのに。貴様からはデジヘッドとやらのことを聞こうと思っていたがーーーもうどうでもいい。貴様には何も期待しない」
いま、起きているのは違う。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を模っていたものが、ゴキゴキと音を立てながら姿形を変えていく。
「今まで何体も鬼を生み出して来たが、貴様ほどの出来損ないは初めてだ」
見下ろしてくる目と、視線がかちあった時、ウィキッドの心臓が締め付けられるような感覚を覚える。
知っていたからだ。
その紅梅職の瞳と猫のように縦長の瞳孔は自分の身体をこうした張本人のものであり。
「死ね。貴様は存在してはいけない生き物だ」
『鬱陶しいんだよ、クソ、死ね!』
憎悪と侮蔑に塗れた、へばりつく泥のような視線は、かつて親だった者に向けられたモノだから。
「ク、ソ、ワカメ、がぁ!!」
脳裏によぎった影を誤魔化すように、叫びと共に手榴弾を構えーーー刹那、四肢が貫かれ、瞬く間に不恰好な達磨が出来上がる。
(バカが、こんなもんすぐに再生してーーー)
あかりにしこたま撃ち抜かれた時のように、身体を再生させようとするも、治らない。いや、治ってはいるが、かなり再生が遅いのだ。
「私が生み出した鬼を、殺す術を知らないと思ったか?」
茉莉絵の思考を読み取ったかのように、鬼舞辻無惨は侮蔑の目を向け告げる。
鬼を殺すには頸を斬るか日光に晒すしかない。再生限界はあれど、それで死に至るわけではない。
しかし例外は存在する。
鬼の始祖たる鬼舞辻無惨。彼だけは、上記以外の殺し方を知っているため、任意で鬼を殺すことができる。
先の戦闘で無惨が鬼化直後のウィキッドを殺せなかったのは、デジヘッドについて聞き出そうとしていたこと、そしてお互いに第二の支配者たる高坂麗奈によるデジヘッド化現象が進んでいたため、完全な鬼ではなかったため無惨による鬼の殺し方に当てはまらなかったという、二つの幸運が重なっていたにすぎない。
だが、無惨がデジヘッドについての知識に見切りをつけ、麗奈が死んだことで彼女から受けていた恩恵が無くなれば、その幸運はたちまちに消え失せる。
もしも、ウィキッドが麗奈を生かしたまま捕らえていれば、無惨と交渉する余地もまだあったというのに。
因果応報。
鬼舞辻無惨がウィキッドを鬼にしたことで、竈門禰󠄀豆子以外の太陽を克服する手段を失い。
ウィキッドが先の見通し無しに高坂麗奈を殺したことで、鬼舞辻無惨はウィキッドの処刑を敢行すると決めた。
互いに、己の身から出た錆である。
347
:
因果応報
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:13:04 ID:SOKjlHhU0
(クソ、ふざけんな!ようやくここからだってのに、こんな、こんな...!)
気づくべきだった。
あれだけボロボロにしたヴァイオレットが、目立った傷もなく復帰していたこと。
折原臨也どころか、誰1人として側にいなかった不自然さに。
だが、既に一度、臨也に支給品で傷を癒やされたことから、そういう支給品があったのだろうと決めつけ、自身がへんげの杖を使っていたことから、他者の姿に変身できる支給品などそうそうあるものではないと思い、自力で出来る肉体変化の可能性など微塵も考えが及ばなかった。
それでも本来の彼女ならばまだ気づけたかもしれない。しかし、鬼となったために、思考は欲望をより過激に満たすのを優先するようになり、己の視野も狭くなっていたために、己に都合よく状況を補完し。目の前の『ヴァイオレット』がなぜ怒っていたのかも思考が及ばず読み違えてしまった。
もぞもぞと蠢くウィキッドに構わず、無惨はその触手を振りかぶる。言葉すら交わす価値などないと言わんばかりに、その頭部を弾けさせる為に殺意を込めて。
その無慈悲な暴力に。
一方的な蹂躙に。
父の。母の。祖父の。
憎悪と嫌悪に塗れた拳が脳裏に想起され。
「死ね、よ、クソ共がぁ!!」
ウィキッドは、衝動のままに、己の口から手榴弾を吐き出し、爆発させた。
激しい爆発は、煙塵を巻き上げ、無惨の視界を塞ぐのと共に、その身体を焼き付ける。
その衝撃に、無惨の身体は後方に吹き飛ばされ、ウィキッドもまた、胸部から上を残して彼方に吹き飛ばされる。
ぼとりぼとり、と地面を跳ねる最中にその身体が再生し、四肢を取り戻す。
(なんで...そうか、あいつに攻撃されたら再生が遅くなるのか)
今の自爆は、カナメ達にも使った緊急避難方法だが、どうやら自分で自分を攻撃したことで無惨による攻撃を上書きして自傷したことになったらしい。本来ならばできないことだが、いまの彼らはデータで構築された存在だからできた荒技だ。
もちろん、ウィキッドにそんな理屈などわからないが、今はそれだけ分かればいいと割り切り余計な思考を削る。
(クソッ、力をつけたと思ったのにまだ足りないのかよ!)
