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UnHoly Grail War―電脳世界大戦―Part2

130方舟の救いと洪水の救い ◆WutzLL0xx2:2023/12/27(水) 02:24:42 ID:4Rbxc5TA0
「居場所の発見に関しては、原始的な方法が使えたわ」

孔富は麻薬製造のために、大量の人材を抱えている。
その人員の一部を使い、配信のアーカイブを漁らせた。アーカイブなら、通常のNPCでも夢に落ちることはない。

「とにかく、"配信(ライブ)に紛れ込んだ、外部のノイズ"を洗わせたの」
「場所は概ね特定(オープン)出来た。今から、そこに行くって話」

今も、配信が行われている。ならば目的のサーヴァントもそこにいるはずだ。
目的地は、この路地の先の小さなレンタル音楽スタジオ。

(全く、病人と薬物中毒者共が)

孔富は"歌い手のサーヴァント"を、多少強引な手を使ってでも確保しようとしている。
例えば、引き連れた四人の極道。彼らと孔富は、全員が高性能なノイズキャンセリングヘッドホンを所持している。
サーヴァントが配信をしているなら、マスターもその場にいる可能性が高い。彼らはマスターを捕縛するための要員だ。

目的のスタジオは、もう目の前にある。
周囲の極道たちが目配せをして、荷物のヘッドホンに手を伸ばそうとした瞬間。


横合いから。
息を強く、吸う音がした。
歌いはじめる直前のように。


"…直ぐにヘッドホンを"

キャスターは即座に孔富に警告の念話を送り、杖を変化させた刃を飛ばす。
しかしその刃は、空中に現れたハ音記号に弾かれ逸らされる。
霊体化を解除し、姿を表したサーヴァント──バーサーカー、ウタの歌を阻止することは叶わない。

一呼吸の猶予が終わる。


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