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二次キャラ聖杯戦争OZ Re:visited

263◆A1Sj87dFpOM:2022/10/07(金) 21:35:03 ID:???0
そしてオブシディアン先生が本性を現しヴェルメイに薬を打ち込みそれが原因でヴェルメイが暴走、先生を殺そうとしてそれを庇ったアルトが命を落とした時も、ヴェルメイが自身に従わず逆上した先生が化け物に変貌して襲いかかってきたときも、ヴェルメイに敵わないと判断した先生が逃亡しようとした時も、自身も現場に居合わせていたにも関わらず、何も出来ずにただ怯えて事態を傍観するしかなかった自分の無力さを呪ったりしたものだ。

だがアルトがヴェルメイと使い魔の契約を結んでからあれほどの活躍を見せたように、自身もこのマホロアと契約し使い魔にすることが出来ればどうだろうか?
あれほどの強さを見せたマホロアを使い魔にすることが出来たならばアルトと肩を並べることも、今までは憧れでしかなかったプラチナスクエアの魔導師になることも夢ではないかもしれない。
ついでにヴェルメイにあの時の決闘試合のリベンジを申し込み、雪辱を果たすことが出来るのであれば言うことなしであった。

決意を固めたリリアは言峰の方を向き、はっきりと宣言する。

「分かったわよ……その聖杯戦争に私も参加してやるわ!!」
「ワァオ!!分かってくれたんダネェ!!」
「フッ……いいだろう。」

リリアの宣言を聞いてマホロアは大袈裟に喜び、言峰は勝ち誇った表情を浮かべる。
「リリア・クーデルフェイト。君の参戦を聞き入れた。聖杯は君を歓迎するだろう。」
言峰がリリアに祝辞の言葉を述べるとリリアは言峰に確認を取る。
「説明はこれで終わり?」
「細かいルールは端末のヘルプで参照できるが、何か質問はあるかな?」
「ないわよ。もうあなたからは十分すぎるほど話は聞けたしね。もう用が無いなら失礼させてもらうわ。」
「フッ……素直じゃないな。」
リリアは言峰に背を向けるとマホロアを連れて教会の出入り口である扉を開き、両者ともに教会を後にする。
その背後で────。

「────喜べ少女よ。君の願いは、ようやく叶う。」

言峰は立ち去るリリアの背中に言葉を投げかけるがリリアはその言葉に立ち止まることも振り返ることもなかった。


◇   ◇   ◇


時刻は誰もが寝静まった深夜1時、C―5地区の月海原学園 初等部。
日中は学校に通う生徒や先生で賑わうこの学園も、現在では生徒、先生共々既に帰宅しており、学園は夜の静寂に包まれていた。
そんな学園の屋外に設営された授業用のプールから金網一つを隔てた外の道路に、リリア・クーデルフェイトは手ぶらで訪れていた。

厳密には使い魔のセルフィードとサーヴァントのマホロアを引き連れて来ていたのだがリリアがこれから行うことを他の人間に見られたら非常にまずいことになるため、彼らにはこの周辺やプールの近くに誰かいないかチェックし、もし仮に誰か近づいてきたらすぐにリリアに知らせるための見張り役を頼んでいるため、リリアの目の届く範囲に両者の姿はなかった。
最も他の人間に見られたら非常にまずいことといってもリリアがこれから行うことは学校の金銭や物品を盗むような窃盗行為や学校の施設や備品を壊すような破壊行為では断じてなく、リリア自身もそのような行為を行うつもりは決してなかった。

リリアは金網に手を掛けて金網をよじ登り、金網の頂きに立つとケガをしないようにプールサイドにゆっくりと降りてプールサイドに立つと、周囲に誰かいないか確認するために辺りを見渡し、今度こそ誰もいないことを確認するとおもむろに着ている制服のリボンに手を掛ける。


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