ウィキッドはヴライの肉体を食い、仮面も着けて確かに強くなった。
手榴弾の威力も底上げされている。
だがそれまでだ。
ウィキッドの手榴弾に仮面と火神の力を足してもなお、ヴライの操っていた炎の術には及ばない。
同じ仮面を着けた者でも、ヴライとは違い鬼舞辻無惨に迫ることはできない。
当然だ。
仮面の力を引き出せる漢と引き出しきれない女という違いではない。
仮面の力は、文字通り己の命を削って解放されるモノである。
そのリスクを鬼という性質で踏み倒す不届き者に、仮面(アクルカ)が、ましてやヴライという己の魂すら戦に捧げてきた者とあり続けた仮面が微笑むはずもない。
先程まで上機嫌だった気分もすっかり鳴りを顰め、これだけやっても敵わないと自覚すると、ウィキッドは一目散に逃走する。
その背後より迫る触手に貫かれる度に、手榴弾で自傷と牽制をしては、ヨタヨタと地を這うようにみっともなく逃げ続ける。
だがこれも永遠に続けられるわけではない。無惨の攻撃よりはマシだとはいえ、自傷するにも消耗は発生する。
このまま続けていれば、確実に力尽きるのはウィキッドだ。
因果応報、諸行無常の鬼ごっこ、ここにて開幕。
348
:
因果応報
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:14:18 ID:SOKjlHhU0
【D-6/病院/真夜中】
※ウィキッドが逃亡しました。どこへ向かっているかは次の書き手の方にお任せします。
【鬼舞辻無惨@鬼滅の刃】
[状態]:疲労(極大)、全身ダメージ(大)、苛立ち(絶大)、『ゲッター』への嫌悪感
[服装]:ペイズリー柄の着物
[装備]:シスの番傘@うたわれるもの 二人の白皇(麗奈の支給品)
[道具]:不明支給品1〜3、累の首輪、鈴仙の首輪、オスカーの首輪
[思考]
基本:生き残る。手段は問わない
0:ウィキッドを追いかけて殺す。使えないゴミめ。
1:麗奈確保の為の人員として、他人の姿で他の参加者を利用するつもりだったがもういい。私の邪魔をするものは殺す。
2:太陽克服のカラクリを究明するため、ウィキッドから『デジヘッド』の情報を吐かせるつもりだったが必要ない。やつからの情報などなんの価値がある。
3:逆らう者は殺す。もう隠れる必要もない。
4:『ディアボロ』の先程の態度が非常に不快。先程は踏みとどまったが、機を見て粛清する。よくも私に嘘をついたな。ただでは殺してやらない。
5:垣根、みぞれ、オシュトル、ロクロウ、臨也は殺しておきたいが、執着するほどではない。
6:あの獣共(ヴライ、竜馬)とは、二度と関わらない。特に『ゲッター』。頼むから死んでくれ。
[備考]
※参戦時期は最終決戦にて肉の鎧を纏う前後です。撃ち込まれていた薬はほとんど抜かれています。
※『月彦』を名乗っています。
※本名は偽名として『富岡義勇』を名乗っています。
※ 『危険人物名簿』に記載されている参加者の顔と名前を覚えました。
※再生能力について制限をかけられていましたが、解除されました。
※ 首輪の分解・解析により首輪の中身を知りました。
※ 首輪の説明文を読み、「自分たちが作られた存在」という可能性を認識しました。
※ 『覚醒者』について纏められたレポートを読み、覚醒者『006』が麗奈、『007』が無惨であることを認識しました。
※ 攻撃強化スキル『ロジックマイト』を発動できるようになりました。無惨自身の生命が脅かされ、それによるストレスが蓄積された状態になると、無自覚に発動します。
※ゲッター線の生み出した地獄を垣間見ました
【ウィキッド@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-】
[状態]:鬼化、食人衝動、疲労(極大)、無惨への殺意(極大)、臨也とあかりへの苛立ち
[服装]:
[装備]:ヴライの仮面(罅割れ、修理しなければ近いうちに砕け散る)@うたわれるもの3
[道具]:基本支給品一色、不明支給品0〜2 、アリアの支給品(不明支給品0〜2)、キースの首輪(分解済み)、キースの支給品(不明支給品0〜1)、カタリナの布団@乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…、北宇治高等学校職員室の鍵、参加者の人肉(複製品)多数@現地調達、ヴライの支給品2つ
[思考]
基本:自らの欲望にしたがい、この殺し合いを楽しむ
0:クソッ、クソッ!なんでこうなる!
1:無惨を殺したい。絶対に。
2:壊しがいのある参加者を探す。特に『愛』やら『仲間』といった絆を信じる連中。
3:参加者と出会った場合の立ち回りは臨機応変に。 最終的には蹂躙して殺す。
4:臨也がとにかく不快。最終的にはあのスカした表情を絶望に染め上げた上で殺す。
5:私を鬼にしただぁ? 元に戻せよ、クソワカメ。
6:覚えてろよ、間宮あかり。必ず殺してやるからな
7:人形女(ヴァイオレット)も殺す。
8:久美子に関しては、散々玩具にしてやったから、もうどうでも良いかな。ご馳走様〜♪
[備考]
※ 王の空間転移能力と空間切断能力に有効範囲があることを理解しました。
※ 森林地帯に紗季の支給品のデイパックと首輪が転がっております。
※ 王とウィキッドの戦闘により、大量の爆発音が響きました。
※ 無惨との情報交換で、第一回放送時の死亡者内容を把握しました。
※ 首輪の分解・解析により首輪の中身を知りました。
※ 首輪の説明文を読み、「自分たちが作られた存在」という可能性を認識しました。
※ 『覚醒者』について纏められたレポートを読んでおり、覚醒者『006』は麗奈、『007』は無惨が該当すると認識しております。
※ へんげのつえは破壊されました
※ 麗奈、ヴライの屍肉を食べました
※ どこに向かっているかは、次の書き手様にお任せします。
349
:
因果宿業
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:15:42 ID:SOKjlHhU0
☆
「隼人さん、どこへ行くんですか」
ヴァイオレットーーーもとい、無惨から、竜馬と大いなる父の遺跡で見たというレポートとサイトの存在を伝えられてから、九郎は早速備え付けのパソコンを使いレポートとサイトを確認しようとしたが、隼人は目もくれずに踵をかえし何処へと向かおうとしていた。
「サイトはお前が見ておけ。俺は地下に行く」
「いや、僕はそこまで機械に強いわけじゃないんですけど。地下になにがあるんです?」
「......」
隼人は無言のまま、振り返ることなく階下へと降りていく。
「ほんとどうしちゃったのよ。シミュレーション終わってからなんか変じゃない?」
「......」
一瞥もせずに降りていく隼人の背中が、どこか操られた人形のように思えて。
どうせこの場にいても自分でサイトをハッキングするなど無理だと判断し、九郎は隼人の後を追っていく。
「...ゲッター、ですか」
追いつき、かけられる声に隼人の足がぴたりと止まる。
「隼人さん。僕もあなたやヴァイオレットさんと同じ光景を見ました」
不死の身体や妖怪変化魑魅魍魎に深く関わる岩永琴子との長い付き合いからか、彼は己の生死というものに頓着が殆どない。
そんな彼をしても、先のゲッターにより見せられた光景には吐き気をもよおし恐怖心を刻みつけられた。
アレには関わるべきではないーーーそう、魂から警鐘を鳴らしている。
「隼人さん。ゲッターにはもう関わらない方が...」
「ふざけるな」
しかし、隼人は九郎の忠告をピシャリと跳ね除ける。
「ゲッターを解き明かすことが俺の全てだ。あんなものを見せられた程度で止めてたまるか」
「けど、行き着く先がアレなら」
「九郎」
足を止め、隼人が振り返る。
その眼を見た瞬間、ぞわりと九郎の背筋に悪寒が走った。
「何度も言わせるなよ。ゲッターを解き明かすことが俺の全てだ。そいつを邪魔するなら、誰であろうと容赦はしない」
その双眸に、今までは無かった螺旋状の緑光が走っていた。
「ッ!」
同じだ。
あの地獄で垣間見た、流竜馬の目と。
「ちょっと隼人、らしく無いじゃんか。あたしはその変なの見てないからわかんないけどさ、今までのあんたなら、ヴァイオレットに教えてもらったレポートとかを優先してたじゃん」
「......」
アリアの言葉のあと、九郎としばし目を合わせたあと、隼人は目を閉じ、再び開ける。
すると、先程まで彼の目に宿っていた緑光は消え去っていた。
そんな彼の変遷を見て、九郎は漠然と不安を抱く。
シミュレーションを通じて見た地獄の如し未来。あれは明らかに秩序の範囲外にある存在だ。
あの地獄を作るのが流竜馬であるのならば、それを岩永琴子が、知恵の神が知ったらどうするだろうか。
(排除するだろうな、岩永なら)
考えるまでもない。排除に舵を切るだろう。
そしてそれは、ゲッターの危険性を目の当たりにしながらも邁進を止めようとしない隼人もだ。
(...敵対するかもしれないな、彼らとも)
隼人が戦う意味がゲッターならば、自分の戦う意味は岩永琴子のためにある。
普段こそおざなりに扱ってはいるものの、彼女のような存在は幸せになるべきだと本気で考えている。
だから自分が不死身の怪物であるのは彼女の側にいる上で必要だと受け入れているし、手放そうとも思っていない。
『ゲッター』の生み出す未来に琴子の幸せなどあるはずがない以上、それを求める隼人もまた敵になる。
(できれば、そうならないことを祈りたいけども)
まだ会って数時間の短い関係だが、それでもこの殺し合いの解決に立ち向かう仲間でもある。
九郎は感情の起伏は少ないが、情が全くない少年ではない。
だから、協力してきた人たちと争うことはしたくないし、殺したくない。
未だ、パソコンのもとに戻ろうとしない隼人に、なるべく穏便に済ませたいものだと思いながら、九郎はあとを追うのだった。
350
:
因果宿業
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:16:10 ID:SOKjlHhU0
ーーー轟音。
それはあまりにも唐突だった。
けたましい音を響かせ、振り返った隼人の前でぐちゃり、と鈍い音を立てて赤い花が咲き誇った。
破壊された壁が、九郎を押し潰したのだ。
隼人は目を見開くもーーーすぐに『それ』を見据える。
「え、ちょ、九郎!?嘘でしょ九郎!?」
「九郎。まだ死んでないな」
顔を青ざめさせ、慌てふためくアリアとは対照的に、隼人は冷静に九郎へと声をかける。
「死んではいますね」
ぐじゅぐじゅと肉片を蠢かせながらそんなことを言い再生する九郎を一瞥し、隼人は再びソレに視線を移す。
「いずれこうなるとは思っていた」
無言で腕を上げ、アリアに乗るように促す。
「ゲッターを求める俺と、ゲッターに求められるお前...いずれ、戦うことになるだろうと」
アリアは戸惑いつつも、無言の指示に従い、腕にしがみつくと、隼人はカタルシスエフェクトによるドリルを発現させ、叫ぶ。
「俺の邪魔をするなら容赦はせんぞ...竜馬ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ーーーーーーー!!!」
隼人の叫びに呼応するかのように咆哮し、砂塵を吹き飛ばしーーー『ゲッター』の化身、流竜馬が姿を現した。
351
:
因果宿業
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:17:14 ID:SOKjlHhU0
【D-8/早乙女研究所/真夜中】
【流竜馬@新ゲッターロボ】
[状態]:ダメージ(大、再生中)、疲労(大、再生中)、ゲッター線同化による暴走、自我消失。
[服装]:
[装備]:
[道具]:
[思考]
基本方針:全てを壊す。
0:強者を喰らい進化する。
【神隼人@新ゲッターロボ】
[状態]:疲労(大)、全身にダメージ(絶大)、出血(大)、カタルシス・エフェクト発現
[役職]:ビルダー
[服装]:普段着
[装備]:ミスタの拳銃@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風、ミスタの拳銃(ビルドの作った模造品)
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2、浜面仕上の首輪、錆兎の首輪(分解済み)、ビルドの支給品0〜2、ビルドの首輪、霊夢の首輪、マロロの首輪
[思考]
基本方針:首輪を外して主催を潰し帰還する。
0:ゲッターの全てを解き明かすのは俺だ...竜馬!!
1:ものつくりの能力を利用し有利に立ち回る。現状、殺し合いに乗るつもりはない。
2:主催との対決を見据え、やはり首輪のサンプルはもっと欲しい。狙うのは殺し合いに乗った者、戦力にならない一般人(優先度は低い)。
3:竜馬と合流する。
4:無惨、ウィキッド、ヴライを見つけたら排除。
5:ベルベット、夾竹桃、麦野、ディアボロ、琵琶坂を警戒するが判断保留。
6:静雄とレインと再会したら改めて情報交換する。
※少なくとも平安時代に飛ばされた後からの参戦です
※幻想郷の大まかな概要を聞きました。
※『今の自分が本物ではない』という琴子の考察を聞きました。
※夾竹桃・ビルド・琴子・リュージ・アリアと共に【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。
※カタルシス・エフェクトに目覚めました。武器はドリルです。
※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。
※ブチャラティ、九郎、ライフィセット、梔子と情報交換をしました。
※ゲッター線の生み出した地獄を垣間見ました
【桜川九郎@虚構推理】
[状態]:健康 静かに燃える決意、魔王ベルセリアに対する違和感、ゲッターへの嫌悪感
[服装]:ホテルの部屋着(上半身の部分はほぼ全焼)
[装備]:
[道具]:基本支給品一色、不明支給品×1〜3、スパリゾート高千穂の男性ロッカーNo.53の鍵
[思考]
基本:殺し合いからの脱出
0:あれが流竜馬...いや、ゲッター...!
1:あの彼女(魔王ベルセリア)、何とかしかければ……。
2:岩永を探す 。少し心配。
3:人外、異能の参加者達を警戒
4:余裕があればスパリゾート高千穂を捜索
5:きっとみねうちですよ。
6:ゲッターを危険視。
[備考]
※鋼人七瀬編解決後からの参戦となります
※新羅、ジオルドと知り合いの情報を交換しました。
※アリア、ブチャラティと知り合いの情報を交換しました。
※画面越しの志乃のあかりちゃん行為を確認しました。
※新羅から罪歌についての概要を知りました
※魔王ベルセリアに対し違和感を感じました。
※垣根と情報交換をしました。
※隼人、クオン、早苗らと情報交換をしました。
※ゲッター線の生み出した地獄を垣間見ました
【アリア@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-】
[状態]:疲労、悲しみ(絶大)
[思考]
基本:μを止める、だけど……
0:ほ、本当に戦うの隼人?仲間なんでしょ?
1:永至を信じたい
[備考]
※参戦時期は少なくてもシャドウナイフ編以降。琵琶坂生存ルートです。詳しい時期はお任せします。
※『今の自分が本物ではない』という琴子の考察を聞きました。
※夾竹桃・隼人・ビルド・琴子・リュージと共に【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、
Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。
※フロアージャックはしばらく使えません
※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。
※ブチャラティ、九郎、ライフィセット、梔子と情報交換をしました。
352
:
◆ZbV3TMNKJw
:2025/07/24(木) 01:17:32 ID:SOKjlHhU0
投下終了です
353
:
名無しさん
:2025/07/25(金) 22:34:07 ID:LA1HICHU0
乙です
無惨、お前が言うな的な存在で性格ですが妙に共感できるんですね
ここでも健在である意味安心です
なので胸糞悪いに尽きるウィキッドの挑発と心理描写も動のカタルシスの良いスパイスでした
一方の隼人を軸としたゲッターへの探求も危うげながらも、同行者の気質からか実験と考察から難なく臨戦に切り替えられたのには安定さを感じられました
ゲッターチーム全滅が見えてくる中、参加者のみならずゲッターの因縁もここで消えるのかどうかの瀬戸際も楽しめた話でした
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